A.Asano,KansaiUniv.
2015年度秋学期 応用数学(解析)
浅野 晃
関西大学総合情報学部
第4部・複素関数論ダイジェスト
孤立特異点と留数
第13回
A.Asano,KansaiUniv.
A.Asano,KansaiUniv.
なにをするんでしたっけ?
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
こんな積分は
積分
∞
−∞
1
x4 + 1
dx を求めることを考えます。そのために,
の
1
z4 + 1
の積分が,実軸上以外では r → 0 のとき 0 になる
上では |z| r であることを用います。
辺では
r+ri
r
1
z4 + 1
dz
r+ri
r
1
|z|4 + 1
d|z|
r
0
1
r4 + 1
dy =
r
r4 + 1
∞
1 π
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
こんな積分は
まっとうには計算できません。積分
∞
−∞
1
x4 + 1
dx を求めることを考えます。そのために,
の
1
z4 + 1
の積分が,実軸上以外では r → 0 のとき 0 になる
上では |z| r であることを用います。
辺では
r+ri
r
1
z4 + 1
dz
r+ri
r
1
|z|4 + 1
d|z|
r
0
1
r4 + 1
dy =
r
r4 + 1
∞
1 π
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
こんな積分は
まっとうには計算できません。
そこで
積分
∞
−∞
1
x4 + 1
dx を求めることを考えます。そのために,
の
1
z4 + 1
の積分が,実軸上以外では r → 0 のとき 0 になる
上では |z| r であることを用います。
辺では
r+ri
r
1
z4 + 1
dz
r+ri
r
1
|z|4 + 1
d|z|
r
0
1
r4 + 1
dy =
r
r4 + 1
∞
1 π
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
こんな積分は
まっとうには計算できません。
そこで
積分
∞
−∞
1
x4 + 1
dx を求めることを考えます。そのために,
の
1
z4 + 1
の積分が,実軸上以外では r → 0 のとき 0 になる
上では |z| r であることを用います。
辺では
r+ri
r
1
z4 + 1
dz
r+ri
r
1
|z|4 + 1
d|z|
r
0
1
r4 + 1
dy =
r
r4 + 1
∞
1 π
x
数直線を
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
こんな積分は
まっとうには計算できません。
そこで
積分
∞
−∞
1
x4 + 1
dx を求めることを考えます。そのために,
の
1
z4 + 1
の積分が,実軸上以外では r → 0 のとき 0 になる
上では |z| r であることを用います。
辺では
r+ri
r
1
z4 + 1
dz
r+ri
r
1
|z|4 + 1
d|z|
r
0
1
r4 + 1
dy =
r
r4 + 1
∞
1 π
x
数直線を
y
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
こんな積分は
まっとうには計算できません。
そこで
積分
∞
−∞
1
x4 + 1
dx を求めることを考えます。そのために,
の
1
z4 + 1
の積分が,実軸上以外では r → 0 のとき 0 になる
上では |z| r であることを用います。
辺では
r+ri
r
1
z4 + 1
dz
r+ri
r
1
|z|4 + 1
d|z|
r
0
1
r4 + 1
dy =
r
r4 + 1
∞
1 π
x
数直線を
y
複素平面に拡張
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
こんな積分は
まっとうには計算できません。
そこで
積分
∞
−∞
1
x4 + 1
dx を求めることを考えます。そのために,
の
1
z4 + 1
の積分が,実軸上以外では r → 0 のとき 0 になる
上では |z| r であることを用います。
辺では
r+ri
r
1
z4 + 1
dz
r+ri
r
1
|z|4 + 1
d|z|
r
0
1
r4 + 1
dy =
r
r4 + 1
∞
1 π
x
数直線を
実部
y 虚部
複素平面に拡張 z = x + yi
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
こんな積分は
まっとうには計算できません。
そこで
積分
∞
−∞
1
x4 + 1
dx を求めることを考えます。そのために,
の
1
z4 + 1
の積分が,実軸上以外では r → 0 のとき 0 になる
上では |z| r であることを用います。
辺では
r+ri
r
1
z4 + 1
dz
r+ri
r
1
|z|4 + 1
d|z|
r
0
1
r4 + 1
dy =
r
r4 + 1
∞
1 π
x
数直線を
実部
y 虚部
複素平面に拡張 z = x + yi
こういう周C上で
C
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
こんな積分は
まっとうには計算できません。
そこで
積分
∞
−∞
1
x4 + 1
dx を求めることを考えます。そのために,
の
1
z4 + 1
の積分が,実軸上以外では r → 0 のとき 0 になる
上では |z| r であることを用います。
辺では
r+ri
r
1
z4 + 1
dz
r+ri
r
1
|z|4 + 1
d|z|
r
0
1
r4 + 1
dy =
r
r4 + 1
∞
1 π
x
数直線を
実部
y 虚部
複素平面に拡張 z = x + yi
こういう周C上で
C
=
(1+i√
2
−
=
−1 −
4
√
2
となり,同様に Res(
−1 + i
√
2
; f) =
1 − i
4
√
2
となり
よって,(25) 式より,
1
2πi C
f(z)dz = Res(
1
で,すなわち
C
1
z4 + 1
dz =
π
√
2
が得られます
浅野 晃/応用数学(解析)(2013 年度春学期) 第13回
を計算すると
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
こんな積分は
まっとうには計算できません。
そこで
積分
∞
−∞
1
x4 + 1
dx を求めることを考えます。そのために,
の
1
z4 + 1
の積分が,実軸上以外では r → 0 のとき 0 になる
上では |z| r であることを用います。
辺では
r+ri
r
1
z4 + 1
dz
r+ri
r
1
|z|4 + 1
d|z|
r
0
1
r4 + 1
dy =
r
r4 + 1
∞
1 π
x
数直線を
実部
y 虚部
複素平面に拡張 z = x + yi
こういう周C上で
C
=
(1+i√
2
−
=
−1 −
4
√
2
となり,同様に Res(
−1 + i
√
2
; f) =
1 − i
4
√
2
となり
よって,(25) 式より,
1
2πi C
f(z)dz = Res(
1
で,すなわち
C
1
z4 + 1
dz =
π
√
2
が得られます
浅野 晃/応用数学(解析)(2013 年度春学期) 第13回
を計算すると
上の積分も求まる
A.Asano,KansaiUniv.
A.Asano,KansaiUniv.
前回の復習
コーシーの積分定理
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
コーシーの積分定理
複素関数 f(z) が,領域 D での正則関数で
経路 C が, D 内にある単純閉曲線ならば
b) − F(a)
(14)
,経路によらず
C
f(z)dz = 0 である
記のコーシーの積分定理です。
http://racco.mikeneko.jp/  4/5 ページ
−1
−0.5
0
0.5
1
−1
−0.5
0
0.5
1
0
0.5
1
1.5
2
2.5
3
f(z) = ez
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
コーシーの積分定理
複素関数 f(z) が,領域 D での正則関数で
経路 C が, D 内にある単純閉曲線ならば
b) − F(a)
(14)
,経路によらず
C
f(z)dz = 0 である
記のコーシーの積分定理です。
http://racco.mikeneko.jp/  4/5 ページ
−1
−0.5
0
0.5
1
−1
−0.5
0
0.5
1
0
0.5
1
1.5
2
2.5
3
f(z) = ez
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
コーシーの積分定理
複素関数 f(z) が,領域 D での正則関数で
経路 C が, D 内にある単純閉曲線ならば
b) − F(a)
(14)
,経路によらず
C
f(z)dz = 0 である
記のコーシーの積分定理です。
http://racco.mikeneko.jp/  4/5 ページ
−1
−0.5
0
0.5
1
−1
−0.5
0
0.5
1
0
0.5
1
1.5
2
2.5
3
f(z) = ez
積分は0
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
ここからの話は
正則でない点を囲んで積分したら?
f(z) = 1 / z
−1
−0.5
0
0.5
1
−1
−0.5
0
0.5
1
−20
−15
−10
−5
0
5
10
15
20
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
ここからの話は
正則でない点を囲んで積分したら?
f(z) = 1 / z
−1
−0.5
0
0.5
1
−1
−0.5
0
0.5
1
−20
−15
−10
−5
0
5
10
15
20
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
ここからの話は
正則でない点を囲んで積分したら?
f(z) = 1 / z
−1
−0.5
0
0.5
1
−1
−0.5
0
0.5
1
−20
−15
−10
−5
0
5
10
15
20
積分は?
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
ここからの話は
正則でない点を囲んで積分したら?
f(z) = 1 / z
−1
−0.5
0
0.5
1
−1
−0.5
0
0.5
1
−20
−15
−10
−5
0
5
10
15
20
積分は?
正則でない「穴」によって決まる
A.Asano,KansaiUniv.
A.Asano,KansaiUniv.
f(z) = zn の積分
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
zn の積分を考える
関数をべき級数で表して,
各項の積分を考えるため
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
zn の積分を考える
関数をべき級数で表して,
各項の積分を考えるため
f(z) = zn を,単位円周C に沿って正の向きに
回って積分する
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
zn の積分を考える
関数をべき級数で表して,
各項の積分を考えるため
f(z) = zn を,単位円周C に沿って正の向きに
回って積分する
複素平面において
原点を中心とする
半径1の円周
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
zn の積分を考える
関数をべき級数で表して,
各項の積分を考えるため
f(z) = zn を,単位円周C に沿って正の向きに
回って積分する
複素平面において
原点を中心とする
半径1の円周
実軸
虚軸
1
1
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
zn の積分を考える
関数をべき級数で表して,
各項の積分を考えるため
f(z) = zn を,単位円周C に沿って正の向きに
回って積分する
複素平面において
原点を中心とする
半径1の円周
実軸
虚軸
1
1
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
zn の積分を考える
関数をべき級数で表して,
各項の積分を考えるため
f(z) = zn を,単位円周C に沿って正の向きに
回って積分する
複素平面において
原点を中心とする
半径1の円周
実軸
虚軸
1
1
正の向き
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
zn の積分を考える
n = 0, 1, 2, … のとき
f(z) = z0, z1, z2, … は単位円周C の内部で正則
f(z) = zn の積分
今日の問題のような積分を考えるため
準備として,f(z) = zn を,単位円周(複
の向きにまわって積分した時の値を考え
C を単位円周とします。まず,n = 0,
分定理により
C
f(z)dz = 0 です。
一方,n = −1, −2, . . . のとき,あらた
f(z) は正則ではありません。この場合は
表されるので,
C
コーシーの積分定理により
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
zn の積分を考える
n = –1, –2, –3, … のとき
ややこしいので,あらためて
えます。
, 1, 2, . . . の場合は,円周内で zn は正則ですから,コーシ
ためて f(z) =
1
zn
(n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z
は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ <
f(z)dz =
2π
0
e−inθ dz
dθ
dθ
=
2π
0
e−inθ
ieiθ
dθ
2π
とおいて n = 1, 2, 3, …とする
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
zn の積分を考える
n = –1, –2, –3, … のとき
ややこしいので,あらためて
えます。
, 1, 2, . . . の場合は,円周内で zn は正則ですから,コーシ
ためて f(z) =
1
zn
(n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z
は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ <
f(z)dz =
2π
0
e−inθ dz
dθ
dθ
=
2π
0
e−inθ
ieiθ
dθ
2π
とおいて n = 1, 2, 3, …とする
考えるために,関数を級数で表して,各項に対する積分を考えます。その
単位円周(複素平面における,原点を中心とする半径 1 の円周)にそって正
の値を考えます。
ず,n = 0, 1, 2, . . . の場合は,円周内で zn は正則ですから,コーシーの積
です。
とき,あらためて f(z) =
1
zn
(n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z = 0 で
。この場合は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ < 2π) と
C
f(z)dz =
2π
0
e−inθ dz
dθ
dθ
=
2π
0
e−inθ
ieiθ
dθ
= i
2π
0
ei(1−n)θ
dθ
(1)
= 1 のとき
1 2π
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
zn の積分を考える
n = –1, –2, –3, … のとき
ややこしいので,あらためて
えます。
, 1, 2, . . . の場合は,円周内で zn は正則ですから,コーシ
ためて f(z) =
1
zn
(n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z
は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ <
f(z)dz =
2π
0
e−inθ dz
dθ
dθ
=
2π
0
e−inθ
ieiθ
dθ
2π
とおいて n = 1, 2, 3, …とする
考えるために,関数を級数で表して,各項に対する積分を考えます。その
単位円周(複素平面における,原点を中心とする半径 1 の円周)にそって正
の値を考えます。
ず,n = 0, 1, 2, . . . の場合は,円周内で zn は正則ですから,コーシーの積
です。
とき,あらためて f(z) =
1
zn
(n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z = 0 で
。この場合は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ < 2π) と
C
f(z)dz =
2π
0
e−inθ dz
dθ
dθ
=
2π
0
e−inθ
ieiθ
dθ
= i
2π
0
ei(1−n)θ
dθ
(1)
= 1 のとき
1 2π
実軸
虚軸
1
1
C
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
zn の積分を考える
n = –1, –2, –3, … のとき
ややこしいので,あらためて
えます。
, 1, 2, . . . の場合は,円周内で zn は正則ですから,コーシ
ためて f(z) =
1
zn
(n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z
は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ <
f(z)dz =
2π
0
e−inθ dz
dθ
dθ
=
2π
0
e−inθ
ieiθ
dθ
2π
とおいて n = 1, 2, 3, …とする
考えるために,関数を級数で表して,各項に対する積分を考えます。その
単位円周(複素平面における,原点を中心とする半径 1 の円周)にそって正
の値を考えます。
ず,n = 0, 1, 2, . . . の場合は,円周内で zn は正則ですから,コーシーの積
です。
とき,あらためて f(z) =
1
zn
(n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z = 0 で
。この場合は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ < 2π) と
C
f(z)dz =
2π
0
e−inθ dz
dθ
dθ
=
2π
0
e−inθ
ieiθ
dθ
= i
2π
0
ei(1−n)θ
dθ
(1)
= 1 のとき
1 2π
経路 C 上で
実軸
虚軸
1
1
C
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
zn の積分を考える
n = –1, –2, –3, … のとき
ややこしいので,あらためて
えます。
, 1, 2, . . . の場合は,円周内で zn は正則ですから,コーシ
ためて f(z) =
1
zn
(n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z
は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ <
f(z)dz =
2π
0
e−inθ dz
dθ
dθ
=
2π
0
e−inθ
ieiθ
dθ
2π
とおいて n = 1, 2, 3, …とする
考えるために,関数を級数で表して,各項に対する積分を考えます。その
単位円周(複素平面における,原点を中心とする半径 1 の円周)にそって正
の値を考えます。
ず,n = 0, 1, 2, . . . の場合は,円周内で zn は正則ですから,コーシーの積
です。
とき,あらためて f(z) =
1
zn
(n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z = 0 で
。この場合は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ < 2π) と
C
f(z)dz =
2π
0
e−inθ dz
dθ
dθ
=
2π
0
e−inθ
ieiθ
dθ
= i
2π
0
ei(1−n)θ
dθ
(1)
= 1 のとき
1 2π
経路 C 上で
るために,関数を級数で表して,各項に対する積分を考えま
周(複素平面における,原点を中心とする半径 1 の円周)に
を考えます。
= 0, 1, 2, . . . の場合は,円周内で zn は正則ですから,コー
。
あらためて f(z) =
1
zn
(n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき
場合は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0
C
f(z)dz =
2π
0
e−inθ dz
dθ
dθ
=
2π
e−inθ
ieiθ
dθ
ない点、いわば「穴」があいている場合はどうなるか,が今回の話題です。
分を考えるために,関数を級数で表して,各項に対する積分を考えます。その
,単位円周(複素平面における,原点を中心とする半径 1 の円周)にそって正
た時の値を考えます。
。まず,n = 0, 1, 2, . . . の場合は,円周内で zn は正則ですから,コーシーの積
= 0 です。
のとき,あらためて f(z) =
1
zn
(n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z = 0 で
ん。この場合は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ < 2π) と
C
f(z)dz =
2π
0
e−inθ dz
dθ
dθ
=
2π
0
e−inθ
ieiθ
dθ (1)
実軸
虚軸
1
1
C
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
zn の積分を考える
n = –1, –2, –3, … のとき
ややこしいので,あらためて
えます。
, 1, 2, . . . の場合は,円周内で zn は正則ですから,コーシ
ためて f(z) =
1
zn
(n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z
は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ <
f(z)dz =
2π
0
e−inθ dz
dθ
dθ
=
2π
0
e−inθ
ieiθ
dθ
2π
とおいて n = 1, 2, 3, …とする
考えるために,関数を級数で表して,各項に対する積分を考えます。その
単位円周(複素平面における,原点を中心とする半径 1 の円周)にそって正
の値を考えます。
ず,n = 0, 1, 2, . . . の場合は,円周内で zn は正則ですから,コーシーの積
です。
とき,あらためて f(z) =
1
zn
(n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z = 0 で
。この場合は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ < 2π) と
C
f(z)dz =
2π
0
e−inθ dz
dθ
dθ
=
2π
0
e−inθ
ieiθ
dθ
= i
2π
0
ei(1−n)θ
dθ
(1)
= 1 のとき
1 2π
経路 C 上で
るために,関数を級数で表して,各項に対する積分を考えま
周(複素平面における,原点を中心とする半径 1 の円周)に
を考えます。
= 0, 1, 2, . . . の場合は,円周内で zn は正則ですから,コー
。
あらためて f(z) =
1
zn
(n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき
場合は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0
C
f(z)dz =
2π
0
e−inθ dz
dθ
dθ
=
2π
e−inθ
ieiθ
dθ
ない点、いわば「穴」があいている場合はどうなるか,が今回の話題です。
分を考えるために,関数を級数で表して,各項に対する積分を考えます。その
,単位円周(複素平面における,原点を中心とする半径 1 の円周)にそって正
た時の値を考えます。
。まず,n = 0, 1, 2, . . . の場合は,円周内で zn は正則ですから,コーシーの積
= 0 です。
のとき,あらためて f(z) =
1
zn
(n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z = 0 で
ん。この場合は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ < 2π) と
C
f(z)dz =
2π
0
e−inθ dz
dθ
dθ
=
2π
0
e−inθ
ieiθ
dθ (1)
実軸
虚軸
1
1
C
置換積分
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
zn の積分を考える
n = –1, –2, –3, … のとき
ややこしいので,あらためて
えます。
, 1, 2, . . . の場合は,円周内で zn は正則ですから,コーシ
ためて f(z) =
1
zn
(n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z
は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ <
f(z)dz =
2π
0
e−inθ dz
dθ
dθ
=
2π
0
e−inθ
ieiθ
dθ
2π
とおいて n = 1, 2, 3, …とする
考えるために,関数を級数で表して,各項に対する積分を考えます。その
単位円周(複素平面における,原点を中心とする半径 1 の円周)にそって正
の値を考えます。
ず,n = 0, 1, 2, . . . の場合は,円周内で zn は正則ですから,コーシーの積
です。
とき,あらためて f(z) =
1
zn
(n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z = 0 で
。この場合は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ < 2π) と
C
f(z)dz =
2π
0
e−inθ dz
dθ
dθ
=
2π
0
e−inθ
ieiθ
dθ
= i
2π
0
ei(1−n)θ
dθ
(1)
= 1 のとき
1 2π
経路 C 上で
るために,関数を級数で表して,各項に対する積分を考えま
周(複素平面における,原点を中心とする半径 1 の円周)に
を考えます。
= 0, 1, 2, . . . の場合は,円周内で zn は正則ですから,コー
。
あらためて f(z) =
1
zn
(n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき
場合は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0
C
f(z)dz =
2π
0
e−inθ dz
dθ
dθ
=
2π
e−inθ
ieiθ
dθ
ない点、いわば「穴」があいている場合はどうなるか,が今回の話題です。
分を考えるために,関数を級数で表して,各項に対する積分を考えます。その
,単位円周(複素平面における,原点を中心とする半径 1 の円周)にそって正
た時の値を考えます。
。まず,n = 0, 1, 2, . . . の場合は,円周内で zn は正則ですから,コーシーの積
= 0 です。
のとき,あらためて f(z) =
1
zn
(n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z = 0 で
ん。この場合は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ < 2π) と
C
f(z)dz =
2π
0
e−inθ dz
dθ
dθ
=
2π
0
e−inθ
ieiθ
dθ (1)
実軸
虚軸
1
1
C
置換積分
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
zn の積分を考える
について n = 1のときためて f(z) =
1
zn
(n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z = 0
は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ < 2π)
C
f(z)dz =
2π
0
e−inθ dz
dθ
dθ
=
2π
0
e−inθ
ieiθ
dθ
= i
2π
0
ei(1−n)θ
dθ
き
1 2π
=
0
e−inθ
ieiθ
dθ
= i
2π
0
ei(1−n)θ
dθ
(1)
,n = 1 のとき
C
1
z
dz = i
2π
0
dθ = 2πi (2)
ときは
C
1
zn
dz = i e2(n−1)πi
− 1 (3)
− 1)π) + i sin(2(n − 1)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。
る半径 1 の円周を C とするとき,
C
1
(z − a)n
dz =
2πi n = 1
0 n = 2, 3, . . .
(4)
C
f(z)dz =
2π
0
e−inθ dz
dθ
dθ
=
2π
0
e−inθ
ieiθ
dθ
= i
2π
0
ei(1−n)θ
dθ
(1)
n = 1 のとき
C
1
z
dz = i
2π
0
dθ = 2πi (2)
きは
C
1
zn
dz = i e2(n−1)πi
− 1 (3)
1)π) + i sin(2(n − 1)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。
半径 1 の円周を C とするとき,
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
zn の積分を考える
について n = 1のときためて f(z) =
1
zn
(n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z = 0
は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ < 2π)
C
f(z)dz =
2π
0
e−inθ dz
dθ
dθ
=
2π
0
e−inθ
ieiθ
dθ
= i
2π
0
ei(1−n)θ
dθ
き
1 2π
=
0
e−inθ
ieiθ
dθ
= i
2π
0
ei(1−n)θ
dθ
(1)
,n = 1 のとき
C
1
z
dz = i
2π
0
dθ = 2πi (2)
ときは
C
1
zn
dz = i e2(n−1)πi
− 1 (3)
− 1)π) + i sin(2(n − 1)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。
る半径 1 の円周を C とするとき,
C
1
(z − a)n
dz =
2πi n = 1
0 n = 2, 3, . . .
(4)
C
f(z)dz =
2π
0
e−inθ dz
dθ
dθ
=
2π
0
e−inθ
ieiθ
dθ
= i
2π
0
ei(1−n)θ
dθ
(1)
n = 1 のとき
C
1
z
dz = i
2π
0
dθ = 2πi (2)
きは
C
1
zn
dz = i e2(n−1)πi
− 1 (3)
1)π) + i sin(2(n − 1)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。
半径 1 の円周を C とするとき,
n = 1
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
zn の積分を考える
について n = 1のときためて f(z) =
1
zn
(n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z = 0
は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ < 2π)
C
f(z)dz =
2π
0
e−inθ dz
dθ
dθ
=
2π
0
e−inθ
ieiθ
dθ
= i
2π
0
ei(1−n)θ
dθ
き
1 2π
=
0
e−inθ
ieiθ
dθ
= i
2π
0
ei(1−n)θ
dθ
(1)
,n = 1 のとき
C
1
z
dz = i
2π
0
dθ = 2πi (2)
ときは
C
1
zn
dz = i e2(n−1)πi
− 1 (3)
− 1)π) + i sin(2(n − 1)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。
る半径 1 の円周を C とするとき,
C
1
(z − a)n
dz =
2πi n = 1
0 n = 2, 3, . . .
(4)
C
f(z)dz =
2π
0
e−inθ dz
dθ
dθ
=
2π
0
e−inθ
ieiθ
dθ
= i
2π
0
ei(1−n)θ
dθ
(1)
n = 1 のとき
C
1
z
dz = i
2π
0
dθ = 2πi (2)
きは
C
1
zn
dz = i e2(n−1)πi
− 1 (3)
1)π) + i sin(2(n − 1)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。
半径 1 の円周を C とするとき,
n = 1
C
f(z)dz =
2π
0
e−inθ dz
dθ
dθ
=
2π
0
e−inθ
ieiθ
dθ
= i
2π
0
ei(1−n)θ
dθ
(1)
は,n = 1 のとき
C
1
z
dz = i
2π
0
dθ = 2πi (2)
ときは
C
1
zn
dz = i e2(n−1)πi
− 1 (3)
− 1)π) + i sin(2(n − 1)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。
する半径 1 の円周を C とするとき,
C
1
(z − a)n
dz =
2πi n = 1
0 n = 2, 3, . . .
(4)
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
zn の積分を考える
について n = 1のときためて f(z) =
1
zn
(n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z = 0
は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ < 2π)
C
f(z)dz =
2π
0
e−inθ dz
dθ
dθ
=
2π
0
e−inθ
ieiθ
dθ
= i
2π
0
ei(1−n)θ
dθ
き
1 2π
=
0
e−inθ
ieiθ
dθ
= i
2π
0
ei(1−n)θ
dθ
(1)
,n = 1 のとき
C
1
z
dz = i
2π
0
dθ = 2πi (2)
ときは
C
1
zn
dz = i e2(n−1)πi
− 1 (3)
− 1)π) + i sin(2(n − 1)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。
る半径 1 の円周を C とするとき,
C
1
(z − a)n
dz =
2πi n = 1
0 n = 2, 3, . . .
(4)
C
f(z)dz =
2π
0
e−inθ dz
dθ
dθ
=
2π
0
e−inθ
ieiθ
dθ
= i
2π
0
ei(1−n)θ
dθ
(1)
n = 1 のとき
C
1
z
dz = i
2π
0
dθ = 2πi (2)
きは
C
1
zn
dz = i e2(n−1)πi
− 1 (3)
1)π) + i sin(2(n − 1)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。
半径 1 の円周を C とするとき,
n = 1
C
f(z)dz =
2π
0
e−inθ dz
dθ
dθ
=
2π
0
e−inθ
ieiθ
dθ
= i
2π
0
ei(1−n)θ
dθ
(1)
は,n = 1 のとき
C
1
z
dz = i
2π
0
dθ = 2πi (2)
ときは
C
1
zn
dz = i e2(n−1)πi
− 1 (3)
− 1)π) + i sin(2(n − 1)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。
する半径 1 の円周を C とするとき,
C
1
(z − a)n
dz =
2πi n = 1
0 n = 2, 3, . . .
(4)
n = 2, 3, … のとき
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
zn の積分を考える
について n = 1のときためて f(z) =
1
zn
(n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z = 0
は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ < 2π)
C
f(z)dz =
2π
0
e−inθ dz
dθ
dθ
=
2π
0
e−inθ
ieiθ
dθ
= i
2π
0
ei(1−n)θ
dθ
き
1 2π
=
0
e−inθ
ieiθ
dθ
= i
2π
0
ei(1−n)θ
dθ
(1)
,n = 1 のとき
C
1
z
dz = i
2π
0
dθ = 2πi (2)
ときは
C
1
zn
dz = i e2(n−1)πi
− 1 (3)
− 1)π) + i sin(2(n − 1)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。
る半径 1 の円周を C とするとき,
C
1
(z − a)n
dz =
2πi n = 1
0 n = 2, 3, . . .
(4)
C
f(z)dz =
2π
0
e−inθ dz
dθ
dθ
=
2π
0
e−inθ
ieiθ
dθ
= i
2π
0
ei(1−n)θ
dθ
(1)
n = 1 のとき
C
1
z
dz = i
2π
0
dθ = 2πi (2)
きは
C
1
zn
dz = i e2(n−1)πi
− 1 (3)
1)π) + i sin(2(n − 1)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。
半径 1 の円周を C とするとき,
n = 1
C
f(z)dz =
2π
0
e−inθ dz
dθ
dθ
=
2π
0
e−inθ
ieiθ
dθ
= i
2π
0
ei(1−n)θ
dθ
(1)
は,n = 1 のとき
C
1
z
dz = i
2π
0
dθ = 2πi (2)
ときは
C
1
zn
dz = i e2(n−1)πi
− 1 (3)
− 1)π) + i sin(2(n − 1)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。
する半径 1 の円周を C とするとき,
C
1
(z − a)n
dz =
2πi n = 1
0 n = 2, 3, . . .
(4)
n = 2, 3, … のとき
C
f(z)dz =
2π
0
e−inθ dz
dθ
dθ
=
2π
0
e−inθ
ieiθ
dθ
= i
2π
0
ei(1−n)θ
dθ
(
分は,n = 1 のとき
C
1
z
dz = i
2π
0
dθ = 2πi (
のときは
C
1
zn
dz =
i
i(1 − n)
ei(1−n)θ
2π
0
=
1
1 − n
e2(1−n)πi
− 1
(
2(1 − n)π) + i sin(2(1 − n)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。
とする半径 1 の円周を C とするとき,
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
zn の積分を考える
について n = 1のときためて f(z) =
1
zn
(n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z = 0
は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ < 2π)
C
f(z)dz =
2π
0
e−inθ dz
dθ
dθ
=
2π
0
e−inθ
ieiθ
dθ
= i
2π
0
ei(1−n)θ
dθ
き
1 2π
=
0
e−inθ
ieiθ
dθ
= i
2π
0
ei(1−n)θ
dθ
(1)
,n = 1 のとき
C
1
z
dz = i
2π
0
dθ = 2πi (2)
ときは
C
1
zn
dz = i e2(n−1)πi
− 1 (3)
− 1)π) + i sin(2(n − 1)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。
る半径 1 の円周を C とするとき,
C
1
(z − a)n
dz =
2πi n = 1
0 n = 2, 3, . . .
(4)
C
f(z)dz =
2π
0
e−inθ dz
dθ
dθ
=
2π
0
e−inθ
ieiθ
dθ
= i
2π
0
ei(1−n)θ
dθ
(1)
n = 1 のとき
C
1
z
dz = i
2π
0
dθ = 2πi (2)
きは
C
1
zn
dz = i e2(n−1)πi
− 1 (3)
1)π) + i sin(2(n − 1)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。
半径 1 の円周を C とするとき,
n = 1
C
f(z)dz =
2π
0
e−inθ dz
dθ
dθ
=
2π
0
e−inθ
ieiθ
dθ
= i
2π
0
ei(1−n)θ
dθ
(1)
は,n = 1 のとき
C
1
z
dz = i
2π
0
dθ = 2πi (2)
ときは
C
1
zn
dz = i e2(n−1)πi
− 1 (3)
− 1)π) + i sin(2(n − 1)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。
する半径 1 の円周を C とするとき,
C
1
(z − a)n
dz =
2πi n = 1
0 n = 2, 3, . . .
(4)
n = 2, 3, … のとき
C
f(z)dz =
2π
0
e−inθ dz
dθ
dθ
=
2π
0
e−inθ
ieiθ
dθ
= i
2π
0
ei(1−n)θ
dθ
(
分は,n = 1 のとき
C
1
z
dz = i
2π
0
dθ = 2πi (
のときは
C
1
zn
dz =
i
i(1 − n)
ei(1−n)θ
2π
0
=
1
1 − n
e2(1−n)πi
− 1
(
2(1 − n)π) + i sin(2(1 − n)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。
とする半径 1 の円周を C とするとき,
f(z) は正則ではありません。この場合は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z
表されるので,
C
f(z)dz =
2π
0
e−inθ dz
dθ
dθ
=
2π
0
e−inθ
ieiθ
dθ
= i
2π
0
ei(1−n)θ
dθ
となります。この積分は,n = 1 のとき
C
1
z
dz = i
2π
0
dθ = 2πi
となり,n = 2, 3, . . . のときは
C
1
zn
dz =
i
i(1 − n)
ei(1−n)θ
2π
0
=
1
1 − n
e2(1−n)πi
− 1
で,e2(1−n)πi = cos(2(1 − n)π) + i sin(2(1 − n)π) = 1 ですから上の積分は 0 ですより
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
zn の積分を考える
について n = 1のときためて f(z) =
1
zn
(n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z = 0
は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ < 2π)
C
f(z)dz =
2π
0
e−inθ dz
dθ
dθ
=
2π
0
e−inθ
ieiθ
dθ
= i
2π
0
ei(1−n)θ
dθ
き
1 2π
=
0
e−inθ
ieiθ
dθ
= i
2π
0
ei(1−n)θ
dθ
(1)
,n = 1 のとき
C
1
z
dz = i
2π
0
dθ = 2πi (2)
ときは
C
1
zn
dz = i e2(n−1)πi
− 1 (3)
− 1)π) + i sin(2(n − 1)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。
る半径 1 の円周を C とするとき,
C
1
(z − a)n
dz =
2πi n = 1
0 n = 2, 3, . . .
(4)
C
f(z)dz =
2π
0
e−inθ dz
dθ
dθ
=
2π
0
e−inθ
ieiθ
dθ
= i
2π
0
ei(1−n)θ
dθ
(1)
n = 1 のとき
C
1
z
dz = i
2π
0
dθ = 2πi (2)
きは
C
1
zn
dz = i e2(n−1)πi
− 1 (3)
1)π) + i sin(2(n − 1)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。
半径 1 の円周を C とするとき,
n = 1
C
f(z)dz =
2π
0
e−inθ dz
dθ
dθ
=
2π
0
e−inθ
ieiθ
dθ
= i
2π
0
ei(1−n)θ
dθ
(1)
は,n = 1 のとき
C
1
z
dz = i
2π
0
dθ = 2πi (2)
ときは
C
1
zn
dz = i e2(n−1)πi
− 1 (3)
− 1)π) + i sin(2(n − 1)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。
する半径 1 の円周を C とするとき,
C
1
(z − a)n
dz =
2πi n = 1
0 n = 2, 3, . . .
(4)
n = 2, 3, … のとき
C
f(z)dz =
2π
0
e−inθ dz
dθ
dθ
=
2π
0
e−inθ
ieiθ
dθ
= i
2π
0
ei(1−n)θ
dθ
(
分は,n = 1 のとき
C
1
z
dz = i
2π
0
dθ = 2πi (
のときは
C
1
zn
dz =
i
i(1 − n)
ei(1−n)θ
2π
0
=
1
1 − n
e2(1−n)πi
− 1
(
2(1 − n)π) + i sin(2(1 − n)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。
とする半径 1 の円周を C とするとき,
f(z) は正則ではありません。この場合は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z
表されるので,
C
f(z)dz =
2π
0
e−inθ dz
dθ
dθ
=
2π
0
e−inθ
ieiθ
dθ
= i
2π
0
ei(1−n)θ
dθ
となります。この積分は,n = 1 のとき
C
1
z
dz = i
2π
0
dθ = 2πi
となり,n = 2, 3, . . . のときは
C
1
zn
dz =
i
i(1 − n)
ei(1−n)θ
2π
0
=
1
1 − n
e2(1−n)πi
− 1
で,e2(1−n)πi = cos(2(1 − n)π) + i sin(2(1 − n)π) = 1 ですから上の積分は 0 ですより
一方,n = −1, −2, . . . のとき,あらためて f(z
f(z) は正則ではありません。この場合は,単位円
表されるので,
C
f(z)dz =
=
=
となります。この積分は,n = 1 のとき
C
1
z
dz =
となり,n = 2, 3, . . . のときは
C
1
zn
dz =
i(
C
f(z)dz =
0
e−inθ
dθ
dθ
=
2π
0
e−inθ
ieiθ
dθ
= i
2π
0
ei(1−n)θ
dθ
ます。この積分は,n = 1 のとき
C
1
z
dz = i
2π
0
dθ = 2πi
,n = 2, 3, . . . のときは
C
1
zn
dz =
i
i(1 − n)
ei(1−n)θ
2π
0
=
1
1 − n
e2(1−n)πi
− 1
1−n)πi = cos(2(1 − n)π) + i sin(2(1 − n)π) = 1 ですから上の積分は 0 で
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
zn の積分を考える
つまり
C
1
z
dz = i
2π
0
dθ = 2πi
= 2, 3, . . . のときは
C
1
zn
dz =
i
i(1 − n)
ei(1−n)θ
2π
0
=
1
1 − n
e2(1−n)πi
− 1
πi = cos(2(1 − n)π) + i sin(2(1 − n)π) = 1 ですから上の
a を中心とする半径 1 の円周を C とするとき,
C
1
(z − a)n
dz =
2πi n = 1
0 n = 2, 3,
1 − n
)πi = cos(2(1 − n)π) + i sin(2(1 − n)π) = 1 ですから上の積分
,a を中心とする半径 1 の円周を C とするとき,
C
1
(z − a)n
dz =
2πi n = 1
0 n = 2, 3, . . .
す。
用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) ht
= i
2π
0
ei(1−n)θ
dθ
のとき
C
1
z
dz = i
2π
0
dθ = 2πi
C
1
zn
dz =
i
i(1 − n)
ei(1−n)θ
2π
0
=
1
1 − n
e2(1−n)πi
− 1
i sin(2(1 − n)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。
= i
0
ei(1−n)θ
dθ
= i
2π
0
dθ = 2πi
i
i(1 − n)
ei(1−n)θ
2π
0
1
1 − n
e2(1−n)πi
− 1
)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
zn の積分を考える
つまり
C
1
z
dz = i
2π
0
dθ = 2πi
= 2, 3, . . . のときは
C
1
zn
dz =
i
i(1 − n)
ei(1−n)θ
2π
0
=
1
1 − n
e2(1−n)πi
− 1
πi = cos(2(1 − n)π) + i sin(2(1 − n)π) = 1 ですから上の
a を中心とする半径 1 の円周を C とするとき,
C
1
(z − a)n
dz =
2πi n = 1
0 n = 2, 3,
1 − n
)πi = cos(2(1 − n)π) + i sin(2(1 − n)π) = 1 ですから上の積分
,a を中心とする半径 1 の円周を C とするとき,
C
1
(z − a)n
dz =
2πi n = 1
0 n = 2, 3, . . .
す。
用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) ht
= i
2π
0
ei(1−n)θ
dθ
のとき
C
1
z
dz = i
2π
0
dθ = 2πi
C
1
zn
dz =
i
i(1 − n)
ei(1−n)θ
2π
0
=
1
1 − n
e2(1−n)πi
− 1
i sin(2(1 − n)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。
= i
0
ei(1−n)θ
dθ
= i
2π
0
dθ = 2πi
i
i(1 − n)
ei(1−n)θ
2π
0
1
1 − n
e2(1−n)πi
− 1
)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。
また,a を中心とする半径1の円周を
C とすると
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
zn の積分を考える
つまり
C
1
z
dz = i
2π
0
dθ = 2πi
= 2, 3, . . . のときは
C
1
zn
dz =
i
i(1 − n)
ei(1−n)θ
2π
0
=
1
1 − n
e2(1−n)πi
− 1
πi = cos(2(1 − n)π) + i sin(2(1 − n)π) = 1 ですから上の
a を中心とする半径 1 の円周を C とするとき,
C
1
(z − a)n
dz =
2πi n = 1
0 n = 2, 3,
1 − n
)πi = cos(2(1 − n)π) + i sin(2(1 − n)π) = 1 ですから上の積分
,a を中心とする半径 1 の円周を C とするとき,
C
1
(z − a)n
dz =
2πi n = 1
0 n = 2, 3, . . .
す。
用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) ht
= i
2π
0
ei(1−n)θ
dθ
のとき
C
1
z
dz = i
2π
0
dθ = 2πi
C
1
zn
dz =
i
i(1 − n)
ei(1−n)θ
2π
0
=
1
1 − n
e2(1−n)πi
− 1
i sin(2(1 − n)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。
= i
0
ei(1−n)θ
dθ
= i
2π
0
dθ = 2πi
i
i(1 − n)
ei(1−n)θ
2π
0
1
1 − n
e2(1−n)πi
− 1
)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。
また,a を中心とする半径1の円周を
C とすると
実軸
虚軸
C
a
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
zn の積分を考える
つまり
C
1
z
dz = i
2π
0
dθ = 2πi
= 2, 3, . . . のときは
C
1
zn
dz =
i
i(1 − n)
ei(1−n)θ
2π
0
=
1
1 − n
e2(1−n)πi
− 1
πi = cos(2(1 − n)π) + i sin(2(1 − n)π) = 1 ですから上の
a を中心とする半径 1 の円周を C とするとき,
C
1
(z − a)n
dz =
2πi n = 1
0 n = 2, 3,
1 − n
)πi = cos(2(1 − n)π) + i sin(2(1 − n)π) = 1 ですから上の積分
,a を中心とする半径 1 の円周を C とするとき,
C
1
(z − a)n
dz =
2πi n = 1
0 n = 2, 3, . . .
す。
用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) ht
= i
2π
0
ei(1−n)θ
dθ
のとき
C
1
z
dz = i
2π
0
dθ = 2πi
C
1
zn
dz =
i
i(1 − n)
ei(1−n)θ
2π
0
=
1
1 − n
e2(1−n)πi
− 1
i sin(2(1 − n)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。
= i
0
ei(1−n)θ
dθ
= i
2π
0
dθ = 2πi
i
i(1 − n)
ei(1−n)θ
2π
0
1
1 − n
e2(1−n)πi
− 1
)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。
また,a を中心とする半径1の円周を
C とすると
= i
0
e dθ
,n = 1 のとき
C
1
z
dz = i
2π
0
dθ = 2πi
きは
C
1
zn
dz =
i
i(1 − n)
ei(1−n)θ
2π
0
=
1
1 − n
e2(1−n)πi
− 1
n)π) + i sin(2(1 − n)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。
半径 1 の円周を C とするとき,
C
1
(z − a)n
dz =
2πi n = 1
0 n = 2, 3, . . . 実軸
虚軸
C
a
A.Asano,KansaiUniv.
A.Asano,KansaiUniv.
コーシーの積分公式
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
コーシーの積分公式
正則関数の任意の点での値は,
その点を囲む閉曲線上の値だけできまる
領域 D で正則な関数fの点 z における値 f(z) は,
D 内で点 z を囲み,正の方向に1周する閉曲線 C 上の積分
図 1: コーシーの積分公式
,領域 D で正則な関数 f の点 z における値 f(z) が,D 内で点 z を囲み
に沿った積分を使って
f(z) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ − z
dζ
す。とくに z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に一周する閉曲線と
f(0) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ
dζ
,正則関数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値だけで決まってし
関数を「軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り目がなく曲げたよ
での関数の値が周囲での値によって決まってしまう,というのは,それ
で表される
z = 0 のときは
原点を囲み,正の方向に1周する閉曲線 C 上の積分
P
図 1: コーシーの積分公式
,領域 D で正則な関数 f の点 z における値 f(z) が,D 内で点 z を囲み
沿った積分を使って
f(z) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ − z
dζ
す。とくに z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に一周する閉曲線と
f(0) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ
dζ
,正則関数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値だけで決まってし
で表される
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
コーシーの積分公式
−1
−0.5
0
0.5
1
−1
−0.5
0
0.5
1
0
0.5
1
1.5
2
2.5
3
f(z) = ez
正則関数の任意の点での値は,
その点を囲む閉曲線上の値だけできまる
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
コーシーの積分公式
−1
−0.5
0
0.5
1
−1
−0.5
0
0.5
1
0
0.5
1
1.5
2
2.5
3
f(z) = ez
正則関数の任意の点での値は,
その点を囲む閉曲線上の値だけできまる
正則関数は
「折り目なく」
曲がっているから,
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
コーシーの積分公式
−1
−0.5
0
0.5
1
−1
−0.5
0
0.5
1
0
0.5
1
1.5
2
2.5
3
f(z) = ez
正則関数の任意の点での値は,
その点を囲む閉曲線上の値だけできまる
正則関数は
「折り目なく」
曲がっているから,
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
コーシーの積分公式
−1
−0.5
0
0.5
1
−1
−0.5
0
0.5
1
0
0.5
1
1.5
2
2.5
3
f(z) = ez
正則関数の任意の点での値は,
その点を囲む閉曲線上の値だけできまる
正則関数は
「折り目なく」
曲がっているから,
周囲(囲む閉曲線上)の
値によって
その中心の値が決まって
しまっても不思議ではない
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
コーシーの積分公式
f(z) =
2πi C ζ − z
dζ (5)
に z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に一周する閉曲線として
f(0) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ
dζ (6)
数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値だけで決まってしまうこ
軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り目がなく曲げたようなも
の値が周囲での値によって決まってしまう,というのは,それほど不
1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側で原点を囲む半径 r の円
を考えます。関数
f(ζ)
ζ
は原点で正則ではありませんが,P から C を正
きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線で,その内
て,コーシーの積分定理により
Q
f(ζ) f(ζ) P
f(ζ)
を考える
O
C
Cr
P
Q
図 1: コーシーの積分公式
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
コーシーの積分公式
f(z) =
2πi C ζ − z
dζ (5)
に z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に一周する閉曲線として
f(0) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ
dζ (6)
数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値だけで決まってしまうこ
軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り目がなく曲げたようなも
の値が周囲での値によって決まってしまう,というのは,それほど不
1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側で原点を囲む半径 r の円
を考えます。関数
f(ζ)
ζ
は原点で正則ではありませんが,P から C を正
きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線で,その内
て,コーシーの積分定理により
Q
f(ζ) f(ζ) P
f(ζ)
を考える
O
C
Cr
P
Q
図 1: コーシーの積分公式
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
コーシーの積分公式
f(z) =
2πi C ζ − z
dζ (5)
に z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に一周する閉曲線として
f(0) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ
dζ (6)
数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値だけで決まってしまうこ
軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り目がなく曲げたようなも
の値が周囲での値によって決まってしまう,というのは,それほど不
1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側で原点を囲む半径 r の円
を考えます。関数
f(ζ)
ζ
は原点で正則ではありませんが,P から C を正
きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線で,その内
て,コーシーの積分定理により
Q
f(ζ) f(ζ) P
f(ζ)
を考える
O
C
Cr
P
Q
図 1: コーシーの積分公式
原点
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
コーシーの積分公式
f(z) =
2πi C ζ − z
dζ (5)
に z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に一周する閉曲線として
f(0) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ
dζ (6)
数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値だけで決まってしまうこ
軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り目がなく曲げたようなも
の値が周囲での値によって決まってしまう,というのは,それほど不
1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側で原点を囲む半径 r の円
を考えます。関数
f(ζ)
ζ
は原点で正則ではありませんが,P から C を正
きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線で,その内
て,コーシーの積分定理により
Q
f(ζ) f(ζ) P
f(ζ)
を考える
O
C
Cr
P
Q
図 1: コーシーの積分公式
原点
こういう経路で
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
コーシーの積分公式
f(z) =
2πi C ζ − z
dζ (5)
に z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に一周する閉曲線として
f(0) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ
dζ (6)
数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値だけで決まってしまうこ
軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り目がなく曲げたようなも
の値が周囲での値によって決まってしまう,というのは,それほど不
1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側で原点を囲む半径 r の円
を考えます。関数
f(ζ)
ζ
は原点で正則ではありませんが,P から C を正
きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線で,その内
て,コーシーの積分定理により
Q
f(ζ) f(ζ) P
f(ζ)
を考える
O
C
Cr
P
Q
図 1: コーシーの積分公式
原点
こういう経路で
を積分
シーの積分公式は,領域 D で正則な関数 f の点 z における値 f(z) が,
周する閉曲線 C に沿った積分を使って
f(z) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ − z
dζ
れるというものです。とくに z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に
f(0) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ
dζ
ます。この公式は,正則関数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値
しています。正則関数を「軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り
考えれば,ある点での関数の値が周囲での値によって決まってしまう,
はありません。
式の意味を考えるため,図 1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側
れに両者を結ぶ線分 PQ を考えます。関数
f(ζ)
ζ
は原点で正則ではあり
に1周→ PQ → C を逆向きに1周→ QP という経路を考えると,この
関数
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
コーシーの積分公式
f(z) =
2πi C ζ − z
dζ (5)
に z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に一周する閉曲線として
f(0) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ
dζ (6)
数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値だけで決まってしまうこ
軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り目がなく曲げたようなも
の値が周囲での値によって決まってしまう,というのは,それほど不
1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側で原点を囲む半径 r の円
を考えます。関数
f(ζ)
ζ
は原点で正則ではありませんが,P から C を正
きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線で,その内
て,コーシーの積分定理により
Q
f(ζ) f(ζ) P
f(ζ)
を考える
O
C
Cr
P
Q
図 1: コーシーの積分公式
原点
こういう経路で
を積分
シーの積分公式は,領域 D で正則な関数 f の点 z における値 f(z) が,
周する閉曲線 C に沿った積分を使って
f(z) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ − z
dζ
れるというものです。とくに z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に
f(0) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ
dζ
ます。この公式は,正則関数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値
しています。正則関数を「軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り
考えれば,ある点での関数の値が周囲での値によって決まってしまう,
はありません。
式の意味を考えるため,図 1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側
れに両者を結ぶ線分 PQ を考えます。関数
f(ζ)
ζ
は原点で正則ではあり
に1周→ PQ → C を逆向きに1周→ QP という経路を考えると,この
関数
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
コーシーの積分公式
f(z) =
2πi C ζ − z
dζ (5)
に z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に一周する閉曲線として
f(0) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ
dζ (6)
数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値だけで決まってしまうこ
軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り目がなく曲げたようなも
の値が周囲での値によって決まってしまう,というのは,それほど不
1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側で原点を囲む半径 r の円
を考えます。関数
f(ζ)
ζ
は原点で正則ではありませんが,P から C を正
きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線で,その内
て,コーシーの積分定理により
Q
f(ζ) f(ζ) P
f(ζ)
を考える
O
C
Cr
P
Q
図 1: コーシーの積分公式
原点
こういう経路で
を積分
シーの積分公式は,領域 D で正則な関数 f の点 z における値 f(z) が,
周する閉曲線 C に沿った積分を使って
f(z) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ − z
dζ
れるというものです。とくに z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に
f(0) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ
dζ
ます。この公式は,正則関数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値
しています。正則関数を「軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り
考えれば,ある点での関数の値が周囲での値によって決まってしまう,
はありません。
式の意味を考えるため,図 1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側
れに両者を結ぶ線分 PQ を考えます。関数
f(ζ)
ζ
は原点で正則ではあり
に1周→ PQ → C を逆向きに1周→ QP という経路を考えると,この
関数
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
コーシーの積分公式
f(z) =
2πi C ζ − z
dζ (5)
に z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に一周する閉曲線として
f(0) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ
dζ (6)
数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値だけで決まってしまうこ
軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り目がなく曲げたようなも
の値が周囲での値によって決まってしまう,というのは,それほど不
1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側で原点を囲む半径 r の円
を考えます。関数
f(ζ)
ζ
は原点で正則ではありませんが,P から C を正
きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線で,その内
て,コーシーの積分定理により
Q
f(ζ) f(ζ) P
f(ζ)
を考える
O
C
Cr
P
Q
図 1: コーシーの積分公式
原点
こういう経路で
を積分
シーの積分公式は,領域 D で正則な関数 f の点 z における値 f(z) が,
周する閉曲線 C に沿った積分を使って
f(z) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ − z
dζ
れるというものです。とくに z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に
f(0) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ
dζ
ます。この公式は,正則関数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値
しています。正則関数を「軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り
考えれば,ある点での関数の値が周囲での値によって決まってしまう,
はありません。
式の意味を考えるため,図 1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側
れに両者を結ぶ線分 PQ を考えます。関数
f(ζ)
ζ
は原点で正則ではあり
に1周→ PQ → C を逆向きに1周→ QP という経路を考えると,この
関数
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
コーシーの積分公式
f(z) =
2πi C ζ − z
dζ (5)
に z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に一周する閉曲線として
f(0) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ
dζ (6)
数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値だけで決まってしまうこ
軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り目がなく曲げたようなも
の値が周囲での値によって決まってしまう,というのは,それほど不
1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側で原点を囲む半径 r の円
を考えます。関数
f(ζ)
ζ
は原点で正則ではありませんが,P から C を正
きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線で,その内
て,コーシーの積分定理により
Q
f(ζ) f(ζ) P
f(ζ)
を考える
O
C
Cr
P
Q
図 1: コーシーの積分公式
原点
こういう経路で
を積分
シーの積分公式は,領域 D で正則な関数 f の点 z における値 f(z) が,
周する閉曲線 C に沿った積分を使って
f(z) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ − z
dζ
れるというものです。とくに z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に
f(0) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ
dζ
ます。この公式は,正則関数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値
しています。正則関数を「軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り
考えれば,ある点での関数の値が周囲での値によって決まってしまう,
はありません。
式の意味を考えるため,図 1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側
れに両者を結ぶ線分 PQ を考えます。関数
f(ζ)
ζ
は原点で正則ではあり
に1周→ PQ → C を逆向きに1周→ QP という経路を考えると,この
関数
2015年度秋学期 
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コーシーの積分公式
f(z) =
2πi C ζ − z
dζ (5)
に z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に一周する閉曲線として
f(0) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ
dζ (6)
数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値だけで決まってしまうこ
軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り目がなく曲げたようなも
の値が周囲での値によって決まってしまう,というのは,それほど不
1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側で原点を囲む半径 r の円
を考えます。関数
f(ζ)
ζ
は原点で正則ではありませんが,P から C を正
きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線で,その内
て,コーシーの積分定理により
Q
f(ζ) f(ζ) P
f(ζ)
を考える
O
C
Cr
P
Q
図 1: コーシーの積分公式
原点
こういう経路で
を積分
シーの積分公式は,領域 D で正則な関数 f の点 z における値 f(z) が,
周する閉曲線 C に沿った積分を使って
f(z) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ − z
dζ
れるというものです。とくに z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に
f(0) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ
dζ
ます。この公式は,正則関数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値
しています。正則関数を「軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り
考えれば,ある点での関数の値が周囲での値によって決まってしまう,
はありません。
式の意味を考えるため,図 1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側
れに両者を結ぶ線分 PQ を考えます。関数
f(ζ)
ζ
は原点で正則ではあり
に1周→ PQ → C を逆向きに1周→ QP という経路を考えると,この
関数
2015年度秋学期 
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コーシーの積分公式
f(z) =
2πi C ζ − z
dζ (5)
に z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に一周する閉曲線として
f(0) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ
dζ (6)
数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値だけで決まってしまうこ
軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り目がなく曲げたようなも
の値が周囲での値によって決まってしまう,というのは,それほど不
1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側で原点を囲む半径 r の円
を考えます。関数
f(ζ)
ζ
は原点で正則ではありませんが,P から C を正
きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線で,その内
て,コーシーの積分定理により
Q
f(ζ) f(ζ) P
f(ζ)
を考える
O
C
Cr
P
Q
図 1: コーシーの積分公式
原点
こういう経路で
を積分
シーの積分公式は,領域 D で正則な関数 f の点 z における値 f(z) が,
周する閉曲線 C に沿った積分を使って
f(z) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ − z
dζ
れるというものです。とくに z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に
f(0) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ
dζ
ます。この公式は,正則関数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値
しています。正則関数を「軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り
考えれば,ある点での関数の値が周囲での値によって決まってしまう,
はありません。
式の意味を考えるため,図 1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側
れに両者を結ぶ線分 PQ を考えます。関数
f(ζ)
ζ
は原点で正則ではあり
に1周→ PQ → C を逆向きに1周→ QP という経路を考えると,この
関数
2015年度秋学期 
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コーシーの積分公式
f(z) =
2πi C ζ − z
dζ (5)
に z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に一周する閉曲線として
f(0) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ
dζ (6)
数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値だけで決まってしまうこ
軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り目がなく曲げたようなも
の値が周囲での値によって決まってしまう,というのは,それほど不
1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側で原点を囲む半径 r の円
を考えます。関数
f(ζ)
ζ
は原点で正則ではありませんが,P から C を正
きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線で,その内
て,コーシーの積分定理により
Q
f(ζ) f(ζ) P
f(ζ)
を考える
O
C
Cr
P
Q
図 1: コーシーの積分公式
原点
こういう経路で
を積分
シーの積分公式は,領域 D で正則な関数 f の点 z における値 f(z) が,
周する閉曲線 C に沿った積分を使って
f(z) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ − z
dζ
れるというものです。とくに z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に
f(0) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ
dζ
ます。この公式は,正則関数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値
しています。正則関数を「軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り
考えれば,ある点での関数の値が周囲での値によって決まってしまう,
はありません。
式の意味を考えるため,図 1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側
れに両者を結ぶ線分 PQ を考えます。関数
f(ζ)
ζ
は原点で正則ではあり
に1周→ PQ → C を逆向きに1周→ QP という経路を考えると,この
関数
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
コーシーの積分公式
f(z) =
2πi C ζ − z
dζ (5)
に z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に一周する閉曲線として
f(0) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ
dζ (6)
数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値だけで決まってしまうこ
軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り目がなく曲げたようなも
の値が周囲での値によって決まってしまう,というのは,それほど不
1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側で原点を囲む半径 r の円
を考えます。関数
f(ζ)
ζ
は原点で正則ではありませんが,P から C を正
きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線で,その内
て,コーシーの積分定理により
Q
f(ζ) f(ζ) P
f(ζ)
を考える
O
C
Cr
P
Q
図 1: コーシーの積分公式
原点
こういう経路で
を積分
シーの積分公式は,領域 D で正則な関数 f の点 z における値 f(z) が,
周する閉曲線 C に沿った積分を使って
f(z) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ − z
dζ
れるというものです。とくに z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に
f(0) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ
dζ
ます。この公式は,正則関数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値
しています。正則関数を「軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り
考えれば,ある点での関数の値が周囲での値によって決まってしまう,
はありません。
式の意味を考えるため,図 1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側
れに両者を結ぶ線分 PQ を考えます。関数
f(ζ)
ζ
は原点で正則ではあり
に1周→ PQ → C を逆向きに1周→ QP という経路を考えると,この
関数
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
コーシーの積分公式
f(z) =
2πi C ζ − z
dζ (5)
に z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に一周する閉曲線として
f(0) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ
dζ (6)
数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値だけで決まってしまうこ
軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り目がなく曲げたようなも
の値が周囲での値によって決まってしまう,というのは,それほど不
1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側で原点を囲む半径 r の円
を考えます。関数
f(ζ)
ζ
は原点で正則ではありませんが,P から C を正
きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線で,その内
て,コーシーの積分定理により
Q
f(ζ) f(ζ) P
f(ζ)
を考える
O
C
Cr
P
Q
図 1: コーシーの積分公式
原点
こういう経路で
原点では正則でないが
を積分
シーの積分公式は,領域 D で正則な関数 f の点 z における値 f(z) が,
周する閉曲線 C に沿った積分を使って
f(z) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ − z
dζ
れるというものです。とくに z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に
f(0) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ
dζ
ます。この公式は,正則関数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値
しています。正則関数を「軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り
考えれば,ある点での関数の値が周囲での値によって決まってしまう,
はありません。
式の意味を考えるため,図 1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側
れに両者を結ぶ線分 PQ を考えます。関数
f(ζ)
ζ
は原点で正則ではあり
に1周→ PQ → C を逆向きに1周→ QP という経路を考えると,この
関数
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
コーシーの積分公式
f(z) =
2πi C ζ − z
dζ (5)
に z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に一周する閉曲線として
f(0) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ
dζ (6)
数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値だけで決まってしまうこ
軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り目がなく曲げたようなも
の値が周囲での値によって決まってしまう,というのは,それほど不
1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側で原点を囲む半径 r の円
を考えます。関数
f(ζ)
ζ
は原点で正則ではありませんが,P から C を正
きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線で,その内
て,コーシーの積分定理により
Q
f(ζ) f(ζ) P
f(ζ)
を考える
O
C
Cr
P
Q
図 1: コーシーの積分公式
原点
こういう経路で
原点では正則でないが
グレーの部分では正則
を積分
シーの積分公式は,領域 D で正則な関数 f の点 z における値 f(z) が,
周する閉曲線 C に沿った積分を使って
f(z) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ − z
dζ
れるというものです。とくに z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に
f(0) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ
dζ
ます。この公式は,正則関数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値
しています。正則関数を「軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り
考えれば,ある点での関数の値が周囲での値によって決まってしまう,
はありません。
式の意味を考えるため,図 1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側
れに両者を結ぶ線分 PQ を考えます。関数
f(ζ)
ζ
は原点で正則ではあり
に1周→ PQ → C を逆向きに1周→ QP という経路を考えると,この
関数
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
コーシーの積分公式
f(z) =
2πi C ζ − z
dζ (5)
に z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に一周する閉曲線として
f(0) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ
dζ (6)
数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値だけで決まってしまうこ
軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り目がなく曲げたようなも
の値が周囲での値によって決まってしまう,というのは,それほど不
1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側で原点を囲む半径 r の円
を考えます。関数
f(ζ)
ζ
は原点で正則ではありませんが,P から C を正
きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線で,その内
て,コーシーの積分定理により
Q
f(ζ) f(ζ) P
f(ζ)
を考える
O
C
Cr
P
Q
図 1: コーシーの積分公式
原点
こういう経路で
原点では正則でないが
グレーの部分では正則
を積分
シーの積分公式は,領域 D で正則な関数 f の点 z における値 f(z) が,
周する閉曲線 C に沿った積分を使って
f(z) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ − z
dζ
れるというものです。とくに z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に
f(0) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ
dζ
ます。この公式は,正則関数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値
しています。正則関数を「軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り
考えれば,ある点での関数の値が周囲での値によって決まってしまう,
はありません。
式の意味を考えるため,図 1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側
れに両者を結ぶ線分 PQ を考えます。関数
f(ζ)
ζ
は原点で正則ではあり
に1周→ PQ → C を逆向きに1周→ QP という経路を考えると,この
関数
コーシーの積分定理により,
積分=0
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
コーシーの積分公式
O
C
Cr
P
Q
グレーの部分では正則 コーシーの積分定理により,
両者を結ぶ線分 PQ を考えます。関数
ζ
は原点で正則ではありませんが,P か
周→ PQ → Cr を逆向きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線
ζ)
は正則です。よって,コーシーの積分定理により
C
f(ζ)
ζ
dζ +
Q
P
f(ζ)
ζ
dζ +
−Cr
f(ζ)
ζ
dζ +
P
Q
f(ζ)
ζ
dζ = 0
の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に沿った積分は
に沿った積分 となるので,
C
f(ζ)
ζ
dζ =
Cr
f(ζ)
ζ
dζ
。r → 0 のとき,上式の右辺は
Cr
f(0)
ζ
dζ に収束し 1,前節で説明した
1
z
の積分
Cr
f(0)
ζ
dζ = f(0)
Cr
1
ζ
dζ = 2πif(0)
するのかは,参考文献を参照してください。
数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
コーシーの積分公式
O
C
Cr
P
Q
グレーの部分では正則 コーシーの積分定理により,
両者を結ぶ線分 PQ を考えます。関数
ζ
は原点で正則ではありませんが,P か
周→ PQ → Cr を逆向きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線
ζ)
は正則です。よって,コーシーの積分定理により
C
f(ζ)
ζ
dζ +
Q
P
f(ζ)
ζ
dζ +
−Cr
f(ζ)
ζ
dζ +
P
Q
f(ζ)
ζ
dζ = 0
の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に沿った積分は
に沿った積分 となるので,
C
f(ζ)
ζ
dζ =
Cr
f(ζ)
ζ
dζ
。r → 0 のとき,上式の右辺は
Cr
f(0)
ζ
dζ に収束し 1,前節で説明した
1
z
の積分
Cr
f(0)
ζ
dζ = f(0)
Cr
1
ζ
dζ = 2πif(0)
するのかは,参考文献を参照してください。
数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
コーシーの積分公式
O
C
Cr
P
Q
グレーの部分では正則 コーシーの積分定理により,
両者を結ぶ線分 PQ を考えます。関数
ζ
は原点で正則ではありませんが,P か
周→ PQ → Cr を逆向きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線
ζ)
は正則です。よって,コーシーの積分定理により
C
f(ζ)
ζ
dζ +
Q
P
f(ζ)
ζ
dζ +
−Cr
f(ζ)
ζ
dζ +
P
Q
f(ζ)
ζ
dζ = 0
の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に沿った積分は
に沿った積分 となるので,
C
f(ζ)
ζ
dζ =
Cr
f(ζ)
ζ
dζ
。r → 0 のとき,上式の右辺は
Cr
f(0)
ζ
dζ に収束し 1,前節で説明した
1
z
の積分
Cr
f(0)
ζ
dζ = f(0)
Cr
1
ζ
dζ = 2πif(0)
するのかは,参考文献を参照してください。
数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
コーシーの積分公式
O
C
Cr
P
Q
グレーの部分では正則 コーシーの積分定理により,
両者を結ぶ線分 PQ を考えます。関数
ζ
は原点で正則ではありませんが,P か
周→ PQ → Cr を逆向きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線
ζ)
は正則です。よって,コーシーの積分定理により
C
f(ζ)
ζ
dζ +
Q
P
f(ζ)
ζ
dζ +
−Cr
f(ζ)
ζ
dζ +
P
Q
f(ζ)
ζ
dζ = 0
の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に沿った積分は
に沿った積分 となるので,
C
f(ζ)
ζ
dζ =
Cr
f(ζ)
ζ
dζ
。r → 0 のとき,上式の右辺は
Cr
f(0)
ζ
dζ に収束し 1,前節で説明した
1
z
の積分
Cr
f(0)
ζ
dζ = f(0)
Cr
1
ζ
dζ = 2πif(0)
するのかは,参考文献を参照してください。
数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
コーシーの積分公式
O
C
Cr
P
Q
グレーの部分では正則 コーシーの積分定理により,
両者を結ぶ線分 PQ を考えます。関数
ζ
は原点で正則ではありませんが,P か
周→ PQ → Cr を逆向きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線
ζ)
は正則です。よって,コーシーの積分定理により
C
f(ζ)
ζ
dζ +
Q
P
f(ζ)
ζ
dζ +
−Cr
f(ζ)
ζ
dζ +
P
Q
f(ζ)
ζ
dζ = 0
の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に沿った積分は
に沿った積分 となるので,
C
f(ζ)
ζ
dζ =
Cr
f(ζ)
ζ
dζ
。r → 0 のとき,上式の右辺は
Cr
f(0)
ζ
dζ に収束し 1,前節で説明した
1
z
の積分
Cr
f(0)
ζ
dζ = f(0)
Cr
1
ζ
dζ = 2πif(0)
するのかは,参考文献を参照してください。
数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp
同じ経路を逆方向だから
      打ち消し合う
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
コーシーの積分公式
O
C
Cr
P
Q
グレーの部分では正則 コーシーの積分定理により,
両者を結ぶ線分 PQ を考えます。関数
ζ
は原点で正則ではありませんが,P か
周→ PQ → Cr を逆向きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線
ζ)
は正則です。よって,コーシーの積分定理により
C
f(ζ)
ζ
dζ +
Q
P
f(ζ)
ζ
dζ +
−Cr
f(ζ)
ζ
dζ +
P
Q
f(ζ)
ζ
dζ = 0
の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に沿った積分は
に沿った積分 となるので,
C
f(ζ)
ζ
dζ =
Cr
f(ζ)
ζ
dζ
。r → 0 のとき,上式の右辺は
Cr
f(0)
ζ
dζ に収束し 1,前節で説明した
1
z
の積分
Cr
f(0)
ζ
dζ = f(0)
Cr
1
ζ
dζ = 2πif(0)
するのかは,参考文献を参照してください。
数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp
同じ経路を逆方向だから
      打ち消し合う
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
コーシーの積分公式
O
C
Cr
P
Q
グレーの部分では正則 コーシーの積分定理により,
両者を結ぶ線分 PQ を考えます。関数
ζ
は原点で正則ではありませんが,P か
周→ PQ → Cr を逆向きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線
ζ)
は正則です。よって,コーシーの積分定理により
C
f(ζ)
ζ
dζ +
Q
P
f(ζ)
ζ
dζ +
−Cr
f(ζ)
ζ
dζ +
P
Q
f(ζ)
ζ
dζ = 0
の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に沿った積分は
に沿った積分 となるので,
C
f(ζ)
ζ
dζ =
Cr
f(ζ)
ζ
dζ
。r → 0 のとき,上式の右辺は
Cr
f(0)
ζ
dζ に収束し 1,前節で説明した
1
z
の積分
Cr
f(0)
ζ
dζ = f(0)
Cr
1
ζ
dζ = 2πif(0)
するのかは,参考文献を参照してください。
数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp
同じ経路を逆方向だから
      打ち消し合う
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
コーシーの積分公式
O
C
Cr
P
Q
グレーの部分では正則 コーシーの積分定理により,
両者を結ぶ線分 PQ を考えます。関数
ζ
は原点で正則ではありませんが,P か
周→ PQ → Cr を逆向きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線
ζ)
は正則です。よって,コーシーの積分定理により
C
f(ζ)
ζ
dζ +
Q
P
f(ζ)
ζ
dζ +
−Cr
f(ζ)
ζ
dζ +
P
Q
f(ζ)
ζ
dζ = 0
の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に沿った積分は
に沿った積分 となるので,
C
f(ζ)
ζ
dζ =
Cr
f(ζ)
ζ
dζ
。r → 0 のとき,上式の右辺は
Cr
f(0)
ζ
dζ に収束し 1,前節で説明した
1
z
の積分
Cr
f(0)
ζ
dζ = f(0)
Cr
1
ζ
dζ = 2πif(0)
するのかは,参考文献を参照してください。
数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp
C とは逆回りだからマイナス
同じ経路を逆方向だから
      打ち消し合う
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
コーシーの積分公式
O
C
Cr
P
Q
グレーの部分では正則 コーシーの積分定理により,
両者を結ぶ線分 PQ を考えます。関数
ζ
は原点で正則ではありませんが,P か
周→ PQ → Cr を逆向きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線
ζ)
は正則です。よって,コーシーの積分定理により
C
f(ζ)
ζ
dζ +
Q
P
f(ζ)
ζ
dζ +
−Cr
f(ζ)
ζ
dζ +
P
Q
f(ζ)
ζ
dζ = 0
の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に沿った積分は
に沿った積分 となるので,
C
f(ζ)
ζ
dζ =
Cr
f(ζ)
ζ
dζ
。r → 0 のとき,上式の右辺は
Cr
f(0)
ζ
dζ に収束し 1,前節で説明した
1
z
の積分
Cr
f(0)
ζ
dζ = f(0)
Cr
1
ζ
dζ = 2πif(0)
するのかは,参考文献を参照してください。
数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp
C とは逆回りだからマイナス
同じ経路を逆方向だから
      打ち消し合う
の向きに1周→ PQ → Cr を逆向きに1周→ QP という経路を考えると
部で関数
f(ζ)
ζ
は正則です。よって,コーシーの積分定理により
C
f(ζ)
ζ
dζ +
Q
P
f(ζ)
ζ
dζ +
−Cr
f(ζ)
ζ
dζ +
P
Q
f
で,P → Q の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方
の正の方向に沿った積分 となるので,
−Cr
f(ζ)
ζ
dζ = −
Cr
f(ζ)
ζ
dζ
C
f(ζ)
ζ
dζ =
Cr
f(ζ)
ζ
dζ
浅野 晃/応用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) htt
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
コーシーの積分公式
O
C
Cr
P
Q
グレーの部分では正則 コーシーの積分定理により,
両者を結ぶ線分 PQ を考えます。関数
ζ
は原点で正則ではありませんが,P か
周→ PQ → Cr を逆向きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線
ζ)
は正則です。よって,コーシーの積分定理により
C
f(ζ)
ζ
dζ +
Q
P
f(ζ)
ζ
dζ +
−Cr
f(ζ)
ζ
dζ +
P
Q
f(ζ)
ζ
dζ = 0
の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に沿った積分は
に沿った積分 となるので,
C
f(ζ)
ζ
dζ =
Cr
f(ζ)
ζ
dζ
。r → 0 のとき,上式の右辺は
Cr
f(0)
ζ
dζ に収束し 1,前節で説明した
1
z
の積分
Cr
f(0)
ζ
dζ = f(0)
Cr
1
ζ
dζ = 2πif(0)
するのかは,参考文献を参照してください。
数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp
C とは逆回りだからマイナス
同じ経路を逆方向だから
      打ち消し合う
の向きに1周→ PQ → Cr を逆向きに1周→ QP という経路を考えると
部で関数
f(ζ)
ζ
は正則です。よって,コーシーの積分定理により
C
f(ζ)
ζ
dζ +
Q
P
f(ζ)
ζ
dζ +
−Cr
f(ζ)
ζ
dζ +
P
Q
f
で,P → Q の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方
の正の方向に沿った積分 となるので,
−Cr
f(ζ)
ζ
dζ = −
Cr
f(ζ)
ζ
dζ
C
f(ζ)
ζ
dζ =
Cr
f(ζ)
ζ
dζ
浅野 晃/応用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) htt
つまり
の」と考えれば,ある点での関数の値が周囲での値によって決まっ
思議ではありません。
(6) 式の意味を考えるため,図 1 のような,原点を囲む閉曲線 C
Cr,それに両者を結ぶ線分 PQ を考えます。関数
f(ζ)
ζ
は原点で正
の向きに1周→ PQ → Cr を逆向きに1周→ QP という経路を考え
部で関数
f(ζ)
ζ
は正則です。よって,コーシーの積分定理により
C
f(ζ)
ζ
dζ +
Q
P
f(ζ)
ζ
dζ +
−Cr
f(ζ)
ζ
dζ +
で,P → Q の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の
の正の方向に沿った積分 となるので,
C
f(ζ)
ζ
dζ =
Cr
f(ζ)
ζ
dζ
となります。r → 0 のとき,上式の右辺は
f(0)
dζ に収束し 1,
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
コーシーの積分公式
O
C
Cr
P
Q
積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に沿った積分は (−1) × C
ので,
C
f(ζ)
ζ
dζ =
Cr
f(ζ)
ζ
dζ (8
式の右辺は
Cr
f(0)
ζ
dζ に収束し 1,前節で説明した
1
z
の積分を使うと
Cr
f(0)
ζ
dζ = f(0)
Cr
1
ζ
dζ = 2πif(0) (9
照してください。
学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp/  2/7 ページ
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
コーシーの積分公式
O
C
Cr
P
Q
内側の円の半径→0とすると
積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に沿った積分は (−1) × C
ので,
C
f(ζ)
ζ
dζ =
Cr
f(ζ)
ζ
dζ (8
式の右辺は
Cr
f(0)
ζ
dζ に収束し 1,前節で説明した
1
z
の積分を使うと
Cr
f(0)
ζ
dζ = f(0)
Cr
1
ζ
dζ = 2πif(0) (9
照してください。
学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp/  2/7 ページ
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
コーシーの積分公式
O
C
Cr
P
Q
内側の円の半径→0とすると
積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に沿った積分は (−1) × C
ので,
C
f(ζ)
ζ
dζ =
Cr
f(ζ)
ζ
dζ (8
式の右辺は
Cr
f(0)
ζ
dζ に収束し 1,前節で説明した
1
z
の積分を使うと
Cr
f(0)
ζ
dζ = f(0)
Cr
1
ζ
dζ = 2πif(0) (9
照してください。
学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp/  2/7 ページ
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
コーシーの積分公式
O
C
Cr
P
Q
内側の円の半径→0とすると
積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に沿った積分は (−1) × C
ので,
C
f(ζ)
ζ
dζ =
Cr
f(ζ)
ζ
dζ (8
式の右辺は
Cr
f(0)
ζ
dζ に収束し 1,前節で説明した
1
z
の積分を使うと
Cr
f(0)
ζ
dζ = f(0)
Cr
1
ζ
dζ = 2πif(0) (9
照してください。
学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp/  2/7 ページ
で,P → Q の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に
の正の方向に沿った積分 となるので,
C
f(ζ)
ζ
dζ =
Cr
f(ζ)
ζ
dζ
となります。r → 0 のとき,上式の右辺は
Cr
f(0)
ζ
dζ に収束し 1,前節で説明
Cr
f(0)
ζ
dζ = f(0)
Cr
1
ζ
dζ = 2πif(0)
1
なぜ収束するのかは,参考文献を参照してください。
浅野 晃/応用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://r
に収束する
(詳細略)
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
コーシーの積分公式
O
C
Cr
P
Q
内側の円の半径→0とすると
積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に沿った積分は (−1) × C
ので,
C
f(ζ)
ζ
dζ =
Cr
f(ζ)
ζ
dζ (8
式の右辺は
Cr
f(0)
ζ
dζ に収束し 1,前節で説明した
1
z
の積分を使うと
Cr
f(0)
ζ
dζ = f(0)
Cr
1
ζ
dζ = 2πif(0) (9
照してください。
学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp/  2/7 ページ
で,P → Q の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に
の正の方向に沿った積分 となるので,
C
f(ζ)
ζ
dζ =
Cr
f(ζ)
ζ
dζ
となります。r → 0 のとき,上式の右辺は
Cr
f(0)
ζ
dζ に収束し 1,前節で説明
Cr
f(0)
ζ
dζ = f(0)
Cr
1
ζ
dζ = 2πif(0)
1
なぜ収束するのかは,参考文献を参照してください。
浅野 晃/応用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://r
に収束する
(詳細略)
C ζ P ζ −Cr
ζ Q
で,P → Q の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方
の正の方向に沿った積分 となるので,
C
f(ζ)
ζ
dζ =
Cr
f(ζ)
ζ
dζ
となります。r → 0 のとき,上式の右辺は
Cr
f(0)
ζ
dζ に収束し 1,前節
Cr
f(0)
ζ
dζ = f(0)
Cr
1
ζ
dζ = 2πif(0)
1
なぜ収束するのかは,参考文献を参照してください。
浅野 晃/応用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) ht
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
コーシーの積分公式
O
C
Cr
P
Q
内側の円の半径→0とすると
積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に沿った積分は (−1) × C
ので,
C
f(ζ)
ζ
dζ =
Cr
f(ζ)
ζ
dζ (8
式の右辺は
Cr
f(0)
ζ
dζ に収束し 1,前節で説明した
1
z
の積分を使うと
Cr
f(0)
ζ
dζ = f(0)
Cr
1
ζ
dζ = 2πif(0) (9
照してください。
学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp/  2/7 ページ
で,P → Q の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に
の正の方向に沿った積分 となるので,
C
f(ζ)
ζ
dζ =
Cr
f(ζ)
ζ
dζ
となります。r → 0 のとき,上式の右辺は
Cr
f(0)
ζ
dζ に収束し 1,前節で説明
Cr
f(0)
ζ
dζ = f(0)
Cr
1
ζ
dζ = 2πif(0)
1
なぜ収束するのかは,参考文献を参照してください。
浅野 晃/応用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://r
に収束する
(詳細略)
C ζ P ζ −Cr
ζ Q
で,P → Q の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方
の正の方向に沿った積分 となるので,
C
f(ζ)
ζ
dζ =
Cr
f(ζ)
ζ
dζ
となります。r → 0 のとき,上式の右辺は
Cr
f(0)
ζ
dζ に収束し 1,前節
Cr
f(0)
ζ
dζ = f(0)
Cr
1
ζ
dζ = 2πif(0)
1
なぜ収束するのかは,参考文献を参照してください。
浅野 晃/応用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) ht
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
コーシーの積分公式
O
C
Cr
P
Q
内側の円の半径→0とすると
積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に沿った積分は (−1) × C
ので,
C
f(ζ)
ζ
dζ =
Cr
f(ζ)
ζ
dζ (8
式の右辺は
Cr
f(0)
ζ
dζ に収束し 1,前節で説明した
1
z
の積分を使うと
Cr
f(0)
ζ
dζ = f(0)
Cr
1
ζ
dζ = 2πif(0) (9
照してください。
学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp/  2/7 ページ
で,P → Q の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に
の正の方向に沿った積分 となるので,
C
f(ζ)
ζ
dζ =
Cr
f(ζ)
ζ
dζ
となります。r → 0 のとき,上式の右辺は
Cr
f(0)
ζ
dζ に収束し 1,前節で説明
Cr
f(0)
ζ
dζ = f(0)
Cr
1
ζ
dζ = 2πif(0)
1
なぜ収束するのかは,参考文献を参照してください。
浅野 晃/応用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://r
に収束する
(詳細略)
C ζ P ζ −Cr
ζ Q
で,P → Q の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方
の正の方向に沿った積分 となるので,
C
f(ζ)
ζ
dζ =
Cr
f(ζ)
ζ
dζ
となります。r → 0 のとき,上式の右辺は
Cr
f(0)
ζ
dζ に収束し 1,前節
Cr
f(0)
ζ
dζ = f(0)
Cr
1
ζ
dζ = 2πif(0)
1
なぜ収束するのかは,参考文献を参照してください。
浅野 晃/応用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) ht
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
コーシーの積分公式
O
C
Cr
P
Q
内側の円の半径→0とすると
積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に沿った積分は (−1) × C
ので,
C
f(ζ)
ζ
dζ =
Cr
f(ζ)
ζ
dζ (8
式の右辺は
Cr
f(0)
ζ
dζ に収束し 1,前節で説明した
1
z
の積分を使うと
Cr
f(0)
ζ
dζ = f(0)
Cr
1
ζ
dζ = 2πif(0) (9
照してください。
学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp/  2/7 ページ
で,P → Q の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に
の正の方向に沿った積分 となるので,
C
f(ζ)
ζ
dζ =
Cr
f(ζ)
ζ
dζ
となります。r → 0 のとき,上式の右辺は
Cr
f(0)
ζ
dζ に収束し 1,前節で説明
Cr
f(0)
ζ
dζ = f(0)
Cr
1
ζ
dζ = 2πif(0)
1
なぜ収束するのかは,参考文献を参照してください。
浅野 晃/応用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://r
に収束する
(詳細略)
C ζ P ζ −Cr
ζ Q
で,P → Q の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方
の正の方向に沿った積分 となるので,
C
f(ζ)
ζ
dζ =
Cr
f(ζ)
ζ
dζ
となります。r → 0 のとき,上式の右辺は
Cr
f(0)
ζ
dζ に収束し 1,前節
Cr
f(0)
ζ
dζ = f(0)
Cr
1
ζ
dζ = 2πif(0)
1
なぜ収束するのかは,参考文献を参照してください。
浅野 晃/応用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) ht
よって
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
コーシーの積分公式
O
C
Cr
P
Q
内側の円の半径→0とすると
積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に沿った積分は (−1) × C
ので,
C
f(ζ)
ζ
dζ =
Cr
f(ζ)
ζ
dζ (8
式の右辺は
Cr
f(0)
ζ
dζ に収束し 1,前節で説明した
1
z
の積分を使うと
Cr
f(0)
ζ
dζ = f(0)
Cr
1
ζ
dζ = 2πif(0) (9
照してください。
学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp/  2/7 ページ
で,P → Q の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に
の正の方向に沿った積分 となるので,
C
f(ζ)
ζ
dζ =
Cr
f(ζ)
ζ
dζ
となります。r → 0 のとき,上式の右辺は
Cr
f(0)
ζ
dζ に収束し 1,前節で説明
Cr
f(0)
ζ
dζ = f(0)
Cr
1
ζ
dζ = 2πif(0)
1
なぜ収束するのかは,参考文献を参照してください。
浅野 晃/応用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://r
に収束する
(詳細略)
C ζ P ζ −Cr
ζ Q
で,P → Q の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方
の正の方向に沿った積分 となるので,
C
f(ζ)
ζ
dζ =
Cr
f(ζ)
ζ
dζ
となります。r → 0 のとき,上式の右辺は
Cr
f(0)
ζ
dζ に収束し 1,前節
Cr
f(0)
ζ
dζ = f(0)
Cr
1
ζ
dζ = 2πif(0)
1
なぜ収束するのかは,参考文献を参照してください。
浅野 晃/応用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) ht
よって
P
図 1: コーシーの積分公式
コーシーの積分公式
コーシーの積分公式は,領域 D で正則な関数 f の点 z における
向に1周する閉曲線 C に沿った積分を使って
f(z) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ − z
dζ
と表されるというものです。とくに z = 0 のとき,C を原点を囲
f(0) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ
dζ
となります。この公式は,正則関数 f の点 z での値は,z を囲む
とを示しています。正則関数を「軟らかい板を,ぐにゃぐにゃと
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A.Asano,KansaiUniv.
孤立特異点と
ローラン級数展開
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
ここからの見通し
孤立特異点とは
f(z) = 1 / z
−1
−0.5
0
0.5
1
−1
−0.5
0
0.5
1
−20
−15
−10
−5
0
5
10
15
20
こういう,正則関数にあいた「穴」
(1点を除いて正則)
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A.Asano,KansaiUniv.
ここからの見通し
孤立特異点をもつ関数について
孤立特異点の周りの積分を使って
関数が級数に展開できる(ローラン級数展開)
−1
−0.5
0
0.5
1
−1
−0.5
0
0.5
1
−20
−15
−10
−5
0
5
10
15
20
ローラン級数を
積分することで
孤立特異点の周りの
積分は「留数」で
表されることがわかる
留数を別途求められれば,積分が簡単に求まる
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A.Asano,KansaiUniv.
ローラン級数展開
孤立特異点の周りの経路で積分
前と同じ考えで,コーシーの積分公式より
a
C
Cʹ
P
Q
Cʹʹ
図 2: 孤立特異点とローラン級数展開
前と同じ経路で
り,今日の最初に述べた「穴」です。
のとき,a を中心とする円周 C と,その内部にありやはり a を中心とする円
に,P から C を正の向きに1周→ PQ → C′ を逆向きに1周→ QP という閉
と,経路の内部で f(z) は正則ですから,f(z) をコーシーの積分公式を用いて
と同様の関係を考慮すると
f(z) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ − z
dζ −
1
2πi C′
f(ζ)
ζ − z
dζ
ります。
こで,(10) 式の第1項の積分の過程では,ζ が外側の経路 C を動き,z は
| < |ζ − a| です。そこで,
1
ζ − z
=
1
(ζ − a) − (z − a)
=
1
ζ − a
·
1
1 −
z − a
ζ − a
形すると,右辺の 2 つめの分数は初項 1,公比
z − a
ζ − a
の等比級数の和で表され
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
ローラン級数展開
孤立特異点の周りの経路で積分
前と同じ考えで,コーシーの積分公式より
a
C
Cʹ
P
Q
Cʹʹ
図 2: 孤立特異点とローラン級数展開
前と同じ経路で
り,今日の最初に述べた「穴」です。
のとき,a を中心とする円周 C と,その内部にありやはり a を中心とする円
に,P から C を正の向きに1周→ PQ → C′ を逆向きに1周→ QP という閉
と,経路の内部で f(z) は正則ですから,f(z) をコーシーの積分公式を用いて
と同様の関係を考慮すると
f(z) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ − z
dζ −
1
2πi C′
f(ζ)
ζ − z
dζ
ります。
こで,(10) 式の第1項の積分の過程では,ζ が外側の経路 C を動き,z は
| < |ζ − a| です。そこで,
1
ζ − z
=
1
(ζ − a) − (z − a)
=
1
ζ − a
·
1
1 −
z − a
ζ − a
形すると,右辺の 2 つめの分数は初項 1,公比
z − a
ζ − a
の等比級数の和で表され
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
ローラン級数展開
孤立特異点の周りの経路で積分
前と同じ考えで,コーシーの積分公式より
a
C
Cʹ
P
Q
Cʹʹ
図 2: 孤立特異点とローラン級数展開
前と同じ経路で
り,今日の最初に述べた「穴」です。
のとき,a を中心とする円周 C と,その内部にありやはり a を中心とする円
に,P から C を正の向きに1周→ PQ → C′ を逆向きに1周→ QP という閉
と,経路の内部で f(z) は正則ですから,f(z) をコーシーの積分公式を用いて
と同様の関係を考慮すると
f(z) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ − z
dζ −
1
2πi C′
f(ζ)
ζ − z
dζ
ります。
こで,(10) 式の第1項の積分の過程では,ζ が外側の経路 C を動き,z は
| < |ζ − a| です。そこで,
1
ζ − z
=
1
(ζ − a) − (z − a)
=
1
ζ − a
·
1
1 −
z − a
ζ − a
形すると,右辺の 2 つめの分数は初項 1,公比
z − a
ζ − a
の等比級数の和で表され
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
ローラン級数展開f(z) は正則ですから,f(z) をコーシーの積分公式を用いて表すことができま
考慮すると
f(z) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ − z
dζ −
1
2πi C′
f(ζ)
ζ − z
dζ
第1項の積分の過程では,ζ が外側の経路 C を動き,z は C の内部にある
。そこで,
1
ζ − z
=
1
(ζ − a) − (z − a)
=
1
ζ − a
·
1
1 −
z − a
ζ − a
の 2 つめの分数は初項 1,公比
z − a
ζ − a
の等比級数の和で表され,
1
ζ − z
=
1
ζ − a
1 +
z − a
ζ − a
+
z − a
ζ − a
2
+ · · ·
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
ローラン級数展開f(z) は正則ですから,f(z) をコーシーの積分公式を用いて表すことができま
考慮すると
f(z) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ − z
dζ −
1
2πi C′
f(ζ)
ζ − z
dζ
第1項の積分の過程では,ζ が外側の経路 C を動き,z は C の内部にある
。そこで,
1
ζ − z
=
1
(ζ − a) − (z − a)
=
1
ζ − a
·
1
1 −
z − a
ζ − a
の 2 つめの分数は初項 1,公比
z − a
ζ − a
の等比級数の和で表され,
1
ζ − z
=
1
ζ − a
1 +
z − a
ζ − a
+
z − a
ζ − a
2
+ · · ·
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
ローラン級数展開f(z) は正則ですから,f(z) をコーシーの積分公式を用いて表すことができま
考慮すると
f(z) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ − z
dζ −
1
2πi C′
f(ζ)
ζ − z
dζ
第1項の積分の過程では,ζ が外側の経路 C を動き,z は C の内部にある
。そこで,
1
ζ − z
=
1
(ζ − a) − (z − a)
=
1
ζ − a
·
1
1 −
z − a
ζ − a
の 2 つめの分数は初項 1,公比
z − a
ζ − a
の等比級数の和で表され,
1
ζ − z
=
1
ζ − a
1 +
z − a
ζ − a
+
z − a
ζ − a
2
+ · · ·
f(z) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ − z
dζ −
1
2πi C′
f(ζ)
ζ − z
dζ
。
(10) 式の第1項の積分の過程では,ζ が外側の経路 C を動き,z は C
− a| です。そこで,
1
ζ − z
=
1
(ζ − a) − (z − a)
=
1
ζ − a
·
1
1 −
z − a
ζ − a
と,右辺の 2 つめの分数は初項 1,公比
z − a
ζ − a
の等比級数の和で表され,
1
ζ − z
=
1
ζ − a
1 +
z − a
ζ − a
+
z − a
ζ − a
2
+ · · ·
。同様に,(10) 式の第2項の積分の過程では,ζ が内側の経路 C′ を動き
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
ローラン級数展開f(z) は正則ですから,f(z) をコーシーの積分公式を用いて表すことができま
考慮すると
f(z) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ − z
dζ −
1
2πi C′
f(ζ)
ζ − z
dζ
第1項の積分の過程では,ζ が外側の経路 C を動き,z は C の内部にある
。そこで,
1
ζ − z
=
1
(ζ − a) − (z − a)
=
1
ζ − a
·
1
1 −
z − a
ζ − a
の 2 つめの分数は初項 1,公比
z − a
ζ − a
の等比級数の和で表され,
1
ζ − z
=
1
ζ − a
1 +
z − a
ζ − a
+
z − a
ζ − a
2
+ · · ·
f(z) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ − z
dζ −
1
2πi C′
f(ζ)
ζ − z
dζ
。
(10) 式の第1項の積分の過程では,ζ が外側の経路 C を動き,z は C
− a| です。そこで,
1
ζ − z
=
1
(ζ − a) − (z − a)
=
1
ζ − a
·
1
1 −
z − a
ζ − a
と,右辺の 2 つめの分数は初項 1,公比
z − a
ζ − a
の等比級数の和で表され,
1
ζ − z
=
1
ζ − a
1 +
z − a
ζ − a
+
z − a
ζ − a
2
+ · · ·
。同様に,(10) 式の第2項の積分の過程では,ζ が内側の経路 C′ を動き
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
ローラン級数展開
等比級数の形
f(z) は正則ですから,f(z) をコーシーの積分公式を用いて表すことができま
考慮すると
f(z) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ − z
dζ −
1
2πi C′
f(ζ)
ζ − z
dζ
第1項の積分の過程では,ζ が外側の経路 C を動き,z は C の内部にある
。そこで,
1
ζ − z
=
1
(ζ − a) − (z − a)
=
1
ζ − a
·
1
1 −
z − a
ζ − a
の 2 つめの分数は初項 1,公比
z − a
ζ − a
の等比級数の和で表され,
1
ζ − z
=
1
ζ − a
1 +
z − a
ζ − a
+
z − a
ζ − a
2
+ · · ·
f(z) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ − z
dζ −
1
2πi C′
f(ζ)
ζ − z
dζ
。
(10) 式の第1項の積分の過程では,ζ が外側の経路 C を動き,z は C
− a| です。そこで,
1
ζ − z
=
1
(ζ − a) − (z − a)
=
1
ζ − a
·
1
1 −
z − a
ζ − a
と,右辺の 2 つめの分数は初項 1,公比
z − a
ζ − a
の等比級数の和で表され,
1
ζ − z
=
1
ζ − a
1 +
z − a
ζ − a
+
z − a
ζ − a
2
+ · · ·
。同様に,(10) 式の第2項の積分の過程では,ζ が内側の経路 C′ を動き
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
ローラン級数展開
等比級数の形
f(z) は正則ですから,f(z) をコーシーの積分公式を用いて表すことができま
考慮すると
f(z) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ − z
dζ −
1
2πi C′
f(ζ)
ζ − z
dζ
第1項の積分の過程では,ζ が外側の経路 C を動き,z は C の内部にある
。そこで,
1
ζ − z
=
1
(ζ − a) − (z − a)
=
1
ζ − a
·
1
1 −
z − a
ζ − a
の 2 つめの分数は初項 1,公比
z − a
ζ − a
の等比級数の和で表され,
1
ζ − z
=
1
ζ − a
1 +
z − a
ζ − a
+
z − a
ζ − a
2
+ · · ·
f(z) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ − z
dζ −
1
2πi C′
f(ζ)
ζ − z
dζ
。
(10) 式の第1項の積分の過程では,ζ が外側の経路 C を動き,z は C
− a| です。そこで,
1
ζ − z
=
1
(ζ − a) − (z − a)
=
1
ζ − a
·
1
1 −
z − a
ζ − a
と,右辺の 2 つめの分数は初項 1,公比
z − a
ζ − a
の等比級数の和で表され,
1
ζ − z
=
1
ζ − a
1 +
z − a
ζ − a
+
z − a
ζ − a
2
+ · · ·
。同様に,(10) 式の第2項の積分の過程では,ζ が内側の経路 C′ を動き
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
ローラン級数展開
等比級数の形
f(z) は正則ですから,f(z) をコーシーの積分公式を用いて表すことができま
考慮すると
f(z) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ − z
dζ −
1
2πi C′
f(ζ)
ζ − z
dζ
第1項の積分の過程では,ζ が外側の経路 C を動き,z は C の内部にある
。そこで,
1
ζ − z
=
1
(ζ − a) − (z − a)
=
1
ζ − a
·
1
1 −
z − a
ζ − a
の 2 つめの分数は初項 1,公比
z − a
ζ − a
の等比級数の和で表され,
1
ζ − z
=
1
ζ − a
1 +
z − a
ζ − a
+
z − a
ζ − a
2
+ · · ·
f(z) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ − z
dζ −
1
2πi C′
f(ζ)
ζ − z
dζ
。
(10) 式の第1項の積分の過程では,ζ が外側の経路 C を動き,z は C
− a| です。そこで,
1
ζ − z
=
1
(ζ − a) − (z − a)
=
1
ζ − a
·
1
1 −
z − a
ζ − a
と,右辺の 2 つめの分数は初項 1,公比
z − a
ζ − a
の等比級数の和で表され,
1
ζ − z
=
1
ζ − a
1 +
z − a
ζ − a
+
z − a
ζ − a
2
+ · · ·
。同様に,(10) 式の第2項の積分の過程では,ζ が内側の経路 C′ を動き
ζ は外側の経路上だから
a
C
Cʹ
P
Q
Cʹʹ
図 2: 孤立特異点とローラン級数展開
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
ローラン級数展開
等比級数の形
f(z) は正則ですから,f(z) をコーシーの積分公式を用いて表すことができま
考慮すると
f(z) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ − z
dζ −
1
2πi C′
f(ζ)
ζ − z
dζ
第1項の積分の過程では,ζ が外側の経路 C を動き,z は C の内部にある
。そこで,
1
ζ − z
=
1
(ζ − a) − (z − a)
=
1
ζ − a
·
1
1 −
z − a
ζ − a
の 2 つめの分数は初項 1,公比
z − a
ζ − a
の等比級数の和で表され,
1
ζ − z
=
1
ζ − a
1 +
z − a
ζ − a
+
z − a
ζ − a
2
+ · · ·
f(z) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ − z
dζ −
1
2πi C′
f(ζ)
ζ − z
dζ
。
(10) 式の第1項の積分の過程では,ζ が外側の経路 C を動き,z は C
− a| です。そこで,
1
ζ − z
=
1
(ζ − a) − (z − a)
=
1
ζ − a
·
1
1 −
z − a
ζ − a
と,右辺の 2 つめの分数は初項 1,公比
z − a
ζ − a
の等比級数の和で表され,
1
ζ − z
=
1
ζ − a
1 +
z − a
ζ − a
+
z − a
ζ − a
2
+ · · ·
。同様に,(10) 式の第2項の積分の過程では,ζ が内側の経路 C′ を動き
ζ は外側の経路上だから
a
C
Cʹ
P
Q
Cʹʹ
図 2: 孤立特異点とローラン級数展開
絶対値が1より小さく,収束する
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
ローラン級数展開
等比級数の形
f(z) は正則ですから,f(z) をコーシーの積分公式を用いて表すことができま
考慮すると
f(z) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ − z
dζ −
1
2πi C′
f(ζ)
ζ − z
dζ
第1項の積分の過程では,ζ が外側の経路 C を動き,z は C の内部にある
。そこで,
1
ζ − z
=
1
(ζ − a) − (z − a)
=
1
ζ − a
·
1
1 −
z − a
ζ − a
の 2 つめの分数は初項 1,公比
z − a
ζ − a
の等比級数の和で表され,
1
ζ − z
=
1
ζ − a
1 +
z − a
ζ − a
+
z − a
ζ − a
2
+ · · ·
f(z) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ − z
dζ −
1
2πi C′
f(ζ)
ζ − z
dζ
。
(10) 式の第1項の積分の過程では,ζ が外側の経路 C を動き,z は C
− a| です。そこで,
1
ζ − z
=
1
(ζ − a) − (z − a)
=
1
ζ − a
·
1
1 −
z − a
ζ − a
と,右辺の 2 つめの分数は初項 1,公比
z − a
ζ − a
の等比級数の和で表され,
1
ζ − z
=
1
ζ − a
1 +
z − a
ζ − a
+
z − a
ζ − a
2
+ · · ·
。同様に,(10) 式の第2項の積分の過程では,ζ が内側の経路 C′ を動き
ζ は外側の経路上だから
a
C
Cʹ
P
Q
Cʹʹ
図 2: 孤立特異点とローラン級数展開
絶対値が1より小さく,収束する
考慮すると
f(z) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ − z
dζ −
1
2πi C′
f(ζ)
ζ − z
dζ (10
第1項の積分の過程では,ζ が外側の経路 C を動き,z は C の内部にあるので
。そこで,
1
ζ − z
=
1
(ζ − a) − (z − a)
=
1
ζ − a
·
1
1 −
z − a
ζ − a
(11
の 2 つめの分数は初項 1,公比
z − a
ζ − a
の等比級数の和で表され,
1
ζ − z
=
1
ζ − a
1 +
z − a
ζ − a
+
z − a
ζ − a
2
+ · · · (12
,(10) 式の第2項の積分の過程では,ζ が内側の経路 C′ を動き,z は C′ の外部に
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
ローラン級数展開f(z) は正則ですから,f(z) をコーシーの積分公式を用いて表すことができま
考慮すると
f(z) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ − z
dζ −
1
2πi C′
f(ζ)
ζ − z
dζ
第1項の積分の過程では,ζ が外側の経路 C を動き,z は C の内部にある
。そこで,
1
ζ − z
=
1
(ζ − a) − (z − a)
=
1
ζ − a
·
1
1 −
z − a
ζ − a
の 2 つめの分数は初項 1,公比
z − a
ζ − a
の等比級数の和で表され,
1
ζ − z
=
1
ζ − a
1 +
z − a
ζ − a
+
z − a
ζ − a
2
+ · · ·
す。そこで,
1
ζ − z
=
1
(ζ − a) − (z − a)
=
1
ζ − a
·
1
1 −
z − a
ζ − a
(1
辺の 2 つめの分数は初項 1,公比
z − a
ζ − a
の等比級数の和で表され,
1
ζ − z
=
1
ζ − a
1 +
z − a
ζ − a
+
z − a
ζ − a
2
+ · · · (1
に,(10) 式の第2項の積分の過程では,ζ が内側の経路 C′ を動き,z は C′ の外部
を参照してください。
)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp/  3/7 ペー
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
ローラン級数展開f(z) は正則ですから,f(z) をコーシーの積分公式を用いて表すことができま
考慮すると
f(z) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ − z
dζ −
1
2πi C′
f(ζ)
ζ − z
dζ
第1項の積分の過程では,ζ が外側の経路 C を動き,z は C の内部にある
。そこで,
1
ζ − z
=
1
(ζ − a) − (z − a)
=
1
ζ − a
·
1
1 −
z − a
ζ − a
の 2 つめの分数は初項 1,公比
z − a
ζ − a
の等比級数の和で表され,
1
ζ − z
=
1
ζ − a
1 +
z − a
ζ − a
+
z − a
ζ − a
2
+ · · ·
す。そこで,
1
ζ − z
=
1
(ζ − a) − (z − a)
=
1
ζ − a
·
1
1 −
z − a
ζ − a
(1
辺の 2 つめの分数は初項 1,公比
z − a
ζ − a
の等比級数の和で表され,
1
ζ − z
=
1
ζ − a
1 +
z − a
ζ − a
+
z − a
ζ − a
2
+ · · · (1
に,(10) 式の第2項の積分の過程では,ζ が内側の経路 C′ を動き,z は C′ の外部
を参照してください。
)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp/  3/7 ペー
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
ローラン級数展開f(z) は正則ですから,f(z) をコーシーの積分公式を用いて表すことができま
考慮すると
f(z) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ − z
dζ −
1
2πi C′
f(ζ)
ζ − z
dζ
第1項の積分の過程では,ζ が外側の経路 C を動き,z は C の内部にある
。そこで,
1
ζ − z
=
1
(ζ − a) − (z − a)
=
1
ζ − a
·
1
1 −
z − a
ζ − a
の 2 つめの分数は初項 1,公比
z − a
ζ − a
の等比級数の和で表され,
1
ζ − z
=
1
ζ − a
1 +
z − a
ζ − a
+
z − a
ζ − a
2
+ · · ·
こちらの ζ は内側の経路上
す。そこで,
1
ζ − z
=
1
(ζ − a) − (z − a)
=
1
ζ − a
·
1
1 −
z − a
ζ − a
(1
辺の 2 つめの分数は初項 1,公比
z − a
ζ − a
の等比級数の和で表され,
1
ζ − z
=
1
ζ − a
1 +
z − a
ζ − a
+
z − a
ζ − a
2
+ · · · (1
に,(10) 式の第2項の積分の過程では,ζ が内側の経路 C′ を動き,z は C′ の外部
を参照してください。
)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp/  3/7 ペー
a
C
Cʹ
P
Q
Cʹʹ
図 2: 孤立特異点とローラン級数展開
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
ローラン級数展開f(z) は正則ですから,f(z) をコーシーの積分公式を用いて表すことができま
考慮すると
f(z) =
1
2πi C
f(ζ)
ζ − z
dζ −
1
2πi C′
f(ζ)
ζ − z
dζ
第1項の積分の過程では,ζ が外側の経路 C を動き,z は C の内部にある
。そこで,
1
ζ − z
=
1
(ζ − a) − (z − a)
=
1
ζ − a
·
1
1 −
z − a
ζ − a
の 2 つめの分数は初項 1,公比
z − a
ζ − a
の等比級数の和で表され,
1
ζ − z
=
1
ζ − a
1 +
z − a
ζ − a
+
z − a
ζ − a
2
+ · · ·
こちらの ζ は内側の経路上
す。そこで,
1
ζ − z
=
1
(ζ − a) − (z − a)
=
1
ζ − a
·
1
1 −
z − a
ζ − a
(1
辺の 2 つめの分数は初項 1,公比
z − a
ζ − a
の等比級数の和で表され,
1
ζ − z
=
1
ζ − a
1 +
z − a
ζ − a
+
z − a
ζ − a
2
+ · · · (1
に,(10) 式の第2項の積分の過程では,ζ が内側の経路 C′ を動き,z は C′ の外部
を参照してください。
)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp/  3/7 ペー
a
C
Cʹ
P
Q
Cʹʹ
図 2: 孤立特異点とローラン級数展開
あるので |ζ − a| < |z − a| で,
1
ζ − z
=
−1
ζ − a
1 +
ζ − a
z − a
+
ζ − a
z − a
2
+ · · ·
と表されます。
(12) 式,(13) 式を (11) 式に代入すると,
f(z) = · · · +
a−n
(z − a)n
+
a−(n−1)
(z − a)n−1
+ · · · +
a−1
z − a
+
a0 + a1(z − a) + · · · + an−1(z − a)n−1
+ an(z −
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
ローラン級数展開
以上から
1
ζ − z
=
−1
ζ − a
1 +
ζ − a
z − a
+
ζ − a
z − a
+ · · ·
ます。
,(13) 式を (10) 式に代入すると,
f(z) = · · · +
a−n
(z − a)n
+
a−(n−1)
(z − a)n−1
+ · · · +
a−1
z − a
+
a0 + a1(z − a) + · · · + an−1(z − a)n−1
+ an(z − a)n
+ · · ·
an =
1
2πi C
f(ζ)
(ζ − a)n+1
dζ (n = 0, 1, 2, . . . )
a−n =
1
2πi C′
f(ζ)(ζ − a)n−1
dζ (n = 1, 2, . . . )
す 3。
,図 2 の円環領域で f(z) は正則なので,コーシーの積分定理により
1
2πi C
f(ζ)(ζ − a)n−1
dζ −
1
2πi C′
f(ζ)(ζ − a)n−1
dζ = 0
ζ − z
=
ζ − a
1 +
z − a
+
z − a
+ · · ·
ます。
,(13) 式を (10) 式に代入すると,
f(z) = · · · +
a−n
(z − a)n
+
a−(n−1)
(z − a)n−1
+ · · · +
a−1
z − a
+
a0 + a1(z − a) + · · · + an−1(z − a)n−1
+ an(z − a)n
+ · · ·
an =
1
2πi C
f(ζ)
(ζ − a)n+1
dζ (n = 0, 1, 2, . . . )
a−n =
1
2πi C′
f(ζ)(ζ − a)n−1
dζ (n = 1, 2, . . . )
す 3。
,図 2 の円環領域で f(z) は正則なので,コーシーの積分定理により
1
2πi C
f(ζ)(ζ − a)n−1
dζ −
1
2πi C′
f(ζ)(ζ − a)n−1
dζ = 0
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
ローラン級数展開
以上から
1
ζ − z
=
−1
ζ − a
1 +
ζ − a
z − a
+
ζ − a
z − a
+ · · ·
ます。
,(13) 式を (10) 式に代入すると,
f(z) = · · · +
a−n
(z − a)n
+
a−(n−1)
(z − a)n−1
+ · · · +
a−1
z − a
+
a0 + a1(z − a) + · · · + an−1(z − a)n−1
+ an(z − a)n
+ · · ·
an =
1
2πi C
f(ζ)
(ζ − a)n+1
dζ (n = 0, 1, 2, . . . )
a−n =
1
2πi C′
f(ζ)(ζ − a)n−1
dζ (n = 1, 2, . . . )
す 3。
,図 2 の円環領域で f(z) は正則なので,コーシーの積分定理により
1
2πi C
f(ζ)(ζ − a)n−1
dζ −
1
2πi C′
f(ζ)(ζ − a)n−1
dζ = 0
ζ − z
=
ζ − a
1 +
z − a
+
z − a
+ · · ·
ます。
,(13) 式を (10) 式に代入すると,
f(z) = · · · +
a−n
(z − a)n
+
a−(n−1)
(z − a)n−1
+ · · · +
a−1
z − a
+
a0 + a1(z − a) + · · · + an−1(z − a)n−1
+ an(z − a)n
+ · · ·
an =
1
2πi C
f(ζ)
(ζ − a)n+1
dζ (n = 0, 1, 2, . . . )
a−n =
1
2πi C′
f(ζ)(ζ − a)n−1
dζ (n = 1, 2, . . . )
す 3。
,図 2 の円環領域で f(z) は正則なので,コーシーの積分定理により
1
2πi C
f(ζ)(ζ − a)n−1
dζ −
1
2πi C′
f(ζ)(ζ − a)n−1
dζ = 0
孤立特異点 a のまわりのローラン級数
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
ローラン級数展開れます。
式,(13) 式を (10) 式に代入すると,
f(z) = · · · +
a−n
(z − a)n
+
a−(n−1)
(z − a)n−1
+ · · · +
a−1
z − a
+
a0 + a1(z − a) + · · · + an−1(z − a)n−1
+ an(z − a)n
+ · · ·
(14)
an =
1
2πi C
f(ζ)
(ζ − a)n+1
dζ (n = 0, 1, 2, . . . ) (15)
a−n =
1
2πi C′
f(ζ)(ζ − a)n−1
dζ (n = 1, 2, . . . ) (16)
ます 3。
で,図 2 の円環領域で f(z) は正則なので,コーシーの積分定理により
1
2πi C
f(ζ)(ζ − a)n−1
dζ −
1
2πi C′
f(ζ)(ζ − a)n−1
dζ = 0 (17)
,これを使うと,(15) 式と (16) 式を合わせて
an =
1
2πi C
f(ζ)(ζ − a)−n−1
dζ (n = 0, ±1, ±2, . . . ) (18)
ことができます。
f(z) をこのような級数で表すことを,f(z) の孤立特異点 a のまわりのローラン (Laurent) 級数
いいます。
されます。
) 式,(13) 式を (10) 式に代入すると,
f(z) = · · · +
a−n
(z − a)n
+
a−(n−1)
(z − a)n−1
+ · · · +
a−1
z − a
+
a0 + a1(z − a) + · · · + an−1(z − a)n−1
+ an(z − a)n
+ · · ·
(14)
し
an =
1
2πi C
f(ζ)
(ζ − a)n+1
dζ (n = 0, 1, 2, . . . ) (15)
a−n =
1
2πi C′
f(ζ)(ζ − a)n−1
dζ (n = 1, 2, . . . ) (16)
ります 3。
こで,図 2 の円環領域で f(z) は正則なので,コーシーの積分定理により
1
2πi C
f(ζ)(ζ − a)n−1
dζ −
1
2πi C′
f(ζ)(ζ − a)n−1
dζ = 0 (17)
り,これを使うと,(15) 式と (16) 式を合わせて
an =
1
2πi C
f(ζ)(ζ − a)−n−1
dζ (n = 0, ±1, ±2, . . . ) (18)
すことができます。
数 f(z) をこのような級数で表すことを,f(z) の孤立特異点 a のまわりのローラン (Laurent) 級数
といいます。
数 f(z) と孤立特異点 a について,|f(z)| → ∞ (z → a) のとき,a を f(z) の極といいます。これは,
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
ローラン級数展開れます。
式,(13) 式を (10) 式に代入すると,
f(z) = · · · +
a−n
(z − a)n
+
a−(n−1)
(z − a)n−1
+ · · · +
a−1
z − a
+
a0 + a1(z − a) + · · · + an−1(z − a)n−1
+ an(z − a)n
+ · · ·
(14)
an =
1
2πi C
f(ζ)
(ζ − a)n+1
dζ (n = 0, 1, 2, . . . ) (15)
a−n =
1
2πi C′
f(ζ)(ζ − a)n−1
dζ (n = 1, 2, . . . ) (16)
ます 3。
で,図 2 の円環領域で f(z) は正則なので,コーシーの積分定理により
1
2πi C
f(ζ)(ζ − a)n−1
dζ −
1
2πi C′
f(ζ)(ζ − a)n−1
dζ = 0 (17)
,これを使うと,(15) 式と (16) 式を合わせて
an =
1
2πi C
f(ζ)(ζ − a)−n−1
dζ (n = 0, ±1, ±2, . . . ) (18)
ことができます。
f(z) をこのような級数で表すことを,f(z) の孤立特異点 a のまわりのローラン (Laurent) 級数
いいます。
されます。
) 式,(13) 式を (10) 式に代入すると,
f(z) = · · · +
a−n
(z − a)n
+
a−(n−1)
(z − a)n−1
+ · · · +
a−1
z − a
+
a0 + a1(z − a) + · · · + an−1(z − a)n−1
+ an(z − a)n
+ · · ·
(14)
し
an =
1
2πi C
f(ζ)
(ζ − a)n+1
dζ (n = 0, 1, 2, . . . ) (15)
a−n =
1
2πi C′
f(ζ)(ζ − a)n−1
dζ (n = 1, 2, . . . ) (16)
ります 3。
こで,図 2 の円環領域で f(z) は正則なので,コーシーの積分定理により
1
2πi C
f(ζ)(ζ − a)n−1
dζ −
1
2πi C′
f(ζ)(ζ − a)n−1
dζ = 0 (17)
り,これを使うと,(15) 式と (16) 式を合わせて
an =
1
2πi C
f(ζ)(ζ − a)−n−1
dζ (n = 0, ±1, ±2, . . . ) (18)
すことができます。
数 f(z) をこのような級数で表すことを,f(z) の孤立特異点 a のまわりのローラン (Laurent) 級数
といいます。
数 f(z) と孤立特異点 a について,|f(z)| → ∞ (z → a) のとき,a を f(z) の極といいます。これは,
ところで
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
ローラン級数展開れます。
式,(13) 式を (10) 式に代入すると,
f(z) = · · · +
a−n
(z − a)n
+
a−(n−1)
(z − a)n−1
+ · · · +
a−1
z − a
+
a0 + a1(z − a) + · · · + an−1(z − a)n−1
+ an(z − a)n
+ · · ·
(14)
an =
1
2πi C
f(ζ)
(ζ − a)n+1
dζ (n = 0, 1, 2, . . . ) (15)
a−n =
1
2πi C′
f(ζ)(ζ − a)n−1
dζ (n = 1, 2, . . . ) (16)
ます 3。
で,図 2 の円環領域で f(z) は正則なので,コーシーの積分定理により
1
2πi C
f(ζ)(ζ − a)n−1
dζ −
1
2πi C′
f(ζ)(ζ − a)n−1
dζ = 0 (17)
,これを使うと,(15) 式と (16) 式を合わせて
an =
1
2πi C
f(ζ)(ζ − a)−n−1
dζ (n = 0, ±1, ±2, . . . ) (18)
ことができます。
f(z) をこのような級数で表すことを,f(z) の孤立特異点 a のまわりのローラン (Laurent) 級数
いいます。
されます。
) 式,(13) 式を (10) 式に代入すると,
f(z) = · · · +
a−n
(z − a)n
+
a−(n−1)
(z − a)n−1
+ · · · +
a−1
z − a
+
a0 + a1(z − a) + · · · + an−1(z − a)n−1
+ an(z − a)n
+ · · ·
(14)
し
an =
1
2πi C
f(ζ)
(ζ − a)n+1
dζ (n = 0, 1, 2, . . . ) (15)
a−n =
1
2πi C′
f(ζ)(ζ − a)n−1
dζ (n = 1, 2, . . . ) (16)
ります 3。
こで,図 2 の円環領域で f(z) は正則なので,コーシーの積分定理により
1
2πi C
f(ζ)(ζ − a)n−1
dζ −
1
2πi C′
f(ζ)(ζ − a)n−1
dζ = 0 (17)
り,これを使うと,(15) 式と (16) 式を合わせて
an =
1
2πi C
f(ζ)(ζ − a)−n−1
dζ (n = 0, ±1, ±2, . . . ) (18)
すことができます。
数 f(z) をこのような級数で表すことを,f(z) の孤立特異点 a のまわりのローラン (Laurent) 級数
といいます。
数 f(z) と孤立特異点 a について,|f(z)| → ∞ (z → a) のとき,a を f(z) の極といいます。これは,
ところで
a
C
Cʹ
P
Q
Cʹʹ
図 2: 孤立特異点とローラン級数展開
となりますから,(6) 式が得られました。これをさらに z だけ(積分経路も含めて)平行移動すると,(5)
式が得られます 2。
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
ローラン級数展開れます。
式,(13) 式を (10) 式に代入すると,
f(z) = · · · +
a−n
(z − a)n
+
a−(n−1)
(z − a)n−1
+ · · · +
a−1
z − a
+
a0 + a1(z − a) + · · · + an−1(z − a)n−1
+ an(z − a)n
+ · · ·
(14)
an =
1
2πi C
f(ζ)
(ζ − a)n+1
dζ (n = 0, 1, 2, . . . ) (15)
a−n =
1
2πi C′
f(ζ)(ζ − a)n−1
dζ (n = 1, 2, . . . ) (16)
ます 3。
で,図 2 の円環領域で f(z) は正則なので,コーシーの積分定理により
1
2πi C
f(ζ)(ζ − a)n−1
dζ −
1
2πi C′
f(ζ)(ζ − a)n−1
dζ = 0 (17)
,これを使うと,(15) 式と (16) 式を合わせて
an =
1
2πi C
f(ζ)(ζ − a)−n−1
dζ (n = 0, ±1, ±2, . . . ) (18)
ことができます。
f(z) をこのような級数で表すことを,f(z) の孤立特異点 a のまわりのローラン (Laurent) 級数
いいます。
されます。
) 式,(13) 式を (10) 式に代入すると,
f(z) = · · · +
a−n
(z − a)n
+
a−(n−1)
(z − a)n−1
+ · · · +
a−1
z − a
+
a0 + a1(z − a) + · · · + an−1(z − a)n−1
+ an(z − a)n
+ · · ·
(14)
し
an =
1
2πi C
f(ζ)
(ζ − a)n+1
dζ (n = 0, 1, 2, . . . ) (15)
a−n =
1
2πi C′
f(ζ)(ζ − a)n−1
dζ (n = 1, 2, . . . ) (16)
ります 3。
こで,図 2 の円環領域で f(z) は正則なので,コーシーの積分定理により
1
2πi C
f(ζ)(ζ − a)n−1
dζ −
1
2πi C′
f(ζ)(ζ − a)n−1
dζ = 0 (17)
り,これを使うと,(15) 式と (16) 式を合わせて
an =
1
2πi C
f(ζ)(ζ − a)−n−1
dζ (n = 0, ±1, ±2, . . . ) (18)
すことができます。
数 f(z) をこのような級数で表すことを,f(z) の孤立特異点 a のまわりのローラン (Laurent) 級数
といいます。
数 f(z) と孤立特異点 a について,|f(z)| → ∞ (z → a) のとき,a を f(z) の極といいます。これは,
ところで
a
C
Cʹ
P
Q
Cʹʹ
図 2: 孤立特異点とローラン級数展開
となりますから,(6) 式が得られました。これをさらに z だけ(積分経路も含めて)平行移動すると,(5)
式が得られます 2。
と表されます。
(12) 式,(13) 式を (10) 式に代入すると,
f(z) = · · · +
a−n
(z − a)n
+
a−(n−1)
(z − a)n−1
+ · · · +
a−1
z − a
+
a0 + a1(z − a) + · · · + an−1(z − a)n−1
+ an(z − a)n
ただし
an =
1
2πi C
f(ζ)
(ζ − a)n+1
dζ (n = 0, 1, 2, . . . )
a−n =
1
2πi C′
f(ζ)(ζ − a)n−1
dζ (n = 1, 2, . . . )
となります 3。
ここで,図 2 の円環領域で f(z) は正則なので,コーシーの積分定理により
1
2πi C
f(ζ)(ζ − a)n−1
dζ −
1
2πi C′
f(ζ)(ζ − a)n−1
dζ = 0
であり,これを使うと,(15) 式と (16) 式を合わせて
an =
1
2πi C
f(ζ)(ζ − a)−n−1
dζ (n = 0, ±1, ±2, . . . )
と表すことができます。
関数 f(z) をこのような級数で表すことを,f(z) の孤立特異点 a のまわりのロー
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
ローラン級数展開れます。
式,(13) 式を (10) 式に代入すると,
f(z) = · · · +
a−n
(z − a)n
+
a−(n−1)
(z − a)n−1
+ · · · +
a−1
z − a
+
a0 + a1(z − a) + · · · + an−1(z − a)n−1
+ an(z − a)n
+ · · ·
(14)
an =
1
2πi C
f(ζ)
(ζ − a)n+1
dζ (n = 0, 1, 2, . . . ) (15)
a−n =
1
2πi C′
f(ζ)(ζ − a)n−1
dζ (n = 1, 2, . . . ) (16)
ます 3。
で,図 2 の円環領域で f(z) は正則なので,コーシーの積分定理により
1
2πi C
f(ζ)(ζ − a)n−1
dζ −
1
2πi C′
f(ζ)(ζ − a)n−1
dζ = 0 (17)
,これを使うと,(15) 式と (16) 式を合わせて
an =
1
2πi C
f(ζ)(ζ − a)−n−1
dζ (n = 0, ±1, ±2, . . . ) (18)
ことができます。
f(z) をこのような級数で表すことを,f(z) の孤立特異点 a のまわりのローラン (Laurent) 級数
いいます。
されます。
) 式,(13) 式を (10) 式に代入すると,
f(z) = · · · +
a−n
(z − a)n
+
a−(n−1)
(z − a)n−1
+ · · · +
a−1
z − a
+
a0 + a1(z − a) + · · · + an−1(z − a)n−1
+ an(z − a)n
+ · · ·
(14)
し
an =
1
2πi C
f(ζ)
(ζ − a)n+1
dζ (n = 0, 1, 2, . . . ) (15)
a−n =
1
2πi C′
f(ζ)(ζ − a)n−1
dζ (n = 1, 2, . . . ) (16)
ります 3。
こで,図 2 の円環領域で f(z) は正則なので,コーシーの積分定理により
1
2πi C
f(ζ)(ζ − a)n−1
dζ −
1
2πi C′
f(ζ)(ζ − a)n−1
dζ = 0 (17)
り,これを使うと,(15) 式と (16) 式を合わせて
an =
1
2πi C
f(ζ)(ζ − a)−n−1
dζ (n = 0, ±1, ±2, . . . ) (18)
すことができます。
数 f(z) をこのような級数で表すことを,f(z) の孤立特異点 a のまわりのローラン (Laurent) 級数
といいます。
数 f(z) と孤立特異点 a について,|f(z)| → ∞ (z → a) のとき,a を f(z) の極といいます。これは,
ところで
a
C
Cʹ
P
Q
Cʹʹ
図 2: 孤立特異点とローラン級数展開
となりますから,(6) 式が得られました。これをさらに z だけ(積分経路も含めて)平行移動すると,(5)
式が得られます 2。
グレーの部分で f(z) は正則なので,
コーシーの積分定理より
と表されます。
(12) 式,(13) 式を (10) 式に代入すると,
f(z) = · · · +
a−n
(z − a)n
+
a−(n−1)
(z − a)n−1
+ · · · +
a−1
z − a
+
a0 + a1(z − a) + · · · + an−1(z − a)n−1
+ an(z − a)n
ただし
an =
1
2πi C
f(ζ)
(ζ − a)n+1
dζ (n = 0, 1, 2, . . . )
a−n =
1
2πi C′
f(ζ)(ζ − a)n−1
dζ (n = 1, 2, . . . )
となります 3。
ここで,図 2 の円環領域で f(z) は正則なので,コーシーの積分定理により
1
2πi C
f(ζ)(ζ − a)n−1
dζ −
1
2πi C′
f(ζ)(ζ − a)n−1
dζ = 0
であり,これを使うと,(15) 式と (16) 式を合わせて
an =
1
2πi C
f(ζ)(ζ − a)−n−1
dζ (n = 0, ±1, ±2, . . . )
と表すことができます。
関数 f(z) をこのような級数で表すことを,f(z) の孤立特異点 a のまわりのロー
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
ローラン級数展開れます。
式,(13) 式を (10) 式に代入すると,
f(z) = · · · +
a−n
(z − a)n
+
a−(n−1)
(z − a)n−1
+ · · · +
a−1
z − a
+
a0 + a1(z − a) + · · · + an−1(z − a)n−1
+ an(z − a)n
+ · · ·
(14)
an =
1
2πi C
f(ζ)
(ζ − a)n+1
dζ (n = 0, 1, 2, . . . ) (15)
a−n =
1
2πi C′
f(ζ)(ζ − a)n−1
dζ (n = 1, 2, . . . ) (16)
ます 3。
で,図 2 の円環領域で f(z) は正則なので,コーシーの積分定理により
1
2πi C
f(ζ)(ζ − a)n−1
dζ −
1
2πi C′
f(ζ)(ζ − a)n−1
dζ = 0 (17)
,これを使うと,(15) 式と (16) 式を合わせて
an =
1
2πi C
f(ζ)(ζ − a)−n−1
dζ (n = 0, ±1, ±2, . . . ) (18)
ことができます。
f(z) をこのような級数で表すことを,f(z) の孤立特異点 a のまわりのローラン (Laurent) 級数
いいます。
されます。
) 式,(13) 式を (10) 式に代入すると,
f(z) = · · · +
a−n
(z − a)n
+
a−(n−1)
(z − a)n−1
+ · · · +
a−1
z − a
+
a0 + a1(z − a) + · · · + an−1(z − a)n−1
+ an(z − a)n
+ · · ·
(14)
し
an =
1
2πi C
f(ζ)
(ζ − a)n+1
dζ (n = 0, 1, 2, . . . ) (15)
a−n =
1
2πi C′
f(ζ)(ζ − a)n−1
dζ (n = 1, 2, . . . ) (16)
ります 3。
こで,図 2 の円環領域で f(z) は正則なので,コーシーの積分定理により
1
2πi C
f(ζ)(ζ − a)n−1
dζ −
1
2πi C′
f(ζ)(ζ − a)n−1
dζ = 0 (17)
り,これを使うと,(15) 式と (16) 式を合わせて
an =
1
2πi C
f(ζ)(ζ − a)−n−1
dζ (n = 0, ±1, ±2, . . . ) (18)
すことができます。
数 f(z) をこのような級数で表すことを,f(z) の孤立特異点 a のまわりのローラン (Laurent) 級数
といいます。
数 f(z) と孤立特異点 a について,|f(z)| → ∞ (z → a) のとき,a を f(z) の極といいます。これは,
ところで
a
C
Cʹ
P
Q
Cʹʹ
図 2: 孤立特異点とローラン級数展開
となりますから,(6) 式が得られました。これをさらに z だけ(積分経路も含めて)平行移動すると,(5)
式が得られます 2。
グレーの部分で f(z) は正則なので,
コーシーの積分定理より
と表されます。
(12) 式,(13) 式を (10) 式に代入すると,
f(z) = · · · +
a−n
(z − a)n
+
a−(n−1)
(z − a)n−1
+ · · · +
a−1
z − a
+
a0 + a1(z − a) + · · · + an−1(z − a)n−1
+ an(z − a)n
ただし
an =
1
2πi C
f(ζ)
(ζ − a)n+1
dζ (n = 0, 1, 2, . . . )
a−n =
1
2πi C′
f(ζ)(ζ − a)n−1
dζ (n = 1, 2, . . . )
となります 3。
ここで,図 2 の円環領域で f(z) は正則なので,コーシーの積分定理により
1
2πi C
f(ζ)(ζ − a)n−1
dζ −
1
2πi C′
f(ζ)(ζ − a)n−1
dζ = 0
であり,これを使うと,(15) 式と (16) 式を合わせて
an =
1
2πi C
f(ζ)(ζ − a)−n−1
dζ (n = 0, ±1, ±2, . . . )
と表すことができます。
関数 f(z) をこのような級数で表すことを,f(z) の孤立特異点 a のまわりのロー
よって
f(z) = · · · +
a−n
(z − a)n
+
a−(n−1)
(z − a)n−1
+ · · · +
a−1
z − a
+
a0 + a1(z − a) + · · · + an−1(z − a)n−1
+ an(z − a)n
+ ·
し
an =
1
2πi C
f(ζ)
(ζ − a)n+1
dζ (n = 0, 1, 2, . . . )
a−n =
1
2πi C′
f(ζ)(ζ − a)n−1
dζ (n = 1, 2, . . . )
ります 3。
こで,図 2 の円環領域で f(z) は正則なので,コーシーの積分定理により
1
2πi C
f(ζ)(ζ − a)n−1
dζ −
1
2πi C′
f(ζ)(ζ − a)n−1
dζ = 0
り,これを使うと,(15) 式と (16) 式を合わせて
an =
1
2πi C
f(ζ)(ζ − a)−n−1
dζ (n = 0, ±1, ±2, . . . )
A.Asano,KansaiUniv.
A.Asano,KansaiUniv.
留数と「n位の極」
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
留数 1
ζ − z
=
−1
ζ − a
1 +
ζ − a
z − a
+
ζ − a
z − a
2
+ · · ·
ます。
,(13) 式を (10) 式に代入すると,
f(z) = · · · +
a−n
(z − a)n
+
a−(n−1)
(z − a)n−1
+ · · · +
a−1
z − a
+
a0 + a1(z − a) + · · · + an−1(z − a)n−1
+ an(z − a)n
+ · · ·
an =
1
2πi C
f(ζ)
(ζ − a)n+1
dζ (n = 0, 1, 2, . . . )
a−n =
1
2πi C′
f(ζ)(ζ − a)n−1
dζ (n = 1, 2, . . . )
す 3。
,図 2 の円環領域で f(z) は正則なので,コーシーの積分定理により
1
2πi
f(ζ)(ζ − a)n−1
dζ −
1
2πi ′
f(ζ)(ζ − a)n−1
dζ = 0
関数 f(z) を展開して,
C′′ に沿って積分
a
C
Cʹ
P
Q
Cʹʹ
図 2: 孤立特異点とローラン級数展開
となりますから,(6) 式が得られました。これをさらに z だけ(積分経
式が得られます 2。
孤立特異点とローラン級数展開
領域 D において,関数 f(z) が1点 a を除いて正則であるとき,a
つまり,今日の最初に述べた「穴」です。
このとき,a を中心とする円周 C と,その内部にありやはり a を中
ように,P から C を正の向きに1周→ PQ → C′ を逆向きに1周→ Q
すると,経路の内部で f(z) は正則ですから,f(z) をコーシーの積分公
図 1 と同様の関係を考慮すると
f(z) =
1
2πi
f(ζ)
ζ − z
dζ −
1
2πi ′
f(ζ
ζ −
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
留数 1
ζ − z
=
−1
ζ − a
1 +
ζ − a
z − a
+
ζ − a
z − a
2
+ · · ·
ます。
,(13) 式を (10) 式に代入すると,
f(z) = · · · +
a−n
(z − a)n
+
a−(n−1)
(z − a)n−1
+ · · · +
a−1
z − a
+
a0 + a1(z − a) + · · · + an−1(z − a)n−1
+ an(z − a)n
+ · · ·
an =
1
2πi C
f(ζ)
(ζ − a)n+1
dζ (n = 0, 1, 2, . . . )
a−n =
1
2πi C′
f(ζ)(ζ − a)n−1
dζ (n = 1, 2, . . . )
す 3。
,図 2 の円環領域で f(z) は正則なので,コーシーの積分定理により
1
2πi
f(ζ)(ζ − a)n−1
dζ −
1
2πi ′
f(ζ)(ζ − a)n−1
dζ = 0
関数 f(z) を展開して,
C′′ に沿って積分
a
C
Cʹ
P
Q
Cʹʹ
図 2: 孤立特異点とローラン級数展開
となりますから,(6) 式が得られました。これをさらに z だけ(積分経
式が得られます 2。
孤立特異点とローラン級数展開
領域 D において,関数 f(z) が1点 a を除いて正則であるとき,a
つまり,今日の最初に述べた「穴」です。
このとき,a を中心とする円周 C と,その内部にありやはり a を中
ように,P から C を正の向きに1周→ PQ → C′ を逆向きに1周→ Q
すると,経路の内部で f(z) は正則ですから,f(z) をコーシーの積分公
図 1 と同様の関係を考慮すると
f(z) =
1
2πi
f(ζ)
ζ − z
dζ −
1
2πi ′
f(ζ
ζ −
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
留数 1
ζ − z
=
−1
ζ − a
1 +
ζ − a
z − a
+
ζ − a
z − a
2
+ · · ·
ます。
,(13) 式を (10) 式に代入すると,
f(z) = · · · +
a−n
(z − a)n
+
a−(n−1)
(z − a)n−1
+ · · · +
a−1
z − a
+
a0 + a1(z − a) + · · · + an−1(z − a)n−1
+ an(z − a)n
+ · · ·
an =
1
2πi C
f(ζ)
(ζ − a)n+1
dζ (n = 0, 1, 2, . . . )
a−n =
1
2πi C′
f(ζ)(ζ − a)n−1
dζ (n = 1, 2, . . . )
す 3。
,図 2 の円環領域で f(z) は正則なので,コーシーの積分定理により
1
2πi
f(ζ)(ζ − a)n−1
dζ −
1
2πi ′
f(ζ)(ζ − a)n−1
dζ = 0
関数 f(z) を展開して,
C′′ に沿って積分
a
C
Cʹ
P
Q
Cʹʹ
図 2: 孤立特異点とローラン級数展開
となりますから,(6) 式が得られました。これをさらに z だけ(積分経
式が得られます 2。
孤立特異点とローラン級数展開
領域 D において,関数 f(z) が1点 a を除いて正則であるとき,a
つまり,今日の最初に述べた「穴」です。
このとき,a を中心とする円周 C と,その内部にありやはり a を中
ように,P から C を正の向きに1周→ PQ → C′ を逆向きに1周→ Q
すると,経路の内部で f(z) は正則ですから,f(z) をコーシーの積分公
図 1 と同様の関係を考慮すると
f(z) =
1
2πi
f(ζ)
ζ − z
dζ −
1
2πi ′
f(ζ
ζ −
ここしか残らない
積分すると 2πi
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
留数 1
ζ − z
=
−1
ζ − a
1 +
ζ − a
z − a
+
ζ − a
z − a
2
+ · · ·
ます。
,(13) 式を (10) 式に代入すると,
f(z) = · · · +
a−n
(z − a)n
+
a−(n−1)
(z − a)n−1
+ · · · +
a−1
z − a
+
a0 + a1(z − a) + · · · + an−1(z − a)n−1
+ an(z − a)n
+ · · ·
an =
1
2πi C
f(ζ)
(ζ − a)n+1
dζ (n = 0, 1, 2, . . . )
a−n =
1
2πi C′
f(ζ)(ζ − a)n−1
dζ (n = 1, 2, . . . )
す 3。
,図 2 の円環領域で f(z) は正則なので,コーシーの積分定理により
1
2πi
f(ζ)(ζ − a)n−1
dζ −
1
2πi ′
f(ζ)(ζ − a)n−1
dζ = 0
関数 f(z) を展開して,
C′′ に沿って積分
a
C
Cʹ
P
Q
Cʹʹ
図 2: 孤立特異点とローラン級数展開
となりますから,(6) 式が得られました。これをさらに z だけ(積分経
式が得られます 2。
孤立特異点とローラン級数展開
領域 D において,関数 f(z) が1点 a を除いて正則であるとき,a
つまり,今日の最初に述べた「穴」です。
このとき,a を中心とする円周 C と,その内部にありやはり a を中
ように,P から C を正の向きに1周→ PQ → C′ を逆向きに1周→ Q
すると,経路の内部で f(z) は正則ですから,f(z) をコーシーの積分公
図 1 と同様の関係を考慮すると
f(z) =
1
2πi
f(ζ)
ζ − z
dζ −
1
2πi ′
f(ζ
ζ −
ここしか残らない
積分すると 2πi
つまり
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
留数 1
ζ − z
=
−1
ζ − a
1 +
ζ − a
z − a
+
ζ − a
z − a
2
+ · · ·
ます。
,(13) 式を (10) 式に代入すると,
f(z) = · · · +
a−n
(z − a)n
+
a−(n−1)
(z − a)n−1
+ · · · +
a−1
z − a
+
a0 + a1(z − a) + · · · + an−1(z − a)n−1
+ an(z − a)n
+ · · ·
an =
1
2πi C
f(ζ)
(ζ − a)n+1
dζ (n = 0, 1, 2, . . . )
a−n =
1
2πi C′
f(ζ)(ζ − a)n−1
dζ (n = 1, 2, . . . )
す 3。
,図 2 の円環領域で f(z) は正則なので,コーシーの積分定理により
1
2πi
f(ζ)(ζ − a)n−1
dζ −
1
2πi ′
f(ζ)(ζ − a)n−1
dζ = 0
関数 f(z) を展開して,
C′′ に沿って積分
a
C
Cʹ
P
Q
Cʹʹ
図 2: 孤立特異点とローラン級数展開
となりますから,(6) 式が得られました。これをさらに z だけ(積分経
式が得られます 2。
孤立特異点とローラン級数展開
領域 D において,関数 f(z) が1点 a を除いて正則であるとき,a
つまり,今日の最初に述べた「穴」です。
このとき,a を中心とする円周 C と,その内部にありやはり a を中
ように,P から C を正の向きに1周→ PQ → C′ を逆向きに1周→ Q
すると,経路の内部で f(z) は正則ですから,f(z) をコーシーの積分公
図 1 と同様の関係を考慮すると
f(z) =
1
2πi
f(ζ)
ζ − z
dζ −
1
2πi ′
f(ζ
ζ −
ここしか残らない
積分すると 2πi
部分の中にある円周 C′′ に沿って正の向きに1周して積分することを考
開したものの各項を積分すると考えると,今回の最初に説明した「zn の
はすべて 0 となり,
a−1 =
1
2πi C′′
f(z)dz
分」を「積分の無限級数」に置き換えられるのは,当然ではありませんが,ここでは
度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp/  4/7 ペ
つまり
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
留数 1
ζ − z
=
−1
ζ − a
1 +
ζ − a
z − a
+
ζ − a
z − a
2
+ · · ·
ます。
,(13) 式を (10) 式に代入すると,
f(z) = · · · +
a−n
(z − a)n
+
a−(n−1)
(z − a)n−1
+ · · · +
a−1
z − a
+
a0 + a1(z − a) + · · · + an−1(z − a)n−1
+ an(z − a)n
+ · · ·
an =
1
2πi C
f(ζ)
(ζ − a)n+1
dζ (n = 0, 1, 2, . . . )
a−n =
1
2πi C′
f(ζ)(ζ − a)n−1
dζ (n = 1, 2, . . . )
す 3。
,図 2 の円環領域で f(z) は正則なので,コーシーの積分定理により
1
2πi
f(ζ)(ζ − a)n−1
dζ −
1
2πi ′
f(ζ)(ζ − a)n−1
dζ = 0
関数 f(z) を展開して,
C′′ に沿って積分
a
C
Cʹ
P
Q
Cʹʹ
図 2: 孤立特異点とローラン級数展開
となりますから,(6) 式が得られました。これをさらに z だけ(積分経
式が得られます 2。
孤立特異点とローラン級数展開
領域 D において,関数 f(z) が1点 a を除いて正則であるとき,a
つまり,今日の最初に述べた「穴」です。
このとき,a を中心とする円周 C と,その内部にありやはり a を中
ように,P から C を正の向きに1周→ PQ → C′ を逆向きに1周→ Q
すると,経路の内部で f(z) は正則ですから,f(z) をコーシーの積分公
図 1 と同様の関係を考慮すると
f(z) =
1
2πi
f(ζ)
ζ − z
dζ −
1
2πi ′
f(ζ
ζ −
ここしか残らない
積分すると 2πi
部分の中にある円周 C′′ に沿って正の向きに1周して積分することを考
開したものの各項を積分すると考えると,今回の最初に説明した「zn の
はすべて 0 となり,
a−1 =
1
2πi C′′
f(z)dz
分」を「積分の無限級数」に置き換えられるのは,当然ではありませんが,ここでは
度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp/  4/7 ペ
つまり
f(z) の孤立特異点 a における
[留数 (residue)]という
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
留数 1
ζ − z
=
−1
ζ − a
1 +
ζ − a
z − a
+
ζ − a
z − a
2
+ · · ·
ます。
,(13) 式を (10) 式に代入すると,
f(z) = · · · +
a−n
(z − a)n
+
a−(n−1)
(z − a)n−1
+ · · · +
a−1
z − a
+
a0 + a1(z − a) + · · · + an−1(z − a)n−1
+ an(z − a)n
+ · · ·
an =
1
2πi C
f(ζ)
(ζ − a)n+1
dζ (n = 0, 1, 2, . . . )
a−n =
1
2πi C′
f(ζ)(ζ − a)n−1
dζ (n = 1, 2, . . . )
す 3。
,図 2 の円環領域で f(z) は正則なので,コーシーの積分定理により
1
2πi
f(ζ)(ζ − a)n−1
dζ −
1
2πi ′
f(ζ)(ζ − a)n−1
dζ = 0
関数 f(z) を展開して,
C′′ に沿って積分
a
C
Cʹ
P
Q
Cʹʹ
図 2: 孤立特異点とローラン級数展開
となりますから,(6) 式が得られました。これをさらに z だけ(積分経
式が得られます 2。
孤立特異点とローラン級数展開
領域 D において,関数 f(z) が1点 a を除いて正則であるとき,a
つまり,今日の最初に述べた「穴」です。
このとき,a を中心とする円周 C と,その内部にありやはり a を中
ように,P から C を正の向きに1周→ PQ → C′ を逆向きに1周→ Q
すると,経路の内部で f(z) は正則ですから,f(z) をコーシーの積分公
図 1 と同様の関係を考慮すると
f(z) =
1
2πi
f(ζ)
ζ − z
dζ −
1
2πi ′
f(ζ
ζ −
ここしか残らない
積分すると 2πi
部分の中にある円周 C′′ に沿って正の向きに1周して積分することを考
開したものの各項を積分すると考えると,今回の最初に説明した「zn の
はすべて 0 となり,
a−1 =
1
2πi C′′
f(z)dz
分」を「積分の無限級数」に置き換えられるのは,当然ではありませんが,ここでは
度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp/  4/7 ペ
つまり
f(z) の孤立特異点 a における
[留数 (residue)]という
,f(z) の孤立特異点 a における留数 (residue) といい,Res(a; f) で表します。
n 位の極であるとき
z) =
a−n
(z − a)n
+ · · · +
a−1
z − a
+ a0 + a1(z − a) + · · · (20)
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
留数 1
ζ − z
=
−1
ζ − a
1 +
ζ − a
z − a
+
ζ − a
z − a
2
+ · · ·
ます。
,(13) 式を (10) 式に代入すると,
f(z) = · · · +
a−n
(z − a)n
+
a−(n−1)
(z − a)n−1
+ · · · +
a−1
z − a
+
a0 + a1(z − a) + · · · + an−1(z − a)n−1
+ an(z − a)n
+ · · ·
an =
1
2πi C
f(ζ)
(ζ − a)n+1
dζ (n = 0, 1, 2, . . . )
a−n =
1
2πi C′
f(ζ)(ζ − a)n−1
dζ (n = 1, 2, . . . )
す 3。
,図 2 の円環領域で f(z) は正則なので,コーシーの積分定理により
1
2πi
f(ζ)(ζ − a)n−1
dζ −
1
2πi ′
f(ζ)(ζ − a)n−1
dζ = 0
関数 f(z) を展開して,
C′′ に沿って積分
a
C
Cʹ
P
Q
Cʹʹ
図 2: 孤立特異点とローラン級数展開
となりますから,(6) 式が得られました。これをさらに z だけ(積分経
式が得られます 2。
孤立特異点とローラン級数展開
領域 D において,関数 f(z) が1点 a を除いて正則であるとき,a
つまり,今日の最初に述べた「穴」です。
このとき,a を中心とする円周 C と,その内部にありやはり a を中
ように,P から C を正の向きに1周→ PQ → C′ を逆向きに1周→ Q
すると,経路の内部で f(z) は正則ですから,f(z) をコーシーの積分公
図 1 と同様の関係を考慮すると
f(z) =
1
2πi
f(ζ)
ζ − z
dζ −
1
2πi ′
f(ζ
ζ −
ここしか残らない
積分すると 2πi
部分の中にある円周 C′′ に沿って正の向きに1周して積分することを考
開したものの各項を積分すると考えると,今回の最初に説明した「zn の
はすべて 0 となり,
a−1 =
1
2πi C′′
f(z)dz
分」を「積分の無限級数」に置き換えられるのは,当然ではありませんが,ここでは
度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp/  4/7 ペ
つまり
f(z) の孤立特異点 a における
[留数 (residue)]という
,f(z) の孤立特異点 a における留数 (residue) といい,Res(a; f) で表します。
n 位の極であるとき
z) =
a−n
(z − a)n
+ · · · +
a−1
z − a
+ a0 + a1(z − a) + · · · (20)
留数を別の方法で求められれば,積分は簡単に計算できる
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
「n位の極」と留数
ローラン級数がa-nから始まるような
孤立特異点を,[n位の極]という
の a−1 を,f(z) の孤立特異点 a における留数 (residue) といい,
異点 a が n 位の極であるとき
f(z) =
a−n
(z − a)n
+ · · · +
a−1
z − a
+ a0 + a1(z − a) + · · ·
,
)n
f(z) = a−n + a−n+1(z − a) + · · · + a−1(z − a)n−1
+ a0(z −
が得られます。したがって,両辺を (n − 1) 回微分すると,
1
1
(z − a)n
f(z) = (n − 1)!a−1 +
n!
1!
a0(z − a) +
(n + 1)!
2!
a1(z −
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
「n位の極」と留数
ローラン級数がa-nから始まるような
孤立特異点を,[n位の極]という
の a−1 を,f(z) の孤立特異点 a における留数 (residue) といい,
異点 a が n 位の極であるとき
f(z) =
a−n
(z − a)n
+ · · · +
a−1
z − a
+ a0 + a1(z − a) + · · ·
,
)n
f(z) = a−n + a−n+1(z − a) + · · · + a−1(z − a)n−1
+ a0(z −
が得られます。したがって,両辺を (n − 1) 回微分すると,
1
1
(z − a)n
f(z) = (n − 1)!a−1 +
n!
1!
a0(z − a) +
(n + 1)!
2!
a1(z −
ります 4。この a−1 を,f(z) の孤立特異点 a における留数 (residue) といい,Res(a; f) で表
こで,孤立特異点 a が n 位の極であるとき
f(z) =
a−n
(z − a)n
+ · · · +
a−1
z − a
+ a0 + a1(z − a) + · · ·
されますから,
(z − a)n
f(z) = a−n + a−n+1(z − a) + · · · + a−1(z − a)n−1
+ a0(z − a)n
+ · · ·
う,べき級数が得られます。したがって,両辺を (n − 1) 回微分すると,
dn−1
dzn−1
(z − a)n
f(z) = (n − 1)!a−1 +
n!
1!
a0(z − a) +
(n + 1)!
2!
a1(z − a)2
+ · · ·
り,
Res(a; f) = a−1 =
1
(n − 1)!
lim
z→a
dn−1
dzn−1
(z − a)n
f(z)
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
「n位の極」と留数
ローラン級数がa-nから始まるような
孤立特異点を,[n位の極]という
両辺を (n – 1) 回微分すると
の a−1 を,f(z) の孤立特異点 a における留数 (residue) といい,
異点 a が n 位の極であるとき
f(z) =
a−n
(z − a)n
+ · · · +
a−1
z − a
+ a0 + a1(z − a) + · · ·
,
)n
f(z) = a−n + a−n+1(z − a) + · · · + a−1(z − a)n−1
+ a0(z −
が得られます。したがって,両辺を (n − 1) 回微分すると,
1
1
(z − a)n
f(z) = (n − 1)!a−1 +
n!
1!
a0(z − a) +
(n + 1)!
2!
a1(z −
ります 4。この a−1 を,f(z) の孤立特異点 a における留数 (residue) といい,Res(a; f) で表
こで,孤立特異点 a が n 位の極であるとき
f(z) =
a−n
(z − a)n
+ · · · +
a−1
z − a
+ a0 + a1(z − a) + · · ·
されますから,
(z − a)n
f(z) = a−n + a−n+1(z − a) + · · · + a−1(z − a)n−1
+ a0(z − a)n
+ · · ·
う,べき級数が得られます。したがって,両辺を (n − 1) 回微分すると,
dn−1
dzn−1
(z − a)n
f(z) = (n − 1)!a−1 +
n!
1!
a0(z − a) +
(n + 1)!
2!
a1(z − a)2
+ · · ·
り,
Res(a; f) = a−1 =
1
(n − 1)!
lim
z→a
dn−1
dzn−1
(z − a)n
f(z)
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
「n位の極」と留数
ローラン級数がa-nから始まるような
孤立特異点を,[n位の極]という
両辺を (n – 1) 回微分すると
の a−1 を,f(z) の孤立特異点 a における留数 (residue) といい,
異点 a が n 位の極であるとき
f(z) =
a−n
(z − a)n
+ · · · +
a−1
z − a
+ a0 + a1(z − a) + · · ·
,
)n
f(z) = a−n + a−n+1(z − a) + · · · + a−1(z − a)n−1
+ a0(z −
が得られます。したがって,両辺を (n − 1) 回微分すると,
1
1
(z − a)n
f(z) = (n − 1)!a−1 +
n!
1!
a0(z − a) +
(n + 1)!
2!
a1(z −
ります 4。この a−1 を,f(z) の孤立特異点 a における留数 (residue) といい,Res(a; f) で表
こで,孤立特異点 a が n 位の極であるとき
f(z) =
a−n
(z − a)n
+ · · · +
a−1
z − a
+ a0 + a1(z − a) + · · ·
されますから,
(z − a)n
f(z) = a−n + a−n+1(z − a) + · · · + a−1(z − a)n−1
+ a0(z − a)n
+ · · ·
う,べき級数が得られます。したがって,両辺を (n − 1) 回微分すると,
dn−1
dzn−1
(z − a)n
f(z) = (n − 1)!a−1 +
n!
1!
a0(z − a) +
(n + 1)!
2!
a1(z − a)2
+ · · ·
り,
Res(a; f) = a−1 =
1
(n − 1)!
lim
z→a
dn−1
dzn−1
(z − a)n
f(z)
ります 4。この a−1 を,f(z) の孤立特異点 a における留数 (residue) といい,Res(a; f) で表
こで,孤立特異点 a が n 位の極であるとき
f(z) =
a−n
(z − a)n
+ · · · +
a−1
z − a
+ a0 + a1(z − a) + · · ·
されますから,
(z − a)n
f(z) = a−n + a−n+1(z − a) + · · · + a−1(z − a)n−1
+ a0(z − a)n
+ · · ·
う,べき級数が得られます。したがって,両辺を (n − 1) 回微分すると,
dn−1
dzn−1
(z − a)n
f(z) = (n − 1)!a−1 +
n!
1!
a0(z − a) +
(n + 1)!
2!
a1(z − a)2
+ · · ·
り,
Res(a; f) = a−1 =
1
(n − 1)!
lim
z→a
dn−1
dzn−1
(z − a)n
f(z)
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
「n位の極」と留数
ローラン級数がa-nから始まるような
孤立特異点を,[n位の極]という
両辺を (n – 1) 回微分すると
の a−1 を,f(z) の孤立特異点 a における留数 (residue) といい,
異点 a が n 位の極であるとき
f(z) =
a−n
(z − a)n
+ · · · +
a−1
z − a
+ a0 + a1(z − a) + · · ·
,
)n
f(z) = a−n + a−n+1(z − a) + · · · + a−1(z − a)n−1
+ a0(z −
が得られます。したがって,両辺を (n − 1) 回微分すると,
1
1
(z − a)n
f(z) = (n − 1)!a−1 +
n!
1!
a0(z − a) +
(n + 1)!
2!
a1(z −
ります 4。この a−1 を,f(z) の孤立特異点 a における留数 (residue) といい,Res(a; f) で表
こで,孤立特異点 a が n 位の極であるとき
f(z) =
a−n
(z − a)n
+ · · · +
a−1
z − a
+ a0 + a1(z − a) + · · ·
されますから,
(z − a)n
f(z) = a−n + a−n+1(z − a) + · · · + a−1(z − a)n−1
+ a0(z − a)n
+ · · ·
う,べき級数が得られます。したがって,両辺を (n − 1) 回微分すると,
dn−1
dzn−1
(z − a)n
f(z) = (n − 1)!a−1 +
n!
1!
a0(z − a) +
(n + 1)!
2!
a1(z − a)2
+ · · ·
り,
Res(a; f) = a−1 =
1
(n − 1)!
lim
z→a
dn−1
dzn−1
(z − a)n
f(z)
ります 4。この a−1 を,f(z) の孤立特異点 a における留数 (residue) といい,Res(a; f) で表
こで,孤立特異点 a が n 位の極であるとき
f(z) =
a−n
(z − a)n
+ · · · +
a−1
z − a
+ a0 + a1(z − a) + · · ·
されますから,
(z − a)n
f(z) = a−n + a−n+1(z − a) + · · · + a−1(z − a)n−1
+ a0(z − a)n
+ · · ·
う,べき級数が得られます。したがって,両辺を (n − 1) 回微分すると,
dn−1
dzn−1
(z − a)n
f(z) = (n − 1)!a−1 +
n!
1!
a0(z − a) +
(n + 1)!
2!
a1(z − a)2
+ · · ·
り,
Res(a; f) = a−1 =
1
(n − 1)!
lim
z→a
dn−1
dzn−1
(z − a)n
f(z)
微分によって,a-1 の手前の項まで消える
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
「n位の極」と留数
(z − a) f(z) = a−n + a−n+1(z − a) + · · · + a−1(z − a) + a0(z − a) + · · ·
,べき級数が得られます。したがって,両辺を (n − 1) 回微分すると,
dn−1
dzn−1
(z − a)n
f(z) = (n − 1)!a−1 +
n!
1!
a0(z − a) +
(n + 1)!
2!
a1(z − a)2
+ · · ·
,
Res(a; f) = a−1 =
1
(n − 1)!
lim
z→a
dn−1
dzn−1
(z − a)n
f(z)
れます。これらのことは,孤立特異点つまり「穴」を囲んだ閉曲線上の積分が,留数で
数は上の式が計算できれば求められることを表しています。
,閉曲線 C の内部で,関数 f(z) が有限個の孤立特異点 b1, b2, . . . を除いて正則である
き,b1, b2, . . . のそれぞれを囲み C の内部にある円周を正の向きに一周する経路を C
,これまでと同様の考えで,コーシーの積分定理により
C
f(z)dz −
C1
f(z)dz −
C2
f(z)dz − · · · = 0
ら,
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
「n位の極」と留数
(z − a) f(z) = a−n + a−n+1(z − a) + · · · + a−1(z − a) + a0(z − a) + · · ·
,べき級数が得られます。したがって,両辺を (n − 1) 回微分すると,
dn−1
dzn−1
(z − a)n
f(z) = (n − 1)!a−1 +
n!
1!
a0(z − a) +
(n + 1)!
2!
a1(z − a)2
+ · · ·
,
Res(a; f) = a−1 =
1
(n − 1)!
lim
z→a
dn−1
dzn−1
(z − a)n
f(z)
れます。これらのことは,孤立特異点つまり「穴」を囲んだ閉曲線上の積分が,留数で
数は上の式が計算できれば求められることを表しています。
,閉曲線 C の内部で,関数 f(z) が有限個の孤立特異点 b1, b2, . . . を除いて正則である
き,b1, b2, . . . のそれぞれを囲み C の内部にある円周を正の向きに一周する経路を C
,これまでと同様の考えで,コーシーの積分定理により
C
f(z)dz −
C1
f(z)dz −
C2
f(z)dz − · · · = 0
ら,
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
「n位の極」と留数
(z − a) f(z) = a−n + a−n+1(z − a) + · · · + a−1(z − a) + a0(z − a) + · · ·
,べき級数が得られます。したがって,両辺を (n − 1) 回微分すると,
dn−1
dzn−1
(z − a)n
f(z) = (n − 1)!a−1 +
n!
1!
a0(z − a) +
(n + 1)!
2!
a1(z − a)2
+ · · ·
,
Res(a; f) = a−1 =
1
(n − 1)!
lim
z→a
dn−1
dzn−1
(z − a)n
f(z)
れます。これらのことは,孤立特異点つまり「穴」を囲んだ閉曲線上の積分が,留数で
数は上の式が計算できれば求められることを表しています。
,閉曲線 C の内部で,関数 f(z) が有限個の孤立特異点 b1, b2, . . . を除いて正則である
き,b1, b2, . . . のそれぞれを囲み C の内部にある円周を正の向きに一周する経路を C
,これまでと同様の考えで,コーシーの積分定理により
C
f(z)dz −
C1
f(z)dz −
C2
f(z)dz − · · · = 0
ら,
z→a のとき,これらの項は0
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
「n位の極」と留数
(z − a) f(z) = a−n + a−n+1(z − a) + · · · + a−1(z − a) + a0(z − a) + · · ·
,べき級数が得られます。したがって,両辺を (n − 1) 回微分すると,
dn−1
dzn−1
(z − a)n
f(z) = (n − 1)!a−1 +
n!
1!
a0(z − a) +
(n + 1)!
2!
a1(z − a)2
+ · · ·
,
Res(a; f) = a−1 =
1
(n − 1)!
lim
z→a
dn−1
dzn−1
(z − a)n
f(z)
れます。これらのことは,孤立特異点つまり「穴」を囲んだ閉曲線上の積分が,留数で
数は上の式が計算できれば求められることを表しています。
,閉曲線 C の内部で,関数 f(z) が有限個の孤立特異点 b1, b2, . . . を除いて正則である
き,b1, b2, . . . のそれぞれを囲み C の内部にある円周を正の向きに一周する経路を C
,これまでと同様の考えで,コーシーの積分定理により
C
f(z)dz −
C1
f(z)dz −
C2
f(z)dz − · · · = 0
ら,
z→a のとき,これらの項は0
よって
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
「n位の極」と留数
(z − a) f(z) = a−n + a−n+1(z − a) + · · · + a−1(z − a) + a0(z − a) + · · ·
,べき級数が得られます。したがって,両辺を (n − 1) 回微分すると,
dn−1
dzn−1
(z − a)n
f(z) = (n − 1)!a−1 +
n!
1!
a0(z − a) +
(n + 1)!
2!
a1(z − a)2
+ · · ·
,
Res(a; f) = a−1 =
1
(n − 1)!
lim
z→a
dn−1
dzn−1
(z − a)n
f(z)
れます。これらのことは,孤立特異点つまり「穴」を囲んだ閉曲線上の積分が,留数で
数は上の式が計算できれば求められることを表しています。
,閉曲線 C の内部で,関数 f(z) が有限個の孤立特異点 b1, b2, . . . を除いて正則である
き,b1, b2, . . . のそれぞれを囲み C の内部にある円周を正の向きに一周する経路を C
,これまでと同様の考えで,コーシーの積分定理により
C
f(z)dz −
C1
f(z)dz −
C2
f(z)dz − · · · = 0
ら,
z→a のとき,これらの項は0
よって
− a) f(z) = a−n + a−n+1(z − a) + · · · + a−1(z − a) + a0(z − a) +
数が得られます。したがって,両辺を (n − 1) 回微分すると,
−1
n−1
(z − a)n
f(z) = (n − 1)!a−1 +
n!
1!
a0(z − a) +
(n + 1)!
2!
a1(z − a)2
+
Res(a; f) = a−1 =
1
(n − 1)!
lim
z→a
dn−1
dzn−1
(z − a)n
f(z)
これらのことは,孤立特異点つまり「穴」を囲んだ閉曲線上の積分が,留
式が計算できれば求められることを表しています。
C の内部で,関数 f(z) が有限個の孤立特異点 b1, b2, . . . を除いて正則
. . . のそれぞれを囲み C の内部にある円周を正の向きに一周する経路
でと同様の考えで,コーシーの積分定理により
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
「n位の極」と留数
(z − a) f(z) = a−n + a−n+1(z − a) + · · · + a−1(z − a) + a0(z − a) + · · ·
,べき級数が得られます。したがって,両辺を (n − 1) 回微分すると,
dn−1
dzn−1
(z − a)n
f(z) = (n − 1)!a−1 +
n!
1!
a0(z − a) +
(n + 1)!
2!
a1(z − a)2
+ · · ·
,
Res(a; f) = a−1 =
1
(n − 1)!
lim
z→a
dn−1
dzn−1
(z − a)n
f(z)
れます。これらのことは,孤立特異点つまり「穴」を囲んだ閉曲線上の積分が,留数で
数は上の式が計算できれば求められることを表しています。
,閉曲線 C の内部で,関数 f(z) が有限個の孤立特異点 b1, b2, . . . を除いて正則である
き,b1, b2, . . . のそれぞれを囲み C の内部にある円周を正の向きに一周する経路を C
,これまでと同様の考えで,コーシーの積分定理により
C
f(z)dz −
C1
f(z)dz −
C2
f(z)dz − · · · = 0
ら,
z→a のとき,これらの項は0
よって
− a) f(z) = a−n + a−n+1(z − a) + · · · + a−1(z − a) + a0(z − a) +
数が得られます。したがって,両辺を (n − 1) 回微分すると,
−1
n−1
(z − a)n
f(z) = (n − 1)!a−1 +
n!
1!
a0(z − a) +
(n + 1)!
2!
a1(z − a)2
+
Res(a; f) = a−1 =
1
(n − 1)!
lim
z→a
dn−1
dzn−1
(z − a)n
f(z)
これらのことは,孤立特異点つまり「穴」を囲んだ閉曲線上の積分が,留
式が計算できれば求められることを表しています。
C の内部で,関数 f(z) が有限個の孤立特異点 b1, b2, . . . を除いて正則
. . . のそれぞれを囲み C の内部にある円周を正の向きに一周する経路
でと同様の考えで,コーシーの積分定理により
孤立特異点を囲んだ閉曲線上の積分は
留数で表される
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
「n位の極」と留数
(z − a) f(z) = a−n + a−n+1(z − a) + · · · + a−1(z − a) + a0(z − a) + · · ·
,べき級数が得られます。したがって,両辺を (n − 1) 回微分すると,
dn−1
dzn−1
(z − a)n
f(z) = (n − 1)!a−1 +
n!
1!
a0(z − a) +
(n + 1)!
2!
a1(z − a)2
+ · · ·
,
Res(a; f) = a−1 =
1
(n − 1)!
lim
z→a
dn−1
dzn−1
(z − a)n
f(z)
れます。これらのことは,孤立特異点つまり「穴」を囲んだ閉曲線上の積分が,留数で
数は上の式が計算できれば求められることを表しています。
,閉曲線 C の内部で,関数 f(z) が有限個の孤立特異点 b1, b2, . . . を除いて正則である
き,b1, b2, . . . のそれぞれを囲み C の内部にある円周を正の向きに一周する経路を C
,これまでと同様の考えで,コーシーの積分定理により
C
f(z)dz −
C1
f(z)dz −
C2
f(z)dz − · · · = 0
ら,
z→a のとき,これらの項は0
よって
− a) f(z) = a−n + a−n+1(z − a) + · · · + a−1(z − a) + a0(z − a) +
数が得られます。したがって,両辺を (n − 1) 回微分すると,
−1
n−1
(z − a)n
f(z) = (n − 1)!a−1 +
n!
1!
a0(z − a) +
(n + 1)!
2!
a1(z − a)2
+
Res(a; f) = a−1 =
1
(n − 1)!
lim
z→a
dn−1
dzn−1
(z − a)n
f(z)
これらのことは,孤立特異点つまり「穴」を囲んだ閉曲線上の積分が,留
式が計算できれば求められることを表しています。
C の内部で,関数 f(z) が有限個の孤立特異点 b1, b2, . . . を除いて正則
. . . のそれぞれを囲み C の内部にある円周を正の向きに一周する経路
でと同様の考えで,コーシーの積分定理により
孤立特異点を囲んだ閉曲線上の積分は
留数で表される
関数 f(z) と孤立特異点 a について,|f(z)| → ∞ (z → a) のとき,a を f(z) の
ローラン級数の負のべきの項が有限,すなわち級数が a−n (n 1) から始まるこ
略)。このとき,a を n 位の極といいます。なお,負のべきの項が無限に現れると
とよばれます。
留数
図 2 において,f(z) を円環部分の中にある円周 C′′ に沿って正の向きに1周し
ます。f(z) をローラン級数展開したものの各項を積分すると考えると,今回の最
分」により,
1
z − a
の項以外はすべて 0 となり,
a−1 =
1
2πi C′′
f(z)dz
3
本当は,ここで「無限級数の積分」を「積分の無限級数」に置き換えられるのは,当然ではあ
は略します。
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
「n位の極」と留数
(z − a) f(z) = a−n + a−n+1(z − a) + · · · + a−1(z − a) + a0(z − a) + · · ·
,べき級数が得られます。したがって,両辺を (n − 1) 回微分すると,
dn−1
dzn−1
(z − a)n
f(z) = (n − 1)!a−1 +
n!
1!
a0(z − a) +
(n + 1)!
2!
a1(z − a)2
+ · · ·
,
Res(a; f) = a−1 =
1
(n − 1)!
lim
z→a
dn−1
dzn−1
(z − a)n
f(z)
れます。これらのことは,孤立特異点つまり「穴」を囲んだ閉曲線上の積分が,留数で
数は上の式が計算できれば求められることを表しています。
,閉曲線 C の内部で,関数 f(z) が有限個の孤立特異点 b1, b2, . . . を除いて正則である
き,b1, b2, . . . のそれぞれを囲み C の内部にある円周を正の向きに一周する経路を C
,これまでと同様の考えで,コーシーの積分定理により
C
f(z)dz −
C1
f(z)dz −
C2
f(z)dz − · · · = 0
ら,
z→a のとき,これらの項は0
よって
− a) f(z) = a−n + a−n+1(z − a) + · · · + a−1(z − a) + a0(z − a) +
数が得られます。したがって,両辺を (n − 1) 回微分すると,
−1
n−1
(z − a)n
f(z) = (n − 1)!a−1 +
n!
1!
a0(z − a) +
(n + 1)!
2!
a1(z − a)2
+
Res(a; f) = a−1 =
1
(n − 1)!
lim
z→a
dn−1
dzn−1
(z − a)n
f(z)
これらのことは,孤立特異点つまり「穴」を囲んだ閉曲線上の積分が,留
式が計算できれば求められることを表しています。
C の内部で,関数 f(z) が有限個の孤立特異点 b1, b2, . . . を除いて正則
. . . のそれぞれを囲み C の内部にある円周を正の向きに一周する経路
でと同様の考えで,コーシーの積分定理により
孤立特異点を囲んだ閉曲線上の積分は
留数で表される
関数 f(z) と孤立特異点 a について,|f(z)| → ∞ (z → a) のとき,a を f(z) の
ローラン級数の負のべきの項が有限,すなわち級数が a−n (n 1) から始まるこ
略)。このとき,a を n 位の極といいます。なお,負のべきの項が無限に現れると
とよばれます。
留数
図 2 において,f(z) を円環部分の中にある円周 C′′ に沿って正の向きに1周し
ます。f(z) をローラン級数展開したものの各項を積分すると考えると,今回の最
分」により,
1
z − a
の項以外はすべて 0 となり,
a−1 =
1
2πi C′′
f(z)dz
3
本当は,ここで「無限級数の積分」を「積分の無限級数」に置き換えられるのは,当然ではあ
は略します。
n位の極については,留数は別途求まる
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
「n位の極」と留数
(z − a) f(z) = a−n + a−n+1(z − a) + · · · + a−1(z − a) + a0(z − a) + · · ·
,べき級数が得られます。したがって,両辺を (n − 1) 回微分すると,
dn−1
dzn−1
(z − a)n
f(z) = (n − 1)!a−1 +
n!
1!
a0(z − a) +
(n + 1)!
2!
a1(z − a)2
+ · · ·
,
Res(a; f) = a−1 =
1
(n − 1)!
lim
z→a
dn−1
dzn−1
(z − a)n
f(z)
れます。これらのことは,孤立特異点つまり「穴」を囲んだ閉曲線上の積分が,留数で
数は上の式が計算できれば求められることを表しています。
,閉曲線 C の内部で,関数 f(z) が有限個の孤立特異点 b1, b2, . . . を除いて正則である
き,b1, b2, . . . のそれぞれを囲み C の内部にある円周を正の向きに一周する経路を C
,これまでと同様の考えで,コーシーの積分定理により
C
f(z)dz −
C1
f(z)dz −
C2
f(z)dz − · · · = 0
ら,
z→a のとき,これらの項は0
よって
− a) f(z) = a−n + a−n+1(z − a) + · · · + a−1(z − a) + a0(z − a) +
数が得られます。したがって,両辺を (n − 1) 回微分すると,
−1
n−1
(z − a)n
f(z) = (n − 1)!a−1 +
n!
1!
a0(z − a) +
(n + 1)!
2!
a1(z − a)2
+
Res(a; f) = a−1 =
1
(n − 1)!
lim
z→a
dn−1
dzn−1
(z − a)n
f(z)
これらのことは,孤立特異点つまり「穴」を囲んだ閉曲線上の積分が,留
式が計算できれば求められることを表しています。
C の内部で,関数 f(z) が有限個の孤立特異点 b1, b2, . . . を除いて正則
. . . のそれぞれを囲み C の内部にある円周を正の向きに一周する経路
でと同様の考えで,コーシーの積分定理により
孤立特異点を囲んだ閉曲線上の積分は
留数で表される
関数 f(z) と孤立特異点 a について,|f(z)| → ∞ (z → a) のとき,a を f(z) の
ローラン級数の負のべきの項が有限,すなわち級数が a−n (n 1) から始まるこ
略)。このとき,a を n 位の極といいます。なお,負のべきの項が無限に現れると
とよばれます。
留数
図 2 において,f(z) を円環部分の中にある円周 C′′ に沿って正の向きに1周し
ます。f(z) をローラン級数展開したものの各項を積分すると考えると,今回の最
分」により,
1
z − a
の項以外はすべて 0 となり,
a−1 =
1
2πi C′′
f(z)dz
3
本当は,ここで「無限級数の積分」を「積分の無限級数」に置き換えられるのは,当然ではあ
は略します。
n位の極については,留数は別途求まる
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
孤立特異点がいくつあっても
b1
C
C1
b2
C2
b3
C3
図 3: 有限個の孤立特異点を含む場合
y
0
–1+i
r
x
√2
1+i
√2
–r
r+rir–ri
C
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
孤立特異点がいくつあっても
b1
C
C1
b2
C2
b3
C3
図 3: 有限個の孤立特異点を含む場合
y
0
–1+i
r
x
√2
1+i
√2
–r
r+rir–ri
C
このとき,b1, b2, . . . のそれぞれを囲み C の内部にある円周を正の向きに一周
すると,これまでと同様の考えで,コーシーの積分定理により
C
f(z)dz −
C1
f(z)dz −
C2
f(z)dz − · · · = 0
ですから,
1
2πi C
f(z)dz = Res(b1; f) + Res(b2; f) + · · ·
がなりたちます。このことは,いくつかの「穴」を囲んだ閉曲線上の積分は,
数がわかれば求められることを示しています。
留数と定積分
留数の考えを使って,図 4 に示す,幅 2r・高さ r の長方形の経路 C に沿った
考えます。
1
z4 + 1
=
1
(z − 1+i√ )(z − −1+i√ )(z − −1−i√ )(z − 1−i√ )
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
孤立特異点がいくつあっても
b1
C
C1
b2
C2
b3
C3
図 3: 有限個の孤立特異点を含む場合
y
0
–1+i
r
x
√2
1+i
√2
–r
r+rir–ri
C
このとき,b1, b2, . . . のそれぞれを囲み C の内部にある円周を正の向きに一周
すると,これまでと同様の考えで,コーシーの積分定理により
C
f(z)dz −
C1
f(z)dz −
C2
f(z)dz − · · · = 0
ですから,
1
2πi C
f(z)dz = Res(b1; f) + Res(b2; f) + · · ·
がなりたちます。このことは,いくつかの「穴」を囲んだ閉曲線上の積分は,
数がわかれば求められることを示しています。
留数と定積分
留数の考えを使って,図 4 に示す,幅 2r・高さ r の長方形の経路 C に沿った
考えます。
1
z4 + 1
=
1
(z − 1+i√ )(z − −1+i√ )(z − −1−i√ )(z − 1−i√ )
1 2
すると,これまでと同様の考えで,コーシーの積分定理により
C
f(z)dz −
C1
f(z)dz −
C2
f(z)dz − · · · = 0
ですから,
1
2πi C
f(z)dz = Res(b1; f) + Res(b2; f) + · · ·
がなりたちます。このことは,いくつかの「穴」を囲んだ閉曲線上の積分は,そ
数がわかれば求められることを示しています。
留数と定積分
留数の考えを使って,図 4 に示す,幅 2r・高さ r の長方形の経路 C に沿った
考えます。
1
z4 + 1
=
1
(z − 1+i√
2
)(z − −1+i√
2
)(z − −1−i√
2
)(z − 1−i√
2
)
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
孤立特異点がいくつあっても
いくつかの孤立特異点を囲んだ
閉曲線上の積分は
それぞれの孤立特異点での
留数がわかれば求められる
b1
C
C1
b2
C2
b3
C3
図 3: 有限個の孤立特異点を含む場合
y
0
–1+i
r
x
√2
1+i
√2
–r
r+rir–ri
C
このとき,b1, b2, . . . のそれぞれを囲み C の内部にある円周を正の向きに一周
すると,これまでと同様の考えで,コーシーの積分定理により
C
f(z)dz −
C1
f(z)dz −
C2
f(z)dz − · · · = 0
ですから,
1
2πi C
f(z)dz = Res(b1; f) + Res(b2; f) + · · ·
がなりたちます。このことは,いくつかの「穴」を囲んだ閉曲線上の積分は,
数がわかれば求められることを示しています。
留数と定積分
留数の考えを使って,図 4 に示す,幅 2r・高さ r の長方形の経路 C に沿った
考えます。
1
z4 + 1
=
1
(z − 1+i√ )(z − −1+i√ )(z − −1−i√ )(z − 1−i√ )
1 2
すると,これまでと同様の考えで,コーシーの積分定理により
C
f(z)dz −
C1
f(z)dz −
C2
f(z)dz − · · · = 0
ですから,
1
2πi C
f(z)dz = Res(b1; f) + Res(b2; f) + · · ·
がなりたちます。このことは,いくつかの「穴」を囲んだ閉曲線上の積分は,そ
数がわかれば求められることを示しています。
留数と定積分
留数の考えを使って,図 4 に示す,幅 2r・高さ r の長方形の経路 C に沿った
考えます。
1
z4 + 1
=
1
(z − 1+i√
2
)(z − −1+i√
2
)(z − −1−i√
2
)(z − 1−i√
2
)
A.Asano,KansaiUniv.
A.Asano,KansaiUniv.
ようやく,最初の問題へ
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
こんな積分は
まっとうには計算できません。
そこで
積分
∞
−∞
1
x4 + 1
dx を求めることを考えます。そのために,
の
1
z4 + 1
の積分が,実軸上以外では r → 0 のとき 0 になる
上では |z| r であることを用います。
辺では
r+ri
r
1
z4 + 1
dz
r+ri
r
1
|z|4 + 1
d|z|
r
0
1
r4 + 1
dy =
r
r4 + 1
∞
1 π
x
数直線を
実部
y 虚部
複素平面に拡張 z = x + yi
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
こんな積分は
まっとうには計算できません。
そこで
積分
∞
−∞
1
x4 + 1
dx を求めることを考えます。そのために,
の
1
z4 + 1
の積分が,実軸上以外では r → 0 のとき 0 になる
上では |z| r であることを用います。
辺では
r+ri
r
1
z4 + 1
dz
r+ri
r
1
|z|4 + 1
d|z|
r
0
1
r4 + 1
dy =
r
r4 + 1
∞
1 π
x
数直線を
実部
y 虚部
複素平面に拡張 z = x + yi
こういう周C上で
C
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
こんな積分は
まっとうには計算できません。
そこで
積分
∞
−∞
1
x4 + 1
dx を求めることを考えます。そのために,
の
1
z4 + 1
の積分が,実軸上以外では r → 0 のとき 0 になる
上では |z| r であることを用います。
辺では
r+ri
r
1
z4 + 1
dz
r+ri
r
1
|z|4 + 1
d|z|
r
0
1
r4 + 1
dy =
r
r4 + 1
∞
1 π
x
数直線を
実部
y 虚部
複素平面に拡張 z = x + yi
こういう周C上で
C
=
(1+i√
2
−
=
−1 −
4
√
2
となり,同様に Res(
−1 + i
√
2
; f) =
1 − i
4
√
2
となり
よって,(25) 式より,
1
2πi C
f(z)dz = Res(
1
で,すなわち
C
1
z4 + 1
dz =
π
√
2
が得られます
浅野 晃/応用数学(解析)(2013 年度春学期) 第13回
を計算すると
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
こんな積分は
まっとうには計算できません。
そこで
積分
∞
−∞
1
x4 + 1
dx を求めることを考えます。そのために,
の
1
z4 + 1
の積分が,実軸上以外では r → 0 のとき 0 になる
上では |z| r であることを用います。
辺では
r+ri
r
1
z4 + 1
dz
r+ri
r
1
|z|4 + 1
d|z|
r
0
1
r4 + 1
dy =
r
r4 + 1
∞
1 π
x
数直線を
実部
y 虚部
複素平面に拡張 z = x + yi
こういう周C上で
C
=
(1+i√
2
−
=
−1 −
4
√
2
となり,同様に Res(
−1 + i
√
2
; f) =
1 − i
4
√
2
となり
よって,(25) 式より,
1
2πi C
f(z)dz = Res(
1
で,すなわち
C
1
z4 + 1
dz =
π
√
2
が得られます
浅野 晃/応用数学(解析)(2013 年度春学期) 第13回
を計算すると
上の積分も求まる
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
複素関数にして積分する
1
2πi C
f(z)dz = Res(
1 + i
√
2
; f) + Res(
−1 + i
√
2
; f) = −
なわち
C
1
z4 + 1
dz =
π
√
2
が得られます。
/応用数学(解析)(2013 年度春学期) 第13回 (2013. 7. 9) http://
を計算する
経路は
図 3: 有限個の孤立特異点を含む場合
y
0
–1+i
r
x
√2
1+i
√2
–r
r+rir–ri
C
図 4: 留数と定積分
図 4 の経路 C の内部に入っている極は,
1 + i
√
2
,
−1 + i
√
2
だけです。ここで,(23) 式よ
Res(
1 + i
√
2
; f) = lim
z→ 1+i√
2
(z −
1 + i
√
2
)f(z)
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
複素関数にして積分する
1
2πi C
f(z)dz = Res(
1 + i
√
2
; f) + Res(
−1 + i
√
2
; f) = −
なわち
C
1
z4 + 1
dz =
π
√
2
が得られます。
/応用数学(解析)(2013 年度春学期) 第13回 (2013. 7. 9) http://
を計算する
経路は
図 3: 有限個の孤立特異点を含む場合
y
0
–1+i
r
x
√2
1+i
√2
–r
r+rir–ri
C
図 4: 留数と定積分
図 4 の経路 C の内部に入っている極は,
1 + i
√
2
,
−1 + i
√
2
だけです。ここで,(23) 式よ
Res(
1 + i
√
2
; f) = lim
z→ 1+i√
2
(z −
1 + i
√
2
)f(z)
1
2πi C
f(z)dz = Res(b1; f) + Res(b2; f) + · · ·
このことは,いくつかの「穴」を囲んだ閉曲線上の積分は,それぞれ
られることを示しています。
って,図 4 に示す,幅 2r・高さ r の長方形の経路 C に沿った f(z) =
1
z4 + 1
=
1
(z − 1+i√
2
)(z − −1+i√
2
)(z − −1−i√
2
)(z − 1−i√
2
)
f(z) の孤立特異点
1 + i
√
2
,
−1 + i
√
2
,
−1 − i
√
2
,
1 − i
√
2
は,すべて1位の極
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
複素関数にして積分する
1
2πi C
f(z)dz = Res(
1 + i
√
2
; f) + Res(
−1 + i
√
2
; f) = −
なわち
C
1
z4 + 1
dz =
π
√
2
が得られます。
/応用数学(解析)(2013 年度春学期) 第13回 (2013. 7. 9) http://
を計算する
経路は
図 3: 有限個の孤立特異点を含む場合
y
0
–1+i
r
x
√2
1+i
√2
–r
r+rir–ri
C
図 4: 留数と定積分
図 4 の経路 C の内部に入っている極は,
1 + i
√
2
,
−1 + i
√
2
だけです。ここで,(23) 式よ
Res(
1 + i
√
2
; f) = lim
z→ 1+i√
2
(z −
1 + i
√
2
)f(z)
1
2πi C
f(z)dz = Res(b1; f) + Res(b2; f) + · · ·
このことは,いくつかの「穴」を囲んだ閉曲線上の積分は,それぞれ
られることを示しています。
って,図 4 に示す,幅 2r・高さ r の長方形の経路 C に沿った f(z) =
1
z4 + 1
=
1
(z − 1+i√
2
)(z − −1+i√
2
)(z − −1−i√
2
)(z − 1−i√
2
)
f(z) の孤立特異点
1 + i
√
2
,
−1 + i
√
2
,
−1 − i
√
2
,
1 − i
√
2
は,すべて1位の極
C
f(z)dz −
C1
f(z)dz −
C2
f(z)dz − · · · = 0 (24
1
2πi C
f(z)dz = Res(b1; f) + Res(b2; f) + · · · (25
ます。このことは,いくつかの「穴」を囲んだ閉曲線上の積分は,それぞれの「穴」での留
ば求められることを示しています。
分
を使って,図 4 に示す,幅 2r・高さ r の長方形の経路 C に沿った f(z) =
1
z4 + 1
の積分を
1
z4 + 1
=
1
(z − 1+i√
2
)(z − −1+i√
2
)(z − −1−i√
2
)(z − 1−i√
2
)
(26
つある f(z) の孤立特異点
1 + i
√
2
,
−1 + i
√
2
,
−1 − i
√
2
,
1 − i
√
2
は,すべて1位の極です。孤立特異点 は,すべて1位の極
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
複素関数にして積分する
1
2πi C
f(z)dz = Res(
1 + i
√
2
; f) + Res(
−1 + i
√
2
; f) = −
なわち
C
1
z4 + 1
dz =
π
√
2
が得られます。
/応用数学(解析)(2013 年度春学期) 第13回 (2013. 7. 9) http://
を計算する
経路は
図 3: 有限個の孤立特異点を含む場合
y
0
–1+i
r
x
√2
1+i
√2
–r
r+rir–ri
C
図 4: 留数と定積分
図 4 の経路 C の内部に入っている極は,
1 + i
√
2
,
−1 + i
√
2
だけです。ここで,(23) 式よ
Res(
1 + i
√
2
; f) = lim
z→ 1+i√
2
(z −
1 + i
√
2
)f(z)
1
2πi C
f(z)dz = Res(b1; f) + Res(b2; f) + · · ·
このことは,いくつかの「穴」を囲んだ閉曲線上の積分は,それぞれ
られることを示しています。
って,図 4 に示す,幅 2r・高さ r の長方形の経路 C に沿った f(z) =
1
z4 + 1
=
1
(z − 1+i√
2
)(z − −1+i√
2
)(z − −1−i√
2
)(z − 1−i√
2
)
f(z) の孤立特異点
1 + i
√
2
,
−1 + i
√
2
,
−1 − i
√
2
,
1 − i
√
2
は,すべて1位の極
C
f(z)dz −
C1
f(z)dz −
C2
f(z)dz − · · · = 0 (24
1
2πi C
f(z)dz = Res(b1; f) + Res(b2; f) + · · · (25
ます。このことは,いくつかの「穴」を囲んだ閉曲線上の積分は,それぞれの「穴」での留
ば求められることを示しています。
分
を使って,図 4 に示す,幅 2r・高さ r の長方形の経路 C に沿った f(z) =
1
z4 + 1
の積分を
1
z4 + 1
=
1
(z − 1+i√
2
)(z − −1+i√
2
)(z − −1−i√
2
)(z − 1−i√
2
)
(26
つある f(z) の孤立特異点
1 + i
√
2
,
−1 + i
√
2
,
−1 − i
√
2
,
1 − i
√
2
は,すべて1位の極です。孤立特異点 は,すべて1位の極
展開するまでもなく
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
複素関数にして積分する
経路の内部にある孤立特異点は2つ
図 3: 有限個の孤立特異点を含む場合
y
0
–1+i
r
x
√2
1+i
√2
–r
r+rir–ri
C
図 4: 留数と定積分
図 4 の経路 C の内部に入っている極は,
1 + i
√
2
,
−1 + i
√
2
だけです。ここで,(2
Res(
1 + i
√
2
; f) = lim
z→ 1+i√
2
(z −
1 + i
√
2
)f(z)
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
複素関数にして積分する
経路の内部にある孤立特異点は2つ
図 3: 有限個の孤立特異点を含む場合
y
0
–1+i
r
x
√2
1+i
√2
–r
r+rir–ri
C
図 4: 留数と定積分
図 4 の経路 C の内部に入っている極は,
1 + i
√
2
,
−1 + i
√
2
だけです。ここで,(2
Res(
1 + i
√
2
; f) = lim
z→ 1+i√
2
(z −
1 + i
√
2
)f(z)
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
複素関数にして積分する
経路の内部にある孤立特異点は2つ
図 3: 有限個の孤立特異点を含む場合
y
0
–1+i
r
x
√2
1+i
√2
–r
r+rir–ri
C
図 4: 留数と定積分
図 4 の経路 C の内部に入っている極は,
1 + i
√
2
,
−1 + i
√
2
だけです。ここで,(2
Res(
1 + i
√
2
; f) = lim
z→ 1+i√
2
(z −
1 + i
√
2
)f(z)
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
複素関数にして積分する
経路の内部にある孤立特異点は2つ
図 3: 有限個の孤立特異点を含む場合
y
0
–1+i
r
x
√2
1+i
√2
–r
r+rir–ri
C
図 4: 留数と定積分
図 4 の経路 C の内部に入っている極は,
1 + i
√
2
,
−1 + i
√
2
だけです。ここで,(2
Res(
1 + i
√
2
; f) = lim
z→ 1+i√
2
(z −
1 + i
√
2
)f(z)
それぞれ留数を求める
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
複素関数にして積分する
経路の内部にある孤立特異点は2つ
図 3: 有限個の孤立特異点を含む場合
y
0
–1+i
r
x
√2
1+i
√2
–r
r+rir–ri
C
図 4: 留数と定積分
図 4 の経路 C の内部に入っている極は,
1 + i
√
2
,
−1 + i
√
2
だけです。ここで,(2
Res(
1 + i
√
2
; f) = lim
z→ 1+i√
2
(z −
1 + i
√
2
)f(z)
それぞれ留数を求める
,
a)n
f(z) = a−n + a−n+1(z − a) + · · · + a−1(z − a)n−1
+ a0(z − a)n
+ · · · (21)
が得られます。したがって,両辺を (n − 1) 回微分すると,
−1
−1
(z − a)n
f(z) = (n − 1)!a−1 +
n!
1!
a0(z − a) +
(n + 1)!
2!
a1(z − a)2
+ · · · (22)
Res(a; f) = a−1 =
1
(n − 1)!
lim
z→a
dn−1
dzn−1
(z − a)n
f(z) (23)
れらのことは,孤立特異点つまり「穴」を囲んだ閉曲線上の積分が,留数で表され,し
が計算できれば求められることを表しています。
の内部で,関数 f(z) が有限個の孤立特異点 b1, b2, . . . を除いて正則であるとします。
. . のそれぞれを囲み C の内部にある円周を正の向きに一周する経路を C1, C2, . . . と
と同様の考えで,コーシーの積分定理により
C
f(z)dz −
C1
f(z)dz −
C2
f(z)dz − · · · = 0 (24)
1
2πi C
f(z)dz = Res(b1; f) + Res(b2; f) + · · · (25)
このことは,いくつかの「穴」を囲んだ閉曲線上の積分は,それぞれの「穴」での留
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
複素関数にして積分する
経路の内部にある孤立特異点は2つ
図 3: 有限個の孤立特異点を含む場合
y
0
–1+i
r
x
√2
1+i
√2
–r
r+rir–ri
C
図 4: 留数と定積分
図 4 の経路 C の内部に入っている極は,
1 + i
√
2
,
−1 + i
√
2
だけです。ここで,(2
Res(
1 + i
√
2
; f) = lim
z→ 1+i√
2
(z −
1 + i
√
2
)f(z)
それぞれ留数を求める
,
a)n
f(z) = a−n + a−n+1(z − a) + · · · + a−1(z − a)n−1
+ a0(z − a)n
+ · · · (21)
が得られます。したがって,両辺を (n − 1) 回微分すると,
−1
−1
(z − a)n
f(z) = (n − 1)!a−1 +
n!
1!
a0(z − a) +
(n + 1)!
2!
a1(z − a)2
+ · · · (22)
Res(a; f) = a−1 =
1
(n − 1)!
lim
z→a
dn−1
dzn−1
(z − a)n
f(z) (23)
れらのことは,孤立特異点つまり「穴」を囲んだ閉曲線上の積分が,留数で表され,し
が計算できれば求められることを表しています。
の内部で,関数 f(z) が有限個の孤立特異点 b1, b2, . . . を除いて正則であるとします。
. . のそれぞれを囲み C の内部にある円周を正の向きに一周する経路を C1, C2, . . . と
と同様の考えで,コーシーの積分定理により
C
f(z)dz −
C1
f(z)dz −
C2
f(z)dz − · · · = 0 (24)
1
2πi C
f(z)dz = Res(b1; f) + Res(b2; f) + · · · (25)
このことは,いくつかの「穴」を囲んだ閉曲線上の積分は,それぞれの「穴」での留
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
複素関数にして積分する
経路の内部にある孤立特異点は2つ
図 3: 有限個の孤立特異点を含む場合
y
0
–1+i
r
x
√2
1+i
√2
–r
r+rir–ri
C
図 4: 留数と定積分
図 4 の経路 C の内部に入っている極は,
1 + i
√
2
,
−1 + i
√
2
だけです。ここで,(2
Res(
1 + i
√
2
; f) = lim
z→ 1+i√
2
(z −
1 + i
√
2
)f(z)
それぞれ留数を求める
,
a)n
f(z) = a−n + a−n+1(z − a) + · · · + a−1(z − a)n−1
+ a0(z − a)n
+ · · · (21)
が得られます。したがって,両辺を (n − 1) 回微分すると,
−1
−1
(z − a)n
f(z) = (n − 1)!a−1 +
n!
1!
a0(z − a) +
(n + 1)!
2!
a1(z − a)2
+ · · · (22)
Res(a; f) = a−1 =
1
(n − 1)!
lim
z→a
dn−1
dzn−1
(z − a)n
f(z) (23)
れらのことは,孤立特異点つまり「穴」を囲んだ閉曲線上の積分が,留数で表され,し
が計算できれば求められることを表しています。
の内部で,関数 f(z) が有限個の孤立特異点 b1, b2, . . . を除いて正則であるとします。
. . のそれぞれを囲み C の内部にある円周を正の向きに一周する経路を C1, C2, . . . と
と同様の考えで,コーシーの積分定理により
C
f(z)dz −
C1
f(z)dz −
C2
f(z)dz − · · · = 0 (24)
1
2πi C
f(z)dz = Res(b1; f) + Res(b2; f) + · · · (25)
このことは,いくつかの「穴」を囲んだ閉曲線上の積分は,それぞれの「穴」での留
n=1だから微分しなくてよい
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
複素関数にして積分する
経路の内部にある孤立特異点は2つ
図 3: 有限個の孤立特異点を含む場合
y
0
–1+i
r
x
√2
1+i
√2
–r
r+rir–ri
C
図 4: 留数と定積分
図 4 の経路 C の内部に入っている極は,
1 + i
√
2
,
−1 + i
√
2
だけです。ここで,(2
Res(
1 + i
√
2
; f) = lim
z→ 1+i√
2
(z −
1 + i
√
2
)f(z)
それぞれ留数を求める
,
a)n
f(z) = a−n + a−n+1(z − a) + · · · + a−1(z − a)n−1
+ a0(z − a)n
+ · · · (21)
が得られます。したがって,両辺を (n − 1) 回微分すると,
−1
−1
(z − a)n
f(z) = (n − 1)!a−1 +
n!
1!
a0(z − a) +
(n + 1)!
2!
a1(z − a)2
+ · · · (22)
Res(a; f) = a−1 =
1
(n − 1)!
lim
z→a
dn−1
dzn−1
(z − a)n
f(z) (23)
れらのことは,孤立特異点つまり「穴」を囲んだ閉曲線上の積分が,留数で表され,し
が計算できれば求められることを表しています。
の内部で,関数 f(z) が有限個の孤立特異点 b1, b2, . . . を除いて正則であるとします。
. . のそれぞれを囲み C の内部にある円周を正の向きに一周する経路を C1, C2, . . . と
と同様の考えで,コーシーの積分定理により
C
f(z)dz −
C1
f(z)dz −
C2
f(z)dz − · · · = 0 (24)
1
2πi C
f(z)dz = Res(b1; f) + Res(b2; f) + · · · (25)
このことは,いくつかの「穴」を囲んだ閉曲線上の積分は,それぞれの「穴」での留
n=1だから微分しなくてよい
0 r
x
√2 √2
–r
C
図 4: 留数と定積分
の内部に入っている極は,
1 + i
√
2
,
−1 + i
√
2
だけです。ここで,(23) 式より
Res(
1 + i
√
2
; f) = lim
z→ 1+i√
2
(z −
1 + i
√
2
)f(z)
=
1
(1+i√
2
− −1+i√
2
)(1+i√
2
− −1−i√
2
)(1+i√
2
− 1−i√
2
)
=
−1 − i
4
√
2
(27)
Res(
−1 + i
√
2
; f) =
1 − i
4
√
2
となります。
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
複素関数にして積分する
経路の内部にある孤立特異点は2つ
図 3: 有限個の孤立特異点を含む場合
y
0
–1+i
r
x
√2
1+i
√2
–r
r+rir–ri
C
図 4: 留数と定積分
図 4 の経路 C の内部に入っている極は,
1 + i
√
2
,
−1 + i
√
2
だけです。ここで,(2
Res(
1 + i
√
2
; f) = lim
z→ 1+i√
2
(z −
1 + i
√
2
)f(z)
それぞれ留数を求める
,
a)n
f(z) = a−n + a−n+1(z − a) + · · · + a−1(z − a)n−1
+ a0(z − a)n
+ · · · (21)
が得られます。したがって,両辺を (n − 1) 回微分すると,
−1
−1
(z − a)n
f(z) = (n − 1)!a−1 +
n!
1!
a0(z − a) +
(n + 1)!
2!
a1(z − a)2
+ · · · (22)
Res(a; f) = a−1 =
1
(n − 1)!
lim
z→a
dn−1
dzn−1
(z − a)n
f(z) (23)
れらのことは,孤立特異点つまり「穴」を囲んだ閉曲線上の積分が,留数で表され,し
が計算できれば求められることを表しています。
の内部で,関数 f(z) が有限個の孤立特異点 b1, b2, . . . を除いて正則であるとします。
. . のそれぞれを囲み C の内部にある円周を正の向きに一周する経路を C1, C2, . . . と
と同様の考えで,コーシーの積分定理により
C
f(z)dz −
C1
f(z)dz −
C2
f(z)dz − · · · = 0 (24)
1
2πi C
f(z)dz = Res(b1; f) + Res(b2; f) + · · · (25)
このことは,いくつかの「穴」を囲んだ閉曲線上の積分は,それぞれの「穴」での留
n=1だから微分しなくてよい
また,閉曲線 C の内部で,関数 f(z) が有限個の孤立特異点 b1, b2, . . . を除い
このとき,b1, b2, . . . のそれぞれを囲み C の内部にある円周を正の向きに一周す
すると,これまでと同様の考えで,コーシーの積分定理により
C
f(z)dz −
C1
f(z)dz −
C2
f(z)dz − · · · = 0
ですから,
1
2πi C
f(z)dz = Res(b1; f) + Res(b2; f) + · · ·
がなりたちます。このことは,いくつかの「穴」を囲んだ閉曲線上の積分は,
数がわかれば求められることを示しています。
留数と定積分
留数の考えを使って,図 4 に示す,幅 2r・高さ r の長方形の経路 C に沿った
考えます。
1
z4 + 1
=
1
(z − 1+i√
2
)(z − −1+i√
2
)(z − −1−i√
2
)(z − 1−i√
2
)
ですから,4 つある f(z) の孤立特異点
1 + i
√
2
,
−1 + i
√
2
,
−1 − i
√
2
,
1 − i
√
2
は,すべて
4
こう言えるのは,ローラン級数が「一様収束」しているからです。詳細は略します。
浅野 晃/応用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://rac
0 r
x
√2 √2
–r
C
図 4: 留数と定積分
の内部に入っている極は,
1 + i
√
2
,
−1 + i
√
2
だけです。ここで,(23) 式より
Res(
1 + i
√
2
; f) = lim
z→ 1+i√
2
(z −
1 + i
√
2
)f(z)
=
1
(1+i√
2
− −1+i√
2
)(1+i√
2
− −1−i√
2
)(1+i√
2
− 1−i√
2
)
=
−1 − i
4
√
2
(27)
Res(
−1 + i
√
2
; f) =
1 − i
4
√
2
となります。
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
複素関数にして積分する
経路の内部にある孤立特異点は2つ
図 3: 有限個の孤立特異点を含む場合
y
0
–1+i
r
x
√2
1+i
√2
–r
r+rir–ri
C
図 4: 留数と定積分
図 4 の経路 C の内部に入っている極は,
1 + i
√
2
,
−1 + i
√
2
だけです。ここで,(2
Res(
1 + i
√
2
; f) = lim
z→ 1+i√
2
(z −
1 + i
√
2
)f(z)
それぞれ留数を求める
,
a)n
f(z) = a−n + a−n+1(z − a) + · · · + a−1(z − a)n−1
+ a0(z − a)n
+ · · · (21)
が得られます。したがって,両辺を (n − 1) 回微分すると,
−1
−1
(z − a)n
f(z) = (n − 1)!a−1 +
n!
1!
a0(z − a) +
(n + 1)!
2!
a1(z − a)2
+ · · · (22)
Res(a; f) = a−1 =
1
(n − 1)!
lim
z→a
dn−1
dzn−1
(z − a)n
f(z) (23)
れらのことは,孤立特異点つまり「穴」を囲んだ閉曲線上の積分が,留数で表され,し
が計算できれば求められることを表しています。
の内部で,関数 f(z) が有限個の孤立特異点 b1, b2, . . . を除いて正則であるとします。
. . のそれぞれを囲み C の内部にある円周を正の向きに一周する経路を C1, C2, . . . と
と同様の考えで,コーシーの積分定理により
C
f(z)dz −
C1
f(z)dz −
C2
f(z)dz − · · · = 0 (24)
1
2πi C
f(z)dz = Res(b1; f) + Res(b2; f) + · · · (25)
このことは,いくつかの「穴」を囲んだ閉曲線上の積分は,それぞれの「穴」での留
n=1だから微分しなくてよい
また,閉曲線 C の内部で,関数 f(z) が有限個の孤立特異点 b1, b2, . . . を除い
このとき,b1, b2, . . . のそれぞれを囲み C の内部にある円周を正の向きに一周す
すると,これまでと同様の考えで,コーシーの積分定理により
C
f(z)dz −
C1
f(z)dz −
C2
f(z)dz − · · · = 0
ですから,
1
2πi C
f(z)dz = Res(b1; f) + Res(b2; f) + · · ·
がなりたちます。このことは,いくつかの「穴」を囲んだ閉曲線上の積分は,
数がわかれば求められることを示しています。
留数と定積分
留数の考えを使って,図 4 に示す,幅 2r・高さ r の長方形の経路 C に沿った
考えます。
1
z4 + 1
=
1
(z − 1+i√
2
)(z − −1+i√
2
)(z − −1−i√
2
)(z − 1−i√
2
)
ですから,4 つある f(z) の孤立特異点
1 + i
√
2
,
−1 + i
√
2
,
−1 − i
√
2
,
1 − i
√
2
は,すべて
4
こう言えるのは,ローラン級数が「一様収束」しているからです。詳細は略します。
浅野 晃/応用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://rac
0 r
x
√2 √2
–r
C
図 4: 留数と定積分
の内部に入っている極は,
1 + i
√
2
,
−1 + i
√
2
だけです。ここで,(23) 式より
Res(
1 + i
√
2
; f) = lim
z→ 1+i√
2
(z −
1 + i
√
2
)f(z)
=
1
(1+i√
2
− −1+i√
2
)(1+i√
2
− −1−i√
2
)(1+i√
2
− 1−i√
2
)
=
−1 − i
4
√
2
(27)
Res(
−1 + i
√
2
; f) =
1 − i
4
√
2
となります。
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
複素関数にして積分する
経路の内部にある孤立特異点は2つ
図 3: 有限個の孤立特異点を含む場合
y
0
–1+i
r
x
√2
1+i
√2
–r
r+rir–ri
C
図 4: 留数と定積分
図 4 の経路 C の内部に入っている極は,
1 + i
√
2
,
−1 + i
√
2
だけです。ここで,(2
Res(
1 + i
√
2
; f) = lim
z→ 1+i√
2
(z −
1 + i
√
2
)f(z)
それぞれ留数を求める
,
a)n
f(z) = a−n + a−n+1(z − a) + · · · + a−1(z − a)n−1
+ a0(z − a)n
+ · · · (21)
が得られます。したがって,両辺を (n − 1) 回微分すると,
−1
−1
(z − a)n
f(z) = (n − 1)!a−1 +
n!
1!
a0(z − a) +
(n + 1)!
2!
a1(z − a)2
+ · · · (22)
Res(a; f) = a−1 =
1
(n − 1)!
lim
z→a
dn−1
dzn−1
(z − a)n
f(z) (23)
れらのことは,孤立特異点つまり「穴」を囲んだ閉曲線上の積分が,留数で表され,し
が計算できれば求められることを表しています。
の内部で,関数 f(z) が有限個の孤立特異点 b1, b2, . . . を除いて正則であるとします。
. . のそれぞれを囲み C の内部にある円周を正の向きに一周する経路を C1, C2, . . . と
と同様の考えで,コーシーの積分定理により
C
f(z)dz −
C1
f(z)dz −
C2
f(z)dz − · · · = 0 (24)
1
2πi C
f(z)dz = Res(b1; f) + Res(b2; f) + · · · (25)
このことは,いくつかの「穴」を囲んだ閉曲線上の積分は,それぞれの「穴」での留
n=1だから微分しなくてよい
また,閉曲線 C の内部で,関数 f(z) が有限個の孤立特異点 b1, b2, . . . を除い
このとき,b1, b2, . . . のそれぞれを囲み C の内部にある円周を正の向きに一周す
すると,これまでと同様の考えで,コーシーの積分定理により
C
f(z)dz −
C1
f(z)dz −
C2
f(z)dz − · · · = 0
ですから,
1
2πi C
f(z)dz = Res(b1; f) + Res(b2; f) + · · ·
がなりたちます。このことは,いくつかの「穴」を囲んだ閉曲線上の積分は,
数がわかれば求められることを示しています。
留数と定積分
留数の考えを使って,図 4 に示す,幅 2r・高さ r の長方形の経路 C に沿った
考えます。
1
z4 + 1
=
1
(z − 1+i√
2
)(z − −1+i√
2
)(z − −1−i√
2
)(z − 1−i√
2
)
ですから,4 つある f(z) の孤立特異点
1 + i
√
2
,
−1 + i
√
2
,
−1 − i
√
2
,
1 − i
√
2
は,すべて
4
こう言えるのは,ローラン級数が「一様収束」しているからです。詳細は略します。
浅野 晃/応用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://rac
–r
図 4
図 4 の経路 C の内部に入っている極は,
1 +
√
Res(
1 + i
√
2
; f) = lim
z→1+i√
2
(
=
(1+i√
2
−
=
−1 −
4
√
2
となり,同様に Res(
−1 + i
√
2
; f) =
1 − i
4
√
2
となり同様に
0 r
x
√2 √2
–r
C
図 4: 留数と定積分
の内部に入っている極は,
1 + i
√
2
,
−1 + i
√
2
だけです。ここで,(23) 式より
Res(
1 + i
√
2
; f) = lim
z→ 1+i√
2
(z −
1 + i
√
2
)f(z)
=
1
(1+i√
2
− −1+i√
2
)(1+i√
2
− −1−i√
2
)(1+i√
2
− 1−i√
2
)
=
−1 − i
4
√
2
(27)
Res(
−1 + i
√
2
; f) =
1 − i
4
√
2
となります。
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
複素関数にして積分する
よって
b2
C2
b3
C3
図 3: 有限個の孤立特異点を含む場合
y
0
–1+i
r
x
√2
1+i
√2
–r
r+rir–ri
C
図 4: 留数と定積分
図 4 の経路 C の内部に入っている極は,
1 + i
√
2
,
−1 + i
√
2
だけです。ここで,
2 4 2
よって,(25) 式より,
1
2πi C
f(z)dz = Res(
1 + i
√
2
; f) + Res(
−1 + i
√
2
; f) = −
i
2
√
2
,すなわち
C
1
z4 + 1
dz =
π
√
2
が得られます。
野 晃/応用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.miken
2 4 2
よって,(25) 式より,
1
2πi C
f(z)dz = Res(
1 + i
√
2
; f) + Res(
−1 + i
√
2
; f)
で,すなわち
C
1
z4 + 1
dz =
π
√
2
が得られます。
浅野 晃/応用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) h
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
複素関数にして積分する
よって
b2
C2
b3
C3
図 3: 有限個の孤立特異点を含む場合
y
0
–1+i
r
x
√2
1+i
√2
–r
r+rir–ri
C
図 4: 留数と定積分
図 4 の経路 C の内部に入っている極は,
1 + i
√
2
,
−1 + i
√
2
だけです。ここで,
2 4 2
よって,(25) 式より,
1
2πi C
f(z)dz = Res(
1 + i
√
2
; f) + Res(
−1 + i
√
2
; f) = −
i
2
√
2
,すなわち
C
1
z4 + 1
dz =
π
√
2
が得られます。
野 晃/応用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.miken
2 4 2
よって,(25) 式より,
1
2πi C
f(z)dz = Res(
1 + i
√
2
; f) + Res(
−1 + i
√
2
; f)
で,すなわち
C
1
z4 + 1
dz =
π
√
2
が得られます。
浅野 晃/応用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) h
では実関数の積分
∞
−∞
1
x4 + 1
dx を求めることを考えます。そのために,
の辺での
1
z4 + 1
の積分が,実軸上以外では r → ∞ のとき 0 になるこ
外の辺上では |z| r であることを用います。
側の立辺では
r+ri
r
1
z4 + 1
dz
r+ri
r
1
|z|4 + 1
d|z|
は?
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
複素関数にして積分する
よって
b2
C2
b3
C3
図 3: 有限個の孤立特異点を含む場合
y
0
–1+i
r
x
√2
1+i
√2
–r
r+rir–ri
C
図 4: 留数と定積分
図 4 の経路 C の内部に入っている極は,
1 + i
√
2
,
−1 + i
√
2
だけです。ここで,
2 4 2
よって,(25) 式より,
1
2πi C
f(z)dz = Res(
1 + i
√
2
; f) + Res(
−1 + i
√
2
; f) = −
i
2
√
2
,すなわち
C
1
z4 + 1
dz =
π
√
2
が得られます。
野 晃/応用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.miken
2 4 2
よって,(25) 式より,
1
2πi C
f(z)dz = Res(
1 + i
√
2
; f) + Res(
−1 + i
√
2
; f)
で,すなわち
C
1
z4 + 1
dz =
π
√
2
が得られます。
浅野 晃/応用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) h
では実関数の積分
∞
−∞
1
x4 + 1
dx を求めることを考えます。そのために,
の辺での
1
z4 + 1
の積分が,実軸上以外では r → ∞ のとき 0 になるこ
外の辺上では |z| r であることを用います。
側の立辺では
r+ri
r
1
z4 + 1
dz
r+ri
r
1
|z|4 + 1
d|z|
は?
r→∞ のとき,
実軸上以外は0
(略,プリントで)
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
複素関数にして積分する
よって
b2
C2
b3
C3
図 3: 有限個の孤立特異点を含む場合
y
0
–1+i
r
x
√2
1+i
√2
–r
r+rir–ri
C
図 4: 留数と定積分
図 4 の経路 C の内部に入っている極は,
1 + i
√
2
,
−1 + i
√
2
だけです。ここで,
2 4 2
よって,(25) 式より,
1
2πi C
f(z)dz = Res(
1 + i
√
2
; f) + Res(
−1 + i
√
2
; f) = −
i
2
√
2
,すなわち
C
1
z4 + 1
dz =
π
√
2
が得られます。
野 晃/応用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.miken
2 4 2
よって,(25) 式より,
1
2πi C
f(z)dz = Res(
1 + i
√
2
; f) + Res(
−1 + i
√
2
; f)
で,すなわち
C
1
z4 + 1
dz =
π
√
2
が得られます。
浅野 晃/応用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) h
では実関数の積分
∞
−∞
1
x4 + 1
dx を求めることを考えます。そのために,
の辺での
1
z4 + 1
の積分が,実軸上以外では r → ∞ のとき 0 になるこ
外の辺上では |z| r であることを用います。
側の立辺では
r+ri
r
1
z4 + 1
dz
r+ri
r
1
|z|4 + 1
d|z|
は?
r→∞ のとき,
実軸上以外は0
(略,プリントで)
を使って,実関数の積分
∞
−∞
1
x4 + 1
dx を求めることを考えます。
,それぞれの辺での
1
z4 + 1
の積分が,実軸上以外では r → ∞ のと
は,実軸以外の辺上では |z| r であることを用います。
長方形の右側の立辺では
r+ri
r
1
z4 + 1
dz
r+ri
r
1
|z|4 + 1
d|z|
r
0
1
r4 + 1
dy =
r
r4 + 1
のとき 0 になります。他の辺でも同様で,
∞
−∞
1
x4 + 1
dx =
π
√
2
がよって
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
今日のまとめ
孤立特異点とローラン級数展開
 孤立特異点の周りの積分を使って
 関数を級数に展開することができる
留数
 ローラン級数の形で積分すると
 孤立特異点の周りの積分は留数で表せる
留数を使って積分を求める
 n位の極については,留数を別の方法で
 求めることで,積分が簡単に求められる

2015年度秋学期 応用数学(解析) 第13回 孤立特異点と留数 (2015. 12. 17)

  • 1.
  • 2.
  • 3.
  • 4.
    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. こんな積分は 積分 ∞ −∞ 1 x4 + 1 dxを求めることを考えます。そのために, の 1 z4 + 1 の積分が,実軸上以外では r → 0 のとき 0 になる 上では |z| r であることを用います。 辺では r+ri r 1 z4 + 1 dz r+ri r 1 |z|4 + 1 d|z| r 0 1 r4 + 1 dy = r r4 + 1 ∞ 1 π
  • 5.
    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. こんな積分は まっとうには計算できません。積分 ∞ −∞ 1 x4 + 1 dxを求めることを考えます。そのために, の 1 z4 + 1 の積分が,実軸上以外では r → 0 のとき 0 になる 上では |z| r であることを用います。 辺では r+ri r 1 z4 + 1 dz r+ri r 1 |z|4 + 1 d|z| r 0 1 r4 + 1 dy = r r4 + 1 ∞ 1 π
  • 6.
    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. こんな積分は まっとうには計算できません。 そこで 積分 ∞ −∞ 1 x4 + 1 dxを求めることを考えます。そのために, の 1 z4 + 1 の積分が,実軸上以外では r → 0 のとき 0 になる 上では |z| r であることを用います。 辺では r+ri r 1 z4 + 1 dz r+ri r 1 |z|4 + 1 d|z| r 0 1 r4 + 1 dy = r r4 + 1 ∞ 1 π
  • 7.
    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. こんな積分は まっとうには計算できません。 そこで 積分 ∞ −∞ 1 x4 + 1 dxを求めることを考えます。そのために, の 1 z4 + 1 の積分が,実軸上以外では r → 0 のとき 0 になる 上では |z| r であることを用います。 辺では r+ri r 1 z4 + 1 dz r+ri r 1 |z|4 + 1 d|z| r 0 1 r4 + 1 dy = r r4 + 1 ∞ 1 π x 数直線を
  • 8.
    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. こんな積分は まっとうには計算できません。 そこで 積分 ∞ −∞ 1 x4 + 1 dxを求めることを考えます。そのために, の 1 z4 + 1 の積分が,実軸上以外では r → 0 のとき 0 になる 上では |z| r であることを用います。 辺では r+ri r 1 z4 + 1 dz r+ri r 1 |z|4 + 1 d|z| r 0 1 r4 + 1 dy = r r4 + 1 ∞ 1 π x 数直線を y
  • 9.
    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. こんな積分は まっとうには計算できません。 そこで 積分 ∞ −∞ 1 x4 + 1 dxを求めることを考えます。そのために, の 1 z4 + 1 の積分が,実軸上以外では r → 0 のとき 0 になる 上では |z| r であることを用います。 辺では r+ri r 1 z4 + 1 dz r+ri r 1 |z|4 + 1 d|z| r 0 1 r4 + 1 dy = r r4 + 1 ∞ 1 π x 数直線を y 複素平面に拡張
  • 10.
    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. こんな積分は まっとうには計算できません。 そこで 積分 ∞ −∞ 1 x4 + 1 dxを求めることを考えます。そのために, の 1 z4 + 1 の積分が,実軸上以外では r → 0 のとき 0 になる 上では |z| r であることを用います。 辺では r+ri r 1 z4 + 1 dz r+ri r 1 |z|4 + 1 d|z| r 0 1 r4 + 1 dy = r r4 + 1 ∞ 1 π x 数直線を 実部 y 虚部 複素平面に拡張 z = x + yi
  • 11.
    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. こんな積分は まっとうには計算できません。 そこで 積分 ∞ −∞ 1 x4 + 1 dxを求めることを考えます。そのために, の 1 z4 + 1 の積分が,実軸上以外では r → 0 のとき 0 になる 上では |z| r であることを用います。 辺では r+ri r 1 z4 + 1 dz r+ri r 1 |z|4 + 1 d|z| r 0 1 r4 + 1 dy = r r4 + 1 ∞ 1 π x 数直線を 実部 y 虚部 複素平面に拡張 z = x + yi こういう周C上で C
  • 12.
    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. こんな積分は まっとうには計算できません。 そこで 積分 ∞ −∞ 1 x4 + 1 dxを求めることを考えます。そのために, の 1 z4 + 1 の積分が,実軸上以外では r → 0 のとき 0 になる 上では |z| r であることを用います。 辺では r+ri r 1 z4 + 1 dz r+ri r 1 |z|4 + 1 d|z| r 0 1 r4 + 1 dy = r r4 + 1 ∞ 1 π x 数直線を 実部 y 虚部 複素平面に拡張 z = x + yi こういう周C上で C = (1+i√ 2 − = −1 − 4 √ 2 となり,同様に Res( −1 + i √ 2 ; f) = 1 − i 4 √ 2 となり よって,(25) 式より, 1 2πi C f(z)dz = Res( 1 で,すなわち C 1 z4 + 1 dz = π √ 2 が得られます 浅野 晃/応用数学(解析)(2013 年度春学期) 第13回 を計算すると
  • 13.
    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. こんな積分は まっとうには計算できません。 そこで 積分 ∞ −∞ 1 x4 + 1 dxを求めることを考えます。そのために, の 1 z4 + 1 の積分が,実軸上以外では r → 0 のとき 0 になる 上では |z| r であることを用います。 辺では r+ri r 1 z4 + 1 dz r+ri r 1 |z|4 + 1 d|z| r 0 1 r4 + 1 dy = r r4 + 1 ∞ 1 π x 数直線を 実部 y 虚部 複素平面に拡張 z = x + yi こういう周C上で C = (1+i√ 2 − = −1 − 4 √ 2 となり,同様に Res( −1 + i √ 2 ; f) = 1 − i 4 √ 2 となり よって,(25) 式より, 1 2πi C f(z)dz = Res( 1 で,すなわち C 1 z4 + 1 dz = π √ 2 が得られます 浅野 晃/応用数学(解析)(2013 年度春学期) 第13回 を計算すると 上の積分も求まる
  • 14.
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    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. コーシーの積分定理 複素関数 f(z) が,領域D での正則関数で 経路 C が, D 内にある単純閉曲線ならば b) − F(a) (14) ,経路によらず C f(z)dz = 0 である 記のコーシーの積分定理です。 http://racco.mikeneko.jp/  4/5 ページ −1 −0.5 0 0.5 1 −1 −0.5 0 0.5 1 0 0.5 1 1.5 2 2.5 3 f(z) = ez
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    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. コーシーの積分定理 複素関数 f(z) が,領域D での正則関数で 経路 C が, D 内にある単純閉曲線ならば b) − F(a) (14) ,経路によらず C f(z)dz = 0 である 記のコーシーの積分定理です。 http://racco.mikeneko.jp/  4/5 ページ −1 −0.5 0 0.5 1 −1 −0.5 0 0.5 1 0 0.5 1 1.5 2 2.5 3 f(z) = ez
  • 18.
    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. コーシーの積分定理 複素関数 f(z) が,領域D での正則関数で 経路 C が, D 内にある単純閉曲線ならば b) − F(a) (14) ,経路によらず C f(z)dz = 0 である 記のコーシーの積分定理です。 http://racco.mikeneko.jp/  4/5 ページ −1 −0.5 0 0.5 1 −1 −0.5 0 0.5 1 0 0.5 1 1.5 2 2.5 3 f(z) = ez 積分は0
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    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. ここからの話は 正則でない点を囲んで積分したら? f(z) = 1/ z −1 −0.5 0 0.5 1 −1 −0.5 0 0.5 1 −20 −15 −10 −5 0 5 10 15 20 積分は?
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    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. ここからの話は 正則でない点を囲んで積分したら? f(z) = 1/ z −1 −0.5 0 0.5 1 −1 −0.5 0 0.5 1 −20 −15 −10 −5 0 5 10 15 20 積分は? 正則でない「穴」によって決まる
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    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. zn の積分を考える 関数をべき級数で表して, 各項の積分を考えるため f(z) =zn を,単位円周C に沿って正の向きに 回って積分する 複素平面において 原点を中心とする 半径1の円周
  • 28.
    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. zn の積分を考える 関数をべき級数で表して, 各項の積分を考えるため f(z) =zn を,単位円周C に沿って正の向きに 回って積分する 複素平面において 原点を中心とする 半径1の円周 実軸 虚軸 1 1
  • 29.
    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. zn の積分を考える 関数をべき級数で表して, 各項の積分を考えるため f(z) =zn を,単位円周C に沿って正の向きに 回って積分する 複素平面において 原点を中心とする 半径1の円周 実軸 虚軸 1 1
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    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. zn の積分を考える 関数をべき級数で表して, 各項の積分を考えるため f(z) =zn を,単位円周C に沿って正の向きに 回って積分する 複素平面において 原点を中心とする 半径1の円周 実軸 虚軸 1 1 正の向き
  • 31.
    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. zn の積分を考える n =0, 1, 2, … のとき f(z) = z0, z1, z2, … は単位円周C の内部で正則 f(z) = zn の積分 今日の問題のような積分を考えるため 準備として,f(z) = zn を,単位円周(複 の向きにまわって積分した時の値を考え C を単位円周とします。まず,n = 0, 分定理により C f(z)dz = 0 です。 一方,n = −1, −2, . . . のとき,あらた f(z) は正則ではありません。この場合は 表されるので, C コーシーの積分定理により
  • 32.
    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. zn の積分を考える n =–1, –2, –3, … のとき ややこしいので,あらためて えます。 , 1, 2, . . . の場合は,円周内で zn は正則ですから,コーシ ためて f(z) = 1 zn (n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ < f(z)dz = 2π 0 e−inθ dz dθ dθ = 2π 0 e−inθ ieiθ dθ 2π とおいて n = 1, 2, 3, …とする
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    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. zn の積分を考える n =–1, –2, –3, … のとき ややこしいので,あらためて えます。 , 1, 2, . . . の場合は,円周内で zn は正則ですから,コーシ ためて f(z) = 1 zn (n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ < f(z)dz = 2π 0 e−inθ dz dθ dθ = 2π 0 e−inθ ieiθ dθ 2π とおいて n = 1, 2, 3, …とする 考えるために,関数を級数で表して,各項に対する積分を考えます。その 単位円周(複素平面における,原点を中心とする半径 1 の円周)にそって正 の値を考えます。 ず,n = 0, 1, 2, . . . の場合は,円周内で zn は正則ですから,コーシーの積 です。 とき,あらためて f(z) = 1 zn (n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z = 0 で 。この場合は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ < 2π) と C f(z)dz = 2π 0 e−inθ dz dθ dθ = 2π 0 e−inθ ieiθ dθ = i 2π 0 ei(1−n)θ dθ (1) = 1 のとき 1 2π
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    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. zn の積分を考える n =–1, –2, –3, … のとき ややこしいので,あらためて えます。 , 1, 2, . . . の場合は,円周内で zn は正則ですから,コーシ ためて f(z) = 1 zn (n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ < f(z)dz = 2π 0 e−inθ dz dθ dθ = 2π 0 e−inθ ieiθ dθ 2π とおいて n = 1, 2, 3, …とする 考えるために,関数を級数で表して,各項に対する積分を考えます。その 単位円周(複素平面における,原点を中心とする半径 1 の円周)にそって正 の値を考えます。 ず,n = 0, 1, 2, . . . の場合は,円周内で zn は正則ですから,コーシーの積 です。 とき,あらためて f(z) = 1 zn (n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z = 0 で 。この場合は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ < 2π) と C f(z)dz = 2π 0 e−inθ dz dθ dθ = 2π 0 e−inθ ieiθ dθ = i 2π 0 ei(1−n)θ dθ (1) = 1 のとき 1 2π 実軸 虚軸 1 1 C
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    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. zn の積分を考える n =–1, –2, –3, … のとき ややこしいので,あらためて えます。 , 1, 2, . . . の場合は,円周内で zn は正則ですから,コーシ ためて f(z) = 1 zn (n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ < f(z)dz = 2π 0 e−inθ dz dθ dθ = 2π 0 e−inθ ieiθ dθ 2π とおいて n = 1, 2, 3, …とする 考えるために,関数を級数で表して,各項に対する積分を考えます。その 単位円周(複素平面における,原点を中心とする半径 1 の円周)にそって正 の値を考えます。 ず,n = 0, 1, 2, . . . の場合は,円周内で zn は正則ですから,コーシーの積 です。 とき,あらためて f(z) = 1 zn (n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z = 0 で 。この場合は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ < 2π) と C f(z)dz = 2π 0 e−inθ dz dθ dθ = 2π 0 e−inθ ieiθ dθ = i 2π 0 ei(1−n)θ dθ (1) = 1 のとき 1 2π 経路 C 上で 実軸 虚軸 1 1 C
  • 36.
    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. zn の積分を考える n =–1, –2, –3, … のとき ややこしいので,あらためて えます。 , 1, 2, . . . の場合は,円周内で zn は正則ですから,コーシ ためて f(z) = 1 zn (n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ < f(z)dz = 2π 0 e−inθ dz dθ dθ = 2π 0 e−inθ ieiθ dθ 2π とおいて n = 1, 2, 3, …とする 考えるために,関数を級数で表して,各項に対する積分を考えます。その 単位円周(複素平面における,原点を中心とする半径 1 の円周)にそって正 の値を考えます。 ず,n = 0, 1, 2, . . . の場合は,円周内で zn は正則ですから,コーシーの積 です。 とき,あらためて f(z) = 1 zn (n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z = 0 で 。この場合は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ < 2π) と C f(z)dz = 2π 0 e−inθ dz dθ dθ = 2π 0 e−inθ ieiθ dθ = i 2π 0 ei(1−n)θ dθ (1) = 1 のとき 1 2π 経路 C 上で るために,関数を級数で表して,各項に対する積分を考えま 周(複素平面における,原点を中心とする半径 1 の円周)に を考えます。 = 0, 1, 2, . . . の場合は,円周内で zn は正則ですから,コー 。 あらためて f(z) = 1 zn (n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき 場合は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 C f(z)dz = 2π 0 e−inθ dz dθ dθ = 2π e−inθ ieiθ dθ ない点、いわば「穴」があいている場合はどうなるか,が今回の話題です。 分を考えるために,関数を級数で表して,各項に対する積分を考えます。その ,単位円周(複素平面における,原点を中心とする半径 1 の円周)にそって正 た時の値を考えます。 。まず,n = 0, 1, 2, . . . の場合は,円周内で zn は正則ですから,コーシーの積 = 0 です。 のとき,あらためて f(z) = 1 zn (n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z = 0 で ん。この場合は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ < 2π) と C f(z)dz = 2π 0 e−inθ dz dθ dθ = 2π 0 e−inθ ieiθ dθ (1) 実軸 虚軸 1 1 C
  • 37.
    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. zn の積分を考える n =–1, –2, –3, … のとき ややこしいので,あらためて えます。 , 1, 2, . . . の場合は,円周内で zn は正則ですから,コーシ ためて f(z) = 1 zn (n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ < f(z)dz = 2π 0 e−inθ dz dθ dθ = 2π 0 e−inθ ieiθ dθ 2π とおいて n = 1, 2, 3, …とする 考えるために,関数を級数で表して,各項に対する積分を考えます。その 単位円周(複素平面における,原点を中心とする半径 1 の円周)にそって正 の値を考えます。 ず,n = 0, 1, 2, . . . の場合は,円周内で zn は正則ですから,コーシーの積 です。 とき,あらためて f(z) = 1 zn (n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z = 0 で 。この場合は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ < 2π) と C f(z)dz = 2π 0 e−inθ dz dθ dθ = 2π 0 e−inθ ieiθ dθ = i 2π 0 ei(1−n)θ dθ (1) = 1 のとき 1 2π 経路 C 上で るために,関数を級数で表して,各項に対する積分を考えま 周(複素平面における,原点を中心とする半径 1 の円周)に を考えます。 = 0, 1, 2, . . . の場合は,円周内で zn は正則ですから,コー 。 あらためて f(z) = 1 zn (n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき 場合は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 C f(z)dz = 2π 0 e−inθ dz dθ dθ = 2π e−inθ ieiθ dθ ない点、いわば「穴」があいている場合はどうなるか,が今回の話題です。 分を考えるために,関数を級数で表して,各項に対する積分を考えます。その ,単位円周(複素平面における,原点を中心とする半径 1 の円周)にそって正 た時の値を考えます。 。まず,n = 0, 1, 2, . . . の場合は,円周内で zn は正則ですから,コーシーの積 = 0 です。 のとき,あらためて f(z) = 1 zn (n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z = 0 で ん。この場合は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ < 2π) と C f(z)dz = 2π 0 e−inθ dz dθ dθ = 2π 0 e−inθ ieiθ dθ (1) 実軸 虚軸 1 1 C 置換積分
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    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. zn の積分を考える n =–1, –2, –3, … のとき ややこしいので,あらためて えます。 , 1, 2, . . . の場合は,円周内で zn は正則ですから,コーシ ためて f(z) = 1 zn (n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ < f(z)dz = 2π 0 e−inθ dz dθ dθ = 2π 0 e−inθ ieiθ dθ 2π とおいて n = 1, 2, 3, …とする 考えるために,関数を級数で表して,各項に対する積分を考えます。その 単位円周(複素平面における,原点を中心とする半径 1 の円周)にそって正 の値を考えます。 ず,n = 0, 1, 2, . . . の場合は,円周内で zn は正則ですから,コーシーの積 です。 とき,あらためて f(z) = 1 zn (n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z = 0 で 。この場合は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ < 2π) と C f(z)dz = 2π 0 e−inθ dz dθ dθ = 2π 0 e−inθ ieiθ dθ = i 2π 0 ei(1−n)θ dθ (1) = 1 のとき 1 2π 経路 C 上で るために,関数を級数で表して,各項に対する積分を考えま 周(複素平面における,原点を中心とする半径 1 の円周)に を考えます。 = 0, 1, 2, . . . の場合は,円周内で zn は正則ですから,コー 。 あらためて f(z) = 1 zn (n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき 場合は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 C f(z)dz = 2π 0 e−inθ dz dθ dθ = 2π e−inθ ieiθ dθ ない点、いわば「穴」があいている場合はどうなるか,が今回の話題です。 分を考えるために,関数を級数で表して,各項に対する積分を考えます。その ,単位円周(複素平面における,原点を中心とする半径 1 の円周)にそって正 た時の値を考えます。 。まず,n = 0, 1, 2, . . . の場合は,円周内で zn は正則ですから,コーシーの積 = 0 です。 のとき,あらためて f(z) = 1 zn (n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z = 0 で ん。この場合は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ < 2π) と C f(z)dz = 2π 0 e−inθ dz dθ dθ = 2π 0 e−inθ ieiθ dθ (1) 実軸 虚軸 1 1 C 置換積分
  • 39.
    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. zn の積分を考える について n= 1のときためて f(z) = 1 zn (n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z = 0 は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ < 2π) C f(z)dz = 2π 0 e−inθ dz dθ dθ = 2π 0 e−inθ ieiθ dθ = i 2π 0 ei(1−n)θ dθ き 1 2π = 0 e−inθ ieiθ dθ = i 2π 0 ei(1−n)θ dθ (1) ,n = 1 のとき C 1 z dz = i 2π 0 dθ = 2πi (2) ときは C 1 zn dz = i e2(n−1)πi − 1 (3) − 1)π) + i sin(2(n − 1)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。 る半径 1 の円周を C とするとき, C 1 (z − a)n dz = 2πi n = 1 0 n = 2, 3, . . . (4) C f(z)dz = 2π 0 e−inθ dz dθ dθ = 2π 0 e−inθ ieiθ dθ = i 2π 0 ei(1−n)θ dθ (1) n = 1 のとき C 1 z dz = i 2π 0 dθ = 2πi (2) きは C 1 zn dz = i e2(n−1)πi − 1 (3) 1)π) + i sin(2(n − 1)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。 半径 1 の円周を C とするとき,
  • 40.
    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. zn の積分を考える について n= 1のときためて f(z) = 1 zn (n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z = 0 は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ < 2π) C f(z)dz = 2π 0 e−inθ dz dθ dθ = 2π 0 e−inθ ieiθ dθ = i 2π 0 ei(1−n)θ dθ き 1 2π = 0 e−inθ ieiθ dθ = i 2π 0 ei(1−n)θ dθ (1) ,n = 1 のとき C 1 z dz = i 2π 0 dθ = 2πi (2) ときは C 1 zn dz = i e2(n−1)πi − 1 (3) − 1)π) + i sin(2(n − 1)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。 る半径 1 の円周を C とするとき, C 1 (z − a)n dz = 2πi n = 1 0 n = 2, 3, . . . (4) C f(z)dz = 2π 0 e−inθ dz dθ dθ = 2π 0 e−inθ ieiθ dθ = i 2π 0 ei(1−n)θ dθ (1) n = 1 のとき C 1 z dz = i 2π 0 dθ = 2πi (2) きは C 1 zn dz = i e2(n−1)πi − 1 (3) 1)π) + i sin(2(n − 1)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。 半径 1 の円周を C とするとき, n = 1
  • 41.
    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. zn の積分を考える について n= 1のときためて f(z) = 1 zn (n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z = 0 は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ < 2π) C f(z)dz = 2π 0 e−inθ dz dθ dθ = 2π 0 e−inθ ieiθ dθ = i 2π 0 ei(1−n)θ dθ き 1 2π = 0 e−inθ ieiθ dθ = i 2π 0 ei(1−n)θ dθ (1) ,n = 1 のとき C 1 z dz = i 2π 0 dθ = 2πi (2) ときは C 1 zn dz = i e2(n−1)πi − 1 (3) − 1)π) + i sin(2(n − 1)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。 る半径 1 の円周を C とするとき, C 1 (z − a)n dz = 2πi n = 1 0 n = 2, 3, . . . (4) C f(z)dz = 2π 0 e−inθ dz dθ dθ = 2π 0 e−inθ ieiθ dθ = i 2π 0 ei(1−n)θ dθ (1) n = 1 のとき C 1 z dz = i 2π 0 dθ = 2πi (2) きは C 1 zn dz = i e2(n−1)πi − 1 (3) 1)π) + i sin(2(n − 1)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。 半径 1 の円周を C とするとき, n = 1 C f(z)dz = 2π 0 e−inθ dz dθ dθ = 2π 0 e−inθ ieiθ dθ = i 2π 0 ei(1−n)θ dθ (1) は,n = 1 のとき C 1 z dz = i 2π 0 dθ = 2πi (2) ときは C 1 zn dz = i e2(n−1)πi − 1 (3) − 1)π) + i sin(2(n − 1)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。 する半径 1 の円周を C とするとき, C 1 (z − a)n dz = 2πi n = 1 0 n = 2, 3, . . . (4)
  • 42.
    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. zn の積分を考える について n= 1のときためて f(z) = 1 zn (n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z = 0 は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ < 2π) C f(z)dz = 2π 0 e−inθ dz dθ dθ = 2π 0 e−inθ ieiθ dθ = i 2π 0 ei(1−n)θ dθ き 1 2π = 0 e−inθ ieiθ dθ = i 2π 0 ei(1−n)θ dθ (1) ,n = 1 のとき C 1 z dz = i 2π 0 dθ = 2πi (2) ときは C 1 zn dz = i e2(n−1)πi − 1 (3) − 1)π) + i sin(2(n − 1)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。 る半径 1 の円周を C とするとき, C 1 (z − a)n dz = 2πi n = 1 0 n = 2, 3, . . . (4) C f(z)dz = 2π 0 e−inθ dz dθ dθ = 2π 0 e−inθ ieiθ dθ = i 2π 0 ei(1−n)θ dθ (1) n = 1 のとき C 1 z dz = i 2π 0 dθ = 2πi (2) きは C 1 zn dz = i e2(n−1)πi − 1 (3) 1)π) + i sin(2(n − 1)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。 半径 1 の円周を C とするとき, n = 1 C f(z)dz = 2π 0 e−inθ dz dθ dθ = 2π 0 e−inθ ieiθ dθ = i 2π 0 ei(1−n)θ dθ (1) は,n = 1 のとき C 1 z dz = i 2π 0 dθ = 2πi (2) ときは C 1 zn dz = i e2(n−1)πi − 1 (3) − 1)π) + i sin(2(n − 1)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。 する半径 1 の円周を C とするとき, C 1 (z − a)n dz = 2πi n = 1 0 n = 2, 3, . . . (4) n = 2, 3, … のとき
  • 43.
    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. zn の積分を考える について n= 1のときためて f(z) = 1 zn (n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z = 0 は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ < 2π) C f(z)dz = 2π 0 e−inθ dz dθ dθ = 2π 0 e−inθ ieiθ dθ = i 2π 0 ei(1−n)θ dθ き 1 2π = 0 e−inθ ieiθ dθ = i 2π 0 ei(1−n)θ dθ (1) ,n = 1 のとき C 1 z dz = i 2π 0 dθ = 2πi (2) ときは C 1 zn dz = i e2(n−1)πi − 1 (3) − 1)π) + i sin(2(n − 1)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。 る半径 1 の円周を C とするとき, C 1 (z − a)n dz = 2πi n = 1 0 n = 2, 3, . . . (4) C f(z)dz = 2π 0 e−inθ dz dθ dθ = 2π 0 e−inθ ieiθ dθ = i 2π 0 ei(1−n)θ dθ (1) n = 1 のとき C 1 z dz = i 2π 0 dθ = 2πi (2) きは C 1 zn dz = i e2(n−1)πi − 1 (3) 1)π) + i sin(2(n − 1)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。 半径 1 の円周を C とするとき, n = 1 C f(z)dz = 2π 0 e−inθ dz dθ dθ = 2π 0 e−inθ ieiθ dθ = i 2π 0 ei(1−n)θ dθ (1) は,n = 1 のとき C 1 z dz = i 2π 0 dθ = 2πi (2) ときは C 1 zn dz = i e2(n−1)πi − 1 (3) − 1)π) + i sin(2(n − 1)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。 する半径 1 の円周を C とするとき, C 1 (z − a)n dz = 2πi n = 1 0 n = 2, 3, . . . (4) n = 2, 3, … のとき C f(z)dz = 2π 0 e−inθ dz dθ dθ = 2π 0 e−inθ ieiθ dθ = i 2π 0 ei(1−n)θ dθ ( 分は,n = 1 のとき C 1 z dz = i 2π 0 dθ = 2πi ( のときは C 1 zn dz = i i(1 − n) ei(1−n)θ 2π 0 = 1 1 − n e2(1−n)πi − 1 ( 2(1 − n)π) + i sin(2(1 − n)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。 とする半径 1 の円周を C とするとき,
  • 44.
    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. zn の積分を考える について n= 1のときためて f(z) = 1 zn (n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z = 0 は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ < 2π) C f(z)dz = 2π 0 e−inθ dz dθ dθ = 2π 0 e−inθ ieiθ dθ = i 2π 0 ei(1−n)θ dθ き 1 2π = 0 e−inθ ieiθ dθ = i 2π 0 ei(1−n)θ dθ (1) ,n = 1 のとき C 1 z dz = i 2π 0 dθ = 2πi (2) ときは C 1 zn dz = i e2(n−1)πi − 1 (3) − 1)π) + i sin(2(n − 1)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。 る半径 1 の円周を C とするとき, C 1 (z − a)n dz = 2πi n = 1 0 n = 2, 3, . . . (4) C f(z)dz = 2π 0 e−inθ dz dθ dθ = 2π 0 e−inθ ieiθ dθ = i 2π 0 ei(1−n)θ dθ (1) n = 1 のとき C 1 z dz = i 2π 0 dθ = 2πi (2) きは C 1 zn dz = i e2(n−1)πi − 1 (3) 1)π) + i sin(2(n − 1)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。 半径 1 の円周を C とするとき, n = 1 C f(z)dz = 2π 0 e−inθ dz dθ dθ = 2π 0 e−inθ ieiθ dθ = i 2π 0 ei(1−n)θ dθ (1) は,n = 1 のとき C 1 z dz = i 2π 0 dθ = 2πi (2) ときは C 1 zn dz = i e2(n−1)πi − 1 (3) − 1)π) + i sin(2(n − 1)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。 する半径 1 の円周を C とするとき, C 1 (z − a)n dz = 2πi n = 1 0 n = 2, 3, . . . (4) n = 2, 3, … のとき C f(z)dz = 2π 0 e−inθ dz dθ dθ = 2π 0 e−inθ ieiθ dθ = i 2π 0 ei(1−n)θ dθ ( 分は,n = 1 のとき C 1 z dz = i 2π 0 dθ = 2πi ( のときは C 1 zn dz = i i(1 − n) ei(1−n)θ 2π 0 = 1 1 − n e2(1−n)πi − 1 ( 2(1 − n)π) + i sin(2(1 − n)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。 とする半径 1 の円周を C とするとき, f(z) は正則ではありません。この場合は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z 表されるので, C f(z)dz = 2π 0 e−inθ dz dθ dθ = 2π 0 e−inθ ieiθ dθ = i 2π 0 ei(1−n)θ dθ となります。この積分は,n = 1 のとき C 1 z dz = i 2π 0 dθ = 2πi となり,n = 2, 3, . . . のときは C 1 zn dz = i i(1 − n) ei(1−n)θ 2π 0 = 1 1 − n e2(1−n)πi − 1 で,e2(1−n)πi = cos(2(1 − n)π) + i sin(2(1 − n)π) = 1 ですから上の積分は 0 ですより
  • 45.
    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. zn の積分を考える について n= 1のときためて f(z) = 1 zn (n = 1, 2, . . . ) とおきます。このとき,z = 0 は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z = eiθ (0 θ < 2π) C f(z)dz = 2π 0 e−inθ dz dθ dθ = 2π 0 e−inθ ieiθ dθ = i 2π 0 ei(1−n)θ dθ き 1 2π = 0 e−inθ ieiθ dθ = i 2π 0 ei(1−n)θ dθ (1) ,n = 1 のとき C 1 z dz = i 2π 0 dθ = 2πi (2) ときは C 1 zn dz = i e2(n−1)πi − 1 (3) − 1)π) + i sin(2(n − 1)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。 る半径 1 の円周を C とするとき, C 1 (z − a)n dz = 2πi n = 1 0 n = 2, 3, . . . (4) C f(z)dz = 2π 0 e−inθ dz dθ dθ = 2π 0 e−inθ ieiθ dθ = i 2π 0 ei(1−n)θ dθ (1) n = 1 のとき C 1 z dz = i 2π 0 dθ = 2πi (2) きは C 1 zn dz = i e2(n−1)πi − 1 (3) 1)π) + i sin(2(n − 1)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。 半径 1 の円周を C とするとき, n = 1 C f(z)dz = 2π 0 e−inθ dz dθ dθ = 2π 0 e−inθ ieiθ dθ = i 2π 0 ei(1−n)θ dθ (1) は,n = 1 のとき C 1 z dz = i 2π 0 dθ = 2πi (2) ときは C 1 zn dz = i e2(n−1)πi − 1 (3) − 1)π) + i sin(2(n − 1)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。 する半径 1 の円周を C とするとき, C 1 (z − a)n dz = 2πi n = 1 0 n = 2, 3, . . . (4) n = 2, 3, … のとき C f(z)dz = 2π 0 e−inθ dz dθ dθ = 2π 0 e−inθ ieiθ dθ = i 2π 0 ei(1−n)θ dθ ( 分は,n = 1 のとき C 1 z dz = i 2π 0 dθ = 2πi ( のときは C 1 zn dz = i i(1 − n) ei(1−n)θ 2π 0 = 1 1 − n e2(1−n)πi − 1 ( 2(1 − n)π) + i sin(2(1 − n)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。 とする半径 1 の円周を C とするとき, f(z) は正則ではありません。この場合は,単位円周 C を正の向きにまわる z が z 表されるので, C f(z)dz = 2π 0 e−inθ dz dθ dθ = 2π 0 e−inθ ieiθ dθ = i 2π 0 ei(1−n)θ dθ となります。この積分は,n = 1 のとき C 1 z dz = i 2π 0 dθ = 2πi となり,n = 2, 3, . . . のときは C 1 zn dz = i i(1 − n) ei(1−n)θ 2π 0 = 1 1 − n e2(1−n)πi − 1 で,e2(1−n)πi = cos(2(1 − n)π) + i sin(2(1 − n)π) = 1 ですから上の積分は 0 ですより 一方,n = −1, −2, . . . のとき,あらためて f(z f(z) は正則ではありません。この場合は,単位円 表されるので, C f(z)dz = = = となります。この積分は,n = 1 のとき C 1 z dz = となり,n = 2, 3, . . . のときは C 1 zn dz = i( C f(z)dz = 0 e−inθ dθ dθ = 2π 0 e−inθ ieiθ dθ = i 2π 0 ei(1−n)θ dθ ます。この積分は,n = 1 のとき C 1 z dz = i 2π 0 dθ = 2πi ,n = 2, 3, . . . のときは C 1 zn dz = i i(1 − n) ei(1−n)θ 2π 0 = 1 1 − n e2(1−n)πi − 1 1−n)πi = cos(2(1 − n)π) + i sin(2(1 − n)π) = 1 ですから上の積分は 0 で
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    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. zn の積分を考える つまり C 1 z dz =i 2π 0 dθ = 2πi = 2, 3, . . . のときは C 1 zn dz = i i(1 − n) ei(1−n)θ 2π 0 = 1 1 − n e2(1−n)πi − 1 πi = cos(2(1 − n)π) + i sin(2(1 − n)π) = 1 ですから上の a を中心とする半径 1 の円周を C とするとき, C 1 (z − a)n dz = 2πi n = 1 0 n = 2, 3, 1 − n )πi = cos(2(1 − n)π) + i sin(2(1 − n)π) = 1 ですから上の積分 ,a を中心とする半径 1 の円周を C とするとき, C 1 (z − a)n dz = 2πi n = 1 0 n = 2, 3, . . . す。 用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) ht = i 2π 0 ei(1−n)θ dθ のとき C 1 z dz = i 2π 0 dθ = 2πi C 1 zn dz = i i(1 − n) ei(1−n)θ 2π 0 = 1 1 − n e2(1−n)πi − 1 i sin(2(1 − n)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。 = i 0 ei(1−n)θ dθ = i 2π 0 dθ = 2πi i i(1 − n) ei(1−n)θ 2π 0 1 1 − n e2(1−n)πi − 1 )π) = 1 ですから上の積分は 0 です。
  • 47.
    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. zn の積分を考える つまり C 1 z dz =i 2π 0 dθ = 2πi = 2, 3, . . . のときは C 1 zn dz = i i(1 − n) ei(1−n)θ 2π 0 = 1 1 − n e2(1−n)πi − 1 πi = cos(2(1 − n)π) + i sin(2(1 − n)π) = 1 ですから上の a を中心とする半径 1 の円周を C とするとき, C 1 (z − a)n dz = 2πi n = 1 0 n = 2, 3, 1 − n )πi = cos(2(1 − n)π) + i sin(2(1 − n)π) = 1 ですから上の積分 ,a を中心とする半径 1 の円周を C とするとき, C 1 (z − a)n dz = 2πi n = 1 0 n = 2, 3, . . . す。 用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) ht = i 2π 0 ei(1−n)θ dθ のとき C 1 z dz = i 2π 0 dθ = 2πi C 1 zn dz = i i(1 − n) ei(1−n)θ 2π 0 = 1 1 − n e2(1−n)πi − 1 i sin(2(1 − n)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。 = i 0 ei(1−n)θ dθ = i 2π 0 dθ = 2πi i i(1 − n) ei(1−n)θ 2π 0 1 1 − n e2(1−n)πi − 1 )π) = 1 ですから上の積分は 0 です。 また,a を中心とする半径1の円周を C とすると
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    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. zn の積分を考える つまり C 1 z dz =i 2π 0 dθ = 2πi = 2, 3, . . . のときは C 1 zn dz = i i(1 − n) ei(1−n)θ 2π 0 = 1 1 − n e2(1−n)πi − 1 πi = cos(2(1 − n)π) + i sin(2(1 − n)π) = 1 ですから上の a を中心とする半径 1 の円周を C とするとき, C 1 (z − a)n dz = 2πi n = 1 0 n = 2, 3, 1 − n )πi = cos(2(1 − n)π) + i sin(2(1 − n)π) = 1 ですから上の積分 ,a を中心とする半径 1 の円周を C とするとき, C 1 (z − a)n dz = 2πi n = 1 0 n = 2, 3, . . . す。 用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) ht = i 2π 0 ei(1−n)θ dθ のとき C 1 z dz = i 2π 0 dθ = 2πi C 1 zn dz = i i(1 − n) ei(1−n)θ 2π 0 = 1 1 − n e2(1−n)πi − 1 i sin(2(1 − n)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。 = i 0 ei(1−n)θ dθ = i 2π 0 dθ = 2πi i i(1 − n) ei(1−n)θ 2π 0 1 1 − n e2(1−n)πi − 1 )π) = 1 ですから上の積分は 0 です。 また,a を中心とする半径1の円周を C とすると 実軸 虚軸 C a
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    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. zn の積分を考える つまり C 1 z dz =i 2π 0 dθ = 2πi = 2, 3, . . . のときは C 1 zn dz = i i(1 − n) ei(1−n)θ 2π 0 = 1 1 − n e2(1−n)πi − 1 πi = cos(2(1 − n)π) + i sin(2(1 − n)π) = 1 ですから上の a を中心とする半径 1 の円周を C とするとき, C 1 (z − a)n dz = 2πi n = 1 0 n = 2, 3, 1 − n )πi = cos(2(1 − n)π) + i sin(2(1 − n)π) = 1 ですから上の積分 ,a を中心とする半径 1 の円周を C とするとき, C 1 (z − a)n dz = 2πi n = 1 0 n = 2, 3, . . . す。 用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) ht = i 2π 0 ei(1−n)θ dθ のとき C 1 z dz = i 2π 0 dθ = 2πi C 1 zn dz = i i(1 − n) ei(1−n)θ 2π 0 = 1 1 − n e2(1−n)πi − 1 i sin(2(1 − n)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。 = i 0 ei(1−n)θ dθ = i 2π 0 dθ = 2πi i i(1 − n) ei(1−n)θ 2π 0 1 1 − n e2(1−n)πi − 1 )π) = 1 ですから上の積分は 0 です。 また,a を中心とする半径1の円周を C とすると = i 0 e dθ ,n = 1 のとき C 1 z dz = i 2π 0 dθ = 2πi きは C 1 zn dz = i i(1 − n) ei(1−n)θ 2π 0 = 1 1 − n e2(1−n)πi − 1 n)π) + i sin(2(1 − n)π) = 1 ですから上の積分は 0 です。 半径 1 の円周を C とするとき, C 1 (z − a)n dz = 2πi n = 1 0 n = 2, 3, . . . 実軸 虚軸 C a
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    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. コーシーの積分公式 正則関数の任意の点での値は, その点を囲む閉曲線上の値だけできまる 領域 D で正則な関数fの点z における値 f(z) は, D 内で点 z を囲み,正の方向に1周する閉曲線 C 上の積分 図 1: コーシーの積分公式 ,領域 D で正則な関数 f の点 z における値 f(z) が,D 内で点 z を囲み に沿った積分を使って f(z) = 1 2πi C f(ζ) ζ − z dζ す。とくに z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に一周する閉曲線と f(0) = 1 2πi C f(ζ) ζ dζ ,正則関数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値だけで決まってし 関数を「軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り目がなく曲げたよ での関数の値が周囲での値によって決まってしまう,というのは,それ で表される z = 0 のときは 原点を囲み,正の方向に1周する閉曲線 C 上の積分 P 図 1: コーシーの積分公式 ,領域 D で正則な関数 f の点 z における値 f(z) が,D 内で点 z を囲み 沿った積分を使って f(z) = 1 2πi C f(ζ) ζ − z dζ す。とくに z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に一周する閉曲線と f(0) = 1 2πi C f(ζ) ζ dζ ,正則関数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値だけで決まってし で表される
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    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. コーシーの積分公式 f(z) = 2πi Cζ − z dζ (5) に z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に一周する閉曲線として f(0) = 1 2πi C f(ζ) ζ dζ (6) 数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値だけで決まってしまうこ 軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り目がなく曲げたようなも の値が周囲での値によって決まってしまう,というのは,それほど不 1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側で原点を囲む半径 r の円 を考えます。関数 f(ζ) ζ は原点で正則ではありませんが,P から C を正 きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線で,その内 て,コーシーの積分定理により Q f(ζ) f(ζ) P f(ζ) を考える O C Cr P Q 図 1: コーシーの積分公式
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    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. コーシーの積分公式 f(z) = 2πi Cζ − z dζ (5) に z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に一周する閉曲線として f(0) = 1 2πi C f(ζ) ζ dζ (6) 数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値だけで決まってしまうこ 軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り目がなく曲げたようなも の値が周囲での値によって決まってしまう,というのは,それほど不 1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側で原点を囲む半径 r の円 を考えます。関数 f(ζ) ζ は原点で正則ではありませんが,P から C を正 きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線で,その内 て,コーシーの積分定理により Q f(ζ) f(ζ) P f(ζ) を考える O C Cr P Q 図 1: コーシーの積分公式
  • 59.
    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. コーシーの積分公式 f(z) = 2πi Cζ − z dζ (5) に z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に一周する閉曲線として f(0) = 1 2πi C f(ζ) ζ dζ (6) 数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値だけで決まってしまうこ 軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り目がなく曲げたようなも の値が周囲での値によって決まってしまう,というのは,それほど不 1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側で原点を囲む半径 r の円 を考えます。関数 f(ζ) ζ は原点で正則ではありませんが,P から C を正 きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線で,その内 て,コーシーの積分定理により Q f(ζ) f(ζ) P f(ζ) を考える O C Cr P Q 図 1: コーシーの積分公式 原点
  • 60.
    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. コーシーの積分公式 f(z) = 2πi Cζ − z dζ (5) に z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に一周する閉曲線として f(0) = 1 2πi C f(ζ) ζ dζ (6) 数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値だけで決まってしまうこ 軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り目がなく曲げたようなも の値が周囲での値によって決まってしまう,というのは,それほど不 1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側で原点を囲む半径 r の円 を考えます。関数 f(ζ) ζ は原点で正則ではありませんが,P から C を正 きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線で,その内 て,コーシーの積分定理により Q f(ζ) f(ζ) P f(ζ) を考える O C Cr P Q 図 1: コーシーの積分公式 原点 こういう経路で
  • 61.
    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. コーシーの積分公式 f(z) = 2πi Cζ − z dζ (5) に z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に一周する閉曲線として f(0) = 1 2πi C f(ζ) ζ dζ (6) 数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値だけで決まってしまうこ 軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り目がなく曲げたようなも の値が周囲での値によって決まってしまう,というのは,それほど不 1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側で原点を囲む半径 r の円 を考えます。関数 f(ζ) ζ は原点で正則ではありませんが,P から C を正 きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線で,その内 て,コーシーの積分定理により Q f(ζ) f(ζ) P f(ζ) を考える O C Cr P Q 図 1: コーシーの積分公式 原点 こういう経路で を積分 シーの積分公式は,領域 D で正則な関数 f の点 z における値 f(z) が, 周する閉曲線 C に沿った積分を使って f(z) = 1 2πi C f(ζ) ζ − z dζ れるというものです。とくに z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に f(0) = 1 2πi C f(ζ) ζ dζ ます。この公式は,正則関数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値 しています。正則関数を「軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り 考えれば,ある点での関数の値が周囲での値によって決まってしまう, はありません。 式の意味を考えるため,図 1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側 れに両者を結ぶ線分 PQ を考えます。関数 f(ζ) ζ は原点で正則ではあり に1周→ PQ → C を逆向きに1周→ QP という経路を考えると,この 関数
  • 62.
    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. コーシーの積分公式 f(z) = 2πi Cζ − z dζ (5) に z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に一周する閉曲線として f(0) = 1 2πi C f(ζ) ζ dζ (6) 数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値だけで決まってしまうこ 軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り目がなく曲げたようなも の値が周囲での値によって決まってしまう,というのは,それほど不 1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側で原点を囲む半径 r の円 を考えます。関数 f(ζ) ζ は原点で正則ではありませんが,P から C を正 きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線で,その内 て,コーシーの積分定理により Q f(ζ) f(ζ) P f(ζ) を考える O C Cr P Q 図 1: コーシーの積分公式 原点 こういう経路で を積分 シーの積分公式は,領域 D で正則な関数 f の点 z における値 f(z) が, 周する閉曲線 C に沿った積分を使って f(z) = 1 2πi C f(ζ) ζ − z dζ れるというものです。とくに z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に f(0) = 1 2πi C f(ζ) ζ dζ ます。この公式は,正則関数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値 しています。正則関数を「軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り 考えれば,ある点での関数の値が周囲での値によって決まってしまう, はありません。 式の意味を考えるため,図 1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側 れに両者を結ぶ線分 PQ を考えます。関数 f(ζ) ζ は原点で正則ではあり に1周→ PQ → C を逆向きに1周→ QP という経路を考えると,この 関数
  • 63.
    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. コーシーの積分公式 f(z) = 2πi Cζ − z dζ (5) に z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に一周する閉曲線として f(0) = 1 2πi C f(ζ) ζ dζ (6) 数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値だけで決まってしまうこ 軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り目がなく曲げたようなも の値が周囲での値によって決まってしまう,というのは,それほど不 1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側で原点を囲む半径 r の円 を考えます。関数 f(ζ) ζ は原点で正則ではありませんが,P から C を正 きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線で,その内 て,コーシーの積分定理により Q f(ζ) f(ζ) P f(ζ) を考える O C Cr P Q 図 1: コーシーの積分公式 原点 こういう経路で を積分 シーの積分公式は,領域 D で正則な関数 f の点 z における値 f(z) が, 周する閉曲線 C に沿った積分を使って f(z) = 1 2πi C f(ζ) ζ − z dζ れるというものです。とくに z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に f(0) = 1 2πi C f(ζ) ζ dζ ます。この公式は,正則関数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値 しています。正則関数を「軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り 考えれば,ある点での関数の値が周囲での値によって決まってしまう, はありません。 式の意味を考えるため,図 1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側 れに両者を結ぶ線分 PQ を考えます。関数 f(ζ) ζ は原点で正則ではあり に1周→ PQ → C を逆向きに1周→ QP という経路を考えると,この 関数
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    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. コーシーの積分公式 f(z) = 2πi Cζ − z dζ (5) に z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に一周する閉曲線として f(0) = 1 2πi C f(ζ) ζ dζ (6) 数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値だけで決まってしまうこ 軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り目がなく曲げたようなも の値が周囲での値によって決まってしまう,というのは,それほど不 1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側で原点を囲む半径 r の円 を考えます。関数 f(ζ) ζ は原点で正則ではありませんが,P から C を正 きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線で,その内 て,コーシーの積分定理により Q f(ζ) f(ζ) P f(ζ) を考える O C Cr P Q 図 1: コーシーの積分公式 原点 こういう経路で を積分 シーの積分公式は,領域 D で正則な関数 f の点 z における値 f(z) が, 周する閉曲線 C に沿った積分を使って f(z) = 1 2πi C f(ζ) ζ − z dζ れるというものです。とくに z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に f(0) = 1 2πi C f(ζ) ζ dζ ます。この公式は,正則関数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値 しています。正則関数を「軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り 考えれば,ある点での関数の値が周囲での値によって決まってしまう, はありません。 式の意味を考えるため,図 1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側 れに両者を結ぶ線分 PQ を考えます。関数 f(ζ) ζ は原点で正則ではあり に1周→ PQ → C を逆向きに1周→ QP という経路を考えると,この 関数
  • 65.
    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. コーシーの積分公式 f(z) = 2πi Cζ − z dζ (5) に z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に一周する閉曲線として f(0) = 1 2πi C f(ζ) ζ dζ (6) 数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値だけで決まってしまうこ 軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り目がなく曲げたようなも の値が周囲での値によって決まってしまう,というのは,それほど不 1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側で原点を囲む半径 r の円 を考えます。関数 f(ζ) ζ は原点で正則ではありませんが,P から C を正 きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線で,その内 て,コーシーの積分定理により Q f(ζ) f(ζ) P f(ζ) を考える O C Cr P Q 図 1: コーシーの積分公式 原点 こういう経路で を積分 シーの積分公式は,領域 D で正則な関数 f の点 z における値 f(z) が, 周する閉曲線 C に沿った積分を使って f(z) = 1 2πi C f(ζ) ζ − z dζ れるというものです。とくに z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に f(0) = 1 2πi C f(ζ) ζ dζ ます。この公式は,正則関数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値 しています。正則関数を「軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り 考えれば,ある点での関数の値が周囲での値によって決まってしまう, はありません。 式の意味を考えるため,図 1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側 れに両者を結ぶ線分 PQ を考えます。関数 f(ζ) ζ は原点で正則ではあり に1周→ PQ → C を逆向きに1周→ QP という経路を考えると,この 関数
  • 66.
    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. コーシーの積分公式 f(z) = 2πi Cζ − z dζ (5) に z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に一周する閉曲線として f(0) = 1 2πi C f(ζ) ζ dζ (6) 数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値だけで決まってしまうこ 軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り目がなく曲げたようなも の値が周囲での値によって決まってしまう,というのは,それほど不 1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側で原点を囲む半径 r の円 を考えます。関数 f(ζ) ζ は原点で正則ではありませんが,P から C を正 きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線で,その内 て,コーシーの積分定理により Q f(ζ) f(ζ) P f(ζ) を考える O C Cr P Q 図 1: コーシーの積分公式 原点 こういう経路で を積分 シーの積分公式は,領域 D で正則な関数 f の点 z における値 f(z) が, 周する閉曲線 C に沿った積分を使って f(z) = 1 2πi C f(ζ) ζ − z dζ れるというものです。とくに z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に f(0) = 1 2πi C f(ζ) ζ dζ ます。この公式は,正則関数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値 しています。正則関数を「軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り 考えれば,ある点での関数の値が周囲での値によって決まってしまう, はありません。 式の意味を考えるため,図 1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側 れに両者を結ぶ線分 PQ を考えます。関数 f(ζ) ζ は原点で正則ではあり に1周→ PQ → C を逆向きに1周→ QP という経路を考えると,この 関数
  • 67.
    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. コーシーの積分公式 f(z) = 2πi Cζ − z dζ (5) に z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に一周する閉曲線として f(0) = 1 2πi C f(ζ) ζ dζ (6) 数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値だけで決まってしまうこ 軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り目がなく曲げたようなも の値が周囲での値によって決まってしまう,というのは,それほど不 1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側で原点を囲む半径 r の円 を考えます。関数 f(ζ) ζ は原点で正則ではありませんが,P から C を正 きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線で,その内 て,コーシーの積分定理により Q f(ζ) f(ζ) P f(ζ) を考える O C Cr P Q 図 1: コーシーの積分公式 原点 こういう経路で を積分 シーの積分公式は,領域 D で正則な関数 f の点 z における値 f(z) が, 周する閉曲線 C に沿った積分を使って f(z) = 1 2πi C f(ζ) ζ − z dζ れるというものです。とくに z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に f(0) = 1 2πi C f(ζ) ζ dζ ます。この公式は,正則関数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値 しています。正則関数を「軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り 考えれば,ある点での関数の値が周囲での値によって決まってしまう, はありません。 式の意味を考えるため,図 1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側 れに両者を結ぶ線分 PQ を考えます。関数 f(ζ) ζ は原点で正則ではあり に1周→ PQ → C を逆向きに1周→ QP という経路を考えると,この 関数
  • 68.
    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. コーシーの積分公式 f(z) = 2πi Cζ − z dζ (5) に z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に一周する閉曲線として f(0) = 1 2πi C f(ζ) ζ dζ (6) 数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値だけで決まってしまうこ 軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り目がなく曲げたようなも の値が周囲での値によって決まってしまう,というのは,それほど不 1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側で原点を囲む半径 r の円 を考えます。関数 f(ζ) ζ は原点で正則ではありませんが,P から C を正 きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線で,その内 て,コーシーの積分定理により Q f(ζ) f(ζ) P f(ζ) を考える O C Cr P Q 図 1: コーシーの積分公式 原点 こういう経路で を積分 シーの積分公式は,領域 D で正則な関数 f の点 z における値 f(z) が, 周する閉曲線 C に沿った積分を使って f(z) = 1 2πi C f(ζ) ζ − z dζ れるというものです。とくに z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に f(0) = 1 2πi C f(ζ) ζ dζ ます。この公式は,正則関数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値 しています。正則関数を「軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り 考えれば,ある点での関数の値が周囲での値によって決まってしまう, はありません。 式の意味を考えるため,図 1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側 れに両者を結ぶ線分 PQ を考えます。関数 f(ζ) ζ は原点で正則ではあり に1周→ PQ → C を逆向きに1周→ QP という経路を考えると,この 関数
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    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. コーシーの積分公式 f(z) = 2πi Cζ − z dζ (5) に z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に一周する閉曲線として f(0) = 1 2πi C f(ζ) ζ dζ (6) 数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値だけで決まってしまうこ 軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り目がなく曲げたようなも の値が周囲での値によって決まってしまう,というのは,それほど不 1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側で原点を囲む半径 r の円 を考えます。関数 f(ζ) ζ は原点で正則ではありませんが,P から C を正 きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線で,その内 て,コーシーの積分定理により Q f(ζ) f(ζ) P f(ζ) を考える O C Cr P Q 図 1: コーシーの積分公式 原点 こういう経路で を積分 シーの積分公式は,領域 D で正則な関数 f の点 z における値 f(z) が, 周する閉曲線 C に沿った積分を使って f(z) = 1 2πi C f(ζ) ζ − z dζ れるというものです。とくに z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に f(0) = 1 2πi C f(ζ) ζ dζ ます。この公式は,正則関数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値 しています。正則関数を「軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り 考えれば,ある点での関数の値が周囲での値によって決まってしまう, はありません。 式の意味を考えるため,図 1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側 れに両者を結ぶ線分 PQ を考えます。関数 f(ζ) ζ は原点で正則ではあり に1周→ PQ → C を逆向きに1周→ QP という経路を考えると,この 関数
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    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. コーシーの積分公式 f(z) = 2πi Cζ − z dζ (5) に z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に一周する閉曲線として f(0) = 1 2πi C f(ζ) ζ dζ (6) 数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値だけで決まってしまうこ 軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り目がなく曲げたようなも の値が周囲での値によって決まってしまう,というのは,それほど不 1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側で原点を囲む半径 r の円 を考えます。関数 f(ζ) ζ は原点で正則ではありませんが,P から C を正 きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線で,その内 て,コーシーの積分定理により Q f(ζ) f(ζ) P f(ζ) を考える O C Cr P Q 図 1: コーシーの積分公式 原点 こういう経路で 原点では正則でないが を積分 シーの積分公式は,領域 D で正則な関数 f の点 z における値 f(z) が, 周する閉曲線 C に沿った積分を使って f(z) = 1 2πi C f(ζ) ζ − z dζ れるというものです。とくに z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に f(0) = 1 2πi C f(ζ) ζ dζ ます。この公式は,正則関数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値 しています。正則関数を「軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り 考えれば,ある点での関数の値が周囲での値によって決まってしまう, はありません。 式の意味を考えるため,図 1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側 れに両者を結ぶ線分 PQ を考えます。関数 f(ζ) ζ は原点で正則ではあり に1周→ PQ → C を逆向きに1周→ QP という経路を考えると,この 関数
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    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. コーシーの積分公式 f(z) = 2πi Cζ − z dζ (5) に z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に一周する閉曲線として f(0) = 1 2πi C f(ζ) ζ dζ (6) 数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値だけで決まってしまうこ 軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り目がなく曲げたようなも の値が周囲での値によって決まってしまう,というのは,それほど不 1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側で原点を囲む半径 r の円 を考えます。関数 f(ζ) ζ は原点で正則ではありませんが,P から C を正 きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線で,その内 て,コーシーの積分定理により Q f(ζ) f(ζ) P f(ζ) を考える O C Cr P Q 図 1: コーシーの積分公式 原点 こういう経路で 原点では正則でないが グレーの部分では正則 を積分 シーの積分公式は,領域 D で正則な関数 f の点 z における値 f(z) が, 周する閉曲線 C に沿った積分を使って f(z) = 1 2πi C f(ζ) ζ − z dζ れるというものです。とくに z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に f(0) = 1 2πi C f(ζ) ζ dζ ます。この公式は,正則関数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値 しています。正則関数を「軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り 考えれば,ある点での関数の値が周囲での値によって決まってしまう, はありません。 式の意味を考えるため,図 1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側 れに両者を結ぶ線分 PQ を考えます。関数 f(ζ) ζ は原点で正則ではあり に1周→ PQ → C を逆向きに1周→ QP という経路を考えると,この 関数
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    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. コーシーの積分公式 f(z) = 2πi Cζ − z dζ (5) に z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に一周する閉曲線として f(0) = 1 2πi C f(ζ) ζ dζ (6) 数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値だけで決まってしまうこ 軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り目がなく曲げたようなも の値が周囲での値によって決まってしまう,というのは,それほど不 1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側で原点を囲む半径 r の円 を考えます。関数 f(ζ) ζ は原点で正則ではありませんが,P から C を正 きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線で,その内 て,コーシーの積分定理により Q f(ζ) f(ζ) P f(ζ) を考える O C Cr P Q 図 1: コーシーの積分公式 原点 こういう経路で 原点では正則でないが グレーの部分では正則 を積分 シーの積分公式は,領域 D で正則な関数 f の点 z における値 f(z) が, 周する閉曲線 C に沿った積分を使って f(z) = 1 2πi C f(ζ) ζ − z dζ れるというものです。とくに z = 0 のとき,C を原点を囲み正の方向に f(0) = 1 2πi C f(ζ) ζ dζ ます。この公式は,正則関数 f の点 z での値は,z を囲む閉曲線上の値 しています。正則関数を「軟らかい板を,ぐにゃぐにゃとどこにも折り 考えれば,ある点での関数の値が周囲での値によって決まってしまう, はありません。 式の意味を考えるため,図 1 のような,原点を囲む閉曲線 C とその内側 れに両者を結ぶ線分 PQ を考えます。関数 f(ζ) ζ は原点で正則ではあり に1周→ PQ → C を逆向きに1周→ QP という経路を考えると,この 関数 コーシーの積分定理により, 積分=0
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    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. コーシーの積分公式 O C Cr P Q グレーの部分では正則 コーシーの積分定理により, 両者を結ぶ線分 PQを考えます。関数 ζ は原点で正則ではありませんが,P か 周→ PQ → Cr を逆向きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線 ζ) は正則です。よって,コーシーの積分定理により C f(ζ) ζ dζ + Q P f(ζ) ζ dζ + −Cr f(ζ) ζ dζ + P Q f(ζ) ζ dζ = 0 の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に沿った積分は に沿った積分 となるので, C f(ζ) ζ dζ = Cr f(ζ) ζ dζ 。r → 0 のとき,上式の右辺は Cr f(0) ζ dζ に収束し 1,前節で説明した 1 z の積分 Cr f(0) ζ dζ = f(0) Cr 1 ζ dζ = 2πif(0) するのかは,参考文献を参照してください。 数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp
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    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. コーシーの積分公式 O C Cr P Q グレーの部分では正則 コーシーの積分定理により, 両者を結ぶ線分 PQを考えます。関数 ζ は原点で正則ではありませんが,P か 周→ PQ → Cr を逆向きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線 ζ) は正則です。よって,コーシーの積分定理により C f(ζ) ζ dζ + Q P f(ζ) ζ dζ + −Cr f(ζ) ζ dζ + P Q f(ζ) ζ dζ = 0 の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に沿った積分は に沿った積分 となるので, C f(ζ) ζ dζ = Cr f(ζ) ζ dζ 。r → 0 のとき,上式の右辺は Cr f(0) ζ dζ に収束し 1,前節で説明した 1 z の積分 Cr f(0) ζ dζ = f(0) Cr 1 ζ dζ = 2πif(0) するのかは,参考文献を参照してください。 数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp
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    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. コーシーの積分公式 O C Cr P Q グレーの部分では正則 コーシーの積分定理により, 両者を結ぶ線分 PQを考えます。関数 ζ は原点で正則ではありませんが,P か 周→ PQ → Cr を逆向きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線 ζ) は正則です。よって,コーシーの積分定理により C f(ζ) ζ dζ + Q P f(ζ) ζ dζ + −Cr f(ζ) ζ dζ + P Q f(ζ) ζ dζ = 0 の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に沿った積分は に沿った積分 となるので, C f(ζ) ζ dζ = Cr f(ζ) ζ dζ 。r → 0 のとき,上式の右辺は Cr f(0) ζ dζ に収束し 1,前節で説明した 1 z の積分 Cr f(0) ζ dζ = f(0) Cr 1 ζ dζ = 2πif(0) するのかは,参考文献を参照してください。 数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp
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    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. コーシーの積分公式 O C Cr P Q グレーの部分では正則 コーシーの積分定理により, 両者を結ぶ線分 PQを考えます。関数 ζ は原点で正則ではありませんが,P か 周→ PQ → Cr を逆向きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線 ζ) は正則です。よって,コーシーの積分定理により C f(ζ) ζ dζ + Q P f(ζ) ζ dζ + −Cr f(ζ) ζ dζ + P Q f(ζ) ζ dζ = 0 の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に沿った積分は に沿った積分 となるので, C f(ζ) ζ dζ = Cr f(ζ) ζ dζ 。r → 0 のとき,上式の右辺は Cr f(0) ζ dζ に収束し 1,前節で説明した 1 z の積分 Cr f(0) ζ dζ = f(0) Cr 1 ζ dζ = 2πif(0) するのかは,参考文献を参照してください。 数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp
  • 77.
    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. コーシーの積分公式 O C Cr P Q グレーの部分では正則 コーシーの積分定理により, 両者を結ぶ線分 PQを考えます。関数 ζ は原点で正則ではありませんが,P か 周→ PQ → Cr を逆向きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線 ζ) は正則です。よって,コーシーの積分定理により C f(ζ) ζ dζ + Q P f(ζ) ζ dζ + −Cr f(ζ) ζ dζ + P Q f(ζ) ζ dζ = 0 の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に沿った積分は に沿った積分 となるので, C f(ζ) ζ dζ = Cr f(ζ) ζ dζ 。r → 0 のとき,上式の右辺は Cr f(0) ζ dζ に収束し 1,前節で説明した 1 z の積分 Cr f(0) ζ dζ = f(0) Cr 1 ζ dζ = 2πif(0) するのかは,参考文献を参照してください。 数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp 同じ経路を逆方向だから       打ち消し合う
  • 78.
    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. コーシーの積分公式 O C Cr P Q グレーの部分では正則 コーシーの積分定理により, 両者を結ぶ線分 PQを考えます。関数 ζ は原点で正則ではありませんが,P か 周→ PQ → Cr を逆向きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線 ζ) は正則です。よって,コーシーの積分定理により C f(ζ) ζ dζ + Q P f(ζ) ζ dζ + −Cr f(ζ) ζ dζ + P Q f(ζ) ζ dζ = 0 の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に沿った積分は に沿った積分 となるので, C f(ζ) ζ dζ = Cr f(ζ) ζ dζ 。r → 0 のとき,上式の右辺は Cr f(0) ζ dζ に収束し 1,前節で説明した 1 z の積分 Cr f(0) ζ dζ = f(0) Cr 1 ζ dζ = 2πif(0) するのかは,参考文献を参照してください。 数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp 同じ経路を逆方向だから       打ち消し合う
  • 79.
    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. コーシーの積分公式 O C Cr P Q グレーの部分では正則 コーシーの積分定理により, 両者を結ぶ線分 PQを考えます。関数 ζ は原点で正則ではありませんが,P か 周→ PQ → Cr を逆向きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線 ζ) は正則です。よって,コーシーの積分定理により C f(ζ) ζ dζ + Q P f(ζ) ζ dζ + −Cr f(ζ) ζ dζ + P Q f(ζ) ζ dζ = 0 の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に沿った積分は に沿った積分 となるので, C f(ζ) ζ dζ = Cr f(ζ) ζ dζ 。r → 0 のとき,上式の右辺は Cr f(0) ζ dζ に収束し 1,前節で説明した 1 z の積分 Cr f(0) ζ dζ = f(0) Cr 1 ζ dζ = 2πif(0) するのかは,参考文献を参照してください。 数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp 同じ経路を逆方向だから       打ち消し合う
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    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. コーシーの積分公式 O C Cr P Q グレーの部分では正則 コーシーの積分定理により, 両者を結ぶ線分 PQを考えます。関数 ζ は原点で正則ではありませんが,P か 周→ PQ → Cr を逆向きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線 ζ) は正則です。よって,コーシーの積分定理により C f(ζ) ζ dζ + Q P f(ζ) ζ dζ + −Cr f(ζ) ζ dζ + P Q f(ζ) ζ dζ = 0 の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に沿った積分は に沿った積分 となるので, C f(ζ) ζ dζ = Cr f(ζ) ζ dζ 。r → 0 のとき,上式の右辺は Cr f(0) ζ dζ に収束し 1,前節で説明した 1 z の積分 Cr f(0) ζ dζ = f(0) Cr 1 ζ dζ = 2πif(0) するのかは,参考文献を参照してください。 数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp C とは逆回りだからマイナス 同じ経路を逆方向だから       打ち消し合う
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    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. コーシーの積分公式 O C Cr P Q グレーの部分では正則 コーシーの積分定理により, 両者を結ぶ線分 PQを考えます。関数 ζ は原点で正則ではありませんが,P か 周→ PQ → Cr を逆向きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線 ζ) は正則です。よって,コーシーの積分定理により C f(ζ) ζ dζ + Q P f(ζ) ζ dζ + −Cr f(ζ) ζ dζ + P Q f(ζ) ζ dζ = 0 の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に沿った積分は に沿った積分 となるので, C f(ζ) ζ dζ = Cr f(ζ) ζ dζ 。r → 0 のとき,上式の右辺は Cr f(0) ζ dζ に収束し 1,前節で説明した 1 z の積分 Cr f(0) ζ dζ = f(0) Cr 1 ζ dζ = 2πif(0) するのかは,参考文献を参照してください。 数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp C とは逆回りだからマイナス 同じ経路を逆方向だから       打ち消し合う の向きに1周→ PQ → Cr を逆向きに1周→ QP という経路を考えると 部で関数 f(ζ) ζ は正則です。よって,コーシーの積分定理により C f(ζ) ζ dζ + Q P f(ζ) ζ dζ + −Cr f(ζ) ζ dζ + P Q f で,P → Q の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方 の正の方向に沿った積分 となるので, −Cr f(ζ) ζ dζ = − Cr f(ζ) ζ dζ C f(ζ) ζ dζ = Cr f(ζ) ζ dζ 浅野 晃/応用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) htt
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    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. コーシーの積分公式 O C Cr P Q グレーの部分では正則 コーシーの積分定理により, 両者を結ぶ線分 PQを考えます。関数 ζ は原点で正則ではありませんが,P か 周→ PQ → Cr を逆向きに1周→ QP という経路を考えると,この経路は閉曲線 ζ) は正則です。よって,コーシーの積分定理により C f(ζ) ζ dζ + Q P f(ζ) ζ dζ + −Cr f(ζ) ζ dζ + P Q f(ζ) ζ dζ = 0 の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に沿った積分は に沿った積分 となるので, C f(ζ) ζ dζ = Cr f(ζ) ζ dζ 。r → 0 のとき,上式の右辺は Cr f(0) ζ dζ に収束し 1,前節で説明した 1 z の積分 Cr f(0) ζ dζ = f(0) Cr 1 ζ dζ = 2πif(0) するのかは,参考文献を参照してください。 数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp C とは逆回りだからマイナス 同じ経路を逆方向だから       打ち消し合う の向きに1周→ PQ → Cr を逆向きに1周→ QP という経路を考えると 部で関数 f(ζ) ζ は正則です。よって,コーシーの積分定理により C f(ζ) ζ dζ + Q P f(ζ) ζ dζ + −Cr f(ζ) ζ dζ + P Q f で,P → Q の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方 の正の方向に沿った積分 となるので, −Cr f(ζ) ζ dζ = − Cr f(ζ) ζ dζ C f(ζ) ζ dζ = Cr f(ζ) ζ dζ 浅野 晃/応用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) htt つまり の」と考えれば,ある点での関数の値が周囲での値によって決まっ 思議ではありません。 (6) 式の意味を考えるため,図 1 のような,原点を囲む閉曲線 C Cr,それに両者を結ぶ線分 PQ を考えます。関数 f(ζ) ζ は原点で正 の向きに1周→ PQ → Cr を逆向きに1周→ QP という経路を考え 部で関数 f(ζ) ζ は正則です。よって,コーシーの積分定理により C f(ζ) ζ dζ + Q P f(ζ) ζ dζ + −Cr f(ζ) ζ dζ + で,P → Q の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の の正の方向に沿った積分 となるので, C f(ζ) ζ dζ = Cr f(ζ) ζ dζ となります。r → 0 のとき,上式の右辺は f(0) dζ に収束し 1,
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    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. コーシーの積分公式 O C Cr P Q 積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に沿った積分は (−1)× C ので, C f(ζ) ζ dζ = Cr f(ζ) ζ dζ (8 式の右辺は Cr f(0) ζ dζ に収束し 1,前節で説明した 1 z の積分を使うと Cr f(0) ζ dζ = f(0) Cr 1 ζ dζ = 2πif(0) (9 照してください。 学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp/  2/7 ページ
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    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. コーシーの積分公式 O C Cr P Q 内側の円の半径→0とすると 積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に沿った積分は (−1)× C ので, C f(ζ) ζ dζ = Cr f(ζ) ζ dζ (8 式の右辺は Cr f(0) ζ dζ に収束し 1,前節で説明した 1 z の積分を使うと Cr f(0) ζ dζ = f(0) Cr 1 ζ dζ = 2πif(0) (9 照してください。 学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp/  2/7 ページ
  • 85.
    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. コーシーの積分公式 O C Cr P Q 内側の円の半径→0とすると 積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に沿った積分は (−1)× C ので, C f(ζ) ζ dζ = Cr f(ζ) ζ dζ (8 式の右辺は Cr f(0) ζ dζ に収束し 1,前節で説明した 1 z の積分を使うと Cr f(0) ζ dζ = f(0) Cr 1 ζ dζ = 2πif(0) (9 照してください。 学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp/  2/7 ページ
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    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. コーシーの積分公式 O C Cr P Q 内側の円の半径→0とすると 積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に沿った積分は (−1)× C ので, C f(ζ) ζ dζ = Cr f(ζ) ζ dζ (8 式の右辺は Cr f(0) ζ dζ に収束し 1,前節で説明した 1 z の積分を使うと Cr f(0) ζ dζ = f(0) Cr 1 ζ dζ = 2πif(0) (9 照してください。 学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp/  2/7 ページ で,P → Q の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に の正の方向に沿った積分 となるので, C f(ζ) ζ dζ = Cr f(ζ) ζ dζ となります。r → 0 のとき,上式の右辺は Cr f(0) ζ dζ に収束し 1,前節で説明 Cr f(0) ζ dζ = f(0) Cr 1 ζ dζ = 2πif(0) 1 なぜ収束するのかは,参考文献を参照してください。 浅野 晃/応用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://r に収束する (詳細略)
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    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. コーシーの積分公式 O C Cr P Q 内側の円の半径→0とすると 積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に沿った積分は (−1)× C ので, C f(ζ) ζ dζ = Cr f(ζ) ζ dζ (8 式の右辺は Cr f(0) ζ dζ に収束し 1,前節で説明した 1 z の積分を使うと Cr f(0) ζ dζ = f(0) Cr 1 ζ dζ = 2πif(0) (9 照してください。 学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp/  2/7 ページ で,P → Q の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に の正の方向に沿った積分 となるので, C f(ζ) ζ dζ = Cr f(ζ) ζ dζ となります。r → 0 のとき,上式の右辺は Cr f(0) ζ dζ に収束し 1,前節で説明 Cr f(0) ζ dζ = f(0) Cr 1 ζ dζ = 2πif(0) 1 なぜ収束するのかは,参考文献を参照してください。 浅野 晃/応用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://r に収束する (詳細略) C ζ P ζ −Cr ζ Q で,P → Q の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方 の正の方向に沿った積分 となるので, C f(ζ) ζ dζ = Cr f(ζ) ζ dζ となります。r → 0 のとき,上式の右辺は Cr f(0) ζ dζ に収束し 1,前節 Cr f(0) ζ dζ = f(0) Cr 1 ζ dζ = 2πif(0) 1 なぜ収束するのかは,参考文献を参照してください。 浅野 晃/応用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) ht
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    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. コーシーの積分公式 O C Cr P Q 内側の円の半径→0とすると 積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に沿った積分は (−1)× C ので, C f(ζ) ζ dζ = Cr f(ζ) ζ dζ (8 式の右辺は Cr f(0) ζ dζ に収束し 1,前節で説明した 1 z の積分を使うと Cr f(0) ζ dζ = f(0) Cr 1 ζ dζ = 2πif(0) (9 照してください。 学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp/  2/7 ページ で,P → Q の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に の正の方向に沿った積分 となるので, C f(ζ) ζ dζ = Cr f(ζ) ζ dζ となります。r → 0 のとき,上式の右辺は Cr f(0) ζ dζ に収束し 1,前節で説明 Cr f(0) ζ dζ = f(0) Cr 1 ζ dζ = 2πif(0) 1 なぜ収束するのかは,参考文献を参照してください。 浅野 晃/応用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://r に収束する (詳細略) C ζ P ζ −Cr ζ Q で,P → Q の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方 の正の方向に沿った積分 となるので, C f(ζ) ζ dζ = Cr f(ζ) ζ dζ となります。r → 0 のとき,上式の右辺は Cr f(0) ζ dζ に収束し 1,前節 Cr f(0) ζ dζ = f(0) Cr 1 ζ dζ = 2πif(0) 1 なぜ収束するのかは,参考文献を参照してください。 浅野 晃/応用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) ht
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    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. コーシーの積分公式 O C Cr P Q 内側の円の半径→0とすると 積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に沿った積分は (−1)× C ので, C f(ζ) ζ dζ = Cr f(ζ) ζ dζ (8 式の右辺は Cr f(0) ζ dζ に収束し 1,前節で説明した 1 z の積分を使うと Cr f(0) ζ dζ = f(0) Cr 1 ζ dζ = 2πif(0) (9 照してください。 学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp/  2/7 ページ で,P → Q の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に の正の方向に沿った積分 となるので, C f(ζ) ζ dζ = Cr f(ζ) ζ dζ となります。r → 0 のとき,上式の右辺は Cr f(0) ζ dζ に収束し 1,前節で説明 Cr f(0) ζ dζ = f(0) Cr 1 ζ dζ = 2πif(0) 1 なぜ収束するのかは,参考文献を参照してください。 浅野 晃/応用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://r に収束する (詳細略) C ζ P ζ −Cr ζ Q で,P → Q の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方 の正の方向に沿った積分 となるので, C f(ζ) ζ dζ = Cr f(ζ) ζ dζ となります。r → 0 のとき,上式の右辺は Cr f(0) ζ dζ に収束し 1,前節 Cr f(0) ζ dζ = f(0) Cr 1 ζ dζ = 2πif(0) 1 なぜ収束するのかは,参考文献を参照してください。 浅野 晃/応用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) ht
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    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. コーシーの積分公式 O C Cr P Q 内側の円の半径→0とすると 積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に沿った積分は (−1)× C ので, C f(ζ) ζ dζ = Cr f(ζ) ζ dζ (8 式の右辺は Cr f(0) ζ dζ に収束し 1,前節で説明した 1 z の積分を使うと Cr f(0) ζ dζ = f(0) Cr 1 ζ dζ = 2πif(0) (9 照してください。 学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp/  2/7 ページ で,P → Q の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に の正の方向に沿った積分 となるので, C f(ζ) ζ dζ = Cr f(ζ) ζ dζ となります。r → 0 のとき,上式の右辺は Cr f(0) ζ dζ に収束し 1,前節で説明 Cr f(0) ζ dζ = f(0) Cr 1 ζ dζ = 2πif(0) 1 なぜ収束するのかは,参考文献を参照してください。 浅野 晃/応用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://r に収束する (詳細略) C ζ P ζ −Cr ζ Q で,P → Q の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方 の正の方向に沿った積分 となるので, C f(ζ) ζ dζ = Cr f(ζ) ζ dζ となります。r → 0 のとき,上式の右辺は Cr f(0) ζ dζ に収束し 1,前節 Cr f(0) ζ dζ = f(0) Cr 1 ζ dζ = 2πif(0) 1 なぜ収束するのかは,参考文献を参照してください。 浅野 晃/応用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) ht よって
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    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. コーシーの積分公式 O C Cr P Q 内側の円の半径→0とすると 積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に沿った積分は (−1)× C ので, C f(ζ) ζ dζ = Cr f(ζ) ζ dζ (8 式の右辺は Cr f(0) ζ dζ に収束し 1,前節で説明した 1 z の積分を使うと Cr f(0) ζ dζ = f(0) Cr 1 ζ dζ = 2πif(0) (9 照してください。 学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp/  2/7 ページ で,P → Q の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方向)に の正の方向に沿った積分 となるので, C f(ζ) ζ dζ = Cr f(ζ) ζ dζ となります。r → 0 のとき,上式の右辺は Cr f(0) ζ dζ に収束し 1,前節で説明 Cr f(0) ζ dζ = f(0) Cr 1 ζ dζ = 2πif(0) 1 なぜ収束するのかは,参考文献を参照してください。 浅野 晃/応用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://r に収束する (詳細略) C ζ P ζ −Cr ζ Q で,P → Q の積分と Q → P の積分は打ち消し合い,−Cr(Cr の負の方 の正の方向に沿った積分 となるので, C f(ζ) ζ dζ = Cr f(ζ) ζ dζ となります。r → 0 のとき,上式の右辺は Cr f(0) ζ dζ に収束し 1,前節 Cr f(0) ζ dζ = f(0) Cr 1 ζ dζ = 2πif(0) 1 なぜ収束するのかは,参考文献を参照してください。 浅野 晃/応用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) ht よって P 図 1: コーシーの積分公式 コーシーの積分公式 コーシーの積分公式は,領域 D で正則な関数 f の点 z における 向に1周する閉曲線 C に沿った積分を使って f(z) = 1 2πi C f(ζ) ζ − z dζ と表されるというものです。とくに z = 0 のとき,C を原点を囲 f(0) = 1 2πi C f(ζ) ζ dζ となります。この公式は,正則関数 f の点 z での値は,z を囲む とを示しています。正則関数を「軟らかい板を,ぐにゃぐにゃと
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    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. ここからの見通し 孤立特異点とは f(z) = 1/ z −1 −0.5 0 0.5 1 −1 −0.5 0 0.5 1 −20 −15 −10 −5 0 5 10 15 20 こういう,正則関数にあいた「穴」 (1点を除いて正則)
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    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. ローラン級数展開 孤立特異点の周りの経路で積分 前と同じ考えで,コーシーの積分公式より a C Cʹ P Q Cʹʹ 図 2: 孤立特異点とローラン級数展開 前と同じ経路で り,今日の最初に述べた「穴」です。 のとき,aを中心とする円周 C と,その内部にありやはり a を中心とする円 に,P から C を正の向きに1周→ PQ → C′ を逆向きに1周→ QP という閉 と,経路の内部で f(z) は正則ですから,f(z) をコーシーの積分公式を用いて と同様の関係を考慮すると f(z) = 1 2πi C f(ζ) ζ − z dζ − 1 2πi C′ f(ζ) ζ − z dζ ります。 こで,(10) 式の第1項の積分の過程では,ζ が外側の経路 C を動き,z は | < |ζ − a| です。そこで, 1 ζ − z = 1 (ζ − a) − (z − a) = 1 ζ − a · 1 1 − z − a ζ − a 形すると,右辺の 2 つめの分数は初項 1,公比 z − a ζ − a の等比級数の和で表され
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    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. ローラン級数展開 孤立特異点の周りの経路で積分 前と同じ考えで,コーシーの積分公式より a C Cʹ P Q Cʹʹ 図 2: 孤立特異点とローラン級数展開 前と同じ経路で り,今日の最初に述べた「穴」です。 のとき,aを中心とする円周 C と,その内部にありやはり a を中心とする円 に,P から C を正の向きに1周→ PQ → C′ を逆向きに1周→ QP という閉 と,経路の内部で f(z) は正則ですから,f(z) をコーシーの積分公式を用いて と同様の関係を考慮すると f(z) = 1 2πi C f(ζ) ζ − z dζ − 1 2πi C′ f(ζ) ζ − z dζ ります。 こで,(10) 式の第1項の積分の過程では,ζ が外側の経路 C を動き,z は | < |ζ − a| です。そこで, 1 ζ − z = 1 (ζ − a) − (z − a) = 1 ζ − a · 1 1 − z − a ζ − a 形すると,右辺の 2 つめの分数は初項 1,公比 z − a ζ − a の等比級数の和で表され
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    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. ローラン級数展開 孤立特異点の周りの経路で積分 前と同じ考えで,コーシーの積分公式より a C Cʹ P Q Cʹʹ 図 2: 孤立特異点とローラン級数展開 前と同じ経路で り,今日の最初に述べた「穴」です。 のとき,aを中心とする円周 C と,その内部にありやはり a を中心とする円 に,P から C を正の向きに1周→ PQ → C′ を逆向きに1周→ QP という閉 と,経路の内部で f(z) は正則ですから,f(z) をコーシーの積分公式を用いて と同様の関係を考慮すると f(z) = 1 2πi C f(ζ) ζ − z dζ − 1 2πi C′ f(ζ) ζ − z dζ ります。 こで,(10) 式の第1項の積分の過程では,ζ が外側の経路 C を動き,z は | < |ζ − a| です。そこで, 1 ζ − z = 1 (ζ − a) − (z − a) = 1 ζ − a · 1 1 − z − a ζ − a 形すると,右辺の 2 つめの分数は初項 1,公比 z − a ζ − a の等比級数の和で表され
  • 99.
    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. ローラン級数展開f(z) は正則ですから,f(z) をコーシーの積分公式を用いて表すことができま 考慮すると f(z)= 1 2πi C f(ζ) ζ − z dζ − 1 2πi C′ f(ζ) ζ − z dζ 第1項の積分の過程では,ζ が外側の経路 C を動き,z は C の内部にある 。そこで, 1 ζ − z = 1 (ζ − a) − (z − a) = 1 ζ − a · 1 1 − z − a ζ − a の 2 つめの分数は初項 1,公比 z − a ζ − a の等比級数の和で表され, 1 ζ − z = 1 ζ − a 1 + z − a ζ − a + z − a ζ − a 2 + · · ·
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    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. ローラン級数展開f(z) は正則ですから,f(z) をコーシーの積分公式を用いて表すことができま 考慮すると f(z)= 1 2πi C f(ζ) ζ − z dζ − 1 2πi C′ f(ζ) ζ − z dζ 第1項の積分の過程では,ζ が外側の経路 C を動き,z は C の内部にある 。そこで, 1 ζ − z = 1 (ζ − a) − (z − a) = 1 ζ − a · 1 1 − z − a ζ − a の 2 つめの分数は初項 1,公比 z − a ζ − a の等比級数の和で表され, 1 ζ − z = 1 ζ − a 1 + z − a ζ − a + z − a ζ − a 2 + · · ·
  • 101.
    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. ローラン級数展開f(z) は正則ですから,f(z) をコーシーの積分公式を用いて表すことができま 考慮すると f(z)= 1 2πi C f(ζ) ζ − z dζ − 1 2πi C′ f(ζ) ζ − z dζ 第1項の積分の過程では,ζ が外側の経路 C を動き,z は C の内部にある 。そこで, 1 ζ − z = 1 (ζ − a) − (z − a) = 1 ζ − a · 1 1 − z − a ζ − a の 2 つめの分数は初項 1,公比 z − a ζ − a の等比級数の和で表され, 1 ζ − z = 1 ζ − a 1 + z − a ζ − a + z − a ζ − a 2 + · · · f(z) = 1 2πi C f(ζ) ζ − z dζ − 1 2πi C′ f(ζ) ζ − z dζ 。 (10) 式の第1項の積分の過程では,ζ が外側の経路 C を動き,z は C − a| です。そこで, 1 ζ − z = 1 (ζ − a) − (z − a) = 1 ζ − a · 1 1 − z − a ζ − a と,右辺の 2 つめの分数は初項 1,公比 z − a ζ − a の等比級数の和で表され, 1 ζ − z = 1 ζ − a 1 + z − a ζ − a + z − a ζ − a 2 + · · · 。同様に,(10) 式の第2項の積分の過程では,ζ が内側の経路 C′ を動き
  • 102.
    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. ローラン級数展開f(z) は正則ですから,f(z) をコーシーの積分公式を用いて表すことができま 考慮すると f(z)= 1 2πi C f(ζ) ζ − z dζ − 1 2πi C′ f(ζ) ζ − z dζ 第1項の積分の過程では,ζ が外側の経路 C を動き,z は C の内部にある 。そこで, 1 ζ − z = 1 (ζ − a) − (z − a) = 1 ζ − a · 1 1 − z − a ζ − a の 2 つめの分数は初項 1,公比 z − a ζ − a の等比級数の和で表され, 1 ζ − z = 1 ζ − a 1 + z − a ζ − a + z − a ζ − a 2 + · · · f(z) = 1 2πi C f(ζ) ζ − z dζ − 1 2πi C′ f(ζ) ζ − z dζ 。 (10) 式の第1項の積分の過程では,ζ が外側の経路 C を動き,z は C − a| です。そこで, 1 ζ − z = 1 (ζ − a) − (z − a) = 1 ζ − a · 1 1 − z − a ζ − a と,右辺の 2 つめの分数は初項 1,公比 z − a ζ − a の等比級数の和で表され, 1 ζ − z = 1 ζ − a 1 + z − a ζ − a + z − a ζ − a 2 + · · · 。同様に,(10) 式の第2項の積分の過程では,ζ が内側の経路 C′ を動き
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    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. ローラン級数展開 等比級数の形 f(z) は正則ですから,f(z) をコーシーの積分公式を用いて表すことができま 考慮すると f(z)= 1 2πi C f(ζ) ζ − z dζ − 1 2πi C′ f(ζ) ζ − z dζ 第1項の積分の過程では,ζ が外側の経路 C を動き,z は C の内部にある 。そこで, 1 ζ − z = 1 (ζ − a) − (z − a) = 1 ζ − a · 1 1 − z − a ζ − a の 2 つめの分数は初項 1,公比 z − a ζ − a の等比級数の和で表され, 1 ζ − z = 1 ζ − a 1 + z − a ζ − a + z − a ζ − a 2 + · · · f(z) = 1 2πi C f(ζ) ζ − z dζ − 1 2πi C′ f(ζ) ζ − z dζ 。 (10) 式の第1項の積分の過程では,ζ が外側の経路 C を動き,z は C − a| です。そこで, 1 ζ − z = 1 (ζ − a) − (z − a) = 1 ζ − a · 1 1 − z − a ζ − a と,右辺の 2 つめの分数は初項 1,公比 z − a ζ − a の等比級数の和で表され, 1 ζ − z = 1 ζ − a 1 + z − a ζ − a + z − a ζ − a 2 + · · · 。同様に,(10) 式の第2項の積分の過程では,ζ が内側の経路 C′ を動き
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    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. ローラン級数展開 等比級数の形 f(z) は正則ですから,f(z) をコーシーの積分公式を用いて表すことができま 考慮すると f(z)= 1 2πi C f(ζ) ζ − z dζ − 1 2πi C′ f(ζ) ζ − z dζ 第1項の積分の過程では,ζ が外側の経路 C を動き,z は C の内部にある 。そこで, 1 ζ − z = 1 (ζ − a) − (z − a) = 1 ζ − a · 1 1 − z − a ζ − a の 2 つめの分数は初項 1,公比 z − a ζ − a の等比級数の和で表され, 1 ζ − z = 1 ζ − a 1 + z − a ζ − a + z − a ζ − a 2 + · · · f(z) = 1 2πi C f(ζ) ζ − z dζ − 1 2πi C′ f(ζ) ζ − z dζ 。 (10) 式の第1項の積分の過程では,ζ が外側の経路 C を動き,z は C − a| です。そこで, 1 ζ − z = 1 (ζ − a) − (z − a) = 1 ζ − a · 1 1 − z − a ζ − a と,右辺の 2 つめの分数は初項 1,公比 z − a ζ − a の等比級数の和で表され, 1 ζ − z = 1 ζ − a 1 + z − a ζ − a + z − a ζ − a 2 + · · · 。同様に,(10) 式の第2項の積分の過程では,ζ が内側の経路 C′ を動き
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    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. ローラン級数展開 等比級数の形 f(z) は正則ですから,f(z) をコーシーの積分公式を用いて表すことができま 考慮すると f(z)= 1 2πi C f(ζ) ζ − z dζ − 1 2πi C′ f(ζ) ζ − z dζ 第1項の積分の過程では,ζ が外側の経路 C を動き,z は C の内部にある 。そこで, 1 ζ − z = 1 (ζ − a) − (z − a) = 1 ζ − a · 1 1 − z − a ζ − a の 2 つめの分数は初項 1,公比 z − a ζ − a の等比級数の和で表され, 1 ζ − z = 1 ζ − a 1 + z − a ζ − a + z − a ζ − a 2 + · · · f(z) = 1 2πi C f(ζ) ζ − z dζ − 1 2πi C′ f(ζ) ζ − z dζ 。 (10) 式の第1項の積分の過程では,ζ が外側の経路 C を動き,z は C − a| です。そこで, 1 ζ − z = 1 (ζ − a) − (z − a) = 1 ζ − a · 1 1 − z − a ζ − a と,右辺の 2 つめの分数は初項 1,公比 z − a ζ − a の等比級数の和で表され, 1 ζ − z = 1 ζ − a 1 + z − a ζ − a + z − a ζ − a 2 + · · · 。同様に,(10) 式の第2項の積分の過程では,ζ が内側の経路 C′ を動き ζ は外側の経路上だから a C Cʹ P Q Cʹʹ 図 2: 孤立特異点とローラン級数展開
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    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. ローラン級数展開 等比級数の形 f(z) は正則ですから,f(z) をコーシーの積分公式を用いて表すことができま 考慮すると f(z)= 1 2πi C f(ζ) ζ − z dζ − 1 2πi C′ f(ζ) ζ − z dζ 第1項の積分の過程では,ζ が外側の経路 C を動き,z は C の内部にある 。そこで, 1 ζ − z = 1 (ζ − a) − (z − a) = 1 ζ − a · 1 1 − z − a ζ − a の 2 つめの分数は初項 1,公比 z − a ζ − a の等比級数の和で表され, 1 ζ − z = 1 ζ − a 1 + z − a ζ − a + z − a ζ − a 2 + · · · f(z) = 1 2πi C f(ζ) ζ − z dζ − 1 2πi C′ f(ζ) ζ − z dζ 。 (10) 式の第1項の積分の過程では,ζ が外側の経路 C を動き,z は C − a| です。そこで, 1 ζ − z = 1 (ζ − a) − (z − a) = 1 ζ − a · 1 1 − z − a ζ − a と,右辺の 2 つめの分数は初項 1,公比 z − a ζ − a の等比級数の和で表され, 1 ζ − z = 1 ζ − a 1 + z − a ζ − a + z − a ζ − a 2 + · · · 。同様に,(10) 式の第2項の積分の過程では,ζ が内側の経路 C′ を動き ζ は外側の経路上だから a C Cʹ P Q Cʹʹ 図 2: 孤立特異点とローラン級数展開 絶対値が1より小さく,収束する
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    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. ローラン級数展開 等比級数の形 f(z) は正則ですから,f(z) をコーシーの積分公式を用いて表すことができま 考慮すると f(z)= 1 2πi C f(ζ) ζ − z dζ − 1 2πi C′ f(ζ) ζ − z dζ 第1項の積分の過程では,ζ が外側の経路 C を動き,z は C の内部にある 。そこで, 1 ζ − z = 1 (ζ − a) − (z − a) = 1 ζ − a · 1 1 − z − a ζ − a の 2 つめの分数は初項 1,公比 z − a ζ − a の等比級数の和で表され, 1 ζ − z = 1 ζ − a 1 + z − a ζ − a + z − a ζ − a 2 + · · · f(z) = 1 2πi C f(ζ) ζ − z dζ − 1 2πi C′ f(ζ) ζ − z dζ 。 (10) 式の第1項の積分の過程では,ζ が外側の経路 C を動き,z は C − a| です。そこで, 1 ζ − z = 1 (ζ − a) − (z − a) = 1 ζ − a · 1 1 − z − a ζ − a と,右辺の 2 つめの分数は初項 1,公比 z − a ζ − a の等比級数の和で表され, 1 ζ − z = 1 ζ − a 1 + z − a ζ − a + z − a ζ − a 2 + · · · 。同様に,(10) 式の第2項の積分の過程では,ζ が内側の経路 C′ を動き ζ は外側の経路上だから a C Cʹ P Q Cʹʹ 図 2: 孤立特異点とローラン級数展開 絶対値が1より小さく,収束する 考慮すると f(z) = 1 2πi C f(ζ) ζ − z dζ − 1 2πi C′ f(ζ) ζ − z dζ (10 第1項の積分の過程では,ζ が外側の経路 C を動き,z は C の内部にあるので 。そこで, 1 ζ − z = 1 (ζ − a) − (z − a) = 1 ζ − a · 1 1 − z − a ζ − a (11 の 2 つめの分数は初項 1,公比 z − a ζ − a の等比級数の和で表され, 1 ζ − z = 1 ζ − a 1 + z − a ζ − a + z − a ζ − a 2 + · · · (12 ,(10) 式の第2項の積分の過程では,ζ が内側の経路 C′ を動き,z は C′ の外部に
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    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. ローラン級数展開f(z) は正則ですから,f(z) をコーシーの積分公式を用いて表すことができま 考慮すると f(z)= 1 2πi C f(ζ) ζ − z dζ − 1 2πi C′ f(ζ) ζ − z dζ 第1項の積分の過程では,ζ が外側の経路 C を動き,z は C の内部にある 。そこで, 1 ζ − z = 1 (ζ − a) − (z − a) = 1 ζ − a · 1 1 − z − a ζ − a の 2 つめの分数は初項 1,公比 z − a ζ − a の等比級数の和で表され, 1 ζ − z = 1 ζ − a 1 + z − a ζ − a + z − a ζ − a 2 + · · · す。そこで, 1 ζ − z = 1 (ζ − a) − (z − a) = 1 ζ − a · 1 1 − z − a ζ − a (1 辺の 2 つめの分数は初項 1,公比 z − a ζ − a の等比級数の和で表され, 1 ζ − z = 1 ζ − a 1 + z − a ζ − a + z − a ζ − a 2 + · · · (1 に,(10) 式の第2項の積分の過程では,ζ が内側の経路 C′ を動き,z は C′ の外部 を参照してください。 )(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp/  3/7 ペー
  • 109.
    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. ローラン級数展開f(z) は正則ですから,f(z) をコーシーの積分公式を用いて表すことができま 考慮すると f(z)= 1 2πi C f(ζ) ζ − z dζ − 1 2πi C′ f(ζ) ζ − z dζ 第1項の積分の過程では,ζ が外側の経路 C を動き,z は C の内部にある 。そこで, 1 ζ − z = 1 (ζ − a) − (z − a) = 1 ζ − a · 1 1 − z − a ζ − a の 2 つめの分数は初項 1,公比 z − a ζ − a の等比級数の和で表され, 1 ζ − z = 1 ζ − a 1 + z − a ζ − a + z − a ζ − a 2 + · · · す。そこで, 1 ζ − z = 1 (ζ − a) − (z − a) = 1 ζ − a · 1 1 − z − a ζ − a (1 辺の 2 つめの分数は初項 1,公比 z − a ζ − a の等比級数の和で表され, 1 ζ − z = 1 ζ − a 1 + z − a ζ − a + z − a ζ − a 2 + · · · (1 に,(10) 式の第2項の積分の過程では,ζ が内側の経路 C′ を動き,z は C′ の外部 を参照してください。 )(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp/  3/7 ペー
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    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. ローラン級数展開f(z) は正則ですから,f(z) をコーシーの積分公式を用いて表すことができま 考慮すると f(z)= 1 2πi C f(ζ) ζ − z dζ − 1 2πi C′ f(ζ) ζ − z dζ 第1項の積分の過程では,ζ が外側の経路 C を動き,z は C の内部にある 。そこで, 1 ζ − z = 1 (ζ − a) − (z − a) = 1 ζ − a · 1 1 − z − a ζ − a の 2 つめの分数は初項 1,公比 z − a ζ − a の等比級数の和で表され, 1 ζ − z = 1 ζ − a 1 + z − a ζ − a + z − a ζ − a 2 + · · · こちらの ζ は内側の経路上 す。そこで, 1 ζ − z = 1 (ζ − a) − (z − a) = 1 ζ − a · 1 1 − z − a ζ − a (1 辺の 2 つめの分数は初項 1,公比 z − a ζ − a の等比級数の和で表され, 1 ζ − z = 1 ζ − a 1 + z − a ζ − a + z − a ζ − a 2 + · · · (1 に,(10) 式の第2項の積分の過程では,ζ が内側の経路 C′ を動き,z は C′ の外部 を参照してください。 )(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp/  3/7 ペー a C Cʹ P Q Cʹʹ 図 2: 孤立特異点とローラン級数展開
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    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. ローラン級数展開f(z) は正則ですから,f(z) をコーシーの積分公式を用いて表すことができま 考慮すると f(z)= 1 2πi C f(ζ) ζ − z dζ − 1 2πi C′ f(ζ) ζ − z dζ 第1項の積分の過程では,ζ が外側の経路 C を動き,z は C の内部にある 。そこで, 1 ζ − z = 1 (ζ − a) − (z − a) = 1 ζ − a · 1 1 − z − a ζ − a の 2 つめの分数は初項 1,公比 z − a ζ − a の等比級数の和で表され, 1 ζ − z = 1 ζ − a 1 + z − a ζ − a + z − a ζ − a 2 + · · · こちらの ζ は内側の経路上 す。そこで, 1 ζ − z = 1 (ζ − a) − (z − a) = 1 ζ − a · 1 1 − z − a ζ − a (1 辺の 2 つめの分数は初項 1,公比 z − a ζ − a の等比級数の和で表され, 1 ζ − z = 1 ζ − a 1 + z − a ζ − a + z − a ζ − a 2 + · · · (1 に,(10) 式の第2項の積分の過程では,ζ が内側の経路 C′ を動き,z は C′ の外部 を参照してください。 )(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp/  3/7 ペー a C Cʹ P Q Cʹʹ 図 2: 孤立特異点とローラン級数展開 あるので |ζ − a| < |z − a| で, 1 ζ − z = −1 ζ − a 1 + ζ − a z − a + ζ − a z − a 2 + · · · と表されます。 (12) 式,(13) 式を (11) 式に代入すると, f(z) = · · · + a−n (z − a)n + a−(n−1) (z − a)n−1 + · · · + a−1 z − a + a0 + a1(z − a) + · · · + an−1(z − a)n−1 + an(z −
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    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. ローラン級数展開 以上から 1 ζ − z = −1 ζ− a 1 + ζ − a z − a + ζ − a z − a + · · · ます。 ,(13) 式を (10) 式に代入すると, f(z) = · · · + a−n (z − a)n + a−(n−1) (z − a)n−1 + · · · + a−1 z − a + a0 + a1(z − a) + · · · + an−1(z − a)n−1 + an(z − a)n + · · · an = 1 2πi C f(ζ) (ζ − a)n+1 dζ (n = 0, 1, 2, . . . ) a−n = 1 2πi C′ f(ζ)(ζ − a)n−1 dζ (n = 1, 2, . . . ) す 3。 ,図 2 の円環領域で f(z) は正則なので,コーシーの積分定理により 1 2πi C f(ζ)(ζ − a)n−1 dζ − 1 2πi C′ f(ζ)(ζ − a)n−1 dζ = 0 ζ − z = ζ − a 1 + z − a + z − a + · · · ます。 ,(13) 式を (10) 式に代入すると, f(z) = · · · + a−n (z − a)n + a−(n−1) (z − a)n−1 + · · · + a−1 z − a + a0 + a1(z − a) + · · · + an−1(z − a)n−1 + an(z − a)n + · · · an = 1 2πi C f(ζ) (ζ − a)n+1 dζ (n = 0, 1, 2, . . . ) a−n = 1 2πi C′ f(ζ)(ζ − a)n−1 dζ (n = 1, 2, . . . ) す 3。 ,図 2 の円環領域で f(z) は正則なので,コーシーの積分定理により 1 2πi C f(ζ)(ζ − a)n−1 dζ − 1 2πi C′ f(ζ)(ζ − a)n−1 dζ = 0
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    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. ローラン級数展開 以上から 1 ζ − z = −1 ζ− a 1 + ζ − a z − a + ζ − a z − a + · · · ます。 ,(13) 式を (10) 式に代入すると, f(z) = · · · + a−n (z − a)n + a−(n−1) (z − a)n−1 + · · · + a−1 z − a + a0 + a1(z − a) + · · · + an−1(z − a)n−1 + an(z − a)n + · · · an = 1 2πi C f(ζ) (ζ − a)n+1 dζ (n = 0, 1, 2, . . . ) a−n = 1 2πi C′ f(ζ)(ζ − a)n−1 dζ (n = 1, 2, . . . ) す 3。 ,図 2 の円環領域で f(z) は正則なので,コーシーの積分定理により 1 2πi C f(ζ)(ζ − a)n−1 dζ − 1 2πi C′ f(ζ)(ζ − a)n−1 dζ = 0 ζ − z = ζ − a 1 + z − a + z − a + · · · ます。 ,(13) 式を (10) 式に代入すると, f(z) = · · · + a−n (z − a)n + a−(n−1) (z − a)n−1 + · · · + a−1 z − a + a0 + a1(z − a) + · · · + an−1(z − a)n−1 + an(z − a)n + · · · an = 1 2πi C f(ζ) (ζ − a)n+1 dζ (n = 0, 1, 2, . . . ) a−n = 1 2πi C′ f(ζ)(ζ − a)n−1 dζ (n = 1, 2, . . . ) す 3。 ,図 2 の円環領域で f(z) は正則なので,コーシーの積分定理により 1 2πi C f(ζ)(ζ − a)n−1 dζ − 1 2πi C′ f(ζ)(ζ − a)n−1 dζ = 0 孤立特異点 a のまわりのローラン級数
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    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. ローラン級数展開れます。 式,(13) 式を (10)式に代入すると, f(z) = · · · + a−n (z − a)n + a−(n−1) (z − a)n−1 + · · · + a−1 z − a + a0 + a1(z − a) + · · · + an−1(z − a)n−1 + an(z − a)n + · · · (14) an = 1 2πi C f(ζ) (ζ − a)n+1 dζ (n = 0, 1, 2, . . . ) (15) a−n = 1 2πi C′ f(ζ)(ζ − a)n−1 dζ (n = 1, 2, . . . ) (16) ます 3。 で,図 2 の円環領域で f(z) は正則なので,コーシーの積分定理により 1 2πi C f(ζ)(ζ − a)n−1 dζ − 1 2πi C′ f(ζ)(ζ − a)n−1 dζ = 0 (17) ,これを使うと,(15) 式と (16) 式を合わせて an = 1 2πi C f(ζ)(ζ − a)−n−1 dζ (n = 0, ±1, ±2, . . . ) (18) ことができます。 f(z) をこのような級数で表すことを,f(z) の孤立特異点 a のまわりのローラン (Laurent) 級数 いいます。 されます。 ) 式,(13) 式を (10) 式に代入すると, f(z) = · · · + a−n (z − a)n + a−(n−1) (z − a)n−1 + · · · + a−1 z − a + a0 + a1(z − a) + · · · + an−1(z − a)n−1 + an(z − a)n + · · · (14) し an = 1 2πi C f(ζ) (ζ − a)n+1 dζ (n = 0, 1, 2, . . . ) (15) a−n = 1 2πi C′ f(ζ)(ζ − a)n−1 dζ (n = 1, 2, . . . ) (16) ります 3。 こで,図 2 の円環領域で f(z) は正則なので,コーシーの積分定理により 1 2πi C f(ζ)(ζ − a)n−1 dζ − 1 2πi C′ f(ζ)(ζ − a)n−1 dζ = 0 (17) り,これを使うと,(15) 式と (16) 式を合わせて an = 1 2πi C f(ζ)(ζ − a)−n−1 dζ (n = 0, ±1, ±2, . . . ) (18) すことができます。 数 f(z) をこのような級数で表すことを,f(z) の孤立特異点 a のまわりのローラン (Laurent) 級数 といいます。 数 f(z) と孤立特異点 a について,|f(z)| → ∞ (z → a) のとき,a を f(z) の極といいます。これは,
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    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. ローラン級数展開れます。 式,(13) 式を (10)式に代入すると, f(z) = · · · + a−n (z − a)n + a−(n−1) (z − a)n−1 + · · · + a−1 z − a + a0 + a1(z − a) + · · · + an−1(z − a)n−1 + an(z − a)n + · · · (14) an = 1 2πi C f(ζ) (ζ − a)n+1 dζ (n = 0, 1, 2, . . . ) (15) a−n = 1 2πi C′ f(ζ)(ζ − a)n−1 dζ (n = 1, 2, . . . ) (16) ます 3。 で,図 2 の円環領域で f(z) は正則なので,コーシーの積分定理により 1 2πi C f(ζ)(ζ − a)n−1 dζ − 1 2πi C′ f(ζ)(ζ − a)n−1 dζ = 0 (17) ,これを使うと,(15) 式と (16) 式を合わせて an = 1 2πi C f(ζ)(ζ − a)−n−1 dζ (n = 0, ±1, ±2, . . . ) (18) ことができます。 f(z) をこのような級数で表すことを,f(z) の孤立特異点 a のまわりのローラン (Laurent) 級数 いいます。 されます。 ) 式,(13) 式を (10) 式に代入すると, f(z) = · · · + a−n (z − a)n + a−(n−1) (z − a)n−1 + · · · + a−1 z − a + a0 + a1(z − a) + · · · + an−1(z − a)n−1 + an(z − a)n + · · · (14) し an = 1 2πi C f(ζ) (ζ − a)n+1 dζ (n = 0, 1, 2, . . . ) (15) a−n = 1 2πi C′ f(ζ)(ζ − a)n−1 dζ (n = 1, 2, . . . ) (16) ります 3。 こで,図 2 の円環領域で f(z) は正則なので,コーシーの積分定理により 1 2πi C f(ζ)(ζ − a)n−1 dζ − 1 2πi C′ f(ζ)(ζ − a)n−1 dζ = 0 (17) り,これを使うと,(15) 式と (16) 式を合わせて an = 1 2πi C f(ζ)(ζ − a)−n−1 dζ (n = 0, ±1, ±2, . . . ) (18) すことができます。 数 f(z) をこのような級数で表すことを,f(z) の孤立特異点 a のまわりのローラン (Laurent) 級数 といいます。 数 f(z) と孤立特異点 a について,|f(z)| → ∞ (z → a) のとき,a を f(z) の極といいます。これは, ところで
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    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. ローラン級数展開れます。 式,(13) 式を (10)式に代入すると, f(z) = · · · + a−n (z − a)n + a−(n−1) (z − a)n−1 + · · · + a−1 z − a + a0 + a1(z − a) + · · · + an−1(z − a)n−1 + an(z − a)n + · · · (14) an = 1 2πi C f(ζ) (ζ − a)n+1 dζ (n = 0, 1, 2, . . . ) (15) a−n = 1 2πi C′ f(ζ)(ζ − a)n−1 dζ (n = 1, 2, . . . ) (16) ます 3。 で,図 2 の円環領域で f(z) は正則なので,コーシーの積分定理により 1 2πi C f(ζ)(ζ − a)n−1 dζ − 1 2πi C′ f(ζ)(ζ − a)n−1 dζ = 0 (17) ,これを使うと,(15) 式と (16) 式を合わせて an = 1 2πi C f(ζ)(ζ − a)−n−1 dζ (n = 0, ±1, ±2, . . . ) (18) ことができます。 f(z) をこのような級数で表すことを,f(z) の孤立特異点 a のまわりのローラン (Laurent) 級数 いいます。 されます。 ) 式,(13) 式を (10) 式に代入すると, f(z) = · · · + a−n (z − a)n + a−(n−1) (z − a)n−1 + · · · + a−1 z − a + a0 + a1(z − a) + · · · + an−1(z − a)n−1 + an(z − a)n + · · · (14) し an = 1 2πi C f(ζ) (ζ − a)n+1 dζ (n = 0, 1, 2, . . . ) (15) a−n = 1 2πi C′ f(ζ)(ζ − a)n−1 dζ (n = 1, 2, . . . ) (16) ります 3。 こで,図 2 の円環領域で f(z) は正則なので,コーシーの積分定理により 1 2πi C f(ζ)(ζ − a)n−1 dζ − 1 2πi C′ f(ζ)(ζ − a)n−1 dζ = 0 (17) り,これを使うと,(15) 式と (16) 式を合わせて an = 1 2πi C f(ζ)(ζ − a)−n−1 dζ (n = 0, ±1, ±2, . . . ) (18) すことができます。 数 f(z) をこのような級数で表すことを,f(z) の孤立特異点 a のまわりのローラン (Laurent) 級数 といいます。 数 f(z) と孤立特異点 a について,|f(z)| → ∞ (z → a) のとき,a を f(z) の極といいます。これは, ところで a C Cʹ P Q Cʹʹ 図 2: 孤立特異点とローラン級数展開 となりますから,(6) 式が得られました。これをさらに z だけ(積分経路も含めて)平行移動すると,(5) 式が得られます 2。
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    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. ローラン級数展開れます。 式,(13) 式を (10)式に代入すると, f(z) = · · · + a−n (z − a)n + a−(n−1) (z − a)n−1 + · · · + a−1 z − a + a0 + a1(z − a) + · · · + an−1(z − a)n−1 + an(z − a)n + · · · (14) an = 1 2πi C f(ζ) (ζ − a)n+1 dζ (n = 0, 1, 2, . . . ) (15) a−n = 1 2πi C′ f(ζ)(ζ − a)n−1 dζ (n = 1, 2, . . . ) (16) ます 3。 で,図 2 の円環領域で f(z) は正則なので,コーシーの積分定理により 1 2πi C f(ζ)(ζ − a)n−1 dζ − 1 2πi C′ f(ζ)(ζ − a)n−1 dζ = 0 (17) ,これを使うと,(15) 式と (16) 式を合わせて an = 1 2πi C f(ζ)(ζ − a)−n−1 dζ (n = 0, ±1, ±2, . . . ) (18) ことができます。 f(z) をこのような級数で表すことを,f(z) の孤立特異点 a のまわりのローラン (Laurent) 級数 いいます。 されます。 ) 式,(13) 式を (10) 式に代入すると, f(z) = · · · + a−n (z − a)n + a−(n−1) (z − a)n−1 + · · · + a−1 z − a + a0 + a1(z − a) + · · · + an−1(z − a)n−1 + an(z − a)n + · · · (14) し an = 1 2πi C f(ζ) (ζ − a)n+1 dζ (n = 0, 1, 2, . . . ) (15) a−n = 1 2πi C′ f(ζ)(ζ − a)n−1 dζ (n = 1, 2, . . . ) (16) ります 3。 こで,図 2 の円環領域で f(z) は正則なので,コーシーの積分定理により 1 2πi C f(ζ)(ζ − a)n−1 dζ − 1 2πi C′ f(ζ)(ζ − a)n−1 dζ = 0 (17) り,これを使うと,(15) 式と (16) 式を合わせて an = 1 2πi C f(ζ)(ζ − a)−n−1 dζ (n = 0, ±1, ±2, . . . ) (18) すことができます。 数 f(z) をこのような級数で表すことを,f(z) の孤立特異点 a のまわりのローラン (Laurent) 級数 といいます。 数 f(z) と孤立特異点 a について,|f(z)| → ∞ (z → a) のとき,a を f(z) の極といいます。これは, ところで a C Cʹ P Q Cʹʹ 図 2: 孤立特異点とローラン級数展開 となりますから,(6) 式が得られました。これをさらに z だけ(積分経路も含めて)平行移動すると,(5) 式が得られます 2。 と表されます。 (12) 式,(13) 式を (10) 式に代入すると, f(z) = · · · + a−n (z − a)n + a−(n−1) (z − a)n−1 + · · · + a−1 z − a + a0 + a1(z − a) + · · · + an−1(z − a)n−1 + an(z − a)n ただし an = 1 2πi C f(ζ) (ζ − a)n+1 dζ (n = 0, 1, 2, . . . ) a−n = 1 2πi C′ f(ζ)(ζ − a)n−1 dζ (n = 1, 2, . . . ) となります 3。 ここで,図 2 の円環領域で f(z) は正則なので,コーシーの積分定理により 1 2πi C f(ζ)(ζ − a)n−1 dζ − 1 2πi C′ f(ζ)(ζ − a)n−1 dζ = 0 であり,これを使うと,(15) 式と (16) 式を合わせて an = 1 2πi C f(ζ)(ζ − a)−n−1 dζ (n = 0, ±1, ±2, . . . ) と表すことができます。 関数 f(z) をこのような級数で表すことを,f(z) の孤立特異点 a のまわりのロー
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    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. ローラン級数展開れます。 式,(13) 式を (10)式に代入すると, f(z) = · · · + a−n (z − a)n + a−(n−1) (z − a)n−1 + · · · + a−1 z − a + a0 + a1(z − a) + · · · + an−1(z − a)n−1 + an(z − a)n + · · · (14) an = 1 2πi C f(ζ) (ζ − a)n+1 dζ (n = 0, 1, 2, . . . ) (15) a−n = 1 2πi C′ f(ζ)(ζ − a)n−1 dζ (n = 1, 2, . . . ) (16) ます 3。 で,図 2 の円環領域で f(z) は正則なので,コーシーの積分定理により 1 2πi C f(ζ)(ζ − a)n−1 dζ − 1 2πi C′ f(ζ)(ζ − a)n−1 dζ = 0 (17) ,これを使うと,(15) 式と (16) 式を合わせて an = 1 2πi C f(ζ)(ζ − a)−n−1 dζ (n = 0, ±1, ±2, . . . ) (18) ことができます。 f(z) をこのような級数で表すことを,f(z) の孤立特異点 a のまわりのローラン (Laurent) 級数 いいます。 されます。 ) 式,(13) 式を (10) 式に代入すると, f(z) = · · · + a−n (z − a)n + a−(n−1) (z − a)n−1 + · · · + a−1 z − a + a0 + a1(z − a) + · · · + an−1(z − a)n−1 + an(z − a)n + · · · (14) し an = 1 2πi C f(ζ) (ζ − a)n+1 dζ (n = 0, 1, 2, . . . ) (15) a−n = 1 2πi C′ f(ζ)(ζ − a)n−1 dζ (n = 1, 2, . . . ) (16) ります 3。 こで,図 2 の円環領域で f(z) は正則なので,コーシーの積分定理により 1 2πi C f(ζ)(ζ − a)n−1 dζ − 1 2πi C′ f(ζ)(ζ − a)n−1 dζ = 0 (17) り,これを使うと,(15) 式と (16) 式を合わせて an = 1 2πi C f(ζ)(ζ − a)−n−1 dζ (n = 0, ±1, ±2, . . . ) (18) すことができます。 数 f(z) をこのような級数で表すことを,f(z) の孤立特異点 a のまわりのローラン (Laurent) 級数 といいます。 数 f(z) と孤立特異点 a について,|f(z)| → ∞ (z → a) のとき,a を f(z) の極といいます。これは, ところで a C Cʹ P Q Cʹʹ 図 2: 孤立特異点とローラン級数展開 となりますから,(6) 式が得られました。これをさらに z だけ(積分経路も含めて)平行移動すると,(5) 式が得られます 2。 グレーの部分で f(z) は正則なので, コーシーの積分定理より と表されます。 (12) 式,(13) 式を (10) 式に代入すると, f(z) = · · · + a−n (z − a)n + a−(n−1) (z − a)n−1 + · · · + a−1 z − a + a0 + a1(z − a) + · · · + an−1(z − a)n−1 + an(z − a)n ただし an = 1 2πi C f(ζ) (ζ − a)n+1 dζ (n = 0, 1, 2, . . . ) a−n = 1 2πi C′ f(ζ)(ζ − a)n−1 dζ (n = 1, 2, . . . ) となります 3。 ここで,図 2 の円環領域で f(z) は正則なので,コーシーの積分定理により 1 2πi C f(ζ)(ζ − a)n−1 dζ − 1 2πi C′ f(ζ)(ζ − a)n−1 dζ = 0 であり,これを使うと,(15) 式と (16) 式を合わせて an = 1 2πi C f(ζ)(ζ − a)−n−1 dζ (n = 0, ±1, ±2, . . . ) と表すことができます。 関数 f(z) をこのような級数で表すことを,f(z) の孤立特異点 a のまわりのロー
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    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. ローラン級数展開れます。 式,(13) 式を (10)式に代入すると, f(z) = · · · + a−n (z − a)n + a−(n−1) (z − a)n−1 + · · · + a−1 z − a + a0 + a1(z − a) + · · · + an−1(z − a)n−1 + an(z − a)n + · · · (14) an = 1 2πi C f(ζ) (ζ − a)n+1 dζ (n = 0, 1, 2, . . . ) (15) a−n = 1 2πi C′ f(ζ)(ζ − a)n−1 dζ (n = 1, 2, . . . ) (16) ます 3。 で,図 2 の円環領域で f(z) は正則なので,コーシーの積分定理により 1 2πi C f(ζ)(ζ − a)n−1 dζ − 1 2πi C′ f(ζ)(ζ − a)n−1 dζ = 0 (17) ,これを使うと,(15) 式と (16) 式を合わせて an = 1 2πi C f(ζ)(ζ − a)−n−1 dζ (n = 0, ±1, ±2, . . . ) (18) ことができます。 f(z) をこのような級数で表すことを,f(z) の孤立特異点 a のまわりのローラン (Laurent) 級数 いいます。 されます。 ) 式,(13) 式を (10) 式に代入すると, f(z) = · · · + a−n (z − a)n + a−(n−1) (z − a)n−1 + · · · + a−1 z − a + a0 + a1(z − a) + · · · + an−1(z − a)n−1 + an(z − a)n + · · · (14) し an = 1 2πi C f(ζ) (ζ − a)n+1 dζ (n = 0, 1, 2, . . . ) (15) a−n = 1 2πi C′ f(ζ)(ζ − a)n−1 dζ (n = 1, 2, . . . ) (16) ります 3。 こで,図 2 の円環領域で f(z) は正則なので,コーシーの積分定理により 1 2πi C f(ζ)(ζ − a)n−1 dζ − 1 2πi C′ f(ζ)(ζ − a)n−1 dζ = 0 (17) り,これを使うと,(15) 式と (16) 式を合わせて an = 1 2πi C f(ζ)(ζ − a)−n−1 dζ (n = 0, ±1, ±2, . . . ) (18) すことができます。 数 f(z) をこのような級数で表すことを,f(z) の孤立特異点 a のまわりのローラン (Laurent) 級数 といいます。 数 f(z) と孤立特異点 a について,|f(z)| → ∞ (z → a) のとき,a を f(z) の極といいます。これは, ところで a C Cʹ P Q Cʹʹ 図 2: 孤立特異点とローラン級数展開 となりますから,(6) 式が得られました。これをさらに z だけ(積分経路も含めて)平行移動すると,(5) 式が得られます 2。 グレーの部分で f(z) は正則なので, コーシーの積分定理より と表されます。 (12) 式,(13) 式を (10) 式に代入すると, f(z) = · · · + a−n (z − a)n + a−(n−1) (z − a)n−1 + · · · + a−1 z − a + a0 + a1(z − a) + · · · + an−1(z − a)n−1 + an(z − a)n ただし an = 1 2πi C f(ζ) (ζ − a)n+1 dζ (n = 0, 1, 2, . . . ) a−n = 1 2πi C′ f(ζ)(ζ − a)n−1 dζ (n = 1, 2, . . . ) となります 3。 ここで,図 2 の円環領域で f(z) は正則なので,コーシーの積分定理により 1 2πi C f(ζ)(ζ − a)n−1 dζ − 1 2πi C′ f(ζ)(ζ − a)n−1 dζ = 0 であり,これを使うと,(15) 式と (16) 式を合わせて an = 1 2πi C f(ζ)(ζ − a)−n−1 dζ (n = 0, ±1, ±2, . . . ) と表すことができます。 関数 f(z) をこのような級数で表すことを,f(z) の孤立特異点 a のまわりのロー よって f(z) = · · · + a−n (z − a)n + a−(n−1) (z − a)n−1 + · · · + a−1 z − a + a0 + a1(z − a) + · · · + an−1(z − a)n−1 + an(z − a)n + · し an = 1 2πi C f(ζ) (ζ − a)n+1 dζ (n = 0, 1, 2, . . . ) a−n = 1 2πi C′ f(ζ)(ζ − a)n−1 dζ (n = 1, 2, . . . ) ります 3。 こで,図 2 の円環領域で f(z) は正則なので,コーシーの積分定理により 1 2πi C f(ζ)(ζ − a)n−1 dζ − 1 2πi C′ f(ζ)(ζ − a)n−1 dζ = 0 り,これを使うと,(15) 式と (16) 式を合わせて an = 1 2πi C f(ζ)(ζ − a)−n−1 dζ (n = 0, ±1, ±2, . . . )
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    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 留数 1 ζ −z = −1 ζ − a 1 + ζ − a z − a + ζ − a z − a 2 + · · · ます。 ,(13) 式を (10) 式に代入すると, f(z) = · · · + a−n (z − a)n + a−(n−1) (z − a)n−1 + · · · + a−1 z − a + a0 + a1(z − a) + · · · + an−1(z − a)n−1 + an(z − a)n + · · · an = 1 2πi C f(ζ) (ζ − a)n+1 dζ (n = 0, 1, 2, . . . ) a−n = 1 2πi C′ f(ζ)(ζ − a)n−1 dζ (n = 1, 2, . . . ) す 3。 ,図 2 の円環領域で f(z) は正則なので,コーシーの積分定理により 1 2πi f(ζ)(ζ − a)n−1 dζ − 1 2πi ′ f(ζ)(ζ − a)n−1 dζ = 0 関数 f(z) を展開して, C′′ に沿って積分 a C Cʹ P Q Cʹʹ 図 2: 孤立特異点とローラン級数展開 となりますから,(6) 式が得られました。これをさらに z だけ(積分経 式が得られます 2。 孤立特異点とローラン級数展開 領域 D において,関数 f(z) が1点 a を除いて正則であるとき,a つまり,今日の最初に述べた「穴」です。 このとき,a を中心とする円周 C と,その内部にありやはり a を中 ように,P から C を正の向きに1周→ PQ → C′ を逆向きに1周→ Q すると,経路の内部で f(z) は正則ですから,f(z) をコーシーの積分公 図 1 と同様の関係を考慮すると f(z) = 1 2πi f(ζ) ζ − z dζ − 1 2πi ′ f(ζ ζ −
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    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 留数 1 ζ −z = −1 ζ − a 1 + ζ − a z − a + ζ − a z − a 2 + · · · ます。 ,(13) 式を (10) 式に代入すると, f(z) = · · · + a−n (z − a)n + a−(n−1) (z − a)n−1 + · · · + a−1 z − a + a0 + a1(z − a) + · · · + an−1(z − a)n−1 + an(z − a)n + · · · an = 1 2πi C f(ζ) (ζ − a)n+1 dζ (n = 0, 1, 2, . . . ) a−n = 1 2πi C′ f(ζ)(ζ − a)n−1 dζ (n = 1, 2, . . . ) す 3。 ,図 2 の円環領域で f(z) は正則なので,コーシーの積分定理により 1 2πi f(ζ)(ζ − a)n−1 dζ − 1 2πi ′ f(ζ)(ζ − a)n−1 dζ = 0 関数 f(z) を展開して, C′′ に沿って積分 a C Cʹ P Q Cʹʹ 図 2: 孤立特異点とローラン級数展開 となりますから,(6) 式が得られました。これをさらに z だけ(積分経 式が得られます 2。 孤立特異点とローラン級数展開 領域 D において,関数 f(z) が1点 a を除いて正則であるとき,a つまり,今日の最初に述べた「穴」です。 このとき,a を中心とする円周 C と,その内部にありやはり a を中 ように,P から C を正の向きに1周→ PQ → C′ を逆向きに1周→ Q すると,経路の内部で f(z) は正則ですから,f(z) をコーシーの積分公 図 1 と同様の関係を考慮すると f(z) = 1 2πi f(ζ) ζ − z dζ − 1 2πi ′ f(ζ ζ −
  • 124.
    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 留数 1 ζ −z = −1 ζ − a 1 + ζ − a z − a + ζ − a z − a 2 + · · · ます。 ,(13) 式を (10) 式に代入すると, f(z) = · · · + a−n (z − a)n + a−(n−1) (z − a)n−1 + · · · + a−1 z − a + a0 + a1(z − a) + · · · + an−1(z − a)n−1 + an(z − a)n + · · · an = 1 2πi C f(ζ) (ζ − a)n+1 dζ (n = 0, 1, 2, . . . ) a−n = 1 2πi C′ f(ζ)(ζ − a)n−1 dζ (n = 1, 2, . . . ) す 3。 ,図 2 の円環領域で f(z) は正則なので,コーシーの積分定理により 1 2πi f(ζ)(ζ − a)n−1 dζ − 1 2πi ′ f(ζ)(ζ − a)n−1 dζ = 0 関数 f(z) を展開して, C′′ に沿って積分 a C Cʹ P Q Cʹʹ 図 2: 孤立特異点とローラン級数展開 となりますから,(6) 式が得られました。これをさらに z だけ(積分経 式が得られます 2。 孤立特異点とローラン級数展開 領域 D において,関数 f(z) が1点 a を除いて正則であるとき,a つまり,今日の最初に述べた「穴」です。 このとき,a を中心とする円周 C と,その内部にありやはり a を中 ように,P から C を正の向きに1周→ PQ → C′ を逆向きに1周→ Q すると,経路の内部で f(z) は正則ですから,f(z) をコーシーの積分公 図 1 と同様の関係を考慮すると f(z) = 1 2πi f(ζ) ζ − z dζ − 1 2πi ′ f(ζ ζ − ここしか残らない 積分すると 2πi
  • 125.
    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 留数 1 ζ −z = −1 ζ − a 1 + ζ − a z − a + ζ − a z − a 2 + · · · ます。 ,(13) 式を (10) 式に代入すると, f(z) = · · · + a−n (z − a)n + a−(n−1) (z − a)n−1 + · · · + a−1 z − a + a0 + a1(z − a) + · · · + an−1(z − a)n−1 + an(z − a)n + · · · an = 1 2πi C f(ζ) (ζ − a)n+1 dζ (n = 0, 1, 2, . . . ) a−n = 1 2πi C′ f(ζ)(ζ − a)n−1 dζ (n = 1, 2, . . . ) す 3。 ,図 2 の円環領域で f(z) は正則なので,コーシーの積分定理により 1 2πi f(ζ)(ζ − a)n−1 dζ − 1 2πi ′ f(ζ)(ζ − a)n−1 dζ = 0 関数 f(z) を展開して, C′′ に沿って積分 a C Cʹ P Q Cʹʹ 図 2: 孤立特異点とローラン級数展開 となりますから,(6) 式が得られました。これをさらに z だけ(積分経 式が得られます 2。 孤立特異点とローラン級数展開 領域 D において,関数 f(z) が1点 a を除いて正則であるとき,a つまり,今日の最初に述べた「穴」です。 このとき,a を中心とする円周 C と,その内部にありやはり a を中 ように,P から C を正の向きに1周→ PQ → C′ を逆向きに1周→ Q すると,経路の内部で f(z) は正則ですから,f(z) をコーシーの積分公 図 1 と同様の関係を考慮すると f(z) = 1 2πi f(ζ) ζ − z dζ − 1 2πi ′ f(ζ ζ − ここしか残らない 積分すると 2πi つまり
  • 126.
    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 留数 1 ζ −z = −1 ζ − a 1 + ζ − a z − a + ζ − a z − a 2 + · · · ます。 ,(13) 式を (10) 式に代入すると, f(z) = · · · + a−n (z − a)n + a−(n−1) (z − a)n−1 + · · · + a−1 z − a + a0 + a1(z − a) + · · · + an−1(z − a)n−1 + an(z − a)n + · · · an = 1 2πi C f(ζ) (ζ − a)n+1 dζ (n = 0, 1, 2, . . . ) a−n = 1 2πi C′ f(ζ)(ζ − a)n−1 dζ (n = 1, 2, . . . ) す 3。 ,図 2 の円環領域で f(z) は正則なので,コーシーの積分定理により 1 2πi f(ζ)(ζ − a)n−1 dζ − 1 2πi ′ f(ζ)(ζ − a)n−1 dζ = 0 関数 f(z) を展開して, C′′ に沿って積分 a C Cʹ P Q Cʹʹ 図 2: 孤立特異点とローラン級数展開 となりますから,(6) 式が得られました。これをさらに z だけ(積分経 式が得られます 2。 孤立特異点とローラン級数展開 領域 D において,関数 f(z) が1点 a を除いて正則であるとき,a つまり,今日の最初に述べた「穴」です。 このとき,a を中心とする円周 C と,その内部にありやはり a を中 ように,P から C を正の向きに1周→ PQ → C′ を逆向きに1周→ Q すると,経路の内部で f(z) は正則ですから,f(z) をコーシーの積分公 図 1 と同様の関係を考慮すると f(z) = 1 2πi f(ζ) ζ − z dζ − 1 2πi ′ f(ζ ζ − ここしか残らない 積分すると 2πi 部分の中にある円周 C′′ に沿って正の向きに1周して積分することを考 開したものの各項を積分すると考えると,今回の最初に説明した「zn の はすべて 0 となり, a−1 = 1 2πi C′′ f(z)dz 分」を「積分の無限級数」に置き換えられるのは,当然ではありませんが,ここでは 度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp/  4/7 ペ つまり
  • 127.
    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 留数 1 ζ −z = −1 ζ − a 1 + ζ − a z − a + ζ − a z − a 2 + · · · ます。 ,(13) 式を (10) 式に代入すると, f(z) = · · · + a−n (z − a)n + a−(n−1) (z − a)n−1 + · · · + a−1 z − a + a0 + a1(z − a) + · · · + an−1(z − a)n−1 + an(z − a)n + · · · an = 1 2πi C f(ζ) (ζ − a)n+1 dζ (n = 0, 1, 2, . . . ) a−n = 1 2πi C′ f(ζ)(ζ − a)n−1 dζ (n = 1, 2, . . . ) す 3。 ,図 2 の円環領域で f(z) は正則なので,コーシーの積分定理により 1 2πi f(ζ)(ζ − a)n−1 dζ − 1 2πi ′ f(ζ)(ζ − a)n−1 dζ = 0 関数 f(z) を展開して, C′′ に沿って積分 a C Cʹ P Q Cʹʹ 図 2: 孤立特異点とローラン級数展開 となりますから,(6) 式が得られました。これをさらに z だけ(積分経 式が得られます 2。 孤立特異点とローラン級数展開 領域 D において,関数 f(z) が1点 a を除いて正則であるとき,a つまり,今日の最初に述べた「穴」です。 このとき,a を中心とする円周 C と,その内部にありやはり a を中 ように,P から C を正の向きに1周→ PQ → C′ を逆向きに1周→ Q すると,経路の内部で f(z) は正則ですから,f(z) をコーシーの積分公 図 1 と同様の関係を考慮すると f(z) = 1 2πi f(ζ) ζ − z dζ − 1 2πi ′ f(ζ ζ − ここしか残らない 積分すると 2πi 部分の中にある円周 C′′ に沿って正の向きに1周して積分することを考 開したものの各項を積分すると考えると,今回の最初に説明した「zn の はすべて 0 となり, a−1 = 1 2πi C′′ f(z)dz 分」を「積分の無限級数」に置き換えられるのは,当然ではありませんが,ここでは 度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp/  4/7 ペ つまり f(z) の孤立特異点 a における [留数 (residue)]という
  • 128.
    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 留数 1 ζ −z = −1 ζ − a 1 + ζ − a z − a + ζ − a z − a 2 + · · · ます。 ,(13) 式を (10) 式に代入すると, f(z) = · · · + a−n (z − a)n + a−(n−1) (z − a)n−1 + · · · + a−1 z − a + a0 + a1(z − a) + · · · + an−1(z − a)n−1 + an(z − a)n + · · · an = 1 2πi C f(ζ) (ζ − a)n+1 dζ (n = 0, 1, 2, . . . ) a−n = 1 2πi C′ f(ζ)(ζ − a)n−1 dζ (n = 1, 2, . . . ) す 3。 ,図 2 の円環領域で f(z) は正則なので,コーシーの積分定理により 1 2πi f(ζ)(ζ − a)n−1 dζ − 1 2πi ′ f(ζ)(ζ − a)n−1 dζ = 0 関数 f(z) を展開して, C′′ に沿って積分 a C Cʹ P Q Cʹʹ 図 2: 孤立特異点とローラン級数展開 となりますから,(6) 式が得られました。これをさらに z だけ(積分経 式が得られます 2。 孤立特異点とローラン級数展開 領域 D において,関数 f(z) が1点 a を除いて正則であるとき,a つまり,今日の最初に述べた「穴」です。 このとき,a を中心とする円周 C と,その内部にありやはり a を中 ように,P から C を正の向きに1周→ PQ → C′ を逆向きに1周→ Q すると,経路の内部で f(z) は正則ですから,f(z) をコーシーの積分公 図 1 と同様の関係を考慮すると f(z) = 1 2πi f(ζ) ζ − z dζ − 1 2πi ′ f(ζ ζ − ここしか残らない 積分すると 2πi 部分の中にある円周 C′′ に沿って正の向きに1周して積分することを考 開したものの各項を積分すると考えると,今回の最初に説明した「zn の はすべて 0 となり, a−1 = 1 2πi C′′ f(z)dz 分」を「積分の無限級数」に置き換えられるのは,当然ではありませんが,ここでは 度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp/  4/7 ペ つまり f(z) の孤立特異点 a における [留数 (residue)]という ,f(z) の孤立特異点 a における留数 (residue) といい,Res(a; f) で表します。 n 位の極であるとき z) = a−n (z − a)n + · · · + a−1 z − a + a0 + a1(z − a) + · · · (20)
  • 129.
    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 留数 1 ζ −z = −1 ζ − a 1 + ζ − a z − a + ζ − a z − a 2 + · · · ます。 ,(13) 式を (10) 式に代入すると, f(z) = · · · + a−n (z − a)n + a−(n−1) (z − a)n−1 + · · · + a−1 z − a + a0 + a1(z − a) + · · · + an−1(z − a)n−1 + an(z − a)n + · · · an = 1 2πi C f(ζ) (ζ − a)n+1 dζ (n = 0, 1, 2, . . . ) a−n = 1 2πi C′ f(ζ)(ζ − a)n−1 dζ (n = 1, 2, . . . ) す 3。 ,図 2 の円環領域で f(z) は正則なので,コーシーの積分定理により 1 2πi f(ζ)(ζ − a)n−1 dζ − 1 2πi ′ f(ζ)(ζ − a)n−1 dζ = 0 関数 f(z) を展開して, C′′ に沿って積分 a C Cʹ P Q Cʹʹ 図 2: 孤立特異点とローラン級数展開 となりますから,(6) 式が得られました。これをさらに z だけ(積分経 式が得られます 2。 孤立特異点とローラン級数展開 領域 D において,関数 f(z) が1点 a を除いて正則であるとき,a つまり,今日の最初に述べた「穴」です。 このとき,a を中心とする円周 C と,その内部にありやはり a を中 ように,P から C を正の向きに1周→ PQ → C′ を逆向きに1周→ Q すると,経路の内部で f(z) は正則ですから,f(z) をコーシーの積分公 図 1 と同様の関係を考慮すると f(z) = 1 2πi f(ζ) ζ − z dζ − 1 2πi ′ f(ζ ζ − ここしか残らない 積分すると 2πi 部分の中にある円周 C′′ に沿って正の向きに1周して積分することを考 開したものの各項を積分すると考えると,今回の最初に説明した「zn の はすべて 0 となり, a−1 = 1 2πi C′′ f(z)dz 分」を「積分の無限級数」に置き換えられるのは,当然ではありませんが,ここでは 度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.mikeneko.jp/  4/7 ペ つまり f(z) の孤立特異点 a における [留数 (residue)]という ,f(z) の孤立特異点 a における留数 (residue) といい,Res(a; f) で表します。 n 位の極であるとき z) = a−n (z − a)n + · · · + a−1 z − a + a0 + a1(z − a) + · · · (20) 留数を別の方法で求められれば,積分は簡単に計算できる
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    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 「n位の極」と留数 ローラン級数がa-nから始まるような 孤立特異点を,[n位の極]という の a−1 を,f(z)の孤立特異点 a における留数 (residue) といい, 異点 a が n 位の極であるとき f(z) = a−n (z − a)n + · · · + a−1 z − a + a0 + a1(z − a) + · · · , )n f(z) = a−n + a−n+1(z − a) + · · · + a−1(z − a)n−1 + a0(z − が得られます。したがって,両辺を (n − 1) 回微分すると, 1 1 (z − a)n f(z) = (n − 1)!a−1 + n! 1! a0(z − a) + (n + 1)! 2! a1(z −
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    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 「n位の極」と留数 ローラン級数がa-nから始まるような 孤立特異点を,[n位の極]という の a−1 を,f(z)の孤立特異点 a における留数 (residue) といい, 異点 a が n 位の極であるとき f(z) = a−n (z − a)n + · · · + a−1 z − a + a0 + a1(z − a) + · · · , )n f(z) = a−n + a−n+1(z − a) + · · · + a−1(z − a)n−1 + a0(z − が得られます。したがって,両辺を (n − 1) 回微分すると, 1 1 (z − a)n f(z) = (n − 1)!a−1 + n! 1! a0(z − a) + (n + 1)! 2! a1(z − ります 4。この a−1 を,f(z) の孤立特異点 a における留数 (residue) といい,Res(a; f) で表 こで,孤立特異点 a が n 位の極であるとき f(z) = a−n (z − a)n + · · · + a−1 z − a + a0 + a1(z − a) + · · · されますから, (z − a)n f(z) = a−n + a−n+1(z − a) + · · · + a−1(z − a)n−1 + a0(z − a)n + · · · う,べき級数が得られます。したがって,両辺を (n − 1) 回微分すると, dn−1 dzn−1 (z − a)n f(z) = (n − 1)!a−1 + n! 1! a0(z − a) + (n + 1)! 2! a1(z − a)2 + · · · り, Res(a; f) = a−1 = 1 (n − 1)! lim z→a dn−1 dzn−1 (z − a)n f(z)
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    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 「n位の極」と留数 ローラン級数がa-nから始まるような 孤立特異点を,[n位の極]という 両辺を (n –1) 回微分すると の a−1 を,f(z) の孤立特異点 a における留数 (residue) といい, 異点 a が n 位の極であるとき f(z) = a−n (z − a)n + · · · + a−1 z − a + a0 + a1(z − a) + · · · , )n f(z) = a−n + a−n+1(z − a) + · · · + a−1(z − a)n−1 + a0(z − が得られます。したがって,両辺を (n − 1) 回微分すると, 1 1 (z − a)n f(z) = (n − 1)!a−1 + n! 1! a0(z − a) + (n + 1)! 2! a1(z − ります 4。この a−1 を,f(z) の孤立特異点 a における留数 (residue) といい,Res(a; f) で表 こで,孤立特異点 a が n 位の極であるとき f(z) = a−n (z − a)n + · · · + a−1 z − a + a0 + a1(z − a) + · · · されますから, (z − a)n f(z) = a−n + a−n+1(z − a) + · · · + a−1(z − a)n−1 + a0(z − a)n + · · · う,べき級数が得られます。したがって,両辺を (n − 1) 回微分すると, dn−1 dzn−1 (z − a)n f(z) = (n − 1)!a−1 + n! 1! a0(z − a) + (n + 1)! 2! a1(z − a)2 + · · · り, Res(a; f) = a−1 = 1 (n − 1)! lim z→a dn−1 dzn−1 (z − a)n f(z)
  • 133.
    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 「n位の極」と留数 ローラン級数がa-nから始まるような 孤立特異点を,[n位の極]という 両辺を (n –1) 回微分すると の a−1 を,f(z) の孤立特異点 a における留数 (residue) といい, 異点 a が n 位の極であるとき f(z) = a−n (z − a)n + · · · + a−1 z − a + a0 + a1(z − a) + · · · , )n f(z) = a−n + a−n+1(z − a) + · · · + a−1(z − a)n−1 + a0(z − が得られます。したがって,両辺を (n − 1) 回微分すると, 1 1 (z − a)n f(z) = (n − 1)!a−1 + n! 1! a0(z − a) + (n + 1)! 2! a1(z − ります 4。この a−1 を,f(z) の孤立特異点 a における留数 (residue) といい,Res(a; f) で表 こで,孤立特異点 a が n 位の極であるとき f(z) = a−n (z − a)n + · · · + a−1 z − a + a0 + a1(z − a) + · · · されますから, (z − a)n f(z) = a−n + a−n+1(z − a) + · · · + a−1(z − a)n−1 + a0(z − a)n + · · · う,べき級数が得られます。したがって,両辺を (n − 1) 回微分すると, dn−1 dzn−1 (z − a)n f(z) = (n − 1)!a−1 + n! 1! a0(z − a) + (n + 1)! 2! a1(z − a)2 + · · · り, Res(a; f) = a−1 = 1 (n − 1)! lim z→a dn−1 dzn−1 (z − a)n f(z) ります 4。この a−1 を,f(z) の孤立特異点 a における留数 (residue) といい,Res(a; f) で表 こで,孤立特異点 a が n 位の極であるとき f(z) = a−n (z − a)n + · · · + a−1 z − a + a0 + a1(z − a) + · · · されますから, (z − a)n f(z) = a−n + a−n+1(z − a) + · · · + a−1(z − a)n−1 + a0(z − a)n + · · · う,べき級数が得られます。したがって,両辺を (n − 1) 回微分すると, dn−1 dzn−1 (z − a)n f(z) = (n − 1)!a−1 + n! 1! a0(z − a) + (n + 1)! 2! a1(z − a)2 + · · · り, Res(a; f) = a−1 = 1 (n − 1)! lim z→a dn−1 dzn−1 (z − a)n f(z)
  • 134.
    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 「n位の極」と留数 ローラン級数がa-nから始まるような 孤立特異点を,[n位の極]という 両辺を (n –1) 回微分すると の a−1 を,f(z) の孤立特異点 a における留数 (residue) といい, 異点 a が n 位の極であるとき f(z) = a−n (z − a)n + · · · + a−1 z − a + a0 + a1(z − a) + · · · , )n f(z) = a−n + a−n+1(z − a) + · · · + a−1(z − a)n−1 + a0(z − が得られます。したがって,両辺を (n − 1) 回微分すると, 1 1 (z − a)n f(z) = (n − 1)!a−1 + n! 1! a0(z − a) + (n + 1)! 2! a1(z − ります 4。この a−1 を,f(z) の孤立特異点 a における留数 (residue) といい,Res(a; f) で表 こで,孤立特異点 a が n 位の極であるとき f(z) = a−n (z − a)n + · · · + a−1 z − a + a0 + a1(z − a) + · · · されますから, (z − a)n f(z) = a−n + a−n+1(z − a) + · · · + a−1(z − a)n−1 + a0(z − a)n + · · · う,べき級数が得られます。したがって,両辺を (n − 1) 回微分すると, dn−1 dzn−1 (z − a)n f(z) = (n − 1)!a−1 + n! 1! a0(z − a) + (n + 1)! 2! a1(z − a)2 + · · · り, Res(a; f) = a−1 = 1 (n − 1)! lim z→a dn−1 dzn−1 (z − a)n f(z) ります 4。この a−1 を,f(z) の孤立特異点 a における留数 (residue) といい,Res(a; f) で表 こで,孤立特異点 a が n 位の極であるとき f(z) = a−n (z − a)n + · · · + a−1 z − a + a0 + a1(z − a) + · · · されますから, (z − a)n f(z) = a−n + a−n+1(z − a) + · · · + a−1(z − a)n−1 + a0(z − a)n + · · · う,べき級数が得られます。したがって,両辺を (n − 1) 回微分すると, dn−1 dzn−1 (z − a)n f(z) = (n − 1)!a−1 + n! 1! a0(z − a) + (n + 1)! 2! a1(z − a)2 + · · · り, Res(a; f) = a−1 = 1 (n − 1)! lim z→a dn−1 dzn−1 (z − a)n f(z) 微分によって,a-1 の手前の項まで消える
  • 135.
    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 「n位の極」と留数 (z − a)f(z) = a−n + a−n+1(z − a) + · · · + a−1(z − a) + a0(z − a) + · · · ,べき級数が得られます。したがって,両辺を (n − 1) 回微分すると, dn−1 dzn−1 (z − a)n f(z) = (n − 1)!a−1 + n! 1! a0(z − a) + (n + 1)! 2! a1(z − a)2 + · · · , Res(a; f) = a−1 = 1 (n − 1)! lim z→a dn−1 dzn−1 (z − a)n f(z) れます。これらのことは,孤立特異点つまり「穴」を囲んだ閉曲線上の積分が,留数で 数は上の式が計算できれば求められることを表しています。 ,閉曲線 C の内部で,関数 f(z) が有限個の孤立特異点 b1, b2, . . . を除いて正則である き,b1, b2, . . . のそれぞれを囲み C の内部にある円周を正の向きに一周する経路を C ,これまでと同様の考えで,コーシーの積分定理により C f(z)dz − C1 f(z)dz − C2 f(z)dz − · · · = 0 ら,
  • 136.
    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 「n位の極」と留数 (z − a)f(z) = a−n + a−n+1(z − a) + · · · + a−1(z − a) + a0(z − a) + · · · ,べき級数が得られます。したがって,両辺を (n − 1) 回微分すると, dn−1 dzn−1 (z − a)n f(z) = (n − 1)!a−1 + n! 1! a0(z − a) + (n + 1)! 2! a1(z − a)2 + · · · , Res(a; f) = a−1 = 1 (n − 1)! lim z→a dn−1 dzn−1 (z − a)n f(z) れます。これらのことは,孤立特異点つまり「穴」を囲んだ閉曲線上の積分が,留数で 数は上の式が計算できれば求められることを表しています。 ,閉曲線 C の内部で,関数 f(z) が有限個の孤立特異点 b1, b2, . . . を除いて正則である き,b1, b2, . . . のそれぞれを囲み C の内部にある円周を正の向きに一周する経路を C ,これまでと同様の考えで,コーシーの積分定理により C f(z)dz − C1 f(z)dz − C2 f(z)dz − · · · = 0 ら,
  • 137.
    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 「n位の極」と留数 (z − a)f(z) = a−n + a−n+1(z − a) + · · · + a−1(z − a) + a0(z − a) + · · · ,べき級数が得られます。したがって,両辺を (n − 1) 回微分すると, dn−1 dzn−1 (z − a)n f(z) = (n − 1)!a−1 + n! 1! a0(z − a) + (n + 1)! 2! a1(z − a)2 + · · · , Res(a; f) = a−1 = 1 (n − 1)! lim z→a dn−1 dzn−1 (z − a)n f(z) れます。これらのことは,孤立特異点つまり「穴」を囲んだ閉曲線上の積分が,留数で 数は上の式が計算できれば求められることを表しています。 ,閉曲線 C の内部で,関数 f(z) が有限個の孤立特異点 b1, b2, . . . を除いて正則である き,b1, b2, . . . のそれぞれを囲み C の内部にある円周を正の向きに一周する経路を C ,これまでと同様の考えで,コーシーの積分定理により C f(z)dz − C1 f(z)dz − C2 f(z)dz − · · · = 0 ら, z→a のとき,これらの項は0
  • 138.
    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 「n位の極」と留数 (z − a)f(z) = a−n + a−n+1(z − a) + · · · + a−1(z − a) + a0(z − a) + · · · ,べき級数が得られます。したがって,両辺を (n − 1) 回微分すると, dn−1 dzn−1 (z − a)n f(z) = (n − 1)!a−1 + n! 1! a0(z − a) + (n + 1)! 2! a1(z − a)2 + · · · , Res(a; f) = a−1 = 1 (n − 1)! lim z→a dn−1 dzn−1 (z − a)n f(z) れます。これらのことは,孤立特異点つまり「穴」を囲んだ閉曲線上の積分が,留数で 数は上の式が計算できれば求められることを表しています。 ,閉曲線 C の内部で,関数 f(z) が有限個の孤立特異点 b1, b2, . . . を除いて正則である き,b1, b2, . . . のそれぞれを囲み C の内部にある円周を正の向きに一周する経路を C ,これまでと同様の考えで,コーシーの積分定理により C f(z)dz − C1 f(z)dz − C2 f(z)dz − · · · = 0 ら, z→a のとき,これらの項は0 よって
  • 139.
    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 「n位の極」と留数 (z − a)f(z) = a−n + a−n+1(z − a) + · · · + a−1(z − a) + a0(z − a) + · · · ,べき級数が得られます。したがって,両辺を (n − 1) 回微分すると, dn−1 dzn−1 (z − a)n f(z) = (n − 1)!a−1 + n! 1! a0(z − a) + (n + 1)! 2! a1(z − a)2 + · · · , Res(a; f) = a−1 = 1 (n − 1)! lim z→a dn−1 dzn−1 (z − a)n f(z) れます。これらのことは,孤立特異点つまり「穴」を囲んだ閉曲線上の積分が,留数で 数は上の式が計算できれば求められることを表しています。 ,閉曲線 C の内部で,関数 f(z) が有限個の孤立特異点 b1, b2, . . . を除いて正則である き,b1, b2, . . . のそれぞれを囲み C の内部にある円周を正の向きに一周する経路を C ,これまでと同様の考えで,コーシーの積分定理により C f(z)dz − C1 f(z)dz − C2 f(z)dz − · · · = 0 ら, z→a のとき,これらの項は0 よって − a) f(z) = a−n + a−n+1(z − a) + · · · + a−1(z − a) + a0(z − a) + 数が得られます。したがって,両辺を (n − 1) 回微分すると, −1 n−1 (z − a)n f(z) = (n − 1)!a−1 + n! 1! a0(z − a) + (n + 1)! 2! a1(z − a)2 + Res(a; f) = a−1 = 1 (n − 1)! lim z→a dn−1 dzn−1 (z − a)n f(z) これらのことは,孤立特異点つまり「穴」を囲んだ閉曲線上の積分が,留 式が計算できれば求められることを表しています。 C の内部で,関数 f(z) が有限個の孤立特異点 b1, b2, . . . を除いて正則 . . . のそれぞれを囲み C の内部にある円周を正の向きに一周する経路 でと同様の考えで,コーシーの積分定理により
  • 140.
    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 「n位の極」と留数 (z − a)f(z) = a−n + a−n+1(z − a) + · · · + a−1(z − a) + a0(z − a) + · · · ,べき級数が得られます。したがって,両辺を (n − 1) 回微分すると, dn−1 dzn−1 (z − a)n f(z) = (n − 1)!a−1 + n! 1! a0(z − a) + (n + 1)! 2! a1(z − a)2 + · · · , Res(a; f) = a−1 = 1 (n − 1)! lim z→a dn−1 dzn−1 (z − a)n f(z) れます。これらのことは,孤立特異点つまり「穴」を囲んだ閉曲線上の積分が,留数で 数は上の式が計算できれば求められることを表しています。 ,閉曲線 C の内部で,関数 f(z) が有限個の孤立特異点 b1, b2, . . . を除いて正則である き,b1, b2, . . . のそれぞれを囲み C の内部にある円周を正の向きに一周する経路を C ,これまでと同様の考えで,コーシーの積分定理により C f(z)dz − C1 f(z)dz − C2 f(z)dz − · · · = 0 ら, z→a のとき,これらの項は0 よって − a) f(z) = a−n + a−n+1(z − a) + · · · + a−1(z − a) + a0(z − a) + 数が得られます。したがって,両辺を (n − 1) 回微分すると, −1 n−1 (z − a)n f(z) = (n − 1)!a−1 + n! 1! a0(z − a) + (n + 1)! 2! a1(z − a)2 + Res(a; f) = a−1 = 1 (n − 1)! lim z→a dn−1 dzn−1 (z − a)n f(z) これらのことは,孤立特異点つまり「穴」を囲んだ閉曲線上の積分が,留 式が計算できれば求められることを表しています。 C の内部で,関数 f(z) が有限個の孤立特異点 b1, b2, . . . を除いて正則 . . . のそれぞれを囲み C の内部にある円周を正の向きに一周する経路 でと同様の考えで,コーシーの積分定理により 孤立特異点を囲んだ閉曲線上の積分は 留数で表される
  • 141.
    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 「n位の極」と留数 (z − a)f(z) = a−n + a−n+1(z − a) + · · · + a−1(z − a) + a0(z − a) + · · · ,べき級数が得られます。したがって,両辺を (n − 1) 回微分すると, dn−1 dzn−1 (z − a)n f(z) = (n − 1)!a−1 + n! 1! a0(z − a) + (n + 1)! 2! a1(z − a)2 + · · · , Res(a; f) = a−1 = 1 (n − 1)! lim z→a dn−1 dzn−1 (z − a)n f(z) れます。これらのことは,孤立特異点つまり「穴」を囲んだ閉曲線上の積分が,留数で 数は上の式が計算できれば求められることを表しています。 ,閉曲線 C の内部で,関数 f(z) が有限個の孤立特異点 b1, b2, . . . を除いて正則である き,b1, b2, . . . のそれぞれを囲み C の内部にある円周を正の向きに一周する経路を C ,これまでと同様の考えで,コーシーの積分定理により C f(z)dz − C1 f(z)dz − C2 f(z)dz − · · · = 0 ら, z→a のとき,これらの項は0 よって − a) f(z) = a−n + a−n+1(z − a) + · · · + a−1(z − a) + a0(z − a) + 数が得られます。したがって,両辺を (n − 1) 回微分すると, −1 n−1 (z − a)n f(z) = (n − 1)!a−1 + n! 1! a0(z − a) + (n + 1)! 2! a1(z − a)2 + Res(a; f) = a−1 = 1 (n − 1)! lim z→a dn−1 dzn−1 (z − a)n f(z) これらのことは,孤立特異点つまり「穴」を囲んだ閉曲線上の積分が,留 式が計算できれば求められることを表しています。 C の内部で,関数 f(z) が有限個の孤立特異点 b1, b2, . . . を除いて正則 . . . のそれぞれを囲み C の内部にある円周を正の向きに一周する経路 でと同様の考えで,コーシーの積分定理により 孤立特異点を囲んだ閉曲線上の積分は 留数で表される 関数 f(z) と孤立特異点 a について,|f(z)| → ∞ (z → a) のとき,a を f(z) の ローラン級数の負のべきの項が有限,すなわち級数が a−n (n 1) から始まるこ 略)。このとき,a を n 位の極といいます。なお,負のべきの項が無限に現れると とよばれます。 留数 図 2 において,f(z) を円環部分の中にある円周 C′′ に沿って正の向きに1周し ます。f(z) をローラン級数展開したものの各項を積分すると考えると,今回の最 分」により, 1 z − a の項以外はすべて 0 となり, a−1 = 1 2πi C′′ f(z)dz 3 本当は,ここで「無限級数の積分」を「積分の無限級数」に置き換えられるのは,当然ではあ は略します。
  • 142.
    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 「n位の極」と留数 (z − a)f(z) = a−n + a−n+1(z − a) + · · · + a−1(z − a) + a0(z − a) + · · · ,べき級数が得られます。したがって,両辺を (n − 1) 回微分すると, dn−1 dzn−1 (z − a)n f(z) = (n − 1)!a−1 + n! 1! a0(z − a) + (n + 1)! 2! a1(z − a)2 + · · · , Res(a; f) = a−1 = 1 (n − 1)! lim z→a dn−1 dzn−1 (z − a)n f(z) れます。これらのことは,孤立特異点つまり「穴」を囲んだ閉曲線上の積分が,留数で 数は上の式が計算できれば求められることを表しています。 ,閉曲線 C の内部で,関数 f(z) が有限個の孤立特異点 b1, b2, . . . を除いて正則である き,b1, b2, . . . のそれぞれを囲み C の内部にある円周を正の向きに一周する経路を C ,これまでと同様の考えで,コーシーの積分定理により C f(z)dz − C1 f(z)dz − C2 f(z)dz − · · · = 0 ら, z→a のとき,これらの項は0 よって − a) f(z) = a−n + a−n+1(z − a) + · · · + a−1(z − a) + a0(z − a) + 数が得られます。したがって,両辺を (n − 1) 回微分すると, −1 n−1 (z − a)n f(z) = (n − 1)!a−1 + n! 1! a0(z − a) + (n + 1)! 2! a1(z − a)2 + Res(a; f) = a−1 = 1 (n − 1)! lim z→a dn−1 dzn−1 (z − a)n f(z) これらのことは,孤立特異点つまり「穴」を囲んだ閉曲線上の積分が,留 式が計算できれば求められることを表しています。 C の内部で,関数 f(z) が有限個の孤立特異点 b1, b2, . . . を除いて正則 . . . のそれぞれを囲み C の内部にある円周を正の向きに一周する経路 でと同様の考えで,コーシーの積分定理により 孤立特異点を囲んだ閉曲線上の積分は 留数で表される 関数 f(z) と孤立特異点 a について,|f(z)| → ∞ (z → a) のとき,a を f(z) の ローラン級数の負のべきの項が有限,すなわち級数が a−n (n 1) から始まるこ 略)。このとき,a を n 位の極といいます。なお,負のべきの項が無限に現れると とよばれます。 留数 図 2 において,f(z) を円環部分の中にある円周 C′′ に沿って正の向きに1周し ます。f(z) をローラン級数展開したものの各項を積分すると考えると,今回の最 分」により, 1 z − a の項以外はすべて 0 となり, a−1 = 1 2πi C′′ f(z)dz 3 本当は,ここで「無限級数の積分」を「積分の無限級数」に置き換えられるのは,当然ではあ は略します。 n位の極については,留数は別途求まる
  • 143.
    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 「n位の極」と留数 (z − a)f(z) = a−n + a−n+1(z − a) + · · · + a−1(z − a) + a0(z − a) + · · · ,べき級数が得られます。したがって,両辺を (n − 1) 回微分すると, dn−1 dzn−1 (z − a)n f(z) = (n − 1)!a−1 + n! 1! a0(z − a) + (n + 1)! 2! a1(z − a)2 + · · · , Res(a; f) = a−1 = 1 (n − 1)! lim z→a dn−1 dzn−1 (z − a)n f(z) れます。これらのことは,孤立特異点つまり「穴」を囲んだ閉曲線上の積分が,留数で 数は上の式が計算できれば求められることを表しています。 ,閉曲線 C の内部で,関数 f(z) が有限個の孤立特異点 b1, b2, . . . を除いて正則である き,b1, b2, . . . のそれぞれを囲み C の内部にある円周を正の向きに一周する経路を C ,これまでと同様の考えで,コーシーの積分定理により C f(z)dz − C1 f(z)dz − C2 f(z)dz − · · · = 0 ら, z→a のとき,これらの項は0 よって − a) f(z) = a−n + a−n+1(z − a) + · · · + a−1(z − a) + a0(z − a) + 数が得られます。したがって,両辺を (n − 1) 回微分すると, −1 n−1 (z − a)n f(z) = (n − 1)!a−1 + n! 1! a0(z − a) + (n + 1)! 2! a1(z − a)2 + Res(a; f) = a−1 = 1 (n − 1)! lim z→a dn−1 dzn−1 (z − a)n f(z) これらのことは,孤立特異点つまり「穴」を囲んだ閉曲線上の積分が,留 式が計算できれば求められることを表しています。 C の内部で,関数 f(z) が有限個の孤立特異点 b1, b2, . . . を除いて正則 . . . のそれぞれを囲み C の内部にある円周を正の向きに一周する経路 でと同様の考えで,コーシーの積分定理により 孤立特異点を囲んだ閉曲線上の積分は 留数で表される 関数 f(z) と孤立特異点 a について,|f(z)| → ∞ (z → a) のとき,a を f(z) の ローラン級数の負のべきの項が有限,すなわち級数が a−n (n 1) から始まるこ 略)。このとき,a を n 位の極といいます。なお,負のべきの項が無限に現れると とよばれます。 留数 図 2 において,f(z) を円環部分の中にある円周 C′′ に沿って正の向きに1周し ます。f(z) をローラン級数展開したものの各項を積分すると考えると,今回の最 分」により, 1 z − a の項以外はすべて 0 となり, a−1 = 1 2πi C′′ f(z)dz 3 本当は,ここで「無限級数の積分」を「積分の無限級数」に置き換えられるのは,当然ではあ は略します。 n位の極については,留数は別途求まる
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    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 孤立特異点がいくつあっても b1 C C1 b2 C2 b3 C3 図 3: 有限個の孤立特異点を含む場合 y 0 –1+i r x √2 1+i √2 –r r+rir–ri C このとき,b1,b2, . . . のそれぞれを囲み C の内部にある円周を正の向きに一周 すると,これまでと同様の考えで,コーシーの積分定理により C f(z)dz − C1 f(z)dz − C2 f(z)dz − · · · = 0 ですから, 1 2πi C f(z)dz = Res(b1; f) + Res(b2; f) + · · · がなりたちます。このことは,いくつかの「穴」を囲んだ閉曲線上の積分は, 数がわかれば求められることを示しています。 留数と定積分 留数の考えを使って,図 4 に示す,幅 2r・高さ r の長方形の経路 C に沿った 考えます。 1 z4 + 1 = 1 (z − 1+i√ )(z − −1+i√ )(z − −1−i√ )(z − 1−i√ )
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    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 孤立特異点がいくつあっても b1 C C1 b2 C2 b3 C3 図 3: 有限個の孤立特異点を含む場合 y 0 –1+i r x √2 1+i √2 –r r+rir–ri C このとき,b1,b2, . . . のそれぞれを囲み C の内部にある円周を正の向きに一周 すると,これまでと同様の考えで,コーシーの積分定理により C f(z)dz − C1 f(z)dz − C2 f(z)dz − · · · = 0 ですから, 1 2πi C f(z)dz = Res(b1; f) + Res(b2; f) + · · · がなりたちます。このことは,いくつかの「穴」を囲んだ閉曲線上の積分は, 数がわかれば求められることを示しています。 留数と定積分 留数の考えを使って,図 4 に示す,幅 2r・高さ r の長方形の経路 C に沿った 考えます。 1 z4 + 1 = 1 (z − 1+i√ )(z − −1+i√ )(z − −1−i√ )(z − 1−i√ ) 1 2 すると,これまでと同様の考えで,コーシーの積分定理により C f(z)dz − C1 f(z)dz − C2 f(z)dz − · · · = 0 ですから, 1 2πi C f(z)dz = Res(b1; f) + Res(b2; f) + · · · がなりたちます。このことは,いくつかの「穴」を囲んだ閉曲線上の積分は,そ 数がわかれば求められることを示しています。 留数と定積分 留数の考えを使って,図 4 に示す,幅 2r・高さ r の長方形の経路 C に沿った 考えます。 1 z4 + 1 = 1 (z − 1+i√ 2 )(z − −1+i√ 2 )(z − −1−i√ 2 )(z − 1−i√ 2 )
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    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 孤立特異点がいくつあっても いくつかの孤立特異点を囲んだ 閉曲線上の積分は それぞれの孤立特異点での 留数がわかれば求められる b1 C C1 b2 C2 b3 C3 図 3: 有限個の孤立特異点を含む場合 y 0 –1+i r x √2 1+i √2 –r r+rir–ri C このとき,b1,b2, . . . のそれぞれを囲み C の内部にある円周を正の向きに一周 すると,これまでと同様の考えで,コーシーの積分定理により C f(z)dz − C1 f(z)dz − C2 f(z)dz − · · · = 0 ですから, 1 2πi C f(z)dz = Res(b1; f) + Res(b2; f) + · · · がなりたちます。このことは,いくつかの「穴」を囲んだ閉曲線上の積分は, 数がわかれば求められることを示しています。 留数と定積分 留数の考えを使って,図 4 に示す,幅 2r・高さ r の長方形の経路 C に沿った 考えます。 1 z4 + 1 = 1 (z − 1+i√ )(z − −1+i√ )(z − −1−i√ )(z − 1−i√ ) 1 2 すると,これまでと同様の考えで,コーシーの積分定理により C f(z)dz − C1 f(z)dz − C2 f(z)dz − · · · = 0 ですから, 1 2πi C f(z)dz = Res(b1; f) + Res(b2; f) + · · · がなりたちます。このことは,いくつかの「穴」を囲んだ閉曲線上の積分は,そ 数がわかれば求められることを示しています。 留数と定積分 留数の考えを使って,図 4 に示す,幅 2r・高さ r の長方形の経路 C に沿った 考えます。 1 z4 + 1 = 1 (z − 1+i√ 2 )(z − −1+i√ 2 )(z − −1−i√ 2 )(z − 1−i√ 2 )
  • 148.
  • 149.
  • 150.
    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. こんな積分は まっとうには計算できません。 そこで 積分 ∞ −∞ 1 x4 + 1 dxを求めることを考えます。そのために, の 1 z4 + 1 の積分が,実軸上以外では r → 0 のとき 0 になる 上では |z| r であることを用います。 辺では r+ri r 1 z4 + 1 dz r+ri r 1 |z|4 + 1 d|z| r 0 1 r4 + 1 dy = r r4 + 1 ∞ 1 π x 数直線を 実部 y 虚部 複素平面に拡張 z = x + yi
  • 151.
    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. こんな積分は まっとうには計算できません。 そこで 積分 ∞ −∞ 1 x4 + 1 dxを求めることを考えます。そのために, の 1 z4 + 1 の積分が,実軸上以外では r → 0 のとき 0 になる 上では |z| r であることを用います。 辺では r+ri r 1 z4 + 1 dz r+ri r 1 |z|4 + 1 d|z| r 0 1 r4 + 1 dy = r r4 + 1 ∞ 1 π x 数直線を 実部 y 虚部 複素平面に拡張 z = x + yi こういう周C上で C
  • 152.
    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. こんな積分は まっとうには計算できません。 そこで 積分 ∞ −∞ 1 x4 + 1 dxを求めることを考えます。そのために, の 1 z4 + 1 の積分が,実軸上以外では r → 0 のとき 0 になる 上では |z| r であることを用います。 辺では r+ri r 1 z4 + 1 dz r+ri r 1 |z|4 + 1 d|z| r 0 1 r4 + 1 dy = r r4 + 1 ∞ 1 π x 数直線を 実部 y 虚部 複素平面に拡張 z = x + yi こういう周C上で C = (1+i√ 2 − = −1 − 4 √ 2 となり,同様に Res( −1 + i √ 2 ; f) = 1 − i 4 √ 2 となり よって,(25) 式より, 1 2πi C f(z)dz = Res( 1 で,すなわち C 1 z4 + 1 dz = π √ 2 が得られます 浅野 晃/応用数学(解析)(2013 年度春学期) 第13回 を計算すると
  • 153.
    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. こんな積分は まっとうには計算できません。 そこで 積分 ∞ −∞ 1 x4 + 1 dxを求めることを考えます。そのために, の 1 z4 + 1 の積分が,実軸上以外では r → 0 のとき 0 になる 上では |z| r であることを用います。 辺では r+ri r 1 z4 + 1 dz r+ri r 1 |z|4 + 1 d|z| r 0 1 r4 + 1 dy = r r4 + 1 ∞ 1 π x 数直線を 実部 y 虚部 複素平面に拡張 z = x + yi こういう周C上で C = (1+i√ 2 − = −1 − 4 √ 2 となり,同様に Res( −1 + i √ 2 ; f) = 1 − i 4 √ 2 となり よって,(25) 式より, 1 2πi C f(z)dz = Res( 1 で,すなわち C 1 z4 + 1 dz = π √ 2 が得られます 浅野 晃/応用数学(解析)(2013 年度春学期) 第13回 を計算すると 上の積分も求まる
  • 154.
    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 複素関数にして積分する 1 2πi C f(z)dz =Res( 1 + i √ 2 ; f) + Res( −1 + i √ 2 ; f) = − なわち C 1 z4 + 1 dz = π √ 2 が得られます。 /応用数学(解析)(2013 年度春学期) 第13回 (2013. 7. 9) http:// を計算する 経路は 図 3: 有限個の孤立特異点を含む場合 y 0 –1+i r x √2 1+i √2 –r r+rir–ri C 図 4: 留数と定積分 図 4 の経路 C の内部に入っている極は, 1 + i √ 2 , −1 + i √ 2 だけです。ここで,(23) 式よ Res( 1 + i √ 2 ; f) = lim z→ 1+i√ 2 (z − 1 + i √ 2 )f(z)
  • 155.
    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 複素関数にして積分する 1 2πi C f(z)dz =Res( 1 + i √ 2 ; f) + Res( −1 + i √ 2 ; f) = − なわち C 1 z4 + 1 dz = π √ 2 が得られます。 /応用数学(解析)(2013 年度春学期) 第13回 (2013. 7. 9) http:// を計算する 経路は 図 3: 有限個の孤立特異点を含む場合 y 0 –1+i r x √2 1+i √2 –r r+rir–ri C 図 4: 留数と定積分 図 4 の経路 C の内部に入っている極は, 1 + i √ 2 , −1 + i √ 2 だけです。ここで,(23) 式よ Res( 1 + i √ 2 ; f) = lim z→ 1+i√ 2 (z − 1 + i √ 2 )f(z) 1 2πi C f(z)dz = Res(b1; f) + Res(b2; f) + · · · このことは,いくつかの「穴」を囲んだ閉曲線上の積分は,それぞれ られることを示しています。 って,図 4 に示す,幅 2r・高さ r の長方形の経路 C に沿った f(z) = 1 z4 + 1 = 1 (z − 1+i√ 2 )(z − −1+i√ 2 )(z − −1−i√ 2 )(z − 1−i√ 2 ) f(z) の孤立特異点 1 + i √ 2 , −1 + i √ 2 , −1 − i √ 2 , 1 − i √ 2 は,すべて1位の極
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    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 複素関数にして積分する 1 2πi C f(z)dz =Res( 1 + i √ 2 ; f) + Res( −1 + i √ 2 ; f) = − なわち C 1 z4 + 1 dz = π √ 2 が得られます。 /応用数学(解析)(2013 年度春学期) 第13回 (2013. 7. 9) http:// を計算する 経路は 図 3: 有限個の孤立特異点を含む場合 y 0 –1+i r x √2 1+i √2 –r r+rir–ri C 図 4: 留数と定積分 図 4 の経路 C の内部に入っている極は, 1 + i √ 2 , −1 + i √ 2 だけです。ここで,(23) 式よ Res( 1 + i √ 2 ; f) = lim z→ 1+i√ 2 (z − 1 + i √ 2 )f(z) 1 2πi C f(z)dz = Res(b1; f) + Res(b2; f) + · · · このことは,いくつかの「穴」を囲んだ閉曲線上の積分は,それぞれ られることを示しています。 って,図 4 に示す,幅 2r・高さ r の長方形の経路 C に沿った f(z) = 1 z4 + 1 = 1 (z − 1+i√ 2 )(z − −1+i√ 2 )(z − −1−i√ 2 )(z − 1−i√ 2 ) f(z) の孤立特異点 1 + i √ 2 , −1 + i √ 2 , −1 − i √ 2 , 1 − i √ 2 は,すべて1位の極 C f(z)dz − C1 f(z)dz − C2 f(z)dz − · · · = 0 (24 1 2πi C f(z)dz = Res(b1; f) + Res(b2; f) + · · · (25 ます。このことは,いくつかの「穴」を囲んだ閉曲線上の積分は,それぞれの「穴」での留 ば求められることを示しています。 分 を使って,図 4 に示す,幅 2r・高さ r の長方形の経路 C に沿った f(z) = 1 z4 + 1 の積分を 1 z4 + 1 = 1 (z − 1+i√ 2 )(z − −1+i√ 2 )(z − −1−i√ 2 )(z − 1−i√ 2 ) (26 つある f(z) の孤立特異点 1 + i √ 2 , −1 + i √ 2 , −1 − i √ 2 , 1 − i √ 2 は,すべて1位の極です。孤立特異点 は,すべて1位の極
  • 157.
    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 複素関数にして積分する 1 2πi C f(z)dz =Res( 1 + i √ 2 ; f) + Res( −1 + i √ 2 ; f) = − なわち C 1 z4 + 1 dz = π √ 2 が得られます。 /応用数学(解析)(2013 年度春学期) 第13回 (2013. 7. 9) http:// を計算する 経路は 図 3: 有限個の孤立特異点を含む場合 y 0 –1+i r x √2 1+i √2 –r r+rir–ri C 図 4: 留数と定積分 図 4 の経路 C の内部に入っている極は, 1 + i √ 2 , −1 + i √ 2 だけです。ここで,(23) 式よ Res( 1 + i √ 2 ; f) = lim z→ 1+i√ 2 (z − 1 + i √ 2 )f(z) 1 2πi C f(z)dz = Res(b1; f) + Res(b2; f) + · · · このことは,いくつかの「穴」を囲んだ閉曲線上の積分は,それぞれ られることを示しています。 って,図 4 に示す,幅 2r・高さ r の長方形の経路 C に沿った f(z) = 1 z4 + 1 = 1 (z − 1+i√ 2 )(z − −1+i√ 2 )(z − −1−i√ 2 )(z − 1−i√ 2 ) f(z) の孤立特異点 1 + i √ 2 , −1 + i √ 2 , −1 − i √ 2 , 1 − i √ 2 は,すべて1位の極 C f(z)dz − C1 f(z)dz − C2 f(z)dz − · · · = 0 (24 1 2πi C f(z)dz = Res(b1; f) + Res(b2; f) + · · · (25 ます。このことは,いくつかの「穴」を囲んだ閉曲線上の積分は,それぞれの「穴」での留 ば求められることを示しています。 分 を使って,図 4 に示す,幅 2r・高さ r の長方形の経路 C に沿った f(z) = 1 z4 + 1 の積分を 1 z4 + 1 = 1 (z − 1+i√ 2 )(z − −1+i√ 2 )(z − −1−i√ 2 )(z − 1−i√ 2 ) (26 つある f(z) の孤立特異点 1 + i √ 2 , −1 + i √ 2 , −1 − i √ 2 , 1 − i √ 2 は,すべて1位の極です。孤立特異点 は,すべて1位の極 展開するまでもなく
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    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 複素関数にして積分する 経路の内部にある孤立特異点は2つ 図 3: 有限個の孤立特異点を含む場合 y 0 –1+i r x √2 1+i √2 –r r+rir–ri C 図4: 留数と定積分 図 4 の経路 C の内部に入っている極は, 1 + i √ 2 , −1 + i √ 2 だけです。ここで,(2 Res( 1 + i √ 2 ; f) = lim z→ 1+i√ 2 (z − 1 + i √ 2 )f(z)
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    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 複素関数にして積分する 経路の内部にある孤立特異点は2つ 図 3: 有限個の孤立特異点を含む場合 y 0 –1+i r x √2 1+i √2 –r r+rir–ri C 図4: 留数と定積分 図 4 の経路 C の内部に入っている極は, 1 + i √ 2 , −1 + i √ 2 だけです。ここで,(2 Res( 1 + i √ 2 ; f) = lim z→ 1+i√ 2 (z − 1 + i √ 2 )f(z)
  • 160.
    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 複素関数にして積分する 経路の内部にある孤立特異点は2つ 図 3: 有限個の孤立特異点を含む場合 y 0 –1+i r x √2 1+i √2 –r r+rir–ri C 図4: 留数と定積分 図 4 の経路 C の内部に入っている極は, 1 + i √ 2 , −1 + i √ 2 だけです。ここで,(2 Res( 1 + i √ 2 ; f) = lim z→ 1+i√ 2 (z − 1 + i √ 2 )f(z)
  • 161.
    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 複素関数にして積分する 経路の内部にある孤立特異点は2つ 図 3: 有限個の孤立特異点を含む場合 y 0 –1+i r x √2 1+i √2 –r r+rir–ri C 図4: 留数と定積分 図 4 の経路 C の内部に入っている極は, 1 + i √ 2 , −1 + i √ 2 だけです。ここで,(2 Res( 1 + i √ 2 ; f) = lim z→ 1+i√ 2 (z − 1 + i √ 2 )f(z) それぞれ留数を求める
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    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 複素関数にして積分する 経路の内部にある孤立特異点は2つ 図 3: 有限個の孤立特異点を含む場合 y 0 –1+i r x √2 1+i √2 –r r+rir–ri C 図4: 留数と定積分 図 4 の経路 C の内部に入っている極は, 1 + i √ 2 , −1 + i √ 2 だけです。ここで,(2 Res( 1 + i √ 2 ; f) = lim z→ 1+i√ 2 (z − 1 + i √ 2 )f(z) それぞれ留数を求める , a)n f(z) = a−n + a−n+1(z − a) + · · · + a−1(z − a)n−1 + a0(z − a)n + · · · (21) が得られます。したがって,両辺を (n − 1) 回微分すると, −1 −1 (z − a)n f(z) = (n − 1)!a−1 + n! 1! a0(z − a) + (n + 1)! 2! a1(z − a)2 + · · · (22) Res(a; f) = a−1 = 1 (n − 1)! lim z→a dn−1 dzn−1 (z − a)n f(z) (23) れらのことは,孤立特異点つまり「穴」を囲んだ閉曲線上の積分が,留数で表され,し が計算できれば求められることを表しています。 の内部で,関数 f(z) が有限個の孤立特異点 b1, b2, . . . を除いて正則であるとします。 . . のそれぞれを囲み C の内部にある円周を正の向きに一周する経路を C1, C2, . . . と と同様の考えで,コーシーの積分定理により C f(z)dz − C1 f(z)dz − C2 f(z)dz − · · · = 0 (24) 1 2πi C f(z)dz = Res(b1; f) + Res(b2; f) + · · · (25) このことは,いくつかの「穴」を囲んだ閉曲線上の積分は,それぞれの「穴」での留
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    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 複素関数にして積分する 経路の内部にある孤立特異点は2つ 図 3: 有限個の孤立特異点を含む場合 y 0 –1+i r x √2 1+i √2 –r r+rir–ri C 図4: 留数と定積分 図 4 の経路 C の内部に入っている極は, 1 + i √ 2 , −1 + i √ 2 だけです。ここで,(2 Res( 1 + i √ 2 ; f) = lim z→ 1+i√ 2 (z − 1 + i √ 2 )f(z) それぞれ留数を求める , a)n f(z) = a−n + a−n+1(z − a) + · · · + a−1(z − a)n−1 + a0(z − a)n + · · · (21) が得られます。したがって,両辺を (n − 1) 回微分すると, −1 −1 (z − a)n f(z) = (n − 1)!a−1 + n! 1! a0(z − a) + (n + 1)! 2! a1(z − a)2 + · · · (22) Res(a; f) = a−1 = 1 (n − 1)! lim z→a dn−1 dzn−1 (z − a)n f(z) (23) れらのことは,孤立特異点つまり「穴」を囲んだ閉曲線上の積分が,留数で表され,し が計算できれば求められることを表しています。 の内部で,関数 f(z) が有限個の孤立特異点 b1, b2, . . . を除いて正則であるとします。 . . のそれぞれを囲み C の内部にある円周を正の向きに一周する経路を C1, C2, . . . と と同様の考えで,コーシーの積分定理により C f(z)dz − C1 f(z)dz − C2 f(z)dz − · · · = 0 (24) 1 2πi C f(z)dz = Res(b1; f) + Res(b2; f) + · · · (25) このことは,いくつかの「穴」を囲んだ閉曲線上の積分は,それぞれの「穴」での留
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    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 複素関数にして積分する 経路の内部にある孤立特異点は2つ 図 3: 有限個の孤立特異点を含む場合 y 0 –1+i r x √2 1+i √2 –r r+rir–ri C 図4: 留数と定積分 図 4 の経路 C の内部に入っている極は, 1 + i √ 2 , −1 + i √ 2 だけです。ここで,(2 Res( 1 + i √ 2 ; f) = lim z→ 1+i√ 2 (z − 1 + i √ 2 )f(z) それぞれ留数を求める , a)n f(z) = a−n + a−n+1(z − a) + · · · + a−1(z − a)n−1 + a0(z − a)n + · · · (21) が得られます。したがって,両辺を (n − 1) 回微分すると, −1 −1 (z − a)n f(z) = (n − 1)!a−1 + n! 1! a0(z − a) + (n + 1)! 2! a1(z − a)2 + · · · (22) Res(a; f) = a−1 = 1 (n − 1)! lim z→a dn−1 dzn−1 (z − a)n f(z) (23) れらのことは,孤立特異点つまり「穴」を囲んだ閉曲線上の積分が,留数で表され,し が計算できれば求められることを表しています。 の内部で,関数 f(z) が有限個の孤立特異点 b1, b2, . . . を除いて正則であるとします。 . . のそれぞれを囲み C の内部にある円周を正の向きに一周する経路を C1, C2, . . . と と同様の考えで,コーシーの積分定理により C f(z)dz − C1 f(z)dz − C2 f(z)dz − · · · = 0 (24) 1 2πi C f(z)dz = Res(b1; f) + Res(b2; f) + · · · (25) このことは,いくつかの「穴」を囲んだ閉曲線上の積分は,それぞれの「穴」での留 n=1だから微分しなくてよい
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    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 複素関数にして積分する 経路の内部にある孤立特異点は2つ 図 3: 有限個の孤立特異点を含む場合 y 0 –1+i r x √2 1+i √2 –r r+rir–ri C 図4: 留数と定積分 図 4 の経路 C の内部に入っている極は, 1 + i √ 2 , −1 + i √ 2 だけです。ここで,(2 Res( 1 + i √ 2 ; f) = lim z→ 1+i√ 2 (z − 1 + i √ 2 )f(z) それぞれ留数を求める , a)n f(z) = a−n + a−n+1(z − a) + · · · + a−1(z − a)n−1 + a0(z − a)n + · · · (21) が得られます。したがって,両辺を (n − 1) 回微分すると, −1 −1 (z − a)n f(z) = (n − 1)!a−1 + n! 1! a0(z − a) + (n + 1)! 2! a1(z − a)2 + · · · (22) Res(a; f) = a−1 = 1 (n − 1)! lim z→a dn−1 dzn−1 (z − a)n f(z) (23) れらのことは,孤立特異点つまり「穴」を囲んだ閉曲線上の積分が,留数で表され,し が計算できれば求められることを表しています。 の内部で,関数 f(z) が有限個の孤立特異点 b1, b2, . . . を除いて正則であるとします。 . . のそれぞれを囲み C の内部にある円周を正の向きに一周する経路を C1, C2, . . . と と同様の考えで,コーシーの積分定理により C f(z)dz − C1 f(z)dz − C2 f(z)dz − · · · = 0 (24) 1 2πi C f(z)dz = Res(b1; f) + Res(b2; f) + · · · (25) このことは,いくつかの「穴」を囲んだ閉曲線上の積分は,それぞれの「穴」での留 n=1だから微分しなくてよい 0 r x √2 √2 –r C 図 4: 留数と定積分 の内部に入っている極は, 1 + i √ 2 , −1 + i √ 2 だけです。ここで,(23) 式より Res( 1 + i √ 2 ; f) = lim z→ 1+i√ 2 (z − 1 + i √ 2 )f(z) = 1 (1+i√ 2 − −1+i√ 2 )(1+i√ 2 − −1−i√ 2 )(1+i√ 2 − 1−i√ 2 ) = −1 − i 4 √ 2 (27) Res( −1 + i √ 2 ; f) = 1 − i 4 √ 2 となります。
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    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 複素関数にして積分する 経路の内部にある孤立特異点は2つ 図 3: 有限個の孤立特異点を含む場合 y 0 –1+i r x √2 1+i √2 –r r+rir–ri C 図4: 留数と定積分 図 4 の経路 C の内部に入っている極は, 1 + i √ 2 , −1 + i √ 2 だけです。ここで,(2 Res( 1 + i √ 2 ; f) = lim z→ 1+i√ 2 (z − 1 + i √ 2 )f(z) それぞれ留数を求める , a)n f(z) = a−n + a−n+1(z − a) + · · · + a−1(z − a)n−1 + a0(z − a)n + · · · (21) が得られます。したがって,両辺を (n − 1) 回微分すると, −1 −1 (z − a)n f(z) = (n − 1)!a−1 + n! 1! a0(z − a) + (n + 1)! 2! a1(z − a)2 + · · · (22) Res(a; f) = a−1 = 1 (n − 1)! lim z→a dn−1 dzn−1 (z − a)n f(z) (23) れらのことは,孤立特異点つまり「穴」を囲んだ閉曲線上の積分が,留数で表され,し が計算できれば求められることを表しています。 の内部で,関数 f(z) が有限個の孤立特異点 b1, b2, . . . を除いて正則であるとします。 . . のそれぞれを囲み C の内部にある円周を正の向きに一周する経路を C1, C2, . . . と と同様の考えで,コーシーの積分定理により C f(z)dz − C1 f(z)dz − C2 f(z)dz − · · · = 0 (24) 1 2πi C f(z)dz = Res(b1; f) + Res(b2; f) + · · · (25) このことは,いくつかの「穴」を囲んだ閉曲線上の積分は,それぞれの「穴」での留 n=1だから微分しなくてよい また,閉曲線 C の内部で,関数 f(z) が有限個の孤立特異点 b1, b2, . . . を除い このとき,b1, b2, . . . のそれぞれを囲み C の内部にある円周を正の向きに一周す すると,これまでと同様の考えで,コーシーの積分定理により C f(z)dz − C1 f(z)dz − C2 f(z)dz − · · · = 0 ですから, 1 2πi C f(z)dz = Res(b1; f) + Res(b2; f) + · · · がなりたちます。このことは,いくつかの「穴」を囲んだ閉曲線上の積分は, 数がわかれば求められることを示しています。 留数と定積分 留数の考えを使って,図 4 に示す,幅 2r・高さ r の長方形の経路 C に沿った 考えます。 1 z4 + 1 = 1 (z − 1+i√ 2 )(z − −1+i√ 2 )(z − −1−i√ 2 )(z − 1−i√ 2 ) ですから,4 つある f(z) の孤立特異点 1 + i √ 2 , −1 + i √ 2 , −1 − i √ 2 , 1 − i √ 2 は,すべて 4 こう言えるのは,ローラン級数が「一様収束」しているからです。詳細は略します。 浅野 晃/応用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://rac 0 r x √2 √2 –r C 図 4: 留数と定積分 の内部に入っている極は, 1 + i √ 2 , −1 + i √ 2 だけです。ここで,(23) 式より Res( 1 + i √ 2 ; f) = lim z→ 1+i√ 2 (z − 1 + i √ 2 )f(z) = 1 (1+i√ 2 − −1+i√ 2 )(1+i√ 2 − −1−i√ 2 )(1+i√ 2 − 1−i√ 2 ) = −1 − i 4 √ 2 (27) Res( −1 + i √ 2 ; f) = 1 − i 4 √ 2 となります。
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    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 複素関数にして積分する 経路の内部にある孤立特異点は2つ 図 3: 有限個の孤立特異点を含む場合 y 0 –1+i r x √2 1+i √2 –r r+rir–ri C 図4: 留数と定積分 図 4 の経路 C の内部に入っている極は, 1 + i √ 2 , −1 + i √ 2 だけです。ここで,(2 Res( 1 + i √ 2 ; f) = lim z→ 1+i√ 2 (z − 1 + i √ 2 )f(z) それぞれ留数を求める , a)n f(z) = a−n + a−n+1(z − a) + · · · + a−1(z − a)n−1 + a0(z − a)n + · · · (21) が得られます。したがって,両辺を (n − 1) 回微分すると, −1 −1 (z − a)n f(z) = (n − 1)!a−1 + n! 1! a0(z − a) + (n + 1)! 2! a1(z − a)2 + · · · (22) Res(a; f) = a−1 = 1 (n − 1)! lim z→a dn−1 dzn−1 (z − a)n f(z) (23) れらのことは,孤立特異点つまり「穴」を囲んだ閉曲線上の積分が,留数で表され,し が計算できれば求められることを表しています。 の内部で,関数 f(z) が有限個の孤立特異点 b1, b2, . . . を除いて正則であるとします。 . . のそれぞれを囲み C の内部にある円周を正の向きに一周する経路を C1, C2, . . . と と同様の考えで,コーシーの積分定理により C f(z)dz − C1 f(z)dz − C2 f(z)dz − · · · = 0 (24) 1 2πi C f(z)dz = Res(b1; f) + Res(b2; f) + · · · (25) このことは,いくつかの「穴」を囲んだ閉曲線上の積分は,それぞれの「穴」での留 n=1だから微分しなくてよい また,閉曲線 C の内部で,関数 f(z) が有限個の孤立特異点 b1, b2, . . . を除い このとき,b1, b2, . . . のそれぞれを囲み C の内部にある円周を正の向きに一周す すると,これまでと同様の考えで,コーシーの積分定理により C f(z)dz − C1 f(z)dz − C2 f(z)dz − · · · = 0 ですから, 1 2πi C f(z)dz = Res(b1; f) + Res(b2; f) + · · · がなりたちます。このことは,いくつかの「穴」を囲んだ閉曲線上の積分は, 数がわかれば求められることを示しています。 留数と定積分 留数の考えを使って,図 4 に示す,幅 2r・高さ r の長方形の経路 C に沿った 考えます。 1 z4 + 1 = 1 (z − 1+i√ 2 )(z − −1+i√ 2 )(z − −1−i√ 2 )(z − 1−i√ 2 ) ですから,4 つある f(z) の孤立特異点 1 + i √ 2 , −1 + i √ 2 , −1 − i √ 2 , 1 − i √ 2 は,すべて 4 こう言えるのは,ローラン級数が「一様収束」しているからです。詳細は略します。 浅野 晃/応用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://rac 0 r x √2 √2 –r C 図 4: 留数と定積分 の内部に入っている極は, 1 + i √ 2 , −1 + i √ 2 だけです。ここで,(23) 式より Res( 1 + i √ 2 ; f) = lim z→ 1+i√ 2 (z − 1 + i √ 2 )f(z) = 1 (1+i√ 2 − −1+i√ 2 )(1+i√ 2 − −1−i√ 2 )(1+i√ 2 − 1−i√ 2 ) = −1 − i 4 √ 2 (27) Res( −1 + i √ 2 ; f) = 1 − i 4 √ 2 となります。
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    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 複素関数にして積分する 経路の内部にある孤立特異点は2つ 図 3: 有限個の孤立特異点を含む場合 y 0 –1+i r x √2 1+i √2 –r r+rir–ri C 図4: 留数と定積分 図 4 の経路 C の内部に入っている極は, 1 + i √ 2 , −1 + i √ 2 だけです。ここで,(2 Res( 1 + i √ 2 ; f) = lim z→ 1+i√ 2 (z − 1 + i √ 2 )f(z) それぞれ留数を求める , a)n f(z) = a−n + a−n+1(z − a) + · · · + a−1(z − a)n−1 + a0(z − a)n + · · · (21) が得られます。したがって,両辺を (n − 1) 回微分すると, −1 −1 (z − a)n f(z) = (n − 1)!a−1 + n! 1! a0(z − a) + (n + 1)! 2! a1(z − a)2 + · · · (22) Res(a; f) = a−1 = 1 (n − 1)! lim z→a dn−1 dzn−1 (z − a)n f(z) (23) れらのことは,孤立特異点つまり「穴」を囲んだ閉曲線上の積分が,留数で表され,し が計算できれば求められることを表しています。 の内部で,関数 f(z) が有限個の孤立特異点 b1, b2, . . . を除いて正則であるとします。 . . のそれぞれを囲み C の内部にある円周を正の向きに一周する経路を C1, C2, . . . と と同様の考えで,コーシーの積分定理により C f(z)dz − C1 f(z)dz − C2 f(z)dz − · · · = 0 (24) 1 2πi C f(z)dz = Res(b1; f) + Res(b2; f) + · · · (25) このことは,いくつかの「穴」を囲んだ閉曲線上の積分は,それぞれの「穴」での留 n=1だから微分しなくてよい また,閉曲線 C の内部で,関数 f(z) が有限個の孤立特異点 b1, b2, . . . を除い このとき,b1, b2, . . . のそれぞれを囲み C の内部にある円周を正の向きに一周す すると,これまでと同様の考えで,コーシーの積分定理により C f(z)dz − C1 f(z)dz − C2 f(z)dz − · · · = 0 ですから, 1 2πi C f(z)dz = Res(b1; f) + Res(b2; f) + · · · がなりたちます。このことは,いくつかの「穴」を囲んだ閉曲線上の積分は, 数がわかれば求められることを示しています。 留数と定積分 留数の考えを使って,図 4 に示す,幅 2r・高さ r の長方形の経路 C に沿った 考えます。 1 z4 + 1 = 1 (z − 1+i√ 2 )(z − −1+i√ 2 )(z − −1−i√ 2 )(z − 1−i√ 2 ) ですから,4 つある f(z) の孤立特異点 1 + i √ 2 , −1 + i √ 2 , −1 − i √ 2 , 1 − i √ 2 は,すべて 4 こう言えるのは,ローラン級数が「一様収束」しているからです。詳細は略します。 浅野 晃/応用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://rac –r 図 4 図 4 の経路 C の内部に入っている極は, 1 + √ Res( 1 + i √ 2 ; f) = lim z→1+i√ 2 ( = (1+i√ 2 − = −1 − 4 √ 2 となり,同様に Res( −1 + i √ 2 ; f) = 1 − i 4 √ 2 となり同様に 0 r x √2 √2 –r C 図 4: 留数と定積分 の内部に入っている極は, 1 + i √ 2 , −1 + i √ 2 だけです。ここで,(23) 式より Res( 1 + i √ 2 ; f) = lim z→ 1+i√ 2 (z − 1 + i √ 2 )f(z) = 1 (1+i√ 2 − −1+i√ 2 )(1+i√ 2 − −1−i√ 2 )(1+i√ 2 − 1−i√ 2 ) = −1 − i 4 √ 2 (27) Res( −1 + i √ 2 ; f) = 1 − i 4 √ 2 となります。
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    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 複素関数にして積分する よって b2 C2 b3 C3 図 3: 有限個の孤立特異点を含む場合 y 0 –1+i r x √2 1+i √2 –r r+rir–ri C 図4: 留数と定積分 図 4 の経路 C の内部に入っている極は, 1 + i √ 2 , −1 + i √ 2 だけです。ここで, 2 4 2 よって,(25) 式より, 1 2πi C f(z)dz = Res( 1 + i √ 2 ; f) + Res( −1 + i √ 2 ; f) = − i 2 √ 2 ,すなわち C 1 z4 + 1 dz = π √ 2 が得られます。 野 晃/応用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.miken 2 4 2 よって,(25) 式より, 1 2πi C f(z)dz = Res( 1 + i √ 2 ; f) + Res( −1 + i √ 2 ; f) で,すなわち C 1 z4 + 1 dz = π √ 2 が得られます。 浅野 晃/応用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) h
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    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 複素関数にして積分する よって b2 C2 b3 C3 図 3: 有限個の孤立特異点を含む場合 y 0 –1+i r x √2 1+i √2 –r r+rir–ri C 図4: 留数と定積分 図 4 の経路 C の内部に入っている極は, 1 + i √ 2 , −1 + i √ 2 だけです。ここで, 2 4 2 よって,(25) 式より, 1 2πi C f(z)dz = Res( 1 + i √ 2 ; f) + Res( −1 + i √ 2 ; f) = − i 2 √ 2 ,すなわち C 1 z4 + 1 dz = π √ 2 が得られます。 野 晃/応用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.miken 2 4 2 よって,(25) 式より, 1 2πi C f(z)dz = Res( 1 + i √ 2 ; f) + Res( −1 + i √ 2 ; f) で,すなわち C 1 z4 + 1 dz = π √ 2 が得られます。 浅野 晃/応用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) h では実関数の積分 ∞ −∞ 1 x4 + 1 dx を求めることを考えます。そのために, の辺での 1 z4 + 1 の積分が,実軸上以外では r → ∞ のとき 0 になるこ 外の辺上では |z| r であることを用います。 側の立辺では r+ri r 1 z4 + 1 dz r+ri r 1 |z|4 + 1 d|z| は?
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    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 複素関数にして積分する よって b2 C2 b3 C3 図 3: 有限個の孤立特異点を含む場合 y 0 –1+i r x √2 1+i √2 –r r+rir–ri C 図4: 留数と定積分 図 4 の経路 C の内部に入っている極は, 1 + i √ 2 , −1 + i √ 2 だけです。ここで, 2 4 2 よって,(25) 式より, 1 2πi C f(z)dz = Res( 1 + i √ 2 ; f) + Res( −1 + i √ 2 ; f) = − i 2 √ 2 ,すなわち C 1 z4 + 1 dz = π √ 2 が得られます。 野 晃/応用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.miken 2 4 2 よって,(25) 式より, 1 2πi C f(z)dz = Res( 1 + i √ 2 ; f) + Res( −1 + i √ 2 ; f) で,すなわち C 1 z4 + 1 dz = π √ 2 が得られます。 浅野 晃/応用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) h では実関数の積分 ∞ −∞ 1 x4 + 1 dx を求めることを考えます。そのために, の辺での 1 z4 + 1 の積分が,実軸上以外では r → ∞ のとき 0 になるこ 外の辺上では |z| r であることを用います。 側の立辺では r+ri r 1 z4 + 1 dz r+ri r 1 |z|4 + 1 d|z| は? r→∞ のとき, 実軸上以外は0 (略,プリントで)
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    2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 複素関数にして積分する よって b2 C2 b3 C3 図 3: 有限個の孤立特異点を含む場合 y 0 –1+i r x √2 1+i √2 –r r+rir–ri C 図4: 留数と定積分 図 4 の経路 C の内部に入っている極は, 1 + i √ 2 , −1 + i √ 2 だけです。ここで, 2 4 2 よって,(25) 式より, 1 2πi C f(z)dz = Res( 1 + i √ 2 ; f) + Res( −1 + i √ 2 ; f) = − i 2 √ 2 ,すなわち C 1 z4 + 1 dz = π √ 2 が得られます。 野 晃/応用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) http://racco.miken 2 4 2 よって,(25) 式より, 1 2πi C f(z)dz = Res( 1 + i √ 2 ; f) + Res( −1 + i √ 2 ; f) で,すなわち C 1 z4 + 1 dz = π √ 2 が得られます。 浅野 晃/応用数学(解析)(2014 年度春学期) 第14回 (2015. 1. 8) h では実関数の積分 ∞ −∞ 1 x4 + 1 dx を求めることを考えます。そのために, の辺での 1 z4 + 1 の積分が,実軸上以外では r → ∞ のとき 0 になるこ 外の辺上では |z| r であることを用います。 側の立辺では r+ri r 1 z4 + 1 dz r+ri r 1 |z|4 + 1 d|z| は? r→∞ のとき, 実軸上以外は0 (略,プリントで) を使って,実関数の積分 ∞ −∞ 1 x4 + 1 dx を求めることを考えます。 ,それぞれの辺での 1 z4 + 1 の積分が,実軸上以外では r → ∞ のと は,実軸以外の辺上では |z| r であることを用います。 長方形の右側の立辺では r+ri r 1 z4 + 1 dz r+ri r 1 |z|4 + 1 d|z| r 0 1 r4 + 1 dy = r r4 + 1 のとき 0 になります。他の辺でも同様で, ∞ −∞ 1 x4 + 1 dx = π √ 2 がよって
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