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植物生理学第8回
- 2. 細胞壁の意義
●
五界のうち、動物界を除く四界(植物界、菌界、原
生生物界、原核生物界)の生物のほとんどが細胞
壁をもつ
● 細胞壁を取り除いた植物細胞は、細胞壁が再生す
るまで細胞分裂しない
細胞壁の役割、働きは?
- 3. 細胞壁の役割
●
細胞による水の吸収を抑制する役割
=細胞を破裂させない働き
膨圧=壁圧
細胞が膨張するのを
細胞壁が制限する
- 5. 細胞壁の化学的性質
・・・ 結晶性の繊維構造
細胞壁 ミクロフィブリル セルロースでできている
マトリックス ・・・ヘミセルロース、ペクチンなど
でできている
- 6. 細胞壁の化学的性質
細胞壁の構成物質
セルロース
・ブドウ糖が直線状につながった高分子物質
・束になって結合し、ミクロフィブリルを形成
・細胞壁の骨格となる
ヘミセルロース
http://www.fpri.hro.or.jp/dayori/0812/2.htm より
・アルカリ性で抽出される多糖類の総称
・ブドウ糖、ガラクトースなど異なった分子種を含む
→直線状にはならない
・マトリックスの主成分その1
ペクチン
・酸性糖を主成分とする多糖類
・水に溶かすと粘度が高くなる(←ジャムに使用される)
・マトリックスの主成分その2
- 7. 細胞壁の化学的性質
細胞壁の構成物質
リグニン
・木材に多く含まれる高分子フェノール性化合物
・ミクロフィブリルとマトリックスの接着剤的役割
・複雑すぎて分解しにくい
タンパク質
・生長抑制作用・・・エクステンシン
・細胞壁構成成分の分解、修飾にかかわる酵素、
細胞壁のゆるみに関係するものなどのタンパク質を含む