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Verification bias
1.
診断研究の批判的吟味のポイント 検証バイアス 診断の答え合わせはキッチリしているか?
2.
リファレンススタンダード 診断研究で重要なポイントの一つ その病気が本当にあるのかないのかの 答え合わせ(検証)=
3.
答え合わせの仕方が 検査性能が歪めてしまう 検証バイアス
4.
検証バイアスの2パターン 部分的検証バイアス 鑑別的検証バイアス partial verification bias differential
verification bias 一部の患者しかリファレンスの検査を受けていない リファレンスとなる基準が複数ある
5.
部分的検証バイアス partial verification bias 一部の患者しかリファレンスの検査を受けていない よくあるのが 検討したい検査が陰性の患者さんでは侵襲的なリファレンスをやらないパターン ex)
PE疑いの患者さんで,Well’s criteriaで低リスクならリファレンスの造影CTは やらない Well’s + ー PEなし PEあり PEなし CT 造影CTでPE あり 造影CTでPE なし Well’s + Well’s ー 左図のように ここには入らない 造影CTせずにここに入る 検討したい検査の偽陰性がなくなるので,不当に感度が上がる 一般的には特異度も上がるが,そうでないこともある J Clin Epidemiol. 2009;62:5-12
6.
鑑別的検証バイアス differential verification bias リファレンスとなる基準が複数ある よくあるのが 検討したい検査が陰性の患者さんでは侵襲的なリファレンスをやらずに,経過観察 の中で臨床的なイベントの有無で判断 ex)
PE疑いの患者さんで,Well’s criteriaで低リスクならリファレンスの造影CTは やらずに,経過観察で何も低酸素などがなければPEはないと判断 Well’s + ー PEなし PEあり CT PEなし PEあり 経過 観察 複数の基準がそれぞれ答え合わせとして 適切かを個別に判断 検査性能への影響は,有利・不利になるかは リファレンスによる J Clin Epidemiol. 2009;62:5-12
7.
診断研究を見るときには以下をチェック 全員がリファレンススタンダードを受けているか リファレンススタンダードが複数ないか