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情報リテラシー
                 教育の再考




国立情報学研究所 学術情報リテラシー教育担当者研修
       於:大阪大学附属図書館
         2012年10月26日

九州大学附属図書館 eリソースサービス室 天野絵里子
九州大学附属図書館
   eリソースサービス室eリソースサポート係
                       天野絵里子

 1998 – 2001 京都大学 工・電気系図書室
 2001 – 2008 京都大学 附属図書館
   システム管理、参考調査
 2008 – 2010 国際日本文化研究センター
 2010 – 2011 京都大学 附属図書館
   学術情報リポジトリ、eリソース
 2011 –   現職

 同志社大学大学院総合政策科学研究科
                    博士後期課程在学中
九州大学附属図書館
 平成23年度 リテラシー教育関連

 eリソース連携チーム

 データベース利用説明会
    60回 679名

 オンデマンド講習会
   31回 906名
 大学図書館活用セミナー
    新入生対象、全学部・希望制 65回 2,631名
    初年次教育「コアセミナー」の1コマで実施
「本講義では,情報リテラシー教育で対象とする
教育内容を検討する。近年,ディスカバリーサー
ビスが普及しつつある。情報源を意識することな
く,高度な検索技術も必要とすることなく検索で
き,情報を入手できる時代において,情報リテラ
シー教育はいかにあるべきか。大学教育支援を意
識しつつ,ツールの紹介や操作説明にとどまらな
い情報リテラシー教育の今後を考える。」

         ディスカバリ・サービス
              ↓
        利用教育の要らないツール
     (たしかにほとんどやっていません)

  研修3日目にしてリテラシー教育不要論?
本講義の目標:
 リテラシー教育再考の視点


      今までのプログラムを
    費用対効果の視点から見直す。


    ディスカバリ・サービスを起点に
     リテラシー教育を考えてみる。


   従来の図書館の役割を、利用者中心に
    捉え直すという視座から眺める。
Myths of リテラシー教育?

 なるべくたくさんの人に受けてもらいたい!
  参加者も回数も多ければ多いほどいい。
 Google世代にも前方一致検索やブーレアン検索のス
  キルが必要。
 OPACの検索方法、教えたらちゃんと使ってくれて
  るよね、ね!
 図書館は価値あるもの。データベースは便利。図書
  館資料のほうがWikipediaより信頼性が高い。
  効果的な広報で、使ってもらわなくっちゃ!
  図書館に来てもらわなくっちゃ!
 データベースは高価。予算獲得にも苦労した。
  もったいないから利用を増やすために利用教育を!
 リテラシー教育は、大学の中での図書館や図書館員
  の価値を伝え、存在感を高める手段の一つ。
今までの利用教育
   を評価する
   費用対効果の視点から
例:OPAC検索指導教育を見直す

仮説

 指導の効果があったのであれば、
   求める資料にたどりついている
   前方一致検索や、詳細検索を使いこなしてい
 る

分析

 検索語や検索項目の利用履歴を分析する。
9
 きゅうとOPAC での検索失敗事例

「生態系」→182件ヒット        「光文社古典新訳」→0件
「都市生態系」→0件           「光文社 古典新訳」→0件
「農業生態系」→0件           「光文社 古典 新訳」→44件
          →検索終了
                     「京都」「坊目」→ ×「京都坊目誌」
                     「山城」「名勝」→ ×「山城名勝志」
「美的教育」→0件

「接着剤と接着技術」→0件        「メルロポンティ」→9件ヒット

「Maple Vリリース5」→0件      「0ヒット」
→「Maple」で検索 68件ヒット
                       • 資料がない
                       • 検索に失敗している

                       約25%が 0件ヒット
10

きゅうとOPACで使用された検索種類

  業務担当者             一般利用者



          簡易検索              簡易検索
          詳細検索              詳細検索
          その他のサイト           その他のサイト
11
 きゅうとOPACで使用された検索カラム
 (抜粋)
                                      利用割合
             業務担当者   一般利用者   利用割合
                                     (一般利用者)
フリーワード                         92.4%     93.0%
 検索対象館                          7.9%      9.7%
 ISBN/ISSN                      2.4%      3.1%
   書誌ID                         2.0%      2.0%
タイトルワード                         0.9%      0.9%
   著者名                          0.7%      0.8%
フルタイトル                          0.2%      0.2%
  請求記号                          1.2%      0.1%
  配架場所                          0.1%      0.0%
   図書ID                         0.1%      0.0%
    件名                          0.1%      0.0%
   文庫名                          0.0%      0.0%
きゅうとOPACにおける
前方一致の「*」利用割合




      約1.38%
費用対効果 = 効果/費用


    効果          費用
費用対効果 = 効果/費用


        効果               費用


 利用者             利用者
  スムーズに資料を探せる     検索の方法を覚える
  図書館利用増加
  成績アップ          職員
  情報リテラシーの獲得      教材の準備(時間)
                   資料(紙、印刷時間)
 職員               練習
  所蔵調査が減る         広報
広報の効果
                                2012年度前期
                          データベース利用説明会
                             5種21回221名参加

                学生         教職員       計

図書館ウェブサイト            22          4       26

館内掲示、チラシ             17          1       18

図書館からのメール            21          9       30

図書館Twitter           2           1       3
所属学部・専攻掲示、チラシ        4           3       7
所属学部、専攻からのメール        19          3       22

先生・知人から聞いて           55          7       62

その他                  3           2       5
ディスカバリ・サービスが
   利用教育を変える?

   検索指導の要らない環境づくり
今までの検索サービス

  ・用途によって、適切なも
  のを使い分ける必要がある
  ・個々のサービスの使い方
    を覚えられない


                                                       ・ ノイズが多い
                                                     ・ ある程度文献情報が
 国内文献を      海外文献を                                    分かっていないと確実
                       電子コンテンツを   冊子を探す   研究データを       に辿りつけない
  探す         探す           探す                探す




  電子コンテンツ        ILL   電子コンテンツ     冊子所蔵   研究データ     多様なコンテンツ
(フルテキスト/論文情報)           (タイトル)



                                                   • 探せないコンテンツがある
                                                   • どうして利用できるか(で
                                                   きないか)分からない

                                                              17
そこでディスカバリ・サービス

                                        一つの検索窓から有
 電子コンテンツ                                用な学術情報が探せ
(フルテキスト/論文情                             るように!
  報/タイトル)


    A社
  database



                        グローバル
                       ディスカバリ




      冊子/電子コンテンツ        電子コンテンツ       ILL   Pay per View
             (タイトル)   (フルテキスト/論文情報)

  ローカル
 ディスカバリ




                                                           18
識別しやすいインタフェース
       グローバル/ローカルコンテンツを
       一つの検索窓から違和感なく探せる


          所蔵情報



         あらゆるフォーマット
         ・図書/雑誌
         ・雑誌論文
         ・学位論文
         ・会議発表・・・


          オンラインアクセス
          ・出版社/学会
          ・オープンアクセス
          ・機関リポジトリ・・・

                  19
Eリソースへのリンク
              豊富なグローバルコンテンツ

                WoSの被引用情報




   リンクリゾルバとの連携により、
   適切なコンテンツへ即座に到達




                        20
1000
                                                1200
                                                       1400




                 200
                       400
                             600
                                   800




             0
2012/01/01
2012/01/02
2012/01/03
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2012/01/27
2012/01/28
2012/01/29
2012/01/30
2012/01/31
2012/02/01
                                                              ディスカバリ・サービス公開後の検索回数




2012/02/02
2012/02/03
2012/02/04
2012/02/05
2012/02/06
2012/02/07
2012/02/08
                                                                         21
ディスカバリの効果(仮説)

 文献入手までの時間が短くなる
 文献入手が容易になる
 電子リソースの利用が伸びる
   オープン・アクセス文献へのアクセ
  スが容易になる
 ディスカバリで検索できないリソー
  スの利用も伸びる
 利用教育がほぼ不要になる
ディスカバリ・サービスの今後

 利用教育が不必要になるわけではない
   職員
   ファセットによる絞込み
 効果の分析(仮説の検証)が必要
 サービスとしての発展に余地
   検索、関連度
   ナレッジベース(特に日本語コンテン
 ツ)

 見つけさせるためのメタデータ管理
ユーザ・インタフェース

         冊子の所蔵資料、電子ジャーナル/
         ブックに加え、九大研究者の文献を
         インデックス。
         (CiNii、海外文献DB、QIR、
         KAKEN、学位論文・・)


         関連度順で表示


         全レコードに主題を付与
         するなど、絞り込み機能
         を充実

         表紙画像を表示し、書架でブ
         ラウジングする感覚で一覧で
         きる


         九大の成果物を明示、絞り込
         みも可能
                        24
Cute.Catalogメタデータプロセス

  1. レコード出力                   2. 正規化                 3. 変換                   4. 集約        5. インデックス
                                                                                           5. インデックス




図書館シ                                         XC Metadata Services Toolkit
 ステム
                                                                                          XCXC Drupal
                                                                                             Drupal Toolkit
    CATP→                                                                                  (Cute.Catalog)
                                                                                              Toolkit
   MARCXML
                             MARCXML            MARCXML → XC
                              正規化                   変換
 360                                                                                        Drupal CMS
MARC
     MARC21       XC OAI
                  Toolkit                                                    XC 集約

CiNii                                                                                XC
          DC /
        PRISM /             DC / Metadata           DC → XC
         FOAF               Terms 正規化                 変換
                                                                                             Summon
海外文献                                                                                       (Cute.Search)
      DC /
    PRISM …                                                                                           Summon
                            「BOOK」データ
                                                    Web-NDLSH               NDC・MRDF9
                               ベース
    リポジトリ
                  DC         Syndetics ICE
                                                      LC (ToC)                ISSN-L
                              (Summary)
デジタルコレクション
                  DC
利用教育を変える
  仕事を変える
図書館を利用者中心のエコシステムに
図書館の基本機能



                                       利用教育?
選書        収集        整理      サービス

 • 情報収集    • 資産管理    • 分類   • 貸出
 • 選別      • 受入      • 目録   • レファレンス
                     • 装備   • 館間協力


                                       研究者
               システム、ウェブ                  学生
これからの利用教育の方向性

          場     ラーニングコモンズ

                                             外    学習・研究

選書            収集         整理      サービス

 • 情報収集         • 資産管理    • 分類   • 貸出
 • 選別           • 受入      • 目録   • レファレンス
                          • 装備   • 館間協力




                   システム、ウェブ




                                            理論   教育のデザイン
          ウェブ      利用環境の整備
利用者中心に

インタフェース   受入・契約




目録        利用者教育
利用者中心に:eリソースのエコシステム

ディスカバリ・サービス                                                                                                 学内情報資源のアーカイブ
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eResources Management                                             利用環境の整備                                    Research and learning support
いくつかの
  実践      Thanks to

        教育の質向上支援
        プログラム (EEP)
きゅうとNEWSLETTER vol.7, no.2, 2012-07.


図書館学習サポーター始動!
―一緒にデザインしませんか?あなたの図書館ライフ―

http://www.lib.kyushu-
u.ac.jp/publications/p_cuteNL/cuteNL_7_2.html
インストラクショナル・デザイン

 ID研修 平成23年度 2回開催
 平成24年度 大学図書館活用セミナー
   目標設定
   動機づけ (ARCS理論)
     学習サポーター自ら語る
   クリッカーのトライアル

 詳しくは 兵藤, 天野, 中園 (2011) !!!
Cute.Guides




     http://guides.lib.kyushu-u.ac.jp/
ウェブサイト

   今年度末更新?




   まだひみつ。
最近の課題

 「ぜんぶ読めるんですよね?」
に応えられるか
 「調べたい」というモチベー
ションを喚起させるのは誰か
 関係づくりの優先度
参考文献
• 兵藤 健志. 初年次教育の授業と連携した図書館活用セミナー質の向上
  に向けたアンケート調査結果分析. 大学教育(九州大学大学教育研究
  センター). 2011, vol. 16, p. 167-185.
  http://hdl.handle.net/2324/21959
• 兵藤 健志,天野 絵里子,中園 晴貴.大学図書館活用セミナーをリデ
  ザインする : インストラクショナル・デザインを意識した図書館ガイ
  ダンスの取り組み.九州大学附属図書館研究開発室年報. 2012, vol.
  2011, p. 24-31.
  http://hdl.handle.net/2324/24952
• Cute.Guides(九州大学附属図書館LibGuides) >> ディスカバリ・
  サービスの概要
  http://guides.lib.kyushu-u.ac.jp/CuteDiscoveryService
• 飯野勝則. ウェブスケールディスカバリの衝撃. カレントアウェアネ
  ス. 2012, (312), CA1772, p. 18-22.
  http://current.ndl.go.jp/ca1772
• 片岡真, 大西賢人, 井川友利子, 西川真樹子, 栃原幸恵, 天野 絵里子. 図
  書館の検索インターフェースとユーザ支援技術. メディア教育研究.
  2011, vol. 7, no. 2, p. 19-31.
  http://hdl.handle.net/2324/19743
参考文献
Asagao-ML
    http://kyoto-u.s-coop.net/asagao/
    京都大学高等教育研究開発推進センター
    高等教育に関するイベント

熊本大学大学院社会文化科学研究科 教授システム学専攻
  IDポータル
  http://www2.gsis.kumamoto-u.ac.jp/~idportal/

京都FD開発センター
  FDハンドブック
  http://www.kyoto-fd.jp/handbook/index.html

名古屋大学高等教育研究センター
  教授・学習サポートツール
  http://www.cshe.nagoya-u.ac.jp/support/
Have fun!
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課題解決としてのディスカバリサービス
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リテラシー研修 Amano 201210_ss

  • 1. 情報リテラシー 教育の再考 国立情報学研究所 学術情報リテラシー教育担当者研修 於:大阪大学附属図書館 2012年10月26日 九州大学附属図書館 eリソースサービス室 天野絵里子
  • 2. 九州大学附属図書館 eリソースサービス室eリソースサポート係 天野絵里子  1998 – 2001 京都大学 工・電気系図書室  2001 – 2008 京都大学 附属図書館  システム管理、参考調査  2008 – 2010 国際日本文化研究センター  2010 – 2011 京都大学 附属図書館  学術情報リポジトリ、eリソース  2011 – 現職  同志社大学大学院総合政策科学研究科 博士後期課程在学中
  • 3. 九州大学附属図書館 平成23年度 リテラシー教育関連  eリソース連携チーム  データベース利用説明会  60回 679名  オンデマンド講習会  31回 906名  大学図書館活用セミナー  新入生対象、全学部・希望制 65回 2,631名  初年次教育「コアセミナー」の1コマで実施
  • 5. 本講義の目標: リテラシー教育再考の視点 今までのプログラムを 費用対効果の視点から見直す。 ディスカバリ・サービスを起点に リテラシー教育を考えてみる。 従来の図書館の役割を、利用者中心に 捉え直すという視座から眺める。
  • 6. Myths of リテラシー教育?  なるべくたくさんの人に受けてもらいたい! 参加者も回数も多ければ多いほどいい。  Google世代にも前方一致検索やブーレアン検索のス キルが必要。  OPACの検索方法、教えたらちゃんと使ってくれて るよね、ね!  図書館は価値あるもの。データベースは便利。図書 館資料のほうがWikipediaより信頼性が高い。 効果的な広報で、使ってもらわなくっちゃ! 図書館に来てもらわなくっちゃ!  データベースは高価。予算獲得にも苦労した。 もったいないから利用を増やすために利用教育を!  リテラシー教育は、大学の中での図書館や図書館員 の価値を伝え、存在感を高める手段の一つ。
  • 7. 今までの利用教育 を評価する 費用対効果の視点から
  • 8. 例:OPAC検索指導教育を見直す 仮説  指導の効果があったのであれば、  求める資料にたどりついている  前方一致検索や、詳細検索を使いこなしてい る 分析  検索語や検索項目の利用履歴を分析する。
  • 9. 9 きゅうとOPAC での検索失敗事例 「生態系」→182件ヒット 「光文社古典新訳」→0件 「都市生態系」→0件 「光文社 古典新訳」→0件 「農業生態系」→0件 「光文社 古典 新訳」→44件 →検索終了 「京都」「坊目」→ ×「京都坊目誌」 「山城」「名勝」→ ×「山城名勝志」 「美的教育」→0件 「接着剤と接着技術」→0件 「メルロポンティ」→9件ヒット 「Maple Vリリース5」→0件 「0ヒット」 →「Maple」で検索 68件ヒット • 資料がない • 検索に失敗している 約25%が 0件ヒット
  • 10. 10 きゅうとOPACで使用された検索種類 業務担当者 一般利用者 簡易検索 簡易検索 詳細検索 詳細検索 その他のサイト その他のサイト
  • 11. 11 きゅうとOPACで使用された検索カラム (抜粋) 利用割合 業務担当者 一般利用者 利用割合 (一般利用者) フリーワード 92.4% 93.0% 検索対象館 7.9% 9.7% ISBN/ISSN 2.4% 3.1% 書誌ID 2.0% 2.0% タイトルワード 0.9% 0.9% 著者名 0.7% 0.8% フルタイトル 0.2% 0.2% 請求記号 1.2% 0.1% 配架場所 0.1% 0.0% 図書ID 0.1% 0.0% 件名 0.1% 0.0% 文庫名 0.0% 0.0%
  • 14. 費用対効果 = 効果/費用 効果 費用  利用者  利用者  スムーズに資料を探せる  検索の方法を覚える  図書館利用増加  成績アップ  職員  情報リテラシーの獲得  教材の準備(時間)  資料(紙、印刷時間)  職員  練習  所蔵調査が減る  広報
  • 15. 広報の効果 2012年度前期 データベース利用説明会 5種21回221名参加 学生 教職員 計 図書館ウェブサイト 22 4 26 館内掲示、チラシ 17 1 18 図書館からのメール 21 9 30 図書館Twitter 2 1 3 所属学部・専攻掲示、チラシ 4 3 7 所属学部、専攻からのメール 19 3 22 先生・知人から聞いて 55 7 62 その他 3 2 5
  • 16. ディスカバリ・サービスが 利用教育を変える? 検索指導の要らない環境づくり
  • 17. 今までの検索サービス ・用途によって、適切なも のを使い分ける必要がある ・個々のサービスの使い方 を覚えられない ・ ノイズが多い ・ ある程度文献情報が 国内文献を 海外文献を 分かっていないと確実 電子コンテンツを 冊子を探す 研究データを に辿りつけない 探す 探す 探す 探す 電子コンテンツ ILL 電子コンテンツ 冊子所蔵 研究データ 多様なコンテンツ (フルテキスト/論文情報) (タイトル) • 探せないコンテンツがある • どうして利用できるか(で きないか)分からない 17
  • 18. そこでディスカバリ・サービス 一つの検索窓から有 電子コンテンツ 用な学術情報が探せ (フルテキスト/論文情 るように! 報/タイトル) A社 database グローバル ディスカバリ 冊子/電子コンテンツ 電子コンテンツ ILL Pay per View (タイトル) (フルテキスト/論文情報) ローカル ディスカバリ 18
  • 19. 識別しやすいインタフェース グローバル/ローカルコンテンツを 一つの検索窓から違和感なく探せる 所蔵情報 あらゆるフォーマット ・図書/雑誌 ・雑誌論文 ・学位論文 ・会議発表・・・ オンラインアクセス ・出版社/学会 ・オープンアクセス ・機関リポジトリ・・・ 19
  • 20. Eリソースへのリンク 豊富なグローバルコンテンツ WoSの被引用情報 リンクリゾルバとの連携により、 適切なコンテンツへ即座に到達 20
  • 21. 1000 1200 1400 200 400 600 800 0 2012/01/01 2012/01/02 2012/01/03 2012/01/04 2012/01/05 2012/01/06 2012/01/07 2012/01/08 2012/01/09 2012/01/10 2012/01/11 2012/01/12 2012/01/13 2012/01/14 2012/01/15 2012/01/16 2012/01/17 2012/01/18 2012/01/19 2012/01/20 2012/01/21 2012/01/22 2012/01/23 2012/01/24 2012/01/25 2012/01/26 2012/01/27 2012/01/28 2012/01/29 2012/01/30 2012/01/31 2012/02/01 ディスカバリ・サービス公開後の検索回数 2012/02/02 2012/02/03 2012/02/04 2012/02/05 2012/02/06 2012/02/07 2012/02/08 21
  • 22. ディスカバリの効果(仮説)  文献入手までの時間が短くなる  文献入手が容易になる  電子リソースの利用が伸びる  オープン・アクセス文献へのアクセ スが容易になる  ディスカバリで検索できないリソー スの利用も伸びる  利用教育がほぼ不要になる
  • 23. ディスカバリ・サービスの今後  利用教育が不必要になるわけではない  職員  ファセットによる絞込み  効果の分析(仮説の検証)が必要  サービスとしての発展に余地  検索、関連度  ナレッジベース(特に日本語コンテン ツ)  見つけさせるためのメタデータ管理
  • 24. ユーザ・インタフェース 冊子の所蔵資料、電子ジャーナル/ ブックに加え、九大研究者の文献を インデックス。 (CiNii、海外文献DB、QIR、 KAKEN、学位論文・・) 関連度順で表示 全レコードに主題を付与 するなど、絞り込み機能 を充実 表紙画像を表示し、書架でブ ラウジングする感覚で一覧で きる 九大の成果物を明示、絞り込 みも可能 24
  • 25. Cute.Catalogメタデータプロセス 1. レコード出力 2. 正規化 3. 変換 4. 集約 5. インデックス 5. インデックス 図書館シ XC Metadata Services Toolkit ステム XCXC Drupal Drupal Toolkit CATP→ (Cute.Catalog) Toolkit MARCXML MARCXML MARCXML → XC 正規化 変換 360 Drupal CMS MARC MARC21 XC OAI Toolkit XC 集約 CiNii XC DC / PRISM / DC / Metadata DC → XC FOAF Terms 正規化 変換 Summon 海外文献 (Cute.Search) DC / PRISM … Summon 「BOOK」データ Web-NDLSH NDC・MRDF9 ベース リポジトリ DC Syndetics ICE LC (ToC) ISSN-L (Summary) デジタルコレクション DC
  • 27. 図書館の基本機能 利用教育? 選書 収集 整理 サービス • 情報収集 • 資産管理 • 分類 • 貸出 • 選別 • 受入 • 目録 • レファレンス • 装備 • 館間協力 研究者 システム、ウェブ 学生
  • 28. これからの利用教育の方向性 場 ラーニングコモンズ 外 学習・研究 選書 収集 整理 サービス • 情報収集 • 資産管理 • 分類 • 貸出 • 選別 • 受入 • 目録 • レファレンス • 装備 • 館間協力 システム、ウェブ 理論 教育のデザイン ウェブ 利用環境の整備
  • 29. 利用者中心に インタフェース 受入・契約 目録 利用者教育
  • 30. 利用者中心に:eリソースのエコシステム ディスカバリ・サービス 学内情報資源のアーカイブ Discovery Services Archiving the university academic resources グローバル・ディスカバリ 九大カタログ 図書館蔵書 学内紀要 Global discovery system Kyushu University catalog Library holdings Departmental bulletin papers デジタルコレクション 学位論文 Digital collections Doctoral dissertations 学術論文 教材 Academic journal articles Educational resources QIR: 九州大学学術情報リポジトリ Kyushu University Institutional Repository 国内外の学術情報 電子ジャーナル E-journals Japanese and overseas 電子ブック E-books 各種講習会・初年次教育 academic resources データベース Databases Cute.Guides 調べ方ガイド Shibboleth/EZproxyによるリ 契約リソース モートアクセス環境 オープン・アクセス Remote access environment タブレット端末 built with Shibboleth/EZproxy スマートフォンへの対応 Tablet PCs, smartphones 文献管理ツール Document management tools eリソース・マネジメント 研究支援・学習支援 eResources Management 利用環境の整備 Research and learning support
  • 31. いくつかの 実践 Thanks to 教育の質向上支援 プログラム (EEP)
  • 32. きゅうとNEWSLETTER vol.7, no.2, 2012-07. 図書館学習サポーター始動! ―一緒にデザインしませんか?あなたの図書館ライフ― http://www.lib.kyushu- u.ac.jp/publications/p_cuteNL/cuteNL_7_2.html
  • 33. インストラクショナル・デザイン  ID研修 平成23年度 2回開催  平成24年度 大学図書館活用セミナー  目標設定  動機づけ (ARCS理論)  学習サポーター自ら語る  クリッカーのトライアル  詳しくは 兵藤, 天野, 中園 (2011) !!!
  • 34. Cute.Guides http://guides.lib.kyushu-u.ac.jp/
  • 35. ウェブサイト  今年度末更新?  まだひみつ。
  • 37. 参考文献 • 兵藤 健志. 初年次教育の授業と連携した図書館活用セミナー質の向上 に向けたアンケート調査結果分析. 大学教育(九州大学大学教育研究 センター). 2011, vol. 16, p. 167-185. http://hdl.handle.net/2324/21959 • 兵藤 健志,天野 絵里子,中園 晴貴.大学図書館活用セミナーをリデ ザインする : インストラクショナル・デザインを意識した図書館ガイ ダンスの取り組み.九州大学附属図書館研究開発室年報. 2012, vol. 2011, p. 24-31. http://hdl.handle.net/2324/24952 • Cute.Guides(九州大学附属図書館LibGuides) >> ディスカバリ・ サービスの概要 http://guides.lib.kyushu-u.ac.jp/CuteDiscoveryService • 飯野勝則. ウェブスケールディスカバリの衝撃. カレントアウェアネ ス. 2012, (312), CA1772, p. 18-22. http://current.ndl.go.jp/ca1772 • 片岡真, 大西賢人, 井川友利子, 西川真樹子, 栃原幸恵, 天野 絵里子. 図 書館の検索インターフェースとユーザ支援技術. メディア教育研究. 2011, vol. 7, no. 2, p. 19-31. http://hdl.handle.net/2324/19743
  • 38. 参考文献 Asagao-ML http://kyoto-u.s-coop.net/asagao/ 京都大学高等教育研究開発推進センター 高等教育に関するイベント 熊本大学大学院社会文化科学研究科 教授システム学専攻 IDポータル http://www2.gsis.kumamoto-u.ac.jp/~idportal/ 京都FD開発センター FDハンドブック http://www.kyoto-fd.jp/handbook/index.html 名古屋大学高等教育研究センター 教授・学習サポートツール http://www.cshe.nagoya-u.ac.jp/support/
  • 39. Have fun! Twitter: @sabarya http://www.facebook.com/amanoeriko http://researchmap.jp/amanoeriko