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第6,7回 適応
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精神症状の理解とアセスメント④
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精神症状を表す医学用語は350以上あると言われています。その中から看護でもよく使われる用語を、MSEに基づいて整理してみました。 (院内学習会のスライドを修正したものです)
精神症状の理解とアセスメント①
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ペニシリン系抗菌薬【ADVANCED2022】
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by 藤原 辰也 ---- <NEURAL GP Networkとは> 島根県発・総合診療医育成プロジェクト 地域医療現場と大学を結ぶTeal型組織構造 診療医療の育成は現場においてのみ可能である。 しかし、現場だけでは日本全体の総合診療を成長させるには不十分。 だから、わたしたちは今、 島根県からITを駆使して総合医療のニューラルネットワーク構築を目指します。 NEURAL GP Network WEBサイト: https://shimanegp.com/
精神症状の理解とアセスメント③
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第8,9回 集団
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感情制御 入門編 -代表的なモデルと関連要因の紹介- (第4回感情制御勉強会, 2019)
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Ryota Kobayashi
2019年12月開催の第4回感情制御勉強会の発表資料です。 感情制御やコーピングに興味を持った方が基本的な知識を集めるときに役に立てばいいなと思い,作成してみました。感情制御の代表的なモデル (比較的新しいものも含む) や感情制御に影響する要因 (e.g., 動機,感情の気づき,マインドセット) を紹介してみています。 質問などなどありましたら,(面識なくても大丈夫ですので) お気軽にご連絡ください。 予想以上にのめり込んでしまって,頑張って作ったスライドなので,感想などもらえたりすると嬉しいです。 アドレスはweb siteなどに置いてあります。 【小林のweb site】 http://rkoba1993.wp.xdomain.jp/ 【感情制御勉強会】 http://rkoba1993.wp.xdomain.jp/research/documents/hoer/ ・第1回スライド: https://www.slideshare.net/RyotaKobayashi2/1-87154652 ・第2回スライド: https://www.slideshare.net/RyotaKobayashi2/2-115583557 ・第3回スライド: https://www.slideshare.net/RyotaKobayashi2/3-137284236 【修正箇所】 ・スライド23枚目: 表出抑制が抑うつ・不安を「改善する」と表記していますが,ミスです。「悪化」あるいは「なんともいえない」がより正確な気がします。感情労働研究を踏まえれば,表出抑制は精神的健康を悪化させるでしょうし,文化差研究を踏まえれば,なんともいえないということになるのかなと思っています。
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プライマリ・ケアの定義とACCCA
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★追記 2019.12.3★ ★増量・改訂版はこちら★ ★https://www.slideshare.net/RyotaKobayashi2/ss-122560478★ 広島大学霞キャンパスで実施されたPEACE 3rdのシンポジウム (情動について考える) 資料です。 感情の「感じ」ってなんなんだろう…? ということを内受容感覚 (interoception) の観点からお話ししています。
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★追記: 2019.12.3★ ★増量・改訂版を作成しました★ ★https://www.slideshare.net/RyotaKobayashi2/4-2019-200839799★ ・感情制御勉強会 (第1回) に資料です。 ・Handbook of emotion regulation 1章 (Gross 2013 Emotion Regulation: Conceptual and Empirical Foundations) →感情制御のプロセスモデル →感情制御方略に関する先行研究の紹介 【小林のweb site】 http://rkoba1993.wp.xdomain.jp/ 【感情制御勉強会】 http://rkoba1993.wp.xdomain.jp/research/documents/hoer/ ・第1回スライド: https://www.slideshare.net/RyotaKobayashi2/1-87154652 ・第2回スライド: https://www.slideshare.net/RyotaKobayashi2/2-115583557 ・第3回スライド: https://www.slideshare.net/RyotaKobayashi2/3-137284236 ・第4回スライド: https://www.slideshare.net/RyotaKobayashi2/4-2019-200839799
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第6,7回 適応
1.
心理学 担当:佐藤勝義 katsuyo0907@gmail.com 第6,7回
2.
適応とは 人間の不適応のメカニズムを知り, 適応するための知識・技能を高める! 環境や自己の変化に応じて行動・思考を 修正し,満足を感じている状態 ・環境の変化:引越し,転校,天候など ・自己の変化:発達・加齢に伴う変化
3.
マズローの欲求階層による適応 高いレベルの欲求 生存に必要な欲求 (生理的) (安全) (愛情と所属) (尊重) (自己実現) (発達)に合わせた欲求を考えること! 例) 大人が中高生に友達選べは× 欲求は階層性を持ち,低次の欲求が満たされないと, 高次の欲求は充足されない
4.
マズローの欲求階層による適応年齢が増すにつれて上位欲求が発達 ※個人差はもちろんある
5.
適応とストレス:ストレス過程のモデル ストレッサーにうまく認知・対処することで ストレス反応が生じず,適応できる! (ストレッサー) (ストレス源) (ストレイン) (ストレス反応) (認知) (個人差) (社会的支援) (対処)
6.
ストレス過程のモデル:ストレッサー ストレッサーとは?
7.
ストレッサー ・ストレッサーの例 表9-4 ・生活上の変化(→急性ストレッサー) 表9-5 社会的適応評定尺度:(結婚が50で基準) (ライフイベント)のインパクト 変化への再適応のための努力がストレスに ライフイベントの(連続)が問題 ・日常のいらだち尺度
表9-6 (些細)なことだが,その(蓄積)がストレスに (→慢性ストレッサー)
8.
ストレッサーがないと・・・ 刺激のないことはストレス! (ストレッサーが全くない)のも×
9.
急性ストレッサーと抵抗力(ストレス反応) ライフイベントが(連続)すると不適応へ
10.
慢性ストレッサーと抵抗力(ストレス反応) 日常のいらだちと(スキル不足) が(ストレス許容範囲)を狭める
11.
ストレス反応・生理面でも防衛するが・・・ セリエの汎適応症候群 図9-21 警告 反応期 抵抗期 疲憊期 抵 抗 力 抵抗期間の対処で適応!それができないと・・・ 慢性的にストレッサーを受け続ける不適応へ
12.
ストレス過程のモデル:認知 ストレッサーをどのよう に捉えるか
13.
ストレスの認知評価 ・・・事象が(脅威的)かの評価 ⇒予測可能性 ・・・事象が(対処可能)かの評価 ⇒制御可能性 ・・・ストレッサー評価の調整 体験や新たな情報で修正
14.
ストレスの認知評価 ・・・事象が脅威的かの評価 ⇒予測可能性 ・・・事象が対処可能かの評価 ⇒制御可能性 ・・・ストレッサー評価の調整 体験や新たな情報で修正 予言のように本当に脅威となるか分 からないものは対処しようがない
15.
ストレスの認知評価 個人の抱えるストレスとは? ・必ず到来するもの ・死,病気,ケガ,家族・別れ・・・時期は不明確 ・定年,就職,受験,進学・・・時期は明確 ・必ず到来するものではないが ・予測可能・・・天気・台風・大雨などの自然災害 ・予測不可能・・・地震・火山噴火などの災害 事件・事故・テロ・失業 等 対処できる可能性有?難しい部分 対処できる可能性有
16.
認知における脅威が全くないと・・・ 適切な不安・ストレスレベルへのコントロール (適度な不安やストレス)は動因として重要 問題は・・・ ・過剰な不安・ストレスの問題 ・不安・ストレスを感じないことの問題 (ヤーキース・ドットソンの法則) パフォーマンスには, 適切な動因レベルが必要 動因(不安・ストレス)と パフォーマンスは(逆U字)関係
17.
過敏型自己愛における脅威と対処可能性 脅威は感じる(評価過敏なため) ・対処可能性(二次評価)は低い ⇒自分で頑張ろうとは思わない ・他者依存の対処可能性が高い ⇒他者がなんとかしてくれる それが裏切られると ⇒逆切れ! 過敏型自己愛の問題は, 過剰な甘えによる根拠なき楽観⇒逆切れ (佐藤,2011)
18.
ストレス過程のモデル:対処(コーピング) ストレッサーに対して どのように対処するか
19.
対処行動(コーピング) ストレスに直面した時に生じるイライラや不安など の情動を沈めるための行動や認知的努力 (問題焦点型対処):問題を解決するための情報を 集め,解決を試みる (情動焦点型対処):高ぶった感情を抑えようとする (回避型対処):ストレス事態から注意を逸らし, 関わろうとしない コーピング(対処) 制御可能なとき効果的 一時的な効果 制御不可能なとき
20.
・問題焦点型対処が本当に有効? ・適合性仮説 制御可能事態・・・問題焦点型対処 制御不可能事態・・・情動焦点型対処 回避型対処 対処の柔軟な採用が大切 (状況に合わせて対処を変える)ことが大事! いつも問題焦点型対処だと不適応へ 問題解決 可能なら回避,考えを変える,サポートをもらう
21.
ストレス過程のモデル:ストレス反応 ストレス反応
22.
ストレス病 ストレッサーが強すぎたり,それほど強くなくても 長期間続いたり,いくつか重なり合ったりして, コーピングがとれずにホメオスタシスが崩れや すい状態になり,健康を維持できなくなった状態 ⇒治療として,ストレッサーを減少させたり,コーピン グスキルを高めたり,ストレス耐性を高めるといっ た方法がとられる ストレス反応
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認知次元 ・主観的な訴え 不安,心配, イライラ, ゆううつ感,等 例 SRS-18 Stress Response Scale ストレス反応の認知・行動次元
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ストレス反応の認知・行動次元 患者はどちらの型 なのか(観察)すること! ・認知的対処 事態への接近ー回避 ストレッサーまで Lv > La Iv
< Ia インパクト時
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ストレス反応の行動次元 行動次元 ・作業の乱れやミスの増大 ・声の調子が変化 ・相手との距離が空く ・自己刺激行動の増加 患者さんの反応をよく観察すること!
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ストレス過程のモデル:ストレス対処資源 ・(身体的健康) ・(自己効力感) ・(問題解決スキル) ・(社会的スキル) (ソーシャルサポート)
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(自己効力感) ①成功体験 ②代理経験 自分で行動し、何かを成し遂げたという 達成感を持つ。小さなことでOK 周りの人が成功している状況を見て、 「自分にもできそう」という気持ちをもつ ストレス過程のモデル:ストレス対処資源
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③言語的説得 ④生理的情緒的高揚 少しでもできたら褒め言葉を かけると、気分が高揚してくる ストレス過程のモデル:ストレス対処資源 自己効力感 「あなたならできる」と繰り返し説得される。 ただし、それだけでは長続きしない。 (スモールステップの着実な成功体験)
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(社会的スキル) 対人関係を良好に保つための技術。 周囲の人と適切に対応し,円滑に コミュニケーションをはかるために必要な能力 例) 自己開示,自己主張(アサーション) ストレス過程のモデル:ストレス対処資源
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(例)人に何か物を貸してと頼まれた時 • 「今ごろ来るなんて非常識じゃないか,貸せ ないよ」(攻撃的) • 貸すと自分の仕事に支障をきたすのを承知 の上で「いいよ」(非主張的) •
「これは今日私が使うから貸せないけど,次 からはもう少し早く言ってくれれば貸せると思 う」(アサーション) 援助を仕事にしている人などに有効(森川, 1996) 社会的スキル:アサーション
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(非合理的な思い込み)(認知の歪み) 例:人は誰からも愛され,常に受け入れなければ ならない 「人に好かれるにこしたことはないが,必ず 好かれるとは限らないし,まして好かれなけ ればならないことはない」と 考え方を変えることが重要 社会的スキル:アサーション(認知面) ⇔自分の意見を言わずに,相手の気に入るよう な行動をとり,相手によっては行動を変えたり, 人との接触を避けたりするようになってしまう
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• 自分を知らせる • 積極的に相手に耳を傾ける •
否定的なことをなるべく言わない • 言語的な面で伝えるメッセージと非言語 的な面(視線,表情,姿勢,相手との距離, 声の大きさ,話す速さなど)で伝えるメッ セージを一致させる 社会的スキル:アサーション(言語・非言語面)
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・こんな時、どうしたら? 患者にプライベートな質問をされる 患者に交際を申し込まれる →「役割関係を超えた行動」 社会的スキル:看護師への応用 構造化の必要 構造化とは、その場面で何をすればよいのかを 理解し、安心・自立して行動できるように、環境 を整理・再構成・明確化すること
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二者間の関係が、多くの「決まり事」を伴った 役割関係であることを、様々な場面で繰り返 し示すことで理解してもらう ①お互いの役割関係を明確にする 社会的スキル:看護師への応用 看護師…患者さんの治療のために、 お世話をしている 患者…病気を治すために治療している
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• 「時間」の構造化 例) 用件が済んだら、立ち去る •
「行動」の構造化 例) いつも通りに挨拶する • 「方法」の構造化 例) 個人的な質問には答えない 言葉づかいを崩さない ② 構造化を守る 社会的スキル:看護師への応用
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(ソーシャルサポート) (道具的サポート):問題解決に結びつく具体的・ 実際的な援助 例)ものや力を貸してくれる (情緒的サポート):慰めや励ましといった心の支え 例)励ましてくれる、共感してくれる ストレス過程のモデル:ストレス対処資源 (サポート内容)と(相手)をきちんと選択すること 例) 仕事は上司・部下,恋愛は家族や親密他者
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ソーシャルサポート ストレス過程のモデル:ストレス対処資源 ストレッサーの程度 サポートしてもらえ る!と思える人 ⇒(ストレッサー)が 多くても,(ストレス 反応)が生じない
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ソーシャルサポート ストレス過程のモデル:ストレス対処資源 (サポートしてもらえる!と思える)だけで効果あり
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ストレスをコントロールするためには (認知の歪みを修正) :認知再構成法 (対処スキルを増加) :社会的スキル訓練 (危険因子を除去) (親密他者関係を変容) 例として,認知行動療法と対人関係療法
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行動論 精神分析 対処行動を獲得 するメカニズム ⇒防衛機制⇒学習 学派 対処行動を獲得 するメカニズム より具体的な 防衛機制の中身 ⇒否認,退行 ストレスモデル ストレスモデルの 具体的対処行動 ・問題焦点型 ・情動焦点型 内容は一緒だが 否認や退行のほうが具体的 学習で言うなら“回避” 行動論(ストレスモデル)と精神分析
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(防衛機制): ストレスの原因というよりは、不快の緩和 に焦点を当て,自分自身を不安や不快 から守り,現実に適応しようとするメカニ ズム ⇒防衛が過剰、不十分な場合は、症状や 問題が生じる 防衛機制
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防衛機制の種類
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防衛機制の種類
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(フロイト): • 精神科医で、精神分析の創始者 • 神経症の治療と研究を通じて理論化した体系 が精神分析 •
これを心理治療の方法とした精神分析療法は, 心理療法の中で最も歴史が古い ⇒心の中に無意識の領域が存在し、日常生活に 影響を及ぼしていることを指摘し、心にはエス、 自我、超自我の心的装置が働いている 防衛機制の背景
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意識 前意識 水面 無意識 (超自我) (自我) 防衛機制の背景 快楽と道徳規範の戦い (エス) 自我が平行性を 保とうと調整する。 その努力によって 生じる →防衛機制 (道徳的規範),自我理想 本能的な(快楽)欲求 適応するよう(調整)
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