1. 植物生理学
～運動～
7月9日
担当：中嶋

2. 植物の運動
屈性……重力屈性、光屈性、接触屈性、水分屈性
外部刺激に依存して方向が決定、屈曲
正の屈曲→刺激の方向に屈曲
負の屈曲→刺激とは反対の方向に屈曲
傾性……接触傾性、光傾性、温度傾性
刺激の方向に関わらず運動
昼夜での葉の上下など

3. 傾性
傾性の機構→生長運動（オーキシンの不等分布）
→膨圧運動（浸透圧の変化）
デイジーの花（光傾性）
オジギソウの葉の開閉（接触傾性）
就眠運動するため、デイ
急激な膨圧の消失により葉を閉じる
ジー（ day's eye ）とい
う名前になった。

4. 気孔の運動
気孔の開閉機構
→孔辺細胞の膨圧運動
気孔の開閉
孔辺細胞の内側は細胞壁が厚く
外側は細胞壁が薄い
カリウムイオンの流入→膨圧が高くなる→外側に湾曲＝気孔開く
カリウムイオンの流出→膨圧が低くなる→湾曲が無くなる＝気孔閉じる

5. 光屈性
光屈性→光の方向を感じて屈曲
オーキシンの不等分布による偏差生長
成長点で合成されたオーキシンが光側、
影側で不等に分布し、生長に差が生じ、
屈曲を引き起こす。
オーキシンの分布勾配は、
・オーキシンが影側へ横移動する説
・光がオーキシン輸送を阻害する説
・光が成長阻害物質の勾配を作る説
がある。
作用スペクトルから光受容体はフォトトロピンだと考えられている

6. 重力屈性
重力屈性……地上部は重力とは負の屈性
地下部は重力に向かって正の屈性
コルメラ細胞とアミロプラスト
根冠にあるコルメラ細胞内のアミロプラストが
重力を感受して根の屈性を制御する。
※ 地上部は地上部全体で重力を感受している
カイワレ大根の重力屈性