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仙台湾砂浜海岸エコトーンにおける大震災前後の微地形変化
- 1. 仙台湾砂浜海岸エコトーン
における
大震災前後の微地形変化
斎藤綾子 ((株)宮城環境保全研究所)
宮城豊彦 (東北学院大学・教養学部)
菅野 洋 ((株)宮城環境保全研究所) 1
富田瑞樹 (東京情報大学・総合情報学部)
- 2. 仙台湾岸の地形概要
• 福島県境から石巻市まで、
約75kmにわたって弧状に
続く砂浜海岸。
• 多数の凝灰岩質の島嶼を
有する松島湾、および港湾
区域を除く約51kmが砂浜。
• 砂丘域には、クロマツが優
勢な海岸林が分布。藩政
時代から現在まで、潮害防
備や飛砂防止を主目的とし
て植栽された植林に由来。 2
- 7. 震災前後(2005年→2011年)の地盤高変化
減
増
沈下量-0.3mと仮定
変化なし
水没 → -0.3±0.2m
を基準(変化なし)
とし、地盤高の増減
を分類した
増加箇所のほとんどは、
・土地の造成(盛土)、
・丘陵・山地斜面の移動
(地殻の水平方向のズレによる)、
が原因であった。
7
- 12. 土壌断面観察 ○ ○ ○ ○
ヨ 砂 流 残
シ 浜 出 っ
の 堤 ・倒 た
生 松
え 伏 林
る し の
湿 た 林
地 松 床
林
の
な 林
ど 床
…
計30地点 12
- 15. 土壌断面観察から推測されること
残った松林の林床 流出・倒伏した松林の林床
10cm前後の堆砂。林床堆積 林床堆積物層はほとんど認めら
物層は比較的残っている。 れず、侵食後に堆砂したようだ。
砂浜堤 ヨシの生える湿地
砂が厚く堆積。侵食があった 津波により表層が洗われた上に
か否か不明瞭。 堆砂し、その後、泥炭質堆積物が
再堆積している状況がわずかに
観察できる。
15
- 16. 震災後の地形変化
仙台湾沿岸
• 全体的な地盤の沈下
• おもに河口部での激しい形状の変化
海岸林周辺での微地形
• 細かな微地形の平坦化
• 堆積物のかく乱 16