北海道石狩市でのプログラミング教育支援の実践を元に、「プログラミングを教えれば良い」という単純な話ではなく、私たちも取り組んできて「ここは入っていくのが難しい・苦労があった」「ここが未だによくわからない」というのはどんなことなのか？ということを、私たちの活動紹介とあわせて解説し、これから支援に取り組みたい人にとっての参考情報を目指します。

1. ～小学校プログラミング教育～
できたこと
できないこと
社長室 秘書・広報グループ
朝倉 恵

2. 自己紹介
朝倉 恵
さくらインターネットには2012年6月
入社。2016年2月に「石狩市への小学
校プログラミング教育支援プロジェク
ト」を立ち上げ、シニアプロデューサ
ーに就任。
青山学院大学のワークショップデザイ
ナー育成プログラム修了。
石狩市出身
CSAJプログラミング教育委員会委員
職 歴
幼稚園教諭
保育士
プログラマ
Webデザイナー
データセンター
管理・運用
サーバ管理
さくら
広報
プロジェクト
マネジメント
人材育成
NEW

3. さくらの学校支援
プロジェクトの目標
情報活用能力育成に対する支援や相談を受けられるようにす
ることにより、
石狩市と北海道への地域貢献
につなげる
広める 考える 実施 続ける
先生に 先生と 先生が 地域で

4. “
できたことは？

5. プログラミング教育
を 広める
2017年6月より、石狩市内13校でのプログラミング
教育出前授業を実施
出前授業や、こどもプログラミング通信発行を通じ
て市教委や各学校教員がプログラミング教育を知る
機会を作った
大喜多が編集長を務めるこど
もプログラミング通信
2017年4月から毎月発行
2017年6月22日 八幡小学校で初めての出前授業（1・2年生複式クラス）
先生に

6. プログラミング教育
を 考える
先生と

7. ○石狩市では「プログラミング教育 指導
事例集」「小学校と中学校の系統表」の策
定と公開ができた [広める][考える][実施]
○石狩市の取り組みのうわさを聞いた他市
町村から、出前授業や研修講師の依頼がき
た [広める]
○ITエンジニアや一般の保護者の方などに、
プログラミング教育を伝えた [広める]
2019年度までの
成果

8. “
できないことは？

9. 教科の中でのプログラ
ミング教育を深める

10. 教科の中でのプロ
グラミング教育を
深める
○教員主体の研究体制（教材研究、評価の
研究、カリキュラムマネジメントの研究）
を構築する必要がある
○継続した研修体制（ITリテラシー、プロ
グラミング）と、教員が研修ができる時間
の確保をする必要がある
○プログラミング教育のできる授業時間の
確保をする必要がある

11. プログラミング教育が
できる環境を整える

12. プログラミング教育
ができる環境を整
える
○オンラインの教材をストレスなく使える
ICT環境を、決められた予算内（公費）で
整備する必要がある
○学校でのICT機器保守・管理の体制を整
備する必要がある
○授業中のトラブルに対応できる体制を整
備する必要がある
○情報セキュリティの規定をプログラミン
グ教育に合わせて整備する必要がある

13. 教員全員を「プログラ
ミング教育ができる先
生」にする

14. 教員全員を「プロ
グラミング教育が
できる先生」にする
○教員養成課程でプログラミング教育を必
ず学べるようにする必要がある
○どこの市町村でもプログラミング教育の
研修が行われ、教員が参加できるようにす
る必要がある
○小学校だけでなく、中学校、高校、大学
でのプログラミング教育についても把握し
ておく必要がある

15. “
課題山積

16. 大切なこと

17. 学校支援をする時
に大切にしたいこと
○先生ごっこにならないようにしたい
○複雑で解決の難しい問題がたくさんあると認識し
ておきたい
○先生や教育委員会の話をよく聞いて、困りごとの
本質を理解するようにしたい
○子どものために一番いいことは何かを真っ先に考
えたい
○効果や、できるようになったことを周りに説明す
るようにしたい
○課題解決の適任者とつながり、協力し合う必要が
あることを忘れないようにしたい