Library1.0 (図書館）からLibrary2.0 (1990-2020, メディアセンター、3DプリンタなどのFabSpaceを含む)、さらにLibrary3.0 (2020以降）への展望を述べました。

1. メディアの編集と創造の見地から
(2020年以降の) 図書館の役割を考える
慶應義塾大学 環境情報学部 教授
慶應義塾大学SFC研究所 所長 博士（工学）
文部科学省センター・オブ・イノベーション・プロジェクト(Center of Innovation)
田中浩也

2. 慶應義塾大学SFC 環境情報学部 教授
博士(工学)
1975年 北海道札幌市生まれ デザインエンジニア／ソーシャルエンジニア。
専門分野は、デジタルファブリケーション、3D設計／生産／製造システム、
創造性の科学と文化およびその支援。モットーは「技術と社会の両面から研究すること」。
京都大学総合人間学部、同人間環境学研究科にて建築CADを研究し、建築事務所の現場
にも参加した後、東京大学工学系研究科博士課程にて、画像による広域の3Dスキャン
システムを研究開発。最終的には社会基盤工学の分野にて博士(工学)を取得。
2005年に慶應大学環境情報学部(SFC)に専任講師として着任、2008年より同准教授。
2016年より同教授。2010年のみマサチューセッツ工科大学建築学科客員研究員。
文部科学省NISTEPな研究者賞、未踏ソフトウェア天才プログラマー／ スーパー
クリエイター賞をはじめとして、受賞多数。総務省情報通信政策研究所
「ファブ社会の展望に関する検討会」座長、経済産業省「新ものづくり検討会」委員、
「新ものづくりネットワーク構築支援事業」委員、総務省情報通信政策研究所
「ファブ社会の基盤設計に関する検討会」座長等を歴任し、政策提言にも携わっている。
3Dプリンタ/デジタルファブリケーションと社会基盤技術

3. ・マルチメディア（映像と音声を中心として、「文字」だけにとらわれない情報の形態）
・デジタル化・インターネット化・インタラクティブ化
・情報の”INPUT”だけでなく、情報の”OUTPUT”も支える施設へ

4. 図書館 メディアセンター
Library 1.0 Library 2.0
？？？？？
Library 3.0
1990 - 2020 (?)

5. 図書館 メディアセンター
Library 1.0 Library 2.0
？？？？？
Library 3.0
1990- 2020 (?)
情報の触れる化
（3Dプリンタ)
ストーリーをつくる場所
としての図書館

6. 慶應義塾大学SFC (湘南藤沢キャンパス)

8. デスクトップ デジタル工作機械
3Dプリンタ ペーパーカッター ミリングマシン
CNC木製ルータ レーザーカッター デジタル刺しゅうミシン
+
マイクロコントローラー

9. デスクトップ デジタル工作機械
3Dプリンタ ペーパーカッター ミリングマシン
CNC木製ルータ レーザーカッター デジタル刺しゅうミシン
+
マイクロコントローラー
メディアの仲間！
メディアの仲間！

11. 広義のメディア （視聴覚＋触覚）
映像：視覚 音声：聴覚 物質：触覚
by 渡辺ゆうかさん
(情報のフィジカル化)

15. 「もの」がコミュニケーションを生み出す触媒になっている
ex. ものの現象学（アクターネットワークセオリー／ラトゥール、オブジェクト指向存在論／ハーマン）

16. 「デザイン言語/デザイン思考」

17. 展示と批評（クリティーク）
プログラミング／電子工作議論／指針／アイディア

18. テクスト
コンテクスト
Con : 共に
コンテクストを編む
Context-Editing

19. つくる かたる
ポイエーシス クリティーク

20. つくる かたる
ポイエーシス クリティーク
メイカーズ 良き対話者・批評家としてのライブラリアン

21. 図書館 メディアセンター
Library 1.0 Library 2.0
？？？？？
Library 3.0
1990- 2020 (?)
情報の触れる化
（3Dプリンタ)
ストーリーをつくる場所
としての図書館

22. Library3.0試論
情報化社会の欠如を埋めるために/2000年生まれを迎えるために
大学の中の新しい「サードプレイス」をつくる

23. 自宅（ファーストプレイス）
職場（サカンドプレイス）
心のよりどころとして集う第３の場所 (サードプレイス)

24. ・ 入学したばかりは、目的がまだ明確でない段階、つまり何がやりたいのか、
何に興味があるのかが分からない段階が大多数
・「何かを探している」のではない、「何を探すべきかを探している」
・ ぼんやりと書架を散策/ 友達とゆるやかに会話
・ これはすなわち「非Google的活動」
・ Googleは「キーワードが分かっている人」のためのサービス
・「キーワード (語彙)」そのものを手に入れるためには図書館が向く
・ 図書館に行くことの意味が、’第３段階’へ

25. 「ブラウジング」と「分解／再編集」

26. 「既成の（他者による）構成」を受け入れ（るが)、
自分なりに分解しながら、再構成していく

27. 「ハイパーリンク」と「ブックマーク」
※これらを2000年生まれの大学生は知らない

28. 図書館 メディアセンター
Library 1.0 Library 2.0
？？？？？
Library 3.0
1990- 2020 (?)
情報の触れる化
（3Dプリンタ)
ストーリーをつくる場所
としての図書館

29. 情報のINPUTだけでなくOUTPUTも
(Library1.0→Library2.0 / 1990)

30. IN/OUTが同居する「編集空間」へ
(Library2.0→Library3.0 /2020)

31. ‘編集空間としての’ 図書館
モノ／イメージ／コトバの混在／共存
「結合知(アルス・コンビナトリア)」の復権、そのためのワークスペース
新しいメディア （コンテンツではない) をつくることを支援

32. Wave Form Media (中村裕介: http://cfg.sfc.keio.ac.jp/?p=395)

33. 「Library3.0検討会」設立準備中

34. メディアの編集と創造の見地から
図書館の役割を考える
慶應義塾大学 環境情報学部 教授
慶應義塾大学SFC研究所 所長 博士（工学）
文部科学省センター・オブ・イノベーション・プロジェクト(Center of Innovation)
田中浩也