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２０１７年 9 月 29 日
【大岩川源太の銘柄配信サービス会員】 シルバー銘柄レポート
メック（東証 1 部 4971）
[目標株価：第１目標 2,200 円 中期 3,500 円]
同社は電子基板向けの薬品会社であり、高機能なスマートフォンや車載基板向け
の銅表面処理剤がメインである。液晶用の薬品も国内で堅調である。ただ、退職金処
理などで減益となり、決算期変更から業績面の評価が難しく、時として換金売りに押さ
れていく傾向がある。市場が高い位置だから買い方はとりあえず買いたい株数の半分
を買い、その後、市場のリズムで買いながら長期的な保有をするというスタイルで行き
たい。
化学株が面白いのは、過去の信越化学や日産化学が低位株だったように、時代が
マッチした時に非常に大きく変化することである。同社が強い電子基板向けの薬品は
必要不可欠な物であるし、今後進んでいく IOT などを含めた半導体の使用量にともな
って、当然、同社の薬品は伸びていく。現在においても国内の中小型ディスプレイ用
の薬品が想像を超えるように、時としてブーム的な需要が多いことが特徴である。
好調が持続する可能性は、米国半導体工業会（SIA）が 9 月に、7 月の売上高を発表
したが、7 月の世界売上高が 336 億ドルであり、前年同期比 24％の増加となった。地
域別では米国の伸びが素晴らしく、36％も伸びている。要するに、北米経済を牽引し
ているのは半導体であり、スマートフォンの高性能化から来るメモリーの増加、データ
センターや人工頭脳向けの半導体が拡大、IOT の発展から来る加速度センサーなど
需要が急速に広がっている。
個別にみると、クルマの自動運転技術では、使用されるレーザーやカメラ等のセンサ
ー類の需要が大きく拡大、センサー類の小型化にともない電子基板の高密度化が進
んでいるのも追い風である。また、通信では第４世代（４Ｇ）から高速高容量の第５世代
（５Ｇ）への切り替えに注目が集まっているが、今後ネットワークが 5G 化されると、高速、
大容量、信号の遅延がないことが求められるため、それを支える同社の製品は、伝送
損失を防ぐことから 5G 化に求められる技術であり注目であろう。また、AI、IoT におい
ても今後、センサ、プロセッサ、メモリ周辺の電子基板への同社製品の採用が期待さ
れる。
こうした背景から、同社が長い将来に渡って収益拡大が可能であることから、目先投
資以上の得るものが出てくると見ている。
-------------------------------------------------------------------------------------](https://image.slidesharecdn.com/201709294971-171124043245/85/20170929-4971-1-320.jpg)
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20170929＿【大岩川源太の銘柄配信サービス会員】シルバー銘柄レポート 4971メック
- 1. 1 ２０１７年 9 月 29 日 【大岩川源太の銘柄配信サービス会員】 シルバー銘柄レポート メック（東証 1 部 4971） [目標株価：第１目標 2,200 円 中期 3,500 円] 同社は電子基板向けの薬品会社であり、高機能なスマートフォンや車載基板向け の銅表面処理剤がメインである。液晶用の薬品も国内で堅調である。ただ、退職金処 理などで減益となり、決算期変更から業績面の評価が難しく、時として換金売りに押さ れていく傾向がある。市場が高い位置だから買い方はとりあえず買いたい株数の半分 を買い、その後、市場のリズムで買いながら長期的な保有をするというスタイルで行き たい。 化学株が面白いのは、過去の信越化学や日産化学が低位株だったように、時代が マッチした時に非常に大きく変化することである。同社が強い電子基板向けの薬品は 必要不可欠な物であるし、今後進んでいく IOT などを含めた半導体の使用量にともな って、当然、同社の薬品は伸びていく。現在においても国内の中小型ディスプレイ用 の薬品が想像を超えるように、時としてブーム的な需要が多いことが特徴である。 好調が持続する可能性は、米国半導体工業会（SIA）が 9 月に、7 月の売上高を発表 したが、7 月の世界売上高が 336 億ドルであり、前年同期比 24％の増加となった。地 域別では米国の伸びが素晴らしく、36％も伸びている。要するに、北米経済を牽引し ているのは半導体であり、スマートフォンの高性能化から来るメモリーの増加、データ センターや人工頭脳向けの半導体が拡大、IOT の発展から来る加速度センサーなど 需要が急速に広がっている。 個別にみると、クルマの自動運転技術では、使用されるレーザーやカメラ等のセンサ ー類の需要が大きく拡大、センサー類の小型化にともない電子基板の高密度化が進 んでいるのも追い風である。また、通信では第４世代（４Ｇ）から高速高容量の第５世代 （５Ｇ）への切り替えに注目が集まっているが、今後ネットワークが 5G 化されると、高速、 大容量、信号の遅延がないことが求められるため、それを支える同社の製品は、伝送 損失を防ぐことから 5G 化に求められる技術であり注目であろう。また、AI、IoT におい ても今後、センサ、プロセッサ、メモリ周辺の電子基板への同社製品の採用が期待さ れる。 こうした背景から、同社が長い将来に渡って収益拡大が可能であることから、目先投 資以上の得るものが出てくると見ている。 -------------------------------------------------------------------------------------
- 2. 2 《レポートにおける免責・注意事項》 当資料の一切の権利は株式会社新生ジャパン投資に帰属しており、無断での複製、転送、転 載等を禁じます。 本レポートの作成元： 金融商品取引業 【関東財務局長（金商）第 796 号】 株式会社 新生ジャパン投資 〒103-0014 東京都中央区日本橋蛎殻町 1 丁目 26-2 石井ビル 4F TEL：03-5623-2312 FAX：03-5623-2313 加入協会：一般社団法人 日本投資顧問業協会 会員番号 012-02541 特定非営利活動法人 証券・金融商品あっせん相談センター（FINMAC） E-mail: info-j@asset-jp.jp URL：http://asset-jp.jp/ -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------