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植物生理学 5章合成と代謝
   ~ 5.1 光合成~




                10月22日
                担当:中嶋
光合成




        光合成(炭酸同化作用)

          エネルギー:日光
          場所:葉緑素(クロロフィル)
          炭素源:空気中の二酸化炭素
          産物:糖、デンプンなど
          酸素を放出


      地球上の総光合成量は 15×1010 t / 年!
太陽エネルギーと光合成




                 反射( 20 )
太陽光
( 100 )           熱( 20 )
                               光合成( 1 )
                 蒸散に使用( 49 )
                 透過( 10 )

  光合成に利用される太陽エネルギーは入射光のうちわずか 1% !
葉の内部                            光合成産物分配
                           水と養分供給




表皮の外をクチクラが覆う
  (水分の蒸発防止)


光合成の主な場所




                  ガスの出入り
           (二酸化炭素吸収、酸素吸収・放出、蒸散)
流れこむ二酸化炭素

風のかき混ぜ効果



                     光合成が盛んな場所では二酸化
 地面からの高さ




                     炭素濃度が低くなる

                       同化速度が遅くなる……

           二酸化炭素濃度



野外においては、風によるかき混ぜ
効果があるため絶えず空気が混ざる
二酸化炭素のミクロの通路
                      CO2


                            気孔




                             光合成を行った葉肉
                             細胞表面は CO2 濃度
                             が低いため新たな C
                             O2 が流れこむ




               生きた細胞表面にある細胞壁は常に濡れてい
               るため CO2 が溶けこむ
               そのあと、 CO2 濃度が最も低い葉緑素へと拡
               散する
太陽エネルギーと光合成




ブナの陽葉(○)陰葉(●)の光の強さと純光合成速度の関   バラの陽葉(上)と陰葉(下)
係

 葉=日当たりの良い場所の葉。柵状組織が発達。
 陰葉=日当たりの悪い場所の葉。グラナが多くチラコイドの層数が増える。
 少ない光を効率的に同化に利用。
太陽エネルギーと光合成

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無題 1

  • 1. 植物生理学 5章合成と代謝 ~ 5.1 光合成~ 10月22日 担当:中嶋
  • 2. 光合成 光合成(炭酸同化作用) エネルギー:日光 場所:葉緑素(クロロフィル) 炭素源:空気中の二酸化炭素 産物:糖、デンプンなど 酸素を放出 地球上の総光合成量は 15×1010 t / 年!
  • 3. 太陽エネルギーと光合成 反射( 20 ) 太陽光 ( 100 ) 熱( 20 ) 光合成( 1 ) 蒸散に使用( 49 ) 透過( 10 ) 光合成に利用される太陽エネルギーは入射光のうちわずか 1% !
  • 4. 葉の内部 光合成産物分配 水と養分供給 表皮の外をクチクラが覆う (水分の蒸発防止) 光合成の主な場所 ガスの出入り (二酸化炭素吸収、酸素吸収・放出、蒸散)
  • 5. 流れこむ二酸化炭素 風のかき混ぜ効果 光合成が盛んな場所では二酸化 地面からの高さ 炭素濃度が低くなる 同化速度が遅くなる…… 二酸化炭素濃度 野外においては、風によるかき混ぜ 効果があるため絶えず空気が混ざる
  • 6. 二酸化炭素のミクロの通路 CO2 気孔 光合成を行った葉肉 細胞表面は CO2 濃度 が低いため新たな C O2 が流れこむ 生きた細胞表面にある細胞壁は常に濡れてい るため CO2 が溶けこむ そのあと、 CO2 濃度が最も低い葉緑素へと拡 散する
  • 7. 太陽エネルギーと光合成 ブナの陽葉(○)陰葉(●)の光の強さと純光合成速度の関 バラの陽葉(上)と陰葉(下) 係 葉=日当たりの良い場所の葉。柵状組織が発達。 陰葉=日当たりの悪い場所の葉。グラナが多くチラコイドの層数が増える。 少ない光を効率的に同化に利用。