GISA学術研究発表Web大会

1. 火山露頭情報データベースのための
メタデータ編集ツールの開発
高橋伸弥・奥村勝・鶴田直之
福岡大学
2013/10/26
GISA学術研究発表WEB大会（２０１３）
1
平成25年度地理情報システム学会研究発表会

2. 火山露頭情報データベース
火山地質学における研究データの収集・蓄積
露頭情報が中心
防災やアウトリーチにも役立てたい
福岡大学産学官連携研究機関 国際火山噴火史
情報研究所の設立
2
研究データの共有・管理
広く一般への火山地質学の宣伝

3. 露頭とは
 野外において地層・岩石が露出している場所
のこと
3
 海岸の崖、河床など自然な場所のほか、林
道などの切り割り、工事現場など人工的に
露出している場所も含む（wikipediaより）

4. 露頭情報の例
4
http://www.geosociety.jp/faq/content0025.html

5. 従来の火山関連データベース
特定の（1種類の）データに関するデータベースが複数セット
Ex) 産総研「活火山データベース」
http://riodb02.ibase.aist.go.jp/db099/
データを規格化
研究者が監修
博物館というより辞典的（もしくは図書館的）
•
•
•
•
関連するデータベース (産総研)
「地層・岩体・火山」事典 日本の第四紀火山
地層名検索DB
日本の火成岩
火山防災マップDB
火山衛星画像DB
地質情報インデックス検索
統合地質図DB
シームレス地質図
DB
• 地質文献DB
研究情報公開データベース(RIO-DB)

6. 提案データベース
図書館ではなく博物館
（一般向けには）学芸員の役割
（研究者向けには）収蔵庫の役割
入力：
可能な限り簡単に
研究者・
専門家
入力：（情報提供）
可能な限り簡単に
火山噴火史
情報DB
出力：
情報の共有・アクセス制限
関連データの容易な検索
一般市民
登録ユーザ
出力：
視覚化により理解度UP
操作性

7. 提案手法：タグによるデータ管理
自動的に取得する情報 ＋人手による任意情報
階層構造は自由
公開
登録日：
2011/11/30
21:19:50
コメント（文章）からも自動抽出可能
所有者：
takahashi
福津市渡
恋の浦
Ｗｉｋｉｐｅｄｉａ
のようにみん
なで話し合っ
て決める
露頭写真
大学院生
同行
図3(a)
酒井_94_
地質雑
撮影日時：
2011/11/19
12:08
GEO：
33:48:27.96,
130:26:51.39
ファイル名：
P1010811.JPG
奥野先生
撮影
種類：ｊｐｇ

8. 電子博物館（データベース）
構築グループ
噴火史情報wikiページ
• 特定多数の専門家により編集された一般向けの情報を公開
• http://www.acrifis-ehai.fukuoka-u.ac.jp/mediawiki/
「じおログ」
データベース構築の方針について検討するため
試験的に公開
8
• 不特定多数の一般ユーザからの情報提供・共有を目的とした，
オープンプラットホームUshahidiを用いた地図情報サイト
• http://www.acrifis-ehai.fukuoka-u.ac.jp/geolog/

9. 9
噴火史情報WIKIページ

10. 噴火史情報WIKIページ 画面例１

11. 噴火史情報WIKIページ 画面例２

12. 12
じおログ（旧バージョン）

13. 問題点：大量かつ有益なデータの収集
研究者自身にとっても、利用する上で大きなメリット
があり、かつ共有可能なデータについてはその一部
を公開してもらえるような仕組みが必要
多くの研究者が個人的に所有している、大量の
露頭データ（特に画像データ）の管理を容易に
13
地図上から取得した経緯度情報や、任意のキー
ワード・コメントを露頭画像のメタデータ領域に一
括して付与することができるツールの開発

14. 14
OUTCROP GEO-INFO EDITOR

15. O-GIEの設計
実際に、手作業で大量の露頭データの
管理を行っている研究者の要望を事前聴取
優先度の高いものから設計・実装
15
特に，大量に存在する古い写真など，経緯度情報の付与されていない複
数の画像に一括でメタデータを付与する機能の実現を最優先課題とした

16. O-GIEの非機能要件
マルチプラッ
トフォーム
• WindowsでもMacでも動作すること
• → JavaFXで開発
データのポー
タビリティ
• メタデータを画像に記録
• → EXIF,IPTC領域に保存
• ネットにつながなくても使用できるように
• → 地図データのキャッシング（未実装）
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オフラインで
の使用

17. O-GIEの主な機能
メタデータ 一括編集機能
• 経緯度情報、キーワード及びコメントを画像メタデータ領域に一括
登録可能
ベースマップ切り替え機能
• 電子国土／OpenCycleMap／GoogleMapから選択可能
産総研地質図の重ね合わせ表示機能
• ベースマップに地質図を重ね合わせて表示可能
地理情報プラットフォームとの連携機能
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• サーバ上のデータの表示，サーバへのデータアップロードが可能

18. 18
経緯度情報の一括入力

19. 19
キーワード・コメントの一括入力

20. まとめ
火山露頭データベース構築の一環として開発した、
露頭情報の収集と共有を促進するためのメタデー
タ入力支援ツールについて報告した
今後の予定
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実際の運用を通して問題点を洗い出し、機能の
追加・改善を図る
ポータブルな端末で動作するアプリの開発

21. 21