【Ｇ03】半〇半Xが希望の光！？青森県の人口減少社会の終焉【青森大学／総合経営学部 沼田ゼミ（2年）】
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青森県が抱えている人口減少問題について、一部の市町村へ電話で問い合わせて問題点を洗い出し、RESAS地域経済分析システムを活用して細かく分析しました。それらを踏まえて、大学のゼミナールで学んだ半〇半Xを青森県の特色を活かしつつ利用できないかと考え、スライドにまとめました。他ではあまり見ない一風変わった施策でありながらも、実用的なものだと思うので是非見てください。
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【Ｇ03】半〇半Xが希望の光！？青森県の人口減少社会の終焉【青森大学／総合経営学部 沼田ゼミ（2年）】
- 2. 施策の目的 現在青森県では人口減少問題が課題であり、今回の 施策では歯止めをかけ、解決に導くことが目的。 塩見直紀注さんが提唱した半農半Xを元に、自分なり に考え出した半○半Xという施策を紹介していく。 上記の施策は、県内の市区町村が地域性や特徴を生 かした施策を展開できる。 今までに無い斬新な施策であるため、県内における 人口減少という課題解決に新たな光と希望を提供で きる。 注：詳細は以下の文献を参照。大江正章『地域に希望あり―まち・人・仕事を創 る』岩波新書、2015年、20ページ。
- 3. 県全体の人口推移 総人口について • 2000年を境に減少傾向 • 2045年には80万人ほどになる見込み 生産年齢人口について 老年人口について • 1960年から80年まで増加傾向 • 1985～2000年まで緩やかに減少 • 2000年からやや急激な減少傾向 ・1960年から次第に増加 ・2020年から横ばいに推移する見込み 出所：RESAS 地域経済分析システム
- 4. 県全体の年齢別人口 つぼ型に近い人口ピラミッド 老年人口と年少人口の割合は少なめ 労働力の要となる生産年齢人口が大半を占める やや釣り鐘型に近くもある状態 つぼ型の人口ピラミッド 2015年に比べ老年人口の割合が大きく増加 生産年齢人口と年少人口の割合は減少 第五段階の人口ピラミッドへ変化する見込み 出所：RESAS 地域経済分析システム
- 5. 県全体の人口増減 出所：RESAS 地域経済分析システム 青森県全体では2011年を境に 人口が減少し続けている 東京圏への流出が大きく、東北 の他県や北海道への流出も僅か に多い 2011年は東日本大震災の影響 もあり人口減少率は低く留まっ ている 2020年はコロナウィルスの影 響により減少率はやや低い
- 6. 人口の増減率が最大、最小の市町村 増減率が最大の市町村は今別町で、2000～2020 年では15.37％もの人口が減少した。 次いで外ヶ浜町、深浦町と人口減少が進んだ。 増減率が最小の市町村はおいらせ町で、2000～ 2020年では1.01 ％の人口減少。次いで六戸町は 1.78 ％で、2 ％未満の減少はこの2町のみだった。 出所：RESAS 地域経済分析システム
- 7. 人口の転出入の比較 （今別町、おいらせ町） 今別町は1995年から人口が減り続け、 2045年には人口が1000人未満に。 転入数よりも転出数が多く、人口減少に 歯止めはかかっていない。 おいらせ町は1995年から人口が増加。 2015年から減少傾向に。 しかし転出数よりも転入数が多く、 転入数は小規模ながら増加している。 出所：RESAS 地域経済分析システム
- 9. 転入数の増加 移住・定住者の増加 暮らし 住まい 子育て 仕事 おいらせ町は子育て・仕事・暮らしと住 まいの３点を意識して住みやすいまちづ くりを行ない、転入者数の増加につな がっている。 六戸町は子供医療費助成制度や乳幼児任 意予防接種助成事業により転入者数の増 加につながった。 県全体でおいらせ町や六戸町のように暮 らしやすいまちづくりを行なうことで、 移住・定住者の増加やU・Iターン者の増 加に繋げられるのではないか。
- 10. 転入数の増加（県外の施策） 山梨県は転出先上位の都道府県 の大学とU・Iターン就職促進 協定を締結 県外へ進学した人々に向けた県 内就職のサポートによりU・I ターン就職者の増加 県内への企業誘致による就業先 の増加、また若者に限らず県民 全体の就業機会の増加による人 口転出抑制にも 2018年以降の山梨県の人口減 少率は減少傾向に 出所：RESAS 地域経済分析システム
- 11. 新たな施策：半○半X（地域の特殊性を生かす） 半○ 半X 様々な形の 半○半X ○には様々な職業が入る 半農：農業 半漁：漁業 半林：林業 半職：職人の仕事 半宿：宿屋 など Xには様々な趣味 や生きがいが入る スキー 料理 キャンプ 釣り ゴルフ 描絵 園芸 登山 など 半○と半Xを組み合わせることで、都市圏では 難しい各自に合ったワークライフバランスの 構築が高い次元で可能となり、生活の質向上 が期待できる（最大の魅力）
- 12. 半○半Xで青森県らしさを 半X Xの部分は何を入れても構わない （趣味やボランティア等を想定）。 一方で、これらが副業や本業になる可 能性もある。 ・釣りや漁の体験を通じて漁師の道へ ・園芸農業から本格的な農家の道へ ・ウィンタースポーツや釣りを極めて インストラクターやガイドへ 半○ 本業となった場合、地域の後継者不足と いった課題や生産量の増大も期待できる。 引退する農家や漁師から手ほどきを受け、 後継者となるべく育ててもらうことや、 機材や設備を安く譲り受けること も・・・。 コロナ下による在宅ワークの 増加からワーケーション （ワーク＋バケーション）も 可能なため、数年間お試しで 青森県で生活してもらう 都市部ではできなかった様々 な半Xの部分を体験すること ができる 市区町村ごとに行なうことで それぞれの地域の魅力と特徴 を生かすことが可能
- 14. 転入数の増加による好循環 半○半Xなどの 支援事業の拡充 U・Iターン者 の増加 後継者・働き 手不足の改善 経済循環によ る潤い 半Xの部分 の充実 県民の生活 の質向上 地域活性化や 財政の安定化 住民や移住者向け助成施策を行なうこ とでU・Iターン者や県外から興味を 持って定住をしたいと考える人が増加 上記に加え半○半X施策を同時に進め ることで2つの柱による支援体制が確 立 地域の活性化や経済循環による各市区 町村の財政の潤沢化により、更なる支 援事業の拡充へ 支援事業の拡充と人口増加を繰り返 すことで移住・定住者の増加や、人 口流出の減少にもつながる
- 15. まとめ ① 県全体での人口問題の課題は若年層の県 外流出が大きい。U・Iターン者増加が鍵 ② おいらせ町から独自に行なっている定住 助成金の制度や住みやすい町づくりの推 進を学び、県で実行する ③ 人口増加（U・Iターン者の増加）と住む 人々への支援事業の拡充が繰り返し起こ るような好循環を作り出す ④ 先に説明したおいらせ町や山梨県の施 策と、半○半Xによる青森県らしさを全 面に出した施策の2つの柱を行なう ⑤ 施策を行なうことで参加者の満足度や 地域の魅力の向上、ひいては多様な働 き方の実現・認知により県外流出者の 減少という観点からも人口減少の歯止 めが期待できる ⑥ これらの施策実行には多くの資金が必 要になる他、住民らの協力が必要にな る