8. Propharm Japan Co., Ltd. All Rights Reserved.
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そもそもどのように規格策定は実施されているのか?
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1. 誰が参加
各国から派遣されたエキスパートにて参加。その他UNFCCC、世界銀行等も参加。
主なエキスパートのバッググラウンドは、学術関係者、産業界出身者、コンサルタント等
2. 実施期間
1週間程度の日程で、様々な規格に係る規格策定会議が実施される。主な活動
は、各国から寄せられたドラフトに対するコメント対応、規格内容に係る議論
3. 議論の方法
• 英語での議論のため、イギリスを中心に英語圏のエキスパートが圧倒的に有利。
• 表面的には、昼間の会議が正式な日程。しかしながら、いわゆる夜の飲ミニュケーションも含め、
インフォーマルな根回しも非常に多い
9. Propharm Japan Co., Ltd. All Rights Reserved.
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そもそもどのように規格策定は実施されているのか?
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SC1
Management
system
SC2
Assessment of
site and
organizations
SC3
Environmental
labeling
SC4
Environmental
performance
evaluation
SC5
Life cycle
assessment
SC7
Greenhouse
gas
management
and related
activities
ISO TC 207
(ISO 14000シリーズ)
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ISO TC 176
(ISO 9000シリーズ)
各分科委員会にて、ISO 14000規格の議論を実施
:各国エキスパート
10. 10Propharm Japan Co., Ltd. All Rights Reserved.
1. 改訂版 ISO 14001の議論に参加しているのは、主に認証事業者、コンサル
ティング、政府政策関連者が多数。産業界からの参加は、比較的少なかった。
2. 当初の改訂版 ISO 14001ドラフトでは、バリューチェーンに基づくマネジメント
等 新たな要素が多く追加されることが議論されたが、発展途上国代表者の
意見により、これらの多くの要素が除外された。
改訂版 ISO 14001策定の背景-2
11. 11Propharm Japan Co., Ltd. All Rights Reserved.
1. ISO 14001を通して本当に社会の
環境は良くなかったのか?
2.あらゆる国のあらゆる事業者はISO
14001を通じて環境パフォーマンスを
向上(負荷削減・コンプライアンス等)
はできているのか?
ISO 14001改訂の実施
3. 常に”活動”をしていなくてはいけ
ない宿命 – ISO規格策定活動
4. ISO 14001:2004の様々な課題の顕
在化(例:システム確立への傾倒)
改訂版 ISO 14001策定の背景-3
13. Propharm Japan Co., Ltd. All Rights Reserved.
13
構造上の変更点
ISO 14001:2004 ISO 14001:2015
要求事項
解説(趣旨説明)
ISO 9001との差異
要求事項
解説(趣旨説明)
詳細な説明・ステップが本文及び解説に
加えられた
ISO 14001:2004との差異が新たに加えられ
た。
ISO 14001: 2014との差異
構造上の著しい変更なし。
32. Propharm Japan Co., Ltd. All Rights Reserved.
32
ISO 14001:2015を組み込んだある国内企業の取組-1
経営層への喚起・環境意識の醸成
CDP活動への取組
・スコア
・潜在的な株価への影響
環境への取組
ISO 14001:2015への
取組
・システムの確立
・環境パフォーマンスの向
上
コンプライアンス能力の強
化
環境コミュニケーション
財務情報との統合報告、
CDP等へのコミュニケー
ション
・情報開示
CDP等経営に直接関連する環境関連活動をきっかけとして、
トップ(役員)の関与必要性を企業価値向上の観点から説明→ISO 14001の運用を推進
33. Propharm Japan Co., Ltd. All Rights Reserved.
3333
ISO 14001:2015を組み込んだある国内企業の取組-2
2015/11/26 33
100 050
パ
フ
ォ
ー
マ
ン
ス
ス
コ
ア
開示情報レベル
CDP等における環境コミュニケーション
88C
A
B
C
D
95A
ISO 14001: 2015の運用
改訂版 ISO 14001をベースにした環境コミュニケーション活動により企業価値の向上に資する情報を整理・活用
経営とのリンク
35. 35Propharm Japan Co., Ltd. All Rights Reserved.
結論
1. ISO 14001:2015を実質的に活用するには、トップの本当のコミットメントが必要。この
点でその他の関連活動 (CDP及び統合報告等)の大きな流れの中で活用することが
重要
2. ISO 14001: 2015では、マネジメントシステムの確立・継続的改善と並び、「コンプライ
アンス側面」の重視、「ライフサイクル思考」及び「環境パフォーマンスの向上」が改訂
の大きな要素と考えられる。
3. ISO 14001: 2015で強調されているコンプライアンスの管理では、法的要件への対応
が重要と考えられる。特に東南アジアでは、法律のenforcement (施行)レベルが上
がってきており、法律への不遵守による操業停止命令も発令されている(例:大手飲
料メーカーによるタイにおける排水基準の不遵守)
http://www.telekom-presse.at/Teamplay_klein.jpg
36. 36Propharm Japan Co., Ltd. All Rights Reserved.
プロファーム ジャパン株式会社
立川 博巳
〒150-0042東京都渋谷区宇田川町2-1
TEL: 03-6328-3307
FAX: 03-6368-5523
URL: http://www.propharm.co.jp
E-mail: hiroshi.tachikawa@propharm.jp
ありがとうございました。