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２０１７年８月４日
【大岩川源太の銘柄配信サービス会員】 シルバー銘柄レポート
やまびこ（東証１部 6250）
[目標株価：第１目標 1,500 円 最終目標 2,000 円]
小型屋外作業機械・農業用管理機械・一般産業用機械を事業の三本柱とする屋外作業機
械メーカーで、共立と新ダイワ工業が統合した。国内はもとより主力の北米市場をはじめ、欧
州、アジア等に事業を展開している。公園などの緑地から農林業や建設工事現場にいたるま
で幅広く事業を行い、「KIORITZ」などの３ブランドを展開している。
１７年 3 月期は、主に原油安や穀物価格の下落などの影響により、ロシア市場や北米農業用
管理機械、一般産業用機械事業が落ち込んだが、主力の小型屋外作業機械事業が北米や
欧州の海外売上を大きく押し上げ、国内も販路拡大などで農業用管理機械が堅調に推移し
ている。
今期は 3 月から 12 月へ決算変更による 9 ヶ月変則決算となるため参考となるが、売上 1,030
億円（前期比 5.1％増）、営業利益 63 億円（同 21％減）予想。売上は国内海外とも増収計画と
円安効果により堅調だが、変則決算の一時的費用と販社統合費用がかさみ減益予想。しかし、
前期の特別損失が無くなるため最終利益は大幅増益の見込みである。2017 年 12 月期から始
まる「中期経営計画 2019」では、2019 年 12 月期に、売上 1,250 億円、営業利益率 7％、
ROE10％以上と、エンジン生産台数の増加を目指している
視点は、東南アジアと中国の農業革命がある。これは IT を利用して数値化した計測機器や
センサーシステムからのデータを使用し、農場管理から小型無人機「ドローン」を使用した農薬
散布等や施肥の手間を省く省力化をすすめ、これまで経験に基づき人が手間をかけてきた細
かい田畑の管理までデータベース化により情報管理する技術である。広大な農地の中国や東
南アジアで、この農業の革命が始まっている。そこに同社の農業用管理機械を組み合わせる
ことで、作業の効率化や省力化が一段と進むとみる。
また主力市場である北米は住宅が伸び悩むが、それは逆にホームセンターでチェーンソー
などを買って日曜大工的に工具を買う習慣がある。その北米で拡大策を取り、チェーンソーな
どの小型屋外作業機械に加え、一般の産業用機械の販売拡大を見込んでいる。また為替も
円安で有利にはたらいている。
上にも記載したが、今期は 3 月から 12 月へ決算変更による 9 ヶ月の変則決算となるため、
買いにくいところが見られる。しかし、9 月以降の運用銘柄変更時に動きが本格化すると見て
おり、それまでは押し目をゆっくりと狙っていきたい。
-------------------------------------------------------------------------------------](https://image.slidesharecdn.com/201708046250-170922042201/85/20170804-6250-1-320.jpg)
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20170804＿【大岩川源太の銘柄配信サービス会員】シルバー銘柄レポート 6250やまびこ
- 1. 1 ２０１７年８月４日 【大岩川源太の銘柄配信サービス会員】 シルバー銘柄レポート やまびこ（東証１部 6250） [目標株価：第１目標 1,500 円 最終目標 2,000 円] 小型屋外作業機械・農業用管理機械・一般産業用機械を事業の三本柱とする屋外作業機 械メーカーで、共立と新ダイワ工業が統合した。国内はもとより主力の北米市場をはじめ、欧 州、アジア等に事業を展開している。公園などの緑地から農林業や建設工事現場にいたるま で幅広く事業を行い、「KIORITZ」などの３ブランドを展開している。 １７年 3 月期は、主に原油安や穀物価格の下落などの影響により、ロシア市場や北米農業用 管理機械、一般産業用機械事業が落ち込んだが、主力の小型屋外作業機械事業が北米や 欧州の海外売上を大きく押し上げ、国内も販路拡大などで農業用管理機械が堅調に推移し ている。 今期は 3 月から 12 月へ決算変更による 9 ヶ月変則決算となるため参考となるが、売上 1,030 億円（前期比 5.1％増）、営業利益 63 億円（同 21％減）予想。売上は国内海外とも増収計画と 円安効果により堅調だが、変則決算の一時的費用と販社統合費用がかさみ減益予想。しかし、 前期の特別損失が無くなるため最終利益は大幅増益の見込みである。2017 年 12 月期から始 まる「中期経営計画 2019」では、2019 年 12 月期に、売上 1,250 億円、営業利益率 7％、 ROE10％以上と、エンジン生産台数の増加を目指している 視点は、東南アジアと中国の農業革命がある。これは IT を利用して数値化した計測機器や センサーシステムからのデータを使用し、農場管理から小型無人機「ドローン」を使用した農薬 散布等や施肥の手間を省く省力化をすすめ、これまで経験に基づき人が手間をかけてきた細 かい田畑の管理までデータベース化により情報管理する技術である。広大な農地の中国や東 南アジアで、この農業の革命が始まっている。そこに同社の農業用管理機械を組み合わせる ことで、作業の効率化や省力化が一段と進むとみる。 また主力市場である北米は住宅が伸び悩むが、それは逆にホームセンターでチェーンソー などを買って日曜大工的に工具を買う習慣がある。その北米で拡大策を取り、チェーンソーな どの小型屋外作業機械に加え、一般の産業用機械の販売拡大を見込んでいる。また為替も 円安で有利にはたらいている。 上にも記載したが、今期は 3 月から 12 月へ決算変更による 9 ヶ月の変則決算となるため、 買いにくいところが見られる。しかし、9 月以降の運用銘柄変更時に動きが本格化すると見て おり、それまでは押し目をゆっくりと狙っていきたい。 -------------------------------------------------------------------------------------
- 2. 2 《レポートにおける免責・注意事項》 当資料は、情報提供を目的としており、金融商品に係る売買を勧誘するものではありません。記 載されている内容は投資判断の参考として当社の見解をお伝えするもので、内容の正確性、完全 性を保証するものではありません。銘柄の選択・売買時期の決定など投資に関する最終決定は、 お客様ご自身の責任と判断でなさるようお願いいたします。また、当資料の一部または全てを利用 することにより生じたいかなる損失・損害についても責任を負いません。 当資料の一切の権利は株式会社新生ジャパン投資に帰属しており、無断での複製、転送、転 載等を禁じます。 本レポートの作成元： 金融商品取引業 【関東財務局長（金商）第 796 号】 株式会社 新生ジャパン投資 〒103-0014 東京都中央区日本橋蛎殻町 1 丁目 26-2 石井ビル 4F TEL：03-5623-2312 FAX：03-5623-2313 加入協会：一般社団法人 日本投資顧問業協会 会員番号 012-02541 特定非営利活動法人 証券・金融商品あっせん相談センター（FINMAC） E-mail: info-j@asset-jp.jp URL：http://asset-jp.jp/ -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------