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20051006taiwan
- 1. ﹁ 本 日 わ れ わ れ が こ こ で 見 届 け る の は 、 台 湾 の 民 主 主 義 前 進 の 足 取 り で あ る ﹂。陳 水 扁 総 統 が 二 〇 〇 四 年 五 月 に 、 第 二 期 政 権 の 就 任 式 あ い さ つ を し て か ら 一 年 半 が た つ 。 対 中 政 策 で は 、 中 国 を 刺 激 し な い よ う 最 小 限 の 言 及 に と ど め た 陳 総 統 だ が 、 今 も 現 状 維 持 路 線 を 貫 い て い る 。 こ れ に 対 し て 、 台 湾 を 一 地 方 と し て 取 り 込 み た い 中 国 は 、 三 月 の 全 国 人 民 代 表 大 会 ︵ 全 人 代 ︶ で 武 力 行 使 を 正 当 化 す る ﹁ 反 国 家 分 裂 法 ﹂ を 制 定 。 台 湾 へ の 圧 力 を 強 め た 。陳 総 統 の 任 期 は 、 残 り 二 年 と 数 カ 月 。 こ の 間 に 、 国 連 や Ｗ Ｈ Ｏ ︵ 世 界 保 健 機 関 ︶ へ の 加 盟 、 新 憲 法 の 制 定 、 中 国 問 題 な ど 国 内 外 に 多 く の 課 題 が 残 さ れ て い る 。 今 後 、 台 湾 政 府 が ど う 動 く の か 、 台 湾 の 現 状 か ら 目 が 離 せ な い 。 台 湾 政 府 は 、 い わ ゆ る ﹁ 一 つ の 中 国 ﹂ を 受 け 入 れ な い こ と を 表 明 し て い る 。 独 立 を 宣 言 し な い 代 わ り に 、 中 国 に も 取 り 込 ま れ な い と い う 現 状 維 持 の 立 場 だ 。 こ れ は 、 二 〇 〇 三 年 末 に 台 湾 行 政 院 大 陸 委 員 会 が 行 っ た 国 民 世 論 調 査 で ﹁ 現 状 を 維 持 し 、 形 勢 を 見 て 独 立 か 統 一 を 決 定 ﹂ な ど 大 き な 意 味 で の 現 状 維 持 論 が ８０％ に 上 っ た こ と や 、 ﹁ 一 国 二 制 度 に よ る 統 一 を 望 ま な い ﹂ が ７０ ％ 以 上 に な っ た と い う 結 果 か ら も 、 台 湾 世 論 を 反 映 し て い る と い え よ う 。 当 然 、 ﹁ 反 国 家 分 裂 法 ﹂ の 非 平 和 的 方 式 に よ る 中 国 へ の 取 り 込 み は 、 台 湾 だ け で な く 国 際 社 会 か ら 強 い 批 判 が 上 が っ た 。台 湾 海 峡 を 重 要 な シ ー レ ー ン と す る 日 本 も 、﹁ 反 国 家 分 裂 法 ﹂ の 制 定 は 決 し て 他 人 事 で は な い 。 中 国 に よ る 台 湾 へ の 圧 力 を 常 に 監 視 す る 役 割 と 責 任 が あ る 。 こ の 状 況 下 で 、 台 湾 経 済 界 は 、 急 速 に 中 国 へ と 傾 斜 し て い る 。 台 湾 の 投 審 会 統 計 に よ る と 、 二 〇 〇 四 年 に お け る 台 湾 の 対 中 国 投 資 は 約 六 十 九 億 ㌦ に 上 る 。 こ れ は 、 海 外 へ の 投 資 総 額 約 百 三 億 ㌦ の 実 に ６７％ を 占 め る 割 合 だ 。 さ ら に 、 独 立 派 と し て 知 ら れ て い た 台 湾 実 業 家 の 許 文 龍 氏 が 今 年 三 月 、 ﹁ 一 つ の 中 国 ﹂ 支 持 を 表 明 。 台 湾 経 済 界 の み な ら ず 、 政 界 に も 大 き な 衝 撃 を 与 え た 。 過 度 の 中 国 依 存 か ら 脱 却 し よ う と 、 台 湾 政 府 も 、 ベ ト ナ ム や マ レ ー シ ア な ど 東 南 ア ジ ア 諸 国 へ の 投 資 を 呼 び 掛 け て い る 。Ｉ Ｔ ︵ 情 報 技 術 ︶ ブ ー ム の 波 に 乗 り 、 一 気 に 世 界 ト ッ プ レ ベ ル の Ｉ Ｔ 大 国 に 躍 り 出 た 台 湾 。 今 年 の 経 済 成 長 率 は 、 世 界 経 済 の 減 速 に 伴 い 少 し 落 ち る が 、 そ れ で も ３ ・ ６５％ の 見 込 み 。 依 然 と し て 、 安 定 成 長 を 維 持 し て い る 。 昨 年 か ら 始 ま っ た ﹁ 新 十 大 建 設 ﹂ で は 、 え り す ぐ り の 大 学 や 研 究 セ ン タ ー に 、 毎 年 百 億 元 ︵ 約 三 百 二 十 億 円 ︶ を 投 資 す る 。 こ れ に よ り ﹁ 成 果 の あ っ た Ｉ Ｔ 産 業 で 人 材 育 成 を し 、 新 産 業 の 創 出 を ﹂︵ 都 市 及 住 宅 発 展 処 の 張 佳 林 処 長 ︶ 目 指 し て い る 。さ ら に 、 無 線 イ ン タ ー ネ ッ ト や 携 帯 電 話 の 技 術 を 世 界 ト ッ プ レ ベ ル に す る こ と で 、 ア ジ ア で の 国 際 競 争 力 を 一 位 に 押 し 上 げ た い 方 針 だ 。 こ う し た 人 材 育 成 や ハ イ テ ク 産 業 に 力 を 入 れ る ﹁ 新 十 大 建 設 ﹂ に は 、 大 き な 期 待 が 掛 か っ て い る 。 一 方 で 、 最 近 の イ ン ド や 中 国 の 台 頭 に よ り 、 一 部 で 産 業 の 空 洞 化 が 進 行 し て い る の も 事 実 だ 。 台 湾 海 峡 を 挟 ん だ 両 岸 ︵ 中 台 ︶ 関 係 が 揺 ら げ ば 、 ア ジ ア の バ ラ ン ス を 崩 す 可 能 性 を 秘 め て い る 。 そ の 意 味 で 、 両 岸 関 係 の 安 定 維 持 に 、 日 本 も さ ら に 貢 献 す る 必 要 が あ ろ う 。 ア ジ ア の 均 衡 を 保 つ 中 で 経 済 を 大 き く 発 展 さ せ る た め に は 、 日 本 、 中 国 、 台 湾 の 連 携 は 不 可 欠 で あ る 。 ︵ 文 と 写 真 ・ 岩 城 喜 之 ︶ ﹁ 反 国 家 分 裂 法 ﹂ に 抗 議 す る デ モ に は 、 約 １ ０ ０ 万 人 の 市 民 が 集 ま っ た ︵ 行 政 院 新 聞 局 提 供 ︶ 新新産産業業のの創創出出でで飛飛躍躍目目指指すす 人 材 育 成 に 重 点 投 資 !対 中 は 現 状 維 持 望 む 台 湾 台台 湾湾 双双 十十 節節 特特 集集 「台北１０１」が建つ信義計画区は「台北のマンハッタン」と 呼ばれ、多くの人でにぎわっている 台湾から日本へのノービザ恒久化措置は、交流促進の手助けに 深化する日台交流 台台湾湾のの基基礎礎デデーータタ 訪日観光客に９０日間ノービザ 面 積：約３万６０００平方㌔㍍ 人 口：２２６８万人（２００４年１２月） 首 都：台北（２６２万人） 住 民：本省人（台湾出身者）８５％ 外省人（中国大陸出身者）１３％ その他（マレー・ポリネシア系） ２％ 言 語：北京語、台湾語など 宗 教：仏教、道教、キリスト教 政治体制：三民主義に基づく民主共和制 国民総生産：３１６７億㌦（０４年） 一人当たりの国民総生産：１万４０３２㌦（０４年） 外貨準備高：２３０４億㌦（０４年７月） 実質経済成長率：５．７１％（０４年） 台湾から日本を訪れる観光客に 対して、９月２６日から、ノービザ 恒久化措置が正式に施行された。 これにより、台湾の居住者は、査 証なしで９０日以内の日本入国が認 められることになった。 台湾の観光客は、「愛知万博」 で外国人入場者総数の１８．８％を占 めるなど、日本への観光が多い。 このノービザ恒久化措置で、日本 と台湾の交流はさらに進むと見ら れている。 台北駐日経済文化代表処の許世 楷代表は、ノービザ措置について 「台日間に国交はないが、双方で ノービザ措置が適用されること は、両国関係が友好であることを 示している」と歓迎。「今後も台 日の自由貿易協定（ＦＴＡ）締結 と安全保障に関する対話を推進し たい」と述べている。 東京都渋谷区宇田川町１２番９号 郵便番号 １５０―８３４５ 電話（０３）３４７６―３４１１ ＦＡＸ（０３）３４９６―５７３８ 郵便振替口座 ００１７０―６―４０８６０ ! 世 界 日 報 社 ２００５ 平成%$年（2005 年）!月#日 ） 木曜日）昭和５６年７月２１日第３種郵便物認可（１）
- 4. 特 集 台 湾 観 光 局 が 願 っ て き た 日 本 人 観 光 客 の 百 万 人 突 破 が 目 前 に 迫 っ て い る 。 Ｉ Ｔ 産 業 や コ ン ピ ュ ー タ ー だ け で な く 、 観 光 大 国 の 仲 間 入 り も 果 た し た い 台 湾 。 来 年 に 向 け た 新 計 画 を 聞 い た 。 !!昨 年 に 続 い て の 観 光 年 、 今 年 の 位 置 付 け は 。昨 年 の 観 光 年 は 、 観 光 誘 致 ス タ ー ト の 年 と し て い ろ い ろ 準 備 段 階 だ っ た 。 今 年 や 来 年 は 、 こ の 計 画 を 実 行 段 階 に 移 す と き だ 。 近 年 の 台 湾 観 光 局 は 、 ﹁ 観 光 倍 増 計 画 ﹂ が ベ ー ス に な っ て い る 。 二 〇 〇 八 年 ま で に 、 日 本 か ら の 観 光 客 百 八 十 万 人 を 達 成 す る た め に 、 今 年 は 何 と し て も 百 万 人 突 破 を 目 指 し て い る 。 こ の た め の ア ク シ ョ ン も い ろ い ろ 行 っ た 。旅 行 展 覧 会 で 特 別 セ ミ ナ ー を 設 け た り 、 よ さ こ い 祭 り に 参 加 し て ア ピ ー ル し た 。 ま た 、 日 本 か ら の 修 学 旅 行 生 に 対 し て も チ ャ ー タ ー 便 や 割 引 な ど 優 遇 策 を 講 じ た 。 こ の よ う に 、 百 万 人 と い う 大 き な 目 標 達 成 の た め 、 い ろ い ろ な 制 度 を 作 っ て い る 。 こ の 成 果 も あ っ て 、 十 一 月 下 旬 ぐ ら い に 目 標 を 達 成 す る 見 込 み だ 。 年 末 ま で に は 、 百 十 万 人 に も 届 く か も し れ な い 。 !!日 本 人 観 光 客 に は 、 総 額 五 千 万 円 分 の 賞 品 が 当 た る う れ し い キ ャ ン ペ ー ン も あ る 。 キ ャ ン ペ ー ン は 、 十 二 月 三 十 一 日 ま で 開 催 し て い る 。 日 本 人 観 光 客 の 百 万 人 突 破 を 確 実 に し 、 さ ら に 多 く の 人 に 台 湾 を 訪 れ て も ら う た め に 、 こ の キ ャ ン ペ ー ン を 始 め た 。 賞 品 は 、 ノ ー ト ブ ッ ク 型 の パ ソ コ ン が 百 個 。 日 本 と 台 湾 の 往 復 航 空 チ ケ ッ ト が 百 枚 あ る 。 そ の ほ か に も 、 台 湾 で 有 名 な 自 転 車 や カ ラ ス ミ な ど の 名 産 品 が あ る 。 こ れ ら の 賞 品 が 七 万 個 で 、 総 額 五 千 万 円 分 に な る 。 抽 選 会 場 は 、 空 港 の 到 着 ロ ビ ー に あ る 。 パ ス ポ ー ト と 航 空 券 の 半 券 を 見 せ れ ば 、 抽 選 に 参 加 で き る 。 さ ら に 、 ち ょ う ど 百 万 人 目 の 訪 台 者 と な っ た 人 に は 、 台 湾 内 で 百 万 円 分 を 使 え る お 買 い 物 券 を プ レ ゼ ン ト す る 。 !!今 年 か ら 、 ロ ン グ ス テ イ に 力 を 入 れ 始 め た が 、 今 後 の 見 通 し は 。 私 は 、 ド イ ツ の フ ラ ン ク フ ル ト や オ ー ス ト ラ リ ア な ど に 駐 在 し て い た の で 、 い ろ い ろ な ロ ン グ ス テ イ 状 況 を 見 て き た 。 台 湾 と 日 本 は 地 理 的 に 近 い 。 治 安 も よ く て 安 全 だ 。 物 価 は 、 日 本 の 三 分 の 一 な の で 、 コ ス ト も 安 く す む 。 年 配 の 人 は 日 本 語 が で き 、 若 い 人 も 第 二 外 国 語 で 日 本 語 を 習 う な ど 日 本 語 好 き な 人 が 多 い 。 だ か ら 、 他 の 国 よ り 言 葉 の 問 題 も 少 な い で し ょ う 。 ま た 、 台 湾 人 、 特 に 埔 理 の 人 は 親 日 的 で 人 情 味 に あ ふ れ て い る 。 ぜ ひ 、 現 地 の 人 と の 交 流 を 深 め て い た だ き た い 。 今 ま で ロ ン グ ス テ イ 業 は 進 め て い な か っ た が 、 こ の 方 面 で も 経 験 豊 か な Ｊ Ｔ Ｂ さ ん に ア ド バ イ ス を 受 け て い る た め 、 ロ ン グ ス テ イ 誘 致 も ス ム ー ズ に い け る だ ろ う 。 !!ロ ン グ ス テ イ 者 に は 、 ど の よ う に 生 活 を 楽 し ん で ほ し い か 。 生 活 の 楽 し み 方 は 人 そ れ ぞ れ 違 う と 思 う が 、 埔 理 で は 花 料 理 や 紹 興 酒 料 理 、 原 住 民 料 理 な ど 日 本 に な い も の を 楽 し ん で い た だ き た い 。 ま た 、 興 味 が あ れ ば 祭 り に 参 加 し た ら い い と 思 う 。 台 湾 に は た く さ ん の 祭 り が あ る 。 埔 理 に 近 い も の で 有 名 な も の は 、 日 月 潭 の 祭 り が お す す め 。 台 湾 は 、 一 つ の 地 域 に 大 き な 祭 り が 一 つ は あ る た め 、 ロ ン グ ス テ イ 者 は こ れ ら の 祭 り に 気 軽 に 参 加 し て ほ し い 。 !!ロ ン グ ス テ イ の ほ か に は 、 ど の よ う な 計 画 を 予 定 し て い る の か 。 二 十 歳 前 後 の 青 年 た ち に 台 湾 を 楽 し ん で も ら う 計 画 を 立 て て い る 。 来 年 か ら 始 ま る ﹁ 青 年 旅 遊 年 ﹂ と い う 計 画 だ 。 青 年 た ち は 、 い わ ゆ る バ ッ ク パ ッ カ ー と 呼 ば れ る 人 た ち が 多 い の で 、 そ の 人 た ち が 台 湾 を 訪 れ た と き 、 過 ご し や す い 環 境 に す る 。 具 体 的 に は 、 ユ ー ス ホ テ ル の 予 約 を イ ン タ ー ネ ッ ト で で き る よ う に し た 。 乗 り 物 に 乗 る と き も 、 青 年 割 引 が 利 く よ う に す る 。 ほ か に も 、 海 外 か ら い ろ い ろ な サ ー ビ ス を ネ ッ ト で 予 約 で き る よ う に す る 。 こ の 計 画 の 目 標 は 、 二 〇 〇 八 年 ま で に 旅 行 客 の 四 分 の 一 を 青 年 に す る こ と だ 。!!台 湾 を 訪 れ る 日 本 人 へ メ ッ セ ー ジ を 。 台 湾 と 日 本 の 文 化 は 似 て い て 、 歴 史 的 に も 関 係 が 深 い 。 ア メ リ カ や ヨ ー ロ ッ パ の よ う に 遠 く 離 れ て い な い の で 、 短 い 時 間 で 気 軽 に 楽 し む こ と が で き る で し ょ う 。 台 湾 人 は 非 常 に 親 日 的 で 人 情 味 あ ふ れ る 民 族 な の で 、 一 度 会 っ た だ け で も す ぐ に 仲 良 く な れ る 。 埔 理 以 外 に も お す す め ス ポ ッ ト は た く さ ん あ る の で 、 ぜ ひ 台 湾 に い ら し て く だ さ い 。 日 本 企 業 が 続 々 と 中 国 に 進 出 す る 中 、 台 湾 を ワ ン ク ッ シ ョ ン と す る 投 資 の 確 実 性 が 指 摘 さ れ 始 め て い る 。 そ の 中 で 、 い ち 早 く 台 湾 で 活 動 を 始 め 、 い ま や 会 員 企 業 が 三 百 九 十 社 に な っ た 台 北 市 日 僑 工 商 会 。 中 国 へ の 投 資 の 現 状 や 台 湾 経 済 の 役 割 に つ い て 、 ト ッ プ 二 人 に 語 っ て も ら っ た 。 ◇ ◇ !!台 湾 経 済 の 現 状 は 。石 丸 大 き く 分 け る と 、 こ の 五 、 六 十 年 の 歴 史 の な か で 、 今 は 経 済 的 な 発 展 が 第 三 期 目 に 入 っ て き て い る 。 私 は 、 こ こ 十 五 年 ほ ど 台 湾 に 携 わ っ て い る が 、 七 、 八 〇 年 代 は 台 湾 の 経 済 に と っ て 非 常 に 大 変 な 時 代 だ っ た 。 断 交 が あ っ て 経 済 的 に 追 い 詰 め ら れ て い た 。 し か し 、 台 湾 の 人 の 知 恵 を も っ て 、 日 本 の 発 展 に 合 わ せ る 形 で 日 本 の 経 済 的 な 受 け 皿 と な っ た 。 笠 間 近 年 に な っ て 台 湾 の 民 主 化 が 進 ん だ の は 事 実 。 し た が っ て 、 経 済 発 展 も 勢 い を 増 し て い っ た の が 現 状 だ 。 そ こ を 境 に し て 、 そ れ ま で の 中 国 に 対 す る 反 抗 国 家 の 台 湾 と い う イ メ ー ジ か ら 、 世 界 の 経 済 に 食 い 込 ん で い く 台 湾 に な っ た 。 今 、 台 湾 の 国 民 総 生 産 は 、 ア ジ ア で は 日 本 、 中 国 、 韓 国 の 次 に 続 い て い る 。 日 本 の 九 州 の 経 済 圏 と 規 模 な ど で 比 較 さ れ る が 、 そ う 考 え る と 、 相 当 な 経 済 力 を 持 っ て い る 事 が わ か る 。 !!台 湾 投 資 の 魅 力 ・ メ リ ッ ト は 。 石 丸 台 湾 の 魅 力 は 、 年 代 別 に 変 わ っ て き て い る 。 八 〇 年 代 は 、 日 本 の 経 済 発 展 の 下 請 け と し て 魅 力 が あ っ た 。 九 〇 年 代 に 入 る と 、 台 湾 は 製 造 業 の 国 に な っ た 。 香 港 や シ ン ガ ポ ー ル は 、 ど ち ら か と い う と マ ー ケ ッ ト ︵ 市 場 ︶ の 国 。 台 湾 は 韓 国 と よ く 似 て い て 、製 造 業 が 根 付 い た 国 。 さ ら に 、 台 湾 は 非 常 に 補 完 的 な 産 業 が 育 つ 。 日 本 が 右 を や る と 左 を や る と か 、 日 本 が 上 を や る と 下 を や る と か 補 完 関 係 を う ま く 使 い な が ら 、 経 済 発 展 を し て い る 。 台 湾 は 日 本 や 韓 国 と 違 い 、 大 企 業 が あ ま り な く 、 中 小 企 業 が 多 い 。 と い う こ と は 、 製 造 業 と し て の 力 が 二 十 年 間 蓄 積 し 、 こ れ が 台 湾 の 製 造 業 を 発 展 さ せ て い る 。 だ か ら 、 日 本 か ら 見 て 台 湾 に 進 出 す る 時 の 魅 力 は 、 こ こ に 来 れ ば 何 で も あ る と い う こ と だ 。 例 え ば 、 新 し い ビ ジ ネ ス に し ろ 台 湾 に 進 出 し た と き 、 日 本 か ら 持 っ て こ な く て も 八 割 か 九 割 ぐ ら い つ く れ る 。 こ う い う 製 造 業 の 根 っ こ が で き て い る こ と が 、 台 湾 の 魅 力 だ と 思 う 。 も う 一 つ の 魅 力 は 、 中 国 大 陸 に 進 出 す る と き 。 台 湾 は 八 〇 年 代 か ら ス リ ッ パ や バ ケ ツ 、 靴 な ど で 大 陸 に 進 出 し て い る 。 だ か ら 、 日 本 企 業 が 来 て 合 併 な ど で 大 陸 に 進 出 す る 時 、 パ ー ト ナ ー と し て の 台 湾 に 非 常 な 魅 力 が あ る 。日 本 が 台 湾 に 直 接 進 出 す る 場 合 、 あ る い は 台 湾 を ワ ン ク ッ シ ョ ン に し て 大 陸 に 進 出 す る 場 合 、 そ の と き に 台 湾 は グ ッ ド パ ー ト ナ ー に な る 。 笠 間 日 本 か ら 積 極 的 に 投 資 し て い る ア ジ ア の 国 と し て は 中 国 が あ る が 、 台 湾 は ア ジ ア の な か で も 魅 力 あ る 市 場 と し て 日 本 か ら 根 強 い 人 気 が あ る 。 親 日 的 だ と か 、 中 国 に 進 出 す る 際 に 一 緒 に 行 く 役 割 が あ る と か 、 補 完 関 係 な ど が あ る 。 そ う い う 意 味 で 、 台 湾 は 日 本 に と っ て 魅 力 あ る 市 場 で あ り 続 け る だ ろ う 。 世 界 一 の ビ ル が で き た こ と は 、 台 北 が 国 際 都 市 に 変 貌 し て い る こ と の 象 徴 だ と 思 う 。 今 年 を 境 に 、 台 湾 は 近 代 国 家 と し て 大 き く 飛 躍 す る だ ろ う 。 十 年 後 、 二 十 年 後 に 台 湾 が ど う な っ て い る の か 非 常 に 楽 し み だ 。 !!台 湾 を 通 過 し た 中 国 投 資 の 方 が 成 功 し や す い の か 。 石 丸 企 業 が 中 国 に 進 出 す る と き 、 大 陸 に 直 接 進 出 す る 純 血 進 出 と 、 台 湾 に 進 出 し て か ら や る 混 血 進 出 が あ る 。 た だ 、 台 湾 で や っ て い っ た 方 が い い と い う こ と に 気 付 い て い る 企 業 が 多 く な っ て き て い る 。 成 功 の 一 つ の モ デ ル と し て 、 台 湾 型 が 成 功 す る 確 率 が 高 い し 、 実 際 に 成 功 し て い る 例 が た く さ ん あ る 。 だ か ら 、 日 本 企 業 は 、 台 湾 を う ま く 使 っ て や れ ば い い の で は な い か 。笠 間 台 湾 の 人 と 一 緒 に 中 国 に 行 く こ と は 、 言 葉 が で き る と い う こ と が 一 番 大 き い 。 そ れ と 、 同 じ 中 華 圏 だ か ら 話 が 通 り や す い 。 こ れ を 日 本 人 が う ま く 活 用 す る こ と は 、 台 湾 人 に も 日 本 人 に も メ リ ッ ト が あ る だ ろ う 。 台 湾 は Ｉ Ｔ の 分 野 で 発 展 し て い る 。 今 は Ｏ Ｅ Ｍ も 一 つ の 大 き な ビ ジ ネ ス モ デ ル と な っ て い る が 、 限 界 が あ る 。 だ か ら 、 独 自 の 新 し い も の を つ く っ て い く し か な い 。 そ れ 以 外 で 生 き て い く 道 が な い 。そ う し な い と 、ど ん ど ん 縮 小 し て い く だ ろ う 。 !!今 後 の 日 台 の 経 済 関 係 、 企 業 間 の 関 係 は 。 笠 間 ま ず 、 競 合 し た ら い け な い 。 補 完 関 係 を 保 つ こ と が 一 番 大 切 。 し か し 、 日 本 が 上 で 台 湾 が 下 だ っ た ら 、 閉 塞 感 が あ り 、 い つ ま で も 日 本 を 追 い 越 せ な い と い う 気 持 ち も 出 て く る 。 だ か ら 、 も う ち ょ っ と 台 湾 の レ ベ ル を 上 げ て い っ て 補 完 し て い く の が い い 。 日日日日日日日日日日日日日日日日日日本本本本本本本本本本本本本本本本本本人人人人人人人人人人人人人人人人人人観観観観観観観観観観観観観観観観観観光光光光光光光光光光光光光光光光光光客客客客客客客客客客客客客客客客客客１１１１１１１１１１１１１１１１１１００００００００００００００００００００００００００００００００００００万万万万万万万万万万万万万万万万万万人人人人人人人人人人人人人人人人人人目目目目目目目目目目目目目目目目目目前前前前前前前前前前前前前前前前前前にににににににににににににににににに 日日 僑僑 工工 商商 会会 にに 聞聞 くく 台台 湾湾 経経 済済 のの 役役 割割 来 年 は !青 年 旅 遊 年 ロ ン グ ス テ イ で 現 地 の 人 と 交 流 を 交通部・観光局 郭蘇燦洋副局長に聞く 補補 完完 関関 係係 をを 保保 ちち 独独 自自 性性 をを 台北市日僑工商会理事長 笠間和博氏 台 湾 は 日 本 の グ ッ ド パ ー ト ナ ー 総額５０００万円の賞品が当たる 観光客に空港で抽選会みずほコーポレート銀行台北支店長 石丸慎太郎氏 日 本 人 観 光 客 の 訪 台 百 万 人 突 破 を 目 前 に 控 え た 台 湾 観 光 局 は 、 九 月 か ら 十 二 月 ま で 、 台 湾 を 訪 れ た 観 光 客 に 総 額 五 千 万 円 の 賞 品 が 当 た る 大 抽 選 会 を 行 っ て い る 。 こ れ は ﹁ 百 万 人 突 破 を 早 め る と 同 時 に 、 よ り 多 く の 日 本 人 に 台 湾 に 来 て も ら う た め ﹂︵ 台 湾 観 光 局 の 郭 蘇 燦 洋 副 局 長 ︶ 計 画 し た と い う 。 抽 選 会 で は 、 二 十 三 万 円 相 当 の ノ ー ト ブ ッ ク コ ン ピ ュ ー タ ー や 日 本 と 台 湾 の 往 復 航 空 チ ケ ッ ト な ど が 当 た る 。 会 場 は 、 国 際 空 港 の 出 口 ロ ビ ー 中 央 に 設 置 。 パ ス ポ ー ト と 航 空 チ ケ ッ ト の 半 券 を 見 せ れ ば 抽 選 で き る 。 さ ら に 、 ち ょ う ど 百 万 人 目 と な っ た 日 本 人 に は 、 百 万 円 分 の 買 い 物 券 ︵ 台 湾 本 土 の み 有 効 ︶ が 当 た る 。 観 光 局 に よ る と 、 百 万 人 突 破 は 十 一 月 中 旬 か ら 月 末 に な る 見 込 み 。 こ の 時 期 に 台 湾 を 訪 れ れ ば 、 思 わ ぬ 賞 品 が 当 た る か も 。 空港の税関出口前では、総額五千万円分の 賞品が当たる抽選会が行われている 台北中正国際空港 第１ターミナル台北中正国際空港 第２ターミナル高雄小港国際空港 理 想 大 地 渡 假 飯 店 福福 華華 大大 飯飯 店店 プ ロ ミ ス ド ラ ン ド ・ ホ テ ル おお すす すす めめ ホホ テテ ルル 紹紹 介介 ア ン バ サ ダ ー ・ ホ テ ル ハ ワ ー ド ホ テ ル 住住都都大大飯飯店店 国国賓賓大大飯飯店店 東海岸自然の地、花蓮にある理想大地渡假飯 店は、総面積２５０㌶の広大な土地に建ってい る。ここは、温泉やマッサージなどのリフレッ シュサービスが充実している豪華リゾートホテ ルだ。 全部で２３４部屋あるホテルは、全体的にスペ イン・ガウディ式の作りになっている。 ホテルの中央に流れる川をボートで下るのも 魅力的。１５分から２０分ほどをかけてホテルを回 るボートは、夜は２２時まで乗れる。 また、ホテル内の広大な土地に、遊園地に大 ロビーなどを建設中。今後、一大リゾートテー マパークホテルを目指す。 花蓮県壽豊郷理想路１号 （電）０３!８６!５６７８９ www.plcresort.com.tw/ 台北市内のメーンストリート中山北路にある 最高級ホテル。 部屋数は、４２８あり、ホテル内のレストラン は、国賓クラスの接待にも利用される。 宿泊客の７割が日本人とあって、日本語サー ビスも十分行き届いていて安心できる。 今年から、付帯店舗としてケーキショップが できた。屋外プールやサウナ、フィットネスク ラブ、ビューティーサロンなどの施設も充実し ている。ＭＲＴ淡水線雙連駅から徒歩５分と交 通の便もいい。 台北市中山北路２段６３号。 （電）０２!２５５１!１１１１ www.ambhotel.com.tw 堅実な経営とさまざまな工夫で、国際的にも 高い評価を受けている高級ホテル。全部で３３８ 部屋あり、日本人観光客も多い。 サービスはきめ細かく、旅行客も安心して利 用できる。ジムやサウナ、プールも完備。大宴 会場は、結婚披露宴をはじめ会議や謝恩会にも 使用される。 ホテルの最大の特徴は、ほかとは一味違うオ リジナル料理。自慢のフカヒレやスッポンを使 った料理は、どれを食べても満足できる。ホテル のすぐ後ろには、桃園駅があり、移動にも便利。 桃園市桃鶯路３９８号 （電）８８６!３!３７６!６１７７ www.chuto.com.tw 台湾最高級の５つ星ホテル。気配りの行き届 いたサービスで、快適な空間を宿泊客に提供す る。台湾各地に支店があり、多くの旅行者によ く利用される。 金融センターやショッピングエリアに隣接 し、ＭＲＴの駅にも近いのでアクセスも便利。 ホテル内に１００店舗を超えるショッピングモ ールがあるのも魅力。プールやサウナ、フィッ トネスクラブも備えている。 台北市仁愛路３段１６０号 （電）０２!２７００!２３２３ www.howard−hotels.com （４）第３種郵便物認可#平成%$年（2005 年）!月#日 ） 木曜日）
- 5. 特 集 海 外 か ら の 輸 入 自 由 化 で 台 湾 の 砂 糖 業 界 は 、 新 た な 段 階 に 入 っ て い る 。 こ の 中 で 、 多 角 経 営 を 推 進 し 、 業 績 を 順 調 に 伸 ば す 台 湾 糖 業 。 黄 哲 宏 副 総 経 理 に こ れ か ら の 企 業 戦 略 を 聞 い た 。 ◇ ◇ !!台 湾 糖 業 は 、 来 年 六 十 周 年 を 迎 え る が 業 績 は 順 調 か 。 現 在 、 わ が 社 は 、 土 地 を 約 五 万 四 千 平 方 ㍍ 持 っ て い る 。 社 員 は 四 千 九 百 八 十 人 で 、 総 資 産 額 は 八 千 億 元 ︵ 一 元 ＝ 三 ・ 二 円 ︶ に 上 る 。 今 年 の 売 り 上 げ は 三 百 三 十 億 元 で 、 利 益 は 二 十 三 億 元 の 見 込 み に な る 。 い ろ い ろ な 事 業 を 独 立 さ せ た の で 、 今 年 の 利 益 伸 び 率 は 少 な か っ た 。 こ れ ま で の 台 湾 糖 業 は 、 砂 糖 と 豚 肉 を 販 売 の メ ー ン と し て 取 り 扱 っ て き た 。 し か し 、 こ れ か ら は 八 つ の 事 業 部 に 分 け る こ と に し た 。 八 つ の 事 業 と は 、 砂 糖 、 豚 の 養 殖 、 量 販 店 、 生 地 農 業 、 商 品 マ ー ケ ッ ト 、 石 油 、 リ ゾ ー ト 、 健 康 食 品 の 八 つ だ 。 現 在 は 、 健 康 食 品 に 力 を 入 れ て お り 、 五 億 元 ほ ど の 売 り 上 げ が あ る 。 !!元 々 販 売 し て い た 砂 糖 業 は 、 海 外 か ら の 輸 入 自 由 化 で 難 し く な っ て い る が 。 海 外 か ら の 砂 糖 輸 入 が 自 由 化 さ れ た の は 、 二 〇 〇 三 年 か ら 。 こ の 年 に は 一 部 が 開 放 さ れ た だ け だ っ た が 、 今 年 か ら 全 部 開 放 さ れ た 。 以 前 ま で は 、 ほ と ん ど の 売 上 を 砂 糖 が 占 め て い た 。 し か し 、 海 外 か ら の 輸 入 を 受 け 入 れ た の で 、 砂 糖 業 が 伸 び 悩 ん で い っ た 。現 在 は 、 他 の 事 業 が 成 長 し て い る 。 !!以 前 か ら 、 多 角 経 営 を 進 め て い た の か 。 前 か ら 、 い ろ い ろ な 方 面 で 事 業 を や っ て い た 。 し か し 、 事 業 部 を 独 立 さ せ た の は 昨 年 に な っ て か ら だ 。 砂 糖 の 輸 入 自 由 化 が 進 ん だ の で 、 事 業 部 に 独 自 性 を 持 た せ 、 よ り 力 を 入 れ て い か な い と い け な く な り 独 立 さ せ た 。 !!日 本 へ の 輸 出 も 積 極 的 に 行 っ て い る 。 こ れ か ら は 、 健 康 食 品 と 胡 蝶 蘭︵ コ チ ョ ウ ラ ン ︶ を 日 本 市 場 で 発 展 さ せ た い 。 特 に 、 シ ジ ミ の エ キ ス を 抽 出 し た 健 康 食 品 を 売 り 出 し た い 。 こ れ は 、 台 湾 と 中 国 大 陸 で は 大 人 気 に な っ て い る 商 品 。 肝 臓 に い い た め 、 お 酒 を 飲 む 人 に お す す め だ 。 生 地 事 業 部 で は 、 胡 蝶 蘭 を つ く っ て い る 。 こ れ を 、 日 本 に 年 間 百 万 本 輸 出 し て い る 。 今 、 日 本 市 場 へ 輸 出 し て い る も の で は 、 胡 蝶 蘭 が メ ー ン に な っ て い る 。 来 年 の 日 本 市 場 へ の 胡 蝶 蘭 販 売 は 、 百 二 十 万 本 か ら 百 五 十 万 本 を 目 標 に し て い る 。 日 本 市 場 は 、 胡 蝶 蘭 の メ ー ン マ ー ケ ッ ト な の で 、 今 後 も ど ん ど ん 輸 出 し 、 マ ー ケ ッ ト の 拡 大 を 目 指 し て い く 。 今 後 、 台 湾 と 中 国 大 陸 、 日 本 市 場 で 力 を 入 れ て い く 事 業 は 、 健 康 食 品 と 胡 蝶 蘭 、 豚 の 養 殖 、 リ ゾ ー ト の 四 つ の 事 業 だ 。 !!今 後 、 ど の よ う に 日 本 市 場 へ 食 い 込 ん で い く の か 。 今 、 日 本 に 輸 出 し て い る の は 、 胡 蝶 蘭 だ け 。 以 前 は 砂 糖 や 豚 肉 も 出 し て い た が 、 今 は や っ て い な い 。こ れ か ら 輸 出 を 計 画 し て い る 健 康 食 品 は 、 現 在 厚 生 省 の 認 可 を 待 っ て い る と こ ろ だ 。 認 可 が 下 り た ら 、 日 本 で の 健 康 食 品 マ ー ケ ッ ト を 拡 大 し て い く 。今 後 は 、 台 湾 で 作 っ た の も を 日 本 に ど ん ど ん 輸 出 し て い き た い 。 日 本 に は 支 社 が あ る 。 こ の 支 社 を う ま く 活 用 し て 、 日 本 市 場 へ 食 い 込 み た い 。 ま た 、 台 湾 の い い も の を 日 本 に 輸 出 す る だ け で な く 、 日 本 の い い も の も 台 湾 に 輸 入 し た い 。 日 本 か ら 入 れ る も の と し て 、 愛 知 万 博 で 紹 介 さ れ た ロ ボ ッ ト に 興 味 が あ る 。 台 湾 糖 業 に は 、 多 種 の 量 販 店 が あ る の で 、 日 本 か ら の 輸 入 品 も 売 っ て い け る 。 日 本 市 場 の 販 売 ル ー ト と し て は 、 新 ル ー ト と な っ た イ ン タ ー ネ ッ ト を 使 っ て い き た い 。 こ の 分 野 を フ ル 活 用 し て 、 健 康 食 品 を 売 っ て い く 。 !!健 康 食 品 を 日 本 で 販 売 す る に 当 た っ て 、 日 本 人 に 一 言 。 こ れ か ら 、 台 湾 糖 業 は 日 本 の 皆 さ ま に い い 健 康 食 品 ど ん ど ん 提 供 し て い き た い 。 日 本 の 皆 さ ま 、 台 湾 糖 業 の 健 康 食 品 を 食 べ て 、 元 気 に な っ て く だ さ い 。 こ こ 数 年 で 、 台 湾 の 鉄 道 路 線 は 急 激 に 発 展 し た 。 台 湾 一 の 豪 華 列 車﹁ 宝 島 之 星 ﹂ は 一 周 年 を 迎 え 、 新 コ ー ス の 運 行 も 予 定 さ れ て い る 。 台 湾 の 鉄 道 旅 行 の 楽 し み を 台 湾 鉄 路 管 理 局 の 徐 亦 南 副 局 長 に 聞 い た 。 ◇ ◇ !!台 湾 の 鉄 道 路 線 は 順 調 に 発 展 し て い ま す か ？二 〇 〇 一 年 に 、 台 北 か ら 花 蓮 方 面 の 台 東 行 き 列 車 が 初 め て 走 っ た 。 二 〇 〇 三 年 か ら は 、 台 湾 南 部 の 高 雄 港 に 入 港 す る 貨 物 船 の 荷 物 を 運 ぶ 列 車 に 、 路 線 を 連 結 し た 。 こ れ に よ り 、 高 雄 市 内 の 景 色 や 港 の 様 子 が 見 ら れ よ う に な っ た 。 高 雄 港 は 、 も と も と 世 界 第 三 の 規 模 を 誇 る 港 だ っ た が 、 今 は 八 番 目 ぐ ら い に な っ て い る 。 工 業 区 だ っ た 土 地 を レ ジ ャ ー 都 市 に 変 え て い る の だ 。 高 雄 に 新 し い レ ジ ャ ー 施 設 が 多 く で き た た め 、 こ の 路 線 を 一 回 り す る と 、 昔 の 雰 囲 気 と モ ダ ン な 雰 囲 気 の 融 和 を 感 じ る こ と が で き る 。 ま た 、 駅 の 側 に あ る 倉 庫 に は 、 コ ー ヒ ー シ ョ ッ プ や ス ナ ッ ク を 食 べ ら れ る コ ー ナ ー を つ く っ た 。 旅 行 客 が 休 め る ス ペ ー ス に な る の で 、人 気 も 高 い 。 !!豪 華 列 車 の ﹁ 宝 島 之 星 ﹂ 運 行 か ら 一 年 が た つ が 、 新 し い 企 画 は ？ 観 光 列 車 の 一 周 年 を 記 念 し て 、 来 月 か ら 今 ま で と 逆 周 り の 列 車 を 運 行 さ せ る 。 出 発 駅 は 台 中 で 、 高 雄 方 面 か ら 東 側 を 走 っ て 台 中 に 戻 っ て く る 。 旅 の 途 中 は 、 有 名 ホ テ ル で 三 泊 四 日 を 過 ご す よ う に 設 定 し て あ る 。 バ ス で 日 月 潭 に 行 く コ ー ス も あ り 、 乗 客 に 大 変 喜 ば れ て い る 。 料 金 は 、 一 周 二 万 七 千 五 百 元 。 ホ テ ル 代 と 食 費 込 み に な っ て い る 。ま た 、 列 車 内 の サ ー ビ ス や ド リ ン ク は す べ て 無 料 だ 。 !!観 光 列 車 を 始 め よ う と 思 っ た き っ か け は 。 経 済 発 展 に 伴 い 、 台 湾 人 の 観 光 客 は 外 国 に 行 く よ う に な っ た 。 こ の 海 外 旅 行 に 行 っ た 人 た ち が 、 現 地 の 観 光 列 車 に 乗 り 、 台 湾 に も 観 光 列 車 を と い う 要 望 が 強 く な っ た 。 人 々 の 生 活 が 昔 よ り 裕 福 に な っ た の で 、 観 光 列 車 に 対 す る 要 望 が 増 え て き た の だ 。 こ の 要 望 に 答 え 、 台 湾 観 光 列 車 が 始 ま っ た 。 こ れ ま で の 外 国 人 観 光 客 は 、 バ ス 旅 行 が 主 流 だ っ た が 、 こ れ は あ ま り 快 適 な 観 光 で は な い 。 鉄 道 に 代 わ っ た こ と で 、 旅 行 の 快 適 性 も 上 が っ た 。 現 在 の 政 治 と 経 済 の 中 心 は 台 北 に あ る 。 昨 年 、 開 通 し た 宝 島 之 星 の 出 発 駅 も 台 北 に つ く っ た 。 し か し 、 南 の 人 が 出 発 駅 に く る の は 大 変 。 だ か ら 、 新 コ ー ス は 台 中 か ら 時 計 の 逆 回 り コ ー ス に し た 。 !!台 湾 の 鉄 道 旅 行 の 魅 力 は 。 台 湾 は 島 で あ る た め 、 周 り は 海 に 囲 ま れ て い る 。 島 の 中 心 に は 、 高 い 山 が そ び え 立 っ て い る 。 こ の た め 、 台 湾 列 車 の 旅 で は 、 山 や 湖 の 美 し い 自 然 を 味 わ う こ と が で き る 。特 に 、日 月 潭 の 湖 や 花 蓮 の 自 然 が お す す め 。 こ れ が 台 湾 鉄 道 の 魅 力 だ 。 も う 一 つ は 、 グ ル メ の 旅 。 も と も と 台 湾 は 、 中 国 か ら 来 た 人 と 原 住 民 な ど が 混 ざ っ て 、 い ろ い ろ な 民 族 が 生 活 し て い る 。 原 住 民 や 客 家 ︵ は っ か ︶ の グ ル メ は 、 香 港 に 比 べ て 多 様 化 し て い る 。 台 湾 を 一 周 す る こ と で 、 中 国 大 陸 全 土 の 美 食 を い っ ぺ ん に 味 わ う こ と が で き る の だ 。 !!外 国 人 利 用 者 を 増 や す た め に 、 ど ん な こ と を 。こ の 豪 華 列 車 の 旅 が 始 ま っ て か ら 、 あ ま り 時 間 が た っ て い な い 。 外 国 人 旅 行 者 に も 十 分 に 浸 透 し て い な い た め 、 海 外 か ら の 利 用 者 は ま だ 多 く な い 。外 国 人 観 光 客 に は 、 も っ と こ の 列 車 の こ と を 知 っ て も ら い 、 多 く の 人 に 利 用 し て も ら う こ と を 目 指 し て い る 。 今 は 、 そ の 工 夫 と 誘 致 に 力 を 入 れ て い る 段 階 だ 。 工 夫 と し て 、 ま ず 各 地 の 美 食 と お い し い フ ル ー ツ を 充 実 さ せ た 。 地 方 自 治 体 と 協 力 関 係 を 強 め る こ と も 大 事 だ 。 い ろ い ろ な 団 体 と 協 力 す る こ と で 、 海 洋 祭 り や 花 見 な ど の イ ベ ン ト に 合 わ せ た 観 光 列 車 を 走 ら せ る こ と が で き る 。 景 色 と グ ル メ を 味 わ っ て 海 外 の 皆 さ ま に 健 康 食 品 を 豪 華 列 車 !宝 島 之 星 の 普 及 へ 日 本 へ の 輸 出 目 指 す 台 湾 企 業 台湾糖業公司 台湾鉄路管理局 黄哲宏副総経理 徐亦南副局長 !!台 湾 の 保 険 会 社 は 、 競 争 が 激 し い が 。 現 在 、 台 湾 に 保 険 会 社 は 二 十 八 社 あ り 、 上 半 期 の 商 品 普 及 率 は １ ６ ８ ％ だ っ た 。 ア メ リ カ の 利 上 げ に 同 調 し 、 台 湾 も 最 近 、 公 定 歩 合 を 四 回 ほ ど 引 き 上 げ た 。 し か し 、 一 回 で ０ ・ １ ２ ５ ％ と い う 低 い ペ ー ス の た め 、 四 回 合 わ せ て も １ ％ に も 達 し て い な い 。そ の 低 利 率 の 状 況 か ら 、 売 れ る 商 品 は 伝 統 的 な も の か ら 投 資 型 の 商 品 に 変 わ っ て き て い る 。 利 率 変 動 の 商 品 も 売 れ て い る 。こ う い う 新 し い 商 品 は 、 銀 行 を 通 し て 売 れ て い る の が 特 徴 。 台 湾 に あ る 銀 行 の ほ と ん ど は 、 フ ィ ナ ン シ ャ ル ・ ホ ー ル デ ィ ン グ ・ カ ン パ ニ ー ︵ Ｆ Ｈ Ｃ ︶ に な っ て い る 。 わ が 社 も 、 新 光 Ｆ Ｈ Ｃ の 下 に 新 光 銀 行 が あ り 、 そ の 銀 行 を 通 し て 自 社 の 商 品 を 売 っ て い る 。 そ の 他 に 、 別 系 列 の 銀 行 と 連 係 し て 商 品 を 売 っ て い く の も 一 つ の や り 方 だ 。 一 昨 年 、 新 光 Ｆ Ｈ Ｃ は 、 台 中 に あ る 小 さ い 銀 行 を 合 併 し た 。 最 近 も 、 中 型 の 地 方 銀 行 で あ る 誠 バ ン ク を 合 併 し た と こ ろ だ 。 こ の 統 合 は 、 今 年 の 十 月 に 完 成 す る 予 定 。 来 年 か ら 大 き な 銀 行 と し て 力 を 発 揮 す る だ ろ う 。 台 湾 に は 、 金 融 Ｆ Ｈ Ｃ は 全 部 で 十 四 社 あ る 。 台 湾 政 府 は 金 融 改 革 と し て 、 来 年 ま で に 半 分 に 減 ら す 計 画 を 立 て て い る 。 従 っ て 、 今 後 の 金 融 Ｆ Ｈ Ｃ の 競 争 は い っ そ う 激 し く な る と 予 想 さ れ る 。 !!新 光 グ ル ー プ の 中 で 、 新 光 人 壽 保 険 は 大 き な 役 割 を 果 た し て い る 。 新 光 人 壽 保 険 は 、 グ ル ー プ の な か で 一 番 大 き い 会 社 だ 。 さ ら に 、 新 光 人 壽 は こ こ 二 、 三 年 の 業 績 が 認 め ら れ 、 Ｆ Ｈ Ｃ 十 四 社 の 中 に で も 、 今 年 上 半 期 の 利 益 が ト ッ プ に な り 、 期 待 さ れ て い る 。 上 半 期 の 収 益 が 良 か っ た 大 き な 原 因 と し て は 、 わ が 社 が 先 頭 に 立 っ て 不 動 産 証 券 の 売 買 を し て い る こ と が 挙 げ ら れ る 。 Ｆ Ｈ Ｃ の 下 に あ る 保 険 会 社 は 、 独 立 の 保 険 会 社 よ り も 競 争 力 が あ る 。 な ぜ な ら 、 保 険 会 社 の 商 品 だ け で は マ ー ケ ッ ト に 合 わ な く な っ て い る か ら だ 。 い ろ い ろ な 金 融 商 品 を あ わ せ て 売 れ ば 、 競 争 力 も 上 が る 。 !!保 険 会 社 が 生 き 残 る た め に 重 要 な こ と は 。 保 険 会 社 と し て 一 番 重 要 な の は 投 資 。 そ れ か ら 販 売 員 の 育 成 、 商 品 の 順 に な っ て い る 。 異 業 種 商 品 の 統 合 販 売 も 大 切 だ 。 つ ま り 、 マ ー ケ ッ ト 状 況 に 合 わ せ て 変 化 し な け れ ば い け な い と い う こ と 。 コ ン ピ ュ ー タ ー シ ス テ ム も 、 マ ー ケ ッ ト の 変 化 に 敏 感 に な ら な い と い け な く な っ て い る 。 こ の マ ー ケ ッ ト の 変 化 の た め 、 保 険 会 社 と し て や る こ と が ど ん ど ん 多 く な っ て い る 。 ま た 、 政 府 が 七 月 か ら 、 労 働 者 の 定 年 新 制 度 を 制 定 し た 。 保 険 会 社 と し て は 、 企 業 年 金 は こ れ か ら 発 展 す る の で 、 企 業 年 金 に つ い て も 力 を 入 れ て い る 。 !!マ ー ケ ッ ト の 変 化 へ の 対 応 は 。 利 率 の 急 激 な 変 化 で 、 い ろ い ろ な 問 題 が 起 こ っ て い る 。 マ ー ケ ッ ト の 利 率 が 下 が る こ と で 、 伝 統 的 な 保 険 の 価 格 が 高 く な っ て い る 。 こ れ に 対 し て は 、 投 資 型 の 商 品 や 利 率 変 動 系 の 商 品 を 変 化 さ せ て 売 れ る よ う に す る こ と が 一 つ の 対 策 に な る 。 ま た 、 銀 行 を 通 す 方 に も 、 財 務 的 な 専 門 家 を 雇 い 、 商 品 を ど う や っ て 活 発 化 さ せ る か 研 究 し て い る 。 !!現 在 よ り 海 外 投 資 を 増 や し て い く 予 定 か 。 台 湾 の 保 険 法 で は 、 海 外 投 資 は 総 資 産 の ３５％ ま で し か で き な い と い う 制 限 が あ る 。 今 年 五 月 の 時 点 で 、 総 資 産 は 六 千 億 元 ほ ど あ っ た 。 こ の ３５％ を 海 外 に 投 資 し て い る 。 台 湾 の マ ー ケ ッ ト は 小 さ い の で 、 今 後 は 海 外 の 株 を も っ と 買 っ て い く 。 海 外 の 利 回 り 率 は 、 台 湾 の そ れ よ り も い い た め 、 投 資 を 増 や す 予 定 だ 。 今 年 の 年 末 に 誠 バ ン ク を 合 併 統 合 す る た め 、 総 資 産 は 一 兆 元 以 上 に な る 。 そ の 増 え た 分 を 積 極 的 に 海 外 投 資 に 回 し た い 。 政 府 の 金 融 改 革 に よ り 、 来 年 ま で に 金 融 グ ル ー プ が 半 数 に 整 理 さ れ る 台 湾 。 こ の 影 響 か ら 、 各 グ ル ー プ は 熾 烈 ︵ し れ つ ︶ な 戦 い を 繰 り 広 げ て い る 。 そ の 中 で 、 マ ー ケ ッ ト の 流 れ に 合 わ せ 、 次 々 と 新 事 業 を 始 め て い る 新 光 人 壽 保 険 に 生 き 残 り 戦 略 を 聞 い た 。 新 光 人 壽 保 険 マーケットにあった商品を 潘 柏 錚 総 経 理 保険会社の生き残り戦略 第３種郵便物認可#平成%$年（2005 年）!月#日（木曜日）（５）