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RESASを使った静岡市の新しい産業の創成手法サンプル

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RESAS活用のサンプルとして作った資料です。

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RESASを使った静岡市の新しい産業の創成手法サンプル

  1. 1. RESASを使った 静岡市の新しい産業創出手法サンプル @oec014
  2. 2. はじめに 地方都市に住む私たちにとって、人口減少による地域コミュティ維持の困難 さは既に現実的に目の前に起きつつある問題です。人口の減少は日本全体で 起きている問題ですが、これを一括して解決するような「銀の弾丸」の登場 を待つ事はできません。 地域コミュニティの維持と継続的な成長を実現するために、市民自ら地域の 問題に向かいあって何が地域の課題なのかを認識する事、自らその問題を解 決する施策を考えだす手段を持つことがこれからの地域には必用です。本提 案では、地元である静岡市について、地域コミュニティの規模に大きな相関 を持つ産業の成長についての課題の分析と新しい産業創出の取組みのアイデ アをRESASを利用して考えてみました。
  3. 3. 静岡市の人口 静岡市の人口はこれから、急速に減少していくことが予測されています。これからの地域コミュニ ティを成長・維持していくために、人口減少への対応は避けて考えることのできない問題です。 RESAS -地域経済分析システム 人口マップ | 人口増減 静岡県静岡市の人口増減 https://resas.go.jp/population-sum/#/graph/22/22100/2010/2/8.686500527183219/35.17282115/138.49427245
  4. 4. RESASとオープンデータを使って… 地域コミュニティの人口の規模は、概ね地域の産業の規模(特に域外を市場とする基盤産業の 規模)に応じたものになります。今回の提案では静岡市の産業の継続的な成長を実現するため 、RESASとオープンデータを使い、このような3つの分析を行いました。 1) 静岡市の産業の課題の確認。 2) これから成長する可能性の高い産業分野の選定。 3) 可能性の有る産業分野を成長させる施策の提案。
  5. 5. 静岡市の産業の「稼ぐ力」 RESAS -地域経済分析システム 産業マップ | 稼ぐ力分析 静岡市産業の特化係数(付加価値×従業者数) https://resas.go.jp/industry-power/#/map/8.721099188707186/35.17282115/138.49427245/22/22100/2/2012/1/E/- サービス業(他に分類されないもの) 金融業、保険業 漁業 卸売業、小売業 教育、学習支援業 製造業 RESASの「稼ぐ力」分析で静岡市の経済を牽引しうる産業の可視化を試みました。地域経済に活力を与える 宿泊業や製造業、農業・林業など域外市場産業はどちらも「稼ぐ力」が十分に高くはありません。 宿泊業・飲食サービス業 農業・林業
  6. 6. オープンデータの集計と可視化 詳細なデータの可視化のために、RESAS以外の分析手段としてオープンソースソフトウェアの 「Jupyter notebook」を利用しました。Jupyter notebookはデータの「解析過程」や「結果」を 一つのファイルにまとめて共有を可能にした、オープンプロセス的手法によりデータの解析や 知見発見を行うアプリケーションです。 e-statより「平成26年経済センサス-基礎調査」のデータを取得し静岡市の産業別就業者数を独自に集計 https://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/GL02100104.do?tocd=00200552 データの前処理と集計 データの可視化
  7. 7. 静岡市の産業別の就業者数の比較 従業者の構成比を見ると、静岡市の域外市場産業では製造業が最も高いことがわかります。 e-statより「平成26年経済センサス-基礎調査」のデータを取得し静岡市の産業別就業者数を独自に集計 https://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/GL02100104.do?tocd=00200552
  8. 8. 静岡市の製造業就業者の減少率 全国的に製造業の就業者数は減少していますが、静岡市と同じ都市型産業構造をもつ神戸市では製造業就業 者の減少率が低く、地域の特性や施策によって製造業の成長の速度に差が有ることがわかります。 e-statより「平成26年経済センサス-基礎調査」「平成21年経済センサス-基礎調査」を取得し製造業就業者数の増減を独自に集計 https://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/GL02100104.do?tocd=00200552
  9. 9. 静岡市の産業の課題 1) 製造業は静岡市内の産業の中で就業者の比率が高く、市の「 基盤産業」の重要な位置をしめているが、製造業全体として 「稼ぐ力」が高いわけではない。 2) 地域外を販売市場とした他の産業の宿泊業・飲食業や農林業 なども「稼ぐ力」があまり高くない。 3) 従業者の比率の高い製造業の「稼ぐ力」を高める有効な施策 が必用。
  10. 10. 成長の可能性の高い産業分野の選択 静岡市の製造業の特価係数をさらに細分化してみると「家具・装備品製造業」や「木材・木製品製造業」の値 が高いことが可視化されます。 RESAS 産業マップ | 稼ぐ力分析 特化係数(付加価値学)×特化係数(従業者数)製造業中分類の散布図 https://resas.go.jp/industry-power/#/map/8.721099188707186/35.17282115/138.49427245/22/22100/2/2012/1/E/- 製造業>家具・装備品製造業 製造業>木材・木製品製造業
  11. 11. 静岡市の製造業の「稼ぐ力」を高めるには 1) 産業の中でも特に成長の可能性の高い分野を選択し集中的に 付加価値を高める取組みを行う必用がある。 2) RESASの「稼ぐ力」分析によって、静岡市は「家具・装備品 製造業」や「木材・木製品製造業」の稼ぐ力が高いことが可 視化される。「家具・装備品製造業」や「木材・木製品製造 業」に特化して付加価値を高める取組みが市の産業の成長に 有効な施策になる。
  12. 12. 課題解決型産業による地域の製造業の高付加価値化 製造業の高付加価値化の施策として、サービスとの組み合わせによる新しいビジネス モデルの導入が考えられます。 食糧問題・エネルギー問題・医療の問題…など生活から生まれた課題に「サービス」 と「ものづくり」で解決策を提供する「課題解決型産業」は都市型の製造業の高付加 価値化の効果的な取組みです。 製造業のシーズに重心を置いた製品開発は、マーケットにおけるポジショニングが不 確定なまま製品化が進んでしまう可能性がありますが、課題解決型産業では地域の需 要・特性に基づいてターゲットと利用シーンを明確にゴールに持って製品開発できる という利点があります。
  13. 13. 静岡市の近隣地域の「課題」を生み出すサービス業 長泉町の教育・学習支援産業や静岡県東部の医療・福祉産業など、静岡市の近隣の地域で「稼ぐ力 」の高いサービス業が見られる。 RESAS 産業マップ | 稼ぐ力分析 特化係数(付加価値学)×特化係数(従業者数)を加工・編集 https://resas.go.jp/industry-power/#/map/8.721099188707186/35.17282115/138.49427245/22/22100/2/2012/1/E/- 静岡県長泉町 静岡市 静岡県御殿場市 静岡県伊豆の国市静岡県三島市 静岡県南伊豆町 静岡県熱海市
  14. 14. ものづくり×サービスによる静岡市のイノベーション創出 静岡市の木製品製造業のシーズと静岡市近隣地域の稼ぐ力の高いサービス業の課題の組み合わせから、下駄 産業×医療のよる介護・医療用の履物や、家具製造業×教育・学習支援産業による学習玩具などの新製品の可 能性が考えられる。
  15. 15. 静岡市の製造業を成長させる施策のアイデア 1) 稼ぐ力のある基盤産業(家具製造量業、木製品製造業な ど)の高付加価値化を企てた集中的な施策を行う。 2) 静岡市内や近隣市のサービス産業との連携による「課題 解決型産業」型のビジネスモデルを導入する。 3) サービス産業と製造業の、課題×ものつくりのマッチング の場を作る。 静岡市は製造業全体での「稼ぐ力」は十分に高くはありませんが、市内の製造業就業者の比率が高 く、製造業は最も重要な基盤産業と言えます。比較的付加価値の高い分野もあるため、選択的な高 付加価値化の取組みは静岡市の産業を成長させる施策として有効です。 静岡県東部などの静岡市の近隣の地域では、特定のサービス産業の付加価値が高いケースが見られ ます。課題とテクノロジーを持った産業間の人的交流が高まることで、イノベーションが生まれる 可能性も高まります。サービス産業が発掘した地域の課題と、ものつくりのシーズをマッチングさ せることが、静岡市の製造業を成長させる鍵ではないでしょうか。
  16. 16. まとめ オープンデータを利用した地域問題の解決は、「データをさがす」「データの可視化」「 課題解決のシナリオ作成」「検証」の繰り返しで、市民が実効性の高い施策を立案できる ようになるまでに多くの時間・労力などのコストがかかります。 本提案ではRESASを、興味の対象となる地域の問題の「データを探す」ことと「データの 可視化」に利用しましたが、このサービスによってデータにもとづいた市民による政策提 案の労力・時間を大幅に減少できる可能性を感じました。今回の提案のきっかけとなった Code for Tokyo のハンズオンのようにコミュニティで課題解決のプロセスを共有し集積し ていくことにより、RESASがさらに誰もが簡単に使えるツールになっていくのではないか と思います。

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