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2016ファイナンス(女子大)⑦
- 3. • 財務諸表をもとに下記の比率を計算してみよう。
カルビーの財務業績推移
2010 2011 2012 2013 2014
株主資本当期利益率 6.30% 5.83% 8.82% 10.19% 11.57%
総資産営業利益率 10.18% 10.78% 11.29% 12.65% 13.99%
売上高当期利益率 2.74% 2.73% 4.35% 5.26% 6.04%
売上高営業利益率 6.51% 6.89% 7.50% 8.80% 9.86%
売上高総利益率 39.88% 41.82% 42.31% 43.77% 43.62%
総資産回転率 1.564 1.565 1.505 1.438 1.418
財務レバレッジ 1.469 1.363 1.349 1.346 1.349
ROEの上昇は売上高当期利益率の上昇によってもたらされた。
- 5. • コスト・リダクションに向けた取り組み
売上高営業利益率 15%を目標とする。
カルビーの経営戦略と今後の経営課題
売上原価率の推移
単位:百万円 2010 2011 2012 2013 2014
売上高 146,452 155,529 163,268 179,411 199,941
売上原価 88,041 90,482 94,187 100,889 112,731
売上原価率 60.12% 58.18% 57.69% 56.23% 56.38%
• イノベーション(成長戦略)
国別売上高の推移
- 9. • 応用編:マネジメント・コントロール・システムという考え方
→ 戦略を実現するために,社員が目標に向かって自然に行動できる
実行の仕組みを構築する方法論
→ 組織成員を導くコントロール(手段・プロセス)にはいくつかの
方法がある。
カルビーの経営戦略と今後の経営課題
例1)Merchant and Van der Stede:結果・行動・環境
結果:会計数値に基づくコントロール
行動:標準化・マニュアル化による行動を規定するコントロール
環境:組織文化・組織デザイン等を用いたコントロール
例2)Simons:理念型(信条・境界)と会計型(診断型・相互作用型)
信条:経営理念やクレドなどが組織成員に影響を与える(+)。
境界:組織成員が取り組むべきこと・活動に制限を加える(−)。
診断型:組織目的と組織成員の行動を形式化し,調整することを
通じて動機づけを与える仕組み(−)。例)予算:ノルマ
相互作用型:組織成員間の対話と組織学習を通じて,関心を市場の変化への
対応に導く(+)。
- 10. • Simons(1995,2000)によるMCS
① Belief System(信条のシステム)
経営理念やクレドなどが組織成員に影響を
与える(+)。
② Boundary System(境界のシステム)
組織成員が取り組むべきこと・活動に
制限を加える(−)。
③ Diagnostic Controls
(診断的コントロールシステム)
組織目的と組織成員の行動を形式化し,
調整することを通じて動機づけを与える
仕組み(−)。 例)予算:ノルマ
④ Interactive Controls
(相互作用的コントロールシステム)
組織成員間の対話と組織学習を通じて,
関心を市場の変化への対応に導く(+)。
マネジメント・コントロール・システムという考え
方