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1. 目次
B2C 取引規模が過去最高に 前年比 40%増................................................................................................... 2
EC 大手の勢い止まらず 売上は前期比 20%増.............................................................................................. 2
2013 年の B2B 市場 阿里巴巴の一強体制変わらず....................................................................................... 3
ネットバンキング取引高 347 兆元に、中高年層に利用拡大........................................................................... 3
ネットバンキング 建設銀行と工商銀行が奮闘 ............................................................................................. 4
モバイルバンキング取引高 ついに 4 兆元突破 ............................................................................................. 5
モバイルバンキング 建設銀行およそ 3 割が利用 ......................................................................................... 5
モバイルインターネット 農民工の利用多い傾向に...................................................................................... 6
検索エンジン売上シェア 新捜狗が上昇中..................................................................................................... 7
テレビ販売の半数以上がスマートテレビに..................................................................................................... 8
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易観国際 中国 IT マンスリーニュース
2014 年 2 月

2. News Flash – Analysys International Monthly News 2
B2C 取 引 規 模 が 過 去 最 高 に 前 年 比 40%増
易観智庫がこのほど発表した「2013 年第 4 四半期(10-12 月)中国 B2C 市場季度監測報告」
によると、同期間中の B2C 市場の売上は 1946.5 億元で、前期に比べ 20%、前年同期に比
べ 40%それぞれ増加した。
易観智庫の分析によると、前期より大きく売上が伸びた原因は、11 月 11 日の「双十一」
と 12 月 12 日の「双十二」に行われた大規模なセールだ。ちょうどこの時期は 10 月の国
慶節から元日までの間で大きなイベントがない時期にあたることから、セールを仕掛ける
ことで消費者のニーズをうまくつかむことができたと考えられる。また店側にとっても年
末に向けて在庫を消化して資金回収ができると好評だ。
今期は EC サイトの淘汰が進み、10 月に蘇寧が PPTV を買収した後、11 月には易迅が順豊
と戦略的パートナーシップを締結して話題となった。さらに 12 月には阿里巴巴が海爾(ハ
イアール)傘下の日日順に 28 億ドルの投資を行っている。サプライヤーや配送業者の選定
もひとつひとつが全て自社の競争力に影響することから、今後も大手 EC サイトを中心に
買収や投資による陣営の強化が図られそうだ。
EC 大 手 の 勢 い 止 ま ら ず 売 上 は 前 期 比 20%増
易観智庫がこのほど発表した「2013 年第 4 四半期(10-12 月)中国 B2C 市場季度監測報告」
によると、同期間中の B2C 市場の売上は 1946.5 億元で、前期に比べ 20%増加した。上位
3 サイトの顔触れは変わらず、天猫、京東、騰訊電商となった。
678.1
862.6
1086.2
1387.2 1331.2
1572.0 1624.0
1946.5
0
500
1,000
1,500
2,000
12Q1 12Q2 12Q3 12Q4 13Q1 13Q2 13Q3 13Q4
12Q1‐13Q4 中国B2C市場取引規模
(億元)
Source: Enfodesk, Analysys International ‐ www.eguan.cn / www.enfodesk.com
天猫
49.7%
京東
19.0%
騰訊電商
7.0%
天猫 49.7%
京東 19.0%
騰訊電商 7.0%
蘇寧易購 4.6%
アマゾン中国 2.7%
唯品会 2.3%
当当網 2.1%
国美在線 1.7%
1号店 1.7%
凡客誠品 0.6%
その他 8.8%
13Q4 中国B2C市場売上シェア
Source: Enfodesk, Analysys International ‐ www.eguan.cn / www.enfodesk.com

3. News Flash – Analysys International Monthly News 3
売上額からみた市場シェアは、トップの天猫が 49.7%、2 位の京東が 19.0%、3 位の騰訊
電商が 7.0%と続き、いずれも小幅ながらシェアを伸ばした。上位の大型サイトは 11 月 11
日のセールで注文が大幅に増加し、当日だけで天猫と淘宝網はあわせて 1.67 億件、京東は
680 万件の注文があった。騰訊電商は人気チャットソフトの微信をきっかけに利用する人
が増え、こちらも 11 月 11 日だけで 5 万件を超える注文があった。
易観智庫の分析では、大型 B2C サイトが資本力を武器にモバイル領域へと参入しており、
小中規模の B2C サイトとの差を広げている。小中規模の B2C サイトは、大型 B2C サイト
との提携を強化したり、独自性をアピールしたりして生き残りを図っているが、特に自社
運営の B2C サイトにおいては、トップとその他のシェアの差が広がる一方となっている。
2013 年 の B2B 市 場 阿 里 巴 巴 の 一 強 体 制 変 わ ら ず
易観智庫がこのほど発表した「2013 年 B2B 市場季度監測報告」によれば、通年の売上に
基づく市場シェアトップは阿里巴巴で 46.4%だった。2 位は環球資源で 8.2%、3 位は慧聡
網で 4.4%と続いた。市場は安定した状況が続いており、上位 9 つの B2B サイトが市場全
体の 70.3%を占めている。
2013 年の B2B 市場は、安定した成長を保ちながらも続々と新しいイノベーションが生ま
れている。インターネットを含む周辺インフラが整備されるにつれて、卸売に関するあら
ゆる業務や手続きがオンライン上に移っているほか、インターネット金融が登場し、B2B
分野にも少額貸付モデルが徐々に根付き始めた。易観智庫の分析では、市場の成長は今後
も安定して続くと見られ、おおむね楽観視できそうだ。
ネ ッ ト バ ン キ ン グ 取 引 高 347 兆 元 に 、 中 高 年 層 に 利 用 拡 大
易観智庫がこのほど発表した「2013 年第 4 四半期(10-12 月)中国インターネットバンキン
グ市場データベース」によると、同期間中のインターネットバンキングの取引高は 347.3
兆元で、前期に比べ 10.1%、前年同期に比べ 27.2%それぞれ増加した。
阿里巴巴
46.4%
環球資源
8.2%
慧聡網
4.4%
阿里巴巴 46.4%
環球資源 8.2%
慧聡網 4.4%
中国製造網 3.2%
網盛生意宝 2.0%
敦煌網 1.8%
海虹医薬網 1.6%
国聯資源網 1.5%
銘万網 1.2%
その他 29.7%
2013年 中国B2B市場シェア (売上ベース)
Source: Enfodesk, Analysys International ‐ www.eguan.cn / www.enfodesk.com

4. News Flash – Analysys International Monthly News 4
インターネットバンキング市場は取引額が順調に増えており、大多数の銀行でインターネ
ットバンキングへの代替率が 80%近い水準となっている。アクティブユーザーは増えてお
り、一人あたりの取引額も増加している上、利用者は若年層から徐々に中高年層へと広が
りつつある。利用を増やすため、多くの銀行が EC サイトと提携したりソーシャルサービ
スで抽選などのイベントを実施したりとさまざまな優遇を行っている。なかでも中国建設
銀行は「建行悦生活」と銘打ったキャンペーンで、インターネットバンキングの利用をユ
ーザーに習慣づける作戦を展開中だ。
また多くの銀行は、中小規模の企業や個人の顧客に対して様々な借入や投資商品を用意す
ることでインターネット金融サービスに対抗しており、招商銀行の中小企業向け「e+穏健
融資項目」は大型銀行で初めて P2P 業界に足を踏み入れたとして注目を集めている。
ネ ッ ト バ ン キ ン グ 建 設 銀 行 と 工 商 銀 行 が 奮 闘
易観智庫がこのほど発表した「2013 年第 4 四半期(10-12 月)中国インターネットバンキン
グ市場データベース」によれば、同期間中の取引総額からみたシェアは、中国工商銀行が
37.37%でトップだった。2 位は中国建設銀行で 18.43%、3 位は中国農業銀行で 10.24%と
続いた。
各銀行の市場シェアは引き続き安定した状態を保っており、建設銀行と工商銀行が 2 行で
過半数を占める状況が続いている。前期に 3 位だった中国銀行がシェアを落として農業銀
行に抜かれたほか、中信銀行も振るわなかったが、上位 10 行のうち 8 行はシェアを伸ばし
た。
273.1 269.3
299.5 315.5
347.3
0
100
200
300
400
2012Q4 2013Q1 2013Q2 2013Q3 2013Q4
12Q4‐13Q4 中国インターネットバンキング取引高
(兆元)
Source: Enfodesk, Analysys International ‐ www.eguan.cn / www.enfodesk.com
工商銀行
37.37%
建設銀行
18.43%
農業銀行
10.24%
工商銀行 37.37%
建設銀行 18.43%
農業銀行 10.24%
中国銀行 10.05%
交通銀行 6.44%
招商銀行 6.23%
中信銀行 2.50%
興業銀行 2.26%
民生銀行 2.16%
光大銀行 1.42%
その他 2.90%
2013Q4 中国インターネットバンキング市場シェア(取引高ベース)
Source: Enfodesk, Analysys International ‐ www.eguan.cn / www.enfodesk.com

5. News Flash – Analysys International Monthly News 5
易観智庫の分析では、今期は各銀行とも前期より営業活動を重視している様子がうかがわ
れ、工商銀行はクリスマスと元日に複数の EC サイトと共同キャンペーンを展開。建設銀
行もインターネットバンキングを友人に紹介あるいは招待したりするたびに抽選に参加で
きるイベントを行ったり、振込みなどを利用する度にポイントがたまる仕組みを取り入れ、
一人あたりの利用回数と金額を増やしたことがシェア増加につながったようだ。
モ バ イ ル バ ン キ ン グ 取 引 高 つ い に 4 兆 元 突 破
易観智庫がこのほど発表した「2013 年第 4 四半期(10-12 月)インターネットバンキング市
場データベース」によれば、同期間中の各金融機関のモバイルバンキングの取引高は 4 兆
7851 億元で、前期に比べ 26.84%の増加となった。
2013 年はモバイルバンキングにとって飛躍の 1 年となった。新規ユーザーが爆発的に増加
した上、一人あたりの取引金額も増え、市場は差別化と細分化に取り組み始めている。今
期は多くの銀行が振替・振込みサービスの優遇キャンペーンを延長したり、EC サイトと提
携したキャンペーンを強化することで顧客の取り込みを図っている。また企業向けのモバ
イルバンキングサービスに注力する銀行も増えており、企業ユーザーが頻繁に利用する入
出金操作をより使いやすくする工夫も進んでいる。
モ バ イ ル バ ン キ ン グ 建 設 銀 行 お よ そ 3 割 が 利 用
易観智庫がこのほど発表した「2013 年第 4 四半期(10-12 月)インターネットバンキング市
場データベース」によれば、同期間中の各金融機関のモバイルバンキングの取引高は 4 兆
7851 億万元で、取引高からみた市場シェアは中国建設銀行が 28.96%でトップだった。
23,378.4
13,925.1
27,572.5
37,724.6
47,851.0
0
10,000
20,000
30,000
40,000
50,000
2012Q4 2013Q1 2013Q2 2013Q3 2013Q4
12Q4‐13Q4 中国モバイルバンキング取引規模
(億元)
Source: Enfodesk, Analysys International ‐ www.eguan.cn / www.enfodesk.com
建設銀行
28.96%
工商銀行
24.21%
民生銀行
9.78%
建設銀行 28.96%
工商銀行 24.21%
民生銀行 9.78%
招商銀行 9.11%
農業銀行 9.08%
交通銀行 8.36%
光大銀行 2.58%
中国銀行 2.50%
郵貯銀行 1.09%
興業銀行 0.77%
その他 3.56%
2013Q4 中国モバイルバンキング市場シェア(取引高ベース)
Source: Enfodesk, Analysys International ‐ www.eguan.cn / www.enfodesk.com

6. News Flash – Analysys International Monthly News 6
モバイルバンキングはようやく消費者の間に普及し始めたところだが、銀行ごとに差別化
が進んでいる。業界でのポジショニングやターゲットとするユーザーの違いによって様々
な営業活動を展開しており、ネットショッピングを得意とするもの、セキュリティの強さ
をアピールするもの、他行への振込みが便利なことを全面に押し出すもの、日々の資金管
理や代金回収といったビジネス用途をアピールするものなどが登場している。
モ バ イ ル イ ン タ ー ネ ッ ト 農 民 工 の 利 用 多 い 傾 向 に
易観智庫がこのほど発表したデータによれば、2013 年のモバイルインターネットユーザー
のうち、月収 4000 元以下の人の割合が全体の 62%を占めた。このうちの多くが農民工と
呼ばれる出稼ぎ農民となっている。
モバイルインタ−ネットを利用する農民工への電話インタビュー調査結果によると、大多
数の農民工が QQ や微信を利用していることが分かった。QQ でよく利用する機能は「説
説」が最も多く、続いて「相冊」となっており、「日誌」の利用者は少なかった。インタ
ビューを通じてわかったことは、QQ には農民工の喜怒哀楽を含む生活の全てが詰まって
いるということだ。
またスマートフォンを使う農民工にとって、スマートフォンで映画を見ることは習慣の一
つになっており、映画館で新作が公開されてから 2-3 カ月後には違法ダウンロードを使っ
て観賞している。また音楽についても映画と同様に違法ダウンロードを使って入手してい
ることが分かった。
1000元以下
23%
1000‐1999元
10%
2000‐2999元
20%
3000‐3999元
19%
4000‐4999元
11%
1000元以下 23%
1000‐1999元 10%
2000‐2999元 20%
3000‐3999元 19%
4000‐4999元 11%
5000‐7999元 10%
8000‐11999元 4%
12000元以上 3%
2013年 中国モバイルインターネット利用者比率（月収別）
Source: Enfodesk, Analysys International ‐ www.eguan.cn / www.enfodesk.com
製造・ｻｰﾋﾞｽ
業
25%
会社員
23%
学生
20%
自由業・自営
業 17%
製造・サービス業 25%
会社員 23%
学生 20%
自由業・自営業 17%
党機関職員 10%
無職・退職・失業 3%
その他 2%
2013年 中国モバイルインターネット利用者比率（職業別）
Source: Enfodesk, Analysys International ‐ www.eguan.cn / www.enfodesk.com

7. News Flash – Analysys International Monthly News 7
検 索 エ ン ジ ン 売 上 シ ェ ア 新 捜 狗 が 上 昇 中
易観智庫がこのほど発表した「2013 年第 4 四半期(10-12 月)中国検索エンジン市場季度監
測」によれば、同期間中の検索エンジン運営会社の直販のみの売上を元にした市場シェア
は、百度が 78.4%でトップだった。続いて谷歌(Google)中国が 13.7%、捜狗(捜狗＋捜捜)
が 5.3%だった。
また販売代理店の売上を含む場合では、百度が 76.6%、谷歌中国が 11.9%、捜狗(捜狗＋捜
捜)が 8.0%、その他が 3.5%だった。
易観智庫の分析によれば、百度は依然として検索エンジン市場において圧倒的なシェアを
握っており、広告主が最初に選ぶのはキーワード広告となっている。谷歌中国は前期に比
べ市場シェアをわずかながら落としたが、合併後の新捜狗は新たな技術とリソースを武器
にシェアを伸ばしつつある状況だ。
市場全体ではあまり大きな動きは見られず、現在のところは百度、谷歌中国、捜狗の Big3
による支配が続いているが、360 捜索が新しいビジネスモデルで市場に切り込む可能性も
高い。また成長が始まったばかりのモバイル検索市場を奪い取れるかも、今後の市場の動
向を左右しそうだ。
百度
78.5%
谷歌中国
14.0%
百度 78.4%
谷歌中国 13.7%
捜狗+捜捜 5.3%
その他 2.6%
13Q4 中国検索エンジン運営会社 売上シェア（代理店を除く）
Source: Enfodesk, Analysys International ‐ www.eguan.cn / www.enfodesk.com
百度
76.9%
谷歌中国
12.2%
百度 76.6%
谷歌中国 11.9%
捜狗＋捜捜 8.0%
その他 3.5%
13Q4 中国検索エンジン運営会社 売上シェア（代理店を含む）
Source: Enfodesk, Analysys International ‐ www.eguan.cn / www.enfodesk.com

8. News Flash – Analysys International Monthly News 8
テ レ ビ 販 売 の 半 数 以 上 が ス マ ー ト テ レ ビ に
易観智庫がこのほど発表した「2013 年第 4 四半期(10-12 月)中国スマートテレビ市場監測
報告」によれば、同期間中のフラットテレビの合計販売台数は 1005.95 万台で、前期に比
べて 9.4%減少した。
このうちスマートテレビの販売台数は 566.24 万台で、フラットテレビの販売台数全体の
56.3%を占めている。メーカー別では創維(スカイワース)が 18.64%でトップとなり、2 位
以下は海信が 13.53%、長虹(チャンホン)が 12.99%、TCL が 11.16%、康佳(コンカ)が 9.92%
と続いた。
易観智庫の分析によると、スマートテレビの売上は第 4 四半期も好調に伸びており、市場
に占める割合もついに 50%を突破した。消費者のスマートテレビに対する理解や認知が高
まるにつれ、多くのメーカーがスマートテレビの生産に乗り出すようになり、一部のメー
カーはスマートテレビ以外の一般的なテレビの生産を中止すると宣言している。スマート
テレビのコンテンツをアピールする商業モデルがテレビ本体の価格を下げており、値段の
安さをきっかけにスマートテレビがさらに普及すれば、コンテンツもますます充実してい
くため、市場は一層拡大することが期待される。
(易観国際アナリスト：徐昊)
創維
18.64%
海信
13.53%
長虹
12.99%
創維（スカイワース）18.64%
海信（ハイセンス） 13.53%
長虹 12.99%
TCL 11.16%
康佳（コンカ） 9.92%
サムスン 8.90%
海爾（ハイアール） 8.62%
シャープ 8.57%
その他 7.67%
13Q4 スマートテレビ販売台数シェア
Source: Enfodesk, Analysys International ‐ www.eguan.cn / www.enfodesk.com