ドロップアウト帰還者に対する「高卒認定試験合格請負ビジネス」と関連ビジネスの可能性リサーチ1. 最終報告書 2011 年2月 20 日 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. ドロップアウト帰還者に対する 「高卒認定試験合格請負ビジネス」 と関連ビジネスの 可能性リサーチ 2. Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. この資料内で取り上げる事例・データ・資料等に関しては、一部、インターネット、書籍をはじめとする、各種文献による情報をもとにしたものが含まれています。 資料の作成には、本リサーチ・プロジェクトに参加したボランティアメンバーが最善の努力を払って取り組んでおりますが、万が一、事実関係に対して齟齬や誤認がある場合、あるいは、本資料の内容が最新の事実でない場合などがありましたら、お手数をおかけいたしますが、下記事務局までご連絡をいただければ幸いです。 この資料の内容の一部または全部を引用・転載される際には、「ソーシャル・アジェンダ・ラボ リサーチプロジェクト 100 報告書」と出典を明記いただきますよう、お願い申し上げます。なお、この資料の内容の一部または全部を引用・転載したことによって、万が一、損害や不利益等が発生した場合も、事務局では一切責任を負いかねますので、何卒ご了承願います。 ソーシャル・アジェンダ・ラボ リサーチ・プロジェクト 100 事務局 特定非営利活動法人 ETIC. 渋谷区神南 1-5-7 APPLE OHMI ビル 4 階 03-5784-2115 一般公開用資料 ご注意 4. 近似モデル:みやじ豚の進展をベンチマークする必要性 あ 体験(実家が農業 VS 自身がドロップアウト組)で語れる人は少ないので、それを全面に出し、スピークアウトし続ける。その上で何らかの「社会性」を持った運動がないと、「うまい豚」「ドロップアウトからの帰還塾経営者」という認識で 終わってしまう。「共感の体系化」を意図した運動展開で本業自体の価値が向上し、事業も一層注目される。 以下、事業戦略のため 公開版では割愛します。 7. ③ 70 万人いる引きこもりの高齢化(半数が30代の現状) 2011 年2月3日、 NHK 総合の「クローズアップ現代」で引きこもりの高齢化問題がテーマとなった。 クライアントのビジネスプランは、若いドロップアウト組を大学に復帰支援することで、引きこもりの高齢化を防ぐ意味もあり、30代には「再学」事業自体も大きなビジネス機会(入口は「高卒認定」「再学」と明確に分ける必要はなく、取り組む人それぞれの習得具合とモチベーションで、柔軟に考えるべきか?) 8. ④ 昨年 2010 年に、学校で起きたこと ・ 1 月京都「丹波ナチュラルスクール虐待事件」の判決。子ども 6 人が手錠をかけられ、連行・監禁。元経営者に懲役 3 年 6 カ月、控訴中。不登校やひきこもりの子を預かるところはすぐに「フリースクール」と呼ばれるようになり、不登校を対象としたさまざまな学校が公民問わず拡張。子どもはより休みづらいとされる。 ・ 1 月、 67 歳の父親が 38 歳のひきこもりの長男を「将来が不安だ」として絞殺。 ・8月、文科省「学校基本調査速報」の 09 年度分を発表。「不登校」の小中学生は前年度より 3 ・ 4 %減少し、 2 年連続での減少だが 12 万 2432 人。 ・政権は、「学校復帰が前提」政策方針。 ・ 5 月、厚労省は「ひきこもり相談者の 8 割が精神疾患だ」と重い数字を発表 ・ 8 月、品川で、高 1 女子が自宅に放火、両親が重軽傷。これは、本人の意に反し、寮つきのフリ ースクールに戻されるなか生じた事件。 ・ 8 月には、内閣府が行なったひきこもり実態調査の結果、推計 70 万人におよぶ。 文科省は、いじめ・不登校・ひきこもりなどの問題に相談体制や居場所づくりを、官民連携して取り組むとし、「子どもを見守り育てるネットワーク推進会議」を開催。およそ 50 団体で会議やヒアリングが持たれ、推進宣言も採決されていた。しかし、実際の子どもの状況改善にはいたっていない。 ・ 11 月、国立青少年教育振興機構の調査で、「子どもの自己評価が年齢とともに低下している」 これらのニュースで、事業化しようとしているマーケットの深刻さと期待が推し量れる。 9. 麦踏みとは・・・・ 早春に麦の芽を足で踏みつける作業。霜柱を防いで根張りをよくし、また、麦が伸びすぎないようにするために行う。 (出所:デジタル大辞泉) ・ドロップアウトは、いわば「青春時代の麦踏み期間」であり、今後の豊かな人間成長の通過点と考えられないか? ・英国で定着した、大学入学前 1 年前後、ボランティア活動や就業体験をする「ギャップイヤー」と同様に、「学業を離れる」という意味では、ドロップアウト期間と同じなので、前向きな 解釈をしていくべきかもしれない。 ⑤ 定性リサーチのまとめと示唆:ドロップアウトの深刻さの 確認ができた。また当該時間の肯定化が必要なのでは? コンセプト・メーキング: “ ドロップアウト期間は、麦踏みであり、ギャップ・イヤーだ” 11. 成果指標提案 Copyright© 2010 SAL Research Project 100. All rights reserved. 最終目標 成果指標 成果ステップ1 成果ステップ2 メイン ターゲット (顕在化した ドロップアウト帰還者) 3年後の 13 年度に 100 名の高卒認定試験合格者数と 80 名の大学合格者数 11 年度中に3桁 100 名の生徒 サブ ターゲット (帰還臨界点層) 支援 10 団体から、最終目標の 20 %に相当する 20 名をキズキの顧客にする。 10 の外部団体にコンタクトを持ち、ネットワークを構築 サブ ターゲット2 ( 高卒認定資格取得困難者 ) 目標は、上位2ターゲットの補完的位置づけで、人数明記無 寄付ファンドを 10 年度( 3 月)中に構築 その他目標値 (顧客でなく、組織の目標) 「同士」と呼べる中核インターンを3年後に 10 名確保 本年度中に授業が回せるよう5名をリクルート 戦略立案に巻き込む 能力の最大限活用