地域活性化へ市民参加型
「オープンデータソン」
が果たす役割
青木和人
西宇治図書館
社会情報学会関西支部 第1回研究会 2014.3.9
総務省 地域情報化の推進施策など
多様な担い手による地域情報化の必要性
問題の所在① 地域活性化のための地域情報化
出典:総務省|地域情報化の推進: http://t.co/l0qblpg
民間企業
市民NPO
行政
大学
オープンデータ
政府,自治体,公共機関等が保有する大量の情報を公開し,
インターネットを通じて誰もが無料で
アクセスしてダウンロードして
利用でき,自由に再利用・再配布することができるデータ
(Open Knowledge Foundation Japan,2013)
これまでのオープンデータの意義
出典:DATA GO JP: http://t.co/uDtPKqo
これまでのオープンデータの意義
現在、日本の「オープンデータ」文脈
行政情報をオープンデータ公開することによる
・市民生活の向上や行政の透明化への期待
・2次利用による付加価値のあるデータコンテンツ流通
・新たなイノベーションの創出
・経済効果,2012年で5,139億円(経済産業省,2012)
行政情報
オープンデータ
民間企業
市民NPO
データを
作る人
データを
使う人
行政
経済の活性化イノベー
ション創出
データ流通
行政の透明化
大学
2013年6月14日,政府の
「世界最先端IT国家創造宣言」
オープンデータ活用推進が筆頭に
あげられている
2013年6月18日,G8首脳宣言,
「オープンデータ憲章」合意
先進国の責務としての
オープンデータ推進
問題の所在② 政府は、前のめり
・利用したい公共データの保有機関では、
地方自治体が最も多い
(「公共データの産業利用に関する調査結果」
日本経済団体連合会)
・国に先んじて、先進的な地方自治体
モデルケースでは,
オープンデータの公開,活用が進められ
つつある(福井県鯖江市、千葉県流山市等)
位置座標付与、RDFなど高次なデータ形式への変換作業が,
新たに地方自治体内部で発生
やり始めたらやめられない地方自治体への負担重い
図1 「トイレこんしぇる」アプリ画面
問題の所在② 地方自治体は、および腰
オープンデータは
行政から、
もらうだけのもの?
多様な担い手に
なってない。
問題の所在②
問題の所在③ オープンデータのプラットフォーム
CKAN とは
オープンソースのデ
ータ・ハブデータの
カタログ化、公開、
共有及び検索のた
めの
”データ管理システ
ム”
出典:DATA GO JP: http://t.co/uDtPKqo
出典:ようこそ - CKAN日
本語: http://t.co/MiPzpyz
政府、オープンデータ活用サイ
トを12月20日に開設 全省庁1
万のデータ群を開放する「DAT
A.GOV」日本版
経済産業省がオープンデータを実践
するために設置した試験サイト
出典:Open DATA METI | 経済産業省のオープンデータカ
タログサイト: http://t.co/xMTwbTu・すでにプラットフォームが乱立ぎみ
・地域情報化の実証実験の失敗例
問題の所在③ オープンデータのプラットフォーム
利用規約違反
Google サービスの特定の独自機能
(GoogleMaps APIとして埋め込む)
を利用するのでない限り、
対象コンテンツを印刷物に
使用することはできません。
出典:Google 使用許諾 – マップ/Google Earth に関するガイドライン:
http://t.co/gWI96Q9
インターナショナルオープンデータ
デイ
2014年2月22日(土)
世界中の国や都市のオープンデー
タ利用を
促進するためのイベントを世界で
同日開催
OpenStreetMap(OSM)
出典:OpenStreetMap Japan http://openstreetmap.jp/
OpenStreetMap(OSM)は、
道路地図などの地理情報データを
誰でも利用できるよう、
フリーでオープンな地理空間情報を
作成することを目的としたプロジェクト
誰でも自由に参加して、
誰でも自由に編集でき、
誰でも自由に利用する事が出来ます。
地理空間情報におけるオープンデータ
問題の所在③
多様な担い手によるデファクトスタンダードな
オープンデータプラットフォームがすでにある
12
オープンデータに関する学術研究は,緒に就いたばかり
庄司(2012)
国内外先進事例に基づき,オープンデータを具体的に進めるために,
ポータルサイトの作成やアプリ開発コンテスト等の開発イベントの実施,
仲介者・中間支援組織の活動,評価の可視化の必要性
仁木(2012)
オープンデータの取り組みで先行する各国の現状を明らかにし,日本における必要な取り
組みを指摘
生貝(2013)
欧米での図書館,博物館,美術館の所蔵物をデジタルアーカイブ化する文化芸術デジタ
ルアーカイブによるオープンデータ公開の流れ
文化芸術デジタルアーカイブのオープンデータ化の障壁であるEU孤児作品指令型の著作
権法改正を行うべき点
多様な担い手によるオープンデータについて
考察した事例はない
既往研究既往研究
13
本研究では,
①地域活性化のためのオープンデータを行政に期待す
るだけでなく、
②多様な担い手でつくるオープンデータ作成について
③デファクトスタンダードな、オープンデータプラットフォ
ーム
「wikipedia」や「OpenStreetMap(OSM)」に着目し、
多様な担い手による共同作業で、
地域に関するオープンデータをイベント形式により作成
する市民参加型「オープンデータソン」の取り組みの
意義について考察する。
研究目的
多様な担い手によるオープンデータ作成先行事例
出典:高橋 陽一Wikipediaタウンのご紹介: http://t.co/0bTJGFJ
街の情報をまるごとウィキペディア化する
ご当地Wikipediaタウン 横浜市
出典:オープンデータによるみなとみらいAR歴史体験ツアー in 横浜開港
祭:https://www.facebook.com/events/326246590837063/340751382719917/
ご当地Wikipediaタウン 二子玉川
出典:6月22日 二子玉川をWikipediaタウンにしよう!(東京都): http://t.co/UAA2SxT
地域が誇る歴史的建造物や史跡等を文献資料及びフィールドワークにより調査し、
その調査結果をWikipediaページとして編集し、公開するまでを半日で行う連続ワーク
ショップ「ご当地Wikipediaタウン」シリーズを二子玉川でも開催いたします。
オープンデータとオープンストリートマップJAPAN とのコラボレーションが決定!!
オープンデータ=Wikipedia+OpenStreetMapこれまでは、IT関連の方が中心だった
インターナショナルオープンデータデイ 2014 in 京都
出典:2014年2月 - うじじす@オープンデータeventブログ” http://t.co/IxVPq9zoKR
Wikipedian
な方
OpenStreetMaperな
方
地域住民
地域行政の図書館、
資料館の方々
地域の歴史・文化を研
究されている方々
府立総合資料館、府立図書
館など図書館関係の方々
カッパ研究会世話人 鈴木さん
意識して
つなぐ
これまでの
ITメンバー中心から
「ハック」と「マラソン」=「ハッカソン」
「アイディア」と「マラソン」=「アイディアソン」
「オープンデータ作成」と「マラソン」=「オープンデータソン」
企画段階から、両
者に参画していた
だき、調査対象地
域の設定などを
実施
インターナショナルオープンデータデイ 2014 in 京都
2月16日(日) プレイベント 島原周辺
2月22日(土) 本イベント 堀川周辺
1-IT, 14
2-地理情報, 5
3-図書館, 74-行政, 2
5-大学教員, 5
6-学生, 5
7-市民, 6
8-地域史活動,
1
8-海外, 2
参加者47名の内訳
出典:著者作成
Wikipedian
な方
OpenStreet
Maperな
方
地域行政の図書館、
資料館の方々
地域の歴史・文
化を研究されて
いる方々
民間企業
市民
行政
大学
意識して
つなぐ
インターナショナルオープンデータデイ 2014 in 京都
地域の研究家さん
からの現地の案内
とご説明
GPSによる
地図作成
スマホで古地
図を確認しな
がら
現地調査
インターナショナルオープンデータデイ 2014 in 京都
図書館員による
レファレンス講習
グループで
オープンデータ作成 成果発表
wiki新規項目を作成
出典:wikipedia 堀川団地:
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A0%80%E5%B7%9D%E5%9B
%A3%E5%9C%B0
出典:wikipedia 島原大門:
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B6%
8B%E5%8E%9F%E5%A4%A7%E9%9
6%80
Cv
Cv
Cv
Cv
Cv
オープンストリートマップ 成果
Cv
「まち歩きオープンデータソン」の意義
Wikipedian
な方
図:著者作成
OpenStreetMaperな
方
地域行政の図書館、
資料館の方々
地域の歴史・文化を研
究されている方々
多様な担い手による→デジタル化→
デファクトスタンダードなプラットフォームでのオープンデータ作成
個人→団体
活動へ
地域住民
→デジタル化、オープンデータとして公開
→インターネット上での地域情報の流通・2次利用促進
→ 「地域の再発見、活性化につなげる可能性を広げるこ
と」
これまで連綿と各地域で積み重ねられてきたアナログの地域情報
つなぐ
つなぐ
つなぐ つなぐ
25
①Wikipedia、OpenStreetMapでの実際の成果
②多様な担い手による市民参加型で
地域のオープンデータ作成を行い、知ってもらった
③地域のアナログ活動とデジタルなオープンデー
タ活動を意識してつないだ
・地域情報のインターネット上での流通・2次利用
促進により、地域の再発見、活性化につなげる可
能性を広げることができた
→行政のオープンデータによる意義とはちがう
オープンデータのもう1つの意義
おわりに 本研究の意義
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・他地域への適用
wiki,OSMともに都市部の情報が中心→情報にかたより
逆に自地域をオープンデータで、売り込む機会づくり
・単発イベントから、
継続的な取り組みへの仕組みづくり
総務省の地域情報化アドバイザー事業など
・行政のまちづくりと連携したオープンデータ活用
今後の課題

20140309社会情報学会関西支部第1回研究会aoki