IBM SDK for Java 8 の全貌 （盛林哲さん：日本アイ・ビーエム）の講演資料です。

1. © 2014 IBM Corporation
JJUG CCC 2014 Spring
IBM SDK for Java 8の全貌
⽇日本アイ・ビー・エム（株）盛林林 哲

2. © 2014 IBM Corporation
⾃自⼰己紹介
2
2000 年年より WebSphere 製品の技術者として活動。
サポートエンジニアを経て、現在はサービス部⾨門で WAS 専⾨門家としてトラブルシュー
トを数多く実施。
ヘルスチェックやパフォーマンスチェックなど安定稼働に取り組む。趣味スノーボード・写
真など。

3. © 2014 IBM Corporation
IBM Javaとは

4. © 2014 IBM Corporation
IBM SDK for Javaとは
4
Java SDK ＝ JRE ＋ DevTools
Java実⾏行行環境 開発に使⽤用する各ツール群
Java API
JVM
GC/MemoryManagement
JIT/Interpreter
RAS
(SPEC準拠)

5. © 2014 IBM Corporation
IBM Java Runtime: J9VMとは
§ IBM Java 5から標準採⽤用されている新しい実装のVM
（IBM Java 1.3.1 および 1.4.2 でも開発環境における⾼高速デバッグ⽤用に⼀一部含まれていた）
§ マイクロエディション (J2ME)から発展
§ ⾼高パフォーマンスの実⾏行行環境
§ 15種類以上のプラットフォームをサポート
§ ダンプやトレースによる強⼒力力な診断機能
§ 各種分析ツール

6. © 2014 IBM Corporation
IBM Java Runtime: ガーベッジ・コレクション（GC)
§ J9VMの実装
§ CPU能力を活用したマルチスレッド処理
§ 複数のGC方式を提供
GCの種類
説明
optthruput
スーループットに最適化されたIBM Java登場時から利利⽤用されているGC⽅方式。Mark,Sweep,Compactionの3つの処理理で成り⽴立立
つ。保守的GCと呼ばれる。
optavgpause 停⽌止時間に最適化されたGC。保守的GC利利⽤用時に、ヒープ中のオブジェクト数が増えるとMark処理理が⻑⾧長時間化し、アプリケーション
停⽌止時間が⻑⾧長い問題を防ぐ。Mark処理理をGC実⾏行行時以外にも平⾏行行して⾏行行う。
subpool ヒープレイアウトはoptthruputと同じ。⼤大規模環境で問題となるオブジェクト割り当てを⾼高速化するため、フリーリストをサイズ別に構
造化管理理。（AIX,ppcLinux,i5,zLinux,zOSで使⽤用可能）現在はoptthruputに統合された。
gencon 世代別GC。オブジェクトの存在時間に着⽬目してヒープ領領域をNew/Oldに分割し、New領領域にスカベンジGC（オブジェクトのコピー
による処理理）、Old領領域にoptturuput⽅方式を⽤用いる。IBM Java5から利利⽤用可能。WASV8から標準構成。
metronome IBM Java7から評価⽤用に提供。（Winを除く）IBM WebSphere RealTime 製品により正式サポート利利⽤用可能。ミリ秒単位に
分割されたGCで、制御系や処理理の応答速度度重視のアプリケーション（例例：アルゴリズムトレーディング等）に有⽤用。http://
www.ibm.com/developerworks/jp/java/library/j-‐‑‒rtj4/
balanced
バランスGC。Java7より利利⽤用可能。世代別GCの強みを活⽤用し、複数の処理理を効果的に組み合わせたGC。ヒープ領領域を多数に分
割し、GC対象とGCの処理理を動的に選択して処理理することで、⼤大規模メモリー、⼤大規模CPU環境において問題が顕著となるグローバ
ルGCの発⽣生を抑える。

7. © 2014 IBM Corporation
IBM Java Runtime:バランスGCとは
§ 世代別GCの課題 ⇒グローバルGCの発⽣生
§ 解決策 ⇒ バランスGC
OLDNew
通常のスカベンジGCの範囲
グローバルGCの範囲
Javaヒープ構造
⼤大規模JVMでは致命的ともいえる⻑⾧長時間GCの発⽣生につながる恐れ
Javaヒープ領領域を1024〜～2047個に分割して個別管理理（各領領域サイズは512KB,1MB,2MB,4MB,8MB...で⾃自動選択）
Javaヒープ構造
割り当て
割り当て
割り当て
Copying ←パーシャルGCと呼ばれる
• 通常はパーシャルGCが若若いオブジェクトが多い領領域を重点に⾃自動的に実⾏行行される
• パーシャルGCの効率率率が下がると、GlobalMarkを実⾏行行、各領領域の状況を判定して、パーシャルGCの効率率率を上げる
• メモリー不不⾜足だとグローバルGCが発⽣生する場合があるが、世代別GCより発⽣生を抑えられる

8. © 2014 IBM Corporation
IBM Java Runtime:バランスGCとは
§ バランスGCポリシーを使⽤用するための条件
– 64bitプラットフォーム上の64bit JVMを使⽤用している
– 4G以上のJavaヒープ領領域を割り当てている
§ バランスGCポリシーが効果を発揮するために有利利な条件
– 実⾏行行しているH/Wが
NUMA (Non-‐‑‒Uniform Memory Architecture) 特性を持っている
– アプリケーションが，多数のスレッドが並⾏行行稼働するようになっている
– アプリケーションが，動的なクラスのロード（リフレクション）を多⽤用している
§ バランスGCポリシーを利利⽤用するべきでない条件
– Javaヒープ・サイズの使⽤用率率率が恒常的に⾼高い／空き領領域がほとんどない
– サイズの⼤大きい配列列（最⼤大ヒープ・サイズの0.1%より⼤大きいサイズ）を
多⽤用している
リーフポインターを使⽤用して複数の領領域に分割格納する
dWおよびWASV8アナウンスメントワークショップ（JVM設計)より

9. © 2014 IBM Corporation
IBM Java Runtime: Just In Time Compiler(JIT)
§ J9VMの実装 (通称Testarossa)
§ 独立したコンパイルスレッド
– プロファイルスレッドが “hotness”の判定実施
– メソッドはコンパイルのためにQueueされる
– 5 つの最適化レベル
– メソッド再コンパイルが可能
強
弱
1. scorching
2. veryHot
3. hot
4. warm
5. cold
6. noOpt
コンパイル
キュー
コンパイル
スレッド
プロファイル
スレッド
Impact2014より

10. © 2014 IBM Corporation
IBMのJava SE テクノロジーへのアプローチ
10
Java
テクノロジ
リファレンス
Oracle, open
source, 等
IBM
Java
IBM Java
Technology
Centre
品質技術
パフォーマンス
セキュリティー
信頼性
保守性
製品要望
IBM Software Group
IBMサーバー
ISV
IBMユーザー
ü ワールドクラスのサービスおよびサポート
ü 最も多くのプラットフォームで利利⽤用可能
ü IBM主要ミドルウェアやお客様シナリオに最適化
ü ハードウェア、ソフトウェア双⽅方の能⼒力力を最⼤大化
XML Crypto CORBA
J9 Virtual machine
Impact2014より

11. © 2014 IBM Corporation
IBMはアプリケーションの⾼高い要求に応えるために
Javaテクノロジーに取り組んでいます
11
● パフォーマンス
– パフォーマンスはJavaユーザーにとって重要です
– IBMはパフォーマンス技術に関する多くの経験があり、⾼高パフォーマンスで拡張性のあるソリューションの開発に深い関⼼心を持って取り組
んでいます
– この経験を⽣生かし、サポートするプラットフォーム全体にわたり最良良のパフォーマンスを得るために、ハードウェア、オペレーティング・システム
およびミドルウェアのデザイナーと密接に連携しています
● セキュリティー
– IBMはXMLセキュリティー標準で⼤大きな貢献を⾏行行っています
– FIPS準拠のJCE、JSSEプロバイダーを提供し、そして多くのハードウェア暗号装置をサポートしています
● 信頼性
– Javaはミッション・クリティカルなアプリケーションで使⽤用されています
– ⾼高信頼性のために、IBMはJava Runtime⼼心臓部のエンジンに細⼼心の注意を払いながら、JVMの再デザインを⾏行行っています
● 保守性
– 障害発⽣生時には、迅速に問題を⾒見見つけて切切離離すことは重要です
– IBMは確実に素早く問題解決するために、トレース、ログ、初期障害データ・キャプチャー機能 (FFDC)、デバッグおよびパフォーマンス
⽤用のインターフェース、ツールを重視しています
● 拡張性
– 数多くの設定項⽬目
– Plug可能なインターフェース
– クラス・ライブラリの独⽴立立性
Impact2014より

12. © 2014 IBM Corporation
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
Java SE リリース
12
• パフォーマンス改善
• UIの改良
• Client Webサービス
のサポー
ト
Java 6.0
改良点
• 起動時間の短縮
• スループット向上
• 新たにバランスGCの追加
• 保守ツールの新機能
• ソフト・リアルタイム評
価版
• POWER7およびz196上で
のパフォーマンス向上
IBM Java 7.0
• Solaris x86-64
• Solaris SPARC
• Solaris x86
• Windows IA32
• Windows AMD64
• Windows EAMT64
• Linux IA32
• Linux AMD64
• Linux EAMT64
• zOS 64
• AIX PPC 32
• AIX PPC 64
• iSeries (via PASE)
• Linux PPC 32
• Linux PPC 64
• zLinux 31
• zLinux 64
• HP-UX PA-RISC 32
• HP-UX PA-RISC 64
• HP-UX IA64
• zOS 31
IBM サポート プラットフォーム
(Java 6.0/7.0)
• 言語の変更
• New IO API(NIO2)
• Java persistance API
• SWINGの使いやすさの向上
Java 7.0
• 改良点
• プラットフォームカバレッ
ジ
• パフォーマンス
• 保守ツール
• 新機能
• IBM WebSphere Real-Time
V1.0
IBM Java 6.0
Solaris x64
Solaris SPARC
Solaris x86
Windows IA32
Windows AMD64
• Windows EAMT64
• Linux IA32
• Linux IA64
• Linux AMD64
• Linux EAMT64
Oracle サポート プラットフォーム
（Java 6.0）
8.0
Java 7R1
21 プラットフォーム
対応
IBM Java 7.1
新プラットフォーム対応
POWER 8
zEC12
• 新機能
• Data Access Accelerator
• RDMA
• 評価版
• マルチテナンシー
• Packed Objects
• 改良点
• サービス
• パフォーマンス
• ツール
• ラムダ式
• 日付時刻API
• タイプアノテーション
Java 8.0
Java 6.0
21 プラットフォーム対応
Java 7.0
21プラットフォーム対応
7.0
6.0
Impact2014より
※HP,SolarisはIBMのクラスライブラリを追加したもの

13. © 2014 IBM Corporation
IBM Java 8の新機能

14. © 2014 IBM Corporation
Java8で採⽤用されたフィーチャー
14
● Language
– Access to Parameter Names at Runtime
– Add Javadoc to javax.tools (JSR 199 MR)
– Annotations on Java Types (JSR 308)
– Generalized Target-‐‑‒Type Inference (JSR 335)
– Lambda Expressions & Virtual Extension Methods (JSR 269 MR, 335)
– Repeating Annotations (JSR 269 MR, 337)
● Core Libraries
– Base64 Encoding & Decoding
– Bulk Data Operations for Collections (JSR 335)
– Concurrency Updates
– Date & Time API (JSR 310)
– Enhance Core Libraries with Lambda (JSR 335)
– JDBC 4.2 (JSR 114 MR, 221 MR)
– Parallel Array Sorting
● I18n
– BCP 47 Locale Matching
– Unicode 6.2
● Security
– Configurable Secure Random-‐‑‒Number Generation
– Enhance the Certificate Revocation-‐‑‒Checking API
– Limited doPrivileged
– NSA Suite B Cryptographic Algorithms
– TLS Server Name Indication (SNI) Extension
● Platform
– Compact Profiles
– Prepare for Modularization (JSR 160 MR, 173 MR, 206 MR, 337)
http://openjdk.java.net/
Impact2014より

15. © 2014 IBM Corporation
IBM Java8に追加されるフィーチャー
15
§ Java SE8 (JSR 337)互換
§ 最新のIBMハードウェアへの対応
– （例例： IBM zEnterprize EC12、POWER8)
§ アプリケーション変更更をせずスループットを向上させるワークロード最適化ラ
ンタイムの改善
§ クラウド、マルチテナンシー環境のサポート強化
§ Javaコードからnativeデータ・レコードやタイプへのアクセスの効率率率改善
（予定）
Impact2014より

16. © 2014 IBM Corporation
IBM Java 8を使うには..
16
● IBM Java8 GA版は2014年年11⽉月に提供開始予定です。
● 現在 IBM Java8 Beta3が利利⽤用可能です。
● http://www.ibm.com/developerworks/java/jdk/beta/
● IBM Java8に搭載される先進機能は、2013年年12⽉月6⽇日に正式リリ
ースされたIBM Java7Release1でも利利⽤用できます。
（2014年年5⽉月現在の情報です）

17. © 2014 IBM Corporation
IBM Java 7 Release1の新機能

18. © 2014 IBM Corporation
IBM Java7 Release 1の機能
18
§ Java SE7 (JSR 336)互換
§ IBM Java7と平⾏行行して提供
§ 最新機能の提供
– z/OS V2.1,zEC12, zBC12の機能に対応
– POWER8の機能に対応
– アプリケーション変更更無しでスループット向上
– Javaコードからnativeデータ・レコードやタイプへのアクセスのサポート
強化（評価版）
– より多くの調査を迅速に⾏行行うための診断機能とモニタリング機能の改
善
– アプリケーション密度度の向上実現する機能（評価版）
Impact2014より

19. © 2014 IBM Corporation
IBM Java SDK: モニタリングおよび管理理ツール
19
アプリケーション・モニタリングおよび問題の診断ツールは以下の特徴があります。
● 無償で統⼀一化されたツール群により、Javaアプリケーションの特性を把握可能
● 軽量量でパフォーマンスへの影響は最⼩小のままアプリケーションのモニタリングおよび診断が可能
● 可視化だけではなく、監視・診断結果やユーザーに推奨する設定内容を提⽰示
各ツールの説明
http://www.ibm.com/developerworks/java/jdk/tools/index.html
p Interactive Diagnostic Data Explorer
p Garbage Collection and Memory Visualizer
p Memory Analyser
p Health Center
IBM Monitoring and Diagnostic Tools for Java
Impact2014より
eclipse market placeからも提供
eclipse market placeからも提供
eclipse market placeからも提供
※IBMのサイトから提供
※参考情報 http://bit.ly/1j6Dr2N

20. © 2014 IBM Corporation
例例： HealthCenter
20
HealthCenter: 実サービス環境で利利⽤用可能な低負荷なプロファイリングツール
IBM JVM HealthCenter
クライアント(RCP)HealthCenter
エージェント
Windows/Linux
TCP/IP
ログ
ログ
項⽬目 設定内容
Baseline Health Centerを完全に無効化した場合
Dormant Health Centerエージェントはロードされているが活動していない場合
Network Client Health Centerエージェントを活動させ、ネットワーククライアントを接続している場合
Headless Client Health Centerエージェントをロードし、ローカルのログに記録する場合
Headless Client with ZIP Health Centerエージェントをロードし、ローカルのログににZIPで記録する場合
エージェントをロード・活動化してモニターした
ほうがスループットが⾼高い！
• CPU
• I/O
• GC
• クラス
• スレッド
• ネイティブ・メモリー詳細
• メソッド・トレース
• アプリケーションロック
エージェントはIBMJava標準同梱
java -jar healthcenter.jar
をIBM JVM同⼀一OS上で実⾏行行すると、稼働中のJVMに
HealthCenterエージェントを動的にロードして利利⽤用可能
出典元：
http://www.slideshare.net/cnbailey/javaone2013-‐‑‒build-‐‑‒your-‐‑‒own-‐‑‒runtime-‐‑‒monitoring-‐‑‒for-‐‑‒the-‐‑‒ibm-‐‑‒jdk-‐‑‒with-‐‑‒the-‐‑‒health-‐‑‒center-‐‑‒api
zipまたはflat
実稼働環境におけるアプリケーションの課題把握に有⽤用
Eclipse Market Placeからプラグイン提供中
15種類以上のプラットフォーム

21. © 2014 IBM Corporation
強化されたモニタリング、診断機能
21
■ 機能向上のポイント
p javacoreファイルへの追加情報
p com.ibm.jvm.Dump APIの強化
p JIT 診断機能の改善
p SDK メソッド・トレースのパフォーマンス改善
p トレース・ポイントのサブスクライブのJVMTI拡張
p SDKのトレース・ポイントの追加
■ ユーザーのメリット
p APIの改良良によりJavaアプリケーションによるダンプの取得と診断がより便便利利に
p javacoreの環境およびスレッド・セクションに新たに追加された情報は初期障害診断に有⽤用
p 新しいJITダンプ機能により、迅速な調査およびJITの初期障害診断を実現
p トレース設定時のアプリケーション・スループットの向上で、Javaアプリケーション・フローの調査
にも強⼒力力なSDK環境を提供
p 他のソフトウェアコンポーネントとSDKトレース機能の統合
p トレース・ポイントの対象拡⼤大によるSDKの保守性の改善
IBM
Java
Version
7
Release
1
Impact2014より

22. © 2014 IBM Corporation
例例：javacoreファイルへの追加情報
22
3XMTHREADINFO "WebContainer : 0" J9VMThread:0x0000000016295800, j9thread_̲t:0x00002AAABADE8040, java/lang/Thread:
0x0000000001426508, state:P, prio=5
3XMJAVALTHREAD (java/lang/Thread getId:0x3E4, isDaemon:true)
3XMTHREADINFO1 (native thread ID:0x93F, native priority:0x5, native policy:UNKNOWN)
3XMTHREADINFO2 (native stack address range from:0x0000000043B34000, to:0x0000000043B75000, size:0x41000)
3XMCPUTIME CPU usage total: 6.866931193 secs
3XMTHREADBLOCK Parked on: java/util/concurrent/locks/AbstractQueuedSynchronizer$ConditionObject@0x0000000001919F88 Owned by:
<unknown>
3XMHEAPALLOC Heap bytes allocated since last GC cycle=2048 (0x800)
3XMTHREADINFO3 Java callstack:
4XESTACKTRACE at sun/misc/Unsafe.park(Native Method)
4XESTACKTRACE at java/util/concurrent/locks/LockSupport.parkNanos(LockSupport.java:222(Compiled Code))
4XESTACKTRACE at java/util/concurrent/locks/AbstractQueuedSynchronizer$ConditionObject.await(AbstractQueuedSynchronizer.java:
2127(Compiled Code))
4XESTACKTRACE at com/ibm/ws/util/BoundedBuffer$GetQueueLock.await(BoundedBuffer.java:286(Compiled Code))
4XESTACKTRACE at com/ibm/ws/util/BoundedBuffer.waitGet_̲(BoundedBuffer.java:425(Compiled Code))
4XESTACKTRACE at com/ibm/ws/util/BoundedBuffer.take(BoundedBuffer.java:823(Compiled Code))
4XESTACKTRACE at com/ibm/ws/util/ThreadPool.getTask(ThreadPool.java:1036(Compiled Code))
4XESTACKTRACE at com/ibm/ws/util/ThreadPool$Worker.run(ThreadPool.java:1888)
3XMTHREADINFO3 Native callstack:
4XENATIVESTACK (0x00002AAAAB0A3122 [libj9prt26.so+0x13122])
4XENATIVESTACK (0x00002AAAAB0B079F [libj9prt26.so+0x2079f])
4XENATIVESTACK (0x00002AAAAB0A2E6B [libj9prt26.so+0x12e6b])
4XENATIVESTACK (0x00002AAAAB0A2F67 [libj9prt26.so+0x12f67])
4XENATIVESTACK (0x00002AAAAB0B079F [libj9prt26.so+0x2079f])
4XENATIVESTACK (0x00002AAAAB0A2A8B [libj9prt26.so+0x12a8b])
4XENATIVESTACK (0x00002AAAAB09C8E2 [libj9prt26.so+0xc8e2])
4XENATIVESTACK (0x000000352020EBE0 [libpthread.so.0+0xebe0])
4XENATIVESTACK pthread_̲cond_̲timedwait+0x120 (0x000000352020B1C0 [libpthread.so.0+0xb1c0])
4XENATIVESTACK j9thread_̲park+0xfe (0x00002AAAAAE7EACE [libj9thr26.so+0x5ace])
4XENATIVESTACK (0x00002AAAB030A12D [libjclscar_̲26.so+0x5712d])
4XENATIVESTACK sun_̲misc_̲Unsafe_̲park+0x64 (0x00002AAAB02FD160 [libjclscar_̲26.so+0x4a160])
Javaスレッド毎の合計
CPU使⽤用量量が判
る！！
Javaスレッド毎に前回の
GC後に割り当てたヒープ
量量が判る！！
0SECTION ENVINFO subcomponent dump routine
NULL =================================
....
1CISYSINFO System Information
NULL --------------------------------------------------------------------
2CISYSINFO Hypervisor name = VMWare
• スレッド情報セクション抜粋
• システム情報セクション抜粋
JVMが稼働するOSが実
⾏行行されるハイパーバイザー
情報が判る

23. © 2014 IBM Corporation
例例：ダンプ機能周りの改善
23
項目
設定内容
Javacore
JVMの内部情報をテキストファイルに書き出す。
Heapdump
JVMのJavaヒープの情報をファイルに書き出す。パック・オブジェクト書き出しに対応。
Snapdump
JVMのトレースバッファの情報をファイルに書き出す。（フライトレコーダ）
Systemdump
JVMのプロセス全体のイメージを書き出す。（OSのプロセスダンプ）
jitdump
JVMのJITコンパイラの詳細情報をファイルに書き出す。-‐‑‒Xdump:jitで制御。JIT問題判別⽤用。 New
New
• com.ibm.jvm.Dump APIの強化
• ダンプの種類と内容 （JIT診断機能の改善）
以下の新しいメソッドをアプリケーションが利利⽤用可能です。
ダンプのファイル名を取得できます。
String javaDumpToFile()
String heapDumpToFile()
String systemDumpToFile()
String snapDumpToFile()
ダンプのファイル名を指定ができます。 ファイル名には%dateや%pidなどのトークンが利利⽤用可能です。
String javaDumpToFile(String fileName)
String heapDumpToFile(String fileName)
String systemDumpToFile(String fileName)
String snapDumpToFile(String fileName)
ダンプのトリガーにはAPI呼び出し以外にも17種類以上の詳細なイベントに条件設定可能。

24. © 2014 IBM Corporation
zEC12 ハードウェア新機能への対応
24
z/OS上のJavaへの積極的な投資を継続
Javaに合わせて協調設計された、⼀一連の重要なハードウェ
ア新機能
ハードウェア・トランザクション・メモリー (HTM)
マルチスレッド・アプリケーションにおける並⾏行行性の向上
例例: juc.ConcurrentLinkedQueueが最⼤大2倍以上
Runtime Instrumentation (RI)機構
ランタイムを管理理するために設計された⾰革新的な新しいハードウェア機構
JRE最適化の新たな拡張を実現
2GBのページ・フレーム
64-‐‑‒bitヒープのパフォーマンス向上
Flash Expressによる1MBラージ・ページ
メモリー管理理⽅方法の多様化
ソフトウェアの新しいヒント/ディレクティブ
データの⽤用途に従ったキャッシュ管理理が向上
分岐のプリロードにより分岐予測が向上
zEnterprise Data Compression accelerator
gzip アクセラレーター
新しいトラップ命令令
暗黙的な境界/NULLチェックのオーバーヘッド削減
新しい 5.5 GHz 6コア・プロセッサー・チップ
⼤大容量量キャッシュ によるデータ・サービスの最適化
第2世代 OOO design
Java処理理において60%のスループット向上
zEC12 およびIBM Java7SR3使⽤用
出典：Engineered Together̶—IBM Java and zEC12 Boost Workload Performance
http://www.ibmsystemsmag.com/mainframe/trends/whatsnew/java_̲compiler/
Impact2014より

25. © 2014 IBM Corporation
Power 8 プロセッサー新機能への対応
25
■ Power 8 プロセッサのフィーチャー
-‐‑‒ ハードウェア・トランザクション・メモリー（HTM)
-‐‑‒ Runtime Instrumentation（RI)機構
-‐‑‒ AES 暗号処理理
-‐‑‒ Polynomial multiplication-‐‑‒sum
-‐‑‒ Direct move
-‐‑‒ Vector load/store
-‐‑‒ SMT8
-‐‑‒ 16バイト larx/stcxlq/stq
ここでご紹介したzEC12およびPower8新機能への対応はIBM J9 JVMとJITコンパイラ―によっ
て直接使⽤用されている機能です。
いずれもパフォーマンス等の利利⽤用者へのメリットを提供するものであり、既存のJavaアプリケーション
および開発者への影響をあたえるものではありません。
⼤大幅なパフォーマンスの向上を達成！！！
Java 7 SR4 と⽐比較し、 SPECjbb2013 ʻ‘max-‐‑‒jOPSʼ’ で10%以上のパフォーマンス改善するという⽬目標を達成
しました。さらに以下の改善を達成しています。
● 13% のスループット、26% 応答時間改善： Watson
● 30%のスループット向上： ILOG
● 3-‐‑‒5% のスループット向上： DayTrader3
● RMI-‐‑‒IIOPのマーシャル/アンマーシャル処理理のパフォーマンスはWeblogic
t3に⽐比較し3.8倍、Day-‐‑‒traderでは8.5%向上
Impact2014より
この結果。。。

26. © 2014 IBM Corporation26
新たな機能のご紹介〜～

27. © 2014 IBM Corporation27
JSoR(RDMAサポート)
マルチテナンシー
Data Access
Accelerators(DAA)
パック・オブジェクト
Impact2014より

28. © 2014 IBM Corporation
JSoR: Remote Direct Memory Access (RDMA) 通信
28
● 低遅延、⾼高スループットネットワーク を活⽤用（10/40/56 Gbps）
● リモートホスト間でのアプリケーションからアプリケーションへの直メモリー・アクセス
● ネットワーク処理理を RDMA NIC/HCAにオフロードし、 OS/カーネルをバイパス (Z-‐‑‒Copy)
● java.net.Socket APIでそのまま利利⽤用可能な実装 (JSoR=Java Socket over
RDMA)
Java Application
Server
Buffer
Off
Heap
Buffer
Java Application
Client
Buffer
Off
Heap
Buffer
Ether/IB
SwitchRDMA NIC/HCA RDMA NIC/HCA
OS OS
DMA DMA
(Z-Copy) (Z-Copy)
(B-Copy)(B-Copy)
Acronyms:
Z-Copy – Zero Copy
B-Copy – Buffer Copy
IB – InfiniBand
Ether - Ethernet
NIC – Network Interface Card
HCA – Host Control Adapter
Impact2014より

29. © 2014 IBM Corporation
JSoR/RDMA通信のパフォーマンス
29
JSoRはTCP/IPや、IPoIB、SDPよりも優れたデータ転送能⼒力力が⽰示されています
参考:NetPIPE for Java Benchmark -‐‑‒ http://bitspjoule.org/netpipe/
Impact2014より

30. © 2014 IBM Corporation
マルチテナンシー概要
30
アプリケーション密度度:
単⼀一のハードウェア上でどれだけのアプリケーションを集約できるかの指標
課題：多くのJavaアプリケーションの密度度向上を妨げる要因 ⇒ メモリー
巨⼤大にもかかわらずJVM間で共有できていないメモリー領領域
» Javaヒープ
» JITコンパイル・コードとメタデータ
多くのJVMはフットプリントよりパフォーマンス・チューニングに重点
同⼀一OS上で複数のJVM間でGC、JITサービスは連携していない
解決策：マルチテナンシー
マルチテナンシー機能により、JVMがʼ’仮想化ʼ’され、アプリケーションの変更更なしに複数のアプリケーションが
単⼀一のランタイムを共有できる。H/W上のハイパーバイザーと同様のコンセプトで、これによりアプリケー
ションのリソースを積極的に共有。
Technology Preview
Impact2014より

31. © 2014 IBM Corporation
マルチテナンシー：IBMのJVM仮想化へのアプローチ
31
〇通常のjava環境
3つの個別（共有されていない）のJVMが起動されます。
〇IBMマルチテナンシーJVM環境
各javaコマンドは軽量量なマルチテナント・プロキシ― JVMを⽣生成します。マルチテナント・プロキシ―は
javadと呼ばれる共有JVMデーモンとの通信を⾏行行います。
● javadは⾃自動的に起動・
停⽌止します
● javadはランタイム機能の
共有を積極的に⾏行行います
例例：3つのJavaアプリケーションを1つのコンピュータ上で実⾏行行
JVM
ヒープ
＋
クラス
java
JVM
ヒープ
＋
クラス
java
JVM
ヒープ
＋
クラス
java
JVM
ヒープ
＋
クラス
javad
java
マルチテナント
プロキシー
java
マルチテナント
プロキシー
java
マルチテナント
プロキシー
Technology Preview
Impact2014より

32. © 2014 IBM Corporation
マルチテナンシー：リソース管理理
32
テナントのリソース消費の上限はポリシーで制限されます。
制御対象はCPU使⽤用率率率、スレッド数、ヒープ・メモリー、Disk、ネットワークI/O。
使⽤用率率率はテナント毎に以下のJava引数で制御されます。
-‐‑‒Xlimit:<resource_̲name>=<min_̲limit>-‐‑‒<max_̲limit>
<min_̲limit>: 起動時に割り当てられる最⼩小のリソースの合計
<max_̲limit>: 利利⽤用可能な最⼤大のリソースの合計
テナント
テナント
要求
割合
制御
テナント
割り当て
テナント
テナント
テナント
テナント
テナント
テナント
例例：
CPUに負荷を与えるアプリケーションとして、それ
ぞれ全く同じフィボナッチ計算を実⾏行行させる。ただ
し、CPUをそれぞれ60%と30%と異異なった割り
当てにする。
java -‐‑‒Xmt -‐‑‒Xlimit:cpu=60 -‐‑‒jar fibbonacci
java -‐‑‒Xmt -‐‑‒Xlimit:cpu=30 -‐‑‒jar fibbonacci
Technology Preview
Impact2014より

33. © 2014 IBM Corporation
マルチテナンシー関連：管理理ツールの強化
33
課題：
クラウドやマルチテナンシーといった環境で、Javaプログラムがホスト環境のリソースなどの変更更に合わせた
⾃自⼰己変化・適応を⾏行行うためには、基準となる情報が不不⾜足している。
⇒ネイティブ・コードの追加をせずにリソースの状況（空きなど）を検出・特定する必要性
新たな管理理ツールの提供：
● より詳細な環境情報を提供する新しいJMX Bean
メリット：
リソース消費情報を得るためのネイティブ・コードを記述する必要が無い
JVMおよびミドルウェアは環境に合わせて正しいサイズに調整できる。
例例：コア・ファイルのサイズ、個数およびメモリー・サイズ等
仮想化環境の詳細（ハイパーバイザー）はRAS機能にも提供される。
種類
内容 インターフェース
OperatingSystemMXBean
メモリー、CPU使⽤用率率率 com.ibm.lang.management.OperatingSystemMXBean
HypervisorMXBean
ハイパーバイザーの特定 com.ibm.virtualization.management.HypervisorMXBean
GuestOSMXBean
VM/LPAR構成の詳細とゲストOSの統
計モニター（メモリー、CPU）
com.ibm.virtualization.management.GuestOSMXBean
Impact2014より

34. © 2014 IBM Corporation
DAA
34
Javaはパック10進数の表現を備えていない
2つのパック10進数の加算は次のような操作が必要です
– byte[] から BigDecimalへの変換
– BigDecimalの加算
– BigDecimal演算結果を再びbyte[]に変換
IBM Javaはこの操作をするためにヘルパーメソッドを提供します
従来のアプローチ:
byte[] addPacked(byte[] a, byte[] b) {
BigDecimal a_bd = convertPackedToBd(a[]);
BigDecimal b_bd = convertPackedToBd(b[]);
a_bd.add(b_bd);
return (convertBDtoPacked(a_bd));
}
BigDecimal convertPackedToBd(byte[] myBytes) {
...
}
新しいアプローチ: （イメージ）
byte[] addPacked(byte[] a, byte[] b) {
DAA.addPackedDecimal(a[], b[]);
return (a[]);
}
例例：パック10進数に加算処理理を⾏行行う
詳しくは、com.ibm.dataaccessパッケージの API 資料料を参照してください。
• パック 10 進数演算:
算術演算
⽐比較演算
他の 10 進数型 (外部 10 進数型、Unicode 10 進
数型など) とプリミティブ型との間の型変換
妥当性検査
演算の桁移動と桁送り
• 外部 10 進数型と Unicode 10 進数型との間の
BigDecimal および BigInteger 型変換
• マーシャル・オペレーション: プリミティブ型 (short、int、long、
float、および double) とバイト配列列との間のマーシャルとアンマ
ーシャル
メソッドで提供する機能
Impact2014より

35. © 2014 IBM Corporation
Data Access Accelerator (DAA) 概要
35
課題：ビッグデータやアナリティクス、⾔言語間の通信といったデータセントリックなタスクでは、Javaからネイ
ティブ・フォーマットのデータレコードや型に最良良のパフォーマンスでアクセスや操作することが求められま
す。オブジェクトの作成、データのコピー、抽象化、ボクシング等の防⽌止が必要となってきます。
必要最⼩小限のデータ変換と演算等のためのDAA Javaライブラリーの提供。
» バイト配列列での直接演算
» プラットフォームに合わせた強⼒力力な最適化のためにJITと連携
» IBM JITと連動し、中間Javaオブジェクトは作成しない
» 提供機能による操作により⾼高コストなJavaオブジェクトインスタンス化の回避
メリット:
ハードウェア・アクセラレータをプラットフォームに依存せず使⽤用
(2 – 100倍のスピードアップ)
レコードのパース処理理を⾏行行うフレームワークで⼤大幅なスピードアップを実現
データのマーシャリングや⾔言語間の通信に⼤大幅なスピードアップを実現
Impact2014より

36. © 2014 IBM Corporation
パック・オブジェクト概要
36
パック・オブジェクトは、IBM Javaランタイムの拡張機能で標準化されていない⾔言語です。現在テクノロジー・
プリビューの位置づけです。
フィードバックを得るために提供をしているため、正式サポート（保証）は提供しておらず、Java⾔言語への正
式追加を将来約束するものではありません。
パック・オブジェクトは、Javaオブジェクトのメモリー・レイアウトについて、より綿密なコントロール⼿手段を開発者
に提供します。
なぜ必要？
✔ JavaオブジェクトのシリアライズとI/Oの改善
✔ ネイティブ・データ（オフヒープ）への直接アクセスを可能にする
✔ コンパクトなデータ構造に関する表現がソース上で明確に
メリット:
フットプリント、シリアライズ処理理のパフォーマンス向上、より細かいデータ管理理、⾔言語間の通信の向上のため、
Javaの構造化データをサポート
Technology Preview
ネイティブ・メモリー上のデータ構造
20byte Javaヒープ上のデータ構造
72byte
I/O
Impact2014より

37. © 2014 IBM Corporation
パック・オブジェクト：ヒープ参照データ
37
int y
int x
aPoint
Object header
Object field / data
int y
int x
aPointPoint b
Point a
aLine
Point c
int y
int x
aPoint
例例：Javaで効率率率よくpointオブジェクトを連続的に表現したい
Technology Preview
Impact2014より

38. © 2014 IBM Corporation
パック・オブジェクト：ヒープ参照データ
38
int y
int x
aPoint
Object header
Object field / data
int y
int x
aPointPoint b
Point a
aLine
int y
int x
int y
int x
aPackedLine
offset
target
Point c
int y
int x
aPoint
int y
int x
@Packed
final class PackedPoint extends PackedObject {
int x;
int y;
}
@Packed
final class PackedLine extends PackedObject {
PackedPoint a;
PackedPoint b;
PackedPoint c;
}
aLine.a
aLine.b
aLine.c
Technology Preview
Impact2014より

39. © 2014 IBM Corporation
パック・オブジェクト ネイティブ・メモリーのサポート
39
§ Javaでは直接アクセスするためにはJavaオブジ
ェクトである必要がある
§ 外部データはJavaヒープ・フォーマットに読み込
む必要がある-‐‑‒変換コストは⾼高い
§ データのコピーとヘッダーのためデータの肥⼤大化が
発⽣生
§ 通常のオブジェクトではデータの局所性が維持さ
れない
§ パック・オブジェクトは任意のフォーマットのデータに
不不要なコピーや変換を⾏行行わず直アクセスが可能
§ パック・オブジェクトはネイティブ・メモリーまたはJav
aヒープ上のどちらでも良良い
data
data
copy
header
array [ ]
オブジェクト
header
data
copy
header
data
copy
header
data
copy
header
data data data
Javaヒープ上
のオブジェクト
ネイティブ・
メモリー
パック
array [ ]
ネイティブ・
メモリー
または
Javaヒープ
例例：ネイティブ上のデータ・レコードをJavaから操作する
Technology Preview
Impact2014より

40. © 2014 IBM Corporation
パック・オブジェクト: ネイティブへのアクセス例例
40
int y
int x
Object header
Struct field / data
offset
target
aPackedLine
Java Native
Ø
@Packed
final class PackedPoint extends PackedObject {
int x;
int y;
}
int y
int x
int y
int x
Technology Preview
Impact2014より

41. © 2014 IBM Corporation
パック・オブジェクト: 考慮点
41
Technology Preview
• パック・オブジェクトを使⽤用するにはJVM起動時に次の引数を指定
する必要があります。
-‐‑‒XX:+PackedObject
• 以下のGC⽅方式のみが利利⽤用可能です
• gencon
• optthruput
• optavgpause
• 圧縮参照は使⽤用できません

42. © 2014 IBM Corporation
追加情報
42
§ Diagnostics Collector は除去されました
– IBM Support Assistant Data collectorを利利⽤用してくださ
い
§ IBM Java7 Relase1からppcLinux(LE)*に対応しました
*LE=Little Endian
§ Java communications API は利利⽤用できません
§ 以下の旧OSのサポートは終了了しました
– Windows XP, Server 2003
– Linux RHEL 5, SLES 10, Ubuntu 8.04 & 10.04,
Asianux Server 3
Impact2014より更新

43. © 2014 IBM Corporation
IBM Java関連情報
43
dW: IBM developer kits(Linux/AIX版 JDKダウンロード先)
http://www.ibm.com/developerworks/java/jdk/
IBM Java Knowledge Center(オンラインマニュアル)
www.ibm.com/support/knowledgecenter/SSYKE2/welcome_̲javasdk_̲family.html
User Guides and Reference information for viewing offline.
(オフライン⽂文書)
http://www.ibm.com/developerworks/java/jdk/docs/offline.html
WAS V8.0 によるWebシステム基盤設計ワークショップ資料料
http://www.ibm.com/developerworks/jp/websphere/library/was/was8_̲guide/
WebSphere Application Server (WAS) ⼩小ワザ集
http://www.ibm.com/developerworks/jp/websphere/library/was/was_̲tips/
dW: Javaの診断をIBMスタイルで
http://bit.ly/SdtevS

44. © 2014 IBM Corporation
コードネーム BlueMixとは？

45. © 2014 IBM Corporation
BlueMixはIBMのPaaS
45
● CloudFoundryベース
● SoftLayer(IBMのIaaS)上で動作
● IBM独⾃自サービスもcommunityサービスを簡単に追加可能
＋IBM独⾃自のランタイム
およびサービス
IBMJavaやWebSphere Liberty Profileも利利⽤用可能

46. © 2014 IBM Corporation
BlueMixでJavaアプリケーションを動かす
46
● BlueMixトップページ http://www.bluemix.net
2014年5月現在はβ版を無償で利用可能です
IBM ID(無償)でログインします。

47. © 2014 IBM Corporation
BlueMixでLiberty for Javaのランタイムを作成する
47
● ブラウザ上の数クリックで環境の構成と起動が完成
30秒で！

48. © 2014 IBM Corporation
BlueMix:⼿手元のWebアプリをデプロイ（CFツール）
48
● ログイン
C:optCloudFoundry>cf login
API endpoint> http://api.stage1.ng.bluemix.net
Warning: Insecure http API endpoint detected: secure https API endpoints are recommended
Email> amoriba@jp.ibm.com
Password>
Authenticating...
OK
Targeted org amoriba@jp.ibm.com
Targeted space dev
API endpoint: http://api.stage1.ng.bluemix.net (API version: 2.2.0)
User: amoriba@jp.ibm.com
Org: amoriba@jp.ibm.com
Space: dev
C:optCloudFoundry>
既に⼿手元に開発したアプリケーションをCFツールでBlueMixにデプロイできます。
CFツールはコマンドラインインターフェースのツールです。

49. © 2014 IBM Corporation
BlueMixにデプロイ
49
● デプロイ （CFツールでPUSH)
C:DLBlueMixtestEnv>c:optCloudFoundrycf.exe push amoribaTEST -‐‑‒m 512m
Creating app amoribaTEST in org amoriba@jp.ibm.com / space dev as amoriba@jp.ibm.com...
OK
Creating route amoribatest.stage1.ng.bluemix.net...
OK
Binding amoribatest.stage1.ng.bluemix.net to amoribaTEST...
OK
Uploading amoribaTEST...
Uploading app files from: C:DLBlueMixtestEnv
Uploading 1.2K, 3 files
OK
Starting app amoribaTEST in org amoriba@jp.ibm.com / space dev as amoriba@jp.ibm.com...
-‐‑‒-‐‑‒-‐‑‒-‐‑‒-‐‑‒> Downloaded app package (4.0K)
OK
Buildpack Version: 20140511-‐‑‒1311
-‐‑‒-‐‑‒-‐‑‒-‐‑‒-‐‑‒> Downloading IBM 1.7.0 JRE from http://file.icap.cdl.ibm.com/icapShared/jre/ibm-‐‑‒java-‐‑‒jre-‐‑‒7.0-‐‑‒6.0-‐‑‒
linux-‐‑‒x86_̲64-‐‑‒small-‐‑‒footprint-‐‑‒uncompressed-‐‑‒jar-‐‑‒20140116.tar.gz (0.0s)
Expanding JRE to .java (1.1s)
Downloading from output/wlp/com.ibm.ws.liberty-‐‑‒2014.4.0.0-‐‑‒201405111311.tar.gz ... (0.0s).
Installing archive ... (0.6s).
-‐‑‒-‐‑‒-‐‑‒-‐‑‒-‐‑‒> Uploading droplet (93M)
0 of 1 instances running, 1 starting
0 of 1 instances running, 1 starting
0 of 1 instances running, 1 starting
1 of 1 instances running

50. © 2014 IBM Corporation
BlueMixにデプロイ（続）
50
● デプロイ（CFツールでPUSH)の続き
● 起動完了了＆利利⽤用可能
App started
Showing health and status for app amoribaTEST in org amoriba@jp.ibm.com / space dev as
amoriba@jp.ibm.com...
OK
requested state: started
instances: 1/1
usage: 512M x 1 instances
urls: amoribatest.stage1.ng.bluemix.net
state since cpu memory disk
#0 running 2014-‐‑‒05-‐‑‒15 01:27:14 PM 0.0% 295.1M of 512M 178.5M of 1G

51. © 2014 IBM Corporation
BlueMixにデプロイ（続）
51
● アプリにアクセス
数クリックでサーバ構成と起動完了了
数コマンドラインでアプリのデプロイ起動完了了

52. © 2014 IBM Corporation
BlueMix DevOpsサービスによるアプリのデプロイ
52
● JazzHub*やGitHub上で管理理するコードを直接BlueMixにデプロイ可能
● 今すぐにコーディング
● チームの協業
● 簡単なアクセス
● ビルドとデプロイ
JazzHub上（ブラウザ）でコードを編集してすぐにBlueMixにデプロイ可能
＊JazzHubはIBMのSaaSです

53. © 2014 IBM Corporation
BlueMix Eclipseからデプロイ
53
● Eclipseのプラグインから直接BlueMixにデプロイ可能
いつものEclipseからすぐにBlueMixにデプロイ可能
eclipse marketplace:
http://marketplace.eclipse.org/content/ibm-codename-bluemix-eclipse-kepler#.U3gu2_l_tuk

54. © 2014 IBM Corporation
BlueMix ボイラー・プレート
54
ランタイムといくつかのサービスを組み合わせた環境を
わずか数クリックで完成できるテンプレート

55. © 2014 IBM Corporation
BlueMixで利利⽤用可能なサービス
55
Service Category
IBM Created Services
Community Services
Mobile Services
Mobile Application Security
Mobile Data
Mobile Quality Assurance
Push
Internet of Things
Web App Services
Application Security Service
Rabbit MQ
Configuration Service
Redis
CastIronLive
Wearable Fitness
Cloud Integration
DataCache
Elastic MQ
IBM Bluemix Text Analytics
Log Analysis
RapidApps
Rules
SessionCache
Single Sign-On (SSO)
Smart Cloud Object Storage
SMTP
Data Management
Cloudant
MongoDB
JSON Database (JSONDB)
My SQL
SQL Database (SQLDB)
PostgreSQL
Time Series Database
Big Data
BLU Acceleration
MapReduce
DevOps
IBM DevOps Services
Monitoring and Analytics
Git Hosting
Web IDE
Add-ons
Auto-Scaling
Auto-Scaling Cfg
2014/05/18現在:
今後も追加更更新される可能性があります
• モバイル、Webアプリケーション、データ
管理理、ビッグデータ、DevOps、アドオン
の6つのカテゴリ
• IBMが作成したもの、コミュニティが作成
したもの、パートナー様が作成したもの
が利利⽤用可能
• 開発者はアイディアをプログラムし、実⾏行行
し結果を出すために全て簡単に構成・
利利⽤用可能
• Webアプリはローカルディスクにデータを
書き出すとPUSHの都度度データが消え
るため、DBにデータ保管をすることが基
本

56. © 2014 IBM Corporation
BlueMix関連情報
56
IBM BlueMix (IBM ID(無料料)でログインが必要）
http://ace.ng.bluemix.net/
Tutorials
https://www.ng.bluemix.net/docs/Tutorials.jsp
BlueMix Developers Community
https://www.ibmdw.net/bluemix/
JazzHub Forum
https://www.ibmdw.net/answers?community=jazzhub
IBM jStart by ibmjstart(サンプルアプリケーション）
http://ibmjstart.github.io/
developerWorks（⽇日本語コンテンツあり）
http://www.ibm.com/developerworks/jp/

57. © 2014 IBM Corporation
まとめ
57
§ IBM Javaとは
§ IBM Java8
§ IBM Javatm Technology Edition Version 7 Release 1
– 最新のIBMシステムハードウェアサポート
– ネイティブ・データの操作（DAA)
– 評価テクノロジーの提供
• アプリケーション密度度 （マルチテナンシー）
• ネイティブ⾔言語との連携（パック）
• パフォーマンスやフットプリント改善のためのオブジェクトレイアウト改良良
（パック）
– Java Sockets over RDMA (JsoR)サポート
– 保守性の向上
§ BlueMix(PaaS)

58. © 2014 IBM Corporation
おつかれさまでした！
58

59. © 2014 IBM Corporation59
ワークショップ、セッション、および資料は、IBMまたはセッション発表者によって準備され、それぞれ独自の見解を反映したものです。
それらは情報提供の目的のみで提供されており、いかなる参加者に対しても法律的またはその他の指導や助言を意図したものではなく、ま
たそのような結果を生むものでもありません。本講演資料に含まれている情報については、完全性と正確性を期するよう努力しましたが、
「現状のまま」提供され、明示または暗示にかかわらずいかなる保証も伴わないものとします。本講演資料またはその他の資料の使用によ
って、あるいはその他の関連によって、いかなる損害が生じた場合も、IBMは責任を負わないものとします。
本講演資料に含まれている内
容は、IBMまたはそのサプライヤーやライセンス交付者からいかなる保証または表明を引きだすことを意図したものでも、IBMソフトウェア
の使用を規定する適用ライセンス契約の条項を変更することを意図したものでもなく、またそのような結果を生むものでもありません。
本講演資料でIBM製品、プログラム、またはサービスに言及していても、IBMが営業活動を行っているすべての国でそれらが使用可能である
ことを暗示するものではありません。本講演資料で言及している製品リリース日付や製品機能は、市場機会またはその他の要因に基づいて
IBM独自の決定権をもっていつでも変更できるものとし、いかなる方法においても将来の製品または機能が使用可能になると確約すること
を意図したものではありません。本講演資料に含まれている内容は、参加者が開始する活動によって特定の販売、売上高の向上、またはそ
の他の結果が生じると述べる、または暗示することを意図したものでも、またそのような結果を生むものでもありません。
パフォーマン
スは、管理された環境において標準的なIBMベンチマークを使用した測定と予測に基づいています。ユーザーが経験する実際のスループッ
トやパフォーマンスは、ユーザーのジョブ・ストリームにおけるマルチプログラミングの量、入出力構成、ストレージ構成、および処理さ
れるワークロードなどの考慮事項を含む、数多くの要因に応じて変化します。したがって、個々のユーザーがここで述べられているものと
同様の結果を得られると確約するものではありません。
記述されているすべてのお客様事例は、それらのお客様がどのようにIBM製品を使用したか、またそれらのお客様が達成した結果の実例と
して示されたものです。実際の環境コストおよびパフォーマンス特性は、お客様ごとに異なる場合があります。
IBM、IBM
ロゴ、ibm.com、WebSphereは、世界の多くの国で登録されたInternational Business Machines Corporationの商標です。
他の製品名およびサービス名等は、それぞれIBMまたは各社の商標である場合があります。
現時点での
IBM の商標リストについては、www.ibm.com/legal/copytrade.shtmlをご覧ください。
Adobe, Adobeロゴ, PostScript, PostScriptロゴは、Adobe Systems Incorporatedの米国およびその他の国における登録商標または商標です。
IT Infrastructure Libraryは英国Office of Government Commerceの一部であるthe Central Computer and Telecommunications Agencyの登録商標で
す。
インテル, Intel, Intelロゴ, Intel Inside, Intel Insideロゴ, Intel Centrino, Intel Centrinoロゴ, Celeron, Intel Xeon, Intel SpeedStep, Itanium, およびPentium
は Intel Corporationまたは子会社の米国およびその他の国における商標または登録商標です。
Linuxは、Linus Torvaldsの米国およびその他の国における登録商標です。
Microsoft, Windows, Windows NT および Windowsロゴは Microsoft Corporationの米国およびその他の国における商標です。
ITILは英国The Minister for the Cabinet Officeの登録商標および共同体登録商標であって、米国特許商標庁にて登録されています。
UNIXはThe Open Groupの米国およびその他の国における登録商標です。
Cell Broadband Engineは、Sony Computer Entertainment, Inc.の米国およびその他の国における商標であり、同社の許諾を受けて使用しています。
JavaおよびすべてのJava関連の商標およびロゴは Oracleやその関連会社の米国およびその他の国における商標または登録商標です。
Linear Tape-Open, LTO, LTOロゴ, UltriumおよびUltriumロゴは、HP, IBM Corp.およびQuantumの米国およびその他の国における商標です。