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心理学におけるオープンサイエンス入門(OSF&PsyArXiv編)
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心理学におけるオープンサイエンスするためのツールであるOpenScienceFrameworkとPsyArXivの説明です。 説明というよりツール紹介ですけれども。。。
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心理学におけるオープンサイエンス入門(OSF&PsyArXiv編)
1.
Scholarly commons to
connect the entire research cycle 心理学における オープンサイエンス入門 ~OSFとPsyArXivを知る編~ 専修大学大学院 文学研究科 心理学専攻 修士課程2年 北條大樹 SRiP 002 「心理学における再現可能性入門」 LTセッション 2018/03/12(月)
2.
本資料について • 心理学におけるオープンサイエンスを実現するための 以下のツールのなんとなくの使い方について”知る”ことが目的。 https://osf.io/ https://psyarxiv.com/ Open
Science Framework (OSF) PsyArXiv 2
3.
これまでの心理学研究 3 p <
.05 p < .005 3 < BF 超能力が存在する!?
4.
これまでの心理学研究 4 p <
.05 p < .005 3 < BF 超能力が存在する!? え?超能力って凄くない?
5.
これまでの心理学研究 5 p <
.05 p < .005 3 < BF 超能力が存在する!? え?超能力って凄くない? 再現してみよ~
6.
これまでの心理学研究 6 p <
.05 p < .005 3 < BF 超能力が存在する!? え?超能力って凄くない? 再現してみよ~ できない
7.
これまでの心理学研究 7 p <
.05 p < .005 3 < BF 超能力が存在する!? ・どんなに研究結果が良くても研究過程がよくわからなかったりする ※ちなみに専大の学部2年の実験レポートならD評価(再提出)です。 また、それ以外の状況として ・記述統計量や散布図をみたい ・別の統計解析をかけてみたい(コードを見たい) なんてことがあったりする。 意外と論文中の付録が雑だったり、リンク切れしてたり...
8.
どうすれば良いのか? • 簡単。著者が箱を開けて、論文を書けば良い。 • 箱を開けて研究報告するのに便利なのがOSFとPsyArXiv 8
9.
オープンサイエンスな心理学研究のフロー 9 データ 分析コード 分析結果ファイル (Rでいう.Rdata) 論文中に載せきれなかった図表 研究計画(プレレジ) 論文初稿 submit
/ revise accept / reject 編集・査読
10.
それぞれの役割 • 研究計画を書いたテキストファイルをアップもしくはプレレジストレー ションをしておく(編集履歴が残る)。 • Rawデータ(もしくは整形データ)を挙げておく •
分析結果(.Rdata etc)・出力結果(図表ファイル等)を挙げておく。 • 論文に書ききれなかった付録文を挙げておく。 • 未公刊の論文(preprint)を挙げる(例えば論文の初稿)と同時に学会誌に submit • 査読修正(revision)を受けたので、修正し、論文を挙げる。 • アクセプトされたので、最終稿を挙げる。 • 論文の査読過程が明らかになる(過去versionも閲覧可能)。 10 研究をプロジェクト管理 プレプリントを公開・管理
11.
でも、公刊前に結果公開するのは怖い。 • 大丈夫。 • アクセプトされて論文公開されたら、誰でも見られる(public) 状態に切り替えればよい。 •
それまではprivateモードにしておく。 • これによって研究計画段階から論文までの流れ、及びそのデー タ分析過程が明らかになる(編集履歴も残るので...)。 11
12.
実践する 12
13.
Open Science Framework
13 https://osf.io/ まずは、Sign Upからアカウントを作成
14.
登録画面 14 必要な箇所を埋めて、登録。
15.
登録したら Sign in
する。 15 Create new projectを押す プロジェクトが存在しているならば、 ここに表示される。
16.
16プロジェクト名を入れてCreate できた!!
17.
17 ↑デフォはPrivate 公開するならMake Public ↓引用する時のURLはこれ タグ付けができる。 (検索で引っかかりやすくなる) ↑編集履歴 ファイルを挙げた・変更した等 ↑ここにファイル等を挙げていく。 フォルダを作ることもできる。 ↑プロジェクトの重要な情報・リンク・画像 ←このプロジェクトのライセンスを選べる ←プロジェクトについての記述 ←ここから共同研究者追加可能 ↑ここで更にいろいろいじれる(事前登録・アドオン等) プレレジをするならどうすれば良い?→
18.
18 ↑ここを押す プレレジをするなら
19.
プレレジ 19 消せないけどええのか?って聞かれる? あとはプレレジのテンプレを選択。 ←今回はPrereg Challengeを選択
20.
するとプレレジ画面がでる。 20 必要な項目(研究仮説等)を埋めたら完成→
21.
実際のプレレジ(https://osf.io/6tsnj/register/565fb3678c5e4a66b5582f67 を引用) 21 研究仮説を閲覧したり、 サンプルの取り方等々が確認できる
22.
PsyArXiv 22 まずは、Sign in、そして
Add a preprint (OSFアカウントがあれば再登録不要) https://psyarxiv.com/
23.
Upload の Upload
new preprint を選択 23
24.
ファイルをDropしてあげる。 24
25.
流れに沿って分野を埋めていく。 25
26.
こっちもね 26
27.
著者情報も。最後はCreate preprint 27
28.
できた。 28 版を更新するなら、Editから↑
29.
まとめ • OSFを使って研究全体のオープン化を簡単かつ無料で行うこ とができる。 • 必要に応じてPsyArXivでpreprintも公開できる。 •
OSFは機能の一つとしてOSF REGISTERIESもある。 • 研究の事前登録が可能。 • JASPなどと連携させてオープンなPsychology研究へ 29
30.
https://www.slideshare.net/daikihojo/jasp-89875504 SRiP 001 SRiP
002 HP https://dastatis.github.io/index.html Twitter @dastatis