10の座長質問 （このパワーポイント（合成音声付）は、私のブログに置いてあります） ツールカードもブログに置いてあります。 こちら　→　http://ishiirikie.jpn.org/article/189132808.html

1. 座長ツール
石井力重：2020年11月2日版
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2. 学会の座長をする時は
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3. 知識創造を促す「質問や対話」を促すことを心がける
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4. A) 研究結果（もしくは研究アプローチ）が
興味深いと思ったのですが、
もう少し詳しくご説明いただけますか？
B) 今後の展望的に言うと、この研究内容は
どういうところに応用できそうですか？
C) 定量的には言い切れないまでも、
この研究の過程で、他に得られた
気づきや知見 としては、何がありますか？
１．良い点を、掘り下げる
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5. ２．分かりやすくし、議論を引き出す
D) 思い切り単純に言うと、これはどういうことが
分かった、ということでしょうか？
E) 目線を共有し、皆で対話したいのですが、
研究のきっかけ、あるいは狙いは何でしょうか？
F) この研究方法の弱い点はどこですか？
それを補うには、どのような知見や協力者が
必要ですか？
G) この分野をよく知る人なら、
どういう質問をされそうですか？
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6. H) 質問の呼び水として、事前に想定していた
質問と回答があれば、教えていただけますか？
I) この研究を進めるうえで、
もっとも苦労した点は何ですか？
J) 他に、皆さんに伝えたいことはありますか？
３．発表者の緊張を解く
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7. 座長経験からの私見
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8. 聴講者のためになる＋発表者のためになる ＝学会
• 学会は、知識創造の「場」であるからこそ、人が集まる。
• 「場」は、対面、オンライン、もしかしたら書簡でも、成り立つかもしれない。
• 聴講者は、「新しい知識」を得たり、「好奇心」を刺激されたりする。
• 発表者は、他の研究者との対話（質問、批判、アドバイス、討議）を通じて、
「新しい仮説」や「研究の別のアプローチのアイデア」を得る。
• その意味では
• 研究発表は動画でも良い （高品質ならむしろ好ましい）。
• その後に「知識創造的な対話」を提供するのが学会という「場」の本質である。
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9. 「座長」は単なる「式次第の進行役」ではなく、
ファシリテーターにも似た「知識創造の触媒」である。
座長を経験したことがないうちは、
「発表の番をなんとか乗り切り、あとは夜飲む」という認識しかなく、
座長がしていることに気を止めることはないが、
皆の学会参加の満足度に実は大きく影響しているのは
座長の知識創造の能力である。
例外もある。発表内容や発表・聴講者の対話スキルが高ければ、
座長が取り計らうまでもなく、場の機能は発揮され満足度は高くなる。
その場合の座長は粛々と進行。皆がそうなら良いコミュニティである。
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10. 逆にいえば、座長がいない時にも、研究の面白さを引き出すように、
「知識創造のカード・ツール」を準備しておくのもよいかもしれない。
例えば「10の座長質問 A～J」をカードにしておく。
発表者は、発表後に、伏せたカードからランダムに3枚引く。
そして、答えたい問いに答える、というやり方はどうだろう。
（一枚だけだと、文脈的に解釈しにくい問いが当たる可能性もある
ので3枚引き、好きに選ぶことで、その場にあった、妥当な問いを使
うことができる）
むしろこうしたツールを、創造系の学会がプロデュースしていくのは
社会への貢献として良いかもしれない。
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