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Propharm Japan Co., Ltd. All Rights Reserved.
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ISO 14001:2015の概要及び主な変更点
プロファームジャパン株式会社
立川 博巳
2015年11月20日
Propharm Japan Co., Ltd. All Rights Reserved.
2
発表内容
2
1. 背景
2. ISO 14001:2015の主な変更点
3. ISO 14001:2015 各節の主要な変更点
4. パイロット事例
5. 結論
3Propharm Japan Co., Ltd. All Rights Reserved.
自己紹介
4Propharm Japan Co., Ltd. All Rights Reserved.
プロファーム ジャパン株式会社のご紹介
ミッション
日本及びアジアを中心に環境及び社会分野
を中心とした実践的なコンサルティング、
アドバイザリサービスを実施し、環境・社会分野
における企業価値の最大化を支援しています。
弊社サービスの特徴
環境・労働安全衛生・コンフリクトマテリアル等
環境・社会分野での実践的なコンサルティング
サービスを日本・日本企業の海外支社工場に
対して展開しています。
会社名 プロファーム ジャパン株式会社
設立年月 2006年6月
住所 東京都渋谷区宇田川町2-1
代表取締役社長 立川 博巳 (ISO/TC207/WG8 国際幹事補佐・エキスパート)
主要取引先 国内外大手・中堅企業・国際機関・官公庁様
5Propharm Japan Co., Ltd. All Rights Reserved.
プロファーム ジャパン サービスの概要
日本及びアジアでの
環境・社会分野における
クライアント企業価値の
最大化
環境国際規格(例
:ISO14051)
における情報・解説
実践サポート
サービス
環境・労働安全衛生
コンプライアンス・
リスクマネジメントサービス
環境・社会分野
における翻訳サービス
環境・労働安全衛生
トレーニング/教育
支援サービス
社会分野における
コンサルティング
(例:コンフリクトマ
テリアル)サービス
マテリアルフローコ
スト会計等を
ベースにした省資源
・省エネサポートサ
ービス
6Propharm Japan Co., Ltd. All Rights Reserved.
1. 背景
7Propharm Japan Co., Ltd. All Rights Reserved.
改訂版 ISO 14001策定の背景-1
• ISO14001: 2004
– 1996年 ISO14001発行
– 2004年 改訂→ISO14001:2004発行
• 2004年版改訂~現在
– 2011年11月 新規作業項目提案(NWIP)が賛成多数で承認
ISO14001改訂のワーキンググループ(TC207/SC1/WG5)設置
– 2012年2月 作業原案(WD.1)作成
– 2013年2月 委員会原案(CD.1)作成
– 2013年10月 委員会原案(CD.2)作成
– 2014年1月 賛成多数でDIS化承認
– 2014年2/3月 国際規格原案(DIS)作成(イタリア/パドヴァ会合)
– 2014年5月 DIS作成継続予定(パナマ会合)
– 2014年8月 DIS発行
– 2014年11月 DIS投票
– 2015年4月 最終国際規格案(FDIS)作成(東京会合)
– 2015年9月 国際規格(IS)発行(インド会合)
移行期間は、2018年まで
Propharm Japan Co., Ltd. All Rights Reserved.
8
そもそもどのように規格策定は実施されているのか?
8
1. 誰が参加
各国から派遣されたエキスパートにて参加。その他UNFCCC、世界銀行等も参加。
主なエキスパートのバッググラウンドは、学術関係者、産業界出身者、コンサルタント等
2. 実施期間
1週間程度の日程で、様々な規格に係る規格策定会議が実施される。主な活動
は、各国から寄せられたドラフトに対するコメント対応、規格内容に係る議論
3. 議論の方法
• 英語での議論のため、イギリスを中心に英語圏のエキスパートが圧倒的に有利。
• 表面的には、昼間の会議が正式な日程。しかしながら、いわゆる夜の飲ミニュケーションも含め、
インフォーマルな根回しも非常に多い
Propharm Japan Co., Ltd. All Rights Reserved.
9
そもそもどのように規格策定は実施されているのか?
9
SC1
Management
system
SC2
Assessment of
site and
organizations
SC3
Environmental
labeling
SC4
Environmental
performance
evaluation
SC5
Life cycle
assessment
SC7
Greenhouse
gas
management
and related
activities
ISO TC 207
(ISO 14000シリーズ)
Reproduction of any information given on this page is strictly prohibited without written permission of the author.
ISO TC 176
(ISO 9000シリーズ)
各分科委員会にて、ISO 14000規格の議論を実施
:各国エキスパート
10Propharm Japan Co., Ltd. All Rights Reserved.
1. 改訂版 ISO 14001の議論に参加しているのは、主に認証事業者、コンサル
ティング、政府政策関連者が多数。産業界からの参加は、比較的少なかった。
2. 当初の改訂版 ISO 14001ドラフトでは、バリューチェーンに基づくマネジメント
等 新たな要素が多く追加されることが議論されたが、発展途上国代表者の
意見により、これらの多くの要素が除外された。
改訂版 ISO 14001策定の背景-2
11Propharm Japan Co., Ltd. All Rights Reserved.
1. ISO 14001を通して本当に社会の
環境は良くなかったのか?
2.あらゆる国のあらゆる事業者はISO
14001を通じて環境パフォーマンスを
向上(負荷削減・コンプライアンス等)
はできているのか?
ISO 14001改訂の実施
3. 常に”活動”をしていなくてはいけ
ない宿命 – ISO規格策定活動
4. ISO 14001:2004の様々な課題の顕
在化(例:システム確立への傾倒)
改訂版 ISO 14001策定の背景-3
12Propharm Japan Co., Ltd. All Rights Reserved.
2. ISO 14001:2015の主な変更点
Propharm Japan Co., Ltd. All Rights Reserved.
13
構造上の変更点
ISO 14001:2004 ISO 14001:2015
要求事項
解説(趣旨説明)
ISO 9001との差異
要求事項
解説(趣旨説明)
詳細な説明・ステップが本文及び解説に
加えられた
ISO 14001:2004との差異が新たに加えられ
た。
ISO 14001: 2014との差異
構造上の著しい変更なし。
Propharm Japan Co., Ltd. All Rights Reserved.
14
主要な 改訂版 ISO 14001のポイント-1
14
1. サステナビリティ思考
改訂版ISO14001 は、サステナビリティの主要3要素「経済」、「環境」、「社会」の環境要素を充足する規格とし
て定義。
2. 環境マネジメントシステムの事業活動・戦略とのより深い統合
3. 環境パフォーマンスの重視
4. ライフサイクル思考
5. その他規格との整合/マネジメントシステム要素の共有
– 組織及び組織の状況の理解(改訂版ISO 14001 4.1節)
– 機会及びリスクへの取り組み(改訂版ISO 14001 6.1節)
– リーダーのコミットメント/経営者の責任(改訂版ISO 14001 5.1)
– コンプライアンス/順守義務への対応(改訂版ISO 14001 6.1.3, 9.1.2)
Propharm Japan Co., Ltd. All Rights Reserved.
15
ISO 14001:2015 運⽤
主要な 改訂版 ISO 14001のポイント-2
その他規格との整合/マネジメントシステム要素の共有(次スライド)
環境パフォーマンスの重視環境マネジメントシステムの事業
活動・戦略とのより深い統合
外部コミュニケーション
• 組織の状況の理解
• リスクと機会の精査
• 活動コンプライアンス/順守
義務への対応
• 環境パフォーマンスの向上
• 外部コミュニケーション
• ライフサイクル思考
(良い)悪い環境への影響の緩和/予防
環境からの影響
製品/サービス/プロセス
Propharm Japan Co., Ltd. All Rights Reserved.
16
改訂版ISO 9001等
主要な 改訂版 ISO 14001のポイント-3
16
改訂版 ISO14001
マネジメントシステムの
確立・運用・継続的改善
トップマネジメントのコミットメント
事業戦略等との統合
環境パフォーマンスの
向上・継続的改善
共通の章立て
マネジメントシステム
共通テキスト/基準
ISO ガイド 83
(MSS):
共通の文書構造の
主なポイント
1. 事業活動とマネ
ジメントシステム
活動の整合
2. トップマネジメント
のより積極的な
関与
3. 意図する成果の
実現
• ISO 9001: 2015、
ISO 14001 :2015
は2015年9月に
発行
• 規格間での共通
した要求事項と
規格毎に異なる
要求事項を明確
化
• 定義等の基本的
な内容の共通化
• 運用/活動面での
統合
17Propharm Japan Co., Ltd. All Rights Reserved.
自社の様々なマネジメントシステムとの統合例
主要な 改訂版 ISO 14001のポイント-4
パフォー
マンス
環境パフォーマンス
の向上
リスクと
機会
ISO
14001
事業
継続
計画
(例:
BCP)
環境
コンプラ
イアンス
品質管理
活動
環境
目的の
充足
環境目的の充足
サステナ
ビリティ
その他
コンプライ
アンス
活動
労働安全
衛生管理
18Propharm Japan Co., Ltd. All Rights Reserved.
リーダー
シップ
(5)
サポート
及び行動
(7,8)
パフォー
マンスの
評価
(9)
改善
(10)
計画
(6)
Check
Act
PLAN
内部及び
外部の
問題
(例:4.1*)
利害を有
する組織
のニーズ
及び期待
(例:4.2)
環境マネジ
メントシス
テムの運
用に基づく
組織の
活動結果
サポート
及び活動
(7,8)
組織の状況
主要な 改訂版 ISO 14001のポイント-5
運用面から見た改訂内容
*図表内の各番号
は、規格節番号
ISO14001:2015 に
基づき作成
DO
効果性
有効性
評価
有効性
評価
19Propharm Japan Co., Ltd. All Rights Reserved.
3. 各節における主要な変更点
20Propharm Japan Co., Ltd. All Rights Reserved.
各節における主要な変更点-1
第1節:Scope (範囲)
EMSの運用に基づく結果:
1. 環境パフォーマンスの向上
2. コンプライアンス義務の充足
3. 環境目標の達成
第3節: Terms and Definitions (用語の解説)
• リスク: 不確実さの結果 (想定された結果からの肯定的、否定的な乖離の両要素を含む)
• リスクと脅威: 潜在的なadverse結果及び利益をもたらす結果
• 利害関係者: 組織の決定または活動にて、影響される人または組織
• トップマネジメント:組織の最も高いレベルにて組織の方向性を策定する者
• ライフサイクル: 原料採掘から廃棄までの製品/サービスシステムのリンク
第2節:Normative reference (参照規格)
なし
21Propharm Japan Co., Ltd. All Rights Reserved.
各節における主要な変更点-2
第4節: Context of the organization(組織の状況理解)
意図した結果を達成するための組織の状況の理解:
1. 利害関係者の(ハイレベル)ニーズの特定及び
期待
2. 対応義務となり得るニーズ及び期待の特定
上記の予想に基づき、EMS運用上の活動範囲を定義。
当該範囲内の要素は全てEMSの範囲とする。 EMS の対象
範囲は、柔軟に決定が可能
EMSの継続的改善も図る
例/詳細内容:
1.
- 環境に影響を与える要素(例:著しい環境側面)
- リスクと成り得る資源等の枯渇
- 投資家等の期待
2. 業界における協定等
全組織ではなく、組織の特定の部分を対象とする。
ライフサイクル思考に基づき、自社の影響の及ぼせる範
囲に基づく定義。
EMSの継続的改善も図る
Plan
22Propharm Japan Co., Ltd. All Rights Reserved.
各節における主要な変更点-3
第 5節: Leadership (リーダーシップ)
EMSにおけるリーダーシップの発揮
環境に係るポリシーの策定
例/詳細内容/特記すべき新規追加項目:
ポリシーに含むべき内容
- 環境保護
- コンプライアンス(不順守事項の是正も含む)
- マネジメントシステムレベルの向上(→環境パ
フォーマンスレベルの向上)
第 6節: Plan (計画)
6.1 リスク及び機会への対応を目的としたアクション
6.1.1 一般
Issue の把握
関係者からの要求事項の把握
緊急時対応の想定
6.1.2 環境側面
変化の管理
緊急時の対応
例/詳細内容/特記すべき新規追加項目:
リスクと機会の考え方に基づき評価
但し、厳密なリスクアセスメントは要求事項とされて
いない(定性的/定量的評価は選択可能)
緊急時の対応以外にオペレーションにおける異常、
オペレーション開始時の環境への影響等も考慮す
る。
Plan
23Propharm Japan Co., Ltd. All Rights Reserved.
各節における主要な変更点-4
第 6節: Plan (計画) (続)
6.1.4 行動計画
• 著しい環境側面
• 遵守義務
• リスク及び機会
6.2 環境目標/objective及び目標を達成するための計画
環境目標計画の達成
• 取組活動内容
• 資源
• 責任者
• 達成期限
例/詳細内容/特記すべき新規追加項目:
安全衛生管理及びBCP等との連動
公害防止のための最も優れた/活用可能な環境技術
等の採用
- 戦略、戦術、オペレーションレベルでの環境目標の
策定
- 著しい環境項目を優先的に考慮した環境目標の設定
- 定量/定性KPIの設定
Plan
24Propharm Japan Co., Ltd. All Rights Reserved.
各節における主要な変更点-5
第 7節: Support (サポート)
7.1 リソース
7.2 能力/力量
7.3 意識
7.4 コミュニケーション
内部/外部コミュニケーション
7.5 文書化された情報
例/詳細内容/特記すべき新規追加項目:
必要なヒトモノカネの準備
環境パフォーマンス(システム・環境負荷側面)
に影響を与える人員の能力/力量及び力量獲得のため
のトレーニング等
EMSにおける活動目的及びコンプライアンス活動に係
る自身の活動の関連性の理解
苦情・申し立て等への対応
ISO 14063への準拠
- EMSに係る文書化された情報
- 準備する文書は組織の規模、複雑性等による
- 更新、変更管理、記録
- 他のEMS関連情報等の流用/利用可能
Plan
25Propharm Japan Co., Ltd. All Rights Reserved.
各節における主要な変更点-6
第 8 節: Operation (オペレーション/実行 )
8.1 活動計画及びコントロール
プロセスに対する活動クライテリアの設定
活動クライテリアに基づくコントロールの実施
8.2 緊急時の計画及び対応
内部/外部コミュニケーション
例/詳細内容/特記すべき新規追加項目:
オペレーション、リスク/機会、著しい環境側面、コンプ
ライアンス義務に基づく活動コントロールの種類及び
程度の決定
購買プロセス、輸送時、廃棄等での
コントロール
サプライチェーン及び/またはライフサイクル
思考に基づくコントロール(左図)
外部委託されたプロセスに係る管理も含む
管理下にある関係者への対応
苦情・申し立て等への対応
ISO 14063への準拠
除去
代替
エンジニアリングコントロー
ル
アドミニストレーティブ
コントロール
人員による対応・警告
Do
26Propharm Japan Co., Ltd. All Rights Reserved.
各節における主要な変更点-7
第 9 節: Performance evaluation パフォーマンス評価
9.1 モニタリング、測定、分析及び評価
9.1.1 一般
• モニタリング対象、方法、基準、時期、結果分析
(適切な指標の決定)
• モニタリング機器の公正
• 結果の内外へのコミュニケーションの実施
• 記録の保持
9.1.2 コンプライアンス評価
• コンプライアンスの評価
• 対応
• 対応への進捗管理等
9.2 内部監査
定義した時期に基づく、内部基準及び要求事項に
基づく監査の実施
例/詳細内容/特記すべき新規追加項目:
著しい環境側面、コンプライアンス義務及び
オペレーションコントロールを考慮した
モニタリング、測定、分析及び評価
定期的なコンプライアンス評価の実施
コンプライアンス違反 ≠ 不適合 (必ずしも)
但しコンプライアンス違反は当然ながら是正する
以前特定された不適合及び対応活動の効果性
の評価
内部/外部監査の評価
Check
27Propharm Japan Co., Ltd. All Rights Reserved.
各節における主要な変更点-8
第 9 節: Performance evaluation パフォーマンス評価(続)
9.3 マネジメントレビュー
• 前回からのマネジメントレビューからの変更点
• 変化(外部関係者からの期待を含む)
• 目標の達成度合い
• 環境パフォーマンスに係る情報
• 資源の充足度合い
• 苦情等の情報
• マネジメントレビューによる成果物
– EMSの効果性、充足性及び自身の組織への適切性
– 継続的改善に係る意思決定
– EMS活動に係る必要な変更
– 他のビジネスプロセスへの統合方法に書かkる改善
– 組織の戦略的方向性との関連に係る考察
例/詳細内容/特記すべき新規追加項目:
役員会等へのレビューの統合
Check
28Propharm Japan Co., Ltd. All Rights Reserved.
各節における主要な変更点-9
第 10 節: Improvement (改善)
10.1 一般
改善機会の特定及び必要な活動の実施
• 不適合事項の是正
• 不適合事項に係る結果への対応(環境への悪影響に対す
る緩和を含む)
• 原因の特定、対応及び類似の不適合事項への対応
• 必要な活動の実行(効果性の評価、EMS活動の変更等)
例/詳細内容/特記すべき新規追加項目:
• 是正活動、継続的改善、設備/組織等の変更
• 予防原則の考え方の応用
Act
29Propharm Japan Co., Ltd. All Rights Reserved.
4. パイロット事例
Propharm Japan Co., Ltd. All Rights Reserved.
30
国・投資家の動き – 環境コミュニケーションの必要性の高まり
2015年9月28日日経新聞記事(写真は関連記事より引用)
情報開示の要求・ガバナンスに係る
活動の高まり
• 機関投資家によるESG投資の重視
• CDP等の情報開示活動の促進
Propharm Japan Co., Ltd. All Rights Reserved.
3131
1. CDPは国際的な非営利組織
2. 環境情報を計測/公開/管理/
共有する唯一のグローバルシス
テムを企業や都市に提供
3. 767の機関投資家(運用総額:92
兆米ドル)を代表して、2002年より
年次にて気候変動、水等に係る
各社の取組を問う質問書を送付
4. 世界の時価総額の高い5000社以
上の企業を対象とし、日本でも
500社以上の企業トップ宛てに質
問状が送付されている。
5. 国内ヘルスケア分野国内企業で
は、40%の企業が回答を実施
2015/11/26
CDPとは
他の年次報告書等の主要機関、政府
機関等の連動→CDPへ開示した
情報の多面的な活用が可能
Propharm Japan Co., Ltd. All Rights Reserved.
32
ISO 14001:2015を組み込んだある国内企業の取組-1
経営層への喚起・環境意識の醸成
CDP活動への取組
・スコア
・潜在的な株価への影響
環境への取組
ISO 14001:2015への
取組
・システムの確立
・環境パフォーマンスの向
上
コンプライアンス能力の強
化
環境コミュニケーション
財務情報との統合報告、
CDP等へのコミュニケー
ション
・情報開示
CDP等経営に直接関連する環境関連活動をきっかけとして、
トップ(役員)の関与必要性を企業価値向上の観点から説明→ISO 14001の運用を推進
Propharm Japan Co., Ltd. All Rights Reserved.
3333
ISO 14001:2015を組み込んだある国内企業の取組-2
2015/11/26 33
100 050
パ
フ
ォ
ー
マ
ン
ス
ス
コ
ア
開示情報レベル
CDP等における環境コミュニケーション
88C
A
B
C
D
95A
ISO 14001: 2015の運用
改訂版 ISO 14001をベースにした環境コミュニケーション活動により企業価値の向上に資する情報を整理・活用
経営とのリンク
34Propharm Japan Co., Ltd. All Rights Reserved.
5. 結論
35Propharm Japan Co., Ltd. All Rights Reserved.
結論
1. ISO 14001:2015を実質的に活用するには、トップの本当のコミットメントが必要。この
点でその他の関連活動 (CDP及び統合報告等)の大きな流れの中で活用することが
重要
2. ISO 14001: 2015では、マネジメントシステムの確立・継続的改善と並び、「コンプライ
アンス側面」の重視、「ライフサイクル思考」及び「環境パフォーマンスの向上」が改訂
の大きな要素と考えられる。
3. ISO 14001: 2015で強調されているコンプライアンスの管理では、法的要件への対応
が重要と考えられる。特に東南アジアでは、法律のenforcement (施行)レベルが上
がってきており、法律への不遵守による操業停止命令も発令されている(例:大手飲
料メーカーによるタイにおける排水基準の不遵守)
http://www.telekom-presse.at/Teamplay_klein.jpg
36Propharm Japan Co., Ltd. All Rights Reserved.
プロファーム ジャパン株式会社
立川 博巳
〒150-0042東京都渋谷区宇田川町2-1
TEL: 03-6328-3307
FAX: 03-6368-5523
URL: http://www.propharm.co.jp
E-mail: hiroshi.tachikawa@propharm.jp
ありがとうございました。

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【平成27年度】ISO14001:2015の概要及び主な変更点

  • 1. Propharm Japan Co., Ltd. All Rights Reserved. Confidential ISO 14001:2015の概要及び主な変更点 プロファームジャパン株式会社 立川 博巳 2015年11月20日
  • 2. Propharm Japan Co., Ltd. All Rights Reserved. 2 発表内容 2 1. 背景 2. ISO 14001:2015の主な変更点 3. ISO 14001:2015 各節の主要な変更点 4. パイロット事例 5. 結論
  • 3. 3Propharm Japan Co., Ltd. All Rights Reserved. 自己紹介
  • 4. 4Propharm Japan Co., Ltd. All Rights Reserved. プロファーム ジャパン株式会社のご紹介 ミッション 日本及びアジアを中心に環境及び社会分野 を中心とした実践的なコンサルティング、 アドバイザリサービスを実施し、環境・社会分野 における企業価値の最大化を支援しています。 弊社サービスの特徴 環境・労働安全衛生・コンフリクトマテリアル等 環境・社会分野での実践的なコンサルティング サービスを日本・日本企業の海外支社工場に 対して展開しています。 会社名 プロファーム ジャパン株式会社 設立年月 2006年6月 住所 東京都渋谷区宇田川町2-1 代表取締役社長 立川 博巳 (ISO/TC207/WG8 国際幹事補佐・エキスパート) 主要取引先 国内外大手・中堅企業・国際機関・官公庁様
  • 5. 5Propharm Japan Co., Ltd. All Rights Reserved. プロファーム ジャパン サービスの概要 日本及びアジアでの 環境・社会分野における クライアント企業価値の 最大化 環境国際規格(例 :ISO14051) における情報・解説 実践サポート サービス 環境・労働安全衛生 コンプライアンス・ リスクマネジメントサービス 環境・社会分野 における翻訳サービス 環境・労働安全衛生 トレーニング/教育 支援サービス 社会分野における コンサルティング (例:コンフリクトマ テリアル)サービス マテリアルフローコ スト会計等を ベースにした省資源 ・省エネサポートサ ービス
  • 6. 6Propharm Japan Co., Ltd. All Rights Reserved. 1. 背景
  • 7. 7Propharm Japan Co., Ltd. All Rights Reserved. 改訂版 ISO 14001策定の背景-1 • ISO14001: 2004 – 1996年 ISO14001発行 – 2004年 改訂→ISO14001:2004発行 • 2004年版改訂~現在 – 2011年11月 新規作業項目提案(NWIP)が賛成多数で承認 ISO14001改訂のワーキンググループ(TC207/SC1/WG5)設置 – 2012年2月 作業原案(WD.1)作成 – 2013年2月 委員会原案(CD.1)作成 – 2013年10月 委員会原案(CD.2)作成 – 2014年1月 賛成多数でDIS化承認 – 2014年2/3月 国際規格原案(DIS)作成(イタリア/パドヴァ会合) – 2014年5月 DIS作成継続予定(パナマ会合) – 2014年8月 DIS発行 – 2014年11月 DIS投票 – 2015年4月 最終国際規格案(FDIS)作成(東京会合) – 2015年9月 国際規格(IS)発行(インド会合) 移行期間は、2018年まで
  • 8. Propharm Japan Co., Ltd. All Rights Reserved. 8 そもそもどのように規格策定は実施されているのか? 8 1. 誰が参加 各国から派遣されたエキスパートにて参加。その他UNFCCC、世界銀行等も参加。 主なエキスパートのバッググラウンドは、学術関係者、産業界出身者、コンサルタント等 2. 実施期間 1週間程度の日程で、様々な規格に係る規格策定会議が実施される。主な活動 は、各国から寄せられたドラフトに対するコメント対応、規格内容に係る議論 3. 議論の方法 • 英語での議論のため、イギリスを中心に英語圏のエキスパートが圧倒的に有利。 • 表面的には、昼間の会議が正式な日程。しかしながら、いわゆる夜の飲ミニュケーションも含め、 インフォーマルな根回しも非常に多い
  • 9. Propharm Japan Co., Ltd. All Rights Reserved. 9 そもそもどのように規格策定は実施されているのか? 9 SC1 Management system SC2 Assessment of site and organizations SC3 Environmental labeling SC4 Environmental performance evaluation SC5 Life cycle assessment SC7 Greenhouse gas management and related activities ISO TC 207 (ISO 14000シリーズ) Reproduction of any information given on this page is strictly prohibited without written permission of the author. ISO TC 176 (ISO 9000シリーズ) 各分科委員会にて、ISO 14000規格の議論を実施 :各国エキスパート
  • 10. 10Propharm Japan Co., Ltd. All Rights Reserved. 1. 改訂版 ISO 14001の議論に参加しているのは、主に認証事業者、コンサル ティング、政府政策関連者が多数。産業界からの参加は、比較的少なかった。 2. 当初の改訂版 ISO 14001ドラフトでは、バリューチェーンに基づくマネジメント 等 新たな要素が多く追加されることが議論されたが、発展途上国代表者の 意見により、これらの多くの要素が除外された。 改訂版 ISO 14001策定の背景-2
  • 11. 11Propharm Japan Co., Ltd. All Rights Reserved. 1. ISO 14001を通して本当に社会の 環境は良くなかったのか? 2.あらゆる国のあらゆる事業者はISO 14001を通じて環境パフォーマンスを 向上(負荷削減・コンプライアンス等) はできているのか? ISO 14001改訂の実施 3. 常に”活動”をしていなくてはいけ ない宿命 – ISO規格策定活動 4. ISO 14001:2004の様々な課題の顕 在化(例:システム確立への傾倒) 改訂版 ISO 14001策定の背景-3
  • 12. 12Propharm Japan Co., Ltd. All Rights Reserved. 2. ISO 14001:2015の主な変更点
  • 13. Propharm Japan Co., Ltd. All Rights Reserved. 13 構造上の変更点 ISO 14001:2004 ISO 14001:2015 要求事項 解説(趣旨説明) ISO 9001との差異 要求事項 解説(趣旨説明) 詳細な説明・ステップが本文及び解説に 加えられた ISO 14001:2004との差異が新たに加えられ た。 ISO 14001: 2014との差異 構造上の著しい変更なし。
  • 14. Propharm Japan Co., Ltd. All Rights Reserved. 14 主要な 改訂版 ISO 14001のポイント-1 14 1. サステナビリティ思考 改訂版ISO14001 は、サステナビリティの主要3要素「経済」、「環境」、「社会」の環境要素を充足する規格とし て定義。 2. 環境マネジメントシステムの事業活動・戦略とのより深い統合 3. 環境パフォーマンスの重視 4. ライフサイクル思考 5. その他規格との整合/マネジメントシステム要素の共有 – 組織及び組織の状況の理解(改訂版ISO 14001 4.1節) – 機会及びリスクへの取り組み(改訂版ISO 14001 6.1節) – リーダーのコミットメント/経営者の責任(改訂版ISO 14001 5.1) – コンプライアンス/順守義務への対応(改訂版ISO 14001 6.1.3, 9.1.2)
  • 15. Propharm Japan Co., Ltd. All Rights Reserved. 15 ISO 14001:2015 運⽤ 主要な 改訂版 ISO 14001のポイント-2 その他規格との整合/マネジメントシステム要素の共有(次スライド) 環境パフォーマンスの重視環境マネジメントシステムの事業 活動・戦略とのより深い統合 外部コミュニケーション • 組織の状況の理解 • リスクと機会の精査 • 活動コンプライアンス/順守 義務への対応 • 環境パフォーマンスの向上 • 外部コミュニケーション • ライフサイクル思考 (良い)悪い環境への影響の緩和/予防 環境からの影響 製品/サービス/プロセス
  • 16. Propharm Japan Co., Ltd. All Rights Reserved. 16 改訂版ISO 9001等 主要な 改訂版 ISO 14001のポイント-3 16 改訂版 ISO14001 マネジメントシステムの 確立・運用・継続的改善 トップマネジメントのコミットメント 事業戦略等との統合 環境パフォーマンスの 向上・継続的改善 共通の章立て マネジメントシステム 共通テキスト/基準 ISO ガイド 83 (MSS): 共通の文書構造の 主なポイント 1. 事業活動とマネ ジメントシステム 活動の整合 2. トップマネジメント のより積極的な 関与 3. 意図する成果の 実現 • ISO 9001: 2015、 ISO 14001 :2015 は2015年9月に 発行 • 規格間での共通 した要求事項と 規格毎に異なる 要求事項を明確 化 • 定義等の基本的 な内容の共通化 • 運用/活動面での 統合
  • 17. 17Propharm Japan Co., Ltd. All Rights Reserved. 自社の様々なマネジメントシステムとの統合例 主要な 改訂版 ISO 14001のポイント-4 パフォー マンス 環境パフォーマンス の向上 リスクと 機会 ISO 14001 事業 継続 計画 (例: BCP) 環境 コンプラ イアンス 品質管理 活動 環境 目的の 充足 環境目的の充足 サステナ ビリティ その他 コンプライ アンス 活動 労働安全 衛生管理
  • 18. 18Propharm Japan Co., Ltd. All Rights Reserved. リーダー シップ (5) サポート 及び行動 (7,8) パフォー マンスの 評価 (9) 改善 (10) 計画 (6) Check Act PLAN 内部及び 外部の 問題 (例:4.1*) 利害を有 する組織 のニーズ 及び期待 (例:4.2) 環境マネジ メントシス テムの運 用に基づく 組織の 活動結果 サポート 及び活動 (7,8) 組織の状況 主要な 改訂版 ISO 14001のポイント-5 運用面から見た改訂内容 *図表内の各番号 は、規格節番号 ISO14001:2015 に 基づき作成 DO 効果性 有効性 評価 有効性 評価
  • 19. 19Propharm Japan Co., Ltd. All Rights Reserved. 3. 各節における主要な変更点
  • 20. 20Propharm Japan Co., Ltd. All Rights Reserved. 各節における主要な変更点-1 第1節:Scope (範囲) EMSの運用に基づく結果: 1. 環境パフォーマンスの向上 2. コンプライアンス義務の充足 3. 環境目標の達成 第3節: Terms and Definitions (用語の解説) • リスク: 不確実さの結果 (想定された結果からの肯定的、否定的な乖離の両要素を含む) • リスクと脅威: 潜在的なadverse結果及び利益をもたらす結果 • 利害関係者: 組織の決定または活動にて、影響される人または組織 • トップマネジメント:組織の最も高いレベルにて組織の方向性を策定する者 • ライフサイクル: 原料採掘から廃棄までの製品/サービスシステムのリンク 第2節:Normative reference (参照規格) なし
  • 21. 21Propharm Japan Co., Ltd. All Rights Reserved. 各節における主要な変更点-2 第4節: Context of the organization(組織の状況理解) 意図した結果を達成するための組織の状況の理解: 1. 利害関係者の(ハイレベル)ニーズの特定及び 期待 2. 対応義務となり得るニーズ及び期待の特定 上記の予想に基づき、EMS運用上の活動範囲を定義。 当該範囲内の要素は全てEMSの範囲とする。 EMS の対象 範囲は、柔軟に決定が可能 EMSの継続的改善も図る 例/詳細内容: 1. - 環境に影響を与える要素(例:著しい環境側面) - リスクと成り得る資源等の枯渇 - 投資家等の期待 2. 業界における協定等 全組織ではなく、組織の特定の部分を対象とする。 ライフサイクル思考に基づき、自社の影響の及ぼせる範 囲に基づく定義。 EMSの継続的改善も図る Plan
  • 22. 22Propharm Japan Co., Ltd. All Rights Reserved. 各節における主要な変更点-3 第 5節: Leadership (リーダーシップ) EMSにおけるリーダーシップの発揮 環境に係るポリシーの策定 例/詳細内容/特記すべき新規追加項目: ポリシーに含むべき内容 - 環境保護 - コンプライアンス(不順守事項の是正も含む) - マネジメントシステムレベルの向上(→環境パ フォーマンスレベルの向上) 第 6節: Plan (計画) 6.1 リスク及び機会への対応を目的としたアクション 6.1.1 一般 Issue の把握 関係者からの要求事項の把握 緊急時対応の想定 6.1.2 環境側面 変化の管理 緊急時の対応 例/詳細内容/特記すべき新規追加項目: リスクと機会の考え方に基づき評価 但し、厳密なリスクアセスメントは要求事項とされて いない(定性的/定量的評価は選択可能) 緊急時の対応以外にオペレーションにおける異常、 オペレーション開始時の環境への影響等も考慮す る。 Plan
  • 23. 23Propharm Japan Co., Ltd. All Rights Reserved. 各節における主要な変更点-4 第 6節: Plan (計画) (続) 6.1.4 行動計画 • 著しい環境側面 • 遵守義務 • リスク及び機会 6.2 環境目標/objective及び目標を達成するための計画 環境目標計画の達成 • 取組活動内容 • 資源 • 責任者 • 達成期限 例/詳細内容/特記すべき新規追加項目: 安全衛生管理及びBCP等との連動 公害防止のための最も優れた/活用可能な環境技術 等の採用 - 戦略、戦術、オペレーションレベルでの環境目標の 策定 - 著しい環境項目を優先的に考慮した環境目標の設定 - 定量/定性KPIの設定 Plan
  • 24. 24Propharm Japan Co., Ltd. All Rights Reserved. 各節における主要な変更点-5 第 7節: Support (サポート) 7.1 リソース 7.2 能力/力量 7.3 意識 7.4 コミュニケーション 内部/外部コミュニケーション 7.5 文書化された情報 例/詳細内容/特記すべき新規追加項目: 必要なヒトモノカネの準備 環境パフォーマンス(システム・環境負荷側面) に影響を与える人員の能力/力量及び力量獲得のため のトレーニング等 EMSにおける活動目的及びコンプライアンス活動に係 る自身の活動の関連性の理解 苦情・申し立て等への対応 ISO 14063への準拠 - EMSに係る文書化された情報 - 準備する文書は組織の規模、複雑性等による - 更新、変更管理、記録 - 他のEMS関連情報等の流用/利用可能 Plan
  • 25. 25Propharm Japan Co., Ltd. All Rights Reserved. 各節における主要な変更点-6 第 8 節: Operation (オペレーション/実行 ) 8.1 活動計画及びコントロール プロセスに対する活動クライテリアの設定 活動クライテリアに基づくコントロールの実施 8.2 緊急時の計画及び対応 内部/外部コミュニケーション 例/詳細内容/特記すべき新規追加項目: オペレーション、リスク/機会、著しい環境側面、コンプ ライアンス義務に基づく活動コントロールの種類及び 程度の決定 購買プロセス、輸送時、廃棄等での コントロール サプライチェーン及び/またはライフサイクル 思考に基づくコントロール(左図) 外部委託されたプロセスに係る管理も含む 管理下にある関係者への対応 苦情・申し立て等への対応 ISO 14063への準拠 除去 代替 エンジニアリングコントロー ル アドミニストレーティブ コントロール 人員による対応・警告 Do
  • 26. 26Propharm Japan Co., Ltd. All Rights Reserved. 各節における主要な変更点-7 第 9 節: Performance evaluation パフォーマンス評価 9.1 モニタリング、測定、分析及び評価 9.1.1 一般 • モニタリング対象、方法、基準、時期、結果分析 (適切な指標の決定) • モニタリング機器の公正 • 結果の内外へのコミュニケーションの実施 • 記録の保持 9.1.2 コンプライアンス評価 • コンプライアンスの評価 • 対応 • 対応への進捗管理等 9.2 内部監査 定義した時期に基づく、内部基準及び要求事項に 基づく監査の実施 例/詳細内容/特記すべき新規追加項目: 著しい環境側面、コンプライアンス義務及び オペレーションコントロールを考慮した モニタリング、測定、分析及び評価 定期的なコンプライアンス評価の実施 コンプライアンス違反 ≠ 不適合 (必ずしも) 但しコンプライアンス違反は当然ながら是正する 以前特定された不適合及び対応活動の効果性 の評価 内部/外部監査の評価 Check
  • 27. 27Propharm Japan Co., Ltd. All Rights Reserved. 各節における主要な変更点-8 第 9 節: Performance evaluation パフォーマンス評価(続) 9.3 マネジメントレビュー • 前回からのマネジメントレビューからの変更点 • 変化(外部関係者からの期待を含む) • 目標の達成度合い • 環境パフォーマンスに係る情報 • 資源の充足度合い • 苦情等の情報 • マネジメントレビューによる成果物 – EMSの効果性、充足性及び自身の組織への適切性 – 継続的改善に係る意思決定 – EMS活動に係る必要な変更 – 他のビジネスプロセスへの統合方法に書かkる改善 – 組織の戦略的方向性との関連に係る考察 例/詳細内容/特記すべき新規追加項目: 役員会等へのレビューの統合 Check
  • 28. 28Propharm Japan Co., Ltd. All Rights Reserved. 各節における主要な変更点-9 第 10 節: Improvement (改善) 10.1 一般 改善機会の特定及び必要な活動の実施 • 不適合事項の是正 • 不適合事項に係る結果への対応(環境への悪影響に対す る緩和を含む) • 原因の特定、対応及び類似の不適合事項への対応 • 必要な活動の実行(効果性の評価、EMS活動の変更等) 例/詳細内容/特記すべき新規追加項目: • 是正活動、継続的改善、設備/組織等の変更 • 予防原則の考え方の応用 Act
  • 29. 29Propharm Japan Co., Ltd. All Rights Reserved. 4. パイロット事例
  • 30. Propharm Japan Co., Ltd. All Rights Reserved. 30 国・投資家の動き – 環境コミュニケーションの必要性の高まり 2015年9月28日日経新聞記事(写真は関連記事より引用) 情報開示の要求・ガバナンスに係る 活動の高まり • 機関投資家によるESG投資の重視 • CDP等の情報開示活動の促進
  • 31. Propharm Japan Co., Ltd. All Rights Reserved. 3131 1. CDPは国際的な非営利組織 2. 環境情報を計測/公開/管理/ 共有する唯一のグローバルシス テムを企業や都市に提供 3. 767の機関投資家(運用総額:92 兆米ドル)を代表して、2002年より 年次にて気候変動、水等に係る 各社の取組を問う質問書を送付 4. 世界の時価総額の高い5000社以 上の企業を対象とし、日本でも 500社以上の企業トップ宛てに質 問状が送付されている。 5. 国内ヘルスケア分野国内企業で は、40%の企業が回答を実施 2015/11/26 CDPとは 他の年次報告書等の主要機関、政府 機関等の連動→CDPへ開示した 情報の多面的な活用が可能
  • 32. Propharm Japan Co., Ltd. All Rights Reserved. 32 ISO 14001:2015を組み込んだある国内企業の取組-1 経営層への喚起・環境意識の醸成 CDP活動への取組 ・スコア ・潜在的な株価への影響 環境への取組 ISO 14001:2015への 取組 ・システムの確立 ・環境パフォーマンスの向 上 コンプライアンス能力の強 化 環境コミュニケーション 財務情報との統合報告、 CDP等へのコミュニケー ション ・情報開示 CDP等経営に直接関連する環境関連活動をきっかけとして、 トップ(役員)の関与必要性を企業価値向上の観点から説明→ISO 14001の運用を推進
  • 33. Propharm Japan Co., Ltd. All Rights Reserved. 3333 ISO 14001:2015を組み込んだある国内企業の取組-2 2015/11/26 33 100 050 パ フ ォ ー マ ン ス ス コ ア 開示情報レベル CDP等における環境コミュニケーション 88C A B C D 95A ISO 14001: 2015の運用 改訂版 ISO 14001をベースにした環境コミュニケーション活動により企業価値の向上に資する情報を整理・活用 経営とのリンク
  • 34. 34Propharm Japan Co., Ltd. All Rights Reserved. 5. 結論
  • 35. 35Propharm Japan Co., Ltd. All Rights Reserved. 結論 1. ISO 14001:2015を実質的に活用するには、トップの本当のコミットメントが必要。この 点でその他の関連活動 (CDP及び統合報告等)の大きな流れの中で活用することが 重要 2. ISO 14001: 2015では、マネジメントシステムの確立・継続的改善と並び、「コンプライ アンス側面」の重視、「ライフサイクル思考」及び「環境パフォーマンスの向上」が改訂 の大きな要素と考えられる。 3. ISO 14001: 2015で強調されているコンプライアンスの管理では、法的要件への対応 が重要と考えられる。特に東南アジアでは、法律のenforcement (施行)レベルが上 がってきており、法律への不遵守による操業停止命令も発令されている(例:大手飲 料メーカーによるタイにおける排水基準の不遵守) http://www.telekom-presse.at/Teamplay_klein.jpg
  • 36. 36Propharm Japan Co., Ltd. All Rights Reserved. プロファーム ジャパン株式会社 立川 博巳 〒150-0042東京都渋谷区宇田川町2-1 TEL: 03-6328-3307 FAX: 03-6368-5523 URL: http://www.propharm.co.jp E-mail: hiroshi.tachikawa@propharm.jp ありがとうございました。