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テクノロジーの「目的」を明らかにする
NECのデザイナーのアクティビティ
2018/01/09
NECビジネスデザインセンター
クリエイティブマネージャー
安 浩子
3 © NEC Corporation 2018
安 浩子(やす ひろこ)
学生の頃より、VRのブラウザ開発など、新しい事業や技術を開発する現場に
GUIデザイナーとして参画。デザインコンサル会社を経て、NECデザインに入社。
デザイナーとしてさまざまなプロジェクトに参画
・ウェブやアプリなどのコンシューマーサービスの立ち上げ
・業務システム、社会インフラシステムなどのプロジェクト
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現在は、デザインの力で共創型の新事業開発を行うNECビジネスデザインセンターで、
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NEC
ビジネスイノベーション統括ユニット事業イノベーション戦略本部
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NECの事業 ~顔認証とAI~
テクノロジーの「目的」を明らかにする
デザイナーのアクティビティ
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5 © NEC Corporation 2018
NECの事業
~顔認証とAI~
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6 © NEC Corporation 2018
NECは ″社会価値創造型企業″ へ
未来に向かい、人が生きる、豊かに生きるために欠かせないもの。
それは「安全」「安心」「効率」「公平」という価値が実現された社会です。
NECは、ネットワーク技術とコンピューティング技術をあわせ持つ
類のないインテグレーターとしてリーダーシップを発揮し、
卓越した技術とさまざまな知見やアイデアを融合することで、
世界の国々や地域の人々と協奏しながら、
明るく希望に満ちた暮らしと社会を実現し、未来につなげていきます。
7 © NEC Corporation 2018
光海底ケーブル
海底地震計
航空管制
指紋認証 各種業務システム
デジタルTV送信
TVスタジオ 電子カルテ
電子政府 水管理
漏水検知
衛星通信
NECの社会ソリューション
8 © NEC Corporation 2018
街の繁栄を支えるNECの社会ソリューション
NECの様々なソリューションが空港と街の繁栄に貢献しています。
POS・顧客管理 チケットレス デジタルサイネージ
交通管制 ビルオートメ-ション インフラ監視
交通情報案内 映像監視ソリューション ATM・金融システム
9 © NEC Corporation 2018
■生体認証(顔認証など)
イベント会場の本人確認、オフィスの入退場、さらには出入国管理といった
国家レベルのセキュリティ管理まで、幅広く活用されています。
顔パス入場 迷子探索 混雑検知/歩行者誘導 車いす検知
10 © NEC Corporation 2018
http://jpn.nec.com/ad/2020/op/solution/
11 © NEC Corporation 2018
コンサートで顔パス!!
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NECのAI技術群 「NEC the WISE」
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1963
文字認識
研究開始
1989
顔認証
研究開始
2017
NIST 「動画」
ベンチマーク
No.1
動画顔認証
*1 米国国立標準技術研究所
*2 MBGC (Multiple Biometric Grand Challenge)
*3 MBE(Multiple Biometrics Evaluation)
*4 FRVT(Face Recognition Vendor Test)
*5 FIVE (Face In Video Evaluation)
注)写真は技術説明を目的としたイ
メージです。
1963年
1989年
2002年
2009年~2013年
2017年
文字認識技術の研究を開始
顔認証技術の研究開発を開始
文字認識の研究で確立したパターン認識技術を応用
顔認証AIエンジン「NeoFace」製品化開始
NIST*1主催のベンチマークでNo.1評価
静止画の照合における性能評価で3回連続のNo.1
2009年(MBGC*2)、2010年(MBE*3)、2013年(FRVT*4)
動画を用いたNISTベンチマークFIVE*5でも新規にNo.1の評価を
獲得 多様な環境における自然な動画での性能評価
NECの世界No.1の顔認証技術
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NIST「静止画」
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注)評価結果については、米国政府が特定の製品を推奨するものではございません。
15 © NEC Corporation 2018
動画の顔認証においては、静止画の顔認証と比べ、リアルタイムでの複数人の同時認証や
様々な環境要件への対応が必要となるなど、処理の難易度が増します。
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AIや生体認証は何に使われるべきか?
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21 © NEC Corporation 2018
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組織プロセスとインフラを整備
22 © NEC Corporation 2018
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23 © NEC Corporation 2018
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アイデアの魅力を可視化して検証する
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「検証に必要な最低限の機能を持った製品」という意味
25 © NEC Corporation 2018
デザイナーの役割
AIや生体認証は何に使われるべきか?
「人の視点」から
「目的」を明らかにする活動
結果的にインタフェースの指針へ
26 © NEC Corporation 2018
NECの事業 ~顔認証とAI~
テクノロジーの「目的」を明らかにする
デザイナーのアクティビティ
1
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テクノロジーの「目的」を明らかにするデザイナーのアクティビティ

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  • 10. 10 © NEC Corporation 2018 http://jpn.nec.com/ad/2020/op/solution/
  • 11. 11 © NEC Corporation 2018 コンサートで顔パス!! 顔認証でスピーディに入場 http://jpn.nec.com/ad/onlinetv/concert.html
  • 12. 12 © NEC Corporation 2018 出展元:https://newswitch.jp/p/10987
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  • 15. 15 © NEC Corporation 2018 動画の顔認証においては、静止画の顔認証と比べ、リアルタイムでの複数人の同時認証や 様々な環境要件への対応が必要となるなど、処理の難易度が増します。
  • 16. 16 © NEC Corporation 2018 テクノロジーの「目的」を 明らかにするデザイナーの アクティビティ 2
  • 17. 17 © NEC Corporation 2018 デザイナーの役割 AIや生体認証は何に使われるべきか? 「人の視点」から 「目的」を明らかにする活動
  • 18. 18 © NEC Corporation 2018 NECの課題認識 「どう使うか」の前に「誰の何のため(目的)に使うのか? 」
  • 19. 19 © NEC Corporation 2018 ″社会価値創造″の実現に向けて
  • 20. 20 © NEC Corporation 2018 NEC共創のプログラム 共創 プログラム 共創 プロセス お客様の お困りごと 共創型ワークショップスペース ICTを活用した価値づくり デジタルビジネス創出 プログラム ■ユーザー体験(UX)デザイン ■ビジネスコンサルティング ■テクニカルコンサルティング 実証支援 プログラム ■実証支援 ■実証環境構築 導入・活用 プログラム ■企画・計画 策定支援 ■開発・運用 ■ 調査(トレンド・ニーズ調査) ■ 体験(ヒアリング、観察) ■ 創造(ワークショップ) ■ 仲間づくり(産官学連携) 課題探索プログラム 導入・活用仮説検証仮説立案課題発見 社会課題への 気づき 価値創造への 仲間づくり AIやIoTの導入/活 用をどう進めてよい か迷っている 新しい事業を立ち上げたい、新しいサービス を生み出したいが、進め方が分からない AIやIoTなど先進のICTを活用したいが何 から始めるのが良いか迷っている AIやIoTを導入した 際に期待した効果が 出るか不安がある アイデアの創出から開発・運用までをサポートする共創プログラム
  • 21. 21 © NEC Corporation 2018 事業創造を加速するために、経営者、加速支援者・デザイナーによる加速支援、および活動を支える 組織プロセスとインフラを整備
  • 22. 22 © NEC Corporation 2018 企画、エンジニアと共にエスノグラフィ
  • 23. 23 © NEC Corporation 2018 ワークショップの設計とファシリテーション
  • 24. 24 © NEC Corporation 2018 アイデアの魅力を可視化して検証する *MVPとは、「Minimum Viable Product」の略 「検証に必要な最低限の機能を持った製品」という意味
  • 25. 25 © NEC Corporation 2018 デザイナーの役割 AIや生体認証は何に使われるべきか? 「人の視点」から 「目的」を明らかにする活動 結果的にインタフェースの指針へ
  • 26. 26 © NEC Corporation 2018 NECの事業 ~顔認証とAI~ テクノロジーの「目的」を明らかにする デザイナーのアクティビティ 1 2 まとめ

Editor's Notes

  1. http://jpn.nec.com/ad/2020/op/solution/ http://jpn.nec.com/ad/onlinetv/concert.html 事例一覧 http://jpn.nec.com/biometrics/case/index.html
  2. 「ももいろクローバーZ」などの大規模コンサートでも実績のある、顔認証を活用したコンサート本人確認システム。 Yahooドームさんでも実施させていただきました。 http://jpn.nec.com/ad/onlinetv/concert.html http://jpn.nec.com/press/201412/20141205_01.htmlの実証実験を、自社本社ビルでグループ社員約1,000名を対象に実施
  3. 動画の顔認証においては、静止画の顔認証と比べ、リアルタイムでの複数人の同時認証や様々な環境要件への対応が必要となるなど、 処理の難易度が増します。NECでは、動画向けに顔認証技術の様々な強化を行っています。 例えば、多くの人がいる場合に顔の一部が隠れやすい状態でも顔の特徴的な部分を見つけ出す部分的隠蔽に対する頑強制の強化や、 対応検出・照合可能な顔向き角度の範囲拡大や、より小さな顔、より遠方の顔の検出・照合強化も行っています。
  4. ここ2ー3年デザイナーの役割が変わってきている。 私たちの課題認識 2015年 デザイナーの多数が、経営企画機能直下の、新規事業部門に集められました。 現在のAIや認識技術で新たな事業を創出する場合、 さまざまなアイデアがあっても、その技術の使い方は生活者から見て本当に共感を呼ぶものであるのか? 最初にご紹介した、ビジョン 「未来に向かい、人が生きる、豊に生きるために欠かせないもの。 それは「安全」「安心」「効率」「公平」という価値が実現された社会です。」を考えながら実施する活動が重要になってきている 多様な視点でみて公平であるか?心理的な配慮や倫理観などが大事であると考えています。
  5. 現在の産業構造や事業課題をそのままに、「どう使うか」といったUIやUXを考えるだけでなく 「誰の何のために使うのか?」それは、どういう事業で、どのようなサービスなのか? 社会や生活者の視点から見て本当に正しいのか?といった観点からどのように社会に影響を与えるのか? ★さまざまな人にとって今ない、これからの新しい体験をなるべく具体的にとらえる必要があるという課題認識があります。  創造性や見えるようにするデザイナーの力が必要になってきている たとえば、よく例にあがるのが監視カメラ映像の画像認識ですが きちんと活用できれば、車いすの検出など人の助けになることに使うことが出来ますが 企業がむやみに活用すれば、悪質なマーケティングとプロモーションが横行することになります。 最悪な場合AIが犯罪に使われる。 新しい技術によって生み出されるサービスが、人々にとってどのような体験であるべきか? 一方的な利益追求ではない、永続的に社会価値をもたらすビジョンを描くことが重要で NECのデザイナーはそこに寄与する活動をしている。 なので、AIの倫理観(ELSI)について生活者の視点から体験を デザインするといったことに取り組んでいるメンバーもいます。 これは、これまでの定量的なマーケティング調査では解けない課題で この課題を解くためには、さまざまな人との共創が必要となります。
  6. この社会価値創造の実現のカギとなるのが、ビジネスパートナーやさまざまなステークホルダーとの知見やアイデアの融合、つまり ″共創″ であると私たちは考えています。 NECは、人の体験価値の向上を考える「ユーザーエクスペリエンス」と、社会のあるべき姿を考える「ソーシャルエクスペリエンス」の2つの視点から社会課題を捉え、 さまざまなステークホルダーと共に、知見やアイデアを融合させ、卓越したICTの活用を通じて未来の社会に「イノベーション」を創出します。
  7. インタフェースの話しとしては、広くなりすぎかとは思ったのですが、、、、 実際の活動としては、 このビジョンづくりやサーベイの活動が、さまざまなステークホルダーとの接点であるいわゆるユーザーとのインタフェースを決めており 倫理観などの検討からシステム内の構造、システムのインタフェースや要件を決めている活動になっている
  8. 本日のテーマは “テクノロジーの「目的」を明らかにするデザイナーのアクティビティ” なのですが、その前に、前提となるNECの顔認証とAIについてお話させていただこうと思います。