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【F09】持続可能なまちづくりに関する考察ー青森市の事例を中心にー【青森大学/沼田ゼミ】

  1. 持続可能なまちづくりに関する考察 ー青森市の事例を中心にー 1119060 佐々木 龍平 (写真出典 staywaymedia)
  2. ■問題意識 青森市は過ごしにくく、不便だと感じていた。理由は商業施設 はまばらに配置されており、公共交通機関も1時間に1本か2 本。それに伴い、冬場の雪による整備が追いついていないからで ある。 そこで私は、公共交通機関を見直せば、老若男女問わず暮らし やすく、魅力のある青森市を創れるのではないかと思い、この課 題に取り組む事にし、持続可能な青森市を創る為に新たな施策を 提案する事とした。
  3. ■課題 持続可能なまちづくりの為に、交通網の整備が必要だと考えた。 青森市のバスや電車は都会よりも優れておらず、30分に1本、1 時間に1本があたりまえになっている。また同市は駅が少ないの にも関わらず、整備の追いついていない郊外化により、商業施設 や学校がまばらに配置されており、アクセスがしづらい状況であ る。その他にも冬場には雪による遅れもあたりまえで、利用者に は不便しか無いと感じた。 そこで、この課題を解決する為に、LRT(新型の路面電車)導 入を推奨する事とした。
  4. ■構成 序章 第1章 コンパクトシティが必要な要因 第2章 青森市のコンパクトシティ 第3章 先行事例研究 第4章 青森市に求められる新たな施策 第5章 青森市のLRT構想 結論
  5. ■先行研究 公共交通整備で都市構造を変えられるか 論文 『コンパクトシティをどう考えるか』 都市研究センター研究理事 大木 健一 ■公共交通で都市構造を変えられるか? 結論 変えられない 昔の公共交通機関の発達は一つの革命であ り、生活を大きく変えた事は間違いない。 しかし、マイカーが普及した今、LRTやBRT では自動車に勝てない。公共交通が整備さ れれば、まちづくりが形成されるという訳 でもない。 論文 『コンパクトシティは救世主か』 東京大学 大野 秀敏 ■自動車依存からの脱却 結論 変えられる コンパクトシティ論では、徒歩や自転車で 生活ができるという事がいわれる。地方都 市に必要なのはいつでもどこでも行ける公 共交通機関。地方都市で移動手段を持って いなければ生活は困難。だが充実した公共 交通ができれば、自然と人は集まる。
  6. 根拠① 公共交通機関の時間 ■現状 次のバスが来るまでの時間が長い為、時間を 気にしながら生活をしなければい状態。 つまり人がモノに合わせる生活を送っている。
  7. 根拠② 商業施設や学校の場所 ■現状 駅が少ないのにも関わらず青森駅からのアク セスが悪い。今は中心市街地より郊外の方が賑 わっている為、誰でもすぐにアクセスできる環 境づくりを目指す。
  8. 根拠③ 環境に優しい街づくり ■自動車 ・交通事故 ・燃料ガス問題 ・渋滞 ■LRT ・電気モーター ・交通の円滑化 ・乗り降りがしやすい (写真:富山地方電鉄株式会社より)
  9. 根拠④ LRT構想と費用 ■LRT構想 ・青森駅を発着点 ・路線距離は約9km ・停留所(🔴)は、商業施設に近い場所に配置 ・青い森セントラルパーク(⚫️)に新駅を ■LRTの整備費用 ・LRT1編成の価格 約4億 ・軌道整備1kmあたり 約15億〜30億円 ■整備費用考察 ・令和4年4月時点の青森市人口 272.752人 ・LRT車両の導入費用 約16億円 ・軌道区間整備(9km) 約270億円(最大見積り) ・総費用 約286億円 (青森駅ー青い森セントラルパーク間 約2.4kmの既存路線有り 国からの補助金や鉄道事業者の協力による減額も見込める)
  10. ■結論 今まで挙げた根拠を元に、青森市は公共交通機関を見直す必要 がある。その中で最も利便性が高く、持続可能な青森市を創る為 に、LRTの導入を推奨する。LRTを導入する事により、青森市が現 在抱えている様々な課題を解決できるという訳ではない。ただ市 民の暮らしやすい環境を整えていくことで、若者の流出などの人 口減少も抑える事ができる。それにより人手不足が解消され、地 域産業や中心市街地が活性化すると私は考えている。 この様に、課題続きの負のループを抜け出し、持続可能な青森 市を創る為には、リスクを背負ってでも打開策を打ち出す事が必 要である。以上の事から私はLRTの導入を推奨する。
  11. ■参考文献リスト NHK放送文化研究所「コロナ禍は暮らしや意識をどう変えたのか」 https://www.nhk.or.jp/bunken/research/yoron/20220701_5.html (参照2022年12月28日) 公益財団法人地方経済総合研究所「コンパクトシティを考える」 http://www.dik.or.jp/wp/wp-content/uploads/2017/01/k_150706_1.pdf (参照2022年12月28日) 挑戦を誇れる街青森市 「青森市中心市街地活性化基本計画」 https://www.city.aomori.aomori.jp/toshi-seisaku/shiseijouhou/matidukuri/toshikeikaku/documents/aomorishi_masterplan_1.pdf (参照2022年12月28日) 挑戦を誇れる街青森市「住民基本台帳2022」 https://www.city.aomori.aomori.jp/shimin/shiseijouhou/aomorishi-konnamati/toukei/jinkou-seitaisuu.html(参照2023年1月1日) 大木健一.『コンパクトシティをどう考えるか』.民間都市開発推進機構.2005年,20p 大野秀敏.『コンパクトシティは救世主か』.特集論説.2013年,21p〜26p 国土交通省.「富山港線LRT化の整備効果調査」 https://www.mlit.go.jp/common/001111005.pdf ,(参照2022年12月28日)) 独立行政法人経済産業研究所「ライトレール導入によるコンパクトなまちづくり」 https://www.rieti.go.jp/jp/events/bbl/08041001.pdf (参照2022年12月28日) 自家用車普及台数都道府県ランキング(2021)「人口1人あたり乗用車台数」 https://uub.jp/pdr/t/cr_6.html (参照2022年12月28日) 宇都宮市HP 「LRTの事業概要」 https://www.city.utsunomiya.tochigi.jp/kurashi/kotsu/lrt/1028853/1013029.html (参照2022年12月28日) 青森市HP 「市営バス時刻表」 https://aomoricitybus.com/pdf/20221205pdf/01.html (参照2022-12-28) 国土交通省「地域公共交通ネットワークの再構築」 https://www.mlit.go.jp/hakusyo/mlit/h28/hakusho/h29/html/n2242000.html(参照2023-01-05) 青森市HP 「青森市営バス主要路線図」 https://www.mlit.go.jp/hakusyo/mlit/h28/hakusho/h29/html/n2242000.html(参照2023-01-05)
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