K3Python講座オブジェクト指向入門コース第3回の資料完全版です。

1. K3Python講座2018 第7回
オブジェクト指向入門コース 第3回

2. 前回の復習
(*>△<)ナーンナーン！

3. チャレンジ問題（再帰）
• 正方形のタイルが敷き詰められた長方形の部屋がある．
• タイルの色は赤か黒 である．
• 最初に一人の人が部屋の黒いタイルの上に立っている．
• あるタイルからは隣接する四つのタイルに移動することができる．
• ただし，赤いタイルの上に移動することはできない．
• 移動できるのは黒いタイルの上だけである．
上記の移動を繰り返すことによって到達できるタイルの数を答えるプロ
グラムを書きなさい．→より詳しい入力等はScrapboxを参照

7. カプセル化：隠す機能
端的にいうと変数や関数を隠す機能
変数や関数の名前の最初2文字を_(アンダースコア)にすると隠せる
__hp
__check(self, x, y): など
__init__もこれにより隠された機能の一つ

8. 演習問題・座標上の点を表す
xy平面上の点を表す、Pointクラスを作る
★メンバ変数
x, y: 座標
★メンバ関数
distance(p): 引数にPointインスタンスを取り、その点との距離を返す
nearest(lis): 引数にPointインスタンスのリストを取り、そのリスト
の中で最も近いPointを返す
余裕があったらturtle,tkなどで描画させる関数も作ってみる

9. 継承
「さん」！「様」！「殿」！(o・∇・o) それは敬称(天ﾟ∀ﾟ)

10. 似たクラスを作りたい
たとえば……
Playerクラスに対して敵を表すEnemyクラス
Player：Atk, Def, Spd, Lv, Exp
Enemy ：Atk, Def, Spd
一緒のところが多い！！
こんなときに継承しよう！！

11. 親クラスと子クラス
あるクラスを継承したものをそのクラスの子クラスと言う
逆に元のクラスのことを親クラスと言う
子クラスは基本的に親のコピー！！
親と差異のあるところを追加で書き足せる
変数の削除などは基本的に出来ない

12. 今回の場合
Characterクラスというクラスを作る
共通する要素を含ませる
Characterクラスを継承
→PlayerクラスとEnemyクラスを作成する

13. class Character:
def __init__(self, _atk, _de, _spd, _hp):
self.atk = _atk
self.de = _de
...
class Player(Character):
def __init__(self, _atk, _de, _spd, _hp, _lv, _exp):
super().__init__(_atk, _de, _spd, _hp)
self.lv = _lv
self.exp = _exp

14. 【練習】実際に実装してみよう
EnemyクラスとPlayerクラスを実際に実装してみる
継承されたクラスの動きを確認できればＯＫ
パラメータは各自お任せ。
技を複数持たせるなど、適度に工夫しても良い

15. オーバーライド
親クラスですでに定義している関数を、子クラスで改めて定義し直すこと
イメージとしては上書きされるイメージ
定義の仕方は通常の関数と同じように子クラスで定義

16. 演習・図形クラス
Figureクラス（親クラス）を作り、その後でTriangle, Circle,
Rectangleなどのクラスも作ってみる
class Figure:
def area(self):
# 面積を求める関数
pass
def include(self, point):
pass# point引数を取り、その点が図形内にあるかを
True/Falseで返す

17. class Circle:
def __init__(self, _x, _y, _r):
self.x, self.y = _x, _y # 中心座標
self.r = _r # 半径
def area(self):
# オーバーライドして面積を返す
def include(self, point):
# オーバーライドしてpointが中にあるかを返す

18. カードゲームを作ろうプロジェクト②
トランプ～～(o・∇・o) ウノとかでもいいよ(天ﾟ∀ﾟ)

19. 演習問題（クラス・前回の続き）
前回作ったCardクラス、Deckクラスの他に、Playerクラスを作り、
手札を作る
Playerクラスはプレイヤーのステータスを表す。各々が作るゲー
ムに依って以下のような変数などを持つ。
Hands：手札
Point：現在の点数
Coin：持っている金
プログラムを組む前にどんな構造にするか考えてみると良いかも。

20. 例：ブラックジャックの場合
Playerクラス
変数
Hands：手札
Coins：持っているコイン
Bet：掛けたお金
などなど・・・
関数
draw：カードを追加で一枚引く
betting：掛け金を決める
などなど・・・