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自己洞察
~発症要因と再発予防策を考える~
アジェンダ
1. 自己紹介
2. 発症までの経緯とその後の経過
3. 発症要因
4. 危機サイン
5. 再発予防策
自己紹介
自己紹介(生い立ち)
2人兄妹の長男
優等生タイプ
(挫折知らず)
中学受験
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自己紹介(性格)
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積極的問題解決型
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(エゴグラム)
一言でいうと・・・
うつ病になりやすい最も典型的な性格です!
発症までの経緯と
その後の経過
~2015年5月消耗期
5月後半~
6月前半
底期
6月後半
~7月
回復期
8月~現在
リハビ
リ期
休職までの経緯/その後の状況
・長年に渡る慢性的な過重労働(残業500~700時間/年)
・チームの作業進捗・品質に対する責任と重圧
ストレス
モラル・ハラスメント(2015年3月)
休職(4月)
迷走状態
(4~5月)
妻、不調を訴える
妻、休職(8月下旬)
リワーク開始
(7月中旬)
回復へのきっかけを掴む
今の会社に転職して
1年半が経過した頃
プロジェクトリーダー
を任されるようになり
期待に応えようと
頑張っていました
気がつくと、いつしか
慢性的な過重労働
・残業500~700H超/年
・ピーク時100H超/月
その頃の自分は・・・
お客様や上司の期待に応
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プロジェクトを
成功させなければ
ならない
プロジェクトの失敗や
赤字は許されない
不安70、焦り80
不安と焦りで
必死に働いていました。
その結果・・・
プロジェクトは成功
お客様や上司から
高い評価を受けました。
彼に任せれば
間違いない!
また彼と仕事を
したい!
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を身に付けたい
自分の仕事への取
組み姿勢や考え方
は正しい
諦めずに全力を尽く
せば、どんな苦境も
乗り越えられる
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そんな時
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テムの開発を担当することに。
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が悪化し、業務が逼迫。
自チームの作業進捗の遅れ
を厳しく追及される。
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プロジェクトを離れることに。
自分の能力がないからチーム
の進捗が遅れるんだ
皆、要領が悪いやつ
だと思っているに
違いない
自責感80、無能感70、安堵感60
プロジェクトを抜け
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数か月後、今度は・・・
炎上プロジェクトの立て直し
支援に入ることに。
隊長(上司)、自分に
は荷が重いです。他の
人に変えてください!
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いけー!
ただし、くれぐれも
K氏には気をつけろwww
実際に
業務についてみると
・・・
なかなか作業が進捗せず…
K氏から毎日、叱責され、フロア
に響き渡る声で怒鳴られる。
何でそんなこともできねぇーんだよ
こんなできない奴と組まされて最悪だ
お前の会社に
クレーム入れんぞ
数字を誤魔化してる
んじゃねぇーよ
お前みたいなやつが
プロジェクトやっているから
火がつくんだろうが・・・
はぁ?
だから
てめえは…
だ・か・ら・さ~
なんて自分は要領が悪いのだ
なんて自分は仕事が遅いのだ
なんて自分は能力が無いのだ
自分の担当だけ大幅に
進捗が遅延して申し訳ない
もう少し頑張れば、
乗り切れるかもしれない
なんでそんなに責められ
なければならないのだ
これ以上続けたら、
自分がどうにかなってしまう
もう自分にはできない、限界だ
恐怖100、無能感90 、自責感80
この時の状況を振り返ると
自チームの作業進捗の遅れ
を厳しく追及される。
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倦怠感
食欲減退 胃痛
動悸 不安
集中困難
理解力低下
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妻に勧められて会社を休み、
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休職することになりました。
☆迷☆走☆状☆態☆
休職したものの、不安や焦りから休むことが
できず・・・
ネットや自己啓発本で病気の原因や病気がよ
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ネットサーフィン 自己啓発本
メンタル
トレーニング
自己啓発
セミナー
薬も飲まず・・・
自チームの作業進捗の遅れ
を厳しく追及される。
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よくならない・・・
もうダメだ
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らどうしよう・・・
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にかしなければ・・ 妻には負担を
かけられない
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・・・
自チームの作業進捗の遅れを厳しく追及される。
はやく仕事に戻って
安心させてほしい
このままでは私までダメになってしま
う...そしたら子供はどうするの・・・
私一人では今の生活を
維持していけない
もう2カ月休ん
だし、休養は十
分では・・・
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ナーにも行ってしまっ
た...いったい何を考えて
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一緒にいたら私までおかし
くなっちゃう・・・
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このとき既に
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なっていました・・・
家族を苦しめるくらい
なら、無理してでも7月
から復帰しよう・・・
離婚を考えるくらい、妻を精神的に
追い詰めていたなんて・・・
自分のせいで家族が崩れか
けているなんて・・・
自分が悔しくて情けなく
て仕方がない・・・
そんな気持ちを妻に伝えました。
この出来事を契機にして、夫婦で向かい合い、
互いの不安やこれからの家族について
話し合うことができるようになりました。
この頃から、気分が安定し、体調が少しずつ
回復していくようになりました。
なぜ、こんなにも
K氏の言動に振り回されて
しまったのか?
受けながそうとしたが、繰り返し批判され、
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なっていた。
”できない自分”を受け入れられなかった。
「仕事での評価」=「人間としての評価」
なぜ、SOSを出すのが
遅れたのか?
短期間の仕事のため、途中から人を増やして
も作業効率が上がらないと判断した。
腹をくくって自分でやりきるしかないと思っ
ていた。
毎日メールで上司に状況を報告していたが、
危機感が十分に伝わっていなかったかもしれ
ない。
発症要因
発症した要因は何か?(環境要因)
職場環境の変化(勤務地の変更、作業環境の
悪さ)
人間関係の変化(新しい人間関係の構築)
業務内容の変化(経験やスキルとの不適合)
慢性的な過重労働(深夜残業・休出の増加)
モラル・ハラスメント(叱責、恫喝)
発症した要因は何か?(本人要因)
まじめで責任感が強く完璧主義
自分に対して高い水準を要求してしまう。
結果として、心身ともに疲弊してしまう傾向にある。
何か問題があるとそれを解決しなければならないと
いう思いに捉われてしまいエネルギーを使う。
余裕がなくなり、周りが見えなくなって身動きが取
れなくなってしまう。
承認欲求が強く、他者配慮型
他者の役に立つ事で充実感を感じる。他者からの評
価によって自分の価値観が左右されやすい。
発症した要因は何か?(本人要因)
「仕事の評価=人間としての評価」
「人より仕事ができなければならない」(=仕事が
できない自分を認めたくない)という潜在的な意識
が働いてしまう(根底にある考え方の癖)
断れない(断らない)
できないと思われることを恐れる。
相手の気持ちや期待に応えようとしてしまう。
何でも安易に引き受けてしまう。
発症した要因は何か?(本人要因)
アグレッシブな言動をとる人が苦手
相手や周囲に先に意見を言われるとそれに合わせて
しまい、何も言えなくなってしまう。
危機サイン
危機サイン
身体症状
動悸、身体の震え、理解できない、判断できない、
大きな音がつらい、胃痛、食欲不振、体重減少、
性欲減退、易疲労(寝ても疲れ取れない)、
緊張、めまい、肩こり、頭痛
感情症状
不安、おびえ、憂うつ、気が重い、楽しくない
危機サイン
意欲症状
自信喪失(自分で判断できなくなる)、意欲低下、
言い返せない、声が小さく、トーンが低い
思考症状
自責、無能感、不安、
「頑張れば何とかなる」(大概何とか
ならない)、同時に複数の仕事に手をつける、
1つのことに捉われる、
悪い事ばかりが気になる(マイナス思考)
危機サイン
その他
休日にジョギングができなくなる
(走る気力がなくなる)
再発予防策
再発防止への対策(環境要因への対処)
職場環境、人間関係、業務内容があまり変化
しない部署や職種に異動できるように会社に
働きかける。
ハラスメント加害者から離れる。
相談にのってもらえる人をみつける。
自分の性格の矛盾点を認める
 完璧にやろうとしても人は完璧にはなれない。
 完璧を目指す意味を考える。
「なんで完璧じゃないといけないの?」「何点取れ
たら完璧なの?100点?80点?それとも平均点?」
「何のために完璧を目指すの?」
 人間の価値は仕事だけでは決まらない。
再発防止への対策(本人要因への対処)
ありのままの自分を受け入れる(自己受容)
 できない自分も自分なんだと受け止める。
 自分の課題と他者の課題を区別して、他者の課
題には踏み込まない。
(他者からどう思われているか=他者がどう思うかは他
者の課題であり、どうすることもできない)
 自分がどうしたいのかを大切にする。
 「しなければならない」「すべき」ではなく、
「したい」「できたらいいな」と考える
再発防止への対策(本人要因への対処)
適度に適当になる
 常に自分のハードルを下げて、できそうだと
思っても、できない自分で仕事をする。(そう
することで自分の状況を伝えることも必要)
 時間や期間を決めて、それ以上はやらない。
 中途半端でも時間内で提出する(のに慣れる)
 内容を重視し、形式や体裁に捉われない。
 途中で迷ったら、まずは相談する。
 できるだけ、他者に頼るクセをつける。
 1~2時間に1度は休憩を取る。
再発防止への対策(本人要因への対処)
アサーティブな感情表現を練習する
まずは自分がどうしたいのかを相手に伝える。
それから相手の話をアサーティブに聞く。
引き受けることも断ることも自分が決めること。
断ることは自分に与えられた権利であり、悪いこ
とではない。
アグレッシブな批判・否定は、まともに受け止め
ずに受け流す。
再発防止への対策(本人要因への対処)
ON/OFFを切り替える
 ジョギング、呼吸法、ストレッチ(ヨガ)、ア
ロマ、半身浴などをして、気分転換を図る。
 緊張・ストレスを感じた時は、特に要注意。
定期的に専門家に相談する
 職場の保健師に相談する
 定期的にカウンセリングを受ける
 リワークのスタッフの方々に相談する!
再発防止への対策(本人要因への対処)
ご清聴
ありがとうございました。
“他の人を頼る”というのは良い対処と思った。
オーバーワークにならないためには、自己開示と人
を信頼して任せることができるといいと思う。
完璧、100%目指す、正面からぶつかるところが、
自分と似ていて共感できた。
自分がどうしたいのかをはっきり持てるといいと思
う。
皆さんから頂いた感想
私も「仕事の評価=人としての評価」となりがちで
承認欲求が強いのも共感できた。
自分の中で何点できたら良いのか、点数化するのを
やってみたいと思いました。
第3者的に自分を客観視できるといいと思う。
仕事の辛い状況(ハラスメント)にすごく共感でき
ました。
皆さんから頂いた感想
リワークでやったことを思い出して、アサーティブ
に対応できるといいと思いました。
K氏は異常。距離を置いて正解だと思う。まともに
受け止める必要もないと思う。
プレゼンすごく良かった。写真があってイメージが
伝わってきた。今までのプレゼンよりも良かった。
自分の中で発症要因をちゃんと分析できていて、対
処につなげられていると思う。
皆さんから頂いた感想
私も適応障害で、自信喪失して自分で判断できなく
なった時があった。
“何とかなる”は、自分の能力を過信していると私自
身もそう思います。
“適度に適当になる”は言葉でいうのは簡単だけど、
すごく難しいことだと思う。
子供の頃にいじめられたり、昼も食べずに仕事に没
頭したりする経験があるので、すごく共感できた。
皆さんから頂いた感想
完璧って何点?自分の中で点数化して、どこを目標
にするか考えることを私もやることがある。
アグレッシブな人は、相手への配慮なく、思ったこ
とをそのまま言ったりするところがあるから、“そ
れってどういうことですか?”、“それって○○って
ことですか?”といった具合に食い下がって聞くこ
とで相手の真意を掴むといいかもしれないと思った。
嫌な相手の良いところを探すといいかもしれない。
皆さんから頂いた感想
承認欲求が強く、自信が無いから人に左右されやす
いというところが自分にもあって共感した。
“人間は仕事だけでは決まらない“が印象的でした。
自分は社内SEだから、客先に常駐するプロジェク
トはやらないが、社内の人から色々無茶なことを言
われるので、大変な状況はよくわかる。
アサーティブに自分の意見を言うのは難しいので、
どうしたらできる様になるかが今後の課題だと思う。
皆さんから頂いた感想
考えすぎてマイナス思考に陥らないか心配
プレゼンについては、
メモを取っている人もいるので、一呼吸おいてから
次のスライドにいくとよい
状況がよくわかるので、スクリーンではなく、みん
なの方を見て話した方がよい
大変だった状況が良く伝わってきた。
点数付けは有効と感じた。
皆さんから頂いた感想
本人要因が自分と同じだと思った。
“相談する”というキーワードがたくさんあって、自
分も重要だと思った。
物事を突き詰めようとする気持ちが半端じゃないと
感じた。
“受け流す”ことがとても重要だと思う。
皆さんから頂いた感想
 プレゼンについて
感情が上手く入っていて伝わってきた。
文字数や写真を上手く活用していて良かった。
ストーリーが上手く計算されていてわかり易かった。
もうこれで十分では?!
プレゼンの完成度が高く、後の人がやりづらいかも。
院長から頂いた感想
 内容について
K氏は、自分の生身をさらされるような存在。
自分にないものを突き付けられたから、それまで自
分が築き上げてきた尺度のようなものが壊されて、
どうすれば良いかわからなかったのだと思う。
そうやって提示された部分も自分に取り入れて自分
の力にしていくと良い。
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  1. 下町生まれの下町育ち。板金業を営む口数の少なく職人気質の父と人一倍心配性の母との間に生まれた2人兄妹の長男です。 両親は自分のすることを暖かく見守るタイプで、人生で親から怒られた記憶はほとんどありません。 自分でいうのもなんですが、小さいころから、運動も勉強もよくできたほうで、先生のいうことをよく聞く模範的な生徒でした。 運動会では応援団やリレーのアンカーを務めるなど、なかなか活発な一面もありました。 小学校3年から塾に通い、中学受験に合格し、大学付属の私立中学に入学しました。 中学の部活ではバドミントン部に所属し、練習熱心で、きついトレーニングもきっちりやるタイプで、 中3でレギュラー入りを果たし、区大会シングルス準優勝、都大会団体戦ベスト16になったこともあります。 同時に、中学1年の2学期頃から、言葉のいじめにあい、親にも先生にもいえずに一人耐える日々が続きました。 その影響で、周囲の友人を信じられず、人との関わりを避けるようになった時期がありました。 後に仲良くなった友人のおかげで、人に対する不信感は少しずつなくなっていったのですが、 過剰に他人の目を気にしたり、他者配慮が強くなってしまうところは、この出来事が影響しているように感じています。 反抗期なく、中学・高校時代を過ごし、そのまま大学へと進学しました。 就職活動では、職人だった父の影響もあり、手に職を持ちたいという思いで、IT業界に就職。 以来、SEの仕事を続けてきました。
  2. 【性格】 ・まじめ、几帳面、責任感が強い、完璧主義 ・人から頼まれたら断れず、全部自分で背負い込みがちで、 ・適当なところで妥協できない不器用なところがあります。 ・承認欲求が強く、 他者配慮が過剰になりやすいのも特徴です。 【エゴグラム】N型(Ⅱ) 診断結果によれば、自分は我慢して滅私奉公する傾向があり、葛藤を溜め込みやすいタイプ。 【BSCP(コーピング特性)】 積極的問題解決型 何か問題があった時に、正面突破で問題を解決する事でストレスを解消する傾向が強いです。 たとえば、 ・徹夜してでも何とか仕事を間に合わせようと頑張ってしまう ・他人に頼らずに自分でやろうとしてしまう 【基本性格テスト】 きまじめタイプ 仕事第一、細かいところまで完璧にやらないと気がすまない
  3. 症状が出始めてすぐに休職した事もあり、回復もはやかったというのが、大きな特徴かと思います。
  4. 一見、ここまでは非常に順調のように思えますが、心身共に結構な負荷がかかっていて、ストレスも蓄積していたように思います。
  5. 毎朝、気分が悪く、会社に行こうかどうか躊躇する毎日でした。 仕事への責任を感じて、会社にはなんとか行っていた状況でした。 深夜残業は増える一方で、終電がなくなって自腹でタクシーで帰ることも多々ありました。 K氏からのプレッシャーで食欲は減退し、胃の痛みを感じるようになりました。 遅れを取り戻そうと1時間早く出社するが、K氏が出社してくることを想像すると、動悸が激しくなり、落ち着かなくなりました。 そのうち、K氏の話が1度で理解できなくなりました。 極度に身体がこわばって、手や声が震えることもありました。 この時の自分は、生ける屍といった感じで、まさにゾンビのようでした。
  6. こんな状態が1週間続いた頃、妻に勧められて会社を休み、メンタルクリニックを受診しました。 結果、適応障害と診断され、休職することになりました。 今思うと、あの時、妻から強く勧められていなかったら、会社に行き続け、より悪化していたかもしれません。
  7. 答えが見つからない原因探しをしては、セミナーにいき、一時的に気分がよくなったりもするものの、 翌日にはまたどん底といったことを続けていました。今思うと、セミナー通いは自分にとって一種のしがみつき行為だったように思います。 セミナーで知り合った人から勧められて怪しい自己啓発セミナーにいってしまった時もありました。 陽気な音楽とともに陽気に踊らされたり、セミナー終了後に1時間にわたって2日で20万円もするセミナーの勧誘を受けた事もありました。 もちろん、断わりましたが。中には本当に参加する人もいて、本当に自己啓発セミナーって怖いなって思いました。 以降、セミナーには行かなくなりました。 【エピソード】怪しい自己啓発セミナー そんな中、とあるセミナーで知り合った人(上司からのパワハラが原因で退職し、4ケ月の休養後、転職に成功し、成績も順調)から勧められて、 あるセミナーの体験講座を受けることに。妻からは怪しいから絶対いかないでほしいと強く言われていたのですが、 その時の自分には今の辛い状況から抜け出す唯一の道かもしれないという期待があり、 また、解決策は自分で見つけるしかないと考え、反対を押し切って、セミナーへ。 いってみると、そこには、過去に仕事のストレスで病気になり、このセミナーをうけたことをきっかけに病気を克服し、 今は復職や転職をして生き生きとした自分を取り戻したという人たちが10数人とその人たちから誘われて体験講座を受けにきた数名が集まっていた。 とにかく異様な雰囲気で ・タミコと慕われる怪しいおばさんセミナー講師 ・ハーイ、とハイタッチをして下の名前で呼び合い、挨拶する ・陽気な音楽とともに陽気に踊らされる ・みんなの前に出て、ハイテンションで近況(仕事での活躍ぶり)を発表する ・セミナーが終わったあと、1時間にわたって2日で20万円もするセミナーへの勧誘を受け、断る... 結果、よりどん底な日々が続く
  8. 薬は副作用が心配で飲まない・・・ こんな調子なので、体調が良くなるはずもありませんでした。
  9. 妻は一緒に居たら私までおかしくなっちゃうという不安に駆られ、 離婚して子供と2人で暮らしていく方法を本気で探していたといいます。 たとえば、うそをついてDVシェルターに入れれば、妻の給料だけで子供と二人で暮らしていけるのではないか・・・ ということまで考えたと言っていました。
  10. 発症の引き金となったK氏からのハラスメントについて少し振り返ってみて・・・
  11. ■「人より仕事ができなければならない」と考えてしまう理由 仕事では他の会社よりも単金が高く、お客様や周囲から高度な技術力を期待される。 過去のプロジェクトの成功体験の繰り返す中で「技術力が高い」「プロジェクトが成功する」「評価が上がる」といった固定観念に繋がっていて 「自分は仕事ができなければならない」というように、自分の中のハードルを高くしていたように思います。
  12. 部署や職種のことは、会社側の判断となるため、自分で決めることはできないが 自分から会社側と定期的に連絡をとったり、面談と通じて、発症した経緯について詳しく説明したり、 帰に向けた自分の希望を伝えて、衛生担当の方に相談に乗ってもらったりするようにしています。 そうすることで、信頼関係を築いている。 また、労働組合にも会社と同様に連絡を取り、復職面談の際、同席してもらえるように段取りをしている。
  13. アグレッシブな批判・否定は、まともに受け止めずに受け流す。 どうやって? ・いったん、その場を離れて冷静になる。 ・事実や状況を客観的に観察し、相手の批判に反証する。 ・相手の落度を探し、批判し返す。
  14. アグレッシブな批判・否定は、まともに受け止めずに受け流す。 どうやって? ・いったん、その場を離れて冷静になる。 ・事実や状況を客観的に観察し、相手の批判に反証する。 ・相手の落度を探し、批判し返す。
  15. アグレッシブな批判・否定は、まともに受け止めずに受け流す。 どうやって? ・いったん、その場を離れて冷静になる。 ・事実や状況を客観的に観察し、相手の批判に反証する。 ・相手の落度を探し、批判し返す。