課題解決PJ

1. テーマ提供企業:株式会社小学館
チーム:ラピスラズリ
本屋だらけの商店街！
~「試し読み」で地元を活性化~
本屋だらけの商店街！
~「試し読み」で地元を活性化~
1

2. 目次
2
３・・・テーマ解釈
７・・・現状分析
１６・・・課題設定
１７・・・協力プロジェクトの提案
28・・・わたしたちと小学館の強み
32・・・実現方法
36・・・これからの展望
38・・・参考資料

3. テーマ解釈
3
「ひとびとの心に彩りを与える」
その人の心になかった色が
新たに加わる

4. テーマ解釈
4
キーワード：「十人十色」
意味：好み・考え・性格などが人によってそれぞれ違うこと
人は誰でも、それぞれの色を持っている！
三省堂「新明解四字熟語辞典」 「十人十色」
※課題解決プロジェクト運営事務局にて一部文章・画像を修正しております

5. テーマ解釈
5
人が関わり、異なる価値観を共有する
ことで、心に彩りを与えられると考えた

6. テーマ解釈
6
人が関わり、異なる価値観を共有する
商店街で見る別世代毎の交流

7. 現状分析
7
（1）商店街の空き店舗が増加している
（2）商店街の抱えている問題による衰退の危機
（3）問題に対し、商店街は具体的な対策を講じていない

8. 現状分析（1）
8
1商店街あたりの空き店舗率の推移
商店街の空き店舗率は緩やかに
増加しており、令和3年度では、
1商店街あたり平均13.59％は
空き店舗となっている。
https://www.chusho.meti.go.jp/shogyo/shogyo/2022/download/2204
08shoutengai01.pdf

9. 現状分析（1）
9
https://www.chusho.meti.go.jp/shogyo/shogyo/2022/download/2204
08shoutengai01.pdf
1商店街あたりの空き店舗率の推移
さらに、参考資料が調査した
商店街のうち、5.6％は50％以上
が空き店舗となっている商店街
であった。参考資料より、
令和3年の1商店街あたりの
平均店舗数は51.2店舗であるため
平均約26店舗が空き店舗である
商店街が220以上存在すると
考えられる。
0％
27.5％
10％未満
29.2％
10％以上
30％未満
30.3％
50％未満
5.6％
30％以上
50％未満
7.4％

10. 現状分析（1）
10
空き店舗が埋まらない理由
https://www.chusho.meti.go.jp/shogyo/shogyo/2022/download/2204
08shoutengai01.pdf
空き店舗が埋まらない理由には、
「家賃の折り合いがつかない」
「商店街に活気・魅力がない」
「店舗の老朽化」等が挙げられた。
今後の空き店舗の見通しに
ついては、49.9％の商店街が
「増加する」
29.6％の商店街が
「変わらない」
と回答している。

11. 現状分析（1）
11
過去3年間に退店(廃業)した店舗数
https://www.chusho.meti.go.jp/shogyo/shogyo/2022/download/2204
08shoutengai01.pdf
過去3年間に退店(廃業)した
店舗数では、1店舗〜3店舗が
全体の48.1％を占めており、
0店舗は全体のわずか
11.3％となっている。
退店(廃業)した理由は
「商店主の高齢化・後継者の不在」
が68.1％、「同業種との競合」が
22.7％と大部分を占めていた。

12. 現状分析（2）
12
商店街の抱える問題
https://www.chusho.meti.go.jp/shogyo/shogyo/2022/download/2204
08shoutengai01.pdf
商店街の抱える問題にて、
「空き店舗の増加」を訴える商店街
は18.4％であった。調査では、
「経営者の高齢化による後継者問題」
「店舗等の老朽化」
「集客力が高い・話題性のある店舗・
業種が少ない又は無い」が回答の
上位を占めている。

13. 現状分析（2）
13
https://www.chusho.meti.go.jp/shogyo/shogyo/2022/download/2204
08shoutengai01.pdf
商店街の最近の景況
商店街の最近の景況については、
「衰退している」が36.5％、
「衰退の恐れがある」が30.7％と、
なった。
前回、前々回の調査と比較すると
各項目の割合はそれぞれ2％ほど
しか変化していないため、前々回
(平成27年)以降から景況は好転
していないと考えられる。
横ばいである
24.3％
衰退の恐れがある
30.7％
衰退している
36.5％
無回答
4.1％
繁栄している
1.3％
繁栄の兆しがある
3.0％

14. 現状分析（3）
14
https://www.chusho.meti.go.jp/shogyo/shogyo/2022/download/2204
08shoutengai01.pdf
商店街における後継者対策
上記の問題に対し、商店街は具体
的な対策を講じられていないのが
現状である。
例として、商店街における
後継者対策では、96.0％が
「対策を講じていない」と回答した。
平成21年度の調査以降、
「経営者の高齢化による後継者問題」
を問題として抱える商店街は年々
増加しているが、取り組み状況は
極めて低くなっている。
対策は講じていない
96.0％
研修を実施
2.2％
外部から後継者
を募集
1.8％

15. 現状分析（3）
15
https://www.chusho.meti.go.jp/shogyo/shogyo/2022/download/2204
08shoutengai01.pdf
商店街における空き店舗の発生に対する取組
さらに、商店街の空き店舗に
対する取り組みも同様の状況が
起こっている。
取り組みに対し、
「特に関与していない」と答えた
商店街は年々増加しており、
令和3年度では58.4％であった。

16. 課題設定
16
現状分析のまとめ
（1）商店街の空き店舗が増加している
（2）後継者不足や店舗の老朽化により、
衰退していると考えている商店街が多数ある
（3）現状、これらの問題を解決するための対策は講
じられていない
空き店舗を活用した新たな店構えで商店街を
発展させ、来街者及び後継者を増やしていく！

17. 協力プロジェクトの提案
17
定額で試し読みし放題の
本屋だらけの商店街を作る！
定額で試し読みし放題の
本屋だらけの商店街を作る！

18. 協力プロジェクトの提案
18
今までの商店街 本屋だらけの商店街
本屋さんは1商店街に
1,2店ほど…
分類ごとにいくつもの
本屋さんを開店する

19. 協力プロジェクトの提案
19
どのような分類で本屋を作るか
小学館の豊富な書籍、雑誌を推奨する世代毎に
分類し、それぞれの書籍を別々の本屋で販売する

20. 協力プロジェクトの提案
20
開店する本屋の例
・幼稚園〜小学生向けの本のみを取り揃えた本屋
＋本の置かれている位置は低めにし、靴を脱いで入
店させ床に本を置いて読めるようにする
・大学生〜新社会人向けの本のみを取り揃えた本屋
＋電子書籍読み放題のタブレットの貸し出しなども行う
・50代〜60代向けの本のみを取り揃えた本屋
＋店内BGMのリクエストを行い、レコードで再生する

21. 協力プロジェクトの提案
21
本屋だらけの商店街のターゲット
・本屋さんで取り揃える予定の世代の人々
・幅広い世代の趣味や価値観に触れたい人
本屋だらけの商店街での心の彩り方
①自分と同じ世代の本に触れる
②自分と異なる世代の本で新たな価値観に触れる
③既存の店舗を拡張し、本の内容を実感してみる

22. 協力プロジェクトの提案
22
①自分と同じ世代の本に触れる
同世代のお客さん同士と趣味などを話したり、
一緒に気になる本を試し読みしたりして
同世代が興味のある価値観や興味を広げていく

23. 協力プロジェクトの提案
23
②自分と異なる世代の本で
新たな価値観に触れる
自分の世代と異なる本を揃えた本屋に来店し、
本を試し読みしたり、店内のお客さんと交流する
ことで自分の知らなかった価値観に触れる

24. 協力プロジェクトの提案
24
③既存の店舗を拡張し、
本の内容を実感してみる
本屋さんの近くにある店と連携し、本の内容に
準じた経験ができるサービスを設ける

25. 協力プロジェクトの提案
25
重ね煮レシピが
食べられるレストラン
経験できるサービスの例
折り紙本をもとに実践する
折り紙ワークショップ
https://www.shogakukan.co.jp/thumbnail/books/09102272 https://www.shogakukan.co.jp/thumbnail/books/09840230

26. 協力プロジェクトの提案
26
よりお客さんに楽しんでもらうための仕様
店員さんを同世代(一部を除く)にし、お客さんが
少ない時間帯でも交流可能にする
隣接する本屋は壁を貫通させ、
本屋から本屋へと移動可能にする
(自分と異なる世代の本屋に移動する緊張感を解消する)
それぞれの店前に本棚を設置し、
各世代の本に興味を持ってもらう

27. 協力プロジェクトの提案
27
Q.実際に買ってくれる人が
少ないのではないか？
A.月額で商店街の中のどの本でも試し読み可能
にする立ち読みサブスクを作る！
異なる世代の人に利用してもらうため
購入者の世代に応じて価格は変更する。

28. わたしたちと小学館の強み
28
わたしたちの強み
地元全体への働きかけ力
商店街の管理者の方々にとって、愛やゆかりのある
商店街が突然大幅に改装されるというのは
受け入れがたいかもしれないが、本プロジェクトを
町おこしの一環としてわたしたちが積極的に行うことで、
地域の人々の意向に寄り添いながら商店街を作ってい
くことができると考えた

29. わたしたちと小学館の強み
29
わたしたちの強み
地元の魅力を熟知している
地元に長い間住んできた自分達だからこそ、地域の
魅力を全面的に押し出せるような商店街を作りやすい
例)レシピ本の中でも地方の名産品を用いたレシピを
レストランで提供

30. わたしたちと小学館の強み
小学館の強み
幅広い情報量
「本」という知恵の源のようなものを多様なターゲットに
向けて取り扱っている小学館の情報量を生かして
同世代の人の中でもより多くの人が刺さるような本や
情報を取り揃えているのは小学館だからこそできる強み
であると感じた。また、小学館の強力なマーケティング
力を活かして地域外からもお客さんの来るような商店
街にしていきたい
30

31. わたしたちと小学館の強み
31
小学館の強み
本から別メディアへの変換力
ずかんミュージアム(本⇨博物館)や
S-PASE(本⇨メタバース)など、本を今までになかった切
り口と合わせる事業を作られることが強みであると感じ
た。今回のプロジェクトでも、わたしたちでは思いつかな
いような商店街のさらなる使い道を様々な視点から
提案していただきたい。

32. 実現方法
32
立ち読みサブスクについて
入会者にはカードを発行し、商品棚にはガラス扉と
ロックを施しておく。本はガラス棚越しに見ることができ
入会者は読みたい本が入っている棚のガラス扉にある
鍵の前にカードをかざすことで扉が開く仕組みとする。

33. 実現方法
33
自前段階(小学館)
・商店街のリサーチ
(チームメンバーの地元の商店街を利用できるのが
望ましいが、空き店舗が連続してある商店街があるとそちらの方が改装はしやすい)
・商店街全体のリニューアル許可(アーケードなども改装する場合)
・空き店舗の契約
１０店舗前後(幼稚園〜小学生、中高生、大学生〜新社会人、30代〜40代、50代〜60代、
70代〜80代、90代〜、ワークショップなどを行えるスペース、地域の特色をアピールした
部分)
・販売する本の選別
・空き店舗の改装(内装は世代別に変更するのが望ましい)

34. 実現方法
34
運営段階(小学館)
・店舗への本の陳列
・世代別アルバイトの雇用(幼稚園〜小学生向け店舗は高校生を雇用)
・会員向けカードの発行
・ガラス扉つき棚の発注
・本のメニュー、ワークショップの定期的な考案

35. 実現方法
35
自前段階(わたしたち)
・地域住民へ協力者の呼びかけ(幅広い世代から店舗
の拡張内容や、本のラインナップなどを思案)
・既存店舗へサービス拡張の依頼(ワークショップの実
施、レシピ本メニューの考案)
・地域住民全体への世代毎に興味を持つ本などの意見
収集

36. これからの展望
36
本だらけの商店街を全国に増やしていく！
今回のプロジェクトは、空き店舗のある商店街の数だけ
行える。そのため様々な地元の特色にあった商店街で
各地域住民のつながりの場として再び商店街が注目さ
れてほしい。今回のプロジェクトを通して、地域交流を活
性化させ、新型感染症により下火になってしまった地域
交流や地域イベントが活気を取り戻してほしい。

37. これからの展望
37
よりコアな雑誌、書籍の販売により
本への関心を今以上に高める
さらに各地域にオープンした商店街の売れ行きや
消費者傾向から、商店街をオープンした地域の人だか
らこそ楽しめそうな本を制作したり、特定の地域限定の
雑誌などを商店街内で販売することで、 購入者の需要
を引き上げ、より本に関心を持つ人を増やしていく契機
にしていきたい。

38. 参考資料
38
三省堂「新明解四字熟語辞典」 「十人十色」
※goo辞書参照
https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E5%8D%81%E4%BA%BA%E5%8D%81%E8%89%B2/
令和3年度商店街実態調査
https://www.chusho.meti.go.jp/shogyo/shogyo/2022/download/220408shouten
gai01.pdf
イラスト使用：Loose Drawing
https://loosedrawing.com/
※課題解決プロジェクト運営事務局にて一部文章・画像を修正しております