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2012/09/17
                  @⼤大阪医科⼤大学




 アンケート作成WS;試⾏行行版
アンケートを作ろう


廣江  貴則      HIROE,  Takanori

早稲⽥田⼤大学理理⼯工学術院  創造理理⼯工
t-‐‑‒hiroe@umin.ac.jp
http://www.thiroe.net/
アンケートですよ、みなさん。	

  全体像を把握する


  今日の見通し
1.    Introduction 〜 アンケート再考
2.    質問項目を検討する
3.    選択式項目について考える
4.    バイアスについて考える
5.    作ってみる(1)
6.    作ってみる(2)
7.    分析について考える
8.    まとめ
      2012, Takanori Hiroe, Faculty of Science and Engineering, Waseda University   2
Introduction	




   Introduction 〜 アンケート再考	




    2012, Takanori Hiroe, Faculty of Science and Engineering, Waseda University   3
Introduction;「アンケート」再考	

  一度立ち止まって考えてみる
      そもそも,なぜアンケート調査をするのか




       2012, Takanori Hiroe, Faculty of Science and Engineering, Waseda University   4
Introduction;なぜアンケート調査をするのか	

  知りたいことがあるからやる.
         e.g. 自分のやったことの影響,受け手側の反応


    問題点がある→調査が改善のきっかけに



    皆がどういうもの,どんなことを考えているか.
    期待しているものを知りたい

    WSなら、受講者の考えとやる側の乖離を見つける


      2012, Takanori Hiroe, Faculty of Science and Engineering, Waseda University   5
Introduction;仮説設定の重要性	

  仮説検証型調査
    仮説を設定し,その仮説が成立するかを検証
    仮説は先行研究(事例)のほか,直感でもよい



  仮説生成型(事実発見型)調査
    仮説を無理に設定する必要はない
    実態を把握する

    文献調査などで見通しは考えておかないと痛い目に遭う



仮説があると…
質問項目を絞れ,質問紙の設計はやり易くなる	

   2012, Takanori Hiroe, Faculty of Science and Engineering, Waseda University   6
Introduction;質問項目の検討に入る前に	

  質問項目の検討(作成)に入る前にやっておきたいこと
         テーマと目的を決める
            知らない人に説明して理解してもらえるかどうかが基準

            テーマがないと1回の調査で欲張りすぎてしまうケースも

       タイトルを決める
       仮説をたてる

       調査対象者(範囲)を決める

       データ収集法を決める

       (スケジュール)

       (参考文献の調査)

       (倫理的問題について検討する)

	
      2012, Takanori Hiroe, Faculty of Science and Engineering, Waseda University   7
Introduction;質問紙設計プロセス	




      “質問紙法による本調査実施までの各プロセスの関連性”,  鈴鈴⽊木(2011)
  2012, Takanori Hiroe, Faculty of Science and Engineering, Waseda University   8
Introduction;調査対象者を決める	

それぞれの長所と注意点を考えてみよう

  全数調査
      母集団全てに対して調査を行う



  標本調査
      母集団の一部(標本)を取り出して調査を行う




   2012, Takanori Hiroe, Faculty of Science and Engineering, Waseda University   9
Introduction;全数調査	

    使われているもの                                注意点
                                             

                                            母集団にバイアスあり
学校の試験                                       (ある病院/ある製品)
小規模の調査
                                            一般化できない
国勢調査(5年に1回)                                 報告書の言葉に注意!

選挙(理想なら…)                                   コスト:規模によるが,基
                                            本的に高い
                                            統計解析は難しくない

     2012, Takanori Hiroe, Faculty of Science and Engineering, Waseda University   10
Introduction;標本調査	

  計画が大変                                        注意点
  コスト…安い

                                            バイアスがかかる
    誤差を許容しないとい
     けない                                    事前に集団の傾向を把握

                                            選んだものが変わっていた
                                                       	
世論調査(N≒1000)
視聴率(N=600)


     2012, Takanori Hiroe, Faculty of Science and Engineering, Waseda University   11
設計	




                質問項目を検討する
                        	




   2012, Takanori Hiroe, Faculty of Science and Engineering, Waseda University   12
設計;デモグラフィック項目	

  性別,年齢,所属,職種,居住地,出身地,年収,etc.


どんな調査にも共通して含まれる項目!
分析には重要な情報になるが,個人情報にかかわる項目
質問の仕方次第では回答してくれない可能性も

<話し合ってみよう>
1.  例示したほかに,どんなデモグラフィック項目があるか
            項目を列挙してプールしておけば,再利用しやすい
2.     デモグラフィック項目の位置;質問紙の最初 or 最後
           位置で印象は大きく変わる	


           2012, Takanori Hiroe, Faculty of Science and Engineering, Waseda University   13
設計;デモグラフィック項目;具体的な事例	

  設計時は,事前に用意したリストから必要なものを選択
         毎回白紙から作ると,抜け・漏れがほぼ必ず出る
         新たに作るのは「その調査」独特の項目だけがベター
	




          2012, Takanori Hiroe, Faculty of Science and Engineering, Waseda University   14
設計;デモグラフィック項目;質問紙における位置(1/2)
                           	

    最初においた方がいい                                 最後においた方がいい

年齢・性別など個人の                                  住所・氏名など個人を特
特定できない情報                                    定できる情報

簡単な内容のときー答                                  項目が多いときは聞きた
えやすいものから答えて                                 い内容に到達する前に
いきたい	
                                      疲れてしまう

                                            知らない人には出したく
                                            ない(警戒感)	
     2012, Takanori Hiroe, Faculty of Science and Engineering, Waseda University   15
設計;デモグラフィック項目;質問紙における位置(2/2)	

  近年の傾向として…(鈴木ら2011による)
最後にするのが一般的
「最後にあなたご自身について伺います」
「ここまでの回答を分析するために必要な質問です」
      下手に最初に置くと,警戒心を抱かせる可能性がある


ただし,とくにプライバシーの問題がなければ冒頭でも可
▶ やはり重要な情報は早い段階で集めておきたい

  【歴史】以前は”Face                    Sheet”と呼ばれていた
      文字通り,質問紙の冒頭

      2012, Takanori Hiroe, Faculty of Science and Engineering, Waseda University   16
設計;選択式項目	




        選択式項目について考える




  2012, Takanori Hiroe, Faculty of Science and Engineering, Waseda University   17
設計;選択式回答法の利点と欠点	

 利点
                                            欠点
                                             

答えやすい                                       とりあえず真ん中を選ぶ
                                            基準が人によって違う
自由記述より手間が少な
い                                           予想外の回答に対応不可
解析しやすい
数値化できる	
                                    選択肢を列挙しきれな
                                            い場合は正確に評価で
                                            きない	


     2012, Takanori Hiroe, Faculty of Science and Engineering, Waseda University   18
設計;選択式回答の形式(1/5)	

  二項選択法
   2つの対立するカテゴリーを選択肢として示す
   2つにしか分類できないもの/フィルター・クエスチョンに向く

   嗜好を把握するには限界がある(無理に選ばせるため)

        e.g.   アボカドは好きですか? ー 好き or 嫌い


  多項選択法
   3つ以上の選択肢を用いるもの
   複数の選択肢の中から1つ,または複数の回答を選択

   選択肢が増えるため,情報はより現実味を増す

   回答がもっとも多くなると予想されるものは最初に置かない

        すべの選択肢を検討してもらうため(小松,1999)

  2012, Takanori Hiroe, Faculty of Science and Engineering, Waseda University   19
設計;選択式回答の形式(2/5)	

  多項選択法・択一式(SA)…選択数1
   複数の選択肢の中から1つだけ選ばせる
   「好き」,「嫌い」,「どちらともいえない」はこの形式の一例



  多項選択法・複数選択(MA)…選択数無制限
   複数の選択肢の中から該当するものを自由に複数回答
   回答しやすいが,重要な肢以外も「とりあえず」選ぶ恐れ



  多項選択法・限定選択(LA)…選択数を制限
   制限数は全選択肢の1/3を限度に(酒井,2001)
   選択肢の数を指示するものと,数の上限を示すものがある

   不適当な回答まで無理矢理選ぶ可能性もある

  2012, Takanori Hiroe, Faculty of Science and Engineering, Waseda University   20
設計;選択式回答の形式(3/5)	

  順位法
    複数の項目について,順位をつける方法
    回答も難しいが,分析も面倒(フリードマンの検定)

    項目数は3〜7項目が最適(Mangione, 1995)



  完全順位法
      全選択肢について順位付けを行う
  一部順位法
      順位付けをする項目数を限定する
         e.g.
           以下の7項目の中で,重要だと思うものを3つ選び,
        1位〜3位まで順位をつけてください.	


   2012, Takanori Hiroe, Faculty of Science and Engineering, Waseda University   21
設計;選択式回答の形式(4/5)	

  恒常和法
   順位+項目間の重要性の違いを測る
   全項目に100%もしくは100点を与え,それを配分させる

   分析は面倒(コンジョイント分析/重回帰)

e.g.  宝くじが当たったら何に使いたいですか?
    合計が100%になるように,空欄に記入してください.
 1.  貯金   (   )%
 2.  旅行   (   )%
 3.  買い物 (   )%
 4.  投資   (   )%
 5.  その他 (   )%
      合計:100%	
       2012, Takanori Hiroe, Faculty of Science and Engineering, Waseda University   22
設計;選択式回答の形式(5/5)	

  評定法
<Likert Scale(リッカート・スケール)>
社会科学領域の調査で最も多く用いられる方法
統計処理が比較的容易
    評定段階は3段階〜9段階の奇数がよく用いられる
    5段階が一番よく使われる

    段階が細かくなりすぎると,回答は難しい

         9段階の再現性は高くない(小嶋,1975)

      中間の選択肢を避けるためにあえて偶数を選択することも
         強制選択尺度(Forced-choice                   Scale)
      中間選択肢「どちらともいえない」の有無は議論がある

   2012, Takanori Hiroe, Faculty of Science and Engineering, Waseda University   23
設計;中間選択肢はいつ使うのか	

  二つに決めかねる答え(値段など)
  設定したものが妥当かどうか知りたいとき


  興味がない、その人の人生にかかわったことがないこと
 を質問するときに必要



  全員がその場で/過去に経験したこと
     何らかの評価ができるはず
  何かしら感じたでしょう、という前提



  2012, Takanori Hiroe, Faculty of Science and Engineering, Waseda University   24
尺度に関して;都合のいい評価	

5段階尺度

非常によい
とてもよい
まあよい
--
あまりよくない
ぜんぜんよくない

「よいと考えている人は○○%」
尺度としては良くないが,こういった使い方も多い	
  2012, Takanori Hiroe, Faculty of Science and Engineering, Waseda University   25
設計;自由記述(自由回答法)	

 利点
                                            欠点
                                             

選択肢のバイアスが入り                                 分析が大変
にくい                                         回答者も疲れる(何を答え
書き漏らしたことを書く欄を                               たらいいのかわからない)
つくれば、想定外のものに
も対応できる                                      回答者の意図をくみとれ
要望を集める                                      るか。意見を判断しにくい
                                            字で性格が分かる
選択肢の追加・補足質
問ができる	
                                     答えてくれない

     2012, Takanori Hiroe, Faculty of Science and Engineering, Waseda University   26
設計;自由記述の欠点をカバーするための方策	
  量・回答スペースを工夫する
   量は少ない方がいい
   スペースは狭い方が気軽に答えられる



  回答者が答えやすいタイミングを用意する
     待ち時間を利用する
  項目の工夫(質問文を詳細に)
  選択式の質問の構成を工夫する
  低姿勢でお願いする
  それを書かないと終了しない(WEB)


  作り手と受けての言葉の違い
  2012, Takanori Hiroe, Faculty of Science and Engineering, Waseda University   27
  限定的記述質問
あなたの尊敬する先輩は誰ですか?名前を3人まで記入
してください
(     )(     )(     )

  文章完成法質問
e.g.
このWSについて評価することは、(       )である.
このWSの改善点は(       )である.

  一語で答えてもらう

  2012, Takanori Hiroe, Faculty of Science and Engineering, Waseda University   28
設計;バイアス	




            バイアスについて考える
                      	




  2012, Takanori Hiroe, Faculty of Science and Engineering, Waseda University   29
設計;誘導質問(1/3)	

  語尾に価値判断を含む文
   「〜すべきだと思いませんか」,「〜に困っていませんか?」
   回答者が明確な意見を持っていない場合,強く誘導



  同調圧力を含む文
   「一般に言われている〜」,「社会問題化している〜」
   e.g. 若者の選挙離れによる投票率の低下が社会問題に
    なっています.あなたは次回の選挙で投票に行きますか?
    (回答: 行く, 行かない, 未定)




  2012, Takanori Hiroe, Faculty of Science and Engineering, Waseda University   30
設計;誘導質問(2/3)	

  Yes-Tendency
       “Yes”が”Noに比較して選ばれやすい傾向
       二項選択式の質問形式で顕著

       知識を問う質問では「無知は恥」に縛られる(山田,2010)

       同様の質問内容が続くと飽きて機械的に回答することも



    回答者が態度を決めかねている場合
       「〜に賛成ですか?」 … 賛成と答える場合が多い
       「〜に反対ですか?」 … 反対と答える場合が多い	




      2012, Takanori Hiroe, Faculty of Science and Engineering, Waseda University   31
設計;誘導質問(3/3)	

  ハロー効果
    影響力が強い人名や職種が回答を誘導する(辻ら,1987)
    「△△省の●×審議会」,「□□の専門家」

    権威に対して同調する傾向がみられる



  前提を事実とした質問
      e.g. あなたは新聞を毎日何分くらい読みますか?
         読んでいて当然という暗黙の質問者の意図がある

         フィルター・クエスチョンを導入する

       1.    あなたは新聞を読みますか?
       2.    1で「はい」の方は何分くらい読みますか?


   2012, Takanori Hiroe, Faculty of Science and Engineering, Waseda University   32
設計;噓の回答を招く質問	

  倫理・道徳に関する質問
   社会規範,正義とされている内容では事実に反しても同調
   e.g. 震災後の支援,選挙前の投票に関する調査



  プライバシーにかかわる項目(デモグラフィックの項参照)


  正直に回答するのが恥ずかしいと考える項目
     「知識」,「流行への関心」の有無(無い場合)


  調査者を落胆させないための,期待に沿った回答
     講習後の評価ではこれが多いのでは?

  2012, Takanori Hiroe, Faculty of Science and Engineering, Waseda University   33
設計;噓の回答を防ぐにはどうしたらよいか	

  無記名(個人が特定できない)にする
  記名式ににする(場合による)


  注釈をつける(評価には影響しません)←どうなのだろう?
  正直に答えやすい仕掛け
     前半に気をつかわない質問を並べる
  聞きたいこと以外の選択肢も用意する


  行動に関する質問 ー これまでの経験を聞く
  評価基準、比較対象を挙げるとわかりやすい
     〜と比べてどうですか?順位付け

  2012, Takanori Hiroe, Faculty of Science and Engineering, Waseda University   34
噓の回答を防ぐ	

  回答項目
   「そんなことは考えたこともない」,「知らない」
   「聞いたことがない」



  フィルター・クエスチョンを使って、無関係な人に回答さ
 せない

  年収などはある程度の幅をもたせた選択肢
   「200万円以上500万円未満」
   「500万円以上800万円未満」

   「800万円以上	



  2012, Takanori Hiroe, Faculty of Science and Engineering, Waseda University   35
設計;二重質問(Double-barreled Question)	

  1つの質問に2つ以上の異なる論点が含まれる
    回答者が混乱する原因になる
    経験者でもうっかり起こす,頻度の高いミス(Azzara,2010)

    回答選択肢を増やすか,質問を分割するなどして対処

    2分類(山田,2010)



  論点並列型
    「〜や〜」,「もしくは」で論点がつながれる
    「FacebookやTwitterを利用していますか?」

  論点従属型
    一方がもう一方に従属
    「ダイエットのために運動していますか?」	

   2012, Takanori Hiroe, Faculty of Science and Engineering, Waseda University   36
設計;回答バイアス(1/2)	

  両極選択バイアス
   選択肢が多いとき,最初か最後の選択肢を選ぶ傾向
   面倒くさくて全ての項目に目を通さない

   不必要な項目の削除,グループ化で対処



  社会的望ましさバイアス
   社会的に受け入れられやすい方向で回答
   調査者が求めていると思う回答(Leman,2010)



  中間回答バイアス
   中心化傾向;「どちらともいえない」
   日本人に対する調査では非常に多い問題	

  2012, Takanori Hiroe, Faculty of Science and Engineering, Waseda University   37
設計;回答バイアス(2/2)	

  記憶バイアス(記憶効果)
   過去の出来事や行動を具体的に思い出すことは難しい
   記憶質問に対する回答の信頼性は低い(直井,1998)

   時期(「X年前」も同様)を思い出すこともなかなか難しい

   結果は参考程度にとどめる必要がある



  極端反応バイアス
   (両極選択と混同しないように注意)
   たとえば,5段階尺度で両極の選択肢ばかり選ぶ傾向

   回答者個人の傾向で,質問側は悪くない.防ぎようがない.

   回答データは無効とし,集計から外すのがベター	



  2012, Takanori Hiroe, Faculty of Science and Engineering, Waseda University   38
設計;それでは,質問順序を検討しよう	

  どんな順序で質問を配置したらよいか
     質問の最初の段階で「面倒くさい」と思われたら負け

  検討のポイント
   デモグラフィック項目の内容と位置
   重要な質問をどこに置くか

   事実や行動に関する質問 ー 意見や意識に関する質問

   簡単な質問 ー 難しい質問

   一般的な質問 ー 個別の質問

   選択式 ー 自由記述式

   知識に関する質問(〜を知っているか)	



  2012, Takanori Hiroe, Faculty of Science and Engineering, Waseda University   39
質問順序	

  デモグラフィック→選択式→自由記述
  真ん中あたりに一番聞きたいことを書く
   長くなると疲れる
   疲れないうちに重要な質問をした方がいいのではないか



  プライバシーに関係ないもの:前に,それ以外:最後に
  簡単な質問を出した後、重要な質問
  事実・行動(答えやすい)を先に
     誘導につながる危険もある


  知識に関する質問:最後に

  2012, Takanori Hiroe, Faculty of Science and Engineering, Waseda University   40
自由記述の分析方法(例)	

  アフターコーディング法
     後から設定したカテゴリーに回答項目を分類



  構文解析/形態素解析
   テキストデータとして,ソフトを使って言葉を文節に区切る
   名詞,形容詞.動詞などを抽出

   頻出の単語を抽出して,それに係る言葉を分析する




  2012, Takanori Hiroe, Faculty of Science and Engineering, Waseda University   41
設計;尺度の種類	

  尺度の種類
"On the theory of scales of measurement”, Stanley S. Stevens, 1946
(上位)
↑比率尺度(Ratio Scale) e.g. 大半の物理量
  間隔尺度(Interval Scale) e.g. 摂氏温度
  順序尺度(Ordinal Scale) e.g. Likert Scale
↓名義尺度(Nominal Scale)
(下位)

上位の尺度は下位の尺度の特徴を包含
上位の尺度の方が扱える演算の種類が豊富

     2012, Takanori Hiroe, Faculty of Science and Engineering, Waseda University   42

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