障がい児/者と関わる経験が障害の理解に及ぼす影響

1. 障がい児/者と関わる経験が
障害の理解に及ぼす影響
大心3B52 山﨑香凜
主査：萱村俊哉教授
副査：小花和 W. 尚子教授
2017年2月8日卒業論文中間報告会

2. 定義
• 接触：障がい児/者との交流やふれあいのこ
と
• 障害認知：障がい児/者に対し自分自身がど
のように理解しているのか

3. 問題の所在
• 障害のある人との共生の根幹を支えるノーマラ
イゼーション理念の実現のためには、物理的な
障壁、制度的な障壁、文化・情報面の障壁、意
識上の障壁の除去を進めていく必要がある
• 「心の壁」あるいは「意識上の壁」と呼ばれるもの
は、平等な社会づくりには不可欠なものであり、
こうした壁の実態を検討するために、障害児・者
に対する定型発達者の意識や態度に関する
研究が盛んに行われている (櫻井, 1982)

4. • 障害に対する知識と接触機
会の拡大が良好な態度形成
には重要 (有川・鶴巻, 2011) 。
• 障害者との接触の機会を設
けさえすれば、障害者に対す
る態度が好意的なものにな
る (向後, 2005) 。
• いつでも交流意欲が肯定
的な方向に変化するとは限
らない (河内, 2006) 。
• 接触経験によって非好意的
態度が強化される
(Goodman, Gottieb, and
Harrison, 1972など) 。
好意的態度 非好意的態度
問題の所在
障害認知の違いにより異なる態度が形
成されたのではないか

5. 研究の目的
障がい児/者との接触経験において、障害認知
の変化が障がい児/者への態度にどのように影
響を与えているのか

6. データの入手方法
• 半構造化面接：面接者と被面接者の1対1
質問内容：①接触のきっかけ
②しんどかったこと・楽しかったこと
• 対象者：障がい児/者と接触経験のある者 10名
• 時間：約30分
• 場所：L1-307の実験室

7. 分析方法
• ICレコーダーに面接内容を録音
• 音声データを文字化し、KJ法を用いて分析を
行う

8. 見通し・今後の予定
実際に障がい児/者と接触する時、その人とコミュ
ニケーションを取るために、その人がどのような人
なのかを理解する
その個人との深い関わりを通して障害理解へと繋
がるのではないか
倫理申請時期：4月中旬
面接期間：5月～10月