1. 第2回フォーラム 「仙台湾/海岸エコトーンの復興を考える」
2012年1月21日 東北学院大学 土樋キャンパス
南蒲生モニタリングサイトにおける
植生多様性と巨大津波の影響
菅野 洋 （㈱宮城環境保全研究所）・平吹喜彦 （東北学院大学）
斎藤綾子（㈱宮城環境保全研究所）・富田瑞樹・原慶太郎 （東京情報大学）

2. ◆ 津波被災前
（南蒲生モニタリングサイト）
水田 住宅地 海岸林 水路
（貞山運
河）
海岸林
砂浜
湿地
汀線
浅瀬

3. ● 津波被災後
（南蒲生モニタリングサイト）
水田 住宅地 海岸林 水路
（貞山運
河）
海岸林
砂浜
湿地
汀線
浅瀬

4. 南蒲生モニタリングサイトにおける
砂浜海岸の基本構造
水田 住宅地 海岸林 水路 海岸林 砂浜 汀線・浅瀬
基準線A
湿地

5. 砂浜海岸の多様な植生
水田 住宅地 海岸林 海岸林 汀線
浅瀬
水路 砂浜
巨大津波により海岸植生が破壊・消失
・ 植生の現状の把握
・ どのような植物が生育しているのか

6. 砂浜
被災直後の砂浜

7. 砂浜
砂浜

8. 砂浜
砂浜
ハマヒルガオ ハマエンドウ

9. 海岸林
海岸林

10. 海岸林
⇒ 広葉樹（コナラなど）で再生が見られる。

11. 海岸林
海岸林

12. ハリエンジュ
海岸林 ハリエンジュ ハリエンジュ ハリエンジュ
ハリエンジュ ハリエンジュ ハリエンジュ ハリエンジュ
ハリエンジュ
ハリエンジュ ハリエンジュ
ヨウシュヤマゴボウ
ヨウシュヤマゴボウ
ヨウシュヤマゴボウ
ハリエンジュ
ヨウシュヤマゴボウ
ヨウシュヤマゴボウ ヨウシュヤマゴボウ
ヨウシュヤマゴボウ
ヨウシュヤマゴボウ ⇒ ハリエンジュやヨウシュヤマゴボウなどの
外来種が繁茂してきている。
ヨウシュヤマゴボウ

13. 被害地
⇒表層土壌が攪乱され、砂地が露出。

14. 出現した砂地
シロザ マルバアカザ
コウボウムギ

15. 海岸林
シロダモ シャリンバイ
ヒメヤブラン クモキリソウ

16. 湿地
湿地（ヨシ群落）
シオクグ

17. 湿地
湿地（カモノハシ群落）

18. 水田
水田
⇒ イヌビエ・エノコログサなど一年生草本が
繁茂した。

19. 植物相
表. 確認された植物の科数および種数
分 類 科 数 種 数
シダ植物 1 1
裸子植物 1 3
被子植物 双子葉植物 離弁花類 31 72
合弁花類 15 45
単子葉植物 7 29
合 計 56 150

20. 宮城県RDBで指定されている種
センダイハギ 絶滅危惧Ⅰ類 オカヒジキ 要注目種
アイアシ 準絶滅危惧 オミナエシ 準絶滅危惧

21. 巨大津波による攪乱
明るい環境
明るい環境
裸地
立木の破壊 マツ倒木
表層土壌の破壊 湿地
環境の変化 ・ 明るい光環境の創出 ・ 砂地の露出
植生の変化 ・ 外来種の繁茂 ・ 一年生草本の繁茂
・ ハリエンジュなどの外来種の動態に注意する必要がある。
・ センダイハギやオミナエシなどの県内希少植物にも注目して
いく必要がある。