ワイガヤ研修資料
- 2. ホンダ流 “挑戦・独創・革新” ~本質的熟慮の実践~
世界初の量産型エアバックの開発者
元ホンダの 小林三郎氏に学ぶ!
「イノベーションを生み出す組織の作り方」
~窓際部署から生まれた世界基準~
日本を代表する世界的企業として成長してきたホンダには、“挑戦・独創・革新”
の文化が強く根付いています。特に同社の創造性に大きく影響を与えている“ホン
ダウェイ”や、立場を超えて白熱した議論を展開する“ワイガヤ”は同社を理解するに
は必要不可欠です。
“ホンダ文化”の中で、エアバッグを世界で初めて商品化に結びつけ、同社経営企
画部長等の要職も歴任した小林三郎氏の実体験から、イノベーションを生み出す組織
の要素、ビジネスリーダーのあるべき姿を明らかにしていきます。
小林氏の講演からの学び・気づきを踏まえて、ワークショップやフィールドワーク
を行います。それによって将来価値を念頭に置いたものの見方を身につけ、本質的
な議論を進めるリーダーを育てます。
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- 3. 【講演テーマ①】 ホンダの文化とは?
「理念・哲学なき行動(技術)は凶器であり、行動(技術)なき理念は無価値である。」
本田宗一郎
企業文化
◆生きている本田宗一郎氏の言葉
仕掛け
◆学歴無用のフラットな組織
◆異端者、変人、異能の人が集う ◆ワイガヤ
◆叱る文化
ホンダのしきたり ◆三現主義
◆定番の質問
① A00?
A00 目的
② あんたはどう思うんだ?
A01~09 条件 自分の考えの無い人に
A10~99 仕様・詳細 ③ 一言で言うと何だ? 創造性は無い。
研究所は技術の研究をする所ではない。
人間の研究をする所だ。 素人に分かり易く説明出来ない
お客様の心を研究し、お客様が求める ようじゃ、お前が分かってない。 哲 学
将来価値を見つけるのが、最重要の仕事。
将来価値が見つかったら、手段である技術 ◆3つの喜び
を使って達成するのだ。 ◆人間尊重
(自律、信頼、平等)
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- 4. 【講演テーマ②】 エアバック研究開発からの学び
① 10人のうち9人が賛成したらtoo late •むしろ9人が反対する技術の中に将来のダイヤがある。
多数決・合議・論理からクリエーションは生まれない •若い人が訳の分からないコトを、真剣に3回言って来たら、
革新的企画・研究・実施は一人で決める やらせる度量の大切さ。
•反対が多く、目標と方向を定めていないと、ぐらつく。
•真似・盗用でなく自分で考え出した目標設定の技術・思想・
② 長期研究に不可欠の自分発コンセプト
コンセプトが重要。
クリエーターは孤独、支えるものは志と理念
•研究者・クリエ-ターは孤独。推進力は自分の“志”と、
それを支える強い理念。
•とにかくNever Give Up。決して諦めないことが成功の鍵。
③ 継続は力 Never Give Up •但し、“諦めない”というのが、会社では、そんなに簡単なこと
ではない。
◆肩書きの無い平等議論 ◆ワイガヤは、二律背反の妥協・調整ではなく、
◆本質(青くさい)議論「ホンダの存在意義は?」 両方を全体的に改善する新コンセプト創り
ワ
イ
ガ ◆3日3晩の討議 1日目:議論白熱・喧騒 ◆ワイガヤを20回やって白帯(初心者)。
ヤ 2日目:他人の意見を理解 ◆その後、リーダーとなって黒帯を目指す(~40回)。
3日目:ロジカル討議に疲弊
創造的・コンセプチュアルに
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- 5. 「ワイガヤ」の実践のために
「ワイガヤ」は単なる“語り合い”ではなく、“想い”と“仕組み”が相まって初めて実現されます。
“進め方”や“考え方”といった仕組みの
マネジメントメソッド
組織全体での理解、そして個々の熱い想 夢 熱意
進め方
いがなければ、自由闊達な議論も、新た
なアイデアも生まれません。 想い 仕組み
探究心
共通言語
思いを喚起し、仕組みを組織に落として 危機感 使命感 約束 ツール
いくには、様々なノウハウと準備、そして既
存とは違った枠組みで組織の現状を見ら
れる、客観的な視点が必要となります。
・自由闊達な企業風土の再興
・新しい価値の創造
《うまくいかない「ワイガヤ」》
ホンダに始まり、現在では多くの企業で導入された実績のある「ワイガヤ」ですが、なかなか成果を生み
出せずに、形骸化してしまった、いつの間にかきえてしまったというケースが多いようです。
雑談で終わり、企画や開発に
実際の業務とのギャップがある 既存の枠組みから離れられない
繋がらない
・職場でも運用できる進め方を知る ・職場でも運用できる進め方を知る ・自由な議論を行うための共通言語、約束を知る
・解決のヒント
・意見を引き出すマネジメントを知る ・個人の想い、夢、使命感を喚起する ・組織を客観視できる、第三者の視点を取り入れる
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- 6. 弊社がご提供する「ワイガヤ研修」の特長
自由闊達な企業風土を再興していくための第一歩として、「ワイガヤ研修」の実施をご推奨します。
弊社の提供する「ワイガヤ研修」は、想いを喚起し、本質思考・未来価値の観点を持ってものごとを考え
「新しい価値」を生み出す人と組織を育てます。
想い 仕組み
日本を代表する世界的企業として成長してきたホンダには、“挑戦・独創・革 小林氏とマングローブとの共同ファシリテートのもと、実際にワイガヤやフィールド
新”の文化が強く根付いています。 ワークを行うことで、価値を生み出すワイガヤの進め方・約束等を体で習得して
いきます。
“ホンダ文化”の中で、エアバッグを世界で初めて商品化に結びつけ、同社経
営企画部長等の要職も歴任した小林三郎氏の実体験から、イノベーションを ワイガヤだけでなく、自由な議論を活性化させ、イノベーションのマネジメントス
生み出す組織の要素、ビジネスリーダーのあるべき姿を明らかにしていきます。 キルとなるGOOD&MOREメソッドについても学んでいきます。
小林氏の講演は、その経験や物事の考え方は 《学習内容》
もちろん、情熱的な話し方が、聞き手の心に ・ワイガヤの進め方
火をつけると評価をいただいております。 ・ワイガヤのポイント・約束
世界中から講演依頼が絶えません。 ・フィールドワークの観点
(経歴は次ページ参照) ・意見を引き出すマネジメントスキル
・共通言語
研修プログラム化・ファシリテート
重要な点を伝えていくだけでは、意識の変化も行動実践も見込 * 「成人の学習行動の動機付け」
めません。大人には大人の学習方法(*)があるのです。 1. 必要性の認識 …自分の仕事に「本当に必要」であることを認識させる
2. 参画意識 … 「自分が主導権を持って」学習を進め、教わる姿勢よりも自ら発見する過程を重視する
3. 経験との関連 …新しい知識を、受講者本人や一緒に学習している仲間との経験と関連付ける
マングローブでは、豊富なコンサルティング実績をもとに構築した、 4. 問題解決 …学習したことが「問題解決」に役立つことを気づかせる
ワイガヤ研修を第一歩として、想いを喚起し、本質思考・未来価 5. 即効性 …学習したことが「すぐに」役に立つことを気づかせる
値の観点を持ってものごとを考え、イノベーションを生み出す 6. フィードバック …正誤の理由を明らかにし、成功を褒め失敗には救済策を与える
7. 全体論的思考 …総論から各論へ展開する
人と組織を育てていきます。
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- 8. フィールドワークの開催場所と受講者の様子
これまでに実施した「ワイガヤ研修」では、下記のような場所でフィールドワークを実施しました。
1. 巣鴨 (おばあちゃんの原宿)
2. 秋葉原 (オタクの聖地)
3. 浅草 (下街・日本再考)
4. 銀座 (プレミアム)
5. 新大久保 (日本の中のアジア)
6. 代官山 T-SITE (大人の空間)
7. 渋谷キャットストリート (都会の裏路地)
8. 表参道 (アーバンモール)
9. 三軒茶屋 (住と文化のバランス)
※“人の集まる場所”や“時代の流れを感じる場所”をピックアップしています。
1回のフィールドワークにつき、1ヶ所を受講生自身で選択します。
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- 9. これまでの「ワイガヤ研修」開催実績(一部)
テーマ 対象層 業種 日数 概要とポイント 成果とコメント
オペレーションに終始していた業務の実態と、
講演(2回)、フィールドワーク(1回)、人生の目
システム開発においてもイノベーションが必須
イノベーションを 主任 システム 的・未来価値・事業対応に関するグループディ
① 1泊2日 である認識を共有できた
生み出す企業風土 (開発職) 開発 スカッションと全体共有
本質を追求する姿勢の重要さに気づくことが
(→以下、「標準型」とする)
でき、その考え方と進め方を理解した
①の企業で、上位層にも同じプログラムを実施 2泊3日とすることでワイガヤの実践を繰り返
し「思い」と「仕組み」を共有することが重要との すことで、獲得したスキルと気づきを試して使
イノベーションを システム
② 事業部長クラス 2泊3日 判断により実施 うことができ深い理解につながった
生み出す企業風土 開発
「標準型」+フィールドワーク(2回目)+価値探 「システムの請負にあってもイノベーションが
究、未来戦略検討ワーク 必要」いう共通認識が全社で生まれた
標準型に加え、「マーケティング」「事業性評価 価値創造のアイデアを出すだけでなく、実事
手法」「経営」の知識と意識をもつプログラム。 業として社内コンセンサスをとるまでをストー
事業プラン 主査 素材 1泊2日 全4回の集合研修を7ヶ月にわたって実施 リーで学ぶことができた
③
企画力養成 (研究職) メーカー +α 集合研修の合間に「インターバルワーク」と「添 インターバルワークも重視することで職場での
削・フィードバック」を徹底して実施 実践が促進され、18個の事業案のうち、1つ
成果を技術担当役員(専務)に報告 が実際に推進されることが決定した
組織の中で、新しい発想が最も期待される層 研修では、③の主査グループよりも多くの意
若手・中堅層 素材 1泊2日 へのアプローチ 見が飛び交う
④ 未来価値創造
(研究職) メーカー + 1日 標準型に加え、インターバルワークとその添削 管理職層へのレクチャーをおこないワーク内
を実施、約4ヶ月後に成果報告実施 容を事前に共有しておくことが重要
マネージャー・ 1日という短い期間であったため、“価値の探
異業種から学ぶ 製薬 組合が主導となって実施。講演のあと、ワイガ
⑤ 非管理職 1日 求体験”にはとどまったが、階層を超えての共
イノベーション メーカー ヤ(会議)を実際に実施
(研究職) 通認識・共通言語化が実現された
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- 10. これまでの「ワイガヤ研修」 開催実績 受講生の声
これまでに実施した「ワイガヤ研修」での受講生の声は下記のようになっています。
•コンセプトの重要性、自分の会社らしさについて考えること、日頃のものの見方を変えることに気づけました。現在もプロジェクトの開始時
に目的やテーマを設定しているので、さらにコンセプトを重視していきたい。
•ものの価値から考えることは大切だが、これまではやっていなかったことだと気づきました。今まで自分がコンセプトだと思っていたことは
技術や手段の言いかえだったのだと。
ワイガヤは大変な作業ですが、誰もが実施・参加できることであり、いつまでも答えが出なくても、いつか出ると信じる事が大切だと感じ
ました。今回得た大きな財産です。
•私達の直接のお客様のメリットまでは考えていましたが、その末端の一般ユーザーの喜びを考えたモノづくりをしていかなければならな
いと気づかされました。
まだ何か世の中にない魅力的なサービスは必ずあるはず。それは何なのかは日々の生活の中で考えていかなければならない。それを
見つけ出していきたいです。
•今まで受けた講義は全て一般論を語られることばかりだったが、今回は哲学があった。それが非常にわかりやすく新鮮でした。
普段仕事でここまで意見を出し合った経験がなかったが、実際にやってみると楽しく、また様々な考え方が導き出せることに驚きました。
自分自身の中に「コンセプト」というキーワードを意識できているという後ろ盾があったために、これまで以上に積極的に発言することがで
きました。
•今までにない研修で、大げさに言うと人生観にも影響があった気がします。そして、自分がいかにオペレーションだけに終始してしまって
いたかが実感できました。
これまでになかった物事の捉え方を業務に活かしていくこと、それを継続していくこと、そして職場にもこの考え方を広めていきたいと
思っています。
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- 11. カスタマイズについて
弊社ソリューションの価値はカスタマイズにあります。
マングローブは企業価値の向上にダイレクトに繋がるソリューションを提供します
プログラム内容を固定化(パッケージ化)せず、個々の企業と組織のビジョン、風土、強み、課題を
把握し、対象者の強みと弱みをふまえた上で、プログラムをつくり、実施します。
マングローブは進化し続けるソリューションを提供します
また、実績のあるプログラムに関しても、常に進化し続けることを信条としています。
たとえば教育体系に組み込んだ毎年繰り返されるものであっても、プログラムの改善点を洗い出し、
ブラッシュアップを行っていきます。
マングローブは、プログラム構築局面はもちろんのこと、プログラム終了後の
総括や次回に向けての振り返りに注力しています。
そして、組織変革コンサルティング会社として、研修というアプローチや、
社内のリソースにこだわらない最適なソリューションを提供していきます。
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