NSR 研究会      
       「組織
統治」編


       日本事業統括ディレクター
              山元 圭太
                      1
目次


 ■   ISO26000 における「組織統治」とは

 ■  「組織統治」のポイントと例示

 ■  事例「 A 団体の組織統治」アセスメント




                             2
ISO26000 における
「組織統治」とは
「組織統治」の定義
ISO26000 における定義:

組織がその目的を追求する上
で、
決定を下し、
実施するときに従うシステム
「組織統治」の定義
         目的(ミッショ
         目的(ミッショ
            ン)
            ン)


        受益者
        受益者
  ボラン
  ボラン
  ティア
  ティア                    意思決定
                         意思決定

                                 他団体
                                 他団体




                                政府
                                政府
                   寄付者
                   寄付者
        市民
  実行
  実行
        市民
                   会員
                   会員
                                自治体
                                自治体




              対話
              対話
「組織統治」のポイントと例示
「組織統治」のポイント1
 「組織統治」とは、他の中核主題の土台で
 ある。
  ※ 本来だとこの部分に「ステークホルダーの特定」が含まれる。
「組織統治」のポイント2

      組織の目的は明確か?


【 NPO にあてはめると】
【 NPO にあてはめると】
・「ミッション(使命)」・「ゴール(実現したい社会像)」を明文
・「ミッション(使命)」・「ゴール(実現したい社会像)」を明文
化する
化する


・「ソーシャルインパクト(社会的成果)」を「見える化」・「指標
・「ソーシャルインパクト(社会的成果)」を「見える化」・「指標
化」する
化」する


・問題解決に向けた明確な「中長期計画」がある
・問題解決に向けた明確な「中長期計画」がある
                             など
                             など
「組織統治」のポイント3
ステークホルダーとの対話のシステムはあ
        るか?

【 NPO にあてはめると】
【 NPO にあてはめると】
・各種「ステークホルダー・ダイアログ」の機会を設ける。
・各種「ステークホルダー・ダイアログ」の機会を設ける。
・「受益者」の声を拾う取り組みを定期的に計画・実施する
・「受益者」の声を拾う取り組みを定期的に計画・実施する
・「外部アドバイザー」に経営状況を必要水準で定期的に報告・相談
・「外部アドバイザー」に経営状況を必要水準で定期的に報告・相談
する
する
・「職員」に経営状況や中長期計画を伝え、適切な労働環境を整える
・「職員」に経営状況や中長期計画を伝え、適切な労働環境を整える
・「ボランティア」に現地の成果や感謝を伝え、意見を活動に活用す
・「ボランティア」に現地の成果や感謝を伝え、意見を活動に活用す
る
る
                              など
                              など
「組織統治」のポイント4
     「説明責任」と「透明性」を
          伴った
     意思決定システムはあるか?
【 NPO にあてはめると】
【 NPO にあてはめると】
・専門性を持つ適切な監事を任命する
・専門性を持つ適切な監事を任命する
・理事会の議事録が残されている
・理事会の議事録が残されている
・「職務分掌規定」がある
・「職務分掌規定」がある
・組織図が明確にされている
・組織図が明確にされている
・定期的に外部監査を受けている
・定期的に外部監査を受けている
・各ステークホルダーの代表者で構成されているような理事会である
・各ステークホルダーの代表者で構成されているような理事会である
                                  など
                                  など
「組織統治」のポイント5
意思決定を確実に実施させ、
統率された実行ができるシステムはある
か?
【 NPO にあてはめると】
【 NPO にあてはめると】
・毎回の理事会にて前回理事会の決定事項の進捗状況を確認する
・毎回の理事会にて前回理事会の決定事項の進捗状況を確認する
・総会を頂点とした会議体系を明確にする
・総会を頂点とした会議体系を明確にする
・ボランティアとプロジェクトを行う際に担当スタッフを明確に決め
・ボランティアとプロジェクトを行う際に担当スタッフを明確に決め
ておく
ておく
・他団体との協業の際には役割や責任の所在が明記された契約書を交
・他団体との協業の際には役割や責任の所在が明記された契約書を交
わす
わす
・職員の他に、ボランティアやインターン生を取りまとめるリーダー
・職員の他に、ボランティアやインターン生を取りまとめるリーダー
を置く
を置く
事例
「 A 団体の組織統治」のアセスメント
「組織統治」のアセスメントシート例
 キーワード:「目標」・「対話」・「意思決定」・「実行」の
 ステム
              リスク管理           ステークホルダー満足         教育 / 啓発
         ・途上国現地でカウンセリングや個     ・受益者の女性のスタッフ登用の   ・現地スタッフのマネ
         別フォローを行うチームの活動       実績あり              ジメント能力の強化
  受益者                         ・受益者関係者の経営陣への加入
                              ・受益者ダイアログの開催

  外部     ・四半期毎に会議を開催して共有・     ・決定事項の進捗状況の即時報告
 アドバイ    相談
         ・公認会計士の監事就任
  ザー
         ・毎月共有目的の「全体会」を開催     ・経営合宿の定期開催(毎半期)
         ・毎回の「理事会」で決定事項の進     ・労働環境に関するダイアログの
  職員     捗確認を行なっている           開催
         ・役職別分掌規定

         ・ボランティア組織のリーダーを決     ・目標・戦略の共有の場の定期開   ・戦略的思考や問題構
         めてルールを整理している         催                 造の理解促進
 ボランティ                        ・ボランティア成果の可視化
   ア     ・毎月リーダー層との運営 MTG を
         開催
         ・ボランティア契約書の締結
         ・毎年「総会」をオープンに開催      ・アンケートの定期実施
 会員・寄付   ・毎年「アニュアルレポート」を郵
   者     送
         ・「議案書」の郵送

         ・現地の提携団体とは契約時に成果     ・一緒に次年度計画を考えるワー
                                              ・ VP と連携したキャ
  他団体    指標・報告方法について明確にして     クショップの開催
         いる                                   パシティ・ビルディン
                                     ※ 「実施中」「今後の課題」で表記。
                                              グ支援

Nsr研究会「組織統治」編

  • 1.
    NSR 研究会              「組織 統治」編 日本事業統括ディレクター 山元 圭太 1
  • 2.
    目次 ■  ISO26000 における「組織統治」とは ■  「組織統治」のポイントと例示 ■  事例「 A 団体の組織統治」アセスメント 2
  • 3.
  • 4.
  • 5.
    「組織統治」の定義 目的(ミッショ 目的(ミッショ ン) ン) 受益者 受益者 ボラン ボラン ティア ティア 意思決定 意思決定 他団体 他団体 政府 政府 寄付者 寄付者 市民 実行 実行 市民 会員 会員 自治体 自治体 対話 対話
  • 6.
  • 7.
    「組織統治」のポイント1 「組織統治」とは、他の中核主題の土台で ある。 ※ 本来だとこの部分に「ステークホルダーの特定」が含まれる。
  • 8.
    「組織統治」のポイント2 組織の目的は明確か? 【 NPO にあてはめると】 【 NPO にあてはめると】 ・「ミッション(使命)」・「ゴール(実現したい社会像)」を明文 ・「ミッション(使命)」・「ゴール(実現したい社会像)」を明文 化する 化する ・「ソーシャルインパクト(社会的成果)」を「見える化」・「指標 ・「ソーシャルインパクト(社会的成果)」を「見える化」・「指標 化」する 化」する ・問題解決に向けた明確な「中長期計画」がある ・問題解決に向けた明確な「中長期計画」がある など など
  • 9.
    「組織統治」のポイント3 ステークホルダーとの対話のシステムはあ るか? 【 NPO にあてはめると】 【 NPO にあてはめると】 ・各種「ステークホルダー・ダイアログ」の機会を設ける。 ・各種「ステークホルダー・ダイアログ」の機会を設ける。 ・「受益者」の声を拾う取り組みを定期的に計画・実施する ・「受益者」の声を拾う取り組みを定期的に計画・実施する ・「外部アドバイザー」に経営状況を必要水準で定期的に報告・相談 ・「外部アドバイザー」に経営状況を必要水準で定期的に報告・相談 する する ・「職員」に経営状況や中長期計画を伝え、適切な労働環境を整える ・「職員」に経営状況や中長期計画を伝え、適切な労働環境を整える ・「ボランティア」に現地の成果や感謝を伝え、意見を活動に活用す ・「ボランティア」に現地の成果や感謝を伝え、意見を活動に活用す る る など など
  • 10.
    「組織統治」のポイント4 「説明責任」と「透明性」を 伴った 意思決定システムはあるか? 【 NPO にあてはめると】 【 NPO にあてはめると】 ・専門性を持つ適切な監事を任命する ・専門性を持つ適切な監事を任命する ・理事会の議事録が残されている ・理事会の議事録が残されている ・「職務分掌規定」がある ・「職務分掌規定」がある ・組織図が明確にされている ・組織図が明確にされている ・定期的に外部監査を受けている ・定期的に外部監査を受けている ・各ステークホルダーの代表者で構成されているような理事会である ・各ステークホルダーの代表者で構成されているような理事会である など など
  • 11.
    「組織統治」のポイント5 意思決定を確実に実施させ、 統率された実行ができるシステムはある か? 【 NPO にあてはめると】 【NPO にあてはめると】 ・毎回の理事会にて前回理事会の決定事項の進捗状況を確認する ・毎回の理事会にて前回理事会の決定事項の進捗状況を確認する ・総会を頂点とした会議体系を明確にする ・総会を頂点とした会議体系を明確にする ・ボランティアとプロジェクトを行う際に担当スタッフを明確に決め ・ボランティアとプロジェクトを行う際に担当スタッフを明確に決め ておく ておく ・他団体との協業の際には役割や責任の所在が明記された契約書を交 ・他団体との協業の際には役割や責任の所在が明記された契約書を交 わす わす ・職員の他に、ボランティアやインターン生を取りまとめるリーダー ・職員の他に、ボランティアやインターン生を取りまとめるリーダー を置く を置く
  • 12.
  • 13.
    「組織統治」のアセスメントシート例 キーワード:「目標」・「対話」・「意思決定」・「実行」の ステム リスク管理 ステークホルダー満足 教育 / 啓発 ・途上国現地でカウンセリングや個 ・受益者の女性のスタッフ登用の ・現地スタッフのマネ 別フォローを行うチームの活動 実績あり ジメント能力の強化 受益者 ・受益者関係者の経営陣への加入 ・受益者ダイアログの開催 外部 ・四半期毎に会議を開催して共有・ ・決定事項の進捗状況の即時報告 アドバイ 相談 ・公認会計士の監事就任 ザー ・毎月共有目的の「全体会」を開催 ・経営合宿の定期開催(毎半期) ・毎回の「理事会」で決定事項の進 ・労働環境に関するダイアログの 職員 捗確認を行なっている 開催 ・役職別分掌規定 ・ボランティア組織のリーダーを決 ・目標・戦略の共有の場の定期開 ・戦略的思考や問題構 めてルールを整理している 催 造の理解促進 ボランティ ・ボランティア成果の可視化 ア ・毎月リーダー層との運営 MTG を 開催 ・ボランティア契約書の締結 ・毎年「総会」をオープンに開催 ・アンケートの定期実施 会員・寄付 ・毎年「アニュアルレポート」を郵 者 送 ・「議案書」の郵送 ・現地の提携団体とは契約時に成果 ・一緒に次年度計画を考えるワー ・ VP と連携したキャ 他団体 指標・報告方法について明確にして クショップの開催 いる パシティ・ビルディン ※ 「実施中」「今後の課題」で表記。 グ支援