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A.Asano,KansaiUniv.
2015年度秋学期 応用数学(解析)
浅野 晃
関西大学総合情報学部
第4部・複素関数論ダイジェスト
孤立特異点と留数
第13回
A.Asano,KansaiUniv.
A.Asano,KansaiUniv.
なにをするんでしたっけ?
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
こんな積分は
積分
∞
−∞
1
x4 + 1
dx を求めることを考えます。そのために,
の
1
z4 + 1
の積分が,実軸上以外では r → 0 のとき 0 になる
上では |z| r であることを用います。
辺では
r+ri
r
1
z4 + 1
dz
r+ri
r
1
|z|4 + 1
d|z|
r
0
1
r4 + 1
dy =
r
r4 + 1
∞
1 π
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
こんな積分は
まっとうには計算できません。積分
∞
−∞
1
x4 + 1
dx を求めることを考えます。そのために,
の
1
z4 + 1
の積分が,実軸上以外では r → 0 のとき 0 になる
上では |z| r であることを用います。
辺では
r+ri
r
1
z4 + 1
dz
r+ri
r
1
|z|4 + 1
d|z|
r
0
1
r4 + 1
dy =
r
r4 + 1
∞
1 π
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
こんな積分は
まっとうには計算できません。
そこで
積分
∞
−∞
1
x4 + 1
dx を求めることを考えます。そのために,
の
1
z4 + 1
の積分が,実軸上以外では r → 0 のとき 0 になる
上では |z| r であることを用います。
辺では
r+ri
r
1
z4 + 1
dz
r+ri
r
1
|z|4 + 1
d|z|
r
0
1
r4 + 1
dy =
r
r4 + 1
∞
1 π
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
こんな積分は
まっとうには計算できません。
そこで
積分
∞
−∞
1
x4 + 1
dx を求めることを考えます。そのために,
の
1
z4 + 1
の積分が,実軸上以外では r → 0 のとき 0 になる
上では |z| r であることを用います。
辺では
r+ri
r
1
z4 + 1
dz
r+ri
r
1
|z|4 + 1
d|z|
r
0
1
r4 + 1
dy =
r
r4 + 1
∞
1 π
x
数直線を
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
こんな積分は
まっとうには計算できません。
そこで
積分
∞
−∞
1
x4 + 1
dx を求めることを考えます。そのために,
の
1
z4 + 1
の積分が,実軸上以外では r → 0 のとき 0 になる
上では |z| r であることを用います。
辺では
r+ri
r
1
z4 + 1
dz
r+ri
r
1
|z|4 + 1
d|z|
r
0
1
r4 + 1
dy =
r
r4 + 1
∞
1 π
x
数直線を
y
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
こんな積分は
まっとうには計算できません。
そこで
積分
∞
−∞
1
x4 + 1
dx を求めることを考えます。そのために,
の
1
z4 + 1
の積分が,実軸上以外では r → 0 のとき 0 になる
上では |z| r であることを用います。
辺では
r+ri
r
1
z4 + 1
dz
r+ri
r
1
|z|4 + 1
d|z|
r
0
1
r4 + 1
dy =
r
r4 + 1
∞
1 π
x
数直線を
y
複素平面に拡張
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
こんな積分は
まっとうには計算できません。
そこで
積分
∞
−∞
1
x4 + 1
dx を求めることを考えます。そのために,
の
1
z4 + 1
の積分が,実軸上以外では r → 0 のとき 0 になる
上では |z| r であることを用います。
辺では
r+ri
r
1
z4 + 1
dz
r+ri
r
1
|z|4 + 1
d|z|
r
0
1
r4 + 1
dy =
r
r4 + 1
∞
1 π
x
数直線を
実部
y 虚部
複素平面に拡張 z = x + yi
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
こんな積分は
まっとうには計算できません。
そこで
積分
∞
−∞
1
x4 + 1
dx を求めることを考えます。そのために,
の
1
z4 + 1
の積分が,実軸上以外では r → 0 のとき 0 になる
上では |z| r であることを用います。
辺では
r+ri
r
1
z4 + 1
dz
r+ri
r
1
|z|4 + 1
d|z|
r
0
1
r4 + 1
dy =
r
r4 + 1
∞
1 π
x
数直線を
実部
y 虚部
複素平面に拡張 z = x + yi
こういう周C上で
C
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
こんな積分は
まっとうには計算できません。
そこで
積分
∞
−∞
1
x4 + 1
dx を求めることを考えます。そのために,
の
1
z4 + 1
の積分が,実軸上以外では r → 0 のとき 0 になる
上では |z| r であることを用います。
辺では
r+ri
r
1
z4 + 1
dz
r+ri
r
1
|z|4 + 1
d|z|
r
0
1
r4 + 1
dy =
r
r4 + 1
∞
1 π
x
数直線を
実部
y 虚部
複素平面に拡張 z = x + yi
こういう周C上で
C
=
(1+i√
2
−
=
−1 −
4
√
2
となり,同様に Res(
−1 + i
√
2
; f) =
1 − i
4
√
2
となり
よって,(25) 式より,
1
2πi C
f(z)dz = Res(
1
で,すなわち
C
1
z4 + 1
dz =
π
√
2
が得られます
浅野 晃/応用数学(解析)(2013 年度春学期) 第13回
を計算すると
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
こんな積分は
まっとうには計算できません。
そこで
積分
∞
−∞
1
x4 + 1
dx を求めることを考えます。そのために,
の
1
z4 + 1
の積分が,実軸上以外では r → 0 のとき 0 になる
上では |z| r であることを用います。
辺では
r+ri
r
1
z4 + 1
dz
r+ri
r
1
|z|4 + 1
d|z|
r
0
1
r4 + 1
dy =
r
r4 + 1
∞
1 π
x
数直線を
実部
y 虚部
複素平面に拡張 z = x + yi
こういう周C上で
C
=
(1+i√
2
−
=
−1 −
4
√
2
となり,同様に Res(
−1 + i
√
2
; f) =
1 − i
4
√
2
となり
よって,(25) 式より,
1
2πi C
f(z)dz = Res(
1
で,すなわち
C
1
z4 + 1
dz =
π
√
2
が得られます
浅野 晃/応用数学(解析)(2013 年度春学期) 第13回
を計算すると
上の積分も求まる
A.Asano,KansaiUniv.
A.Asano,KansaiUniv.
前回の復習
コーシーの積分定理
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
コーシーの積分定理
複素関数 f(z) が,領域 D での正則関数で
経路 C が, D 内にある単純閉曲線ならば
b) − F(a)
(14)
,経路によらず
C
f(z)dz = 0 である
記のコーシーの積分定理です。
http://racco.mikeneko.jp/  4/5 ページ
−1
−0.5
0
0.5
1
−1
−0.5
0
0.5
1
0
0.5
1
1.5
2
2.5
3
f(z) = ez
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
コーシーの積分定理
複素関数 f(z) が,領域 D での正則関数で
経路 C が, D 内にある単純閉曲線ならば
b) − F(a)
(14)
,経路によらず
C
f(z)dz = 0 である
記のコーシーの積分定理です。
http://racco.mikeneko.jp/  4/5 ページ
−1
−0.5
0
0.5
1
−1
−0.5
0
0.5
1
0
0.5
1
1.5
2
2.5
3
f(z) = ez
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
コーシーの積分定理
複素関数 f(z) が,領域 D での正則関数で
経路 C が, D 内にある単純閉曲線ならば
b) − F(a)
(14)
,経路によらず
C
f(z)dz = 0 である
記のコーシーの積分定理です。
http://racco.mikeneko.jp/  4/5 ページ
−1
−0.5
0
0.5
1
−1
−0.5
0
0.5
1
0
0.5
1
1.5
2
2.5
3
f(z) = ez
積分は0
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
ここからの話は
正則でない点を囲んで積分したら?
f(z) = 1 / z
−1
−0.5
0
0.5
1
−1
−0.5
0
0.5
1
−20
−15
−10
−5
0
5
10
15
20
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
ここからの話は
正則でない点を囲んで積分したら?
f(z) = 1 / z
−1
−0.5
0
0.5
1
−1
−0.5
0
0.5
1
−20
−15
−10
−5
0
5
10
15
20
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
ここからの話は
正則でない点を囲んで積分したら?
f(z) = 1 / z
−1
−0.5
0
0.5
1
−1
−0.5
0
0.5
1
−20
−15
−10
−5
0
5
10
15
20
積分は?
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
ここからの話は
正則でない点を囲んで積分したら?
f(z) = 1 / z
−1
−0.5
0
0.5
1
−1
−0.5
0
0.5
1
−20
−15
−10
−5
0
5
10
15
20
積分は?
正則でない「穴」によって決まる
A.Asano,KansaiUniv.
A.Asano,KansaiUniv.
f(z) = zn の積分
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
zn の積分を考える
関数をべき級数で表して,
各項の積分を考えるため
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
zn の積分を考える
関数をべき級数で表して,
各項の積分を考えるため
f(z) = zn を,単位円周C に沿って正の向きに
回って積分する
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
zn の積分を考える
関数をべき級数で表して,
各項の積分を考えるため
f(z) = zn を,単位円周C に沿って正の向きに
回って積分する
複素平面において
原点を中心とする
半径1の円周
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
zn の積分を考える
関数をべき級数で表して,
各項の積分を考えるため
f(z) = zn を,単位円周C に沿って正の向きに
回って積分する
複素平面において
原点を中心とする
半径1の円周
実軸
虚軸
1
1
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
zn の積分を考える
関数をべき級数で表して,
各項の積分を考えるため
f(z) = zn を,単位円周C に沿って正の向きに
回って積分する
複素平面において
原点を中心とする
半径1の円周
実軸
虚軸
1
1
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
zn の積分を考える
関数をべき級数で表して,
各項の積分を考えるため
f(z) = zn を,単位円周C に沿って正の向きに
回って積分する
複素平面において
原点を中心とする
半径1の円周
実軸
虚軸
1
1
正の向き
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
zn の積分を考える
n = 0, 1, 2, … のとき
f(z) = z0, z1, z2, … は単位円周C の内部で正則
f(z) = zn の積分
今日の問題のような積分を考えるため
準備として,f(z) = zn を,単位円周(複
の向きにまわって積分した時の値を考え
C を単位円周とします。まず,n = 0,
分定理により
C
f(z)dz = 0 です。
一方,n = −1, −2, . . . のとき,あらた
f(z) は正則ではありません。この場合は
表されるので,
C
コーシーの積分定理により
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
zn の積分を考える
n = –1, –2, –3, … のとき
ややこしいので,あらためて
えます。
, 1, 2, . . . の場合は,円周内で zn は正則ですから,コーシ
ためて f(z) =
1
zn
(n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z
は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ <
f(z)dz =
2π
0
e−inθ dz
dθ
dθ
=
2π
0
e−inθ
ieiθ
dθ
2π
とおいて n = 1, 2, 3, …とする
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
zn の積分を考える
n = –1, –2, –3, … のとき
ややこしいので,あらためて
えます。
, 1, 2, . . . の場合は,円周内で zn は正則ですから,コーシ
ためて f(z) =
1
zn
(n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z
は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ <
f(z)dz =
2π
0
e−inθ dz
dθ
dθ
=
2π
0
e−inθ
ieiθ
dθ
2π
とおいて n = 1, 2, 3, …とする
考えるために,関数を級数で表して,各項に対する積分を考えます。その
単位円周(複素平面における,原点を中心とする半径 1 の円周)にそって正
の値を考えます。
ず,n = 0, 1, 2, . . . の場合は,円周内で zn は正則ですから,コーシーの積
です。
とき,あらためて f(z) =
1
zn
(n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z = 0 で
。この場合は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ < 2π) と
C
f(z)dz =
2π
0
e−inθ dz
dθ
dθ
=
2π
0
e−inθ
ieiθ
dθ
= i
2π
0
ei(1−n)θ
dθ
(1)
= 1 のとき
1 2π
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
zn の積分を考える
n = –1, –2, –3, … のとき
ややこしいので,あらためて
えます。
, 1, 2, . . . の場合は,円周内で zn は正則ですから,コーシ
ためて f(z) =
1
zn
(n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z
は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ <
f(z)dz =
2π
0
e−inθ dz
dθ
dθ
=
2π
0
e−inθ
ieiθ
dθ
2π
とおいて n = 1, 2, 3, …とする
考えるために,関数を級数で表して,各項に対する積分を考えます。その
単位円周(複素平面における,原点を中心とする半径 1 の円周)にそって正
の値を考えます。
ず,n = 0, 1, 2, . . . の場合は,円周内で zn は正則ですから,コーシーの積
です。
とき,あらためて f(z) =
1
zn
(n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z = 0 で
。この場合は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ < 2π) と
C
f(z)dz =
2π
0
e−inθ dz
dθ
dθ
=
2π
0
e−inθ
ieiθ
dθ
= i
2π
0
ei(1−n)θ
dθ
(1)
= 1 のとき
1 2π
実軸
虚軸
1
1
C
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
zn の積分を考える
n = –1, –2, –3, … のとき
ややこしいので,あらためて
えます。
, 1, 2, . . . の場合は,円周内で zn は正則ですから,コーシ
ためて f(z) =
1
zn
(n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z
は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ <
f(z)dz =
2π
0
e−inθ dz
dθ
dθ
=
2π
0
e−inθ
ieiθ
dθ
2π
とおいて n = 1, 2, 3, …とする
考えるために,関数を級数で表して,各項に対する積分を考えます。その
単位円周(複素平面における,原点を中心とする半径 1 の円周)にそって正
の値を考えます。
ず,n = 0, 1, 2, . . . の場合は,円周内で zn は正則ですから,コーシーの積
です。
とき,あらためて f(z) =
1
zn
(n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z = 0 で
。この場合は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ < 2π) と
C
f(z)dz =
2π
0
e−inθ dz
dθ
dθ
=
2π
0
e−inθ
ieiθ
dθ
= i
2π
0
ei(1−n)θ
dθ
(1)
= 1 のとき
1 2π
経路 C 上で
実軸
虚軸
1
1
C
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
zn の積分を考える
n = –1, –2, –3, … のとき
ややこしいので,あらためて
えます。
, 1, 2, . . . の場合は,円周内で zn は正則ですから,コーシ
ためて f(z) =
1
zn
(n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z
は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ <
f(z)dz =
2π
0
e−inθ dz
dθ
dθ
=
2π
0
e−inθ
ieiθ
dθ
2π
とおいて n = 1, 2, 3, …とする
考えるために,関数を級数で表して,各項に対する積分を考えます。その
単位円周(複素平面における,原点を中心とする半径 1 の円周)にそって正
の値を考えます。
ず,n = 0, 1, 2, . . . の場合は,円周内で zn は正則ですから,コーシーの積
です。
とき,あらためて f(z) =
1
zn
(n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z = 0 で
。この場合は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ < 2π) と
C
f(z)dz =
2π
0
e−inθ dz
dθ
dθ
=
2π
0
e−inθ
ieiθ
dθ
= i
2π
0
ei(1−n)θ
dθ
(1)
= 1 のとき
1 2π
経路 C 上で
るために,関数を級数で表して,各項に対する積分を考えま
周(複素平面における,原点を中心とする半径 1 の円周)に
を考えます。
= 0, 1, 2, . . . の場合は,円周内で zn は正則ですから,コー
。
あらためて f(z) =
1
zn
(n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき
場合は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0
C
f(z)dz =
2π
0
e−inθ dz
dθ
dθ
=
2π
e−inθ
ieiθ
dθ
ない点、いわば「穴」があいている場合はどうなるか,が今回の話題です。
分を考えるために,関数を級数で表して,各項に対する積分を考えます。その
,単位円周(複素平面における,原点を中心とする半径 1 の円周)にそって正
た時の値を考えます。
。まず,n = 0, 1, 2, . . . の場合は,円周内で zn は正則ですから,コーシーの積
= 0 です。
のとき,あらためて f(z) =
1
zn
(n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z = 0 で
ん。この場合は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ < 2π) と
C
f(z)dz =
2π
0
e−inθ dz
dθ
dθ
=
2π
0
e−inθ
ieiθ
dθ (1)
実軸
虚軸
1
1
C
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
zn の積分を考える
n = –1, –2, –3, … のとき
ややこしいので,あらためて
えます。
, 1, 2, . . . の場合は,円周内で zn は正則ですから,コーシ
ためて f(z) =
1
zn
(n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z
は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ <
f(z)dz =
2π
0
e−inθ dz
dθ
dθ
=
2π
0
e−inθ
ieiθ
dθ
2π
とおいて n = 1, 2, 3, …とする
考えるために,関数を級数で表して,各項に対する積分を考えます。その
単位円周(複素平面における,原点を中心とする半径 1 の円周)にそって正
の値を考えます。
ず,n = 0, 1, 2, . . . の場合は,円周内で zn は正則ですから,コーシーの積
です。
とき,あらためて f(z) =
1
zn
(n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z = 0 で
。この場合は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ < 2π) と
C
f(z)dz =
2π
0
e−inθ dz
dθ
dθ
=
2π
0
e−inθ
ieiθ
dθ
= i
2π
0
ei(1−n)θ
dθ
(1)
= 1 のとき
1 2π
経路 C 上で
るために,関数を級数で表して,各項に対する積分を考えま
周(複素平面における,原点を中心とする半径 1 の円周)に
を考えます。
= 0, 1, 2, . . . の場合は,円周内で zn は正則ですから,コー
。
あらためて f(z) =
1
zn
(n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき
場合は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0
C
f(z)dz =
2π
0
e−inθ dz
dθ
dθ
=
2π
e−inθ
ieiθ
dθ
ない点、いわば「穴」があいている場合はどうなるか,が今回の話題です。
分を考えるために,関数を級数で表して,各項に対する積分を考えます。その
,単位円周(複素平面における,原点を中心とする半径 1 の円周)にそって正
た時の値を考えます。
。まず,n = 0, 1, 2, . . . の場合は,円周内で zn は正則ですから,コーシーの積
= 0 です。
のとき,あらためて f(z) =
1
zn
(n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z = 0 で
ん。この場合は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ < 2π) と
C
f(z)dz =
2π
0
e−inθ dz
dθ
dθ
=
2π
0
e−inθ
ieiθ
dθ (1)
実軸
虚軸
1
1
C
置換積分
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
zn の積分を考える
n = –1, –2, –3, … のとき
ややこしいので,あらためて
えます。
, 1, 2, . . . の場合は,円周内で zn は正則ですから,コーシ
ためて f(z) =
1
zn
(n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z
は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ <
f(z)dz =
2π
0
e−inθ dz
dθ
dθ
=
2π
0
e−inθ
ieiθ
dθ
2π
とおいて n = 1, 2, 3, …とする
考えるために,関数を級数で表して,各項に対する積分を考えます。その
単位円周(複素平面における,原点を中心とする半径 1 の円周)にそって正
の値を考えます。
ず,n = 0, 1, 2, . . . の場合は,円周内で zn は正則ですから,コーシーの積
です。
とき,あらためて f(z) =
1
zn
(n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z = 0 で
。この場合は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ < 2π) と
C
f(z)dz =
2π
0
e−inθ dz
dθ
dθ
=
2π
0
e−inθ
ieiθ
dθ
= i
2π
0
ei(1−n)θ
dθ
(1)
= 1 のとき
1 2π
経路 C 上で
るために,関数を級数で表して,各項に対する積分を考えま
周(複素平面における,原点を中心とする半径 1 の円周)に
を考えます。
= 0, 1, 2, . . . の場合は,円周内で zn は正則ですから,コー
。
あらためて f(z) =
1
zn
(n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき
場合は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0
C
f(z)dz =
2π
0
e−inθ dz
dθ
dθ
=
2π
e−inθ
ieiθ
dθ
ない点、いわば「穴」があいている場合はどうなるか,が今回の話題です。
分を考えるために,関数を級数で表して,各項に対する積分を考えます。その
,単位円周(複素平面における,原点を中心とする半径 1 の円周)にそって正
た時の値を考えます。
。まず,n = 0, 1, 2, . . . の場合は,円周内で zn は正則ですから,コーシーの積
= 0 です。
のとき,あらためて f(z) =
1
zn
(n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z = 0 で
ん。この場合は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ < 2π) と
C
f(z)dz =
2π
0
e−inθ dz
dθ
dθ
=
2π
0
e−inθ
ieiθ
dθ (1)
実軸
虚軸
1
1
C
置換積分
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
zn の積分を考える
について n = 1のときためて f(z) =
1
zn
(n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z = 0
は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ < 2π)
C
f(z)dz =
2π
0
e−inθ dz
dθ
dθ
=
2π
0
e−inθ
ieiθ
dθ
= i
2π
0
ei(1−n)θ
dθ
き
1 2π
=
0
e−inθ
ieiθ
dθ
= i
2π
0
ei(1−n)θ
dθ
(1)
,n = 1 のとき
C
1
z
dz = i
2π
0
dθ = 2πi (2)
ときは
C
1
zn
dz = i e2(n−1)πi
− 1 (3)
− 1)π) + i sin(2(n − 1)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。
る半径 1 の円周を C とするとき,
C
1
(z − a)n
dz =
2πi n = 1
0 n = 2, 3, . . .
(4)
C
f(z)dz =
2π
0
e−inθ dz
dθ
dθ
=
2π
0
e−inθ
ieiθ
dθ
= i
2π
0
ei(1−n)θ
dθ
(1)
n = 1 のとき
C
1
z
dz = i
2π
0
dθ = 2πi (2)
きは
C
1
zn
dz = i e2(n−1)πi
− 1 (3)
1)π) + i sin(2(n − 1)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。
半径 1 の円周を C とするとき,
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
zn の積分を考える
について n = 1のときためて f(z) =
1
zn
(n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z = 0
は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ < 2π)
C
f(z)dz =
2π
0
e−inθ dz
dθ
dθ
=
2π
0
e−inθ
ieiθ
dθ
= i
2π
0
ei(1−n)θ
dθ
き
1 2π
=
0
e−inθ
ieiθ
dθ
= i
2π
0
ei(1−n)θ
dθ
(1)
,n = 1 のとき
C
1
z
dz = i
2π
0
dθ = 2πi (2)
ときは
C
1
zn
dz = i e2(n−1)πi
− 1 (3)
− 1)π) + i sin(2(n − 1)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。
る半径 1 の円周を C とするとき,
C
1
(z − a)n
dz =
2πi n = 1
0 n = 2, 3, . . .
(4)
C
f(z)dz =
2π
0
e−inθ dz
dθ
dθ
=
2π
0
e−inθ
ieiθ
dθ
= i
2π
0
ei(1−n)θ
dθ
(1)
n = 1 のとき
C
1
z
dz = i
2π
0
dθ = 2πi (2)
きは
C
1
zn
dz = i e2(n−1)πi
− 1 (3)
1)π) + i sin(2(n − 1)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。
半径 1 の円周を C とするとき,
n = 1
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
zn の積分を考える
について n = 1のときためて f(z) =
1
zn
(n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z = 0
は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ < 2π)
C
f(z)dz =
2π
0
e−inθ dz
dθ
dθ
=
2π
0
e−inθ
ieiθ
dθ
= i
2π
0
ei(1−n)θ
dθ
き
1 2π
=
0
e−inθ
ieiθ
dθ
= i
2π
0
ei(1−n)θ
dθ
(1)
,n = 1 のとき
C
1
z
dz = i
2π
0
dθ = 2πi (2)
ときは
C
1
zn
dz = i e2(n−1)πi
− 1 (3)
− 1)π) + i sin(2(n − 1)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。
る半径 1 の円周を C とするとき,
C
1
(z − a)n
dz =
2πi n = 1
0 n = 2, 3, . . .
(4)
C
f(z)dz =
2π
0
e−inθ dz
dθ
dθ
=
2π
0
e−inθ
ieiθ
dθ
= i
2π
0
ei(1−n)θ
dθ
(1)
n = 1 のとき
C
1
z
dz = i
2π
0
dθ = 2πi (2)
きは
C
1
zn
dz = i e2(n−1)πi
− 1 (3)
1)π) + i sin(2(n − 1)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。
半径 1 の円周を C とするとき,
n = 1
C
f(z)dz =
2π
0
e−inθ dz
dθ
dθ
=
2π
0
e−inθ
ieiθ
dθ
= i
2π
0
ei(1−n)θ
dθ
(1)
は,n = 1 のとき
C
1
z
dz = i
2π
0
dθ = 2πi (2)
ときは
C
1
zn
dz = i e2(n−1)πi
− 1 (3)
− 1)π) + i sin(2(n − 1)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。
する半径 1 の円周を C とするとき,
C
1
(z − a)n
dz =
2πi n = 1
0 n = 2, 3, . . .
(4)
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
zn の積分を考える
について n = 1のときためて f(z) =
1
zn
(n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z = 0
は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ < 2π)
C
f(z)dz =
2π
0
e−inθ dz
dθ
dθ
=
2π
0
e−inθ
ieiθ
dθ
= i
2π
0
ei(1−n)θ
dθ
き
1 2π
=
0
e−inθ
ieiθ
dθ
= i
2π
0
ei(1−n)θ
dθ
(1)
,n = 1 のとき
C
1
z
dz = i
2π
0
dθ = 2πi (2)
ときは
C
1
zn
dz = i e2(n−1)πi
− 1 (3)
− 1)π) + i sin(2(n − 1)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。
る半径 1 の円周を C とするとき,
C
1
(z − a)n
dz =
2πi n = 1
0 n = 2, 3, . . .
(4)
C
f(z)dz =
2π
0
e−inθ dz
dθ
dθ
=
2π
0
e−inθ
ieiθ
dθ
= i
2π
0
ei(1−n)θ
dθ
(1)
n = 1 のとき
C
1
z
dz = i
2π
0
dθ = 2πi (2)
きは
C
1
zn
dz = i e2(n−1)πi
− 1 (3)
1)π) + i sin(2(n − 1)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。
半径 1 の円周を C とするとき,
n = 1
C
f(z)dz =
2π
0
e−inθ dz
dθ
dθ
=
2π
0
e−inθ
ieiθ
dθ
= i
2π
0
ei(1−n)θ
dθ
(1)
は,n = 1 のとき
C
1
z
dz = i
2π
0
dθ = 2πi (2)
ときは
C
1
zn
dz = i e2(n−1)πi
− 1 (3)
− 1)π) + i sin(2(n − 1)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。
する半径 1 の円周を C とするとき,
C
1
(z − a)n
dz =
2πi n = 1
0 n = 2, 3, . . .
(4)
n = 2, 3, … のとき
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
zn の積分を考える
について n = 1のときためて f(z) =
1
zn
(n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z = 0
は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ < 2π)
C
f(z)dz =
2π
0
e−inθ dz
dθ
dθ
=
2π
0
e−inθ
ieiθ
dθ
= i
2π
0
ei(1−n)θ
dθ
き
1 2π
=
0
e−inθ
ieiθ
dθ
= i
2π
0
ei(1−n)θ
dθ
(1)
,n = 1 のとき
C
1
z
dz = i
2π
0
dθ = 2πi (2)
ときは
C
1
zn
dz = i e2(n−1)πi
− 1 (3)
− 1)π) + i sin(2(n − 1)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。
る半径 1 の円周を C とするとき,
C
1
(z − a)n
dz =
2πi n = 1
0 n = 2, 3, . . .
(4)
C
f(z)dz =
2π
0
e−inθ dz
dθ
dθ
=
2π
0
e−inθ
ieiθ
dθ
= i
2π
0
ei(1−n)θ
dθ
(1)
n = 1 のとき
C
1
z
dz = i
2π
0
dθ = 2πi (2)
きは
C
1
zn
dz = i e2(n−1)πi
− 1 (3)
1)π) + i sin(2(n − 1)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。
半径 1 の円周を C とするとき,
n = 1
C
f(z)dz =
2π
0
e−inθ dz
dθ
dθ
=
2π
0
e−inθ
ieiθ
dθ
= i
2π
0
ei(1−n)θ
dθ
(1)
は,n = 1 のとき
C
1
z
dz = i
2π
0
dθ = 2πi (2)
ときは
C
1
zn
dz = i e2(n−1)πi
− 1 (3)
− 1)π) + i sin(2(n − 1)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。
する半径 1 の円周を C とするとき,
C
1
(z − a)n
dz =
2πi n = 1
0 n = 2, 3, . . .
(4)
n = 2, 3, … のとき
C
f(z)dz =
2π
0
e−inθ dz
dθ
dθ
=
2π
0
e−inθ
ieiθ
dθ
= i
2π
0
ei(1−n)θ
dθ
(
分は,n = 1 のとき
C
1
z
dz = i
2π
0
dθ = 2πi (
のときは
C
1
zn
dz =
i
i(1 − n)
ei(1−n)θ
2π
0
=
1
1 − n
e2(1−n)πi
− 1
(
2(1 − n)π) + i sin(2(1 − n)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。
とする半径 1 の円周を C とするとき,
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
zn の積分を考える
について n = 1のときためて f(z) =
1
zn
(n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z = 0
は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ < 2π)
C
f(z)dz =
2π
0
e−inθ dz
dθ
dθ
=
2π
0
e−inθ
ieiθ
dθ
= i
2π
0
ei(1−n)θ
dθ
き
1 2π
=
0
e−inθ
ieiθ
dθ
= i
2π
0
ei(1−n)θ
dθ
(1)
,n = 1 のとき
C
1
z
dz = i
2π
0
dθ = 2πi (2)
ときは
C
1
zn
dz = i e2(n−1)πi
− 1 (3)
− 1)π) + i sin(2(n − 1)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。
る半径 1 の円周を C とするとき,
C
1
(z − a)n
dz =
2πi n = 1
0 n = 2, 3, . . .
(4)
C
f(z)dz =
2π
0
e−inθ dz
dθ
dθ
=
2π
0
e−inθ
ieiθ
dθ
= i
2π
0
ei(1−n)θ
dθ
(1)
n = 1 のとき
C
1
z
dz = i
2π
0
dθ = 2πi (2)
きは
C
1
zn
dz = i e2(n−1)πi
− 1 (3)
1)π) + i sin(2(n − 1)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。
半径 1 の円周を C とするとき,
n = 1
C
f(z)dz =
2π
0
e−inθ dz
dθ
dθ
=
2π
0
e−inθ
ieiθ
dθ
= i
2π
0
ei(1−n)θ
dθ
(1)
は,n = 1 のとき
C
1
z
dz = i
2π
0
dθ = 2πi (2)
ときは
C
1
zn
dz = i e2(n−1)πi
− 1 (3)
− 1)π) + i sin(2(n − 1)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。
する半径 1 の円周を C とするとき,
C
1
(z − a)n
dz =
2πi n = 1
0 n = 2, 3, . . .
(4)
n = 2, 3, … のとき
C
f(z)dz =
2π
0
e−inθ dz
dθ
dθ
=
2π
0
e−inθ
ieiθ
dθ
= i
2π
0
ei(1−n)θ
dθ
(
分は,n = 1 のとき
C
1
z
dz = i
2π
0
dθ = 2πi (
のときは
C
1
zn
dz =
i
i(1 − n)
ei(1−n)θ
2π
0
=
1
1 − n
e2(1−n)πi
− 1
(
2(1 − n)π) + i sin(2(1 − n)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。
とする半径 1 の円周を C とするとき,
f(z) は正則ではありません。この場合は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z
表されるので,
C
f(z)dz =
2π
0
e−inθ dz
dθ
dθ
=
2π
0
e−inθ
ieiθ
dθ
= i
2π
0
ei(1−n)θ
dθ
となります。この積分は,n = 1 のとき
C
1
z
dz = i
2π
0
dθ = 2πi
となり,n = 2, 3, . . . のときは
C
1
zn
dz =
i
i(1 − n)
ei(1−n)θ
2π
0
=
1
1 − n
e2(1−n)πi
− 1
で,e2(1−n)πi = cos(2(1 − n)π) + i sin(2(1 − n)π) = 1 ですから上の積分は 0 ですより
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
zn の積分を考える
について n = 1のときためて f(z) =
1
zn
(n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z = 0
は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ < 2π)
C
f(z)dz =
2π
0
e−inθ dz
dθ
dθ
=
2π
0
e−inθ
ieiθ
dθ
= i
2π
0
ei(1−n)θ
dθ
き
1 2π
=
0
e−inθ
ieiθ
dθ
= i
2π
0
ei(1−n)θ
dθ
(1)
,n = 1 のとき
C
1
z
dz = i
2π
0
dθ = 2πi (2)
ときは
C
1
zn
dz = i e2(n−1)πi
− 1 (3)
− 1)π) + i sin(2(n − 1)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。
る半径 1 の円周を C とするとき,
C
1
(z − a)n
dz =
2πi n = 1
0 n = 2, 3, . . .
(4)
C
f(z)dz =
2π
0
e−inθ dz
dθ
dθ
=
2π
0
e−inθ
ieiθ
dθ
= i
2π
0
ei(1−n)θ
dθ
(1)
n = 1 のとき
C
1
z
dz = i
2π
0
dθ = 2πi (2)
きは
C
1
zn
dz = i e2(n−1)πi
− 1 (3)
1)π) + i sin(2(n − 1)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。
半径 1 の円周を C とするとき,
n = 1
C
f(z)dz =
2π
0
e−inθ dz
dθ
dθ
=
2π
0
e−inθ
ieiθ
dθ
= i
2π
0
ei(1−n)θ
dθ
(1)
は,n = 1 のとき
C
1
z
dz = i
2π
0
dθ = 2πi (2)
ときは
C
1
zn
dz = i e2(n−1)πi
− 1 (3)
− 1)π) + i sin(2(n − 1)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。
する半径 1 の円周を C とするとき,
C
1
(z − a)n
dz =
2πi n = 1
0 n = 2, 3, . . .
(4)
n = 2, 3, … のとき
C
f(z)dz =
2π
0
e−inθ dz
dθ
dθ
=
2π
0
e−inθ
ieiθ
dθ
= i
2π
0
ei(1−n)θ
dθ
(
分は,n = 1 のとき
C
1
z
dz = i
2π
0
dθ = 2πi (
のときは
C
1
zn
dz =
i
i(1 − n)
ei(1−n)θ
2π
0
=
1
1 − n
e2(1−n)πi
− 1
(
2(1 − n)π) + i sin(2(1 − n)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。
とする半径 1 の円周を C とするとき,
f(z) は正則ではありません。この場合は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z
表されるので,
C
f(z)dz =
2π
0
e−inθ dz
dθ
dθ
=
2π
0
e−inθ
ieiθ
dθ
= i
2π
0
ei(1−n)θ
dθ
となります。この積分は,n = 1 のとき
C
1
z
dz = i
2π
0
dθ = 2πi
となり,n = 2, 3, . . . のときは
C
1
zn
dz =
i
i(1 − n)
ei(1−n)θ
2π
0
=
1
1 − n
e2(1−n)πi
− 1
で,e2(1−n)πi = cos(2(1 − n)π) + i sin(2(1 − n)π) = 1 ですから上の積分は 0 ですより
一方,n = −1, −2, . . . のとき,あらためて f(z
f(z) は正則ではありません。この場合は,単位円
表されるので,
C
f(z)dz =
=
=
となります。この積分は,n = 1 のとき
C
1
z
dz =
となり,n = 2, 3, . . . のときは
C
1
zn
dz =
i(
C
f(z)dz =
0
e−inθ
dθ
dθ
=
2π
0
e−inθ
ieiθ
dθ
= i
2π
0
ei(1−n)θ
dθ
ます。この積分は,n = 1 のとき
C
1
z
dz = i
2π
0
dθ = 2πi
,n = 2, 3, . . . のときは
C
1
zn
dz =
i
i(1 − n)
ei(1−n)θ
2π
0
=
1
1 − n
e2(1−n)πi
− 1
1−n)πi = cos(2(1 − n)π) + i sin(2(1 − n)π) = 1 ですから上の積分は 0 で
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
zn の積分を考える
つまり
C
1
z
dz = i
2π
0
dθ = 2πi
= 2, 3, . . . のときは
C
1
zn
dz =
i
i(1 − n)
ei(1−n)θ
2π
0
=
1
1 − n
e2(1−n)πi
− 1
πi = cos(2(1 − n)π) + i sin(2(1 − n)π) = 1 ですから上の
a を中心とする半径 1 の円周を C とするとき,
C
1
(z − a)n
dz =
2πi n = 1
0 n = 2, 3,
1 − n
)πi = cos(2(1 − n)π) + i sin(2(1 − n)π) = 1 ですから上の積分
,a を中心とする半径 1 の円周を C とするとき,
C
1
(z − a)n
dz =
2πi n = 1
0 n = 2, 3, . . .
す。
用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) ht
= i
2π
0
ei(1−n)θ
dθ
のとき
C
1
z
dz = i
2π
0
dθ = 2πi
C
1
zn
dz =
i
i(1 − n)
ei(1−n)θ
2π
0
=
1
1 − n
e2(1−n)πi
− 1
i sin(2(1 − n)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。
= i
0
ei(1−n)θ
dθ
= i
2π
0
dθ = 2πi
i
i(1 − n)
ei(1−n)θ
2π
0
1
1 − n
e2(1−n)πi
− 1
)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
zn の積分を考える
つまり
C
1
z
dz = i
2π
0
dθ = 2πi
= 2, 3, . . . のときは
C
1
zn
dz =
i
i(1 − n)
ei(1−n)θ
2π
0
=
1
1 − n
e2(1−n)πi
− 1
πi = cos(2(1 − n)π) + i sin(2(1 − n)π) = 1 ですから上の
a を中心とする半径 1 の円周を C とするとき,
C
1
(z − a)n
dz =
2πi n = 1
0 n = 2, 3,
1 − n
)πi = cos(2(1 − n)π) + i sin(2(1 − n)π) = 1 ですから上の積分
,a を中心とする半径 1 の円周を C とするとき,
C
1
(z − a)n
dz =
2πi n = 1
0 n = 2, 3, . . .
す。
用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) ht
= i
2π
0
ei(1−n)θ
dθ
のとき
C
1
z
dz = i
2π
0
dθ = 2πi
C
1
zn
dz =
i
i(1 − n)
ei(1−n)θ
2π
0
=
1
1 − n
e2(1−n)πi
− 1
i sin(2(1 − n)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。
= i
0
ei(1−n)θ
dθ
= i
2π
0
dθ = 2πi
i
i(1 − n)
ei(1−n)θ
2π
0
1
1 − n
e2(1−n)πi
− 1
)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。
また,a を中心とする半径1の円周を
C とすると
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
zn の積分を考える
つまり
C
1
z
dz = i
2π
0
dθ = 2πi
= 2, 3, . . . のときは
C
1
zn
dz =
i
i(1 − n)
ei(1−n)θ
2π
0
=
1
1 − n
e2(1−n)πi
− 1
πi = cos(2(1 − n)π) + i sin(2(1 − n)π) = 1 ですから上の
a を中心とする半径 1 の円周を C とするとき,
C
1
(z − a)n
dz =
2πi n = 1
0 n = 2, 3,
1 − n
)πi = cos(2(1 − n)π) + i sin(2(1 − n)π) = 1 ですから上の積分
,a を中心とする半径 1 の円周を C とするとき,
C
1
(z − a)n
dz =
2πi n = 1
0 n = 2, 3, . . .
す。
用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) ht
= i
2π
0
ei(1−n)θ
dθ
のとき
C
1
z
dz = i
2π
0
dθ = 2πi
C
1
zn
dz =
i
i(1 − n)
ei(1−n)θ
2π
0
=
1
1 − n
e2(1−n)πi
− 1
i sin(2(1 − n)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。
= i
0
ei(1−n)θ
dθ
= i
2π
0
dθ = 2πi
i
i(1 − n)
ei(1−n)θ
2π
0
1
1 − n
e2(1−n)πi
− 1
)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。
また,a を中心とする半径1の円周を
C とすると
実軸
虚軸
C
a
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
zn の積分を考える
つまり
C
1
z
dz = i
2π
0
dθ = 2πi
= 2, 3, . . . のときは
C
1
zn
dz =
i
i(1 − n)
ei(1−n)θ
2π
0
=
1
1 − n
e2(1−n)πi
− 1
πi = cos(2(1 − n)π) + i sin(2(1 − n)π) = 1 ですから上の
a を中心とする半径 1 の円周を C とするとき,
C
1
(z − a)n
dz =
2πi n = 1
0 n = 2, 3,
1 − n
)πi = cos(2(1 − n)π) + i sin(2(1 − n)π) = 1 ですから上の積分
,a を中心とする半径 1 の円周を C とするとき,
C
1
(z − a)n
dz =
2πi n = 1
0 n = 2, 3, . . .
す。
用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) ht
= i
2π
0
ei(1−n)θ
dθ
のとき
C
1
z
dz = i
2π
0
dθ = 2πi
C
1
zn
dz =
i
i(1 − n)
ei(1−n)θ
2π
0
=
1
1 − n
e2(1−n)πi
− 1
i sin(2(1 − n)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。
= i
0
ei(1−n)θ
dθ
= i
2π
0
dθ = 2πi
i
i(1 − n)
ei(1−n)θ
2π
0
1
1 − n
e2(1−n)πi
− 1
)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。
また,a を中心とする半径1の円周を
C とすると
= i
0
e dθ
,n = 1 のとき
C
1
z
dz = i
2π
0
dθ = 2πi
きは
C
1
zn
dz =
i
i(1 − n)
ei(1−n)θ
2π
0
=
1
1 − n
e2(1−n)πi
− 1
n)π) + i sin(2(1 − n)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。
半径 1 の円周を C とするとき,
C
1
(z − a)n
dz =
2πi n = 1
0 n = 2, 3, . . . 実軸
虚軸
C
a
A.Asano,KansaiUniv.
A.Asano,KansaiUniv.
コーシーの積分公式
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
コーシーの積分公式
正則関数の任意の点での値は,
その点を囲む閉曲線上の値だけできまる
領域 D で正則な関数fの点 z における値 f(z) は,
D 内で点 z を囲み,正の方向に1周する閉曲線 C 上の積分
図 1: コーシーの積分公式
,領域 D で正則な関数 f の点 z における値 f(z) が,D 内で点 z を囲み
に沿った積分を使って
f(z) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ − z
dζ
す。とくに z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に一周する閉曲線と
f(0) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ
dζ
,正則関数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値だけで決まってし
関数を「軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り目がなく曲げたよ
での関数の値が周囲での値によって決まってしまう,というのは,それ
で表される
z = 0 のときは
原点を囲み,正の方向に1周する閉曲線 C 上の積分
P
図 1: コーシーの積分公式
,領域 D で正則な関数 f の点 z における値 f(z) が,D 内で点 z を囲み
沿った積分を使って
f(z) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ − z
dζ
す。とくに z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に一周する閉曲線と
f(0) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ
dζ
,正則関数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値だけで決まってし
で表される
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
コーシーの積分公式
−1
−0.5
0
0.5
1
−1
−0.5
0
0.5
1
0
0.5
1
1.5
2
2.5
3
f(z) = ez
正則関数の任意の点での値は,
その点を囲む閉曲線上の値だけできまる
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
コーシーの積分公式
−1
−0.5
0
0.5
1
−1
−0.5
0
0.5
1
0
0.5
1
1.5
2
2.5
3
f(z) = ez
正則関数の任意の点での値は,
その点を囲む閉曲線上の値だけできまる
正則関数は
「折り目なく」
曲がっているから,
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
コーシーの積分公式
−1
−0.5
0
0.5
1
−1
−0.5
0
0.5
1
0
0.5
1
1.5
2
2.5
3
f(z) = ez
正則関数の任意の点での値は,
その点を囲む閉曲線上の値だけできまる
正則関数は
「折り目なく」
曲がっているから,
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
コーシーの積分公式
−1
−0.5
0
0.5
1
−1
−0.5
0
0.5
1
0
0.5
1
1.5
2
2.5
3
f(z) = ez
正則関数の任意の点での値は,
その点を囲む閉曲線上の値だけできまる
正則関数は
「折り目なく」
曲がっているから,
周囲(囲む閉曲線上)の
値によって
その中心の値が決まって
しまっても不思議ではない
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
コーシーの積分公式
f(z) =
2πi C ζ − z
dζ (5)
に z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に一周する閉曲線として
f(0) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ
dζ (6)
数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値だけで決まってしまうこ
軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り目がなく曲げたようなも
の値が周囲での値によって決まってしまう,というのは,それほど不
1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側で原点を囲む半径 r の円
を考えます。関数
f(ζ)
ζ
は原点で正則ではありませんが,P から C を正
きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線で,その内
て,コーシーの積分定理により
Q
f(ζ) f(ζ) P
f(ζ)
を考える
O
C
Cr
P
Q
図 1: コーシーの積分公式
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
コーシーの積分公式
f(z) =
2πi C ζ − z
dζ (5)
に z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に一周する閉曲線として
f(0) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ
dζ (6)
数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値だけで決まってしまうこ
軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り目がなく曲げたようなも
の値が周囲での値によって決まってしまう,というのは,それほど不
1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側で原点を囲む半径 r の円
を考えます。関数
f(ζ)
ζ
は原点で正則ではありませんが,P から C を正
きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線で,その内
て,コーシーの積分定理により
Q
f(ζ) f(ζ) P
f(ζ)
を考える
O
C
Cr
P
Q
図 1: コーシーの積分公式
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
コーシーの積分公式
f(z) =
2πi C ζ − z
dζ (5)
に z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に一周する閉曲線として
f(0) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ
dζ (6)
数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値だけで決まってしまうこ
軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り目がなく曲げたようなも
の値が周囲での値によって決まってしまう,というのは,それほど不
1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側で原点を囲む半径 r の円
を考えます。関数
f(ζ)
ζ
は原点で正則ではありませんが,P から C を正
きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線で,その内
て,コーシーの積分定理により
Q
f(ζ) f(ζ) P
f(ζ)
を考える
O
C
Cr
P
Q
図 1: コーシーの積分公式
原点
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
コーシーの積分公式
f(z) =
2πi C ζ − z
dζ (5)
に z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に一周する閉曲線として
f(0) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ
dζ (6)
数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値だけで決まってしまうこ
軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り目がなく曲げたようなも
の値が周囲での値によって決まってしまう,というのは,それほど不
1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側で原点を囲む半径 r の円
を考えます。関数
f(ζ)
ζ
は原点で正則ではありませんが,P から C を正
きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線で,その内
て,コーシーの積分定理により
Q
f(ζ) f(ζ) P
f(ζ)
を考える
O
C
Cr
P
Q
図 1: コーシーの積分公式
原点
こういう経路で
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
コーシーの積分公式
f(z) =
2πi C ζ − z
dζ (5)
に z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に一周する閉曲線として
f(0) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ
dζ (6)
数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値だけで決まってしまうこ
軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り目がなく曲げたようなも
の値が周囲での値によって決まってしまう,というのは,それほど不
1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側で原点を囲む半径 r の円
を考えます。関数
f(ζ)
ζ
は原点で正則ではありませんが,P から C を正
きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線で,その内
て,コーシーの積分定理により
Q
f(ζ) f(ζ) P
f(ζ)
を考える
O
C
Cr
P
Q
図 1: コーシーの積分公式
原点
こういう経路で
を積分
シーの積分公式は,領域 D で正則な関数 f の点 z における値 f(z) が,
周する閉曲線 C に沿った積分を使って
f(z) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ − z
dζ
れるというものです。とくに z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に
f(0) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ
dζ
ます。この公式は,正則関数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値
しています。正則関数を「軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り
考えれば,ある点での関数の値が周囲での値によって決まってしまう,
はありません。
式の意味を考えるため,図 1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側
れに両者を結ぶ線分 PQ を考えます。関数
f(ζ)
ζ
は原点で正則ではあり
に1周→ PQ → C を逆向きに1周→ QP という経路を考えると,この
関数
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
コーシーの積分公式
f(z) =
2πi C ζ − z
dζ (5)
に z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に一周する閉曲線として
f(0) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ
dζ (6)
数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値だけで決まってしまうこ
軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り目がなく曲げたようなも
の値が周囲での値によって決まってしまう,というのは,それほど不
1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側で原点を囲む半径 r の円
を考えます。関数
f(ζ)
ζ
は原点で正則ではありませんが,P から C を正
きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線で,その内
て,コーシーの積分定理により
Q
f(ζ) f(ζ) P
f(ζ)
を考える
O
C
Cr
P
Q
図 1: コーシーの積分公式
原点
こういう経路で
を積分
シーの積分公式は,領域 D で正則な関数 f の点 z における値 f(z) が,
周する閉曲線 C に沿った積分を使って
f(z) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ − z
dζ
れるというものです。とくに z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に
f(0) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ
dζ
ます。この公式は,正則関数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値
しています。正則関数を「軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り
考えれば,ある点での関数の値が周囲での値によって決まってしまう,
はありません。
式の意味を考えるため,図 1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側
れに両者を結ぶ線分 PQ を考えます。関数
f(ζ)
ζ
は原点で正則ではあり
に1周→ PQ → C を逆向きに1周→ QP という経路を考えると,この
関数
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
コーシーの積分公式
f(z) =
2πi C ζ − z
dζ (5)
に z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に一周する閉曲線として
f(0) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ
dζ (6)
数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値だけで決まってしまうこ
軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り目がなく曲げたようなも
の値が周囲での値によって決まってしまう,というのは,それほど不
1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側で原点を囲む半径 r の円
を考えます。関数
f(ζ)
ζ
は原点で正則ではありませんが,P から C を正
きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線で,その内
て,コーシーの積分定理により
Q
f(ζ) f(ζ) P
f(ζ)
を考える
O
C
Cr
P
Q
図 1: コーシーの積分公式
原点
こういう経路で
を積分
シーの積分公式は,領域 D で正則な関数 f の点 z における値 f(z) が,
周する閉曲線 C に沿った積分を使って
f(z) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ − z
dζ
れるというものです。とくに z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に
f(0) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ
dζ
ます。この公式は,正則関数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値
しています。正則関数を「軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り
考えれば,ある点での関数の値が周囲での値によって決まってしまう,
はありません。
式の意味を考えるため,図 1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側
れに両者を結ぶ線分 PQ を考えます。関数
f(ζ)
ζ
は原点で正則ではあり
に1周→ PQ → C を逆向きに1周→ QP という経路を考えると,この
関数
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
コーシーの積分公式
f(z) =
2πi C ζ − z
dζ (5)
に z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に一周する閉曲線として
f(0) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ
dζ (6)
数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値だけで決まってしまうこ
軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り目がなく曲げたようなも
の値が周囲での値によって決まってしまう,というのは,それほど不
1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側で原点を囲む半径 r の円
を考えます。関数
f(ζ)
ζ
は原点で正則ではありませんが,P から C を正
きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線で,その内
て,コーシーの積分定理により
Q
f(ζ) f(ζ) P
f(ζ)
を考える
O
C
Cr
P
Q
図 1: コーシーの積分公式
原点
こういう経路で
を積分
シーの積分公式は,領域 D で正則な関数 f の点 z における値 f(z) が,
周する閉曲線 C に沿った積分を使って
f(z) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ − z
dζ
れるというものです。とくに z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に
f(0) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ
dζ
ます。この公式は,正則関数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値
しています。正則関数を「軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り
考えれば,ある点での関数の値が周囲での値によって決まってしまう,
はありません。
式の意味を考えるため,図 1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側
れに両者を結ぶ線分 PQ を考えます。関数
f(ζ)
ζ
は原点で正則ではあり
に1周→ PQ → C を逆向きに1周→ QP という経路を考えると,この
関数
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
コーシーの積分公式
f(z) =
2πi C ζ − z
dζ (5)
に z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に一周する閉曲線として
f(0) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ
dζ (6)
数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値だけで決まってしまうこ
軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り目がなく曲げたようなも
の値が周囲での値によって決まってしまう,というのは,それほど不
1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側で原点を囲む半径 r の円
を考えます。関数
f(ζ)
ζ
は原点で正則ではありませんが,P から C を正
きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線で,その内
て,コーシーの積分定理により
Q
f(ζ) f(ζ) P
f(ζ)
を考える
O
C
Cr
P
Q
図 1: コーシーの積分公式
原点
こういう経路で
を積分
シーの積分公式は,領域 D で正則な関数 f の点 z における値 f(z) が,
周する閉曲線 C に沿った積分を使って
f(z) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ − z
dζ
れるというものです。とくに z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に
f(0) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ
dζ
ます。この公式は,正則関数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値
しています。正則関数を「軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り
考えれば,ある点での関数の値が周囲での値によって決まってしまう,
はありません。
式の意味を考えるため,図 1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側
れに両者を結ぶ線分 PQ を考えます。関数
f(ζ)
ζ
は原点で正則ではあり
に1周→ PQ → C を逆向きに1周→ QP という経路を考えると,この
関数
2015年度秋学期 
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コーシーの積分公式
f(z) =
2πi C ζ − z
dζ (5)
に z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に一周する閉曲線として
f(0) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ
dζ (6)
数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値だけで決まってしまうこ
軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り目がなく曲げたようなも
の値が周囲での値によって決まってしまう,というのは,それほど不
1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側で原点を囲む半径 r の円
を考えます。関数
f(ζ)
ζ
は原点で正則ではありませんが,P から C を正
きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線で,その内
て,コーシーの積分定理により
Q
f(ζ) f(ζ) P
f(ζ)
を考える
O
C
Cr
P
Q
図 1: コーシーの積分公式
原点
こういう経路で
を積分
シーの積分公式は,領域 D で正則な関数 f の点 z における値 f(z) が,
周する閉曲線 C に沿った積分を使って
f(z) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ − z
dζ
れるというものです。とくに z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に
f(0) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ
dζ
ます。この公式は,正則関数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値
しています。正則関数を「軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り
考えれば,ある点での関数の値が周囲での値によって決まってしまう,
はありません。
式の意味を考えるため,図 1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側
れに両者を結ぶ線分 PQ を考えます。関数
f(ζ)
ζ
は原点で正則ではあり
に1周→ PQ → C を逆向きに1周→ QP という経路を考えると,この
関数
2015年度秋学期 
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コーシーの積分公式
f(z) =
2πi C ζ − z
dζ (5)
に z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に一周する閉曲線として
f(0) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ
dζ (6)
数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値だけで決まってしまうこ
軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り目がなく曲げたようなも
の値が周囲での値によって決まってしまう,というのは,それほど不
1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側で原点を囲む半径 r の円
を考えます。関数
f(ζ)
ζ
は原点で正則ではありませんが,P から C を正
きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線で,その内
て,コーシーの積分定理により
Q
f(ζ) f(ζ) P
f(ζ)
を考える
O
C
Cr
P
Q
図 1: コーシーの積分公式
原点
こういう経路で
を積分
シーの積分公式は,領域 D で正則な関数 f の点 z における値 f(z) が,
周する閉曲線 C に沿った積分を使って
f(z) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ − z
dζ
れるというものです。とくに z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に
f(0) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ
dζ
ます。この公式は,正則関数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値
しています。正則関数を「軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り
考えれば,ある点での関数の値が周囲での値によって決まってしまう,
はありません。
式の意味を考えるため,図 1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側
れに両者を結ぶ線分 PQ を考えます。関数
f(ζ)
ζ
は原点で正則ではあり
に1周→ PQ → C を逆向きに1周→ QP という経路を考えると,この
関数
2015年度秋学期 
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コーシーの積分公式
f(z) =
2πi C ζ − z
dζ (5)
に z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に一周する閉曲線として
f(0) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ
dζ (6)
数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値だけで決まってしまうこ
軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り目がなく曲げたようなも
の値が周囲での値によって決まってしまう,というのは,それほど不
1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側で原点を囲む半径 r の円
を考えます。関数
f(ζ)
ζ
は原点で正則ではありませんが,P から C を正
きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線で,その内
て,コーシーの積分定理により
Q
f(ζ) f(ζ) P
f(ζ)
を考える
O
C
Cr
P
Q
図 1: コーシーの積分公式
原点
こういう経路で
を積分
シーの積分公式は,領域 D で正則な関数 f の点 z における値 f(z) が,
周する閉曲線 C に沿った積分を使って
f(z) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ − z
dζ
れるというものです。とくに z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に
f(0) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ
dζ
ます。この公式は,正則関数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値
しています。正則関数を「軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り
考えれば,ある点での関数の値が周囲での値によって決まってしまう,
はありません。
式の意味を考えるため,図 1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側
れに両者を結ぶ線分 PQ を考えます。関数
f(ζ)
ζ
は原点で正則ではあり
に1周→ PQ → C を逆向きに1周→ QP という経路を考えると,この
関数
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
コーシーの積分公式
f(z) =
2πi C ζ − z
dζ (5)
に z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に一周する閉曲線として
f(0) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ
dζ (6)
数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値だけで決まってしまうこ
軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り目がなく曲げたようなも
の値が周囲での値によって決まってしまう,というのは,それほど不
1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側で原点を囲む半径 r の円
を考えます。関数
f(ζ)
ζ
は原点で正則ではありませんが,P から C を正
きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線で,その内
て,コーシーの積分定理により
Q
f(ζ) f(ζ) P
f(ζ)
を考える
O
C
Cr
P
Q
図 1: コーシーの積分公式
原点
こういう経路で
を積分
シーの積分公式は,領域 D で正則な関数 f の点 z における値 f(z) が,
周する閉曲線 C に沿った積分を使って
f(z) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ − z
dζ
れるというものです。とくに z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に
f(0) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ
dζ
ます。この公式は,正則関数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値
しています。正則関数を「軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り
考えれば,ある点での関数の値が周囲での値によって決まってしまう,
はありません。
式の意味を考えるため,図 1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側
れに両者を結ぶ線分 PQ を考えます。関数
f(ζ)
ζ
は原点で正則ではあり
に1周→ PQ → C を逆向きに1周→ QP という経路を考えると,この
関数
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
コーシーの積分公式
f(z) =
2πi C ζ − z
dζ (5)
に z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に一周する閉曲線として
f(0) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ
dζ (6)
数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値だけで決まってしまうこ
軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り目がなく曲げたようなも
の値が周囲での値によって決まってしまう,というのは,それほど不
1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側で原点を囲む半径 r の円
を考えます。関数
f(ζ)
ζ
は原点で正則ではありませんが,P から C を正
きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線で,その内
て,コーシーの積分定理により
Q
f(ζ) f(ζ) P
f(ζ)
を考える
O
C
Cr
P
Q
図 1: コーシーの積分公式
原点
こういう経路で
原点では正則でないが
を積分
シーの積分公式は,領域 D で正則な関数 f の点 z における値 f(z) が,
周する閉曲線 C に沿った積分を使って
f(z) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ − z
dζ
れるというものです。とくに z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に
f(0) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ
dζ
ます。この公式は,正則関数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値
しています。正則関数を「軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り
考えれば,ある点での関数の値が周囲での値によって決まってしまう,
はありません。
式の意味を考えるため,図 1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側
れに両者を結ぶ線分 PQ を考えます。関数
f(ζ)
ζ
は原点で正則ではあり
に1周→ PQ → C を逆向きに1周→ QP という経路を考えると,この
関数
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
コーシーの積分公式
f(z) =
2πi C ζ − z
dζ (5)
に z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に一周する閉曲線として
f(0) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ
dζ (6)
数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値だけで決まってしまうこ
軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り目がなく曲げたようなも
の値が周囲での値によって決まってしまう,というのは,それほど不
1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側で原点を囲む半径 r の円
を考えます。関数
f(ζ)
ζ
は原点で正則ではありませんが,P から C を正
きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線で,その内
て,コーシーの積分定理により
Q
f(ζ) f(ζ) P
f(ζ)
を考える
O
C
Cr
P
Q
図 1: コーシーの積分公式
原点
こういう経路で
原点では正則でないが
グレーの部分では正則
を積分
シーの積分公式は,領域 D で正則な関数 f の点 z における値 f(z) が,
周する閉曲線 C に沿った積分を使って
f(z) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ − z
dζ
れるというものです。とくに z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に
f(0) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ
dζ
ます。この公式は,正則関数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値
しています。正則関数を「軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り
考えれば,ある点での関数の値が周囲での値によって決まってしまう,
はありません。
式の意味を考えるため,図 1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側
れに両者を結ぶ線分 PQ を考えます。関数
f(ζ)
ζ
は原点で正則ではあり
に1周→ PQ → C を逆向きに1周→ QP という経路を考えると,この
関数
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
コーシーの積分公式
f(z) =
2πi C ζ − z
dζ (5)
に z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に一周する閉曲線として
f(0) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ
dζ (6)
数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値だけで決まってしまうこ
軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り目がなく曲げたようなも
の値が周囲での値によって決まってしまう,というのは,それほど不
1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側で原点を囲む半径 r の円
を考えます。関数
f(ζ)
ζ
は原点で正則ではありませんが,P から C を正
きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線で,その内
て,コーシーの積分定理により
Q
f(ζ) f(ζ) P
f(ζ)
を考える
O
C
Cr
P
Q
図 1: コーシーの積分公式
原点
こういう経路で
原点では正則でないが
グレーの部分では正則
を積分
シーの積分公式は,領域 D で正則な関数 f の点 z における値 f(z) が,
周する閉曲線 C に沿った積分を使って
f(z) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ − z
dζ
れるというものです。とくに z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に
f(0) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ
dζ
ます。この公式は,正則関数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値
しています。正則関数を「軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り
考えれば,ある点での関数の値が周囲での値によって決まってしまう,
はありません。
式の意味を考えるため,図 1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側
れに両者を結ぶ線分 PQ を考えます。関数
f(ζ)
ζ
は原点で正則ではあり
に1周→ PQ → C を逆向きに1周→ QP という経路を考えると,この
関数
コーシーの積分定理により,
積分=0
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
コーシーの積分公式
O
C
Cr
P
Q
グレーの部分では正則 コーシーの積分定理により,
両者を結ぶ線分 PQ を考えます。関数
ζ
は原点で正則ではありませんが,P か
周→ PQ → Cr を逆向きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線
ζ)
は正則です。よって,コーシーの積分定理により
C
f(ζ)
ζ
dζ +
Q
P
f(ζ)
ζ
dζ +
−Cr
f(ζ)
ζ
dζ +
P
Q
f(ζ)
ζ
dζ = 0
の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に沿った積分は
に沿った積分 となるので,
C
f(ζ)
ζ
dζ =
Cr
f(ζ)
ζ
dζ
。r → 0 のとき,上式の右辺は
Cr
f(0)
ζ
dζ に収束し 1,前節で説明した
1
z
の積分
Cr
f(0)
ζ
dζ = f(0)
Cr
1
ζ
dζ = 2πif(0)
するのかは,参考文献を参照してください。
数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
コーシーの積分公式
O
C
Cr
P
Q
グレーの部分では正則 コーシーの積分定理により,
両者を結ぶ線分 PQ を考えます。関数
ζ
は原点で正則ではありませんが,P か
周→ PQ → Cr を逆向きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線
ζ)
は正則です。よって,コーシーの積分定理により
C
f(ζ)
ζ
dζ +
Q
P
f(ζ)
ζ
dζ +
−Cr
f(ζ)
ζ
dζ +
P
Q
f(ζ)
ζ
dζ = 0
の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に沿った積分は
に沿った積分 となるので,
C
f(ζ)
ζ
dζ =
Cr
f(ζ)
ζ
dζ
。r → 0 のとき,上式の右辺は
Cr
f(0)
ζ
dζ に収束し 1,前節で説明した
1
z
の積分
Cr
f(0)
ζ
dζ = f(0)
Cr
1
ζ
dζ = 2πif(0)
するのかは,参考文献を参照してください。
数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
コーシーの積分公式
O
C
Cr
P
Q
グレーの部分では正則 コーシーの積分定理により,
両者を結ぶ線分 PQ を考えます。関数
ζ
は原点で正則ではありませんが,P か
周→ PQ → Cr を逆向きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線
ζ)
は正則です。よって,コーシーの積分定理により
C
f(ζ)
ζ
dζ +
Q
P
f(ζ)
ζ
dζ +
−Cr
f(ζ)
ζ
dζ +
P
Q
f(ζ)
ζ
dζ = 0
の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に沿った積分は
に沿った積分 となるので,
C
f(ζ)
ζ
dζ =
Cr
f(ζ)
ζ
dζ
。r → 0 のとき,上式の右辺は
Cr
f(0)
ζ
dζ に収束し 1,前節で説明した
1
z
の積分
Cr
f(0)
ζ
dζ = f(0)
Cr
1
ζ
dζ = 2πif(0)
するのかは,参考文献を参照してください。
数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
コーシーの積分公式
O
C
Cr
P
Q
グレーの部分では正則 コーシーの積分定理により,
両者を結ぶ線分 PQ を考えます。関数
ζ
は原点で正則ではありませんが,P か
周→ PQ → Cr を逆向きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線
ζ)
は正則です。よって,コーシーの積分定理により
C
f(ζ)
ζ
dζ +
Q
P
f(ζ)
ζ
dζ +
−Cr
f(ζ)
ζ
dζ +
P
Q
f(ζ)
ζ
dζ = 0
の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に沿った積分は
に沿った積分 となるので,
C
f(ζ)
ζ
dζ =
Cr
f(ζ)
ζ
dζ
。r → 0 のとき,上式の右辺は
Cr
f(0)
ζ
dζ に収束し 1,前節で説明した
1
z
の積分
Cr
f(0)
ζ
dζ = f(0)
Cr
1
ζ
dζ = 2πif(0)
するのかは,参考文献を参照してください。
数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
コーシーの積分公式
O
C
Cr
P
Q
グレーの部分では正則 コーシーの積分定理により,
両者を結ぶ線分 PQ を考えます。関数
ζ
は原点で正則ではありませんが,P か
周→ PQ → Cr を逆向きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線
ζ)
は正則です。よって,コーシーの積分定理により
C
f(ζ)
ζ
dζ +
Q
P
f(ζ)
ζ
dζ +
−Cr
f(ζ)
ζ
dζ +
P
Q
f(ζ)
ζ
dζ = 0
の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に沿った積分は
に沿った積分 となるので,
C
f(ζ)
ζ
dζ =
Cr
f(ζ)
ζ
dζ
。r → 0 のとき,上式の右辺は
Cr
f(0)
ζ
dζ に収束し 1,前節で説明した
1
z
の積分
Cr
f(0)
ζ
dζ = f(0)
Cr
1
ζ
dζ = 2πif(0)
するのかは,参考文献を参照してください。
数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp
同じ経路を逆方向だから
      打ち消し合う
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
コーシーの積分公式
O
C
Cr
P
Q
グレーの部分では正則 コーシーの積分定理により,
両者を結ぶ線分 PQ を考えます。関数
ζ
は原点で正則ではありませんが,P か
周→ PQ → Cr を逆向きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線
ζ)
は正則です。よって,コーシーの積分定理により
C
f(ζ)
ζ
dζ +
Q
P
f(ζ)
ζ
dζ +
−Cr
f(ζ)
ζ
dζ +
P
Q
f(ζ)
ζ
dζ = 0
の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に沿った積分は
に沿った積分 となるので,
C
f(ζ)
ζ
dζ =
Cr
f(ζ)
ζ
dζ
。r → 0 のとき,上式の右辺は
Cr
f(0)
ζ
dζ に収束し 1,前節で説明した
1
z
の積分
Cr
f(0)
ζ
dζ = f(0)
Cr
1
ζ
dζ = 2πif(0)
するのかは,参考文献を参照してください。
数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp
同じ経路を逆方向だから
      打ち消し合う
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
コーシーの積分公式
O
C
Cr
P
Q
グレーの部分では正則 コーシーの積分定理により,
両者を結ぶ線分 PQ を考えます。関数
ζ
は原点で正則ではありませんが,P か
周→ PQ → Cr を逆向きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線
ζ)
は正則です。よって,コーシーの積分定理により
C
f(ζ)
ζ
dζ +
Q
P
f(ζ)
ζ
dζ +
−Cr
f(ζ)
ζ
dζ +
P
Q
f(ζ)
ζ
dζ = 0
の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に沿った積分は
に沿った積分 となるので,
C
f(ζ)
ζ
dζ =
Cr
f(ζ)
ζ
dζ
。r → 0 のとき,上式の右辺は
Cr
f(0)
ζ
dζ に収束し 1,前節で説明した
1
z
の積分
Cr
f(0)
ζ
dζ = f(0)
Cr
1
ζ
dζ = 2πif(0)
するのかは,参考文献を参照してください。
数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp
同じ経路を逆方向だから
      打ち消し合う
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
コーシーの積分公式
O
C
Cr
P
Q
グレーの部分では正則 コーシーの積分定理により,
両者を結ぶ線分 PQ を考えます。関数
ζ
は原点で正則ではありませんが,P か
周→ PQ → Cr を逆向きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線
ζ)
は正則です。よって,コーシーの積分定理により
C
f(ζ)
ζ
dζ +
Q
P
f(ζ)
ζ
dζ +
−Cr
f(ζ)
ζ
dζ +
P
Q
f(ζ)
ζ
dζ = 0
の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に沿った積分は
に沿った積分 となるので,
C
f(ζ)
ζ
dζ =
Cr
f(ζ)
ζ
dζ
。r → 0 のとき,上式の右辺は
Cr
f(0)
ζ
dζ に収束し 1,前節で説明した
1
z
の積分
Cr
f(0)
ζ
dζ = f(0)
Cr
1
ζ
dζ = 2πif(0)
するのかは,参考文献を参照してください。
数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp
C とは逆回りだからマイナス
同じ経路を逆方向だから
      打ち消し合う
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
コーシーの積分公式
O
C
Cr
P
Q
グレーの部分では正則 コーシーの積分定理により,
両者を結ぶ線分 PQ を考えます。関数
ζ
は原点で正則ではありませんが,P か
周→ PQ → Cr を逆向きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線
ζ)
は正則です。よって,コーシーの積分定理により
C
f(ζ)
ζ
dζ +
Q
P
f(ζ)
ζ
dζ +
−Cr
f(ζ)
ζ
dζ +
P
Q
f(ζ)
ζ
dζ = 0
の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に沿った積分は
に沿った積分 となるので,
C
f(ζ)
ζ
dζ =
Cr
f(ζ)
ζ
dζ
。r → 0 のとき,上式の右辺は
Cr
f(0)
ζ
dζ に収束し 1,前節で説明した
1
z
の積分
Cr
f(0)
ζ
dζ = f(0)
Cr
1
ζ
dζ = 2πif(0)
するのかは,参考文献を参照してください。
数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp
C とは逆回りだからマイナス
同じ経路を逆方向だから
      打ち消し合う
の向きに1周→ PQ → Cr を逆向きに1周→ QP という経路を考えると
部で関数
f(ζ)
ζ
は正則です。よって,コーシーの積分定理により
C
f(ζ)
ζ
dζ +
Q
P
f(ζ)
ζ
dζ +
−Cr
f(ζ)
ζ
dζ +
P
Q
f
で,P → Q の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方
の正の方向に沿った積分 となるので,
−Cr
f(ζ)
ζ
dζ = −
Cr
f(ζ)
ζ
dζ
C
f(ζ)
ζ
dζ =
Cr
f(ζ)
ζ
dζ
浅野 晃/応用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) htt
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
コーシーの積分公式
O
C
Cr
P
Q
グレーの部分では正則 コーシーの積分定理により,
両者を結ぶ線分 PQ を考えます。関数
ζ
は原点で正則ではありませんが,P か
周→ PQ → Cr を逆向きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線
ζ)
は正則です。よって,コーシーの積分定理により
C
f(ζ)
ζ
dζ +
Q
P
f(ζ)
ζ
dζ +
−Cr
f(ζ)
ζ
dζ +
P
Q
f(ζ)
ζ
dζ = 0
の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に沿った積分は
に沿った積分 となるので,
C
f(ζ)
ζ
dζ =
Cr
f(ζ)
ζ
dζ
。r → 0 のとき,上式の右辺は
Cr
f(0)
ζ
dζ に収束し 1,前節で説明した
1
z
の積分
Cr
f(0)
ζ
dζ = f(0)
Cr
1
ζ
dζ = 2πif(0)
するのかは,参考文献を参照してください。
数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp
C とは逆回りだからマイナス
同じ経路を逆方向だから
      打ち消し合う
の向きに1周→ PQ → Cr を逆向きに1周→ QP という経路を考えると
部で関数
f(ζ)
ζ
は正則です。よって,コーシーの積分定理により
C
f(ζ)
ζ
dζ +
Q
P
f(ζ)
ζ
dζ +
−Cr
f(ζ)
ζ
dζ +
P
Q
f
で,P → Q の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方
の正の方向に沿った積分 となるので,
−Cr
f(ζ)
ζ
dζ = −
Cr
f(ζ)
ζ
dζ
C
f(ζ)
ζ
dζ =
Cr
f(ζ)
ζ
dζ
浅野 晃/応用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) htt
つまり
の」と考えれば,ある点での関数の値が周囲での値によって決まっ
思議ではありません。
(6) 式の意味を考えるため,図 1 のような,原点を囲む閉曲線 C
Cr,それに両者を結ぶ線分 PQ を考えます。関数
f(ζ)
ζ
は原点で正
の向きに1周→ PQ → Cr を逆向きに1周→ QP という経路を考え
部で関数
f(ζ)
ζ
は正則です。よって,コーシーの積分定理により
C
f(ζ)
ζ
dζ +
Q
P
f(ζ)
ζ
dζ +
−Cr
f(ζ)
ζ
dζ +
で,P → Q の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の
の正の方向に沿った積分 となるので,
C
f(ζ)
ζ
dζ =
Cr
f(ζ)
ζ
dζ
となります。r → 0 のとき,上式の右辺は
f(0)
dζ に収束し 1,
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
コーシーの積分公式
O
C
Cr
P
Q
積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に沿った積分は (−1) × C
ので,
C
f(ζ)
ζ
dζ =
Cr
f(ζ)
ζ
dζ (8
式の右辺は
Cr
f(0)
ζ
dζ に収束し 1,前節で説明した
1
z
の積分を使うと
Cr
f(0)
ζ
dζ = f(0)
Cr
1
ζ
dζ = 2πif(0) (9
照してください。
学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp/  2/7 ページ
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
コーシーの積分公式
O
C
Cr
P
Q
内側の円の半径→0とすると
積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に沿った積分は (−1) × C
ので,
C
f(ζ)
ζ
dζ =
Cr
f(ζ)
ζ
dζ (8
式の右辺は
Cr
f(0)
ζ
dζ に収束し 1,前節で説明した
1
z
の積分を使うと
Cr
f(0)
ζ
dζ = f(0)
Cr
1
ζ
dζ = 2πif(0) (9
照してください。
学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp/  2/7 ページ
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
コーシーの積分公式
O
C
Cr
P
Q
内側の円の半径→0とすると
積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に沿った積分は (−1) × C
ので,
C
f(ζ)
ζ
dζ =
Cr
f(ζ)
ζ
dζ (8
式の右辺は
Cr
f(0)
ζ
dζ に収束し 1,前節で説明した
1
z
の積分を使うと
Cr
f(0)
ζ
dζ = f(0)
Cr
1
ζ
dζ = 2πif(0) (9
照してください。
学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp/  2/7 ページ
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
コーシーの積分公式
O
C
Cr
P
Q
内側の円の半径→0とすると
積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に沿った積分は (−1) × C
ので,
C
f(ζ)
ζ
dζ =
Cr
f(ζ)
ζ
dζ (8
式の右辺は
Cr
f(0)
ζ
dζ に収束し 1,前節で説明した
1
z
の積分を使うと
Cr
f(0)
ζ
dζ = f(0)
Cr
1
ζ
dζ = 2πif(0) (9
照してください。
学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp/  2/7 ページ
で,P → Q の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に
の正の方向に沿った積分 となるので,
C
f(ζ)
ζ
dζ =
Cr
f(ζ)
ζ
dζ
となります。r → 0 のとき,上式の右辺は
Cr
f(0)
ζ
dζ に収束し 1,前節で説明
Cr
f(0)
ζ
dζ = f(0)
Cr
1
ζ
dζ = 2πif(0)
1
なぜ収束するのかは,参考文献を参照してください。
浅野 晃/応用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://r
に収束する
(詳細略)
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
コーシーの積分公式
O
C
Cr
P
Q
内側の円の半径→0とすると
積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に沿った積分は (−1) × C
ので,
C
f(ζ)
ζ
dζ =
Cr
f(ζ)
ζ
dζ (8
式の右辺は
Cr
f(0)
ζ
dζ に収束し 1,前節で説明した
1
z
の積分を使うと
Cr
f(0)
ζ
dζ = f(0)
Cr
1
ζ
dζ = 2πif(0) (9
照してください。
学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp/  2/7 ページ
で,P → Q の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に
の正の方向に沿った積分 となるので,
C
f(ζ)
ζ
dζ =
Cr
f(ζ)
ζ
dζ
となります。r → 0 のとき,上式の右辺は
Cr
f(0)
ζ
dζ に収束し 1,前節で説明
Cr
f(0)
ζ
dζ = f(0)
Cr
1
ζ
dζ = 2πif(0)
1
なぜ収束するのかは,参考文献を参照してください。
浅野 晃/応用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://r
に収束する
(詳細略)
C ζ P ζ −Cr
ζ Q
で,P → Q の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方
の正の方向に沿った積分 となるので,
C
f(ζ)
ζ
dζ =
Cr
f(ζ)
ζ
dζ
となります。r → 0 のとき,上式の右辺は
Cr
f(0)
ζ
dζ に収束し 1,前節
Cr
f(0)
ζ
dζ = f(0)
Cr
1
ζ
dζ = 2πif(0)
1
なぜ収束するのかは,参考文献を参照してください。
浅野 晃/応用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) ht
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
コーシーの積分公式
O
C
Cr
P
Q
内側の円の半径→0とすると
積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に沿った積分は (−1) × C
ので,
C
f(ζ)
ζ
dζ =
Cr
f(ζ)
ζ
dζ (8
式の右辺は
Cr
f(0)
ζ
dζ に収束し 1,前節で説明した
1
z
の積分を使うと
Cr
f(0)
ζ
dζ = f(0)
Cr
1
ζ
dζ = 2πif(0) (9
照してください。
学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp/  2/7 ページ
で,P → Q の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に
の正の方向に沿った積分 となるので,
C
f(ζ)
ζ
dζ =
Cr
f(ζ)
ζ
dζ
となります。r → 0 のとき,上式の右辺は
Cr
f(0)
ζ
dζ に収束し 1,前節で説明
Cr
f(0)
ζ
dζ = f(0)
Cr
1
ζ
dζ = 2πif(0)
1
なぜ収束するのかは,参考文献を参照してください。
浅野 晃/応用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://r
に収束する
(詳細略)
C ζ P ζ −Cr
ζ Q
で,P → Q の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方
の正の方向に沿った積分 となるので,
C
f(ζ)
ζ
dζ =
Cr
f(ζ)
ζ
dζ
となります。r → 0 のとき,上式の右辺は
Cr
f(0)
ζ
dζ に収束し 1,前節
Cr
f(0)
ζ
dζ = f(0)
Cr
1
ζ
dζ = 2πif(0)
1
なぜ収束するのかは,参考文献を参照してください。
浅野 晃/応用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) ht
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
コーシーの積分公式
O
C
Cr
P
Q
内側の円の半径→0とすると
積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に沿った積分は (−1) × C
ので,
C
f(ζ)
ζ
dζ =
Cr
f(ζ)
ζ
dζ (8
式の右辺は
Cr
f(0)
ζ
dζ に収束し 1,前節で説明した
1
z
の積分を使うと
Cr
f(0)
ζ
dζ = f(0)
Cr
1
ζ
dζ = 2πif(0) (9
照してください。
学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp/  2/7 ページ
で,P → Q の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に
の正の方向に沿った積分 となるので,
C
f(ζ)
ζ
dζ =
Cr
f(ζ)
ζ
dζ
となります。r → 0 のとき,上式の右辺は
Cr
f(0)
ζ
dζ に収束し 1,前節で説明
Cr
f(0)
ζ
dζ = f(0)
Cr
1
ζ
dζ = 2πif(0)
1
なぜ収束するのかは,参考文献を参照してください。
浅野 晃/応用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://r
に収束する
(詳細略)
C ζ P ζ −Cr
ζ Q
で,P → Q の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方
の正の方向に沿った積分 となるので,
C
f(ζ)
ζ
dζ =
Cr
f(ζ)
ζ
dζ
となります。r → 0 のとき,上式の右辺は
Cr
f(0)
ζ
dζ に収束し 1,前節
Cr
f(0)
ζ
dζ = f(0)
Cr
1
ζ
dζ = 2πif(0)
1
なぜ収束するのかは,参考文献を参照してください。
浅野 晃/応用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) ht
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
コーシーの積分公式
O
C
Cr
P
Q
内側の円の半径→0とすると
積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に沿った積分は (−1) × C
ので,
C
f(ζ)
ζ
dζ =
Cr
f(ζ)
ζ
dζ (8
式の右辺は
Cr
f(0)
ζ
dζ に収束し 1,前節で説明した
1
z
の積分を使うと
Cr
f(0)
ζ
dζ = f(0)
Cr
1
ζ
dζ = 2πif(0) (9
照してください。
学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp/  2/7 ページ
で,P → Q の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に
の正の方向に沿った積分 となるので,
C
f(ζ)
ζ
dζ =
Cr
f(ζ)
ζ
dζ
となります。r → 0 のとき,上式の右辺は
Cr
f(0)
ζ
dζ に収束し 1,前節で説明
Cr
f(0)
ζ
dζ = f(0)
Cr
1
ζ
dζ = 2πif(0)
1
なぜ収束するのかは,参考文献を参照してください。
浅野 晃/応用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://r
に収束する
(詳細略)
C ζ P ζ −Cr
ζ Q
で,P → Q の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方
の正の方向に沿った積分 となるので,
C
f(ζ)
ζ
dζ =
Cr
f(ζ)
ζ
dζ
となります。r → 0 のとき,上式の右辺は
Cr
f(0)
ζ
dζ に収束し 1,前節
Cr
f(0)
ζ
dζ = f(0)
Cr
1
ζ
dζ = 2πif(0)
1
なぜ収束するのかは,参考文献を参照してください。
浅野 晃/応用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) ht
よって
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
コーシーの積分公式
O
C
Cr
P
Q
内側の円の半径→0とすると
積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に沿った積分は (−1) × C
ので,
C
f(ζ)
ζ
dζ =
Cr
f(ζ)
ζ
dζ (8
式の右辺は
Cr
f(0)
ζ
dζ に収束し 1,前節で説明した
1
z
の積分を使うと
Cr
f(0)
ζ
dζ = f(0)
Cr
1
ζ
dζ = 2πif(0) (9
照してください。
学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp/  2/7 ページ
で,P → Q の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に
の正の方向に沿った積分 となるので,
C
f(ζ)
ζ
dζ =
Cr
f(ζ)
ζ
dζ
となります。r → 0 のとき,上式の右辺は
Cr
f(0)
ζ
dζ に収束し 1,前節で説明
Cr
f(0)
ζ
dζ = f(0)
Cr
1
ζ
dζ = 2πif(0)
1
なぜ収束するのかは,参考文献を参照してください。
浅野 晃/応用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://r
に収束する
(詳細略)
C ζ P ζ −Cr
ζ Q
で,P → Q の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方
の正の方向に沿った積分 となるので,
C
f(ζ)
ζ
dζ =
Cr
f(ζ)
ζ
dζ
となります。r → 0 のとき,上式の右辺は
Cr
f(0)
ζ
dζ に収束し 1,前節
Cr
f(0)
ζ
dζ = f(0)
Cr
1
ζ
dζ = 2πif(0)
1
なぜ収束するのかは,参考文献を参照してください。
浅野 晃/応用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) ht
よって
P
図 1: コーシーの積分公式
コーシーの積分公式
コーシーの積分公式は,領域 D で正則な関数 f の点 z における
向に1周する閉曲線 C に沿った積分を使って
f(z) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ − z
dζ
と表されるというものです。とくに z = 0 のとき,C を原点を囲
f(0) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ
dζ
となります。この公式は,正則関数 f の点 z での値は,z を囲む
とを示しています。正則関数を「軟らかい板を,ぐにゃぐにゃと
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孤立特異点と
ローラン級数展開
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ここからの見通し
孤立特異点とは
f(z) = 1 / z
−1
−0.5
0
0.5
1
−1
−0.5
0
0.5
1
−20
−15
−10
−5
0
5
10
15
20
こういう,正則関数にあいた「穴」
(1点を除いて正則)
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ここからの見通し
孤立特異点をもつ関数について
孤立特異点の周りの積分を使って
関数が級数に展開できる(ローラン級数展開)
−1
−0.5
0
0.5
1
−1
−0.5
0
0.5
1
−20
−15
−10
−5
0
5
10
15
20
ローラン級数を
積分することで
孤立特異点の周りの
積分は「留数」で
表されることがわかる
留数を別途求められれば,積分が簡単に求まる
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ローラン級数展開
孤立特異点の周りの経路で積分
前と同じ考えで,コーシーの積分公式より
a
C
Cʹ
P
Q
Cʹʹ
図 2: 孤立特異点とローラン級数展開
前と同じ経路で
り,今日の最初に述べた「穴」です。
のとき,a を中心とする円周 C と,その内部にありやはり a を中心とする円
に,P から C を正の向きに1周→ PQ → C′ を逆向きに1周→ QP という閉
と,経路の内部で f(z) は正則ですから,f(z) をコーシーの積分公式を用いて
と同様の関係を考慮すると
f(z) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ − z
dζ −
1
2πi C′
f(ζ)
ζ − z
dζ
ります。
こで,(10) 式の第1項の積分の過程では,ζ が外側の経路 C を動き,z は
| < |ζ − a| です。そこで,
1
ζ − z
=
1
(ζ − a) − (z − a)
=
1
ζ − a
·
1
1 −
z − a
ζ − a
形すると,右辺の 2 つめの分数は初項 1,公比
z − a
ζ − a
の等比級数の和で表され
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ローラン級数展開
孤立特異点の周りの経路で積分
前と同じ考えで,コーシーの積分公式より
a
C
Cʹ
P
Q
Cʹʹ
図 2: 孤立特異点とローラン級数展開
前と同じ経路で
り,今日の最初に述べた「穴」です。
のとき,a を中心とする円周 C と,その内部にありやはり a を中心とする円
に,P から C を正の向きに1周→ PQ → C′ を逆向きに1周→ QP という閉
と,経路の内部で f(z) は正則ですから,f(z) をコーシーの積分公式を用いて
と同様の関係を考慮すると
f(z) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ − z
dζ −
1
2πi C′
f(ζ)
ζ − z
dζ
ります。
こで,(10) 式の第1項の積分の過程では,ζ が外側の経路 C を動き,z は
| < |ζ − a| です。そこで,
1
ζ − z
=
1
(ζ − a) − (z − a)
=
1
ζ − a
·
1
1 −
z − a
ζ − a
形すると,右辺の 2 つめの分数は初項 1,公比
z − a
ζ − a
の等比級数の和で表され
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ローラン級数展開
孤立特異点の周りの経路で積分
前と同じ考えで,コーシーの積分公式より
a
C
Cʹ
P
Q
Cʹʹ
図 2: 孤立特異点とローラン級数展開
前と同じ経路で
り,今日の最初に述べた「穴」です。
のとき,a を中心とする円周 C と,その内部にありやはり a を中心とする円
に,P から C を正の向きに1周→ PQ → C′ を逆向きに1周→ QP という閉
と,経路の内部で f(z) は正則ですから,f(z) をコーシーの積分公式を用いて
と同様の関係を考慮すると
f(z) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ − z
dζ −
1
2πi C′
f(ζ)
ζ − z
dζ
ります。
こで,(10) 式の第1項の積分の過程では,ζ が外側の経路 C を動き,z は
| < |ζ − a| です。そこで,
1
ζ − z
=
1
(ζ − a) − (z − a)
=
1
ζ − a
·
1
1 −
z − a
ζ − a
形すると,右辺の 2 つめの分数は初項 1,公比
z − a
ζ − a
の等比級数の和で表され
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ローラン級数展開f(z) は正則ですから,f(z) をコーシーの積分公式を用いて表すことができま
考慮すると
f(z) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ − z
dζ −
1
2πi C′
f(ζ)
ζ − z
dζ
第1項の積分の過程では,ζ が外側の経路 C を動き,z は C の内部にある
。そこで,
1
ζ − z
=
1
(ζ − a) − (z − a)
=
1
ζ − a
·
1
1 −
z − a
ζ − a
の 2 つめの分数は初項 1,公比
z − a
ζ − a
の等比級数の和で表され,
1
ζ − z
=
1
ζ − a
1 +
z − a
ζ − a
+
z − a
ζ − a
2
+ · · ·
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ローラン級数展開f(z) は正則ですから,f(z) をコーシーの積分公式を用いて表すことができま
考慮すると
f(z) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ − z
dζ −
1
2πi C′
f(ζ)
ζ − z
dζ
第1項の積分の過程では,ζ が外側の経路 C を動き,z は C の内部にある
。そこで,
1
ζ − z
=
1
(ζ − a) − (z − a)
=
1
ζ − a
·
1
1 −
z − a
ζ − a
の 2 つめの分数は初項 1,公比
z − a
ζ − a
の等比級数の和で表され,
1
ζ − z
=
1
ζ − a
1 +
z − a
ζ − a
+
z − a
ζ − a
2
+ · · ·
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ローラン級数展開f(z) は正則ですから,f(z) をコーシーの積分公式を用いて表すことができま
考慮すると
f(z) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ − z
dζ −
1
2πi C′
f(ζ)
ζ − z
dζ
第1項の積分の過程では,ζ が外側の経路 C を動き,z は C の内部にある
。そこで,
1
ζ − z
=
1
(ζ − a) − (z − a)
=
1
ζ − a
·
1
1 −
z − a
ζ − a
の 2 つめの分数は初項 1,公比
z − a
ζ − a
の等比級数の和で表され,
1
ζ − z
=
1
ζ − a
1 +
z − a
ζ − a
+
z − a
ζ − a
2
+ · · ·
f(z) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ − z
dζ −
1
2πi C′
f(ζ)
ζ − z
dζ
。
(10) 式の第1項の積分の過程では,ζ が外側の経路 C を動き,z は C
− a| です。そこで,
1
ζ − z
=
1
(ζ − a) − (z − a)
=
1
ζ − a
·
1
1 −
z − a
ζ − a
と,右辺の 2 つめの分数は初項 1,公比
z − a
ζ − a
の等比級数の和で表され,
1
ζ − z
=
1
ζ − a
1 +
z − a
ζ − a
+
z − a
ζ − a
2
+ · · ·
。同様に,(10) 式の第2項の積分の過程では,ζ が内側の経路 C′ を動き
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ローラン級数展開f(z) は正則ですから,f(z) をコーシーの積分公式を用いて表すことができま
考慮すると
f(z) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ − z
dζ −
1
2πi C′
f(ζ)
ζ − z
dζ
第1項の積分の過程では,ζ が外側の経路 C を動き,z は C の内部にある
。そこで,
1
ζ − z
=
1
(ζ − a) − (z − a)
=
1
ζ − a
·
1
1 −
z − a
ζ − a
の 2 つめの分数は初項 1,公比
z − a
ζ − a
の等比級数の和で表され,
1
ζ − z
=
1
ζ − a
1 +
z − a
ζ − a
+
z − a
ζ − a
2
+ · · ·
f(z) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ − z
dζ −
1
2πi C′
f(ζ)
ζ − z
dζ
。
(10) 式の第1項の積分の過程では,ζ が外側の経路 C を動き,z は C
− a| です。そこで,
1
ζ − z
=
1
(ζ − a) − (z − a)
=
1
ζ − a
·
1
1 −
z − a
ζ − a
と,右辺の 2 つめの分数は初項 1,公比
z − a
ζ − a
の等比級数の和で表され,
1
ζ − z
=
1
ζ − a
1 +
z − a
ζ − a
+
z − a
ζ − a
2
+ · · ·
。同様に,(10) 式の第2項の積分の過程では,ζ が内側の経路 C′ を動き
2015年度秋学期 
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ローラン級数展開
等比級数の形
f(z) は正則ですから,f(z) をコーシーの積分公式を用いて表すことができま
考慮すると
f(z) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ − z
dζ −
1
2πi C′
f(ζ)
ζ − z
dζ
第1項の積分の過程では,ζ が外側の経路 C を動き,z は C の内部にある
。そこで,
1
ζ − z
=
1
(ζ − a) − (z − a)
=
1
ζ − a
·
1
1 −
z − a
ζ − a
の 2 つめの分数は初項 1,公比
z − a
ζ − a
の等比級数の和で表され,
1
ζ − z
=
1
ζ − a
1 +
z − a
ζ − a
+
z − a
ζ − a
2
+ · · ·
f(z) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ − z
dζ −
1
2πi C′
f(ζ)
ζ − z
dζ
。
(10) 式の第1項の積分の過程では,ζ が外側の経路 C を動き,z は C
− a| です。そこで,
1
ζ − z
=
1
(ζ − a) − (z − a)
=
1
ζ − a
·
1
1 −
z − a
ζ − a
と,右辺の 2 つめの分数は初項 1,公比
z − a
ζ − a
の等比級数の和で表され,
1
ζ − z
=
1
ζ − a
1 +
z − a
ζ − a
+
z − a
ζ − a
2
+ · · ·
。同様に,(10) 式の第2項の積分の過程では,ζ が内側の経路 C′ を動き
2015年度秋学期 応用数学(解析) 第13回 孤立特異点と留数 (2015. 12. 17)
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2015年度秋学期 応用数学(解析) 第13回 孤立特異点と留数 (2015. 12. 17)

  • 4. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. こんな積分は 積分 ∞ −∞ 1 x4 + 1 dx を求めることを考えます。そのために, の 1 z4 + 1 の積分が,実軸上以外では r → 0 のとき 0 になる 上では |z| r であることを用います。 辺では r+ri r 1 z4 + 1 dz r+ri r 1 |z|4 + 1 d|z| r 0 1 r4 + 1 dy = r r4 + 1 ∞ 1 π
  • 5. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. こんな積分は まっとうには計算できません。積分 ∞ −∞ 1 x4 + 1 dx を求めることを考えます。そのために, の 1 z4 + 1 の積分が,実軸上以外では r → 0 のとき 0 になる 上では |z| r であることを用います。 辺では r+ri r 1 z4 + 1 dz r+ri r 1 |z|4 + 1 d|z| r 0 1 r4 + 1 dy = r r4 + 1 ∞ 1 π
  • 6. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. こんな積分は まっとうには計算できません。 そこで 積分 ∞ −∞ 1 x4 + 1 dx を求めることを考えます。そのために, の 1 z4 + 1 の積分が,実軸上以外では r → 0 のとき 0 になる 上では |z| r であることを用います。 辺では r+ri r 1 z4 + 1 dz r+ri r 1 |z|4 + 1 d|z| r 0 1 r4 + 1 dy = r r4 + 1 ∞ 1 π
  • 7. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. こんな積分は まっとうには計算できません。 そこで 積分 ∞ −∞ 1 x4 + 1 dx を求めることを考えます。そのために, の 1 z4 + 1 の積分が,実軸上以外では r → 0 のとき 0 になる 上では |z| r であることを用います。 辺では r+ri r 1 z4 + 1 dz r+ri r 1 |z|4 + 1 d|z| r 0 1 r4 + 1 dy = r r4 + 1 ∞ 1 π x 数直線を
  • 8. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. こんな積分は まっとうには計算できません。 そこで 積分 ∞ −∞ 1 x4 + 1 dx を求めることを考えます。そのために, の 1 z4 + 1 の積分が,実軸上以外では r → 0 のとき 0 になる 上では |z| r であることを用います。 辺では r+ri r 1 z4 + 1 dz r+ri r 1 |z|4 + 1 d|z| r 0 1 r4 + 1 dy = r r4 + 1 ∞ 1 π x 数直線を y
  • 9. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. こんな積分は まっとうには計算できません。 そこで 積分 ∞ −∞ 1 x4 + 1 dx を求めることを考えます。そのために, の 1 z4 + 1 の積分が,実軸上以外では r → 0 のとき 0 になる 上では |z| r であることを用います。 辺では r+ri r 1 z4 + 1 dz r+ri r 1 |z|4 + 1 d|z| r 0 1 r4 + 1 dy = r r4 + 1 ∞ 1 π x 数直線を y 複素平面に拡張
  • 10. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. こんな積分は まっとうには計算できません。 そこで 積分 ∞ −∞ 1 x4 + 1 dx を求めることを考えます。そのために, の 1 z4 + 1 の積分が,実軸上以外では r → 0 のとき 0 になる 上では |z| r であることを用います。 辺では r+ri r 1 z4 + 1 dz r+ri r 1 |z|4 + 1 d|z| r 0 1 r4 + 1 dy = r r4 + 1 ∞ 1 π x 数直線を 実部 y 虚部 複素平面に拡張 z = x + yi
  • 11. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. こんな積分は まっとうには計算できません。 そこで 積分 ∞ −∞ 1 x4 + 1 dx を求めることを考えます。そのために, の 1 z4 + 1 の積分が,実軸上以外では r → 0 のとき 0 になる 上では |z| r であることを用います。 辺では r+ri r 1 z4 + 1 dz r+ri r 1 |z|4 + 1 d|z| r 0 1 r4 + 1 dy = r r4 + 1 ∞ 1 π x 数直線を 実部 y 虚部 複素平面に拡張 z = x + yi こういう周C上で C
  • 12. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. こんな積分は まっとうには計算できません。 そこで 積分 ∞ −∞ 1 x4 + 1 dx を求めることを考えます。そのために, の 1 z4 + 1 の積分が,実軸上以外では r → 0 のとき 0 になる 上では |z| r であることを用います。 辺では r+ri r 1 z4 + 1 dz r+ri r 1 |z|4 + 1 d|z| r 0 1 r4 + 1 dy = r r4 + 1 ∞ 1 π x 数直線を 実部 y 虚部 複素平面に拡張 z = x + yi こういう周C上で C = (1+i√ 2 − = −1 − 4 √ 2 となり,同様に Res( −1 + i √ 2 ; f) = 1 − i 4 √ 2 となり よって,(25) 式より, 1 2πi C f(z)dz = Res( 1 で,すなわち C 1 z4 + 1 dz = π √ 2 が得られます 浅野 晃/応用数学(解析)(2013 年度春学期) 第13回 を計算すると
  • 13. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. こんな積分は まっとうには計算できません。 そこで 積分 ∞ −∞ 1 x4 + 1 dx を求めることを考えます。そのために, の 1 z4 + 1 の積分が,実軸上以外では r → 0 のとき 0 になる 上では |z| r であることを用います。 辺では r+ri r 1 z4 + 1 dz r+ri r 1 |z|4 + 1 d|z| r 0 1 r4 + 1 dy = r r4 + 1 ∞ 1 π x 数直線を 実部 y 虚部 複素平面に拡張 z = x + yi こういう周C上で C = (1+i√ 2 − = −1 − 4 √ 2 となり,同様に Res( −1 + i √ 2 ; f) = 1 − i 4 √ 2 となり よって,(25) 式より, 1 2πi C f(z)dz = Res( 1 で,すなわち C 1 z4 + 1 dz = π √ 2 が得られます 浅野 晃/応用数学(解析)(2013 年度春学期) 第13回 を計算すると 上の積分も求まる
  • 16. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. コーシーの積分定理 複素関数 f(z) が,領域 D での正則関数で 経路 C が, D 内にある単純閉曲線ならば b) − F(a) (14) ,経路によらず C f(z)dz = 0 である 記のコーシーの積分定理です。 http://racco.mikeneko.jp/  4/5 ページ −1 −0.5 0 0.5 1 −1 −0.5 0 0.5 1 0 0.5 1 1.5 2 2.5 3 f(z) = ez
  • 17. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. コーシーの積分定理 複素関数 f(z) が,領域 D での正則関数で 経路 C が, D 内にある単純閉曲線ならば b) − F(a) (14) ,経路によらず C f(z)dz = 0 である 記のコーシーの積分定理です。 http://racco.mikeneko.jp/  4/5 ページ −1 −0.5 0 0.5 1 −1 −0.5 0 0.5 1 0 0.5 1 1.5 2 2.5 3 f(z) = ez
  • 18. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. コーシーの積分定理 複素関数 f(z) が,領域 D での正則関数で 経路 C が, D 内にある単純閉曲線ならば b) − F(a) (14) ,経路によらず C f(z)dz = 0 である 記のコーシーの積分定理です。 http://racco.mikeneko.jp/  4/5 ページ −1 −0.5 0 0.5 1 −1 −0.5 0 0.5 1 0 0.5 1 1.5 2 2.5 3 f(z) = ez 積分は0
  • 19. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. ここからの話は 正則でない点を囲んで積分したら? f(z) = 1 / z −1 −0.5 0 0.5 1 −1 −0.5 0 0.5 1 −20 −15 −10 −5 0 5 10 15 20
  • 20. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. ここからの話は 正則でない点を囲んで積分したら? f(z) = 1 / z −1 −0.5 0 0.5 1 −1 −0.5 0 0.5 1 −20 −15 −10 −5 0 5 10 15 20
  • 21. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. ここからの話は 正則でない点を囲んで積分したら? f(z) = 1 / z −1 −0.5 0 0.5 1 −1 −0.5 0 0.5 1 −20 −15 −10 −5 0 5 10 15 20 積分は?
  • 22. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. ここからの話は 正則でない点を囲んで積分したら? f(z) = 1 / z −1 −0.5 0 0.5 1 −1 −0.5 0 0.5 1 −20 −15 −10 −5 0 5 10 15 20 積分は? 正則でない「穴」によって決まる
  • 27. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. zn の積分を考える 関数をべき級数で表して, 各項の積分を考えるため f(z) = zn を,単位円周C に沿って正の向きに 回って積分する 複素平面において 原点を中心とする 半径1の円周
  • 28. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. zn の積分を考える 関数をべき級数で表して, 各項の積分を考えるため f(z) = zn を,単位円周C に沿って正の向きに 回って積分する 複素平面において 原点を中心とする 半径1の円周 実軸 虚軸 1 1
  • 29. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. zn の積分を考える 関数をべき級数で表して, 各項の積分を考えるため f(z) = zn を,単位円周C に沿って正の向きに 回って積分する 複素平面において 原点を中心とする 半径1の円周 実軸 虚軸 1 1
  • 30. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. zn の積分を考える 関数をべき級数で表して, 各項の積分を考えるため f(z) = zn を,単位円周C に沿って正の向きに 回って積分する 複素平面において 原点を中心とする 半径1の円周 実軸 虚軸 1 1 正の向き
  • 31. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. zn の積分を考える n = 0, 1, 2, … のとき f(z) = z0, z1, z2, … は単位円周C の内部で正則 f(z) = zn の積分 今日の問題のような積分を考えるため 準備として,f(z) = zn を,単位円周(複 の向きにまわって積分した時の値を考え C を単位円周とします。まず,n = 0, 分定理により C f(z)dz = 0 です。 一方,n = −1, −2, . . . のとき,あらた f(z) は正則ではありません。この場合は 表されるので, C コーシーの積分定理により
  • 32. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. zn の積分を考える n = –1, –2, –3, … のとき ややこしいので,あらためて えます。 , 1, 2, . . . の場合は,円周内で zn は正則ですから,コーシ ためて f(z) = 1 zn (n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ < f(z)dz = 2π 0 e−inθ dz dθ dθ = 2π 0 e−inθ ieiθ dθ 2π とおいて n = 1, 2, 3, …とする
  • 33. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. zn の積分を考える n = –1, –2, –3, … のとき ややこしいので,あらためて えます。 , 1, 2, . . . の場合は,円周内で zn は正則ですから,コーシ ためて f(z) = 1 zn (n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ < f(z)dz = 2π 0 e−inθ dz dθ dθ = 2π 0 e−inθ ieiθ dθ 2π とおいて n = 1, 2, 3, …とする 考えるために,関数を級数で表して,各項に対する積分を考えます。その 単位円周(複素平面における,原点を中心とする半径 1 の円周)にそって正 の値を考えます。 ず,n = 0, 1, 2, . . . の場合は,円周内で zn は正則ですから,コーシーの積 です。 とき,あらためて f(z) = 1 zn (n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z = 0 で 。この場合は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ < 2π) と C f(z)dz = 2π 0 e−inθ dz dθ dθ = 2π 0 e−inθ ieiθ dθ = i 2π 0 ei(1−n)θ dθ (1) = 1 のとき 1 2π
  • 34. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. zn の積分を考える n = –1, –2, –3, … のとき ややこしいので,あらためて えます。 , 1, 2, . . . の場合は,円周内で zn は正則ですから,コーシ ためて f(z) = 1 zn (n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ < f(z)dz = 2π 0 e−inθ dz dθ dθ = 2π 0 e−inθ ieiθ dθ 2π とおいて n = 1, 2, 3, …とする 考えるために,関数を級数で表して,各項に対する積分を考えます。その 単位円周(複素平面における,原点を中心とする半径 1 の円周)にそって正 の値を考えます。 ず,n = 0, 1, 2, . . . の場合は,円周内で zn は正則ですから,コーシーの積 です。 とき,あらためて f(z) = 1 zn (n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z = 0 で 。この場合は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ < 2π) と C f(z)dz = 2π 0 e−inθ dz dθ dθ = 2π 0 e−inθ ieiθ dθ = i 2π 0 ei(1−n)θ dθ (1) = 1 のとき 1 2π 実軸 虚軸 1 1 C
  • 35. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. zn の積分を考える n = –1, –2, –3, … のとき ややこしいので,あらためて えます。 , 1, 2, . . . の場合は,円周内で zn は正則ですから,コーシ ためて f(z) = 1 zn (n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ < f(z)dz = 2π 0 e−inθ dz dθ dθ = 2π 0 e−inθ ieiθ dθ 2π とおいて n = 1, 2, 3, …とする 考えるために,関数を級数で表して,各項に対する積分を考えます。その 単位円周(複素平面における,原点を中心とする半径 1 の円周)にそって正 の値を考えます。 ず,n = 0, 1, 2, . . . の場合は,円周内で zn は正則ですから,コーシーの積 です。 とき,あらためて f(z) = 1 zn (n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z = 0 で 。この場合は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ < 2π) と C f(z)dz = 2π 0 e−inθ dz dθ dθ = 2π 0 e−inθ ieiθ dθ = i 2π 0 ei(1−n)θ dθ (1) = 1 のとき 1 2π 経路 C 上で 実軸 虚軸 1 1 C
  • 36. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. zn の積分を考える n = –1, –2, –3, … のとき ややこしいので,あらためて えます。 , 1, 2, . . . の場合は,円周内で zn は正則ですから,コーシ ためて f(z) = 1 zn (n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ < f(z)dz = 2π 0 e−inθ dz dθ dθ = 2π 0 e−inθ ieiθ dθ 2π とおいて n = 1, 2, 3, …とする 考えるために,関数を級数で表して,各項に対する積分を考えます。その 単位円周(複素平面における,原点を中心とする半径 1 の円周)にそって正 の値を考えます。 ず,n = 0, 1, 2, . . . の場合は,円周内で zn は正則ですから,コーシーの積 です。 とき,あらためて f(z) = 1 zn (n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z = 0 で 。この場合は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ < 2π) と C f(z)dz = 2π 0 e−inθ dz dθ dθ = 2π 0 e−inθ ieiθ dθ = i 2π 0 ei(1−n)θ dθ (1) = 1 のとき 1 2π 経路 C 上で るために,関数を級数で表して,各項に対する積分を考えま 周(複素平面における,原点を中心とする半径 1 の円周)に を考えます。 = 0, 1, 2, . . . の場合は,円周内で zn は正則ですから,コー 。 あらためて f(z) = 1 zn (n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき 場合は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 C f(z)dz = 2π 0 e−inθ dz dθ dθ = 2π e−inθ ieiθ dθ ない点、いわば「穴」があいている場合はどうなるか,が今回の話題です。 分を考えるために,関数を級数で表して,各項に対する積分を考えます。その ,単位円周(複素平面における,原点を中心とする半径 1 の円周)にそって正 た時の値を考えます。 。まず,n = 0, 1, 2, . . . の場合は,円周内で zn は正則ですから,コーシーの積 = 0 です。 のとき,あらためて f(z) = 1 zn (n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z = 0 で ん。この場合は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ < 2π) と C f(z)dz = 2π 0 e−inθ dz dθ dθ = 2π 0 e−inθ ieiθ dθ (1) 実軸 虚軸 1 1 C
  • 37. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. zn の積分を考える n = –1, –2, –3, … のとき ややこしいので,あらためて えます。 , 1, 2, . . . の場合は,円周内で zn は正則ですから,コーシ ためて f(z) = 1 zn (n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ < f(z)dz = 2π 0 e−inθ dz dθ dθ = 2π 0 e−inθ ieiθ dθ 2π とおいて n = 1, 2, 3, …とする 考えるために,関数を級数で表して,各項に対する積分を考えます。その 単位円周(複素平面における,原点を中心とする半径 1 の円周)にそって正 の値を考えます。 ず,n = 0, 1, 2, . . . の場合は,円周内で zn は正則ですから,コーシーの積 です。 とき,あらためて f(z) = 1 zn (n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z = 0 で 。この場合は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ < 2π) と C f(z)dz = 2π 0 e−inθ dz dθ dθ = 2π 0 e−inθ ieiθ dθ = i 2π 0 ei(1−n)θ dθ (1) = 1 のとき 1 2π 経路 C 上で るために,関数を級数で表して,各項に対する積分を考えま 周(複素平面における,原点を中心とする半径 1 の円周)に を考えます。 = 0, 1, 2, . . . の場合は,円周内で zn は正則ですから,コー 。 あらためて f(z) = 1 zn (n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき 場合は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 C f(z)dz = 2π 0 e−inθ dz dθ dθ = 2π e−inθ ieiθ dθ ない点、いわば「穴」があいている場合はどうなるか,が今回の話題です。 分を考えるために,関数を級数で表して,各項に対する積分を考えます。その ,単位円周(複素平面における,原点を中心とする半径 1 の円周)にそって正 た時の値を考えます。 。まず,n = 0, 1, 2, . . . の場合は,円周内で zn は正則ですから,コーシーの積 = 0 です。 のとき,あらためて f(z) = 1 zn (n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z = 0 で ん。この場合は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ < 2π) と C f(z)dz = 2π 0 e−inθ dz dθ dθ = 2π 0 e−inθ ieiθ dθ (1) 実軸 虚軸 1 1 C 置換積分
  • 38. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. zn の積分を考える n = –1, –2, –3, … のとき ややこしいので,あらためて えます。 , 1, 2, . . . の場合は,円周内で zn は正則ですから,コーシ ためて f(z) = 1 zn (n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ < f(z)dz = 2π 0 e−inθ dz dθ dθ = 2π 0 e−inθ ieiθ dθ 2π とおいて n = 1, 2, 3, …とする 考えるために,関数を級数で表して,各項に対する積分を考えます。その 単位円周(複素平面における,原点を中心とする半径 1 の円周)にそって正 の値を考えます。 ず,n = 0, 1, 2, . . . の場合は,円周内で zn は正則ですから,コーシーの積 です。 とき,あらためて f(z) = 1 zn (n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z = 0 で 。この場合は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ < 2π) と C f(z)dz = 2π 0 e−inθ dz dθ dθ = 2π 0 e−inθ ieiθ dθ = i 2π 0 ei(1−n)θ dθ (1) = 1 のとき 1 2π 経路 C 上で るために,関数を級数で表して,各項に対する積分を考えま 周(複素平面における,原点を中心とする半径 1 の円周)に を考えます。 = 0, 1, 2, . . . の場合は,円周内で zn は正則ですから,コー 。 あらためて f(z) = 1 zn (n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき 場合は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 C f(z)dz = 2π 0 e−inθ dz dθ dθ = 2π e−inθ ieiθ dθ ない点、いわば「穴」があいている場合はどうなるか,が今回の話題です。 分を考えるために,関数を級数で表して,各項に対する積分を考えます。その ,単位円周(複素平面における,原点を中心とする半径 1 の円周)にそって正 た時の値を考えます。 。まず,n = 0, 1, 2, . . . の場合は,円周内で zn は正則ですから,コーシーの積 = 0 です。 のとき,あらためて f(z) = 1 zn (n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z = 0 で ん。この場合は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ < 2π) と C f(z)dz = 2π 0 e−inθ dz dθ dθ = 2π 0 e−inθ ieiθ dθ (1) 実軸 虚軸 1 1 C 置換積分
  • 39. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. zn の積分を考える について n = 1のときためて f(z) = 1 zn (n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z = 0 は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ < 2π) C f(z)dz = 2π 0 e−inθ dz dθ dθ = 2π 0 e−inθ ieiθ dθ = i 2π 0 ei(1−n)θ dθ き 1 2π = 0 e−inθ ieiθ dθ = i 2π 0 ei(1−n)θ dθ (1) ,n = 1 のとき C 1 z dz = i 2π 0 dθ = 2πi (2) ときは C 1 zn dz = i e2(n−1)πi − 1 (3) − 1)π) + i sin(2(n − 1)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。 る半径 1 の円周を C とするとき, C 1 (z − a)n dz = 2πi n = 1 0 n = 2, 3, . . . (4) C f(z)dz = 2π 0 e−inθ dz dθ dθ = 2π 0 e−inθ ieiθ dθ = i 2π 0 ei(1−n)θ dθ (1) n = 1 のとき C 1 z dz = i 2π 0 dθ = 2πi (2) きは C 1 zn dz = i e2(n−1)πi − 1 (3) 1)π) + i sin(2(n − 1)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。 半径 1 の円周を C とするとき,
  • 40. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. zn の積分を考える について n = 1のときためて f(z) = 1 zn (n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z = 0 は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ < 2π) C f(z)dz = 2π 0 e−inθ dz dθ dθ = 2π 0 e−inθ ieiθ dθ = i 2π 0 ei(1−n)θ dθ き 1 2π = 0 e−inθ ieiθ dθ = i 2π 0 ei(1−n)θ dθ (1) ,n = 1 のとき C 1 z dz = i 2π 0 dθ = 2πi (2) ときは C 1 zn dz = i e2(n−1)πi − 1 (3) − 1)π) + i sin(2(n − 1)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。 る半径 1 の円周を C とするとき, C 1 (z − a)n dz = 2πi n = 1 0 n = 2, 3, . . . (4) C f(z)dz = 2π 0 e−inθ dz dθ dθ = 2π 0 e−inθ ieiθ dθ = i 2π 0 ei(1−n)θ dθ (1) n = 1 のとき C 1 z dz = i 2π 0 dθ = 2πi (2) きは C 1 zn dz = i e2(n−1)πi − 1 (3) 1)π) + i sin(2(n − 1)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。 半径 1 の円周を C とするとき, n = 1
  • 41. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. zn の積分を考える について n = 1のときためて f(z) = 1 zn (n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z = 0 は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ < 2π) C f(z)dz = 2π 0 e−inθ dz dθ dθ = 2π 0 e−inθ ieiθ dθ = i 2π 0 ei(1−n)θ dθ き 1 2π = 0 e−inθ ieiθ dθ = i 2π 0 ei(1−n)θ dθ (1) ,n = 1 のとき C 1 z dz = i 2π 0 dθ = 2πi (2) ときは C 1 zn dz = i e2(n−1)πi − 1 (3) − 1)π) + i sin(2(n − 1)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。 る半径 1 の円周を C とするとき, C 1 (z − a)n dz = 2πi n = 1 0 n = 2, 3, . . . (4) C f(z)dz = 2π 0 e−inθ dz dθ dθ = 2π 0 e−inθ ieiθ dθ = i 2π 0 ei(1−n)θ dθ (1) n = 1 のとき C 1 z dz = i 2π 0 dθ = 2πi (2) きは C 1 zn dz = i e2(n−1)πi − 1 (3) 1)π) + i sin(2(n − 1)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。 半径 1 の円周を C とするとき, n = 1 C f(z)dz = 2π 0 e−inθ dz dθ dθ = 2π 0 e−inθ ieiθ dθ = i 2π 0 ei(1−n)θ dθ (1) は,n = 1 のとき C 1 z dz = i 2π 0 dθ = 2πi (2) ときは C 1 zn dz = i e2(n−1)πi − 1 (3) − 1)π) + i sin(2(n − 1)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。 する半径 1 の円周を C とするとき, C 1 (z − a)n dz = 2πi n = 1 0 n = 2, 3, . . . (4)
  • 42. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. zn の積分を考える について n = 1のときためて f(z) = 1 zn (n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z = 0 は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ < 2π) C f(z)dz = 2π 0 e−inθ dz dθ dθ = 2π 0 e−inθ ieiθ dθ = i 2π 0 ei(1−n)θ dθ き 1 2π = 0 e−inθ ieiθ dθ = i 2π 0 ei(1−n)θ dθ (1) ,n = 1 のとき C 1 z dz = i 2π 0 dθ = 2πi (2) ときは C 1 zn dz = i e2(n−1)πi − 1 (3) − 1)π) + i sin(2(n − 1)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。 る半径 1 の円周を C とするとき, C 1 (z − a)n dz = 2πi n = 1 0 n = 2, 3, . . . (4) C f(z)dz = 2π 0 e−inθ dz dθ dθ = 2π 0 e−inθ ieiθ dθ = i 2π 0 ei(1−n)θ dθ (1) n = 1 のとき C 1 z dz = i 2π 0 dθ = 2πi (2) きは C 1 zn dz = i e2(n−1)πi − 1 (3) 1)π) + i sin(2(n − 1)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。 半径 1 の円周を C とするとき, n = 1 C f(z)dz = 2π 0 e−inθ dz dθ dθ = 2π 0 e−inθ ieiθ dθ = i 2π 0 ei(1−n)θ dθ (1) は,n = 1 のとき C 1 z dz = i 2π 0 dθ = 2πi (2) ときは C 1 zn dz = i e2(n−1)πi − 1 (3) − 1)π) + i sin(2(n − 1)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。 する半径 1 の円周を C とするとき, C 1 (z − a)n dz = 2πi n = 1 0 n = 2, 3, . . . (4) n = 2, 3, … のとき
  • 43. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. zn の積分を考える について n = 1のときためて f(z) = 1 zn (n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z = 0 は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ < 2π) C f(z)dz = 2π 0 e−inθ dz dθ dθ = 2π 0 e−inθ ieiθ dθ = i 2π 0 ei(1−n)θ dθ き 1 2π = 0 e−inθ ieiθ dθ = i 2π 0 ei(1−n)θ dθ (1) ,n = 1 のとき C 1 z dz = i 2π 0 dθ = 2πi (2) ときは C 1 zn dz = i e2(n−1)πi − 1 (3) − 1)π) + i sin(2(n − 1)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。 る半径 1 の円周を C とするとき, C 1 (z − a)n dz = 2πi n = 1 0 n = 2, 3, . . . (4) C f(z)dz = 2π 0 e−inθ dz dθ dθ = 2π 0 e−inθ ieiθ dθ = i 2π 0 ei(1−n)θ dθ (1) n = 1 のとき C 1 z dz = i 2π 0 dθ = 2πi (2) きは C 1 zn dz = i e2(n−1)πi − 1 (3) 1)π) + i sin(2(n − 1)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。 半径 1 の円周を C とするとき, n = 1 C f(z)dz = 2π 0 e−inθ dz dθ dθ = 2π 0 e−inθ ieiθ dθ = i 2π 0 ei(1−n)θ dθ (1) は,n = 1 のとき C 1 z dz = i 2π 0 dθ = 2πi (2) ときは C 1 zn dz = i e2(n−1)πi − 1 (3) − 1)π) + i sin(2(n − 1)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。 する半径 1 の円周を C とするとき, C 1 (z − a)n dz = 2πi n = 1 0 n = 2, 3, . . . (4) n = 2, 3, … のとき C f(z)dz = 2π 0 e−inθ dz dθ dθ = 2π 0 e−inθ ieiθ dθ = i 2π 0 ei(1−n)θ dθ ( 分は,n = 1 のとき C 1 z dz = i 2π 0 dθ = 2πi ( のときは C 1 zn dz = i i(1 − n) ei(1−n)θ 2π 0 = 1 1 − n e2(1−n)πi − 1 ( 2(1 − n)π) + i sin(2(1 − n)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。 とする半径 1 の円周を C とするとき,
  • 44. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. zn の積分を考える について n = 1のときためて f(z) = 1 zn (n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z = 0 は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ < 2π) C f(z)dz = 2π 0 e−inθ dz dθ dθ = 2π 0 e−inθ ieiθ dθ = i 2π 0 ei(1−n)θ dθ き 1 2π = 0 e−inθ ieiθ dθ = i 2π 0 ei(1−n)θ dθ (1) ,n = 1 のとき C 1 z dz = i 2π 0 dθ = 2πi (2) ときは C 1 zn dz = i e2(n−1)πi − 1 (3) − 1)π) + i sin(2(n − 1)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。 る半径 1 の円周を C とするとき, C 1 (z − a)n dz = 2πi n = 1 0 n = 2, 3, . . . (4) C f(z)dz = 2π 0 e−inθ dz dθ dθ = 2π 0 e−inθ ieiθ dθ = i 2π 0 ei(1−n)θ dθ (1) n = 1 のとき C 1 z dz = i 2π 0 dθ = 2πi (2) きは C 1 zn dz = i e2(n−1)πi − 1 (3) 1)π) + i sin(2(n − 1)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。 半径 1 の円周を C とするとき, n = 1 C f(z)dz = 2π 0 e−inθ dz dθ dθ = 2π 0 e−inθ ieiθ dθ = i 2π 0 ei(1−n)θ dθ (1) は,n = 1 のとき C 1 z dz = i 2π 0 dθ = 2πi (2) ときは C 1 zn dz = i e2(n−1)πi − 1 (3) − 1)π) + i sin(2(n − 1)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。 する半径 1 の円周を C とするとき, C 1 (z − a)n dz = 2πi n = 1 0 n = 2, 3, . . . (4) n = 2, 3, … のとき C f(z)dz = 2π 0 e−inθ dz dθ dθ = 2π 0 e−inθ ieiθ dθ = i 2π 0 ei(1−n)θ dθ ( 分は,n = 1 のとき C 1 z dz = i 2π 0 dθ = 2πi ( のときは C 1 zn dz = i i(1 − n) ei(1−n)θ 2π 0 = 1 1 − n e2(1−n)πi − 1 ( 2(1 − n)π) + i sin(2(1 − n)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。 とする半径 1 の円周を C とするとき, f(z) は正則ではありません。この場合は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z 表されるので, C f(z)dz = 2π 0 e−inθ dz dθ dθ = 2π 0 e−inθ ieiθ dθ = i 2π 0 ei(1−n)θ dθ となります。この積分は,n = 1 のとき C 1 z dz = i 2π 0 dθ = 2πi となり,n = 2, 3, . . . のときは C 1 zn dz = i i(1 − n) ei(1−n)θ 2π 0 = 1 1 − n e2(1−n)πi − 1 で,e2(1−n)πi = cos(2(1 − n)π) + i sin(2(1 − n)π) = 1 ですから上の積分は 0 ですより
  • 45. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. zn の積分を考える について n = 1のときためて f(z) = 1 zn (n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z = 0 は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ < 2π) C f(z)dz = 2π 0 e−inθ dz dθ dθ = 2π 0 e−inθ ieiθ dθ = i 2π 0 ei(1−n)θ dθ き 1 2π = 0 e−inθ ieiθ dθ = i 2π 0 ei(1−n)θ dθ (1) ,n = 1 のとき C 1 z dz = i 2π 0 dθ = 2πi (2) ときは C 1 zn dz = i e2(n−1)πi − 1 (3) − 1)π) + i sin(2(n − 1)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。 る半径 1 の円周を C とするとき, C 1 (z − a)n dz = 2πi n = 1 0 n = 2, 3, . . . (4) C f(z)dz = 2π 0 e−inθ dz dθ dθ = 2π 0 e−inθ ieiθ dθ = i 2π 0 ei(1−n)θ dθ (1) n = 1 のとき C 1 z dz = i 2π 0 dθ = 2πi (2) きは C 1 zn dz = i e2(n−1)πi − 1 (3) 1)π) + i sin(2(n − 1)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。 半径 1 の円周を C とするとき, n = 1 C f(z)dz = 2π 0 e−inθ dz dθ dθ = 2π 0 e−inθ ieiθ dθ = i 2π 0 ei(1−n)θ dθ (1) は,n = 1 のとき C 1 z dz = i 2π 0 dθ = 2πi (2) ときは C 1 zn dz = i e2(n−1)πi − 1 (3) − 1)π) + i sin(2(n − 1)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。 する半径 1 の円周を C とするとき, C 1 (z − a)n dz = 2πi n = 1 0 n = 2, 3, . . . (4) n = 2, 3, … のとき C f(z)dz = 2π 0 e−inθ dz dθ dθ = 2π 0 e−inθ ieiθ dθ = i 2π 0 ei(1−n)θ dθ ( 分は,n = 1 のとき C 1 z dz = i 2π 0 dθ = 2πi ( のときは C 1 zn dz = i i(1 − n) ei(1−n)θ 2π 0 = 1 1 − n e2(1−n)πi − 1 ( 2(1 − n)π) + i sin(2(1 − n)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。 とする半径 1 の円周を C とするとき, f(z) は正則ではありません。この場合は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z 表されるので, C f(z)dz = 2π 0 e−inθ dz dθ dθ = 2π 0 e−inθ ieiθ dθ = i 2π 0 ei(1−n)θ dθ となります。この積分は,n = 1 のとき C 1 z dz = i 2π 0 dθ = 2πi となり,n = 2, 3, . . . のときは C 1 zn dz = i i(1 − n) ei(1−n)θ 2π 0 = 1 1 − n e2(1−n)πi − 1 で,e2(1−n)πi = cos(2(1 − n)π) + i sin(2(1 − n)π) = 1 ですから上の積分は 0 ですより 一方,n = −1, −2, . . . のとき,あらためて f(z f(z) は正則ではありません。この場合は,単位円 表されるので, C f(z)dz = = = となります。この積分は,n = 1 のとき C 1 z dz = となり,n = 2, 3, . . . のときは C 1 zn dz = i( C f(z)dz = 0 e−inθ dθ dθ = 2π 0 e−inθ ieiθ dθ = i 2π 0 ei(1−n)θ dθ ます。この積分は,n = 1 のとき C 1 z dz = i 2π 0 dθ = 2πi ,n = 2, 3, . . . のときは C 1 zn dz = i i(1 − n) ei(1−n)θ 2π 0 = 1 1 − n e2(1−n)πi − 1 1−n)πi = cos(2(1 − n)π) + i sin(2(1 − n)π) = 1 ですから上の積分は 0 で
  • 46. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. zn の積分を考える つまり C 1 z dz = i 2π 0 dθ = 2πi = 2, 3, . . . のときは C 1 zn dz = i i(1 − n) ei(1−n)θ 2π 0 = 1 1 − n e2(1−n)πi − 1 πi = cos(2(1 − n)π) + i sin(2(1 − n)π) = 1 ですから上の a を中心とする半径 1 の円周を C とするとき, C 1 (z − a)n dz = 2πi n = 1 0 n = 2, 3, 1 − n )πi = cos(2(1 − n)π) + i sin(2(1 − n)π) = 1 ですから上の積分 ,a を中心とする半径 1 の円周を C とするとき, C 1 (z − a)n dz = 2πi n = 1 0 n = 2, 3, . . . す。 用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) ht = i 2π 0 ei(1−n)θ dθ のとき C 1 z dz = i 2π 0 dθ = 2πi C 1 zn dz = i i(1 − n) ei(1−n)θ 2π 0 = 1 1 − n e2(1−n)πi − 1 i sin(2(1 − n)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。 = i 0 ei(1−n)θ dθ = i 2π 0 dθ = 2πi i i(1 − n) ei(1−n)θ 2π 0 1 1 − n e2(1−n)πi − 1 )π) = 1 ですから上の積分は 0 です。
  • 47. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. zn の積分を考える つまり C 1 z dz = i 2π 0 dθ = 2πi = 2, 3, . . . のときは C 1 zn dz = i i(1 − n) ei(1−n)θ 2π 0 = 1 1 − n e2(1−n)πi − 1 πi = cos(2(1 − n)π) + i sin(2(1 − n)π) = 1 ですから上の a を中心とする半径 1 の円周を C とするとき, C 1 (z − a)n dz = 2πi n = 1 0 n = 2, 3, 1 − n )πi = cos(2(1 − n)π) + i sin(2(1 − n)π) = 1 ですから上の積分 ,a を中心とする半径 1 の円周を C とするとき, C 1 (z − a)n dz = 2πi n = 1 0 n = 2, 3, . . . す。 用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) ht = i 2π 0 ei(1−n)θ dθ のとき C 1 z dz = i 2π 0 dθ = 2πi C 1 zn dz = i i(1 − n) ei(1−n)θ 2π 0 = 1 1 − n e2(1−n)πi − 1 i sin(2(1 − n)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。 = i 0 ei(1−n)θ dθ = i 2π 0 dθ = 2πi i i(1 − n) ei(1−n)θ 2π 0 1 1 − n e2(1−n)πi − 1 )π) = 1 ですから上の積分は 0 です。 また,a を中心とする半径1の円周を C とすると
  • 48. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. zn の積分を考える つまり C 1 z dz = i 2π 0 dθ = 2πi = 2, 3, . . . のときは C 1 zn dz = i i(1 − n) ei(1−n)θ 2π 0 = 1 1 − n e2(1−n)πi − 1 πi = cos(2(1 − n)π) + i sin(2(1 − n)π) = 1 ですから上の a を中心とする半径 1 の円周を C とするとき, C 1 (z − a)n dz = 2πi n = 1 0 n = 2, 3, 1 − n )πi = cos(2(1 − n)π) + i sin(2(1 − n)π) = 1 ですから上の積分 ,a を中心とする半径 1 の円周を C とするとき, C 1 (z − a)n dz = 2πi n = 1 0 n = 2, 3, . . . す。 用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) ht = i 2π 0 ei(1−n)θ dθ のとき C 1 z dz = i 2π 0 dθ = 2πi C 1 zn dz = i i(1 − n) ei(1−n)θ 2π 0 = 1 1 − n e2(1−n)πi − 1 i sin(2(1 − n)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。 = i 0 ei(1−n)θ dθ = i 2π 0 dθ = 2πi i i(1 − n) ei(1−n)θ 2π 0 1 1 − n e2(1−n)πi − 1 )π) = 1 ですから上の積分は 0 です。 また,a を中心とする半径1の円周を C とすると 実軸 虚軸 C a
  • 49. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. zn の積分を考える つまり C 1 z dz = i 2π 0 dθ = 2πi = 2, 3, . . . のときは C 1 zn dz = i i(1 − n) ei(1−n)θ 2π 0 = 1 1 − n e2(1−n)πi − 1 πi = cos(2(1 − n)π) + i sin(2(1 − n)π) = 1 ですから上の a を中心とする半径 1 の円周を C とするとき, C 1 (z − a)n dz = 2πi n = 1 0 n = 2, 3, 1 − n )πi = cos(2(1 − n)π) + i sin(2(1 − n)π) = 1 ですから上の積分 ,a を中心とする半径 1 の円周を C とするとき, C 1 (z − a)n dz = 2πi n = 1 0 n = 2, 3, . . . す。 用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) ht = i 2π 0 ei(1−n)θ dθ のとき C 1 z dz = i 2π 0 dθ = 2πi C 1 zn dz = i i(1 − n) ei(1−n)θ 2π 0 = 1 1 − n e2(1−n)πi − 1 i sin(2(1 − n)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。 = i 0 ei(1−n)θ dθ = i 2π 0 dθ = 2πi i i(1 − n) ei(1−n)θ 2π 0 1 1 − n e2(1−n)πi − 1 )π) = 1 ですから上の積分は 0 です。 また,a を中心とする半径1の円周を C とすると = i 0 e dθ ,n = 1 のとき C 1 z dz = i 2π 0 dθ = 2πi きは C 1 zn dz = i i(1 − n) ei(1−n)θ 2π 0 = 1 1 − n e2(1−n)πi − 1 n)π) + i sin(2(1 − n)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。 半径 1 の円周を C とするとき, C 1 (z − a)n dz = 2πi n = 1 0 n = 2, 3, . . . 実軸 虚軸 C a
  • 52. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. コーシーの積分公式 正則関数の任意の点での値は, その点を囲む閉曲線上の値だけできまる 領域 D で正則な関数fの点 z における値 f(z) は, D 内で点 z を囲み,正の方向に1周する閉曲線 C 上の積分 図 1: コーシーの積分公式 ,領域 D で正則な関数 f の点 z における値 f(z) が,D 内で点 z を囲み に沿った積分を使って f(z) = 1 2πi C f(ζ) ζ − z dζ す。とくに z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に一周する閉曲線と f(0) = 1 2πi C f(ζ) ζ dζ ,正則関数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値だけで決まってし 関数を「軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り目がなく曲げたよ での関数の値が周囲での値によって決まってしまう,というのは,それ で表される z = 0 のときは 原点を囲み,正の方向に1周する閉曲線 C 上の積分 P 図 1: コーシーの積分公式 ,領域 D で正則な関数 f の点 z における値 f(z) が,D 内で点 z を囲み 沿った積分を使って f(z) = 1 2πi C f(ζ) ζ − z dζ す。とくに z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に一周する閉曲線と f(0) = 1 2πi C f(ζ) ζ dζ ,正則関数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値だけで決まってし で表される
  • 57. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. コーシーの積分公式 f(z) = 2πi C ζ − z dζ (5) に z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に一周する閉曲線として f(0) = 1 2πi C f(ζ) ζ dζ (6) 数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値だけで決まってしまうこ 軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り目がなく曲げたようなも の値が周囲での値によって決まってしまう,というのは,それほど不 1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側で原点を囲む半径 r の円 を考えます。関数 f(ζ) ζ は原点で正則ではありませんが,P から C を正 きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線で,その内 て,コーシーの積分定理により Q f(ζ) f(ζ) P f(ζ) を考える O C Cr P Q 図 1: コーシーの積分公式
  • 58. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. コーシーの積分公式 f(z) = 2πi C ζ − z dζ (5) に z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に一周する閉曲線として f(0) = 1 2πi C f(ζ) ζ dζ (6) 数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値だけで決まってしまうこ 軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り目がなく曲げたようなも の値が周囲での値によって決まってしまう,というのは,それほど不 1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側で原点を囲む半径 r の円 を考えます。関数 f(ζ) ζ は原点で正則ではありませんが,P から C を正 きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線で,その内 て,コーシーの積分定理により Q f(ζ) f(ζ) P f(ζ) を考える O C Cr P Q 図 1: コーシーの積分公式
  • 59. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. コーシーの積分公式 f(z) = 2πi C ζ − z dζ (5) に z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に一周する閉曲線として f(0) = 1 2πi C f(ζ) ζ dζ (6) 数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値だけで決まってしまうこ 軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り目がなく曲げたようなも の値が周囲での値によって決まってしまう,というのは,それほど不 1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側で原点を囲む半径 r の円 を考えます。関数 f(ζ) ζ は原点で正則ではありませんが,P から C を正 きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線で,その内 て,コーシーの積分定理により Q f(ζ) f(ζ) P f(ζ) を考える O C Cr P Q 図 1: コーシーの積分公式 原点
  • 60. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. コーシーの積分公式 f(z) = 2πi C ζ − z dζ (5) に z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に一周する閉曲線として f(0) = 1 2πi C f(ζ) ζ dζ (6) 数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値だけで決まってしまうこ 軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り目がなく曲げたようなも の値が周囲での値によって決まってしまう,というのは,それほど不 1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側で原点を囲む半径 r の円 を考えます。関数 f(ζ) ζ は原点で正則ではありませんが,P から C を正 きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線で,その内 て,コーシーの積分定理により Q f(ζ) f(ζ) P f(ζ) を考える O C Cr P Q 図 1: コーシーの積分公式 原点 こういう経路で
  • 61. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. コーシーの積分公式 f(z) = 2πi C ζ − z dζ (5) に z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に一周する閉曲線として f(0) = 1 2πi C f(ζ) ζ dζ (6) 数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値だけで決まってしまうこ 軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り目がなく曲げたようなも の値が周囲での値によって決まってしまう,というのは,それほど不 1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側で原点を囲む半径 r の円 を考えます。関数 f(ζ) ζ は原点で正則ではありませんが,P から C を正 きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線で,その内 て,コーシーの積分定理により Q f(ζ) f(ζ) P f(ζ) を考える O C Cr P Q 図 1: コーシーの積分公式 原点 こういう経路で を積分 シーの積分公式は,領域 D で正則な関数 f の点 z における値 f(z) が, 周する閉曲線 C に沿った積分を使って f(z) = 1 2πi C f(ζ) ζ − z dζ れるというものです。とくに z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に f(0) = 1 2πi C f(ζ) ζ dζ ます。この公式は,正則関数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値 しています。正則関数を「軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り 考えれば,ある点での関数の値が周囲での値によって決まってしまう, はありません。 式の意味を考えるため,図 1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側 れに両者を結ぶ線分 PQ を考えます。関数 f(ζ) ζ は原点で正則ではあり に1周→ PQ → C を逆向きに1周→ QP という経路を考えると,この 関数
  • 62. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. コーシーの積分公式 f(z) = 2πi C ζ − z dζ (5) に z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に一周する閉曲線として f(0) = 1 2πi C f(ζ) ζ dζ (6) 数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値だけで決まってしまうこ 軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り目がなく曲げたようなも の値が周囲での値によって決まってしまう,というのは,それほど不 1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側で原点を囲む半径 r の円 を考えます。関数 f(ζ) ζ は原点で正則ではありませんが,P から C を正 きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線で,その内 て,コーシーの積分定理により Q f(ζ) f(ζ) P f(ζ) を考える O C Cr P Q 図 1: コーシーの積分公式 原点 こういう経路で を積分 シーの積分公式は,領域 D で正則な関数 f の点 z における値 f(z) が, 周する閉曲線 C に沿った積分を使って f(z) = 1 2πi C f(ζ) ζ − z dζ れるというものです。とくに z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に f(0) = 1 2πi C f(ζ) ζ dζ ます。この公式は,正則関数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値 しています。正則関数を「軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り 考えれば,ある点での関数の値が周囲での値によって決まってしまう, はありません。 式の意味を考えるため,図 1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側 れに両者を結ぶ線分 PQ を考えます。関数 f(ζ) ζ は原点で正則ではあり に1周→ PQ → C を逆向きに1周→ QP という経路を考えると,この 関数
  • 63. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. コーシーの積分公式 f(z) = 2πi C ζ − z dζ (5) に z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に一周する閉曲線として f(0) = 1 2πi C f(ζ) ζ dζ (6) 数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値だけで決まってしまうこ 軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り目がなく曲げたようなも の値が周囲での値によって決まってしまう,というのは,それほど不 1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側で原点を囲む半径 r の円 を考えます。関数 f(ζ) ζ は原点で正則ではありませんが,P から C を正 きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線で,その内 て,コーシーの積分定理により Q f(ζ) f(ζ) P f(ζ) を考える O C Cr P Q 図 1: コーシーの積分公式 原点 こういう経路で を積分 シーの積分公式は,領域 D で正則な関数 f の点 z における値 f(z) が, 周する閉曲線 C に沿った積分を使って f(z) = 1 2πi C f(ζ) ζ − z dζ れるというものです。とくに z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に f(0) = 1 2πi C f(ζ) ζ dζ ます。この公式は,正則関数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値 しています。正則関数を「軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り 考えれば,ある点での関数の値が周囲での値によって決まってしまう, はありません。 式の意味を考えるため,図 1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側 れに両者を結ぶ線分 PQ を考えます。関数 f(ζ) ζ は原点で正則ではあり に1周→ PQ → C を逆向きに1周→ QP という経路を考えると,この 関数
  • 64. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. コーシーの積分公式 f(z) = 2πi C ζ − z dζ (5) に z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に一周する閉曲線として f(0) = 1 2πi C f(ζ) ζ dζ (6) 数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値だけで決まってしまうこ 軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り目がなく曲げたようなも の値が周囲での値によって決まってしまう,というのは,それほど不 1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側で原点を囲む半径 r の円 を考えます。関数 f(ζ) ζ は原点で正則ではありませんが,P から C を正 きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線で,その内 て,コーシーの積分定理により Q f(ζ) f(ζ) P f(ζ) を考える O C Cr P Q 図 1: コーシーの積分公式 原点 こういう経路で を積分 シーの積分公式は,領域 D で正則な関数 f の点 z における値 f(z) が, 周する閉曲線 C に沿った積分を使って f(z) = 1 2πi C f(ζ) ζ − z dζ れるというものです。とくに z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に f(0) = 1 2πi C f(ζ) ζ dζ ます。この公式は,正則関数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値 しています。正則関数を「軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り 考えれば,ある点での関数の値が周囲での値によって決まってしまう, はありません。 式の意味を考えるため,図 1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側 れに両者を結ぶ線分 PQ を考えます。関数 f(ζ) ζ は原点で正則ではあり に1周→ PQ → C を逆向きに1周→ QP という経路を考えると,この 関数
  • 65. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. コーシーの積分公式 f(z) = 2πi C ζ − z dζ (5) に z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に一周する閉曲線として f(0) = 1 2πi C f(ζ) ζ dζ (6) 数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値だけで決まってしまうこ 軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り目がなく曲げたようなも の値が周囲での値によって決まってしまう,というのは,それほど不 1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側で原点を囲む半径 r の円 を考えます。関数 f(ζ) ζ は原点で正則ではありませんが,P から C を正 きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線で,その内 て,コーシーの積分定理により Q f(ζ) f(ζ) P f(ζ) を考える O C Cr P Q 図 1: コーシーの積分公式 原点 こういう経路で を積分 シーの積分公式は,領域 D で正則な関数 f の点 z における値 f(z) が, 周する閉曲線 C に沿った積分を使って f(z) = 1 2πi C f(ζ) ζ − z dζ れるというものです。とくに z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に f(0) = 1 2πi C f(ζ) ζ dζ ます。この公式は,正則関数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値 しています。正則関数を「軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り 考えれば,ある点での関数の値が周囲での値によって決まってしまう, はありません。 式の意味を考えるため,図 1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側 れに両者を結ぶ線分 PQ を考えます。関数 f(ζ) ζ は原点で正則ではあり に1周→ PQ → C を逆向きに1周→ QP という経路を考えると,この 関数
  • 66. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. コーシーの積分公式 f(z) = 2πi C ζ − z dζ (5) に z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に一周する閉曲線として f(0) = 1 2πi C f(ζ) ζ dζ (6) 数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値だけで決まってしまうこ 軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り目がなく曲げたようなも の値が周囲での値によって決まってしまう,というのは,それほど不 1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側で原点を囲む半径 r の円 を考えます。関数 f(ζ) ζ は原点で正則ではありませんが,P から C を正 きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線で,その内 て,コーシーの積分定理により Q f(ζ) f(ζ) P f(ζ) を考える O C Cr P Q 図 1: コーシーの積分公式 原点 こういう経路で を積分 シーの積分公式は,領域 D で正則な関数 f の点 z における値 f(z) が, 周する閉曲線 C に沿った積分を使って f(z) = 1 2πi C f(ζ) ζ − z dζ れるというものです。とくに z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に f(0) = 1 2πi C f(ζ) ζ dζ ます。この公式は,正則関数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値 しています。正則関数を「軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り 考えれば,ある点での関数の値が周囲での値によって決まってしまう, はありません。 式の意味を考えるため,図 1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側 れに両者を結ぶ線分 PQ を考えます。関数 f(ζ) ζ は原点で正則ではあり に1周→ PQ → C を逆向きに1周→ QP という経路を考えると,この 関数
  • 67. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. コーシーの積分公式 f(z) = 2πi C ζ − z dζ (5) に z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に一周する閉曲線として f(0) = 1 2πi C f(ζ) ζ dζ (6) 数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値だけで決まってしまうこ 軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り目がなく曲げたようなも の値が周囲での値によって決まってしまう,というのは,それほど不 1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側で原点を囲む半径 r の円 を考えます。関数 f(ζ) ζ は原点で正則ではありませんが,P から C を正 きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線で,その内 て,コーシーの積分定理により Q f(ζ) f(ζ) P f(ζ) を考える O C Cr P Q 図 1: コーシーの積分公式 原点 こういう経路で を積分 シーの積分公式は,領域 D で正則な関数 f の点 z における値 f(z) が, 周する閉曲線 C に沿った積分を使って f(z) = 1 2πi C f(ζ) ζ − z dζ れるというものです。とくに z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に f(0) = 1 2πi C f(ζ) ζ dζ ます。この公式は,正則関数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値 しています。正則関数を「軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り 考えれば,ある点での関数の値が周囲での値によって決まってしまう, はありません。 式の意味を考えるため,図 1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側 れに両者を結ぶ線分 PQ を考えます。関数 f(ζ) ζ は原点で正則ではあり に1周→ PQ → C を逆向きに1周→ QP という経路を考えると,この 関数
  • 68. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. コーシーの積分公式 f(z) = 2πi C ζ − z dζ (5) に z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に一周する閉曲線として f(0) = 1 2πi C f(ζ) ζ dζ (6) 数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値だけで決まってしまうこ 軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り目がなく曲げたようなも の値が周囲での値によって決まってしまう,というのは,それほど不 1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側で原点を囲む半径 r の円 を考えます。関数 f(ζ) ζ は原点で正則ではありませんが,P から C を正 きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線で,その内 て,コーシーの積分定理により Q f(ζ) f(ζ) P f(ζ) を考える O C Cr P Q 図 1: コーシーの積分公式 原点 こういう経路で を積分 シーの積分公式は,領域 D で正則な関数 f の点 z における値 f(z) が, 周する閉曲線 C に沿った積分を使って f(z) = 1 2πi C f(ζ) ζ − z dζ れるというものです。とくに z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に f(0) = 1 2πi C f(ζ) ζ dζ ます。この公式は,正則関数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値 しています。正則関数を「軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り 考えれば,ある点での関数の値が周囲での値によって決まってしまう, はありません。 式の意味を考えるため,図 1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側 れに両者を結ぶ線分 PQ を考えます。関数 f(ζ) ζ は原点で正則ではあり に1周→ PQ → C を逆向きに1周→ QP という経路を考えると,この 関数
  • 69. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. コーシーの積分公式 f(z) = 2πi C ζ − z dζ (5) に z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に一周する閉曲線として f(0) = 1 2πi C f(ζ) ζ dζ (6) 数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値だけで決まってしまうこ 軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り目がなく曲げたようなも の値が周囲での値によって決まってしまう,というのは,それほど不 1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側で原点を囲む半径 r の円 を考えます。関数 f(ζ) ζ は原点で正則ではありませんが,P から C を正 きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線で,その内 て,コーシーの積分定理により Q f(ζ) f(ζ) P f(ζ) を考える O C Cr P Q 図 1: コーシーの積分公式 原点 こういう経路で を積分 シーの積分公式は,領域 D で正則な関数 f の点 z における値 f(z) が, 周する閉曲線 C に沿った積分を使って f(z) = 1 2πi C f(ζ) ζ − z dζ れるというものです。とくに z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に f(0) = 1 2πi C f(ζ) ζ dζ ます。この公式は,正則関数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値 しています。正則関数を「軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り 考えれば,ある点での関数の値が周囲での値によって決まってしまう, はありません。 式の意味を考えるため,図 1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側 れに両者を結ぶ線分 PQ を考えます。関数 f(ζ) ζ は原点で正則ではあり に1周→ PQ → C を逆向きに1周→ QP という経路を考えると,この 関数
  • 70. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. コーシーの積分公式 f(z) = 2πi C ζ − z dζ (5) に z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に一周する閉曲線として f(0) = 1 2πi C f(ζ) ζ dζ (6) 数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値だけで決まってしまうこ 軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り目がなく曲げたようなも の値が周囲での値によって決まってしまう,というのは,それほど不 1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側で原点を囲む半径 r の円 を考えます。関数 f(ζ) ζ は原点で正則ではありませんが,P から C を正 きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線で,その内 て,コーシーの積分定理により Q f(ζ) f(ζ) P f(ζ) を考える O C Cr P Q 図 1: コーシーの積分公式 原点 こういう経路で 原点では正則でないが を積分 シーの積分公式は,領域 D で正則な関数 f の点 z における値 f(z) が, 周する閉曲線 C に沿った積分を使って f(z) = 1 2πi C f(ζ) ζ − z dζ れるというものです。とくに z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に f(0) = 1 2πi C f(ζ) ζ dζ ます。この公式は,正則関数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値 しています。正則関数を「軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り 考えれば,ある点での関数の値が周囲での値によって決まってしまう, はありません。 式の意味を考えるため,図 1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側 れに両者を結ぶ線分 PQ を考えます。関数 f(ζ) ζ は原点で正則ではあり に1周→ PQ → C を逆向きに1周→ QP という経路を考えると,この 関数
  • 71. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. コーシーの積分公式 f(z) = 2πi C ζ − z dζ (5) に z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に一周する閉曲線として f(0) = 1 2πi C f(ζ) ζ dζ (6) 数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値だけで決まってしまうこ 軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り目がなく曲げたようなも の値が周囲での値によって決まってしまう,というのは,それほど不 1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側で原点を囲む半径 r の円 を考えます。関数 f(ζ) ζ は原点で正則ではありませんが,P から C を正 きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線で,その内 て,コーシーの積分定理により Q f(ζ) f(ζ) P f(ζ) を考える O C Cr P Q 図 1: コーシーの積分公式 原点 こういう経路で 原点では正則でないが グレーの部分では正則 を積分 シーの積分公式は,領域 D で正則な関数 f の点 z における値 f(z) が, 周する閉曲線 C に沿った積分を使って f(z) = 1 2πi C f(ζ) ζ − z dζ れるというものです。とくに z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に f(0) = 1 2πi C f(ζ) ζ dζ ます。この公式は,正則関数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値 しています。正則関数を「軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り 考えれば,ある点での関数の値が周囲での値によって決まってしまう, はありません。 式の意味を考えるため,図 1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側 れに両者を結ぶ線分 PQ を考えます。関数 f(ζ) ζ は原点で正則ではあり に1周→ PQ → C を逆向きに1周→ QP という経路を考えると,この 関数
  • 72. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. コーシーの積分公式 f(z) = 2πi C ζ − z dζ (5) に z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に一周する閉曲線として f(0) = 1 2πi C f(ζ) ζ dζ (6) 数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値だけで決まってしまうこ 軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り目がなく曲げたようなも の値が周囲での値によって決まってしまう,というのは,それほど不 1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側で原点を囲む半径 r の円 を考えます。関数 f(ζ) ζ は原点で正則ではありませんが,P から C を正 きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線で,その内 て,コーシーの積分定理により Q f(ζ) f(ζ) P f(ζ) を考える O C Cr P Q 図 1: コーシーの積分公式 原点 こういう経路で 原点では正則でないが グレーの部分では正則 を積分 シーの積分公式は,領域 D で正則な関数 f の点 z における値 f(z) が, 周する閉曲線 C に沿った積分を使って f(z) = 1 2πi C f(ζ) ζ − z dζ れるというものです。とくに z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に f(0) = 1 2πi C f(ζ) ζ dζ ます。この公式は,正則関数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値 しています。正則関数を「軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り 考えれば,ある点での関数の値が周囲での値によって決まってしまう, はありません。 式の意味を考えるため,図 1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側 れに両者を結ぶ線分 PQ を考えます。関数 f(ζ) ζ は原点で正則ではあり に1周→ PQ → C を逆向きに1周→ QP という経路を考えると,この 関数 コーシーの積分定理により, 積分=0
  • 73. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. コーシーの積分公式 O C Cr P Q グレーの部分では正則 コーシーの積分定理により, 両者を結ぶ線分 PQ を考えます。関数 ζ は原点で正則ではありませんが,P か 周→ PQ → Cr を逆向きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線 ζ) は正則です。よって,コーシーの積分定理により C f(ζ) ζ dζ + Q P f(ζ) ζ dζ + −Cr f(ζ) ζ dζ + P Q f(ζ) ζ dζ = 0 の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に沿った積分は に沿った積分 となるので, C f(ζ) ζ dζ = Cr f(ζ) ζ dζ 。r → 0 のとき,上式の右辺は Cr f(0) ζ dζ に収束し 1,前節で説明した 1 z の積分 Cr f(0) ζ dζ = f(0) Cr 1 ζ dζ = 2πif(0) するのかは,参考文献を参照してください。 数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp
  • 74. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. コーシーの積分公式 O C Cr P Q グレーの部分では正則 コーシーの積分定理により, 両者を結ぶ線分 PQ を考えます。関数 ζ は原点で正則ではありませんが,P か 周→ PQ → Cr を逆向きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線 ζ) は正則です。よって,コーシーの積分定理により C f(ζ) ζ dζ + Q P f(ζ) ζ dζ + −Cr f(ζ) ζ dζ + P Q f(ζ) ζ dζ = 0 の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に沿った積分は に沿った積分 となるので, C f(ζ) ζ dζ = Cr f(ζ) ζ dζ 。r → 0 のとき,上式の右辺は Cr f(0) ζ dζ に収束し 1,前節で説明した 1 z の積分 Cr f(0) ζ dζ = f(0) Cr 1 ζ dζ = 2πif(0) するのかは,参考文献を参照してください。 数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp
  • 75. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. コーシーの積分公式 O C Cr P Q グレーの部分では正則 コーシーの積分定理により, 両者を結ぶ線分 PQ を考えます。関数 ζ は原点で正則ではありませんが,P か 周→ PQ → Cr を逆向きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線 ζ) は正則です。よって,コーシーの積分定理により C f(ζ) ζ dζ + Q P f(ζ) ζ dζ + −Cr f(ζ) ζ dζ + P Q f(ζ) ζ dζ = 0 の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に沿った積分は に沿った積分 となるので, C f(ζ) ζ dζ = Cr f(ζ) ζ dζ 。r → 0 のとき,上式の右辺は Cr f(0) ζ dζ に収束し 1,前節で説明した 1 z の積分 Cr f(0) ζ dζ = f(0) Cr 1 ζ dζ = 2πif(0) するのかは,参考文献を参照してください。 数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp
  • 76. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. コーシーの積分公式 O C Cr P Q グレーの部分では正則 コーシーの積分定理により, 両者を結ぶ線分 PQ を考えます。関数 ζ は原点で正則ではありませんが,P か 周→ PQ → Cr を逆向きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線 ζ) は正則です。よって,コーシーの積分定理により C f(ζ) ζ dζ + Q P f(ζ) ζ dζ + −Cr f(ζ) ζ dζ + P Q f(ζ) ζ dζ = 0 の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に沿った積分は に沿った積分 となるので, C f(ζ) ζ dζ = Cr f(ζ) ζ dζ 。r → 0 のとき,上式の右辺は Cr f(0) ζ dζ に収束し 1,前節で説明した 1 z の積分 Cr f(0) ζ dζ = f(0) Cr 1 ζ dζ = 2πif(0) するのかは,参考文献を参照してください。 数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp
  • 77. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. コーシーの積分公式 O C Cr P Q グレーの部分では正則 コーシーの積分定理により, 両者を結ぶ線分 PQ を考えます。関数 ζ は原点で正則ではありませんが,P か 周→ PQ → Cr を逆向きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線 ζ) は正則です。よって,コーシーの積分定理により C f(ζ) ζ dζ + Q P f(ζ) ζ dζ + −Cr f(ζ) ζ dζ + P Q f(ζ) ζ dζ = 0 の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に沿った積分は に沿った積分 となるので, C f(ζ) ζ dζ = Cr f(ζ) ζ dζ 。r → 0 のとき,上式の右辺は Cr f(0) ζ dζ に収束し 1,前節で説明した 1 z の積分 Cr f(0) ζ dζ = f(0) Cr 1 ζ dζ = 2πif(0) するのかは,参考文献を参照してください。 数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp 同じ経路を逆方向だから       打ち消し合う
  • 78. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. コーシーの積分公式 O C Cr P Q グレーの部分では正則 コーシーの積分定理により, 両者を結ぶ線分 PQ を考えます。関数 ζ は原点で正則ではありませんが,P か 周→ PQ → Cr を逆向きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線 ζ) は正則です。よって,コーシーの積分定理により C f(ζ) ζ dζ + Q P f(ζ) ζ dζ + −Cr f(ζ) ζ dζ + P Q f(ζ) ζ dζ = 0 の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に沿った積分は に沿った積分 となるので, C f(ζ) ζ dζ = Cr f(ζ) ζ dζ 。r → 0 のとき,上式の右辺は Cr f(0) ζ dζ に収束し 1,前節で説明した 1 z の積分 Cr f(0) ζ dζ = f(0) Cr 1 ζ dζ = 2πif(0) するのかは,参考文献を参照してください。 数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp 同じ経路を逆方向だから       打ち消し合う
  • 79. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. コーシーの積分公式 O C Cr P Q グレーの部分では正則 コーシーの積分定理により, 両者を結ぶ線分 PQ を考えます。関数 ζ は原点で正則ではありませんが,P か 周→ PQ → Cr を逆向きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線 ζ) は正則です。よって,コーシーの積分定理により C f(ζ) ζ dζ + Q P f(ζ) ζ dζ + −Cr f(ζ) ζ dζ + P Q f(ζ) ζ dζ = 0 の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に沿った積分は に沿った積分 となるので, C f(ζ) ζ dζ = Cr f(ζ) ζ dζ 。r → 0 のとき,上式の右辺は Cr f(0) ζ dζ に収束し 1,前節で説明した 1 z の積分 Cr f(0) ζ dζ = f(0) Cr 1 ζ dζ = 2πif(0) するのかは,参考文献を参照してください。 数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp 同じ経路を逆方向だから       打ち消し合う
  • 80. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. コーシーの積分公式 O C Cr P Q グレーの部分では正則 コーシーの積分定理により, 両者を結ぶ線分 PQ を考えます。関数 ζ は原点で正則ではありませんが,P か 周→ PQ → Cr を逆向きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線 ζ) は正則です。よって,コーシーの積分定理により C f(ζ) ζ dζ + Q P f(ζ) ζ dζ + −Cr f(ζ) ζ dζ + P Q f(ζ) ζ dζ = 0 の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に沿った積分は に沿った積分 となるので, C f(ζ) ζ dζ = Cr f(ζ) ζ dζ 。r → 0 のとき,上式の右辺は Cr f(0) ζ dζ に収束し 1,前節で説明した 1 z の積分 Cr f(0) ζ dζ = f(0) Cr 1 ζ dζ = 2πif(0) するのかは,参考文献を参照してください。 数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp C とは逆回りだからマイナス 同じ経路を逆方向だから       打ち消し合う
  • 81. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. コーシーの積分公式 O C Cr P Q グレーの部分では正則 コーシーの積分定理により, 両者を結ぶ線分 PQ を考えます。関数 ζ は原点で正則ではありませんが,P か 周→ PQ → Cr を逆向きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線 ζ) は正則です。よって,コーシーの積分定理により C f(ζ) ζ dζ + Q P f(ζ) ζ dζ + −Cr f(ζ) ζ dζ + P Q f(ζ) ζ dζ = 0 の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に沿った積分は に沿った積分 となるので, C f(ζ) ζ dζ = Cr f(ζ) ζ dζ 。r → 0 のとき,上式の右辺は Cr f(0) ζ dζ に収束し 1,前節で説明した 1 z の積分 Cr f(0) ζ dζ = f(0) Cr 1 ζ dζ = 2πif(0) するのかは,参考文献を参照してください。 数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp C とは逆回りだからマイナス 同じ経路を逆方向だから       打ち消し合う の向きに1周→ PQ → Cr を逆向きに1周→ QP という経路を考えると 部で関数 f(ζ) ζ は正則です。よって,コーシーの積分定理により C f(ζ) ζ dζ + Q P f(ζ) ζ dζ + −Cr f(ζ) ζ dζ + P Q f で,P → Q の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方 の正の方向に沿った積分 となるので, −Cr f(ζ) ζ dζ = − Cr f(ζ) ζ dζ C f(ζ) ζ dζ = Cr f(ζ) ζ dζ 浅野 晃/応用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) htt
  • 82. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. コーシーの積分公式 O C Cr P Q グレーの部分では正則 コーシーの積分定理により, 両者を結ぶ線分 PQ を考えます。関数 ζ は原点で正則ではありませんが,P か 周→ PQ → Cr を逆向きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線 ζ) は正則です。よって,コーシーの積分定理により C f(ζ) ζ dζ + Q P f(ζ) ζ dζ + −Cr f(ζ) ζ dζ + P Q f(ζ) ζ dζ = 0 の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に沿った積分は に沿った積分 となるので, C f(ζ) ζ dζ = Cr f(ζ) ζ dζ 。r → 0 のとき,上式の右辺は Cr f(0) ζ dζ に収束し 1,前節で説明した 1 z の積分 Cr f(0) ζ dζ = f(0) Cr 1 ζ dζ = 2πif(0) するのかは,参考文献を参照してください。 数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp C とは逆回りだからマイナス 同じ経路を逆方向だから       打ち消し合う の向きに1周→ PQ → Cr を逆向きに1周→ QP という経路を考えると 部で関数 f(ζ) ζ は正則です。よって,コーシーの積分定理により C f(ζ) ζ dζ + Q P f(ζ) ζ dζ + −Cr f(ζ) ζ dζ + P Q f で,P → Q の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方 の正の方向に沿った積分 となるので, −Cr f(ζ) ζ dζ = − Cr f(ζ) ζ dζ C f(ζ) ζ dζ = Cr f(ζ) ζ dζ 浅野 晃/応用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) htt つまり の」と考えれば,ある点での関数の値が周囲での値によって決まっ 思議ではありません。 (6) 式の意味を考えるため,図 1 のような,原点を囲む閉曲線 C Cr,それに両者を結ぶ線分 PQ を考えます。関数 f(ζ) ζ は原点で正 の向きに1周→ PQ → Cr を逆向きに1周→ QP という経路を考え 部で関数 f(ζ) ζ は正則です。よって,コーシーの積分定理により C f(ζ) ζ dζ + Q P f(ζ) ζ dζ + −Cr f(ζ) ζ dζ + で,P → Q の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の の正の方向に沿った積分 となるので, C f(ζ) ζ dζ = Cr f(ζ) ζ dζ となります。r → 0 のとき,上式の右辺は f(0) dζ に収束し 1,
  • 83. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. コーシーの積分公式 O C Cr P Q 積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に沿った積分は (−1) × C ので, C f(ζ) ζ dζ = Cr f(ζ) ζ dζ (8 式の右辺は Cr f(0) ζ dζ に収束し 1,前節で説明した 1 z の積分を使うと Cr f(0) ζ dζ = f(0) Cr 1 ζ dζ = 2πif(0) (9 照してください。 学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp/  2/7 ページ
  • 84. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. コーシーの積分公式 O C Cr P Q 内側の円の半径→0とすると 積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に沿った積分は (−1) × C ので, C f(ζ) ζ dζ = Cr f(ζ) ζ dζ (8 式の右辺は Cr f(0) ζ dζ に収束し 1,前節で説明した 1 z の積分を使うと Cr f(0) ζ dζ = f(0) Cr 1 ζ dζ = 2πif(0) (9 照してください。 学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp/  2/7 ページ
  • 85. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. コーシーの積分公式 O C Cr P Q 内側の円の半径→0とすると 積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に沿った積分は (−1) × C ので, C f(ζ) ζ dζ = Cr f(ζ) ζ dζ (8 式の右辺は Cr f(0) ζ dζ に収束し 1,前節で説明した 1 z の積分を使うと Cr f(0) ζ dζ = f(0) Cr 1 ζ dζ = 2πif(0) (9 照してください。 学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp/  2/7 ページ
  • 86. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. コーシーの積分公式 O C Cr P Q 内側の円の半径→0とすると 積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に沿った積分は (−1) × C ので, C f(ζ) ζ dζ = Cr f(ζ) ζ dζ (8 式の右辺は Cr f(0) ζ dζ に収束し 1,前節で説明した 1 z の積分を使うと Cr f(0) ζ dζ = f(0) Cr 1 ζ dζ = 2πif(0) (9 照してください。 学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp/  2/7 ページ で,P → Q の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に の正の方向に沿った積分 となるので, C f(ζ) ζ dζ = Cr f(ζ) ζ dζ となります。r → 0 のとき,上式の右辺は Cr f(0) ζ dζ に収束し 1,前節で説明 Cr f(0) ζ dζ = f(0) Cr 1 ζ dζ = 2πif(0) 1 なぜ収束するのかは,参考文献を参照してください。 浅野 晃/応用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://r に収束する (詳細略)
  • 87. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. コーシーの積分公式 O C Cr P Q 内側の円の半径→0とすると 積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に沿った積分は (−1) × C ので, C f(ζ) ζ dζ = Cr f(ζ) ζ dζ (8 式の右辺は Cr f(0) ζ dζ に収束し 1,前節で説明した 1 z の積分を使うと Cr f(0) ζ dζ = f(0) Cr 1 ζ dζ = 2πif(0) (9 照してください。 学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp/  2/7 ページ で,P → Q の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に の正の方向に沿った積分 となるので, C f(ζ) ζ dζ = Cr f(ζ) ζ dζ となります。r → 0 のとき,上式の右辺は Cr f(0) ζ dζ に収束し 1,前節で説明 Cr f(0) ζ dζ = f(0) Cr 1 ζ dζ = 2πif(0) 1 なぜ収束するのかは,参考文献を参照してください。 浅野 晃/応用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://r に収束する (詳細略) C ζ P ζ −Cr ζ Q で,P → Q の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方 の正の方向に沿った積分 となるので, C f(ζ) ζ dζ = Cr f(ζ) ζ dζ となります。r → 0 のとき,上式の右辺は Cr f(0) ζ dζ に収束し 1,前節 Cr f(0) ζ dζ = f(0) Cr 1 ζ dζ = 2πif(0) 1 なぜ収束するのかは,参考文献を参照してください。 浅野 晃/応用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) ht
  • 88. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. コーシーの積分公式 O C Cr P Q 内側の円の半径→0とすると 積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に沿った積分は (−1) × C ので, C f(ζ) ζ dζ = Cr f(ζ) ζ dζ (8 式の右辺は Cr f(0) ζ dζ に収束し 1,前節で説明した 1 z の積分を使うと Cr f(0) ζ dζ = f(0) Cr 1 ζ dζ = 2πif(0) (9 照してください。 学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp/  2/7 ページ で,P → Q の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に の正の方向に沿った積分 となるので, C f(ζ) ζ dζ = Cr f(ζ) ζ dζ となります。r → 0 のとき,上式の右辺は Cr f(0) ζ dζ に収束し 1,前節で説明 Cr f(0) ζ dζ = f(0) Cr 1 ζ dζ = 2πif(0) 1 なぜ収束するのかは,参考文献を参照してください。 浅野 晃/応用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://r に収束する (詳細略) C ζ P ζ −Cr ζ Q で,P → Q の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方 の正の方向に沿った積分 となるので, C f(ζ) ζ dζ = Cr f(ζ) ζ dζ となります。r → 0 のとき,上式の右辺は Cr f(0) ζ dζ に収束し 1,前節 Cr f(0) ζ dζ = f(0) Cr 1 ζ dζ = 2πif(0) 1 なぜ収束するのかは,参考文献を参照してください。 浅野 晃/応用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) ht
  • 89. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. コーシーの積分公式 O C Cr P Q 内側の円の半径→0とすると 積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に沿った積分は (−1) × C ので, C f(ζ) ζ dζ = Cr f(ζ) ζ dζ (8 式の右辺は Cr f(0) ζ dζ に収束し 1,前節で説明した 1 z の積分を使うと Cr f(0) ζ dζ = f(0) Cr 1 ζ dζ = 2πif(0) (9 照してください。 学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp/  2/7 ページ で,P → Q の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に の正の方向に沿った積分 となるので, C f(ζ) ζ dζ = Cr f(ζ) ζ dζ となります。r → 0 のとき,上式の右辺は Cr f(0) ζ dζ に収束し 1,前節で説明 Cr f(0) ζ dζ = f(0) Cr 1 ζ dζ = 2πif(0) 1 なぜ収束するのかは,参考文献を参照してください。 浅野 晃/応用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://r に収束する (詳細略) C ζ P ζ −Cr ζ Q で,P → Q の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方 の正の方向に沿った積分 となるので, C f(ζ) ζ dζ = Cr f(ζ) ζ dζ となります。r → 0 のとき,上式の右辺は Cr f(0) ζ dζ に収束し 1,前節 Cr f(0) ζ dζ = f(0) Cr 1 ζ dζ = 2πif(0) 1 なぜ収束するのかは,参考文献を参照してください。 浅野 晃/応用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) ht
  • 90. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. コーシーの積分公式 O C Cr P Q 内側の円の半径→0とすると 積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に沿った積分は (−1) × C ので, C f(ζ) ζ dζ = Cr f(ζ) ζ dζ (8 式の右辺は Cr f(0) ζ dζ に収束し 1,前節で説明した 1 z の積分を使うと Cr f(0) ζ dζ = f(0) Cr 1 ζ dζ = 2πif(0) (9 照してください。 学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp/  2/7 ページ で,P → Q の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に の正の方向に沿った積分 となるので, C f(ζ) ζ dζ = Cr f(ζ) ζ dζ となります。r → 0 のとき,上式の右辺は Cr f(0) ζ dζ に収束し 1,前節で説明 Cr f(0) ζ dζ = f(0) Cr 1 ζ dζ = 2πif(0) 1 なぜ収束するのかは,参考文献を参照してください。 浅野 晃/応用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://r に収束する (詳細略) C ζ P ζ −Cr ζ Q で,P → Q の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方 の正の方向に沿った積分 となるので, C f(ζ) ζ dζ = Cr f(ζ) ζ dζ となります。r → 0 のとき,上式の右辺は Cr f(0) ζ dζ に収束し 1,前節 Cr f(0) ζ dζ = f(0) Cr 1 ζ dζ = 2πif(0) 1 なぜ収束するのかは,参考文献を参照してください。 浅野 晃/応用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) ht よって
  • 91. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. コーシーの積分公式 O C Cr P Q 内側の円の半径→0とすると 積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に沿った積分は (−1) × C ので, C f(ζ) ζ dζ = Cr f(ζ) ζ dζ (8 式の右辺は Cr f(0) ζ dζ に収束し 1,前節で説明した 1 z の積分を使うと Cr f(0) ζ dζ = f(0) Cr 1 ζ dζ = 2πif(0) (9 照してください。 学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp/  2/7 ページ で,P → Q の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に の正の方向に沿った積分 となるので, C f(ζ) ζ dζ = Cr f(ζ) ζ dζ となります。r → 0 のとき,上式の右辺は Cr f(0) ζ dζ に収束し 1,前節で説明 Cr f(0) ζ dζ = f(0) Cr 1 ζ dζ = 2πif(0) 1 なぜ収束するのかは,参考文献を参照してください。 浅野 晃/応用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://r に収束する (詳細略) C ζ P ζ −Cr ζ Q で,P → Q の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方 の正の方向に沿った積分 となるので, C f(ζ) ζ dζ = Cr f(ζ) ζ dζ となります。r → 0 のとき,上式の右辺は Cr f(0) ζ dζ に収束し 1,前節 Cr f(0) ζ dζ = f(0) Cr 1 ζ dζ = 2πif(0) 1 なぜ収束するのかは,参考文献を参照してください。 浅野 晃/応用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) ht よって P 図 1: コーシーの積分公式 コーシーの積分公式 コーシーの積分公式は,領域 D で正則な関数 f の点 z における 向に1周する閉曲線 C に沿った積分を使って f(z) = 1 2πi C f(ζ) ζ − z dζ と表されるというものです。とくに z = 0 のとき,C を原点を囲 f(0) = 1 2πi C f(ζ) ζ dζ となります。この公式は,正則関数 f の点 z での値は,z を囲む とを示しています。正則関数を「軟らかい板を,ぐにゃぐにゃと
  • 94. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. ここからの見通し 孤立特異点とは f(z) = 1 / z −1 −0.5 0 0.5 1 −1 −0.5 0 0.5 1 −20 −15 −10 −5 0 5 10 15 20 こういう,正則関数にあいた「穴」 (1点を除いて正則)
  • 96. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. ローラン級数展開 孤立特異点の周りの経路で積分 前と同じ考えで,コーシーの積分公式より a C Cʹ P Q Cʹʹ 図 2: 孤立特異点とローラン級数展開 前と同じ経路で り,今日の最初に述べた「穴」です。 のとき,a を中心とする円周 C と,その内部にありやはり a を中心とする円 に,P から C を正の向きに1周→ PQ → C′ を逆向きに1周→ QP という閉 と,経路の内部で f(z) は正則ですから,f(z) をコーシーの積分公式を用いて と同様の関係を考慮すると f(z) = 1 2πi C f(ζ) ζ − z dζ − 1 2πi C′ f(ζ) ζ − z dζ ります。 こで,(10) 式の第1項の積分の過程では,ζ が外側の経路 C を動き,z は | < |ζ − a| です。そこで, 1 ζ − z = 1 (ζ − a) − (z − a) = 1 ζ − a · 1 1 − z − a ζ − a 形すると,右辺の 2 つめの分数は初項 1,公比 z − a ζ − a の等比級数の和で表され
  • 97. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. ローラン級数展開 孤立特異点の周りの経路で積分 前と同じ考えで,コーシーの積分公式より a C Cʹ P Q Cʹʹ 図 2: 孤立特異点とローラン級数展開 前と同じ経路で り,今日の最初に述べた「穴」です。 のとき,a を中心とする円周 C と,その内部にありやはり a を中心とする円 に,P から C を正の向きに1周→ PQ → C′ を逆向きに1周→ QP という閉 と,経路の内部で f(z) は正則ですから,f(z) をコーシーの積分公式を用いて と同様の関係を考慮すると f(z) = 1 2πi C f(ζ) ζ − z dζ − 1 2πi C′ f(ζ) ζ − z dζ ります。 こで,(10) 式の第1項の積分の過程では,ζ が外側の経路 C を動き,z は | < |ζ − a| です。そこで, 1 ζ − z = 1 (ζ − a) − (z − a) = 1 ζ − a · 1 1 − z − a ζ − a 形すると,右辺の 2 つめの分数は初項 1,公比 z − a ζ − a の等比級数の和で表され
  • 98. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. ローラン級数展開 孤立特異点の周りの経路で積分 前と同じ考えで,コーシーの積分公式より a C Cʹ P Q Cʹʹ 図 2: 孤立特異点とローラン級数展開 前と同じ経路で り,今日の最初に述べた「穴」です。 のとき,a を中心とする円周 C と,その内部にありやはり a を中心とする円 に,P から C を正の向きに1周→ PQ → C′ を逆向きに1周→ QP という閉 と,経路の内部で f(z) は正則ですから,f(z) をコーシーの積分公式を用いて と同様の関係を考慮すると f(z) = 1 2πi C f(ζ) ζ − z dζ − 1 2πi C′ f(ζ) ζ − z dζ ります。 こで,(10) 式の第1項の積分の過程では,ζ が外側の経路 C を動き,z は | < |ζ − a| です。そこで, 1 ζ − z = 1 (ζ − a) − (z − a) = 1 ζ − a · 1 1 − z − a ζ − a 形すると,右辺の 2 つめの分数は初項 1,公比 z − a ζ − a の等比級数の和で表され
  • 99. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. ローラン級数展開f(z) は正則ですから,f(z) をコーシーの積分公式を用いて表すことができま 考慮すると f(z) = 1 2πi C f(ζ) ζ − z dζ − 1 2πi C′ f(ζ) ζ − z dζ 第1項の積分の過程では,ζ が外側の経路 C を動き,z は C の内部にある 。そこで, 1 ζ − z = 1 (ζ − a) − (z − a) = 1 ζ − a · 1 1 − z − a ζ − a の 2 つめの分数は初項 1,公比 z − a ζ − a の等比級数の和で表され, 1 ζ − z = 1 ζ − a 1 + z − a ζ − a + z − a ζ − a 2 + · · ·
  • 100. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. ローラン級数展開f(z) は正則ですから,f(z) をコーシーの積分公式を用いて表すことができま 考慮すると f(z) = 1 2πi C f(ζ) ζ − z dζ − 1 2πi C′ f(ζ) ζ − z dζ 第1項の積分の過程では,ζ が外側の経路 C を動き,z は C の内部にある 。そこで, 1 ζ − z = 1 (ζ − a) − (z − a) = 1 ζ − a · 1 1 − z − a ζ − a の 2 つめの分数は初項 1,公比 z − a ζ − a の等比級数の和で表され, 1 ζ − z = 1 ζ − a 1 + z − a ζ − a + z − a ζ − a 2 + · · ·
  • 101. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. ローラン級数展開f(z) は正則ですから,f(z) をコーシーの積分公式を用いて表すことができま 考慮すると f(z) = 1 2πi C f(ζ) ζ − z dζ − 1 2πi C′ f(ζ) ζ − z dζ 第1項の積分の過程では,ζ が外側の経路 C を動き,z は C の内部にある 。そこで, 1 ζ − z = 1 (ζ − a) − (z − a) = 1 ζ − a · 1 1 − z − a ζ − a の 2 つめの分数は初項 1,公比 z − a ζ − a の等比級数の和で表され, 1 ζ − z = 1 ζ − a 1 + z − a ζ − a + z − a ζ − a 2 + · · · f(z) = 1 2πi C f(ζ) ζ − z dζ − 1 2πi C′ f(ζ) ζ − z dζ 。 (10) 式の第1項の積分の過程では,ζ が外側の経路 C を動き,z は C − a| です。そこで, 1 ζ − z = 1 (ζ − a) − (z − a) = 1 ζ − a · 1 1 − z − a ζ − a と,右辺の 2 つめの分数は初項 1,公比 z − a ζ − a の等比級数の和で表され, 1 ζ − z = 1 ζ − a 1 + z − a ζ − a + z − a ζ − a 2 + · · · 。同様に,(10) 式の第2項の積分の過程では,ζ が内側の経路 C′ を動き
  • 102. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. ローラン級数展開f(z) は正則ですから,f(z) をコーシーの積分公式を用いて表すことができま 考慮すると f(z) = 1 2πi C f(ζ) ζ − z dζ − 1 2πi C′ f(ζ) ζ − z dζ 第1項の積分の過程では,ζ が外側の経路 C を動き,z は C の内部にある 。そこで, 1 ζ − z = 1 (ζ − a) − (z − a) = 1 ζ − a · 1 1 − z − a ζ − a の 2 つめの分数は初項 1,公比 z − a ζ − a の等比級数の和で表され, 1 ζ − z = 1 ζ − a 1 + z − a ζ − a + z − a ζ − a 2 + · · · f(z) = 1 2πi C f(ζ) ζ − z dζ − 1 2πi C′ f(ζ) ζ − z dζ 。 (10) 式の第1項の積分の過程では,ζ が外側の経路 C を動き,z は C − a| です。そこで, 1 ζ − z = 1 (ζ − a) − (z − a) = 1 ζ − a · 1 1 − z − a ζ − a と,右辺の 2 つめの分数は初項 1,公比 z − a ζ − a の等比級数の和で表され, 1 ζ − z = 1 ζ − a 1 + z − a ζ − a + z − a ζ − a 2 + · · · 。同様に,(10) 式の第2項の積分の過程では,ζ が内側の経路 C′ を動き
  • 103. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. ローラン級数展開 等比級数の形 f(z) は正則ですから,f(z) をコーシーの積分公式を用いて表すことができま 考慮すると f(z) = 1 2πi C f(ζ) ζ − z dζ − 1 2πi C′ f(ζ) ζ − z dζ 第1項の積分の過程では,ζ が外側の経路 C を動き,z は C の内部にある 。そこで, 1 ζ − z = 1 (ζ − a) − (z − a) = 1 ζ − a · 1 1 − z − a ζ − a の 2 つめの分数は初項 1,公比 z − a ζ − a の等比級数の和で表され, 1 ζ − z = 1 ζ − a 1 + z − a ζ − a + z − a ζ − a 2 + · · · f(z) = 1 2πi C f(ζ) ζ − z dζ − 1 2πi C′ f(ζ) ζ − z dζ 。 (10) 式の第1項の積分の過程では,ζ が外側の経路 C を動き,z は C − a| です。そこで, 1 ζ − z = 1 (ζ − a) − (z − a) = 1 ζ − a · 1 1 − z − a ζ − a と,右辺の 2 つめの分数は初項 1,公比 z − a ζ − a の等比級数の和で表され, 1 ζ − z = 1 ζ − a 1 + z − a ζ − a + z − a ζ − a 2 + · · · 。同様に,(10) 式の第2項の積分の過程では,ζ が内側の経路 C′ を動き