易観国際中国Itマンスリーニュース2014年5月号

目次
スマートフォンの販売台数初めて 1 億台突破 ..............................................................................................2
携帯電話販売数小米がシェア拡大 ................................................................................................................2
タブレット PC 販売 500 万台突破も成長に陰り ...........................................................................................3
第 1 四半期モバイルショッピング 207%増の 780 億元.................................................................................4
【B2C 販売動向】3 月フラットテレビ大勢変わらず ...................................................................................4
【B2C 販売動向】3 月洗濯機松下シェア落とす...........................................................................................5
【B2C 販売動向】3 月冷蔵庫ハイアール人気維持 .......................................................................................6
ネットバンキング取引高 352.1 兆元に.............................................................................................................7
第 1 四半期モバイルバンキング取引高 5 兆元突破........................................................................................8
易観国際中国 IT マンスリーニュースは易観国際のアナリストによる中国の IT 業界に関するレポートを日
本語化して配信しています。易観国際は中国における IT 業界の最大規模の専門家チームとして、多くの中
国企業・外資企業のコンサルティングや調査プロジェクトに携わっており、中国の IT 動向について幅広く
研究・分析を続けています。クララオンラインは日本における易観国際の独占的なパートナーとして、日
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易観国際中国 IT マンスリーニュース
2014 年 5 月

スマートフォンの販売台数初めて 1 億台突破
易観智庫がこのほど発表した「2014 年第 1 四半期(1-3 月)中国携帯電話市場監測報告」に
よれば、同期間中の密輸入品や模倣品を除く携帯電話端末の販売台数は 1 億 1051 万台だ
った。前期に比べ 3.4%、前年同期に比べ 22.1%それぞれ増加した。このうちスマートフ
ォンの販売台数は 1 億 14 万台で、全体の 90.6%を占めた。
今年第 1 四半期はついにスマートフォンの販売台数が 1 億台を突破した。４G サービスの
スタートにより、スマートフォンの販売台数は今後も引き続き増加する見通しだ。また今
期間中は国内の携帯電話メーカーの多くが新製品を発表した。特にローエンドからミドル
エンドの比較的安価な製品が数多く登場し、消費者の買い替え需要をうまくつかんだ。
携帯電話販売数小米がシェア拡大
易観智庫がこのほど発表した「2014 年第 1 四半期(1-3 月)中国モバイル端末市場監測報
告」によれば、同期間中の密輸入品や模倣品を除く携帯電話端末の販売シェアトップはサ
ムスンで 18.1%だった。2 位は聯想(レノボ)で 12.3%、3 位は酷派(Coolpad)で 10.5%と続
いた。
今年第 1 四半期は、スマートフォンの販売台数の 90%以上を Android 端末が占めた。また
5 位の小米は、生産能力が向上したため以前に比べて多くの販売機会を設けることができ
たようだ。一方、華為(HUAWEI)、酷派、聯想といった国産ブランドはローエンドからミ
ドルエンドの端末に集中しており、早急なハイエンドモデルの開発が期待される。
16.8 22.2 26.0 31.2
49.2
38.2
56.9
75.3 77.1
93.1 97.6 100.1
51.0 46.6 41.8 36.0
14.6 28.3
16.3
15.3 13.3
9.6 9.2 10.4
0
20
40
60
80
100
120
11Q2 11Q3 11Q4 12Q1 12Q2 12Q3 12Q4 13Q1 13Q2 13Q3 13Q4 14Q1
14Q1 携帯電話端末販売台数
スマートフォンフィーチャーフォン(百万台)
Source: Enfodesk, Analysys International - www.eguan.cn / www.enfodesk.com
サムスン
17.8%
聯想
11.4%
酷派
9.6%
サムスン 17.8%
聯想 11.4%
酷派 9.6%
華為 8.8%
小米 8.3%
Apple 6.0%
OPPO 4.9%
金立 3.1%
中興 2.9%
ノキア 2.5%
その他 24.7%
14Q1 モバイル端末販売台数市場シェア
News Flash – Analysys International Monthly News 2

易観智庫の分析によれば、端末メーカーが販売台数だけで勝負する時代は長く続かず、消
費者はソフトウェアやハードの品質、サービスレベルなどで総合的にメーカーを選ぶよう
になる。特にスマートフォンにまつわる各種サービス展開においては小米と聯想が一歩先
を行く状況となっている。
タブレット PC 販売 500 万台突破も成長に陰り
易観智庫がこのほど発表した「2014 年第 1 四半期(1-3 月)中国タブレット PC 市場監測報
告」によれば、同期間中のタブレット PC の合計販売台数は 502.9 万台で、前期に比べて
14.1%の減少となったが、前年同期比では 48%増加した。
易観智庫の分析によると、今期の伸び幅が減少したのは季節的な理由が大きいようだ。
Apple のタブレット製品は中国市場で最も人気があるが、第 1 四半期はオフシーズンのた
め販売台数が大きく減少した。また春節(旧正月)より前に高額な買い物をする人が多いこ
とや、新製品の発売が少なかったことも伸び悩みにつながったとみている。
中国のタブレット PC 市場はすでに飽和状態にある。スマートフォンと違って家族と共用
する場合が多く、買い替えの周期もスマートフォンより長い。さらに、スマートフォンの
画面が大型化しており、タブレット PC の代替としての役割を十分担えるようになったこ
とも指摘される。しかもタブレット PC は余暇の娯楽目的のツールであり、オフィスや学
校におけるニーズを満たせてはいない。将来、仕事の場面でノート PC の代わりに用いる
ならば Windows を搭載したタブレット PC のニーズが増えると考えられるが、現時点で
はコストが高く普及は難しそうだ。
サムスン
18.1%
聯想
12.3%
酷派
10.5%
サムスン 18.1%
聯想 12.3%
酷派 10.5%
華為 9.6%
小米 9.2%
Apple 6.6%
OPPO 5.2%
金立 3.1%
中興 3.0%
天語 2.6%
その他 19.8%
14Q1 スマートフォン販売台数市場シェア
234.0
260.4
319.7 339.8 357.6
435.3
585.4
502.9
0
200
400
600
12Q2 12Q3 12Q4 13Q1 13Q2 13Q3 13Q4 14Q1
2014Q1 中国タブレットPC販売台数
(万台)

第 1 四半期モバイルショッピング 207%増の 780 億元
易観智庫がこのほど発表した「2014 年第 1 四半期(1-3 月)中国モバイルショッピング季度
監測報告」によれば、同期間中のモバイルショッピングの市場規模は 780.2 億元で、前期
に比べ 13.0%、前年同期に比べ 207%それぞれ増加した。2014 年第 1 四半期だけで 2013
年通年の市場規模の半分を上回るほどになっている。
易観智庫の分析では、大部分の EC サイトがモバイル向けサイトの構築に注力し、大規模
な販促キャンペーンを行ったことや、消費者がモバイルインターネットを活用するように
なり、モバイル決済の習慣が形成されつつあることが市場の成長に寄与したとみている。
一方、市場では淘宝無線が取引額からみた市場シェアの 78.3%を握っている。前期より 3
ポイント落としたが、依然として市場の大半を握っている状況だ。2 位の手機京東は
7.2%で、主にモバイルサイト向けのタイムセールで売上を伸ばした。
【 B2C 販売動向】 3 月フラットテレビ大勢変わらず
易観智庫が 2014 年 3 月に行った八大 B2C サイトにおけるフラットテレビの販売動向調査
によれば、販売金額ベースでのトップ 3 は、海信(ハイセンス)、シャープ、創維(スカイワ
ース)で、市場シェアはそれぞれ 12.9%、12.6%、10.9%だった。売上台数ベースのトップ
3 は海信、創維、康佳(コンカ)の順で、市場シェアはそれぞれ 13.0%、12.5%、9.5%だっ
た。トップ 10 にランクインした 10 ブランドがそれぞれの市場の 80%あまりを占めてい
る。
105.0 132.0 167.5 196.0
253.0 290.0
341.2
690.6
780.2
0
200
400
600
800
1,000
12Q1 12Q2 12Q3 12Q4 13Q1 13Q2 13Q3 13Q4 14Q1
12Q1-14Q1 中国モバイルショッピング市場規模
(億元)
淘宝無線
78.3%
手機京東
7.2%
淘宝無線 78.3%
手機京東 7.2%
手機唯品会 1.4%
手機聚美優品 1.4%
掌上亜馬遜 1.3%
手機蘇寧易購 1.1%
手機QQ網購 1.1%
手機売買宝 0.7%
手機易迅 0.7%
手機国美 0.6%
手機当当 0.5%
手機1号店 0.5%
手機凡客誠品 0.4%
手機愛購網 0.3%
移淘商城 0.1%
その他 4.4%
14Q1 モバイルショッピング売上によるサイト別シェア

平均単価はシャープが最も高い 13761.06 元で、続いてサムスンが 11041.03 元、ソニー
が 10454.98 元と続く。スマートテレビの楽視は 9921.39 元だった。一方価格が安いのは
国産ブランドの TCL や格蘭仕(Galanz)でそれぞれ 4327.17 元と 2824.27 元だった。
今回の調査は易観智庫のオンラインショッピング監測システムを利用し、蘇寧易購、京東
商城、天猫、国美在線、1 号店、当当網、易訊網、QQ 網購の八大 B2C サイトを対象とし
た。
【 B2C 販売動向】 3 月洗濯機松下シェア落とす
易観智庫が 2014 年 3 月に行った八大 B2C サイトにおける洗濯機の販売動向調査によれ
ば、販売金額ベースでのトップ 3 は海爾(ハイアール)、西門子(シーメンス)、LG で、市場
シェアはそれぞれ 19.5%、12.2%、9.5%だった。
海信
12.9%
シャープ
12.6%
創維
10.9%
海信 12.9%
シャープ 12.6%
創維 10.9%
ソニー 8.2%
康佳 8.0%
TCL 7.7%
長虹 7.2%
LG 7.0%
サムスン 6.8%
楽視 3.7%
その他 15.0%
八大B2Cサイトフラットテレビメーカー別市場シェア(金額ベース）
2014年3月
海信
13.0%
創維
12.5%
康佳
9.5%
海信 13.0%
創維 12.5%
康佳 9.5%
シャープ 8.9%
長虹 8.8%
TCL 8.7%
ソニー 5.4%
サムスン 4.9%
LG 3.6%
楽視 3.0%
その他 21.7%
八大B2Cサイトフラットテレビメーカー別市場シェア(台数ベース）
2014年3月
海爾
19.5%
西門子
12.2%
LG
9.5%
海爾 19.5%
西門子 12.2%
LG 9.5%
松下 9.4%
小天鵝 7.1%
三洋 6.2%
格蘭仕 5.2%
サムスン 5.1%
TCL 4.7%
威力 2.8%
その他 18.3%
八大B2Cサイト洗濯機メーカー別市場シェア(金額ベース）
2014年3月

売上台数ベースのトップ 3 は海爾、TLC、小天鵝(リトルスワン)の順で、市場シェアはそ
れぞれ 16.1%、8.9%、7.3%だった。トップ 10 にランクインした 11 のブランドが市場全
体のおよそ 80%を占めた。
また平均単価はシーメンスが最も高い 4686.95 元で、続いてサムスンが 4396.35 元、LG
が 4090.78 元だった。一方最も安い小鴨は 596.05 元だった。
商城、天猫、国美在線、1 号店、当当網、易訊網、QQ 網購の八大 B2C サイトを対象とし
た。
【 B2C 販売動向】 3 月冷蔵庫ハイアール人気維持
易観智庫が 2014 年 3 月に行った八大 B2C サイトにおける冷蔵庫の販売動向調査によれ
ば、販売金額ベースでのトップ 3 は海爾(ハイアール)、西門子(シーメンス)、容声で、市
場シェアはそれぞれ 25.4%、12.4%、7.0%だった。
売上台数ベースのトップ 3 は海爾、奥馬、容声の順で、市場シェアはそれぞれ 19.9%、
10.5%、8.4%だった。トップ 10 にランクインした 11 のブランドが市場全体のおよそ
70%を占めた。
また平均単価はサムスンが最も高い 8846.79 元で、続いてシーメンスが 7372.54 元、松下
が 6491.33 元だった。国内ブランドは軒並み 3000 元以下で最も安かった奥馬は 1454.32
元だった。
海爾
16.1%
TCL
8.9%
小天鵝
7.3%
海爾 16.1%
TCL 8.9%
小天鵝 7.3%
松下 6.7%
格蘭仕 6.6%
三洋 5.8%
LG 4.9%
威力 4.7%
西門子 4.5%
小鴨 3.5%
その他 31.0%
八大B2Cサイト洗濯機メーカー別市場シェア(台数ベース）
2014年3月
海爾
25.4%
シーメンス
12.4%
容声
7.0%
海爾 25.4%
シーメンス 12.4%
容声 7.0%
美的 6.6%
奥馬 5.6%
松下 4.6%
海信 3.9%
美菱 3.8%
三星 3.6%
康佳 3.1%
その他 24.2%
八大B2Cサイト冷蔵庫メーカー別市場シェア(金額ベース)
2014年3月

商城、天猫、国美在線、1 号店、当当網、易訊網、QQ 網購、の九大 B2C サイトを対象と
した。
ネットバンキング取引高 352.1 兆元に
易観智庫がこのほど発表した「2014 年第 1 四半期(1-3 月)中国インターネットバンキング
市場季度観測報告」によると、同期間中のインターネットバンキングの取引高は 352.1 兆
元で、前期に比べ 7.8%、前年同期に比べ 30.1%それぞれ増加した。
例年第 1 四半期は金融機関にとってオンシーズンに当たる上、春節(旧正月)を迎えるため
インターネットで買い物する消費者が増えたことで、インターネットバンキングの取引高
が昨年以上に増加した。
海爾
19.9%
奥馬
10.5%
容声
8.4%
海爾 19.9%
奥馬 10.5%
容声 8.4%
美的 7.8%
シーメンス 6.5%
康佳 6.4%
美菱 4.1%
海信 3.8%
TCL 3.1%
松下 2.3%
その他 27.2%
八大B2Cサイト冷蔵庫メーカー別市場シェア(台数ベース)
2014年3月
273.1 269.3
299.5 315.5 326.7
352.1
0
100
200
300
400
2012Q4 2013Q1 2013Q2 2013Q3 2013Q4 2014Q1
12Q4-14Q1 中国インターネットバンキング取引高
(兆元)
工商銀行
35.8%
農業銀行
15.6%
建設銀行
12.4%
工商銀行 35.8%
農業銀行 15.6%
建設銀行 12.4%
中国銀行 10.9%
交通銀行 7.1%
招商銀行 5.0%
興業銀行 3.5%
民生銀行 2.9%
中信銀行 2.5%
光大銀行 1.5%
その他 2.8%
14Q1 中国インターネットバンキング市場シェア(取引高ベース)

また金融機関別の取引高から見た市場シェアは、工商銀行が 35.8%で依然としてトップだ
った。2 位は農業銀行で 15.6%、3 位は建設銀行で 12.4%と続き、上位 3 行で市場の半数
以上を占めた。今期は微信との提携する金融機関が急増し、工商銀行、建設銀行、農業銀
行、招商銀行、民生銀行などが様々な提携キャンペーンを行っている。
第 1 四半期モバイルバンキング取引高 5 兆元突破
易観智庫がこのほど発表した「2014 年第 1 四半期(1-3 月)モバイルバンキング市場季度監
測報告」によれば、同期間中の各金融機関のモバイルバンキングの取引高は 5 兆 5444.3
億元で、前期に比べ 23.1%の増加となった。
また取引高からみた市場シェアは中国建設銀行が 33.6%でトップだった。続いて工商銀行
が 24.4%、農業銀行が 9.5%で、上位 3 行だけで全体の 6 割以上を占めた。
今年第 1 四半期は、建設銀行、農業銀行、招商銀行、民生銀行がそれぞれモバイルバンキ
ングと微信銀行に関するキャンペーンを展開した。各金融機関とも新規利用者を獲得し、
利用者のリピート率を上げるために新たなサービスの追加に注力しており、モバイルバン
キングの利用価値はますます高まっていると言えそうだ。
23,378.4
13,925.1
27,572.5
37,724.6
47,851.0
55,444.3
0
10,000
20,000
30,000
40,000
50,000
60,000
2012Q4 2013Q1 2013Q2 2013Q3 2013Q4 2014Q1
12Q4-14Q1 中国モバイルバンキング取引規模
(億元)
建設銀行
33.6%
工商銀行
24.4%
農業銀行
9.5%
建設銀行 33.6%
工商銀行 24.4%
農業銀行 9.5%
民生銀行 9.0%
招商銀行 5.7%
交通銀行 5.4%
光大銀行 2.8%
中国銀行 2.6%
興業銀行 1.8%
郵政儲蓄 1.0%
その他 4.2%
2014Q1 中国モバイルバンキング市場シェア(取引高ベース)

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