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大阪市立大学大学院文学研究科
フランス語圏言語文化
福島 祥行
fukushim@lit.osaka-cu.ac.jp
日本フランス語フランス文学会秋季大会
近畿大学(26 octobre 2019)
フランス語学習において
複言語能力が発現するとき
―グループワークの相互行為分析から―
Compétence plurilingue et apprentissage collaboratif
2/62
本発表について
 CEFRの根幹理念のひとつである複言語主
義 plurilinguisme の観点から、複言語能力の
発露のしかたと、それの現われやすい環境に
ついて論じる。
 学習状態を相互行為分析することで、発露の
瞬間を明らかにする。
 結論として、協働学習環境が、複言語能力の
発露を誘発することを主張する。
3/62
CEFR
 ヨーロッパ共通言語参照枠 Cadre européen
commun de référence des langues : apprendre,
enseigner, évaluer (CECR(L)) / Common
European Freamwork of Reference for
Languages : Learning, Teaching, Assessment
(CEFR)(欧州評議会 2001) について、日本で
は「ルーブリック」としての面のみ強調され、
根幹の理念である複言語・複文化主義につい
てはほとんど知られていない現状。
4/62
CEFR
 1949年5月5日:ロンドン条約で欧州評議会設
立 決 定 。 そ の 規 約 ( Statut du Conseil de
l'Europe第1条1項
 欧州評議会の目的は、メンバーにとって共通の財
産である理想と原則を保護、実現し、メンバーの
経済的、社会的進歩を容易ならしめるために、メ
ンバー間のいっそう緊密なむすびつき (union) を
実現することにある(Conseil de l'Europe 1949,
Council of Europe 1949) 。
5/62
CEFR
 1954年12月19日:欧州文化協定(Convention
culturelle européenne) 。
 第2条:協定締結国は、自国民にたいし、他の協定
締結国の言語、歴史、文化を学ぶことを奨励し、
自国においては、他の協定締結国にたいし、おな
じような学びを容易に展開できるようにする
( Conseil de l'Europe 1954, Council of Europe
1954) 。
6/62
CEFR
 1957年:仏政府の提案により、欧州の現代語学
習を推進する専門委員会創設。現在の「言語
政策部門」(Unité des Politiques linguistiques /
Language Policy Unit)も。
 1971年:欧州共同体(EC)が、欧州内での「移
動」を容易にすべきとの方針。
 1991年11月:スイスの Rüschlikon で国際シンポ
「ヨーロッパにおける言語学習の透明性と一
貫性:客観・評価・保証」開催。つぎの点が
7/62
CEFR
 よりおおきな流動性、アイデンティティと文
化的多様性を尊重するより効果的な他国との
コミュニケーション、情報へのよりよいアク
セス、個々人間の交流機会の増加、労働関係
と相互理解の改善といったものを促進するた
めには、加盟国における言語の学習と教育を
強化しつづける必要がある。
 言語学習は、これらの目的を達成するために、
生涯つづけられるべきであり、就学前学習か
ら生涯教育にいたるまで、教育制度全般にわ
8/62
CEFR
 1996年:CEFR試案初版公表。
 2001年:CEFR初版発表。A1~C2の各段階を、
聞く(Écouter / Listening)、読む( Lire /
Reading)、やりとりする( Prendre part à une
conversation / Spoken Interaction ) 、 話 す
(S’exprimer oralement en continu / Spoken
Production)、書く( Écrire / Writing)につい
て展開。
 2017年9月:CEFR改訂基準案公表。
9/62
CEFR
 2018 年 2 月 : CEFR 補 足 版 ( Volume complémentaire /
Companion Volume)発表。Pre-A1~C2の各段階を、受信
(Réception)、インタラクション (Interaction)、発信
(Production) の3領域について、それぞれ口頭と書記の計
6分野(聞く Écouter/読む Lire、口頭インタラクション
Interaction orale/書記インタラクションとオンライン・
インタラクション Interaction écrite et Interaction en ligne、
話す Production orale/書く Production écrite)の、くわ
えて、メディエーション (Médiation) の領域で3分野(テ
クストのメディエーション Médiation de textes、概念のメ
ディエーション Médiation de concepts、コミュニケー
シ ョ ン の メ デ ィ エ ー シ ョ ン Médiation de la
10/62
CEFR
 『共通参照枠』は、現代語のプログラム、参考書、
テスト、教科書などをよりよくするための、ヨー
ロッパにおける共通の基盤を提供する。それはまた、
ひとつの言語の学習者たちが、その言語をコミュニ
ケーションという目的でもちいるためにしなければ
ならないことを、できるかぎり完全に記述し、学習
者たちが効果的な言語行動をおこなうために身につ
けねばならない知識や能力を提示する。そこにはま
た、言語をささえる文化的コンテクストもふくまれ
ている。ようするに、『参照枠』は、学習者の進み
具合を、学習のステップごとに、そして生涯をつう
11/62
複言語・複文化主義
 多 言 語 ・ 多 文 化 主 義 multilinguisme-
multiculturalisme:ひとつひとつの言語能力・
文化能力を、単一で均質(ホモ)なそれぞれ
独立したのものと考える。
 複 言 語 ・ 複 文 化 主 義 plurilinguisme-
pluriculturalisme :すべての言語能力・文化能
力は混淆(ヘテロ)で渾然一体となったアマ
ルガムと考える。
12/62
複言語・複文化主義
A B
 複言語・複文化能力観=A(複合的)
 多言語・多文化能力観=B(並置的)
13/62
複言語・複文化主義
 もはや、ひとつかふたつ、さらにはみっつの言語を、
それぞれバラバラに、「理想的母語話者」を究極の
モデルとして「マスター」しさえすればよいという
ことではない。目的は、あらゆる言語的能力が、み
ずからの居場所をみいだせるような言語貯蔵庫を開
発することにある。もちろん、このことは、教育機
関によってあたえられる言語は多様であり、学生は
複言語的能力を開発しうることを前提とする。さら
には、ひとつの言語の学習が、生涯にわたるものと
いうことを認めるや、学校外であたらしい言語体験
にたちむかう動機や能力や自信をそだてることが
14/62
複言語・複文化主義
 さらに、複言語的アプローチは、つぎの事実
を強調する。すなわち、個人の言語経験が、
文化的コンテクスト裡に、家庭の言語から社
会集団の言語へ、ついで(学校での学習に
よってであれ、実際の現場によってであれ)
他共同体の言語へと広がっていくにつれ、彼
/彼女は、それらの言語と文化を、仕切られ
た場所に分けて入れるのではなく、複数の言
語にかんするあらゆる知識と経験が役立つよ
うな、また、複数の言語がたがいに関係し作
用しあうような、ひとつのコミュニケーショ
15/62
複言語・複文化主義
 相異なる状況において、ひとりの話し手は、
ある話し手と有効にコミュニケーションする
ため、この能力のさまざまな部分を自在に呼
びだすことができる。たとえば、対話者同士
は、ある言語で表現したり別の言語を理解し
たりするために、それぞれの能力を活用しな
がら、ひとつの言語やひとつの方言から別の
言語や方言に移行できるのだ。(CEFR 2001:
1.4)
16/62
複言語・複文化主義
 「複言語・複文化能力」とは、習熟レベルは
まちまちながらも複数の言語と複数の文化を
身につけているひとりの社会的行為者が、言
語的コミュニケーションと文化的相互行為を
おこなう能力のことをいう。そこにあるのは、
はっきりと区別できる複数の能力の積み重ね
や併置ではなく、用い手が利用しうるような、
複雑な、もっといえば複合的な、ひとつの能
力なのである。 (CEFR 2001: 8.1)
17/62
複言語・複文化主義
A B
 複言語・複文化能力観=A(複合的)
 多言語・多文化能力観=B(並置的)
18/62
複言語・複文化主義
 それは、いくつかの手段で――とりわけ、社
会的行為者 acteur social / social agent であり、
相互行為 interaction により意味を共-構築する
co-construisant du sens / co-constructing
meaning 使用者/学習者という考え方や、メ
ディエーションと複言語/複文化能力という
考え方によって――、言語教育の視野をひろ
げている。 (CEFR CV 2018: Avant-propos)
19/62
複言語・複文化主義
 能力のありか
≠個体の内部(私的/独我論的、個体能力主
義)
=個体の間(社会的/相互行為論的、関係論
的能力主義)
20/62
複言語・複文化主義
 赤言語・赤文化でのコミュニケーション(コ
ミュニケーションできたこと=赤言語・赤文
化能力を有していると評価できる)。
21/62
複言語・複文化主義
 緑言語・緑文化でのコミュニケーション(た
とえ、簡単なものでもコミュニケーションで
きたこと=緑言語・緑文化能力を有している
と評価できる)。
22/62
複言語・複文化主義
 橙 言 語 ・ 橙 文 化 で の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン
(「聞く」能力は大きめ)。
23/62
複言語・複文化主義
 橙 言 語 ・ 橙 文 化 で の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン
(「話す」能力は小さめ)。
24/62
複言語・複文化主義
 時間軸を捨象して、事後的 a posteriori にみた
個人には、そのなかに複言語・複文化能力が
あるように感じられる。
25/62
複言語・複文化主義
 複数の言語・文化能力は、個人内では渾然一
体となっており、社会的なコミュニケーショ
ンの場ごとに(文脈/状況に応じて)発現す
る(能力の析出)。
 個々の言語・文化能力は「有無」「優劣」で
はなく、「大小」「多数派少数派」でしか計
りえず、こども、学習初期者、構音障がい者、
カタコトの旅行者のように、能力が「小」で
あも、当該言語の「全き話者」であり、劣っ
た話手として差別されてはならない。
26/62
複言語・複文化主義
 しかし、日本におけるCEFRの受容は、もっぱ
ら「自己評価ルーブリック」にかぎられてき
た。
 第115回中央教育審議会(2018年1月31日)議事
録:議題 「第3期教育振興基本計画」(2018年
3月8日)答申案策定。
 http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/c
hukyo0/gijiroku/1405605.htm
27/62
複言語・複文化主義
 【日比谷(潤子)委員(国際基督教大学学長。社会
言語学】 […] それから2点目は,CEFRにつきまして,
注を今度入れていただきましたのは大変結構だと思
います。この注に書いてあることは100%正しいので
すが,ここで非常に大きく抜け落ちているのは,
CEFRの理念だと思います。少しお調べになればすぐ
分かりますが,複言語主義,複数の言語主義という
のが,ヨーロッパそしてCEFRが高く掲げた理想です。
ここでは,「英語をはじめとした」という記載に
なって,「外国語」となっているのはいいとは思う
のですが,英語は大事ですが,これほど英語一辺倒
28/62
複言語・複文化主義
 第3期教育振興基本計画について(答申(素案))
の脚注 http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo0/gijiroku/__icsFiles/afieldfile/2018/02/01/1400890_4.pdf
29/62
複言語・複文化主義
 第3期教育振興基本計画について(答申)の脚注
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo0/toushin/__icsFiles/afieldfile/2018/03/08/1402213_01_1.pdf
30/62
複言語・複文化主義
 この傾向は、多少なりと、世界的に見られた
ことから、2018年2月の「CEFR補足版」 (CECR
Volume complémentaire avec de nouveaux
descripteurs / CEFR Companion Volume with
New Descriptors) には、つぎの文言が。
 Le CECR est bien plus qu’un ensemble de
niveaux de compétence langagière.
 The CEFR consists of far more than a set of
language proficiency levels. (CEFR CV 2018,
Avant-propos)
31/62
複言語・複文化主義
 Il est cependant important de souligner encore
une fois que le CECR est un outil permettant de
faciliter les projets de réforme de l’éducation et
non pas un outil de standardisation.
 However, it is important to underline once again
that the CEFR is a tool to facilitate educational
reform projects, not a standardisation tool.
(CEFR CV 2018: Eléments clés / Key aspects)
32/62
複言語・複文化主義
 Il est cependant important de souligner encore
une fois que le CECR est un outil permettant de
faciliter les projets de réforme de l’éducation et
non pas un outil de standardisation.
 However, it is important to underline once again
that the CEFR is a tool to facilitate educational
reform projects, not a standardisation tool.
(CEFR CV 2018: Eléments clés / Key aspects)
33/62
複言語・複文化主義
 CEFR(1.3章)において説明されていたように、複言語能力は、
相互依存的で一様でない複言語的なレパートリーをもちいる
能力のことであり、以下のことのために柔軟に用いられる。
• ひとつの言語や方言(あるいは言語種や方言)からべつの言
語や方言へと移行すること。
• ひとつの言語(あるいは、言語種や方言)で自らを表現し、
他言語を話す人を理解すること。
• テクストを理解するために、さまざまな言語(あるいは言語
種や方言)についての知識を動員すること。
• あたらしい形をとっているが、国際的に共通の在庫にある単
語が識別できること。
• 共通の言語(あるいは言語種や方言)をもたない、もしくは
共通の概念(語義など)をもたない人びとの間を仲介(メ
ディエート)すること。
• できるかぎりの表現をためしつつ、言語的道具一式を投入す
ること。
34/62
複言語教育-学習
 複言語主義にもとづいた教育-学習とはどの
ようなものか?
35/62
複言語教育-学習
 欧州評議会が2007年に出した「言語の多様性
から複言語教育へ: ヨーロッパ言語政策発展
ガ イ ド 」 ( De la diversité linguistique à
l’éducation plurilingue : Guide pour l’élaboration
des politiques linguistiques éducatives en
Europe / From Linguistic Diversity to Plurilingual
Education: Guide for the Development of
Language Education policies in Europe)
36/62
複言語教育-学習
 複言語主義にかんするもうひとつの考え方は、
それを特別なものではなく、いかなる話者に
も共通の能力とみなすことである。この複言
語能力は、潜在的状態にとどまったり、ある
いは第1言語にひじょうに近い言語種について
しか開発されなかったりするかもしれない。
したがって、言語教育政策の役割のひとつは、
この潜在能力を、話者に意識させ、そのよう
なものとして価値づけ、他の言語種にもひろ
げることなのだ。(De la diversité linguistique
37/62
複言語教育-学習
 具体的実践例:
 言語の多様性を意識させる(言語への目ざめ
éveil au langage / language awareness 教育な
ど)。
 多様な《他者》の多様な「他言語」を意識さ
せる。
 学習中に複数の言語をもちいる。
 既習の言語の文法概念をもちいて、学習言語
の文法概念を説明する。
38/33
CEFRの理念
41/62
複言語教育-学習
 われわれは生まれながらに複言語者でありう
る。
 「学校で習った言語」「旅行のためにかじっ
た言語」「CMで使われている言語」「路上で
耳にした言語」「パン屋さんの商品札にある
言語」などのさまざまな言語経験をしてきて
いる。
 なんらかのきっかけがあれば、その経験が析
出し、意識化される。
42/62
相互行為分析
 授業中の学習者のふるまいを記録した動画に
おいて、複言語能力の発現状況を分析(micro-
analyse d'interaction) することにより、その
環境・文脈をあきらかにし、教育的示唆を得
る。
 前提:われわれは、ひとりで勝手に発話する
ことはできない(大声の独り言のようにみえ
るアフリカのボンガンド族のボナンゴや、
Twitterにおいてさえ)。
 前提:われわれの発話は、つねに自身をとり
43/62
相互行為分析
 対象:フランス語初学者クラスの大学生4名
(いずれも初学者。週3コマ受講)。
 4名のグループワーク(GW)。グループは、
授業ごと、トランプをもちいてランダムに組
まれる。
 360度カメラ(Gear360 SM-R210)により撮影。
カメラはGWをする机の真ん中に設置
 再生は主としてGoPro VR Player。
 データ1:2014年7月9日の授業。
44/38
45/38
A
B
C
D
46/62
相互行為分析
 データ1:4人のグループで、プリントにある会
話文を解釈しようとしている。会話文は、教
科書掲載のものであり、その見開の右ページ
に 、 こ の 課 の 学 習 項 目 で あ る pouvoir と
vouloir というふたつの動詞の活用表と用例が
掲載されている。
47/62
相互行為分析
 状況: Aが、電子辞書をひきながら、教科書の
vouloir の活用表を指し、「こっちは、ほし
いって。したい。ナニナニがしたい」と発話
する。それをうけてBが、「あのこれ?」と、
プリントの veux を指すが、Aが「うんん」と
否定したため、「へ?」と疑問を呈する。Aは、
教科書とBのプリントを見くらべ、「あ、そう
そうそう」と肯定しなおし、Bが声をあげて笑
う。その直後、それまで教科書になにやら書
きこんでいたCが発話する。
48/38
音声
視線
動作
49/62
相互行為分析
 それまで、あたかもリーダーのように、説明
をつづけていたAが、pouvoir と vouloir の英語
での該当表現を口にする。
 008行目:A「ビーエイブルトゥーとウオント
トゥーかな」
 Aは、それまで見ていた電子辞書を閉じようと
するが、何かを確認するように改めて電子辞
書を開く。
 Aは、Cの発話をきっかけとして、「英語知
50/62
相互行為分析
 データ2:1学期の最終授業において、グループ
で4月からの総ふりかえりをおこなっていると
ころ。
 状況:教科書の練習問題にフォーマルでない
表現がおおいという話題になったのち、数日
前にあった(別の授業の)数詞をいわせる課
題について話題がうつったのち、フランス語
の数詞の構成について、70は60+11なのに、80
は60+20でなく4×20になるのが「わからん」
51/62
相互行為分析
 Aは、フランス語の数詞のシステムの「複雑
さ」をグループの中で承認され、そこから、
「日本語との対比」をもちだし、実例をあげ
ていく。
 Bは、それをうけてコメントをする。Dは、さ
らに、そのコメントに反応するかのように、
Twitterで目にした「日本語の類別詞」の話題を
持ちだそうとする。Bは、すかさずそれに反応
し、以下、BとDはその話題で盛りあがる。
52/38
53/38
54/62
相互行為分析
 フランス語の数詞の「複雑さ」が、日本語数
詞の話題を喚起し、さらに「日本語の類別
詞」の「(本、枚、匹などの)複雑さ」、「1
ポン、2ホン、3ボン」という音韻変化の結果
としての「複雑さ」が喚起されていく。
 Dの発話は、類別詞そのものよりも、「本」の
発音にまつわるものであったが、Bは、Dの発
話をきっかけとして、日本語の類別詞をはか
らずも再学習する。
 Aはその後に介入してくることから、やりとり
55/62
相互行為分析
 ちなみに、Cは、授業の最後に提出している
ポートフォリオ・シートに、↓のように書いて
いることから、このときの「数詞」の話題に
ついて、同意しながら聞いていたことがわか
る。
56/62
相互行為分析
 つづくシークエンスでDは「ぜんぶホンにしろ
や、って」と発話し、Bは「思う思う、それは
思う」と同意する。そこでAが、「フランスの
その感覚ってどうなんかな。そういう感覚あ
んのかな」と疑問を呈し、いっしゅん考える
ふりをみせたBが、「ま、慣れてるんやろな
あって感じ」と発話する。
57/62
相互行為分析
 データ1は、言語学習において典型的な「解釈
の場」についてあらわれた、既習言語(英
語)へのパラフレーズのケース。単なる置き
換えですんでしまうこともおおい。
 データ2は、数詞システムの「複雑さ」からの
一連の連想によりあらわれた、既知事項(日
本語の数え方)への再確認がおこなわれる
ケース。さらに、母語話者にとっての違和感
の有無という深い考察に話題がひろがる。
58/62
複言語能力の発現
 言語の複数性は、言語学習の場では、予測さ
れるとおり、学習言語と既知語(母語、既習
語など)との比較対照において意識されるこ
とがおおい。
 「言語の多様性から複言語教育へ」の主張す
るように、複言語能力は万人が持ちうること
から、特別な指示をしなくても、学習者たち
が複言語能力を身につけていることは確認さ
れる。しかし、それが確認されるのは、協働
59/62
複言語能力の発現
 CEFRの記述子の図式と行動中心の考え方は、
(相互行為による)意味の共-構築を、学習
と教育のプロセスの中心に位置づける。この
ことが、クラスにたいして持つ意味はあきら
かだ。このような相互行為は、教員と学習者
のあいだでおこりうるであろうが、学習者間
の協働性をも担うことになるである。(CEFR
CV: 28)
 複言語能力もまた協働構築される。
 学習者どうしが、たがいに盛りあげあうよう
60/62
複言語能力の発現
 明示的に、既知言語(方言や個人語をふく
む)との比較対照を指示すると、グループの
話題は、ひとまず、そこに限定されてしまう
ため、つねに脱線(雑談)を許容する構成が
必要。
 そ の 点 に お い て 、 CEFR に た い す る 牲 川
(2013)の批判「さまざまな言語や文化につ
いて知っていることは,目の前の他者の言語
使用や話題を分析的に見ることにつながり,
何を言いたいのかを聞き届けようとする集中
61/62
複言語能力の発現
 牲川(2013)は、さらに「目の前の他者の使
用する言語や文化的背景を気にすることなく,
その人が今何を自分に伝えたいのか,それを
理解しようとすることをよしとする」と批判
するが、まさにこのことの結果、自己と他者
の間にさまざまな文化(言語さえも)が析出
するのだと指摘できる。
 われわれはつねに潜在的複言語話者であり、
コミュニケーションの現場でなければ、顕在
的複言語話者となれない(能力が構築されな
62/62
参考文献
 Conseil d’Europe (2001). Cadre européen commun de référence pour les langues :
Apprendre, Enseigner, Évaluer
 Conseil d’Europe (2007).De la diversité linguistique à l’éducation plurilingue : Guide pour
l’élaboration des politiques linguistiques éducatives en Europe
 Conseil d’Europe (2018). Cadre européen commun de référence pour les langues :
Apprendre, Enseigner, Évaluer Volume complémentaire avec de nouveaux descripteurs
 牲川波都季(2013).誰が複言語・複文化能力をもつのか『言語文化教育研究』11,134-
149.
 園山大祐 (2007). 複言語主義に向けたEUの言語教育政策『比較教育学研究』第35号, 日本
比較教育学会 : 17-31.
 西山教行 (2010).複言語・複文化主義の形成と展開『複言語・複文化主義とは何か――
ヨーロッパの理念・状況から日本における受容・文脈化へ』リテラシーズ叢書1, くろし
お出版 : 22-34.
 福島祥行 (2015). 「協働学習における「学習者」の構築――フランス語初修者の相互行為
分析から――」『人文研究』66, 153-171.
 福島祥行 (2016). 「グループ・ワークにおけるふりかえりの生成――フランス語初級クラ
スの相互行為分析から――」 『Revue Japonaise de Didactique du Français』第11号, 第1・
2巻: 29-45.
 福島祥行 (2017). 「相互行為分析からみたグループワークにおける「アクティブ」の発露
について」, 『外国語教育メディア学会(LET)第57回全国研究大会発表予稿集』: 154-
155.
64/62
複言語教育-学習
 習得能力としての複言語主義:教育の結果で
あ ろ う と な か ろ う と 、 い く つ も の 言 語 種
variété linguistique を、さまざまなレヴェルで
習得しうる点において、どんな話者も複言語
の 可 能 性 を 秘 め て い る 。 ( De la diversité
linguistique 2007 : 2.3.3)
65/62
複言語教育-学習
 かならずしも単一・均質ではないレパート
リーとしての複言語主義:複言語であるとい
うことは、多数の言語を、高いレヴェルでマ
スターしているということを意味しない。そ
れは、かならずしも同じではないさまざまな
レヴェルで、またさまざまな使用のため(会
話に参加する、文章を読み書きする)にマス
ターした、ひとつ以上の言語種をもちいるこ
とのできるひとつの能力をつくりあげたとい

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