プロダクトマネージャーが持つべきスキルと心構え

ゆま( knowl_archiver)
https://knowledge-archiver.com
PdMが持つべきスキルと心構え
【実務経験4年以上の僕が徹底解説】

1
目次
1. 誰に講義するのか？（講義の対象者）
2. 自己紹介（プレゼンターのひととなり）
3. プロダクトマネージャー(*)の紹介
1. PdMとは何者か
2. PdMとプロジェクトマネージャーの違い
3. PdMの役割・働き方
4. PdMに求められるスキル
5. PdMが持つべき心構え
6. PdMを目指す方に向けたメッセージ
(*)以降、PdM

2
誰に講義するのか？（講義の対象者）
具体的なアクションプランが立てられる自分事として捉えられる
3. プロダクトマネージャーの紹介
 プロダクトマネージャー(以降、PdM)をこれから目指す人
 PdMという職種を正しく理解し、今後の働き方・キャリアパスを見直したい

3
社内アプリオンライン予約アプリ ECアプリ
自己紹介（プレゼンターのひととなり）
 主にC向けのモバイルアプリPdMを4年以上の実務経験を持つ
 外資コンサル勤務、PdMに関する社内ナレッジゼロのため独学でスタイルを確立
検索&予約
通知
予約データ
メッセージ
検索&購入
通知
購入データ
発送
検索&登録
評価
登録データ
可視化

4
PdMとは何者か
 世界No.1のプロダクトに導く旗振り役/プロダクトの成長・成功に対する責任者
 「世界No.1」「成長・成功」とは？→利用ユーザー数 & ビジネス的収益
※写真はイメージ

5
PdMとプロジェクトマネージャー(*)の違い
 「なぜ」「何を」「どの範囲で」「いつ」やるべきかを決め、語る
※ プロダクトフェーズによって問われる価値が異なる
発生しがちな
Issue
 やりたいことが定まらない
 プロダクト開発が進まない
 戦略不足で優先順位が変わりやすい
 ユーザーの休眠化/離反
 続々と発生するIssueの対応に追われる
 鳴り止まないVOCの対応
 提供機能の利用用途不明
 システムの複雑化による開発スピード遅延
導入期成長期成熟期
PdMの価値が
問われること
 ターゲットユーザーの定義/分析
 解決すべき優先課題の定義
 必要最小限の機能を持つプロダクト設計
 計測値の3C分析
(Customer/Company/Competitor)
 Issueの一般化
 コア機能の再定義/ゴールデンパス刷新
 最新テクノロジーの取捨選択
PJMの価値が問
われること
 小規模リリースの高速化プロセスの構築
 バグチケットのトリアージ
 開発プロセスの標準化
 案件のバージョン管理/進捗の可視化
 バグのバックログクリーニング
 レガシープロセスの抜本的改革
Product
Phase
Why
本質的課題の定義
What
課題へのアプローチ方法
How much
部分最適と全体最適のバランス
When
先行後続関係の考慮
(*)以降、PJM

6
PdMの役割・働き方
 全プロセス(コンセプト開発～プロダクト評価)に携わる
 組織が求める“PdM像”によって業務範囲が異なる
※図はイメージ
コンセプト開発コンセプト分析プロダクト開発テスト実行プロダクト評価
 プロダクトコンセプト
 デザインコンセプト
 プロトタイプ
 顧客分析
 自社分析
 競合分析
 α版テスト
 要件定義
 基本設計
 スコープ管理
 リスク管理
 単体テスト
 結合テスト
 受入テスト
 β版テスト
 KPI
 ストアレビュー
 VOC
 媒体戦略/選定
 コミュニケーションデ
ザイン
 リテンションMKT
 ロイヤリティMKT
 クラスタMKT
プロモーション計画マーケティング
PJM
PdM

7
PdMに求められるスキル
 エンジニアリングへの明るさおよびコミュニケーション力は必須
 その他スキルに対しては自分の興味関心に軸を置き、深掘りできればOK
Communication
UX
MarketingData Analysis
UI/Design
Engineering
Market Reserch
PdMの必須スキル

8
マメであれ本質的であれオープンであれ
PdMが持つべき心構え
 PdMは周りの人を動かし、プロダクトが成長してはじめて評価されるポジション
 関わるステークホルダーに強力な協力者となってもらえるような働きかけをする
 「ホウレンソウ」から「ザッソウ(雑談・相談)」へ
 (PCを閉じ)相手の話を最後まで聞き、自分の言
葉で相手の思考を説明する
 何気ない会話/態度から信頼感が生まれる
 「社長/上司/皆が言ったから…」はNGワード
 なぜやらないといけないのか、今じゃないといけない
のかを自分の言葉で伝える
 誰かしか得しないことはやらない
 能動的なタスク/リスク/情報の共有へ
 「都度対応」から「体系化/仕組み化/可視化」へ
 些細な一手間から信頼感が生まれる
Why
How
Why
How
What
What
WhatWhy When
When How
Task
Management
Risk
Management
Visualization Standardization

9
QA企画エンジニア
PdMを目指す方に向けたメッセージ
 ほとんどが面倒で辛いお仕事、多様なコミュニケーションと正確なドキュメンテーション
 プロダクトオーナーシップを持つことで、プロダクトの成長・成功が自分事に！
 仕様書への情報記載を求める
 にも関わらず仕様書を見ていない
 「わかりにくい」の一点張り
 ビジネス要件定義書が作れない
 平気な顔で仕様変更する
 バグ発生すると激詰めしてくる
 テストナレッジを仕組み化しない
 既存機能への理解不足
 新規/既存バグの切り分け不足
UI/UXデザイナー
 何をデザインで解決するか語れない
 UXシナリオの考慮不足
 UIパターンの棚卸し不足
 自分が納得したジャッジメントに対して、チームメンバー全員の意思統一されたときの一体感
 ストアレビューがあるということは、ユーザーにプロダクトが利用されている証拠
 どうでもいいプロダクトに、ユーザーはレビューしない
 周り友人や知り合いから「使ってるよ、いいね」と言われたときの喜び
 人々の生活/欲求を豊かにしている実感
耐える・粘る・打ち返すよろこび(2%)辛さ(98%)

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まとめ
 PdMという職種を正しく理解し、今後の働き方・キャリアパスを見直したい
 主にC向けのモバイルアプリPdMを4年以上の実務経験を持つ
1. プロダクトマネージャーとは何者か
 世界No.1のプロダクトに導く旗振り役/プロダクトの成長・成功に対する責任者
2. プロダクトマネージャーとプロジェクトマネージャーの違い
 「なぜ」「何を」「どの範囲で」「いつ」やるべきかを決め、語る
3. プロダクトマネージャーの役割・働き方
 全プロセス(コンセプト開発～プロダクト評価)に携わる
4. プロダクトマネージャーに求められるスキル
 エンジニアリングへの明るさおよびコミュニケーション力は必須
5. プロダクトマネージャーが持つべき心構え
 ①本質的であれ②オープンであれ③マメであれ
6. プロダクトマネージャーを目指す方に向けたメッセージ
 PdMはほとんどが面倒で辛いお仕事、一方でプロダクトの成長・成功が自分事に！

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FAQ
• 組織に合わせたPdMの働き方
 組織の特性を見極める→指向基準(販売戦略/プロダクト/技術/…)
は何か→販売戦略・技術指向だと難しい
 PdMの権限範囲を見極める→プロダクトの方向性を決める部分まであ
るか
• Vision / Missionの決め方
 シンプルな言葉で大胆に定義する→Issueの捉え方が本質的になる、
Howの発想が大胆になる
 チームメンバーの共通言語化が図れる→無駄なコミュニケーションを省
ける
• 案件/機能の優先順位の決め方
1. 解決するIssueは何か→本質的なIssueを捉えられているか
2. Visionに紐付くか
3. Strategyのどこに紐付くか→いま対応しないといけないか
4. 稼働中Projectに対する影響は→並行稼働 OR 稼働Projectの停
止するかをデータドリブンで
• エンジニアのマネジメント方法
 “褒める：8割、Feedback:2割、怒る：0割”→絶対責めない、拗ね
させたら終わり
 エンジニアリング領域は極力介入しない・任せる→アイディアレベルの施
策などは共有する
 「マネジメントされている」と感じさせない
• エンジニアに渡すまでの仕様確定粒度
 組織の文化、エンジニアのレベルによって異なる
 開発着手可能状態(成果物の内容)を事前にエンジニアと握る
• PdMが活躍できる開発スタイルは
 目の前のIssueを対応するだけの「アジャイル」は危険
 Visionを達成するために何を対応するべきかエンジニアと話して開発を
進められることが必要
• 有能なPdM像
 表層的なIssueから本質的なIssueを紐解き、コアな要件に集約でき
る
• 理想のPdM像
 「何かあったらPdMに相談しよう」という人間関係
 「(Issueや案件背景を確認してないけど)PdMがやると判断したんだか
ら進めよう」という意思決定、余計な承認が不要
• 具体的な辛かった体験談
 社内β版テスト実施中(APPリリース3日前)に要件漏れが発覚
 課題管理/事業承認済みだったが、ちゃぶ台返しされた
 リリース後に修正する方針を提案したが、事業承認を得られなかった
 リリース3ヶ月延期し、修正対応後、リリース

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