Mikatus エンジニアの成長戦略
•Download as PPTX, PDF•
0 likes•268 views
2020年2月14日（金）に秋葉原 MOGRA で開催された「BuildPoP vol. 1 エンジニアは Bar にいる。」で発表したときのスライドです。
Recommended
More Related Content
Similar to Mikatus エンジニアの成長戦略
Similar to Mikatus エンジニアの成長戦略 (20)
More from Takuya Tsuchida
More from Takuya Tsuchida (9)
Recently uploaded
Recently uploaded (9)
Mikatus エンジニアの成長戦略
- 12. 閑話休題
- 13. エンジニアの成長
- 14. エンジニアの成長 とは？
- 15. 市場価値の向上
- 16. 市場に求められる エンジニア
- 18. 市場価値 好き ★
- 20. どうやって 成長するか？
- 24. 仕事で成長する
- 26. 自己研鑽での 成長も必要
- 28. エンジニアの 成長は複利
- 30. Mikatus での 取り組み
- 31. 学び合う文化
- 32. 相互学習による シナジー効果
- 33. 学習 ピラミッド
- 35. ピア プレッシャー
- 36. 新社員 半年間 必読本
- 37. 1年間に読んだ本
- 38. 1 on 1 による メンタリング
- 39. ペア プログラミング
- 40. 社内勉強会
- 41. 『Essential Scala』勉強会・Haskell 勉強会・Spring Fest 2019 共有会・ 『誰のためのデザイン』読書会・ 『カスタマーサクセス』読書会・ Sencha 勉強会・TOEIC Club・ 『プ ログラミングの基礎』勉強会・デザ イン勉強会・Docker / Kubernetes 勉強会・『ノンデザイナーズ・デザ インブック』読書会・ドメイン駆動 設計勉強会など
- 42. コードゴルフ大会
- 44. 1 1 1 1 0 1 1 1 1 1 1 0 0 0 1 1 1 0 0 1 1 1 0 1 0 1 0 1 1 1 1 1 1 1 1 1 ←1個目の0は3段目 ←9個目の0は7段目
- 46. Ruby 54文字
- 49. あの手この手で 成長してほしい
- 50. 会社の成長＝ 社員の成長の総和
- 51. Next Action
Editor's Notes
- Mikatus エンジニアの成長戦略と題しまして、Mikatus 株式会社の土田がライトニングトークをやらせていただきます。
- はじめに簡単に自己紹介をさせてください。会計事務所向けのクラウド会計システムを開発している Mikatus 株式会社で、エンジニアの所属するプロダクト開発グループとデザイナーの所属するデザイングループのグループリーダーをしている土田拓也と申します。組織デザインやシステムデザイン、ＵＸデザインなどデザイン全般に興味があります。読書とバイオリンが趣味です。
- 自己紹介ついでに当社 Mikatus のご紹介をさせていただきます。このように書いてミカタスと読みます。
- 当社は「税理士のみなさまにとって、なくてはならない存在として」というミッションを掲げ、税理士のみなさま向けにサービスを展開している会社です。そのサービスの一例として、
- クラウド税務・会計・給与システム A-SaaS（エーサース）があります。税務プロフェッショナル向けなので普段見ることはないかと思いますが、税理士事務所の方々が日常的に使用するシステムです。エンジニアリングイベントってこともあるので、技術スタックを簡単に紹介すると Java と Scala、Sencha Ext JS などで開発しています。さて、ここで質問です。
- 確定申告をしたことのある人いらっしゃいますか？（アドリブ）
- 法人でも個人でもいいので確定申告を税理士さんにお願いしている人いらっしゃいますか？（アドリブ）
- 今手を上げているみなさんと、将来的に儲かりすぎて税理士にお願いすることであるでろう優秀なエンジニアのみなさんは、かならず、ここ大事ですよ、かならず、使用する会計システムはエーサースを使いたいと税理士さんに言ってください！そしてですね……
- 中小企業の財務カルテ「キャッシュ・イズ・キング」というサービスも提供しています。中小企業の現金残高を実績ベースで把握し、1年後を予測するサービスです。技術スタックは Scala と Vue.js です。さて、
- 1年後の現金預金残高を知りたい人は、
- あなたの税理士にキャッシュ・イズ・キングを使いたいと今すぐに電話してください。さて、
- 【3分】前置きはここまでにして、本題に入っていきましょう。
- 【3分】エンジニアの成長です。
- エンジニアの成長って何ですかね？定義しないと始まんないので定義させてください。エンジニアの成長、それは……
- 市場価値の向上です。ばーん。まあ、色々意見はあると思いますが、このＬＴではこういう定義でいきますね。つまり、
- 市場に求められるエンジニアになりましょうってことです。
- 市場に気を配ろうってことです。『情熱プログラマー』という本からの引用です。今日はこの本から引用しまくります。みなさん市場に気を配ってると思うんですよ。野菜を取り引きする青果市場じゃないですよ。株でもない。エンジニアとしての市場価値です。いまから FORTRAN や COBOL を学ばないですよね。現代ではそういうエンジニアはニッチ市場だと思います。逆にある意味で FORTRAN や COBOL 学ぶ人は市場のことを理解して学ぶことを決めている可能性も高い気もします。
- さて、市場価値と好きの2軸でマトリックスを取ってみます。横軸がエンジニアとしての市場価値で、縦軸がエンジニアとして好きな仕事です。その双方を満たすこの星の部分。ここの仕事ができたら最高なわけです。なぜか？
- 起きている時間の半分は仕事をしているからです。起きている時間の半分も本当に嫌いなことに時間を費やす必要はないと思います。だから仕事はきちんと選んだ方が、ほとんどの人にとって幸せなんじゃないなかと思います。ここにはいないと思いますが、もし本当にエンジニアが嫌なら辞めるというのも本気で考えるべきじゃないですかね。さて、なぜ成長しなきゃならないかはご理解いただけましたでしょうか。
- 【5分】じゃあ、どうやって成長するかって話ですね。
- 【5分】はい。つまり、どうやって市場価値を上げるか？ってことです。で、考えてみました。
- こんな式になるんじゃないかと。漠然とした成長量というものは、知識獲得と知識損失から得られるはずだと。そして、それぞれに時間の要素が絡んできます。学習しないと知識は増えません。空を眺めてても知識は増えないですよね。でも、空を眺めている間も世の中は進んでいきます。これが知識損失と一般的な時間です。つまり、
- あなたのピカピカのスキルもすでに時代遅れかもしれないということです。一時期、iPhone が普及し始めた頃、iPhone 3G を使ってた人いらっしゃいますか？（アドリブ）iPhone 3G や iPhone 4、4S の頃ですね。Objective-C を一生懸命勉強しました。ARC が出る前です。自力でメモリ管理してた頃。その頃、iPhone アプリを開発していた人いらっしゃいますか？（アドリブ）で、今は Objective-C 使ってないですよね。Swift ですよね。僕は最近 iOS アプリを開発していないのでわからないですけど、そういうことです。当時ピカピカな技術でした。でも時代遅れになるんです。現代では COBOL ほど生き長らえることはできないんです。そんなご時世なので、成長し続けなければなりません。
- 起きている時間の半分、仕事で成長していきましょう。
- 【7分】漫然と仕事をしているだけでは効率的に成長することはできないと思います。今の職務に全力で取り組みましょう。謎のレガシー技術に文句を言いいながらじゃ成長しません。レガシー技術でも本気で取り組んでみるべきです。
- 【7分】当然、自己研鑽での成長も必要です。なぜか？
- 『情熱プログラマー』に本番で練習しないという言葉が出てきます。オーケストラに出演するときしか楽器を弾かないバイオリニストはいません。でも、リリースするコードしか書かないエンジニアはたくさんいるんですね。この背景にあるのは自分がサイバーエージェントさんの記事を参考に組み立てたラズベリーパイで作成した Kubernetes クラスターです。まだ Kubernetes を深く学習はできていないんですが、こういう環境でリレーショナルデータベースのレプリケーションを試してみて、フェイルオーバーさせたりしてみないと本当に本番で障害が起きたときにアプリケーションにどういう不具合が起きるか考えることすらしないんじゃないでしょうか。練習は失敗してもいい場所でぜひやってみて、どんどん失敗してください。きっとエンジニアとしての糧になります。
- 色々お話しさせていただいてますが、幸運なことにエンジニアの成長は複利だと思います。イケてるエンジニアはどんどんイケてるエンジニアになります。イケてるエンジニアはイケてる会社でイケてるほかのエンジニアからイケてる技術を学びます。こんなに効率がいいことはないですよね。どんどんいい知識が増えていくわけです。富めるエンジニアはさらに富むのです。ここにいるみなさんはもうその好循環の渦中にいらっしゃるのかもしれませんが。
- 【9分】はい。まあ所詮僕はひとりのエンジニアなので、より高尚なエンジニアが書いた本があります。キャリアに悩んだらこのあたりの本を読んでいただくといいかなと思います。『情熱プログラマー』『アプレンティスシップ・パターン』『エンジニアのためのマネジメントキャリアパス』です。僕自身たまに読み返すことがある良書たちです。
- 【9分】さてここからはエンジニアが成長するためにミカタスとして取り組んでいることをご紹介差し上げたいと思います。
- 当社で大切にしていることは学び合う文化です。なぜか、
- 学び合う、つまり相互学習することでシナジー効果が発生します。
- 学習ピラミッドなんてものもあります。聞いたことある人も多いと思います。
- 下に行くほど記憶に定着する学習方法です。この下の方って、残念ながら一人じゃできないものもあるわけです。そして、
- ピアプレッシャーです。会社だと同僚からのプレッシャーですね。ものごとを継続するのって難しいんですよ。どこかで甘えてしまう人がほとんどだと思います。でも、みんなやってるよっていうプレッシャーがあると頑張るわけですよね。そういう環境にしたいわけです。
- 当社の新入社員、とくに未経験のエンジニアはこの5冊を半年間で自己研鑽の中で読んでもらっています。ブラック企業感満載ですが、みんなそれをやりきります。なぜかというと、先輩がみんなそれをやってエンジニアとして成長しているのを目の当たりにしているからです。
- わりとみんな本を読むのが好きで、周りがこんな感じなので、仕事と自己研鑽で抜群に成長してます。環境って大事だと思います。
- モチベーションの維持だったり、学ぶ方向性やレベル感が間違ってないかってところを、業務の進捗と合わせて 1 on 1 でメンタリングしたりしてます。
- また、ペアプログラミングを通じて実戦的なスキルの向上も図っています。コーディングする上での考えるプロセスを学ぶことができます。さらに、エディターのショートカットや UNIX コマンドなどはこのタイミングで理解が深まることが多いです。
- そして社内勉強会です。最近は有志のメンバーが勝手に勉強会を開催してくれるようになりました。
- 【12分】こんな感じです。プログラミングの勉強会はもちろんのこと、デザインや英語の勉強会もあったりします。
- 【12分】たまには息抜きも大事だよねってことでコードゴルフ大会を開催したりします。エンジニアリングは楽しくやりたいですからね。お題が与えられて、そのお題を解くプログラムを最小の文字数で書くという競技です。
- 昨年実施したときの問題はこんな感じでした。排他的論理和で描くパスカルの三角形において、2014個目の0が出てくる段数を求めて標準出力に出力しなさいという問題です。『プログラマ脳を鍛える数学パズル』から問題を作成しています。意味わからんと思うので、絵で説明すると……
- こんな感じです。上段、2つの数字の排他的論理和が次の段の値になります。これを繰り返していくとシェルピンスキーの三角形が見えてくるんですが、問題は2014番目に登場するゼロが何段目に出るか解答するというものです。1個目のゼロは3段目に出てきますし、9個目のゼロは7段目に出てきます。
- で、みんなで大会したときの最短コードがこれです。このコードでさっきの問題の答えが出ます。
- Ruby で54文字です。めちゃくちゃ盛り上がるので、ぜひ自社でも試してみてください。
- 【13分30秒】昨年末は有志で Qiita アドベントカレンダーを開催しました。当社のエンジニアは30人もいないので1周回すだけでも結構大変なのですが、
- 会社別いいね数のランキングで10位に入ることができました。まあ若干組織票があることは否めないですが、ひとりで100いいねを獲得する人などもあって、このくらいのランキングに到達できたことは素直に嬉しかったです。まあ、そんな様々な取り組みをしているというもの……
- 【14分】エンジニアのみならず、会社のメンバーにはあの手この手で成長してほしいと思っているからです。当社で価値を出すだけではなく、当社以外に行ったとしても価値を出し続けられる市場価値の高いエンジニアになってほしいと思っています。
- また、会社の成長は社員の成長の総和であるとミカタスの代表である田中が言っているので、社員の成長があって、会社の成長がついてくるといいなと会社として思っています。
- 【14分30秒】最後に、ネクストアクションです。今日話を聞いてみていいなと思ったことがあればぜひ実践してみてください。聞くだけでは成長しません。学習ピラミッドの一番上はなんだったか覚えているでしょうか？実際に実践してみてください。実践してみても続かないんだよなという方、
- 幸運なことに当社はエンジニアを採用していますｗご興味ある方もご興味ない方もこのあとざっくばらんにお話させていただけたらと思います。ご清聴ありがとうございました。 リハーサル #1 18:30 リハーサル #2 16:00 リハーサル #3 15:05