A. Asano, Kansai Univ. 
2014年度秋学期 応用数学(解析) 
第1部・「無限」の理解 
収束とは何か,ε-δ論法 
浅野 晃 
関西大学総合情報学部 
第4回
A. Asano, Kansai Univ.
A. Asano, Kansai Univ. 
微分を習ったときの説明
A. Asano, Kansai Univ.
A. Asano, Kansai Univ. 
何かだまされている気がする
微分の説明 
る 
えば「f(x) = x2 をx で微分せよ」という問題を次のように説明されたと 
関数 f(x) = x2 の微分 
df (x) 
dx 
= lim 
h→0 
f(x + h) − f(x) 
h 
= lim 
h→0 
(x + h)2 − x2 
h 
= lim 
h→0 
h(2x + h) 
h 
= lim 
h→0 
(2x + h) = 2x 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
(1) 
0 に近づいているだけで,まだ0 ではないから」といってh で割ってい 
としています。これはおかしくありませんか? 
収束」を正確に理解する必要があります。今日は,「限りなく近づく」と 
」について考えてみます。
微分の説明 
る 
えば「f(x) = x2 をx で微分せよ」という問題を次のように説明されたと 
関数 f(x) = x2 の微分 
df (x) 
dx 
= lim 
h→0 
f(x + h) − f(x) 
h 
= lim 
h→0 
(x + h)2 − x2 
h 
= lim 
h→0 
h(2x + h) 
h 
= lim 
h→0 
(2x + h) = 2x 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
(1) 
0 に近づいているだけで,まだ0 ではないから」といってh で割ってい 
としています。これはおかしくありませんか? 
収束」を正確に理解する必要があります。今日は,「限りなく近づく」と 
」について考えてみます。
微分の説明 
る 
えば「f(x) = x2 をx で微分せよ」という問題を次のように説明されたと 
関数 f(x) = x2 の微分 
df (x) 
dx 
= lim 
h→0 
f(x + h) − f(x) 
h 
= lim 
h→0 
(x + h)2 − x2 
h 
= lim 
h→0 
h(2x + h) 
h 
= lim 
h→0 
(2x + h) = 2x 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
(1) 
0 に近づいているだけで,まだ0 ではないから」といってh で割ってい 
としています。これはおかしくありませんか? 
収束」を正確に理解する必要があります。今日は,「限りなく近づく」と 
」について考えてみます。
微分の説明 
る 
えば「f(x) = x2 をx で微分せよ」という問題を次のように説明されたと 
関数 f(x) = x2 の微分 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
h はゼロに近づいているだけで, 
ゼロではないから, 
分母分子を h で割る 
df (x) 
dx 
= lim 
h→0 
f(x + h) − f(x) 
h 
= lim 
h→0 
(x + h)2 − x2 
h 
= lim 
h→0 
h(2x + h) 
h 
= lim 
h→0 
(2x + h) = 2x 
(1) 
0 に近づいているだけで,まだ0 ではないから」といってh で割ってい 
としています。これはおかしくありませんか? 
収束」を正確に理解する必要があります。今日は,「限りなく近づく」と 
」について考えてみます。
微分の説明 
る 
えば「f(x) = x2 をx で微分せよ」という問題を次のように説明されたと 
関数 f(x) = x2 の微分 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
h はゼロに近づいているだけで, 
ゼロではないから, 
分母分子を h で割る 
df (x) 
dx 
= lim 
h→0 
f(x + h) − f(x) 
h 
= lim 
h→0 
(x + h)2 − x2 
h 
= lim 
h→0 
h(2x + h) 
h 
= lim 
h→0 
(2x + h) = 2x 
(1) 
0 に近づいているだけで,まだ0 ではないから」といってh で割ってい 
としています。これはおかしくありませんか? 
収束」を正確に理解する必要があります。今日は,「限りなく近づく」と 
」について考えてみます。
微分の説明 
る 
えば「f(x) = x2 をx で微分せよ」という問題を次のように説明されたと 
関数 f(x) = x2 の微分 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
h はゼロに近づいているだけで, 
ゼロではないから, 
分母分子を h で割る 
df (x) 
dx 
= lim 
h→0 
f(x + h) − f(x) 
h 
= lim 
h→0 
(x + h)2 − x2 
h 
= lim 
h→0 
h(2x + h) 
h 
= lim 
h→0 
(2x + h) = 2x 
(1) 
0 に近づいているやだっけぱでり ,まh だはゼ0 でロ 
はないから」といってh で割ってい 
としています。これはおかしくありませんか? 
収束」を正確に理解する必要があります。今日は,「限りなく近づく」と 
」について考えてみます。
微分の説明 
る 
えば「f(x) = x2 をx で微分せよ」という問題を次のように説明されたと 
関数 f(x) = x2 の微分 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
h はゼロに近づいているだけで, 
ゼロではないから, 
分母分子を h で割る 
df (x) 
dx 
= lim 
h→0 
f(x + h) − f(x) 
h 
= lim 
h→0 
(x + h)2 − x2 
h 
= lim 
h→0 
h(2x + h) 
h 
= lim 
h→0 
(2x + h) = 2x 
(1) 
0 に近づいているやだっけぱでり ,まh だはゼ0 でロ 
はないから」といってh で割ってい 
としています。これはおかしくありませんか? 
収束」を正確こに理れ解っするて必お要かがあしりくますあ。り今日まはせ,「ん限りかな? 
く近づく」と 
」について考えてみます。
A. Asano, Kansai Univ.
A. Asano, Kansai Univ. 
収束=「限りなく近づく」ことの 
意味
数列の収束の定義 
数列{an}が α に収束するとは 
α のまわりにどんなに狭い区間 
[α – ε, α + ε]を設定しても(ε > 0) 
2014 A. Asano, Kansai Univ.
数列の収束の定義 
数列{an}が α に収束するとは 
α のまわりにどんなに狭い区間 
[α – ε, α + ε]を設定しても(ε > 0) 
2014 A. Asano, Kansai Univ.
数列の収束の定義 
数列{an}が α に収束するとは 
α のまわりにどんなに狭い区間 
[α – ε, α + ε]を設定しても(ε > 0) 
α 
2014 A. Asano, Kansai Univ.
数列の収束の定義 
数列{an}が α に収束するとは 
α のまわりにどんなに狭い区間 
[α – ε, α + ε]を設定しても(ε > 0) 
α 
Univ. 
Kansai ε 
Asano, A. 2014 ε
数列の収束の定義 
数列{an}が α に収束するとは 
α のまわりにどんなに狭い区間 
[α – ε, α + ε]を設定しても(ε > 0) 
α 
α – ε α + ε 
Univ. 
Kansai ε 
Asano, A. 2014 ε
数列の収束の定義 
数列{an}が α に収束するとは 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
a1 
α 
α – ε α + ε 
ε ε
数列の収束の定義 
数列{an}が α に収束するとは 
数列が十分大きな番号 N まで進めば 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
a1 
α 
α – ε α + ε 
ε ε
数列の収束の定義 
数列{an}が α に収束するとは 
数列が十分大きな番号 N まで進めば 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
a2 a1 
α 
α – ε α + ε 
ε ε
数列の収束の定義 
数列{an}が α に収束するとは 
数列が十分大きな番号 N まで進めば 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
a3 a2 a1 
α 
α – ε α + ε 
ε ε
数列の収束の定義 
数列{an}が α に収束するとは 
数列が十分大きな番号 N まで進めば 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
a3 a2 a1 
α 
α – ε α + ε 
ε ε 
…
数列の収束の定義 
数列{an}が α に収束するとは 
数列が十分大きな番号 N まで進めば 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
a3 a2 a1 
α 
α – ε α + ε 
ε ε 
… 
aN–1
数列の収束の定義 
数列{an}が α に収束するとは 
数列が十分大きな番号 N まで進めば 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
a3 a2 a1 
α 
α – ε α + ε 
ε ε 
… 
aN aN–1
数列の収束の定義 
数列{an}が α に収束するとは 
数列が十分大きな番号 N まで進めば 
N 番より大きな番号 n については, 
anはみなその狭い区間[α – ε, α + ε]に入る 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
a3 a2 a1 
α 
α – ε α + ε 
ε ε 
… 
aN aN–1
数列の収束の定義 
数列{an}が α に収束するとは 
数列が十分大きな番号 N まで進めば 
N 番より大きな番号 n については, 
anはみなその狭い区間[α – ε, α + ε]に入る 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
a3 a2 a1 
α 
α – ε α + ε 
ε ε 
… 
aN–1 
aN+1 
aN
数列の収束の定義 
数列{an}が α に収束するとは 
数列が十分大きな番号 N まで進めば 
N 番より大きな番号 n については, 
anはみなその狭い区間[α – ε, α + ε]に入る 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
a3 a2 a1 
α 
α – ε α + ε 
ε ε 
… 
aN–1 
aN+1 
aN
数列の収束の定義 
数列{an}が α に収束するとは 
数列が十分大きな番号 N まで進めば 
N 番より大きな番号 n については, 
anはみなその狭い区間[α – ε, α + ε]に入る 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
a3 a2 a1 
α 
α – ε α + ε 
ε ε 
… 
aN–1 
aN+1 
aN 
…
数列の収束の定義 
数列{an}が α に収束するとは 
数列が十分大きな番号 N まで進めば 
N 番より大きな番号 n については, 
anはみなその狭い区間[α – ε, α + ε]に入る 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
a3 a2 a1 
α 
… 
α – ε α + ε 
ε ε
数列の収束の定義 
数列{an}が α に収束するとは 
数列が十分大きな番号 N まで進めば 
N 番より大きな番号 n については, 
anはみなその狭い区間[α – ε, α + ε]に入る 
α – ε α + ε 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
a3 a2 a1 
α 
… 
ε ε 
εをどんなに小さくしても
数列の収束の定義 
数列{an}が α に収束するとは 
数列が十分大きな番号 N まで進めば 
N 番より大きな番号 n については, 
anはみなその狭い区間[α – ε, α + ε]に入る 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
a3 a2 a1 
α 
α – ε α + ε 
… 
ε ε 
εをどんなに小さくしても
数列の収束の定義 
数列{an}が α に収束するとは 
数列が十分大きな番号 N まで進めば 
N 番より大きな番号 n については, 
anはみなその狭い区間[α – ε, α + ε]に入る 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
a3 a2 a1 
α 
α – ε α + ε 
… 
ε ε 
εをどんなに小さくしても
数列の収束の定義 
数列{an}が α に収束するとは 
数列が十分大きな番号 N まで進めば 
N 番より大きな番号 n については, 
anはみなその狭い区間[α – ε, α + ε]に入る 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
a3 a2 a1 
α 
α – ε α + ε 
… 
ε ε 
aN 
εをどんなに小さくしても
数列の収束の定義 
数列{an}が α に収束するとは 
数列が十分大きな番号 N まで進めば 
N 番より大きな番号 n については, 
anはみなその狭い区間[α – ε, α + ε]に入る 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
a3 a2 a1 
α 
α – ε α + ε 
… 
ε ε 
aN 
εをどんなに小さくしても
数列の収束の定義 
数列{an}が α に収束するとは 
数列が十分大きな番号 N まで進めば 
N 番より大きな番号 n については, 
anはみなその狭い区間[α – ε, α + ε]に入る 
… 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
a3 a2 a1 
α 
α – ε α + ε 
… 
ε ε 
aN 
εをどんなに小さくしても
数列の収束の定義 
数列{an}が α に収束するとは 
数列が十分大きな番号 N まで進めば 
N 番より大きな番号 n については, 
anはみなその狭い区間[α – ε, α + ε]に入る 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
a3 a2 a1 
α 
α – ε α + ε 
… 
ε ε 
aN 
εをどんなに小さくしても 
そういうNがある 
…
数列の収束の定義 
数列{an}が α に収束するとは 
2014 A. Asano, Kansai Univ.
数列の収束の定義 
数列{an}が α に収束するとは 
α のまわりにどんなに狭い区間 
[α – ε, α + ε]を設定しても(ε > 0) 
2014 A. Asano, Kansai Univ.
数列の収束の定義 
数列{an}が α に収束するとは 
α のまわりにどんなに狭い区間 
[α – ε, α + ε]を設定しても(ε > 0) 
数列が十分大きな番号 N まで進めば 
2014 A. Asano, Kansai Univ.
数列の収束の定義 
数列{an}が α に収束するとは 
α のまわりにどんなに狭い区間 
[α – ε, α + ε]を設定しても(ε > 0) 
数列が十分大きな番号 N まで進めば 
N 番より大きな番号 n については, 
anはみなその狭い区間[α – ε, α + ε]に入る 
2014 A. Asano, Kansai Univ.
数列の収束の定義 
数列{an}が α に収束するとは 
る」とは,数学では次のような意味だと理解されてα のまわりにどんなに狭い区間 
狭い区間[α [– α ε, − α ε, + α ε]を+ 設ε] 定をし設て定もし(ε て> 0) 
も1, 
N まで数進列めがば十, 
分大きな番号 N まで進めば 
については,an はみなその狭い区間[α ε, α + ε] にN 番より大きな番号 については, 
− n anはみなその狭い区間[α – ε, α + ε]に入る 
Univ. 
Kansai Asano, "ε > 0, ∃N;n > N ⇒ |an − α| < ε A. 2014
数列の収束の定義 
数列{an}が α に収束するとは 
る」とは,数学では次のような意味だと理解されてα のまわりにどんなに狭い区間 
狭い区間[α [– α ε, − α ε, + α ε]を+ 設ε] 定をし設て定もし(ε て> 0) 
も1, 
N まで数進列めがば十, 
分大きな番号 N まで進めば 
については,an はみなその狭い区間[α ε, α + ε] にN 番より大きな番号 n については, 
− anはみなその狭い区間[α – ε, α + ε]に入る 
Univ. 
Kansai ε – N 論法 
Asano, "ε > 0, ∃N;n > N ⇒ |an − α| < ε A. 2014
数列の収束の定義 
数列{an}が α に収束するとは 
る」とは,数学では次のような意味だと理解されてα のまわりにどんなに狭い区間 
狭い区間[α [– α ε, − α ε, + α ε]を+ 設ε] 定をし設て定もし(ε て> 0) 
も1, 
N まで数進列めがば十, 
分大きな番号 N まで進めば 
については,an はみなその狭い区間[α ε, α + ε] にN 番より大きな番号 n については, 
− anはみなその狭い区間[α – ε, α + ε]に入る 
Univ. 
Kansai ε – N 論法 
Asano, "ε > 0, ∃N;n > N ⇒ |an − α| < ε A. 2014
数列の収束の定義 
数列{an}が α に収束するとは 
る」とは,数学では次のような意味だと理解されてα のまわりにどんなに狭い区間 
狭い区間[α [– α ε, − α ε, + α ε]を+ 設ε] 定をし設て定もし(ε て> 0) 
も1, 
N まで数進列めがば十, 
分大きな番号 N まで進めば 
については,an はみなその狭い区間[α ε, α + ε] にN 番より大きな番号 n については, 
− anはみなその狭い区間[α – ε, α + ε]に入る 
Univ. 
Kansai ε – N 論法 
Asano, "ε > 0, ∃N;n > N ⇒ |an − α| < ε A. 2014
数列の発散の定義 
数列{an}が ∞ に発散する 
2014 A. Asano, Kansai Univ.
数列の発散の定義 
数列{an}が ∞ に発散する 
どんなに大きな数 G を持ってきても, 
2014 A. Asano, Kansai Univ.
数列の発散の定義 
数列{an}が ∞ に発散する 
どんなに大きな数 G を持ってきても, 
数列が十分大きな番号 N まで進めば 
2014 A. Asano, Kansai Univ.
数列の発散の定義 
数列{an}が ∞ に発散する 
どんなに大きな数 G を持ってきても, 
数列が十分大きな番号 N まで進めば 
N 番より大きな番号 n については, 
anはみな G より大きくなる 
2014 A. Asano, Kansai Univ.
びます。図1 の「4コマ漫画」で,この様子を説明し列{an} が∞に発散する」とは 
ってきても, 
まで進めば, 
ついては,an はG より大きくなる。 
数列の発散の定義 
数列{an}が ∞ に発散する 
どんなに大きな数 G を持ってきても, 
数列が十分大きな番号 N まで進めば 
N 番より大きな番号 n については, 
anはみな G より大きくなる 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
"G, ∃N;n > N ⇒ an > G く小さな(好きなだけ小さくできる)正の数をさします。
びます。図1 の「4コマ漫画」で,この様子を説明し列{an} が∞に発散する」とは 
ってきても, 
まで進めば, 
ついては,an はG より大きくなる。 
数列の発散の定義 
数列{an}が ∞ に発散する 
どんなに大きな数 G を持ってきても, 
数列が十分大きな番号 N まで進めば 
N 番より大きな番号 n については, 
anはみな G より大きくなる 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
"G, ∃N;n > N ⇒ an > G く小さな(好きなだけ小さくできる)正の数をさします。
びます。図1 の「4コマ漫画」で,この様子を説明し列{an} が∞に発散する」とは 
ってきても, 
まで進めば, 
ついては,an はG より大きくなる。 
数列の発散の定義 
数列{an}が ∞ に発散する 
どんなに大きな数 G を持ってきても, 
数列が十分大きな番号 N まで進めば 
N 番より大きな番号 n については, 
anはみな G より大きくなる 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
"G, ∃N;n > N ⇒ an > G く小さな(好きなだけ小さくできる)正の数をさします。
収束や発散は「無限」なのか 
「無限」とはひとことも言っていない 
2014 A. Asano, Kansai Univ.
収束や発散は「無限」なのか 
「無限」とはひとことも言っていない 
どんなに狭い区間[α – ε, α + ε] 
2014 A. Asano, Kansai Univ.
収束や発散は「無限」なのか 
「無限」とはひとことも言っていない 
どんなに狭い区間[α – ε, α + ε] 
どんなに大きな数 G 
十分大きな番号 N 
2014 A. Asano, Kansai Univ.
収束や発散は「無限」なのか 
「無限」とはひとことも言っていない 
どんなに狭い区間[α – ε, α + ε] 
どんなに大きな数 G 
十分大きな番号 N 
どれも「無限」ではなく有限 
2014 A. Asano, Kansai Univ.
収束や発散は「無限」なのか 
「無限」とはひとことも言っていない 
どんなに狭い区間[α – ε, α + ε] 
どんなに大きな数 G 
十分大きな番号 N 
どれも「無限」ではなく有限 
ただし,求めに応じて 
好きなだけ狭く・大きくできる 
2014 A. Asano, Kansai Univ.
収束や発散は「無限」なのか 
「無限」とはひとことも言っていない 
どんなに狭い区間[α – ε, α + ε] 
どんなに大きな数 G 
十分大きな番号 N 
どれも「無限」ではなく有限 
ただし,求めに応じて 
好きなだけ狭く・大きくできる 
2014 A. Asano, Kansai Univ.
A. Asano, Kansai Univ.
A. Asano, Kansai Univ. 
実数の連続性と収束
実数の連続性と収束 
実数の連続性を述べる公理の,4つめの表現 
実数の有界な単調数列は収束する 
数列{an}が 
「単調増加」とは,a1 < a2 < … < an < … 
「単調減少」とは,a1 > a2 > … > an > … 
2014 A. Asano, Kansai Univ.
実数の連続性と収束 
実数の連続性を述べる公理の,4つめの表現 
実数の有界な単調数列は収束する 
数列{an}が 
「単調増加」とは,a1 < a2 < … < an < … 
「単調減少」とは,a1 > a2 > … > an > … 
2014 A. Asano, Kansai Univ.
実数の連続性と収束 
実数の連続性を述べる公理の,4つめの表現 
実数の有界な単調数列は収束する 
数列{an}が 
「単調増加」とは,a1 < a2 < … < an < … 
「単調減少」とは,a1 > a2 > … > an > … 
2014 A. Asano, Kansai Univ.
実数の連続性と収束 
実数の連続性を述べる公理の,4つめの表現 
実数の有界な単調数列は収束する 
数列{an}が 
「単調増加」とは,a1 < a2 < … < an < … 
「単調減少」とは,a1 > a2 > … > an > … 
2014 A. Asano, Kansai Univ.
実数の連続性と収束 
実数の連続性を述べる公理の,4つめの表現 
実数の有界な単調数列は収束する 
数列{an}が 
「単調増加」とは,a1 < a2 < … < an < … 
「単調減少」とは,a1 > a2 > … > an > … 
2014 A. Asano, Kansai Univ.
実数の連続性と収束 
実数の連続性を述べる公理の,4つめの表現 
実数の有界な単調数列は収束する 
数列{an}が 
「単調増加」とは,a1 < a2 < … < an < … 
「単調減少」とは,a1 > a2 > … > an > … 
2014 A. Asano, Kansai Univ.
実数の連続性と収束 
実数の連続性を述べる公理の,4つめの表現 
実数の有界な単調数列は収束する 
数列{an}が 
「単調増加」とは,a1 < a2 < … < an < … 
「単調減少」とは,a1 > a2 > … > an > … 
有界(このへんに達することはできない) 
2014 A. Asano, Kansai Univ.
実数の連続性と収束 
実数の連続性を述べる公理の,4つめの表現 
実数の有界な単調数列は収束する 
数列{an}が 
「単調増加」とは,a1 < a2 < … < an < … 
「単調減少」とは,a1 > a2 > … > an > … 
有界(このへんに達することはできない) 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
…
実数の連続性と収束 
実数の連続性を述べる公理の,4つめの表現 
実数の有界な単調数列は収束する 
数列{an}が 
「単調増加」とは,a1 < a2 < … < an < … 
「単調減少」とは,a1 > a2 > … > an > … 
有界(このへんに達することはできない) 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
単調増加だから 
つねに増加していくが, 
収束する 
…
ワイエルシュトラスの定理から証明 
有界だから,上限 α が存在するα 
2014 A. Asano, Kansai Univ.
ワイエルシュトラスの定理から証明 
有界だから,上限 α が存在するα α′ 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
α より小さい α′ を考えると
ワイエルシュトラスの定理から証明 
有界だから,上限 α が存在する… α α′ 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
α より小さい α′ を考えると
ワイエルシュトラスの定理から証明 
有界だから,上限 α が存在する… α α′ 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
α より小さい α′ を考えると 
α′ と α の間に来る an がある
ワイエルシュトラスの定理から証明 
有界だから,上限 α が存在する… α α′ 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
α より小さい α′ を考えると 
α′ と α の間に来る an がある 
an 
n 番目
ワイエルシュトラスの定理から証明 
有界だから,上限 α が存在する… α α′ 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
α より小さい α′ を考えると 
α′ と α の間に来る an がある 
an 
n 番目
ワイエルシュトラスの定理から証明 
有界だから,上限 α が存在する… α α′ 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
α より小さい α′ を考えると 
α′ と α の間に来る an がある 
an 
n 番目つまり,
ワイエルシュトラスの定理から証明 
有界だから,上限 α が存在する… α α′ 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
α より小さい α′ を考えると 
α′ と α の間に来る an がある 
an 
n 番目 
α 
α′ 
an 
つまり,
ワイエルシュトラスの定理から証明 
有界だから,上限 α が存在する… α α′ 
ば,Weierstrass の定理により上限α が存在します。このとき, 
この数列は単調増加ですから,ある番号p 以降のan (n > p) は, 
あるはずです。つまりα′ < an ! α (n > p) です。よって,α と 
さい,すなわち|α − an| < α − α′ となります。α′ は,α より小 
で,α − α′ を上の収束の定義のε と考えると,{an} はα に収束 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
α より小さい α′ を考えると 
α′ と α の間に来る an がある 
an 
n 番目 
α 
α′ 
an 
ことを証明せよ。 
きて,ak 
つまり, 
= C とおきます。すると,n > k のとき
ワイエルシュトラスの定理から証明 
有界だから,上限 α が存在する… α α′ 
ば,Weierstrass の定理により上限α が存在します。このとき, 
この数列は単調増加ですから,ある番号p 以降のan (n > p) は, 
あるはずです。つまりα′ < an ! α (n > p) です。よって,α と 
さい,すなわち|α − an| < α − α′ となります。α′ は,α より小 
で,α − α′ を上の収束の定義のε と考えると,{an} はα に収束 
数列{an} が有界ならば,Weierstrass の定理により上限α が存在します。このとき, 
なα′ を用意します。この数列は単調増加ですから,ある番号p 以降のan (n > p) は, 
一方上限α 以下ではあるはずです。つまりα′ < an ! α (n > p) です。よって,α と 
α′ の隔たりよりも小さい,すなわち|α − an| < α − α′ となります。α′ は,α より小 
α に近くてもよいので,α − α′ を上の収束の定義のε と考えると,{an} はα に収束 
ます。■ 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
α より小さい α′ を考えると 
α′ と α の間に来る an がある 
an 
n 番目 
α 
α′ 
an 
, lim 
n→∞ 
an 
n! 
= 0であることを証明せよ。 
うな番号k をもってきて,ak 
k! 
つまり, 
= C とおきます。すると,n > k のとき 
ことを証明せよ。 
きて,ak 
= C とおきます。すると,n > k のとき
ワイエルシュトラスの定理から証明 
有界だから,上限 α が存在する… α α′ 
ば,Weierstrass の定理により上限α が存在します。このとき, 
この数列は単調増加ですから,ある番号p 以降のan (n > p) は, 
あるはずです。つまりα′ < an ! α (n > p) です。よって,α と 
さい,すなわち|α − an| < α − α′ となります。α′ は,α より小 
で,α − α′ を上の収束の定義のε と考えると,{an} はα に収束 
数列{an} が有界ならば,Weierstrass の定理により上限α が存在します。このとき, 
なα′ を用意します。この数列は単調増加ですから,ある番号p 以降のan (n > p) は, 
一方上限α 以下ではあるはずです。つまりα′ < an ! α (n > p) です。よって,α と 
α′ の隔たりよりも小さい,すなわち|α − an| < α − α′ となります。α′ は,α より小 
α に近くてもよいので,α − α′ を上の収束の定義のε と考えると,{an} はα に収束 
ます。■ 
列{an} が有界ならば,Weierstrass の定理により上限α が存α′ を用意します。この数列は単調増加ですから,ある番号p 方上限α 以下ではあるはずです。つまりα′ < an ! α (n > p) の隔たりよりも小さい,すなわち|α − an| < α − α′ となりまに近くてもよいので,α − α′ を上の収束の定義のε と考えるす。■ 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
α より小さい α′ を考えると 
α′ と α の間に来る an がある 
an 
n 番目 
α 
α′ 
an 
, lim 
n→∞ 
an 
n! 
= 0であることを証明せよ。 
うな番号k をもってきて,ak 
k! 
= C とおきます。すると,n > k のとき 
ことを証明せよ。 
きて,ak 
= C とおきます。すると,n > k のとき 
an 
つまり,
ワイエルシュトラスの定理から証明 
有界だから,上限 α が存在する… α α′ 
ば,Weierstrass の定理により上限α が存在します。このとき, 
この数列は単調増加ですから,ある番号p 以降のan (n > p) は, 
あるはずです。つまりα′ < an ! α (n > p) です。よって,α と 
さい,すなわち|α − an| < α − α′ となります。α′ は,α より小 
で,α − α′ を上の収束の定義のε と考えると,{an} はα に収束 
数列{an} が有界ならば,Weierstrass の定理により上限α が存在します。このとき, 
なα′ を用意します。この数列は単調増加ですから,ある番号p 以降のan (n > p) は, 
一方上限α 以下ではあるはずです。つまりα′ < an ! α (n > p) です。よって,α と 
α′ の隔たりよりも小さい,すなわち|α − an| < α − α′ となります。α′ は,α より小 
α に近くてもよいので,α − α′ を上の収束の定義のε と考えると,{an} はα に収束 
ます。■ 
列{an} が有界ならば,Weierstrass の定理により上限α が存α′ を用意します。この数列は単調増加ですから,ある番号p 方上限α 以下ではあるはずです。つまりα′ < an ! α (n > p) の隔たりよりも小さい,すなわち|α − an| < α − α′ となりまに近くてもよいので,α − α′ を上の収束の定義のε と考えるす。■ 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
α より小さい α′ を考えると 
α′ と α の間に来る an がある 
an 
n 番目 
α 
α′ 
an 
, lim 
n→∞ 
an 
n! 
= 0であることを証明せよ。 
うな番号k をもってきて,ak 
k! 
= C とおきます。すると,n > k のとき 
ことを証明せよ。 
きて,ak 
= C とおきます。すると,n > k のとき 
an 
α′ はどれだけ 
α に近くてもよい 
つまり,
ワイエルシュトラスの定理から証明 
有界だから,上限 α が存在する… α α′ 
ば,Weierstrass の定理により上限α が存在します。このとき, 
この数列は単調増加ですから,ある番号p 以降のan (n > p) は, 
あるはずです。つまりα′ < an ! α (n > p) です。よって,α と 
さい,すなわち|α − an| < α − α′ となります。α′ は,α より小 
で,α − α′ を上の収束の定義のε と考えると,{an} はα に収束 
数列{an} が有界ならば,Weierstrass の定理により上限α が存在します。このとき, 
なα′ を用意します。この数列は単調増加ですから,ある番号p 以降のan (n > p) は, 
一方上限α 以下ではあるはずです。つまりα′ < an ! α (n > p) です。よって,α と 
α′ の隔たりよりも小さい,すなわち|α − an| < α − α′ となります。α′ は,α より小 
α に近くてもよいので,α − α′ を上の収束の定義のε と考えると,{an} はα に収束 
ます。■ 
列{an} が有界ならば,Weierstrass の定理により上限α が存α′ を用意します。この数列は単調増加ですから,ある番号p 方上限α 以下ではあるはずです。つまりα′ < an ! α (n > p) の隔たりよりも小さい,すなわち|α − an| < α − α′ となりまに近くてもよいので,α − α′ を上の収束の定義のε と考えるす。■ 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
α より小さい α′ を考えると 
α′ と α の間に来る an がある 
an 
n 番目 
α 
α′ 
an 
, lim 
n→∞ 
an 
n! 
= 0であることを証明せよ。 
うな番号k をもってきて,ak 
k! 
= C とおきます。すると,n > k のとき 
ことを証明せよ。 
きて,ak 
= C とおきます。すると,n > k のとき 
an 
α′ はどれだけ 
α に近くてもよい 
これをε( > 0)と考えると 
つまり,
ワイエルシュトラスの定理から証明 
有界だから,上限 α が存在する… α α′ 
ば,Weierstrass の定理により上限α が存在します。このとき, 
この数列は単調増加ですから,ある番号p 以降のan (n > p) は, 
あるはずです。つまりα′ < an ! α (n > p) です。よって,α と 
さい,すなわち|α − an| < α − α′ となります。α′ は,α より小 
で,α − α′ を上の収束の定義のε と考えると,{an} はα に収束 
数列{an} が有界ならば,Weierstrass の定理により上限α が存在します。このとき, 
なα′ を用意します。この数列は単調増加ですから,ある番号p 以降のan (n > p) は, 
一方上限α 以下ではあるはずです。つまりα′ < an ! α (n > p) です。よって,α と 
α′ の隔たりよりも小さい,すなわち|α − an| < α − α′ となります。α′ は,α より小 
α に近くてもよいので,α − α′ を上の収束の定義のε と考えると,{an} はα に収束 
ます。■ 
列{an} が有界ならば,Weierstrass の定理により上限α が存α′ を用意します。この数列は単調増加ですから,ある番号p 方上限α 以下ではあるはずです。つまりα′ < an ! α (n > p) の隔たりよりも小さい,すなわち|α − an| < α − α′ となりまに近くてもよいので,α − α′ を上の収束の定義のε と考えるす。■ 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
α より小さい α′ を考えると 
α′ と α の間に来る an がある 
an 
n 番目 
α 
α′ 
an 
, lim 
n→∞ 
an 
n! 
= 0であることを証明せよ。 
うな番号k をもってきて,ak 
k! 
= C とおきます。すると,n > k のとき 
ことを証明せよ。 
きて,ak 
= C とおきます。すると,n > k のとき 
an 
α′ はどれだけ 
α に近くてもよい 
これをε( > 0)と考えると 
ε 
つまり,
ワイエルシュトラスの定理から証明 
有界だから,上限 α が存在する… α α′ 
ば,Weierstrass の定理により上限α が存在します。このとき, 
この数列は単調増加ですから,ある番号p 以降のan (n > p) は, 
あるはずです。つまりα′ < an ! α (n > p) です。よって,α と 
さい,すなわち|α − an| < α − α′ となります。α′ は,α より小 
で,α − α′ を上の収束の定義のε と考えると,{an} はα に収束 
数列{an} が有界ならば,Weierstrass の定理により上限α が存在します。このとき, 
なα′ を用意します。この数列は単調増加ですから,ある番号p 以降のan (n > p) は, 
一方上限α 以下ではあるはずです。つまりα′ < an ! α (n > p) です。よって,α と 
α′ の隔たりよりも小さい,すなわち|α − an| < α − α′ となります。α′ は,α より小 
α に近くてもよいので,α − α′ を上の収束の定義のε と考えると,{an} はα に収束 
ます。■ 
列{an} が有界ならば,Weierstrass の定理により上限α が存α′ つまり, 
を用意します。この数列は単調増加ですから,ある番号p 方上限α 以下ではあるはずです。つまりα′ < an ! α (n > p) の隔たりよりも小さいε 
,すなわち|α − an| < α − α′ となりまに近くてもよいので,α − α′ を上の収束の定義のε と考えるす。■ 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
α より小さい α′ を考えると 
α′ と α の間に来る an がある 
an 
n 番目 
α 
α′ 
an 
, lim 
n→∞ 
an 
n! 
= 0であること証明せよ。 
うな番号k をもってきて,ak 
k! 
= C とおきます。すると,n > k のとき 
ことを証明せよ。 
きて,ak 
= C とおきます。すると,n > k のとき 
an 
α′ はどれだけ 
α に近くてもよい 
これをε( > 0)と考えると 
α からの隔たり ε をどんなに小さく設定しても, 
そこに入る an がある
ワイエルシュトラスの定理から証明 
有界だから,上限 α が存在する… α α′ 
ば,Weierstrass の定理により上限α が存在します。このとき, 
この数列は単調増加ですから,ある番号p 以降のan (n > p) は, 
あるはずです。つまりα′ < an ! α (n > p) です。よって,α と 
さい,すなわち|α − an| < α − α′ となります。α′ は,α より小 
で,α − α′ を上の収束の定義のε と考えると,{an} はα に収束 
数列{an} が有界ならば,Weierstrass の定理により上限α が存在します。このとき, 
なα′ を用意します。この数列は単調増加ですから,ある番号p 以降のan (n > p) は, 
一方上限α 以下ではあるはずです。つまりα′ < an ! α (n > p) です。よって,α と 
α′ の隔たりよりも小さい,すなわち|α − an| < α − α′ となります。α′ は,α より小 
α に近くてもよいので,α − α′ を上の収束の定義のε と考えると,{an} はα に収束 
ます。■ 
列{an} が有界ならば,Weierstrass の定理により上限α が存α′ つまり, 
を用意します。この数列は単調増加ですから,ある番号p 方上限α 以下ではあるはずです。つまりα′ < an ! α (n > p) の隔たりよりも小さいε 
,すなわち|α − an| < α − α′ となりまに近くてもよいので,α − α′ を上の収束の定義のε と考えるす。■ 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
α より小さい α′ を考えると 
α′ と α の間に来る an がある 
an 
n 番目 
α 
α′ 
an 
, lim 
n→∞ 
an 
n! 
= 0であること証明せよ。 
うな番号k をもってきて,ak 
k! 
= C とおきます。すると,n > k のとき 
ことを証明せよ。 
きて,ak 
= C とおきます。すると,n > k のとき 
an 
α′ はどれだけ 
α に近くてもよい 
これをε( > 0)と考えると 
α からの隔たり ε をどんなに小さく設定しても, 
そこに入る an がある 
{an} は α に収束する
A. Asano, Kansai Univ.
A. Asano, Kansai Univ. 
数列の収束に関する例題
例題 
a > 0 のとき 
例題 
a > のとき, lim 
n→∞ 
= C とおan 
n! 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
an 
n! 
= 0であることを証明せよ。 
k > 2a であるような番号k をもってきて,ak 
k! 
= 
ak 
k! × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
n 
= C × 
で,k > 2a ですから 
an 
n! 
< C × 
a 
2a + 1 × 
a 
2a + 2 × ! 
"1 
n−k 
C · 2k 
を証明せよ。
例題 
a > 0 のとき 
例題 
a > のとき, lim 
n→∞ 
= C とおan 
n! 
と置く。番号 k は,k > 2a であるとする。 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
an 
n! 
= 0であることを証明せよ。 
k > 2a であるような番号k をもってきて,ak 
k! 
= 
ak 
k! × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
n 
= C × 
で,k > 2a ですから 
an 
n! 
< C × 
a 
2a + 1 × 
a 
2a + 2 × ! 
"1 
n−k 
C · 2k 
を証明せよ。 
! 小さい,すなわち|α − an| < α − α′ となります。α′ は,α より小 
ので,α − α′ を上の収束の定義のε と考えると,{an} はα に収束 
ることを証明せよ。 
てきて,ak 
k! 
= C とおきます。すると,n > k のとき 
× · · · × 
a 
n 
= C × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
k + (n − k) 
(4) 
a 
2a + 1 × 
a 
2a + 2 × · · · × 
a 
2a + (n − k) 
! 
1 
2 
"n−k 
= 
C · 2k 
2n < 
C · 2k 
n 
(5) 
(小さな)正の数ε をもってきて,n > 
C · 2k 
ε 
となるn を考える 
an
例題 
a > 0 のとき 
例題 
a > のとき, lim 
n→∞ 
= C とおan 
n! 
と置く。番号 k は,k > 2a であるとする。 
n > k となる番号 n について, 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
an 
n! 
= 0であることを証明せよ。 
k > 2a であるような番号k をもってきて,ak 
k! 
= 
ak 
k! × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
n 
= C × 
で,k > 2a ですから 
an 
n! 
< C × 
a 
2a + 1 × 
a 
2a + 2 × ! 
"1 
n−k 
C · 2k 
を証明せよ。 
! 小さい,すなわち|α − an| < α − α′ となります。α′ は,α より小 
ので,α − α′ を上の収束の定義のε と考えると,{an} はα に収束 
ることを証明せよ。 
てきて,ak 
k! 
= C とおきます。すると,n > k のとき 
× · · · × 
a 
n 
= C × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
k + (n − k) 
(4) 
a 
2a + 1 × 
a 
2a + 2 × · · · × 
a 
2a + (n − k) 
! 
1 
2 
"n−k 
= 
C · 2k 
2n < 
C · 2k 
n 
(5) 
(小さな)正の数ε をもってきて,n > 
C · 2k 
ε 
となるn を考える 
an
例題 
a > 0 のとき 
単調に増加する数列{an} が有界ならば,Weierstrass の定理により上限α が存在α′ 例題 
< α となるようなα′ を用意します。この数列は単調増加ですから,ある番号p 以α′ よりも大きく,一方上限α 以下ではあるはずです。つまりα′ < an ! α (n > p) でan の隔たりはとの隔たりよりも小さい,すなわちとなりますさけれa ば> α のとα′ き, |α − an| < α − α′ どれだけα に近くてもlim 
よいので,α − α′ を上の収束の定義のε と考えるとすることがわかります。■ 
n→∞ 
例題 
= C とおan 
n! 
と置く。番号 k は,k > 2a であるとする。 
a > 0 のとき, lim 
n > k となる番号 n について, 
= C とおきます。すると,n > k のan 
n! 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
an 
n! 
= 0であることを証明せよ。 
k > 2a であるような番号k をもってきて,ak 
k! 
= 
ak 
k! × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
n 
= C × 
で,k > 2a ですから 
an 
n! 
< C × 
a 
2a + 1 × 
a 
2a + 2 × ! 
"1 
n−k 
C · 2k 
を証明せよ。 
! 小さい,すなわち|α − an| < α − α′ となります。α′ は,α より小 
ので,α − α′ を上の収束の定義のε と考えると,{an} はα に収束 
ることを証明せよ。 
てきて,ak 
k! 
= C とおきます。すると,n > k のとき 
× · · · × 
a 
n 
= C × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
k + (n − k) 
(4) 
a 
2a + 1 × 
a 
2a + 2 × · · · × 
a 
2a + (n − k) 
! 
1 
2 
"n−k 
= 
C · 2k 
2n < 
C · 2k 
n 
(5) 
(小さな)正の数ε をもってきて,n > 
C · 2k 
ε 
となるn を考える 
an 
n→∞ 
an 
n! 
= 0であることを証明せよ。 
k > 2a であるようなk をもってきak 
k! 
= 
ak 
k! × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
n 
= C × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
k + で,k > 2a ですから 
an 
n! 
< C × 
a 
2a + 1 × 
a 
2a + 2 × · · · × 
a 
2a + (n − k) 
< C × 
! 
1 
"n−k 
= 
C · 2k 
< 
C · 2k
例題 
a > 0 のとき 
単調に増加する数列{an} が有界ならば,Weierstrass の定理により上限α が存在α′ 例題 
< α となるようなα′ を用意します。この数列は単調増加ですから,ある番号p 以α′ 界ならば,Weierstrass の定理により上限α が存在します。このとき, 
ます。この数列は単調増加ですから,ある番号p 以降のan (n > p) は, 
下ではあるはずです。つまりα′ < an ! α (n > p) です。よって,α と 
りも小さい,すなわち|α − an| < α − α′ となります。α′ は,α より小 
よいので,α − α′ を上の収束の定義のε と考えると,{an} はα に収束 
よりも大きく,一方上限α 以下ではあるはずです。つまりα′ < an ! α (n > p) でan の隔たりはとの隔たりよりも小さい,すなわちとなりますさけれa ば> α のとα′ き, |α − an| < α − α′ どれだけα に近くてもlim 
よいので,α − α′ を上の収束の定義のε と考えるとすることがわかります。■ 
n→∞ 
例題 
= C とおan 
n! 
と置く。番号 k は,k > 2a であるとする。 
a > 0 のとき, lim 
n > k となる番号 n について, 
= C とおきます。すると,n > k のan 
n! 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
an 
n! 
= 0であることを証明せよ。 
k > 2a であるような番号k をもってきて,ak 
k! 
= 
ak 
k! × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
n 
= C × 
で,k > 2a ですから 
an 
n! 
< C × 
a 
2a + 1 × 
a 
2a + 2 × ! 
"1 
n−k 
C · 2k 
を証明せよ。 
! 小さい,すなわち|α − an| < α − α′ となります。α′ は,α より小 
ので,α − α′ を上の収束の定義のε と考えると,{an} はα に収束 
ることを証明せよ。 
てきて,ak 
k! 
= C とおきます。すると,n > k のとき 
× · · · × 
a 
n 
= C × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
k + (n − k) 
(4) 
a 
2a + 1 × 
a 
2a + 2 × · · · × 
a 
2a + (n − k) 
! 
1 
2 
"n−k 
= 
C · 2k 
2n < 
C · 2k 
n 
(5) 
(小さな)正の数ε をもってきて,n > 
C · 2k 
ε 
となるn を考える 
an 
n→∞ 
an 
n! 
= 0であることを証明せよ。 
k > 2a であるようなk をもってきak 
k! 
= 
ak 
k! × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
n 
= C × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
k + で,k > 2a ですから 
an 
n! 
< C × 
a 
2a + 1 × 
a 
2a + 2 × · · · × 
a 
2a + (n − k) 
< C × 
! 
1 
"n−k 
= 
C · 2k 
< 
C · 2k 
0であることを証明せよ。 
もってきて,ak 
k! 
= C とおきます。すると,n > k のとき 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
n 
= C × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
k + (n − k) 
(4) 
C × 
a 
× 
a 
× · · · × 
a
an 
n! 
例題 
n > k となる番号 n について, 
a > 0 のとき, lim 
n→∞ 
= 0であることを証明せよ。 
であることを証明せよ。 
k > 2a であるようなk をもってきak 
= C とおきます。すると,n > k のan 
n! 
ってきて,ak 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
k! 
= 
ak 
k! × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
n 
= C × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
k + (n で,k > 2a ですから 
an 
n! 
< C × 
a 
2a + 1 × 
a 
2a + 2 × · · · × 
a 
2a + (n − k) 
< C × 
! 
1 
2 
"n−k 
= 
C · 2k 
2n < 
C · 2k 
n 
とすることができます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > 
C · 2k 
ε 
と,上の式に代入してan 
n! 
< ε となります。すなわち,an 
n! 
は0 に収束します。■ 
関数の極限 
k! 
= C とおきます。すると,n > k のとき 
a 
+ 2 × · · · × 
a 
n 
= C × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
k + (n − k) 
(4) 
C × 
a 
2a + 1 × 
a 
2a + 2 × · · · × 
a 
2a + (n − k) 
C × 
! 
1 
2 
"n−k 
= 
C · 2k 
2n < 
C · 2k 
n 
(5) 
ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > 
C · 2k 
ε 
となるn を考える 
なります。すなわち,an 
n! 
は0 に収束します。■
an 
n! 
例題 
n > k となる番号 n について, 
a > 0 のとき, lim 
n→∞ 
= 0であることを証明せよ。 
であることを証明せよ。 
k > 2a であるようなk をもってきak 
= C とおきます。すると,n > k のan 
n! 
ってきて,ak 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
k! 
= 
ak 
k! × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
n 
= C × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
k + (n で,k > 2a ですから 
an 
n! 
< C × 
a 
2a + 1 × 
a 
2a + 2 × · · · × 
a 
2a + (n − k) 
< C × 
! 
1 
2 
"n−k 
= 
C · 2k 
2n < 
C · 2k 
n 
とすることができます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > 
C · 2k 
ε 
と,上の式に代入してan 
n! 
< ε となります。すなわち,an 
n! 
は0 に収束します。■ 
関数の極限 
k! 
= C とおきます。すると,n > k のとき 
a 
+ 2 × · · · × 
a 
n 
= C × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
k + (n − k) 
(4) 
C × 
a 
2a + 1 × 
a 
2a + 2 × · · · × 
a 
2a + (n − k) 
C × 
! 
1 
2 
"n−k 
= 
C · 2k 
2n < 
C · 2k 
n 
(5) 
ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > 
C · 2k 
ε 
となるn を考える 
なります。すなわち,an 
n! 
は0 に収束します。■ 
k > 2a なので
an 
n! 
かります。■ 
例題 
n > k となる番号 n について, 
a > 0 のとき, lim 
n→∞ 
= 0であることを証明せよ。 
であることを証明せよ。 
k > 2a であるようなk をもってきak 
an 
n! 
= C とおきます。すると,n > k のan 
n! 
とき, lim 
n→∞ 
ってきて,ak 
= 0であること証明せよ。 
るような番号k をもってきて,ak 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
k! 
= 
ak 
k! × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
n 
= C × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
k + (n で,k > 2a ですから 
an 
n! 
< C × 
a 
2a + 1 × 
a 
2a + 2 × · · · × 
a 
2a + (n − k) 
< C × 
! 
1 
2 
"n−k 
= 
C · 2k 
2n < 
C · 2k 
n 
とすることができます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > 
C · 2k 
ε 
と,上の式に代入してan 
n! 
< ε となります。すなわち,an 
n! 
は0 に収束します。■ 
関数の極限 
k! 
= C とおきます。すると,n > k のとき 
a 
+ 2 × · · · × 
a 
n 
= C × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
k + (n − k) 
(4) 
C × 
a 
2a + 1 × 
a 
2a + 2 × · · · × 
a 
2a + (n − k) 
C × 
! 
1 
2 
"n−k 
= 
C · 2k 
2n < 
C · 2k 
n 
(5) 
ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > 
C · 2k 
ε 
となるn を考える 
なります。すなわち,an 
n! 
は0 に収束します。■ 
k > 2a なので 
k! 
= C とおきます。すると,n > k のとき 
= 
ak 
k! × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
n 
= C × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
k + (n − k) 
すから 
an 
n! 
< C × 
a 
2a + 1 × 
a 
2a + 2 × · · · × 
a 
2a + (n − k) 
< C × 
! 
1 
2 
"n−k 
= 
C · 2k 
2n < 
C · 2k 
n 
できます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > 
C · 2k 
ε 
となるn を考え代入してan 
n! 
< ε となります。すなわち,an 
n! 
は0 に収束します。■
an 
n! 
かります。■ 
例題 
n > k となる番号 n について, 
a > 0 のとき, lim 
n→∞ 
= 0であることを証明せよ。 
であることを証明せよ。 
k > 2a であるようなk をもってきak 
an 
n! 
= C とおきます。すると,n > k のan 
n! 
とき, lim 
n→∞ 
ってきて,ak 
= 0であること証明せよ。 
るような番号k をもってきて,ak 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
k! 
= 
ak 
k! × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
n 
= C × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
k + (n で,k > 2a ですから 
an 
n! 
< C × 
a 
2a + 1 × 
a 
2a + 2 × · · · × 
a 
2a + (n − k) 
< C × 
! 
1 
2 
"n−k 
= 
C · 2k 
2n < 
C · 2k 
n 
とすることができます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > 
C · 2k 
ε 
と,上の式に代入してan 
n! 
< ε となります。すなわち,an 
n! 
は0 に収束します。■ 
関数の極限 
k! 
= C とおきます。すると,n > k のとき 
a 
+ 2 × · · · × 
a 
n 
= C × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
k + (n − k) 
(4) 
C × 
a 
2a + 1 × 
a 
2a + 2 × · · · × 
a 
2a + (n − k) 
C × 
! 
1 
2 
"n−k 
= 
C · 2k 
2n < 
C · 2k 
n 
(5) 
ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > 
C · 2k 
ε 
となるn を考える 
なります。すなわち,an 
n! 
は0 に収束します。■ 
k > 2a なので 
k! 
= C とおきます。すると,n > k のとき 
= 
ak 
k! × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
n 
= C × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
k + (n − k) 
すから 
an 
n! 
< C × 
a 
2a + 1 × 
a 
2a + 2 × · · · × 
a 
2a + (n − k) 
< C × 
! 
1 
2 
"n−k 
= 
C · 2k 
2n < 
C · 2k 
n 
できます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > 
C · 2k 
ε 
となるn を考え代入してan 
n! 
< ε となります。すなわち,an 
n! 
は0 に収束します。■
an 
n! 
かります。■ 
例題 
n > k となる番号 n について, 
a > 0 のとき, lim 
n→∞ 
= 0であることを証明せよ。 
であることを証明せよ。 
k > 2a であるようなk をもってきak 
an 
n! 
= C とおきます。すると,n > k のan 
n! 
とき, lim 
n→∞ 
ってきて,ak 
= 0であること証明せよ。 
るような番号k をもってきて,ak 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
k! 
= 
ak 
k! × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
n 
= C × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
k + (n で,k > 2a ですから 
an 
n! 
< C × 
a 
2a + 1 × 
a 
2a + 2 × · · · × 
a 
2a + (n − k) 
< C × 
! 
1 
2 
"n−k 
= 
C · 2k 
2n < 
C · 2k 
n 
とすることができます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > 
C · 2k 
ε 
と,上の式に代入してan 
n! 
< ε となります。すなわち,an 
n! 
は0 に収束します。■ 
関数の極限 
k! 
= C とおきます。すると,n > k のとき 
a 
+ 2 × · · · × 
a 
n 
= C × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
k + (n − k) 
(4) 
C × 
a 
2a + 1 × 
a 
2a + 2 × · · · × 
a 
2a + (n − k) 
C × 
! 
1 
2 
"n−k 
= 
C · 2k 
2n < 
C · 2k 
n 
(5) 
ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > 
C · 2k 
ε 
となるn を考える 
なります。すなわち,an 
n! 
は0 に収束します。■ 
k > 2a なので 
k! 
= C とおきます。すると,n > k のとき 
= 
ak 
k! × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
n 
= C × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
k + (n − k) 
すから 
an 
n! 
< C × 
a 
2a + 1 × 
a 
2a + 2 × · · · × 
a 
2a + (n − k) 
< C × 
! 
1 
2 
"n−k 
= 
C · 2k 
2n < 
C · 2k 
n 
できます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > 
C · 2k 
ε 
となるn を考え代入してan 
n! 
< ε となります。すなわち,an 
n! 
は0 に収束します。■
an 
n! 
かります。■ 
例題 
n > k となる番号 n について, 
a > 0 のとき, lim 
n→∞ 
= 0であることを証明せよ。 
であることを証明せよ。 
k > 2a であるようなk をもってきak 
an 
n! 
= C とおきます。すると,n > k のan 
n! 
とき, lim 
n→∞ 
ってきて,ak 
= 0であること証明せよ。 
るような番号k をもってきて,ak 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
k! 
= 
ak 
k! × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
n 
= C × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
k + (n で,k > 2a ですから 
an 
n! 
< C × 
a 
2a + 1 × 
a 
2a + 2 × · · · × 
a 
2a + (n − k) 
< C × 
! 
1 
2 
"n−k 
= 
C · 2k 
2n < 
C · 2k 
n 
とすることができます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > 
C · 2k 
ε 
と,上の式に代入してan 
n! 
< ε となります。すなわち,an 
n! 
は0 に収束します。■ 
関数の極限 
k! 
= C とおきます。すると,n > k のとき 
a 
+ 2 × · · · × 
a 
n 
= C × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
k + (n − k) 
(4) 
C × 
a 
2a + 1 × 
a 
2a + 2 × · · · × 
a 
2a + (n − k) 
C × 
! 
1 
2 
"n−k 
= 
C · 2k 
2n < 
C · 2k 
n 
(5) 
ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > 
C · 2k 
ε 
となるn を考える 
なります。すなわち,an 
n! 
は0 に収束します。■ 
k > 2a なので 
k! 
= C とおきます。すると,n > k のとき 
= 
ak 
k! × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
n 
= C × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
k + (n − k) 
すから 
an 
n! 
< C × 
a 
2a + 1 × 
a 
2a + 2 × · · · × 
a 
2a + (n − k) 
< C × 
! 
1 
2 
"n−k 
= 
C · 2k 
2n < 
C · 2k 
n 
できます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > 
C · 2k 
ε 
となるn を考え代入してan 
n! 
< ε となります。すなわち,an 
n! 
は0 に収束します。■
an 
n! 
かります。■ 
例題 
n > k となる番号 n について, 
a > 0 のとき, lim 
n→∞ 
= 0であることを証明せよ。 
であることを証明せよ。 
k > 2a であるようなk をもってきak 
an 
n! 
= C とおきます。すると,n > k のan 
n! 
とき, lim 
n→∞ 
ってきて,ak 
= 0であること証明せよ。 
るような番号k をもってきて,ak 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
k! 
= 
ak 
k! × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
n 
= C × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
k + (n で,k > 2a ですから 
an 
n! 
< C × 
a 
2a + 1 × 
a 
2a + 2 × · · · × 
a 
2a + (n − k) 
< C × 
! 
1 
2 
"n−k 
= 
C · 2k 
2n < 
C · 2k 
n 
とすることができます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > 
C · 2k 
ε 
と,上の式に代入してan 
n! 
< ε となります。すなわち,an 
n! 
は0 に収束します。■ 
関数の極限 
k! 
= C とおきます。すると,n > k のとき 
a 
+ 2 × · · · × 
a 
n 
= C × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
k + (n − k) 
(4) 
C × 
a 
2a + 1 × 
a 
2a + 2 × · · · × 
a 
2a + (n − k) 
C × 
! 
1 
2 
"n−k 
= 
C · 2k 
2n < 
C · 2k 
n 
(5) 
ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > 
C · 2k 
ε 
となるn を考える 
なります。すなわち,an 
n! 
は0 に収束します。■ 
k > 2a なので 
k! 
= C とおきます。すると,n > k のとき 
= 
ak 
k! × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
n 
= C × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
k + (n − k) 
すから 
an 
n! 
< C × 
a 
2a + 1 × 
a 
2a + 2 × · · · × 
a 
2a + (n − k) 
< C × 
! 
1 
2 
"n−k 
= 
C · 2k 
2n < 
C · 2k 
n 
できます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > 
C · 2k 
ε 
となるn を考え代入してan 
n! 
< ε となります。すなわち,an 
n! 
は0 に収束します。■
− ,{an} かります。■ 
an 
n! 
かります。■ 
例題 
n > k となる番号 n について, 
a > 0 のとき, lim 
n→∞ 
= 0であることを証明せよ。 
であることを証明せよ。 
k > 2a であるようなk をもってきak 
an 
n! 
= C とおきます。すると,n > k のan 
n! 
とき, lim 
n→∞ 
ってきて,ak 
= 0であること証明せよ。 
るような番号k をもってきて,ak 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
k! 
= 
ak 
k! × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
n 
= C × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
k + (n で,k > 2a ですから 
an 
n! 
< C × 
a 
2a + 1 × 
a 
2a + 2 × · · · × 
a 
2a + (n − k) 
< C × 
! 
1 
2 
"n−k 
= 
C · 2k 
2n < 
C · 2k 
n 
とすることができます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > 
C · 2k 
ε 
と,上の式に代入してan 
n! 
< ε となります。すなわち,an 
n! 
は0 に収束します。■ 
関数の極限 
k! 
= C とおきます。すると,n > k のとき 
a 
+ 2 × · · · × 
a 
n 
= C × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
k + (n − k) 
(4) 
C × 
a 
2a + 1 × 
a 
2a + 2 × · · · × 
a 
2a + (n − k) 
C × 
! 
1 
2 
"n−k 
= 
C · 2k 
2n < 
C · 2k 
n 
(5) 
ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > 
C · 2k 
ε 
となるn を考える 
なります。すなわち,an 
n! 
は0 に収束します。■ 
k > 2a なので 
k! 
= C とおきます。すると,n > k のとき 
= 
ak 
k! × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
n 
= C × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
k + (n − k) 
すから 
an 
n! 
< C × 
a 
2a + 1 × 
a 
2a + 2 × · · · × 
a 
2a + (n − k) 
< C × 
! 
1 
2 
"n−k 
= 
C · 2k 
2n < 
C · 2k 
n 
できます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > 
C · 2k 
ε 
となるn を考え代入してan 
n! 
< ε となります。すなわち,an 
n! 
は0 に収束します。■ 
とき, lim 
n→∞ 
an 
n! 
= 0であることを証明せよ。 
るような番号k をもってきて,ak 
k! 
= C とおきます。すると,n > k のとき 
an 
n! 
= 
ak 
k! × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
n 
= C × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
k + (n − k) 
(4) 
すから 
an 
n! 
< C × 
a 
2a + 1 × 
a 
2a + 2 × · · · × 
a 
2a + (n − k) 
< C × 
! 
1 
2 
"n−k 
= 
C · 2k 
2n < 
C · 2k 
n 
(5) 
できます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > 
C · 2k 
ε 
となるn を考える 
代入してan 
n! 
< ε となります。すなわち,an 
n! 
は0 に収束します。■
− ,{an} かります。■ 
an 
n! 
かります。■ 
例題 
n > k となる番号 n について, 
a > 0 のとき, lim 
n→∞ 
= 0であることを証明せよ。 
であることを証明せよ。 
k > 2a であるようなk をもってきak 
an 
n! 
= C とおきます。すると,n > k のan 
n! 
とき, lim 
n→∞ 
ってきて,ak 
= 0であること証明せよ。 
るような番号k をもってきて,ak 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
k! 
= 
ak 
k! × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
n 
= C × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
k + (n で,k > 2a ですから 
an 
n! 
< C × 
a 
2a + 1 × 
a 
2a + 2 × · · · × 
a 
2a + (n − k) 
< C × 
! 
1 
2 
"n−k 
= 
C · 2k 
2n < 
C · 2k 
n 
とすることができます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > 
C · 2k 
ε 
と,上の式に代入してan 
n! 
< ε となります。すなわち,an 
n! 
は0 に収束します。■ 
関数の極限 
k! 
= C とおきます。すると,n > k のとき 
a 
+ 2 × · · · × 
a 
n 
= C × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
k + (n − k) 
(4) 
C × 
a 
2a + 1 × 
a 
2a + 2 × · · · × 
a 
2a + (n − k) 
C × 
! 
1 
2 
"n−k 
= 
C · 2k 
2n < 
C · 2k 
n 
(5) 
ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > 
C · 2k 
ε 
となるn を考える 
なります。すなわち,an 
n! 
は0 に収束します。■ 
k > 2a なので 
k! 
= C とおきます。すると,n > k のとき 
= 
ak 
k! × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
n 
= C × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
k + (n − k) 
すから 
an 
n! 
< C × 
a 
2a + 1 × 
a 
2a + 2 × · · · × 
a 
2a + (n − k) 
< C × 
! 
1 
2 
"n−k 
= 
C · 2k 
2n < 
C · 2k 
n 
できます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > 
C · 2k 
ε 
となるn を考え代入してan 
n! 
< ε となります。すなわち,an 
n! 
は0 に収束します。■ 
とき, lim 
n→∞ 
an 
n! 
= 0であることを証明せよ。 
るような番号k をもってきて,ak 
k! 
= C とおきます。すると,n > k のとき 
an 
n! 
= 
ak 
k! × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
n 
= C × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
k + (n − k) 
(4) 
すから 
an 
n! 
< C × 
a 
2a + 1 × 
a 
2a + 2 × · · · × 
a 
2a + (n − k) 
< C × 
! 
1 
2 
"n−k 
= 
C · 2k 
2n < 
C · 2k 
n 
(5) 
できます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > 
C · 2k 
ε 
となるn を考える 
代入してan 
n! 
< ε となります。すなわち,an 
n! 
は0 に収束します。■
− ,{an} かります。■ 
an 
n! 
かります。■ 
例題 
n > k となる番号 n について, 
a > 0 のとき, lim 
n→∞ 
= 0であることを証明せよ。 
であることを証明せよ。 
k > 2a であるようなk をもってきak 
an 
n! 
= C とおきます。すると,n > k のan 
n! 
とき, lim 
n→∞ 
ってきて,ak 
= 0であること証明せよ。 
るような番号k をもってきて,ak 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
k! 
= 
ak 
k! × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
n 
= C × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
k + (n で,k > 2a ですから 
an 
n! 
< C × 
a 
2a + 1 × 
a 
2a + 2 × · · · × 
a 
2a + (n − k) 
< C × 
! 
1 
2 
"n−k 
= 
C · 2k 
2n < 
C · 2k 
n 
とすることができます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > 
C · 2k 
ε 
と,上の式に代入してan 
n! 
< ε となります。すなわち,an 
n! 
は0 に収束します。■ 
関数の極限 
k! 
= C とおきます。すると,n > k のとき 
a 
+ 2 × · · · × 
a 
n 
= C × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
k + (n − k) 
(4) 
C × 
a 
2a + 1 × 
a 
2a + 2 × · · · × 
a 
2a + (n − k) 
C × 
! 
1 
2 
"n−k 
= 
C · 2k 
2n < 
C · 2k 
n 
(5) 
ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > 
C · 2k 
ε 
となるn を考える 
なります。すなわち,an 
n! 
は0 に収束します。■ 
k > 2a なので 
k! 
= C とおきます。すると,n > k のとき 
= 
ak 
k! × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
n 
= C × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
k + (n − k) 
すから 
an 
n! 
< C × 
a 
2a + 1 × 
a 
2a + 2 × · · · × 
a 
2a + (n − k) 
< C × 
! 
1 
2 
"n−k 
= 
C · 2k 
2n < 
C · 2k 
n 
できます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > 
C · 2k 
ε 
となるn を考え代入してan 
n! 
< ε となります。すなわち,an 
n! 
は0 に収束します。■ 
とき, lim 
n→∞ 
an 
n! 
= 0であることを証明せよ。 
るような番号k をもってきて,ak 
k! 
= C とおきます。すると,n > k のとき 
an 
n! 
= 
ak 
k! × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
n 
= C × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
k + (n − k) 
(4) 
すから 
an 
n! 
< C × 
a 
2a + 1 × 
a 
2a + 2 × · · · × 
a 
2a + (n − k) 
< C × 
! 
1 
2 
"n−k 
= 
C · 2k 
2n < 
C · 2k 
n 
(5) 
できます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > 
C · 2k 
ε 
となるn を考える 
代入してan 
n! 
< ε となります。すなわち,an 
n! 
は0 に収束します。■
− ,{an} かります。■ 
an 
n! 
かります。■ 
例題 
n > k となる番号 n について, 
a > 0 のとき, lim 
n→∞ 
= 0であることを証明せよ。 
であることを証明せよ。 
k > 2a であるようなk をもってきak 
an 
n! 
= C とおきます。すると,n > k のan 
n! 
とき, lim 
n→∞ 
ってきて,ak 
= 0であること証明せよ。 
るような番号k をもってきて,ak 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
k! 
= 
ak 
k! × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
n 
= C × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
k + (n で,k > 2a ですから 
an 
n! 
< C × 
a 
2a + 1 × 
a 
2a + 2 × · · · × 
a 
2a + (n − k) 
< C × 
! 
1 
2 
"n−k 
= 
C · 2k 
2n < 
C · 2k 
n 
とすることができます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > 
C · 2k 
ε 
と,上の式に代入してan 
n! 
< ε となります。すなわち,an 
n! 
は0 に収束します。■ 
関数の極限 
k! 
= C とおきます。すると,n > k のとき 
a 
+ 2 × · · · × 
a 
n 
= C × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
k + (n − k) 
(4) 
C × 
a 
2a + 1 × 
a 
2a + 2 × · · · × 
a 
2a + (n − k) 
C × 
! 
1 
2 
"n−k 
= 
C · 2k 
2n < 
C · 2k 
n 
(5) 
ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > 
C · 2k 
ε 
となるn を考える 
なります。すなわち,an 
n! 
は0 に収束します。■ 
k > 2a なので 
k! 
= C とおきます。すると,n > k のとき 
= 
ak 
k! × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
n 
= C × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
k + (n − k) 
すから 
an 
n! 
< C × 
a 
2a + 1 × 
a 
2a + 2 × · · · × 
a 
2a + (n − k) 
< C × 
! 
1 
2 
"n−k 
= 
C · 2k 
2n < 
C · 2k 
n 
できます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > 
C · 2k 
ε 
となるn を考え代入してan 
n! 
< ε となります。すなわち,an 
n! 
は0 に収束します。■ 
とき, lim 
n→∞ 
an 
n! 
= 0であることを証明せよ。 
るような番号k をもってきて,ak 
k! 
= C とおきます。すると,n > k のとき 
an 
n! 
= 
ak 
k! × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
n 
= C × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
k + (n − k) 
(4) 
すから 
an 
n! 
< C × 
a 
2a + 1 × 
a 
2a + 2 × · · · × 
a 
2a + (n − k) 
< C × 
! 
1 
2 
"n−k 
= 
C · 2k 
2n < 
C · 2k 
n 
(5) 
できます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > 
C · 2k 
ε 
となるn を考える 
代入してan 
n! 
< ε となります。すなわち,an 
n! 
は0 に収束します。■
− ,{an} かります。■ 
れだけα に近くてもよいので,α − α′ を上の収束の定義のε と考えると,{an} はα に収束 
わかります。■ 
an 
n! 
かります。■ 
例題 
n > k となる番号 n について, 
a > 0 のとき, lim 
n→∞ 
= 0であることを証明せよ。 
であることを証明せよ。 
k > 2a であるようなk をもってきak 
an 
n! 
= C とおきます。すると,n > k のan 
n! 
とき, lim 
n→∞ 
ってきて,ak 
= 0であること証明せよ。 
るような番号k をもってきて,ak 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
k! 
= 
ak 
k! × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
n 
= C × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
k + (n で,k > 2a ですから 
an 
n! 
< C × 
a 
2a + 1 × 
a 
2a + 2 × · · · × 
a 
2a + (n − k) 
< C × 
! 
1 
2 
"n−k 
= 
C · 2k 
2n < 
C · 2k 
n 
とすることができます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > 
C · 2k 
ε 
と,上の式に代入してan 
n! 
< ε となります。すなわち,an 
n! 
は0 に収束します。■ 
関数の極限 
k! 
= C とおきます。すると,n > k のとき 
a 
+ 2 × · · · × 
a 
n 
= C × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
k + (n − k) 
(4) 
C × 
a 
2a + 1 × 
a 
2a + 2 × · · · × 
a 
2a + (n − k) 
C × 
! 
1 
2 
"n−k 
= 
C · 2k 
2n < 
C · 2k 
n 
(5) 
ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > 
C · 2k 
ε 
となるn を考える 
なります。すなわち,an 
n! 
は0 に収束します。■ 
k > 2a なので 
k! 
= C とおきます。すると,n > k のとき 
= 
ak 
k! × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
n 
= C × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
k + (n − k) 
すから 
an 
n! 
< C × 
a 
2a + 1 × 
a 
2a + 2 × · · · × 
a 
2a + (n − k) 
< C × 
! 
1 
2 
"n−k 
= 
C · 2k 
2n < 
C · 2k 
n 
できます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > 
C · 2k 
ε 
となるn を考え代入してan 
n! 
< ε となります。すなわち,an 
n! 
は0 に収束します。■ 
とき, lim 
n→∞ 
an 
n! 
= 0であることを証明せよ。 
るような番号k をもってきて,ak 
k! 
= C とおきます。すると,n > k のとき 
an 
n! 
= 
ak 
k! × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
n 
= C × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
k + (n − k) 
(4) 
すから 
an 
n! 
< C a 
2a + 1 < C ! 
1 
2 
"k 
(5) 
できます。そこで,ある(ε n > 
C 2k 
ε 
なるn を考える 
代入してan 
n! 
< ε となります。すなわち,an 
n! 
は0 のとき, lim 
n→∞ 
an 
n! 
= 0であることを証明せよ。 
あるような番号k をもってきk! 
= C n > k き 
an 
n! 
= 
ak 
k! × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 a 
k + (n k) 
(4) 
ですから 
an 
n! 
< C × 
a 
2a + 1 × 
a 
2a + 2 × · · · × 
a 
2a + (n − k) 
< C × 
! 
1 
2 
"n−k 
= 
C · 2k 
2n < 
C · 2k 
n 
(5) 
ができます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > 
C · 2k 
ε 
となるn を考える 
に代入してan 
n! 
< ε となりan 
n! 
0 に収束します。■
− ,{an} かります。■ 
れだけα に近くてもよいので,α − α′ を上の収束の定義のε と考えると,{an} はα に収束 
わかります。■ 
an 
n! 
かります。■ 
例題 
n > k となる番号 n について, 
a > 0 のとき, lim 
n→∞ 
= 0であることを証明せよ。 
であることを証明せよ。 
k > 2a であるようなk をもってきak 
an 
n! 
= C とおきます。すると,n > k のan 
n! 
とき, lim 
n→∞ 
ってきて,ak 
= 0であること証明せよ。 
るような番号k をもってきて,ak 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
k! 
= 
ak 
k! × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
n 
= C × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
k + (n で,k > 2a ですから 
an 
n! 
< C × 
a 
2a + 1 × 
a 
2a + 2 × · · · × 
a 
2a + (n − k) 
< C × 
! 
1 
2 
"n−k 
= 
C · 2k 
2n < 
C · 2k 
n 
とすることができます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > 
C · 2k 
ε 
と,上の式に代入してan 
n! 
< ε となります。すなわち,an 
n! 
は0 に収束します。■ 
関数の極限 
k! 
= C とおきます。すると,n > k のとき 
a 
+ 2 × · · · × 
a 
n 
= C × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
k + (n − k) 
(4) 
C × 
a 
2a + 1 × 
a 
2a + 2 × · · · × 
a 
2a + (n − k) 
C × 
! 
1 
2 
"n−k 
= 
C · 2k 
2n < 
C · 2k 
n 
(5) 
ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > 
C · 2k 
ε 
となるn を考える 
なります。すなわち,an 
n! 
は0 に収束します。■ 
k > 2a なので 
k! 
= C とおきます。すると,n > k のとき 
= 
ak 
k! × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
n 
= C × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
k + (n − k) 
すから 
an 
n! 
< C × 
a 
2a + 1 × 
a 
2a + 2 × · · · × 
a 
2a + (n − k) 
< C × 
! 
1 
2 
"n−k 
= 
C · 2k 
2n < 
C · 2k 
n 
できます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > 
C · 2k 
ε 
となるn を考え代入してan 
n! 
< ε となります。すなわち,an 
n! 
は0 に収束します。■ 
とき, lim 
n→∞ 
an 
n! 
= 0であることを証明せよ。 
るような番号k をもってきて,ak 
k! 
= C とおきます。すると,n > k のとき 
an 
n! 
= 
ak 
k! × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
n 
= C × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
k + (n − k) 
(4) 
すから 
an 
n! 
< C a 
2a + 1 < C ! 
1 
2 
"k 
(5) 
できます。そこで,ある(ε n > 
C 2k 
ε 
なるn を考える 
代入してan 
n! 
< ε となります。すなわち,an 
n! 
は0 のとき, lim 
n→∞ 
an 
n! 
= 0であることを証明せよ。 
あるような番号k をもってきk! 
= C n > k き 
an 
n! 
= 
ak 
k! × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 a 
k + (n k) 
(4) 
ですから 
an 
n! 
< C × 
a 
2a + 1 × 
a 
2a + 2 × · · · × 
a 
2a + (n − k) 
< C × 
! 
1 
2 
"n−k 
= 
C · 2k 
2n < 
C · 2k 
n 
(5) 
ができます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > 
C · 2k 
ε 
となるn を考える 
に代入してan 
n! 
< ε となりan 
n! 
0 に収束します。■
− ,{an} かります。■ 
れだけα に近くてもよいので,α − α′ を上の収束の定義のε と考えると,{an} はα に収束 
わかります。■ 
an 
n! 
かります。■ 
例題 
n > k となる番号 n について, 
a > 0 のとき, lim 
n→∞ 
= 0であることを証明せよ。 
であることを証明せよ。 
k > 2a であるようなk をもってきak 
an 
n! 
= C とおきます。すると,n > k のan 
n! 
とき, lim 
n→∞ 
ってきて,ak 
= 0であること証明せよ。 
るような番号k をもってきて,ak 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
k! 
= 
ak 
k! × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
n 
= C × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
k + (n で,k > 2a ですから 
an 
n! 
< C × 
a 
2a + 1 × 
a 
2a + 2 × · · · × 
a 
2a + (n − k) 
< C × 
! 
1 
2 
"n−k 
= 
C · 2k 
2n < 
C · 2k 
n 
とすることができます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > 
C · 2k 
ε 
と,上の式に代入してan 
n! 
< ε となります。すなわち,an 
n! 
は0 に収束します。■ 
関数の極限 
k! 
= C とおきます。すると,n > k のとき 
a 
+ 2 × · · · × 
a 
n 
= C × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
k + (n − k) 
(4) 
C × 
a 
2a + 1 × 
a 
2a + 2 × · · · × 
a 
2a + (n − k) 
C × 
! 
1 
2 
"n−k 
= 
C · 2k 
2n < 
C · 2k 
n 
(5) 
ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > 
C · 2k 
ε 
となるn を考える 
なります。すなわち,an 
n! 
は0 に収束します。■ 
k > 2a なので 
k! 
= C とおきます。すると,n > k のとき 
= 
ak 
k! × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
n 
= C × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
k + (n − k) 
すから 
an 
n! 
< C × 
a 
2a + 1 × 
a 
2a + 2 × · · · × 
a 
2a + (n − k) 
< C × 
! 
1 
2 
"n−k 
= 
C · 2k 
2n < 
C · 2k 
n 
できます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > 
C · 2k 
ε 
となるn を考え代入してan 
n! 
< ε となります。すなわち,an 
n! 
は0 に収束します。■ 
とき, lim 
n→∞ 
an 
n! 
= 0であることを証明せよ。 
るような番号k をもってきて,ak 
k! 
= C とおきます。すると,n > k のとき 
an 
n! 
= 
ak 
k! × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
n 
= C × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
k + (n − k) 
(4) 
すから 
an 
n! 
< C a 
2a + 1 < C ! 
1 
2 
"k 
(5) 
できます。そこで,ある(ε n > 
C 2k 
ε 
なるn を考える 
代入してan 
n! 
< ε となります。すなわち,an 
n! 
は0 のとき, lim 
n→∞ 
an 
n! 
= 0であることを証明せよ。 
あるような番号k をもってきk! 
= C n > k き 
an 
n! 
= 
ak 
k! × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 a 
k + (n k) 
(4) 
ですから 
an 
n! 
< C × 
a 
2a + 1 × 
a 
2a + 2 × · · · × 
a 
2a + (n − k) 
< C × 
! 
1 
2 
"n−k 
= 
C · 2k 
2n < 
C · 2k 
n 
(5) 
ができます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > 
C · 2k 
ε 
となるn を考える 
に代入してan 
n! 
< ε となりan 
n! 
0 に収束します。■
− ,{an} かります。■ 
れだけα に近くてもよいので,α − α′ を上の収束の定義のε と考えると,{an} はα に収束 
わかります。■ 
an 
n! 
かります。■ 
例題 
n > k となる番号 n について, 
a > 0 のとき, lim 
わち|α − an| < α − α′ となります。α′ は,α より小 
を上の収束の定義のとn→∞ 
ε 考えると,{an} はα に収束 
= 0であることを証明せよ。 
であることを証明せよ。 
k > 2a であるようなk をもってきak 
an 
n! 
= C とおきます。すると,n > k のan 
n! 
とき, lim 
n→∞ 
ってきて,ak 
= 0であること証明せよ。 
るような番号k をもってきて,ak 
2k 
2n < 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
k! 
= 
ak 
k! × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
n 
= C × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
k + (n で,k > 2a ですから 
an 
n! 
< C × 
a 
2a + 1 × 
a 
2a + 2 × · · · × 
a 
2a + (n − k) 
< C × 
! 
1 
2 
"n−k 
= 
C · 2k 
2n < 
C · 2k 
n 
とすることができます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > 
C · 2k 
ε 
と,上の式に代入してan 
n! 
< ε となります。すなわち,an 
n! 
は0 に収束します。■ 
そこで,どんな小さな ε( > 0) についても, 
番号 n が     であれば 
関数の極限 
k! 
= C とおきます。すると,n > k のとき 
a 
+ 2 × · · · × 
a 
n 
= C × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
k + (n − k) 
(4) 
C × 
a 
2a + 1 × 
a 
2a + 2 × · · · × 
a 
2a + (n − k) 
C × 
! 
1 
2 
"n−k 
= 
C · 2k 
2n < 
C · 2k 
n 
(5) 
ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > 
C · 2k 
ε 
となるn を考える 
なります。すなわち,an 
n! 
は0 に収束します。■ 
k > 2a なので 
k! 
= C とおきます。すると,n > k のとき 
= 
ak 
k! × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
n 
= C × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
k + (n − k) 
すから 
an 
n! 
< C × 
a 
2a + 1 × 
a 
2a + 2 × · · · × 
a 
2a + (n − k) 
< C × 
! 
1 
2 
"n−k 
= 
C · 2k 
2n < 
C · 2k 
n 
できます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > 
C · 2k 
ε 
となるn を考え代入してan 
n! 
< ε となります。すなわち,an 
n! 
は0 に収束します。■ 
とき, lim 
n→∞ 
an 
n! 
= 0であることを証明せよ。 
るような番号k をもってきて,ak 
k! 
= C とおきます。すると,n > k のとき 
an 
n! 
= 
ak 
k! × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
n 
= C × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
k + (n − k) 
(4) 
すから 
an 
n! 
< C a 
2a + 1 < C ! 
1 
2 
"k 
(5) 
できます。そこで,ある(ε n > 
C 2k 
ε 
なるn を考える 
代入してan 
n! 
< ε となります。すなわち,an 
n! 
は0 のとき, lim 
n→∞ 
an 
n! 
= 0であることを証明せよ。 
あるような番号k をもってきk! 
= C n > k き 
an 
n! 
= 
ak 
k! × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 a 
k + (n k) 
(4) 
ですから 
an 
n! 
< C × 
a 
2a + 1 × 
a 
2a + 2 × · · · × 
a 
2a + (n − k) 
< C × 
! 
1 
2 
"n−k 
= 
C · 2k 
2n < 
C · 2k 
n 
(5) 
ができます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > 
C · 2k 
ε 
となるn を考える 
に代入してan 
n! 
< ε となりan 
n! 
0 に収束します。■ 
せよ。 
C とおきます。すると,n > k のとき 
C × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
k + (n − k) 
(4) 
+ 2 × · · · × 
a 
2a + (n − k) 
· C · 2k 
n 
(5) 
の数ε をもってきて,n > 
C · 2k 
ε 
となるn を考える 
ち,an 
n! 
は0 に収束します。■
− ,{an} かります。■ 
れだけα に近くてもよいので,α − α′ を上の収束の定義のε と考えると,{an} はα に収束 
わかります。■ 
an 
n! 
かります。■ 
例題 
n > k となる番号 n について, 
a > 0 のとき, lim 
わち|α − an| < α − α′ となります。α′ は,α より小 
を上の収束の定義のとn→∞ 
ε 考えると,{an} はα に収束 
= 0であることを証明せよ。 
であることを証明せよ。 
k > 2a であるようなk をもってきak 
an 
n! 
= C とおきます。すると,n > k のan 
n! 
とき, lim 
n→∞ 
ってきて,ak 
= 0であること証明せよ。 
るような番号k をもってきて,ak 
2k 
2n < 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
k! 
= 
ak 
k! × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
n 
= C × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
k + (n で,k > 2a ですから 
an 
n! 
< C × 
a 
2a + 1 × 
a 
2a + 2 × · · · × 
a 
2a + (n − k) 
< C × 
! 
1 
2 
"n−k 
= 
C · 2k 
2n < 
C · 2k 
n 
とすることができます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > 
C · 2k 
ε 
と,上の式に代入してan 
n! 
< ε となります。すなわち,an 
n! 
は0 に収束します。■ 
そこで,どんな小さな ε( > 0) についても, 
番号 n が     であれば 
関数の極限 
k! 
= C とおきます。すると,n > k のとき 
a 
+ 2 × · · · × 
a 
n 
= C × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
k + (n − k) 
(4) 
C × 
a 
2a + 1 × 
a 
2a + 2 × · · · × 
a 
2a + (n − k) 
C × 
! 
1 
2 
"n−k 
= 
C · 2k 
2n < 
C · 2k 
n 
(5) 
ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > 
C · 2k 
ε 
となるn を考える 
なります。すなわち,an 
n! 
は0 に収束します。■ 
k > 2a なので 
k! 
= C とおきます。すると,n > k のとき 
= 
ak 
k! × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
n 
= C × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
k + (n − k) 
すから 
an 
n! 
< C × 
a 
2a + 1 × 
a 
2a + 2 × · · · × 
a 
2a + (n − k) 
< C × 
! 
1 
2 
"n−k 
= 
C · 2k 
2n < 
C · 2k 
n 
できます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > 
C · 2k 
ε 
となるn を考え代入してan 
n! 
< ε となります。すなわち,an 
n! 
は0 に収束します。■ 
とき, lim 
n→∞ 
an 
n! 
= 0であることを証明せよ。 
るような番号k をもってきて,ak 
k! 
= C とおきます。すると,n > k のとき 
an 
n! 
= 
ak 
k! × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
n 
= C × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
k + (n − k) 
(4) 
すから 
an 
n! 
< C a 
2a + 1 < C ! 
1 
2 
"k 
(5) 
できます。そこで,ある(ε n > 
C 2k 
ε 
なるn を考える 
代入してan 
n! 
< ε となります。すなわち,an 
n! 
は0 のとき, lim 
n→∞ 
an 
n! 
= 0であることを証明せよ。 
あるような番号k をもってきk! 
= C n > k き 
an 
n! 
= 
ak 
k! × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 a 
k + (n k) 
(4) 
ですから 
an 
n! 
< C × 
a 
2a + 1 × 
a 
2a + 2 × · · · × 
a 
2a + (n − k) 
< C × 
! 
1 
2 
"n−k 
= 
C · 2k 
2n < 
C · 2k 
n 
(5) 
ができます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > 
C · 2k 
ε 
となるn を考える 
に代入してan 
n! 
< ε となりan 
n! 
0 に収束します。■ 
せよ。 
C とおきます。すると,n > k のとき 
C × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
k + (n − k) 
(4) 
+ 2 × · · · × 
a 
2a + (n − k) 
· C · 2k 
n 
(5) 
の数ε をもってきて,n > 
C · 2k 
ε 
となるn を考える 
ち,an 
n! 
は0 に収束します。■
− ,{an} かります。■ 
a > 0 のとき, lim 
= 0であることを証明せよk > 2a であるような番号k をもってきて,ak 
れだけα に近くてもよいので,α − α′ を上の収束の定義のε と考えと,{an} はα に収束 
わかります。■ 
an 
n! 
かります。■ 
例題 
n > k となる番号 n について, 
a > 0 のとき, lim 
わち|α − an| < α − α′ となります。α′ は,α より小 
を上の収束の定義のとn→∞ 
ε 考えると,{an} はα に収束 
= 0であることを証明せよ。 
であることを証明せよ。 
k > 2a であるようなk をもってきak 
an 
n! 
= C とan 
n! 
= C とおきます。すると,n > k のan 
n! 
とき, lim 
n→∞ 
ってきて,ak 
= 0であること証明せよ。 
るような番号k をもってきて,ak 
2k 
2n < 
C · 2k 
2n とすることができます。そこで,ある(小さな)正の数と,上の式に代入てan 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
k! 
= 
ak 
k! × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
n 
= C × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
k + (n で,k > 2a ですから 
an 
n! 
< C × 
a 
2a + 1 × 
a 
2a + 2 × · · · × 
a 
2a + (n − k) 
< C × 
! 
1 
2 
"n−k 
= 
C · 2k 
2n < 
C · 2k 
n 
とすることができます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > 
C · 2k 
ε 
と,上の式に代入してan 
n! 
< ε となります。すなわち,an 
n! 
は0 に収束します。■ 
そこで,どんな小さな ε( > 0) についても, 
番号 n が     であれば 
関数の極限 
k! 
= C とおきます。すると,n > k のとき 
a 
+ 2 × · · · × 
a 
n 
= C × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
k + (n − k) 
(4) 
C × 
a 
2a + 1 × 
a 
2a + 2 × · · · × 
a 
2a + (n − k) 
C × 
! 
1 
2 
"n−k 
= 
C · 2k 
2n < 
C · 2k 
n 
(5) 
ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > 
C · 2k 
ε 
となるn を考える 
なります。すなわち,an 
n! 
は0 に収束します。■ 
k > 2a なので 
k! 
= C とおきます。すると,n > k のとき 
= 
ak 
k! × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
n 
= C × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
k + (n − k) 
すから 
an 
n! 
< C × 
a 
2a + 1 × 
a 
2a + 2 × · · · × 
a 
2a + (n − k) 
< C × 
! 
1 
2 
"n−k 
= 
C · 2k 
2n < 
C · 2k 
n 
できます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > 
C · 2k 
ε 
となるn を考え代入してan 
n! 
< ε なります。すなわち,an 
n! 
は0 に収束します。■ 
とき, lim 
n→∞ 
an 
n! 
= 0であることを証明せよ。 
るような番号k をもってきて,ak 
k! 
= C とおきます。すると,n > k のとき 
an 
n! 
= 
ak 
k! × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
n 
= C × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
k + (n − k) 
(4) 
すから 
an 
n! 
< C a 
2a + 1 < C ! 
1 
2 
"k 
(5) 
できます。そこで,ある(ε n > 
C 2k 
ε 
なるn を考える 
代入してan 
n! 
< ε となります。すなわち,an 
n! 
は0 のとき, lim 
n→∞ 
an 
n! 
= 0であることを証明せよ。 
あるような番号k をもってきk! 
= C n > k き 
an 
n! 
= 
ak 
k! × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 a 
k + (n k) 
(4) 
ですから 
an 
n! 
< C × 
a 
2a + 1 × 
a 
2a + 2 × · · · × 
a 
2a + (n − k) 
< C × 
! 
1 
2 
"n−k 
= 
C · 2k 
2n < 
C · 2k 
n 
(5) 
ができます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > 
C · 2k 
ε 
となるn を考える 
に代入してan 
n! 
< ε となりan 
n! 
0 に収束します。■ 
せよ。 
C とおきます。すると,n > k のとき 
C × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
k + (n − k) 
(4) 
+ 2 × · · · × 
a 
2a + (n − k) 
· C · 2k 
n 
(5) 
の数ε をもってきて,n > 
C · 2k 
ε 
となるn を考える 
ち,an 
n! 
は0 に収束します。■ 
n→∞ 
n! 
k! 
= 
ak 
k! × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
n 
= C × 
で,k > 2a ですから 
an 
n! 
< C × 
a 
2a + 1 × 
a 
2a + 2 × ! 
"1 
n−k 
< C × 
= 
2 
n! 
< ε となります。すなわち,an 
n!
− ,{an} かります。■ 
a > 0 のとき, lim 
= 0であることを証明せよk > 2a であるような番号k をもってきて,ak 
れだけα に近くてもよいので,α − α′ を上の収束の定義のε と考えと,{an} はα に収束 
わかります。■ 
an 
n! 
かります。■ 
例題 
n > k となる番号 n について, 
a > 0 のとき, lim 
わち|α − an| < α − α′ となります。α′ は,α より小 
を上の収束の定義のとn→∞ 
ε 考えると,{an} はα に収束 
= 0であることを証明せよ。 
であることを証明せよ。 
k > 2a であるようなk をもってきak 
an 
n! 
= C とan 
n! 
= C とおきます。すると,n > k のan 
n! 
とき, lim 
n→∞ 
ってきて,ak 
= 0であること証明せよ。 
るような番号k をもってきて,ak 
2k 
2n < 
C · 2k 
2n とすることができます。そこで,ある(小さな)正の数と,上の式に代入てan 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
k! 
= 
ak 
k! × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
n 
= C × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
k + (n で,k > 2a ですから 
an 
n! 
< C × 
a 
2a + 1 × 
a 
2a + 2 × · · · × 
a 
2a + (n − k) 
< C × 
! 
1 
2 
"n−k 
= 
C · 2k 
2n < 
C · 2k 
n 
とすることができます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > 
C · 2k 
ε 
と,上の式に代入してan 
n! 
< ε となります。すなわち,an 
n! 
は0 に収束します。■ 
そこで,どんな小さな ε( > 0) についても, 
番号 n が     であれば 
関数の極限 
k! 
= C とおきます。すると,n > k のとき 
a 
+ 2 × · · · × 
a 
n 
= C × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
k + (n − k) 
(4) 
C × 
a 
2a + 1 × 
a 
2a + 2 × · · · × 
a 
2a + (n − k) 
C × 
! 
1 
2 
"n−k 
= 
C · 2k 
2n < 
C · 2k 
n 
(5) 
ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > 
C · 2k 
ε 
となるn を考える 
なります。すなわち,an 
n! 
は0 に収束します。■ 
k > 2a なので 
k! 
= C とおきます。すると,n > k のとき 
= 
ak 
k! × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
n 
= C × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
k + (n − k) 
すから 
an 
n! 
< C × 
a 
2a + 1 × 
a 
2a + 2 × · · · × 
a 
2a + (n − k) 
< C × 
! 
1 
2 
"n−k 
= 
C · 2k 
2n < 
C · 2k 
n 
できます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > 
C · 2k 
ε 
となるn を考え代入してan 
n! 
< ε なります。すなわち,an 
n! 
は0 に収束します。■ 
とき, lim 
n→∞ 
an 
n! 
= 0であることを証明せよ。 
るような番号k をもってきて,ak 
k! 
= C とおきます。すると,n > k のとき 
an 
n! 
= 
ak 
k! × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
n 
= C × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
k + (n − k) 
(4) 
すから 
an 
n! 
< C a 
2a + 1 < C ! 
1 
2 
"k 
(5) 
できます。そこで,ある(ε n > 
C 2k 
ε 
なるn を考える 
代入してan 
n! 
< ε となります。すなわち,an 
n! 
は0 のとき, lim 
n→∞ 
an 
n! 
= 0であることを証明せよ。 
あるような番号k をもってきk! 
= C n > k き 
an 
n! 
= 
ak 
k! × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 a 
k + (n k) 
(4) 
ですから 
an 
n! 
< C × 
a 
2a + 1 × 
a 
2a + 2 × · · · × 
a 
2a + (n − k) 
< C × 
! 
1 
2 
"n−k 
= 
C · 2k 
2n < 
C · 2k 
n 
(5) 
ができます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > 
C · 2k 
ε 
となるn を考える 
に代入してan 
n! 
< ε となりan 
n! 
0 に収束します。■ 
せよ。 
C とおきます。すると,n > k のとき 
C × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
k + (n − k) 
(4) 
+ 2 × · · · × 
a 
2a + (n − k) 
· C · 2k 
n 
(5) 
の数ε をもってきて,n > 
C · 2k 
ε 
となるn を考える 
ち,an 
n! 
は0 に収束します。■ 
n→∞ 
n! 
k! 
= 
ak 
k! × 
a 
k + 1 × 
a 
k + 2 × · · · × 
a 
n 
= C × 
で,k > 2a ですから 
an 
n! 
< C × 
a 
2a + 1 × 
a 
2a + 2 × ! 
"1 
n−k 
< C × 
= 
2 
n! 
< ε となります。すなわち,an 
n! 
つまり 
{an / n!} は 0 に 
収束する
A. Asano, Kansai Univ.
A. Asano, Kansai Univ. 
関数の極限
関数の極限 
数列の収束と同じ論法を用いる 
関数 f(x) の x→a の極限が A であるとは 
N 論法もε-δ論法に含めて,2014 A. Asano, Kansai Univ. 
関数の極限 
ここまでに述べた数列の収束lim 
x→a 
f(x) = A であることは,次どんなに小さな正の数ε x とa の隔たりをあるδ f(x) とA の隔たりもε よこれを,数学の表現では 
$ε と書きます。この表現をε-δこの定義で,最初に述べた微けであってあくまで0 ではないとしているのは,収束する先が2ε-x
関数の極限 
数列の収束と同じ論法を用いる 
関数 f(x) の x→a の極限が A であるとは 
縦軸で A との隔たり ε を 
どれほど小さくしても 
N 論法もε-δ論法に含めて,2014 A. Asano, Kansai Univ. 
関数の極限 
ここまでに述べた数列の収束lim 
x→a 
f(x) = A であることは,次どんなに小さな正の数ε x とa の隔たりをあるδ f(x) とA の隔たりもε よこれを,数学の表現では 
$ε と書きます。この表現をε-δこの定義で,最初に述べた微けであってあくまで0 ではないとしているのは,収束する先が2ε-x 
A εε
関数の極限 
数列の収束と同じ論法を用いる 
関数 f(x) の x→a の極限が A であるとは 
縦軸で A との隔たり ε を 
どれほど小さくしても 
N 論法もε-δ論法に含めて,2014 A. Asano, Kansai Univ. 
関数の極限 
ここまでに述べた数列の収束lim 
x→a 
f(x) = A であることは,次どんなに小さな正の数ε x とa の隔たりをあるδ f(x) とA の隔たりもε よこれを,数学の表現では 
$ε と書きます。この表現をε-δこの定義で,最初に述べた微けであってあくまで0 ではないとしているのは,収束する先が2ε-x 
A εε 
δ δ 
a 
横軸で a との隔たり δ を 
それに応じて小さくすれば
関数の極限 
数列の収束と同じ論法を用いる 
関数 f(x) の x→a の極限が A であるとは 
縦軸で A との隔たり ε を 
どれほど小さくしても 
N 論法もε-δ論法に含めて,2014 A. Asano, Kansai Univ. 
関数の極限 
ここまでに述べた数列の収束lim 
x→a 
f(x) = A であることは,次どんなに小さな正の数ε x とa の隔たりをあるδ f(x) とA の隔たりもε よこれを,数学の表現では 
$ε と書きます。この表現をε-δこの定義で,最初に述べた微けであってあくまで0 ではないとしているのは,収束する先が2ε-x 
A εε 
δ δ 
a 
横軸で a との隔たり δ を 
それに応じて小さくすれば 
x と a との隔たりが δ より小さければ
関数の極限 
数列の収束と同じ論法を用いる 
関数 f(x) の x→a の極限が A であるとは 
縦軸で A との隔たり ε を 
どれほど小さくしても 
N 論法もε-δ論法に含めて,2014 A. Asano, Kansai Univ. 
関数の極限 
ここまでに述べた数列の収束lim 
x→a 
f(x) = A であることは,次どんなに小さな正の数ε x とa の隔たりをあるδ f(x) とA の隔たりもε よこれを,数学の表現では 
$ε と書きます。この表現をε-δこの定義で,最初に述べた微けであってあくまで0 ではないとしているのは,収束する先が2ε-x 
A εε 
δ δ 
a 
横軸で a との隔たり δ を 
それに応じて小さくすれば 
x 
x と a との隔たりが δ より小さければ
関数の極限 
数列の収束と同じ論法を用いる 
関数 f(x) の x→a の極限が A であるとは 
縦軸で A との隔たり ε を 
どれほど小さくしても 
N 論法もε-δ論法に含めて,2014 A. Asano, Kansai Univ. 
関数の極限 
ここまでに述べた数列の収束lim 
x→a 
f(x) = A であることは,次どんなに小さな正の数ε x とa の隔たりをあるδ f(x) とA の隔たりもε よこれを,数学の表現では 
$ε と書きます。この表現をε-δこの定義で,最初に述べた微けであってあくまで0 ではないとしているのは,収束する先が2ε-x 
A εε 
δ δ 
a 
横軸で a との隔たり δ を 
それに応じて小さくすれば 
x 
x と a との隔たりが δ より小さければ 
f(x)
関数の極限 
数列の収束と同じ論法を用いる 
関数 f(x) の x→a の極限が A であるとは 
縦軸で A との隔たり ε を 
どれほど小さくしても 
f(x) f(x) と A との隔たりも ε より小さい 
N 論法もε-δ論法に含めて,2014 A. Asano, Kansai Univ. 
関数の極限 
ここまでに述べた数列の収束lim 
x→a 
f(x) = A であることは,次どんなに小さな正の数ε x とa の隔たりをあるδ f(x) とA の隔たりもε よこれを,数学の表現では 
$ε と書きます。この表現をε-δこの定義で,最初に述べた微けであってあくまで0 ではないとしているのは,収束する先が2ε-x 
A εε 
δ δ 
a 
横軸で a との隔たり δ を 
それに応じて小さくすれば 
x 
x と a との隔たりが δ より小さければ
関数の極限 
どんなに小さな ε を考えても(ε > 0) 
x と a との隔たりを δ より小さくすれば 
f(x) と A の隔たりも ε より小さくできる 
2014 A. Asano, Kansai Univ.
ことは,次のように定義されます。 
関数の極限 
どんなに小さな ε を考えても(ε > 0) 
x と a との隔たりを δ より小さくすれば 
f(x) と A の隔たりも ε より小さくできる 
正の数ε を持ってきても, 
をあるδ より小さくすれば, 
りもε より小さくできる。 
は 
$ε > 0, ∃δ > 0; 0 < |x − a| < δ ⇒ |f(x) − A| < ε をε-δ論法とよびます2。 
Univ. 
述Kansai べた微分の問題を考えてみると,h → 0 という表現ででAsano, はないので,割り算をしてもいい,ということになりA. する先がh = 0とした時2014 の値と同じ,というだけです。
ことは,次のように定義されます。 
関数の極限 
どんなに小さな ε を考えても(ε > 0) 
x と a との隔たりを δ より小さくすれば 
f(x) と A の隔たりも ε より小さくできる 
正の数ε を持ってきても, 
をあるδ より小さくすれば, 
りもε より小さくできる。 
は 
$ε > 0, ∃δ > 0; 0 < |x − a| < δ ⇒ |f(x) − A| < ε ε-δ論法ε – δ 論法 
をとよびます2。 
Univ. 
述Kansai べた微分の問題を考えてみると,h → 0 という表現ででAsano, はないので,割り算をしてもいい,ということになりA. する先が2014 h = 0とした時の値と同じ,というだけです。
ことは,次のように定義されます。 
関数の極限 
どんなに小さな ε を考えても(ε > 0) 
x と a との隔たりを δ より小さくすれば 
f(x) と A の隔たりも ε より小さくできる 
正の数ε を持ってきても, 
をあるδ より小さくすれば, 
りもε より小さくできる。 
は 
$ε > 0, ∃δ > 0; 0 < |x − a| < δ ⇒ |f(x) − A| < ε ε-δ論法ε – δ 論法 
をとよびます2。 
Univ. 
述Kansai べたε も 微分δ のも問,題たをだ考のえて正みのる数とで,,0ではといなうい表しh → 0 現, 
ででAsano, はな0いにの「で無,限割にり」算を近しづてくもわいけいで,もといなうい 
ことになりA. する先がとした時2014 h = 0の値と同じ,というだけです。
束とは何か,ε-δ論法 
る 
ば「f(x) = x2 をx で微分せよ」という問題を次のように説明されたと 
最初の微分の例 
h → 0 と書いてあっても, 
h はあくまで正の数で,0ではない 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
hはゼロに近づいているだけで, 
ゼロではないから, 
分母分子をhで割る 
df (x) 
dx 
= lim 
h→0 
f(x + h) − f(x) 
h 
= lim 
h→0 
(x + h)2 − x2 
h 
= lim 
h→0 
h(2x + h) 
h 
= lim 
h→0 
(2x + h) = 2x 
(1) 
やっぱりh はゼロ 
0 に近づいているだけで,まだ0 ではないから」といってh で割ってい 
としています。これはおかしくありませんか? 
束」を正確に理解する必要があります。今日は,「限りなく近づく」と
束とは何か,ε-δ論法 
る 
ば「f(x) = x2 をx で微分せよ」という問題を次のように説明されたと 
最初の微分の例 
h → 0 と書いてあっても, 
h はあくまで正の数で,0ではない 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
hはゼロに近づいているだけで, 
ゼロではないから, 
分母分子をhで割る 
df (x) 
dx 
= lim 
h→0 
f(x + h) − f(x) 
h 
= lim 
h→0 
(x + h)2 − x2 
h 
= lim 
h→0 
h(2x + h) 
h 
= lim 
h→0 
(2x + h) = 2x 
(1) 
やっぱりh はゼロではなくて 
0 に近づいているだけで,まだ0 ではないから」といってh で割ってい 
としています。これはおかしくありませんか? 
束」を正確に理解する必要があります。今日は,「限りなく近づく」と
束とは何か,ε-δ論法 
る 
ば「f(x) = x2 をx で微分せよ」という問題を次のように説明されたと 
最初の微分の例 
h → 0 と書いてあっても, 
h はあくまで正の数で,0ではない 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
hはゼロに近づいているだけで, 
ゼロではないから, 
分母分子をhで割る 
df (x) 
dx 
= lim 
h→0 
f(x + h) − f(x) 
h 
= lim 
h→0 
(x + h)2 − x2 
h 
= lim 
h→0 
h(2x + h) 
h 
= lim 
h→0 
(2x + h) = 2x 
(1) 
やっぱりh はゼロではなくて 
0 に近づいているだけで,まだ0 ではないから」といってh で割ってい 
として収い束ます。るこ先れが はh お= か0 しをく代あ入りしまたせとんきかの? 
値と同じ,というだけ 
束」を正確に理解する必要があります。今日は,「限りなく近づく」と
左極限と右極限 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
ここまでに述べたlim 
x→a 
f(x) = A であどんなに小さx とa の隔たf(x) とA のこれを,数学の表現と書きます。この表この定義で,最初けであってあくまでとしているのは,収2ε-関数 f(x) の x→a の極限が A であるとは 
A 
A 
B 
x 
N x 
論法もε-δ論a a 
浅野 晃/応用数学(解析
左極限と右極限 
xが大きい方からaに近づいても 
小さい方からaに近づいても,どちらの極限もA 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
ここまでに述べたlim 
x→a 
f(x) = A であどんなに小さx とa の隔たf(x) とA のこれを,数学の表現と書きます。この表この定義で,最初けであってあくまでとしているのは,収2ε-関数 f(x) の x→a の極限が A であるとは 
A 
A 
B 
x 
N x 
論法もε-δ論a 
a 
浅野 晃/応用数学(解析
左極限と右極限 
xが大きい方からaに近づいても 
小さい方からaに近づいても,どちらの極限もA 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
ここまでに述べたlim 
x→a 
f(x) = A であどんなに小さx とa の隔たf(x) とA のこれを,数学の表現と書きます。この表この定義で,最初けであってあくまでとしているのは,収2ε-関数 f(x) の x→a の極限が A であるとは 
A 
A 
B 
x 
N x 
論法もε-δ論a 
a 
浅野 晃/応用数学(解析
左極限と右極限 
xが大きい方からaに近づいても 
小さい方からaに近づいても,どちらの極限もA 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
ここまでに述べたlim 
x→a 
f(x) = A であどんなに小さx とa の隔たf(x) とA のこれを,数学の表現と書きます。この表この定義で,最初けであってあくまでとしているのは,収2ε-関数 f(x) の x→a の極限が A であるとは 
A 
A 
B 
x 
N x 
論法もε-δ論a 
a 
浅野 晃/応用数学(解析
左極限と右極限 
xが大きい方からaに近づいても 
小さい方からaに近づいても,どちらの極限もA 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
ここまでに述べたlim 
x→a 
f(x) = A であどんなに小さx とa の隔たf(x) とA のこれを,数学の表現と書きます。この表この定義で,最初けであってあくまでとしているのは,収2ε-関数 f(x) の x→a の極限が A であるとは 
A 
A 
B 
x 
N x 
論法もε-δ論a 
a 
浅野 晃/応用数学(解析
左極限と右極限 
xが大きい方からaに近づいても 
小さい方からaに近づいても,どちらの極限もA 
2: 同じεに対しても,必要な「なお,関数の極限については「上のことがx がa にどの件がついています。「方向」の違いとは,例えばx がa よに近づくのか,という違いです。前者の場合のみ得られるを右極限といい,それぞれlim 
"ε > 0, ∃δ > 0; 0 < |x − a| < δ となります。さらに,関数f(x) が区間I のどの点でも連右2014 A. Asano, Kansai Univ. 
ここまでに述べたlim 
x→a 
f(x) = A であどんなに小さx とa の隔たf(x) とA のこれを,数学の表現と書きます。この表この定義で,最初けであってあくまでとしているのは,収2ε-関数 f(x) の x→a の極限が A であるとは 
A 
A 
B 
x 
N x 
論法もε-δ論a 
a 
浅野 晃/応用数学(解析δ 異図, lim 
x→a+0 
x→a−0 
極限 
と書きます。 
関数の連続性と一様連続性 
関数f(x) のx → a の極限がf(a) であるとき,f(x) はくと
左極限と右極限 
xが大きい方からaに近づいても 
小さい方からaに近づいても,どちらの極限もA 
2: 同じεに対しても,必要な「なお,関数の極限については「上のことがx がa にどの件がついています。「方向」の違いとは,例えばx がa よに近づくのか,という違いです。前者の場合のみ得られるを右極限といい,それぞれlim 
"ε > 0, ∃δ > 0; 0 < |x − a| < δ となります。さらに,関数f(x) が区間I のどの点でも連右2014 A. Asano, Kansai Univ. 
ここまでに述べたlim 
x→a 
f(x) = A であどんなに小さx とa の隔たf(x) とA のこれを,数学の表現と書きます。この表この定義で,最初けであってあくまでとしているのは,収2ε-関数 f(x) の x→a の極限が A であるとは 
A 
A 
B 
x 
N x 
論法もε-δ論a 
a 
浅野 晃/応用数学(解析δ 異図, lim 
x→a+0 
x→a−0 
極限 
と書きます。 
関数の連続性と一様連続性 
関数f(x) のx → a の極限がf(a) であるとき,f(x) はくと
左極限と右極限 
xが大きい方からaに近づいても 
小さい方からaに近づいても,どちらの極限もA 
2: 同じεに対しても,必要な「なお,関数の極限については「上のことがx がa にどの件がついています。「方向」の違いとは,例えばx がa よに近づくのか,という違いです。前者の場合のみ得られるを右極限といい,それぞれlim 
2: 同じεに対しても,必要なお,関数の極限については「上のことがx がa に件がついています。「方向」の違いとは,例えばx がに近づくのか,という違いです。前者の場合のみ得らを右極限といい,それぞれlim 
, lim 
右極限 
x→a+0 
"ε > 0, ∃δ > 0; 0 < |x − a| < δ となります。さらに,関数f(x) が区間I のどの点でも連と書きます関数の連続性と一様連続性 
関数f(x) のx → a の極限がf(a) であるとき,f(くと 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
ここまでに述べたlim 
x→a 
f(x) = A であどんなに小さx とa の隔たf(x) とA のこれを,数学の表現と書きます。この表この定義で,最初けであってあくまでとしているのは,収2ε-関数 f(x) の x→a の極限が A であるとは 
A 
A 
B 
, lim 
x→a+0 
x 
N x 
論法もε-δ論a 
a 
浅野 晃/応用数学(解析ε 
δ 図x→a−0 
左極限 
δ 異図x→a−0 
と書きます。 
関数の連続性と一様連続性 
関数f(x) のx → a の極限がf(a) であるとき,f(x) はくと
A. Asano, Kansai Univ.
A. Asano, Kansai Univ. 
関数の「連続」と「一様連続」
関数の連続性 
関数 f(x) が x = a で連続であるとは 
関数 f(x) の x→a の極限が f(a) であること 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
x 
f(a) 
a 
a x 
f(a)
関数の連続性 
関数 f(x) が x = a で連続であるとは 
関数 f(x) の x→a の極限が f(a) であること 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
x 
f(a) 
a 
a x 
f(a) 
a で連続
関数の連続性 
関数 f(x) が x = a で連続であるとは 
関数 f(x) の x→a の極限が f(a) であること 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
x 
f(a) 
a 
a x 
f(a) 
右極限はf(a)で 
ない 
a で連続
関数の連続性 
関数 f(x) が x = a で連続であるとは 
関数 f(x) の x→a の極限が f(a) であること 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
x 
f(a) 
a 
右極限はf(a)で 
ない 
f(a) 左極限はf(a) 
a x 
a で連続
関数の連続性 
関数 f(x) が x = a で連続であるとは 
関数 f(x) の x→a の極限が f(a) であること 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
x 
f(a) 
a 
右極限はf(a)で 
ない 
f(a) 左極限はf(a) 
a x 
a で連続a で不連続
関数の連続性 
関数 f(x) が x = a で連続であるとは 
関数 f(x) の x→a の極限が f(a) であること 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
x 
f(a) 
a 
右極限はf(a)で 
ない 
f(a) 左極限はf(a) 
a x 
a で連続a で不連続 
区間 I のどの点でも連続なら「区間 I で連続」
ε – δ 論法で話をすると 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
x
ε – δ 論法で話をすると 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
x 
f(a) εε
ε – δ 論法で話をすると 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
x 
f(x)が 
f(a)の上下εの範囲に 
入るにはf(a) εε
ε – δ 論法で話をすると 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
x 
f(x)が 
f(a)の上下εの範囲に 
入るにはf(a) εε 
δ δ 
a
ε – δ 論法で話をすると 
f(a) εε 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
x 
f(x)が 
f(a)の上下εの範囲に 
入るには 
δ δ 
a 
xが 
aの左右δの範囲に 
入ればよい
ε – δ 論法で話をすると 
f(a) εε 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
x 
εε 
f(b) 
f(x)が 
f(a)の上下εの範囲に 
入るには 
δ δ 
a 
xが 
aの左右δの範囲に 
入ればよい
ε – δ 論法で話をすると 
同じεでも 
f(a) εε 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
x 
εε 
f(b) 
f(x)が 
f(a)の上下εの範囲に 
入るには 
δ δ 
a 
xが 
aの左右δの範囲に 
入ればよい
ε – δ 論法で話をすると 
f(a) εε 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
x 
εε 
f(b) 
f(x)が 
f(a)の上下εの範囲に 
入るには 
δ δ 
a 
xが 
aの左右δの範囲に 
入ればよい 
δ δ 
b 
同じεでも
ε – δ 論法で話をすると 
f(a) εε 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
x 
εε 
f(b) 
f(x)が 
f(a)の上下εの範囲に 
入るには 
δ δ 
a 
xが 
aの左右δの範囲に 
入ればよい 
δ δ 
b 
同じεでも 
要求される 
δの「狭さ」は 
異なる
一様連続 
f(a) εε 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
x 
δ δ 
εε 
f(b) 
δ δ 
a 
f(x)が 
f(a)の上下εの範囲に 
入るには 
xがaの左右δの範囲に入ればよい 
b 
同じεでも 
求められる 
δの「狭さ」は 
異なる
一様連続 
f(a) εε 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
x 
δ δ 
εε 
f(b) 
δ δ 
a 
f(x)が 
f(a)の上下εの範囲に 
入るには 
xがaの左右δの範囲に入ればよい 
b 
同じεでも 
求められる 
δの「狭さ」は 
異なる 
この場合は「狭い方の δ 」をどこででも用いればよい
一様連続 
f(a) εε 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
x 
δ δ 
εε 
f(b) 
δ δ 
a 
f(x)が 
f(a)の上下εの範囲に 
入るには 
xがaの左右δの範囲に入ればよい 
b 
同じεでも 
求められる 
δの「狭さ」は 
異なる 
この場合は「狭い方の δ 」をどこででも用いればよい 
どの点でも「共通の δ 」を用いれば連続といえるとき 
[一様連続]という
極限といい,それぞれlim 
と書きます。 
連続だが, lim 
x→a−0 
一x→a+様0 
連続でない例 
の連続性と一様連続性 
数f(x) のx → a の極限がf(a) であるとき,f(x) はa で連続であるといいます。ε-δ論法で",|区ε > 0, ∃δ > 0; 0 < |x − a| < δ ⇒ |f(x) − f(a)| < ε -1 f(x) 
ります。さらに,関数f(x) が区間I のどの点でも連続のとき,f(x) は区間I で連続といいますて,ε-δ論法を用いると,同じ「x = a で連続」な関数にも「連続の程度」を考えることができつまり,f(x) とf(a) の隔たりがあるε より小さくなるとき,x とa との隔たりをどのくらい小さばよいか,つまりδ をどのくらい小さくすればよいか,という問題です(図2)。 
間I 内のどの点a についても,f(x) とf(a) の隔たりをあるε より小さくするためには,x とa とりをひとつの共通のδ より小さくすればよいとき,f(x) は区間I で一様連続であるといいます間I が閉区間なら,δ は区間内で必要な最小のものにすればよいので,区間I で連続な関数はつ様連続です3。しかし,区間I が開区間のときは,「連続なのに一様連続でない」関数がありまえば,区間[0, 1) で関数f(x) = 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
1 
1 
x − 1 
を考えます(図3)。この区間内では,x が1 にいくらでも図3: 連続だが一様連続でない関数 
ば,x のどんな小さな変化に対しても,f(x) はいくらでも大きく変化します。したがって,ひとf(x) とf(a) の隔たりε に対して,区間内で共通のδ をとることができず,一様連続ではありませ= n です。ですから,n を大きくすればxn とan の隔たりをあるδ よりも小さくすることはでき 
う少し正確に書いてみましょう。1 
1 
とすると,1 
で間 [0, 1) を考える
極限といい,それぞれlim 
と書きます。 
連続だが, lim 
x→a−0 
一x→a+様0 
連続でない例 
の連続性と一様連続性 
数f(x) のx → a の極限がf(a) であるとき,f(x) はa で連続であるといいます。ε-δ論法で",|区ε > 0, ∃δ > 0; 0 < |x − a| < δ ⇒ |f(x) − f(a)| < ε -1 f(x) 
ります。さらに,関数f(x) が区間I のどの点でも連続のとき,f(x) は区間I で連続といいますて,ε-δ論法を用いると,同じ「x = a で連続」な関数にも「連続の程度」を考えることができつまり,f(x) とf(a) の隔たりがあるε より小さくなるとき,x とa との隔たりをどのくらい小さばよいか,つまりδ をどのくらい小さくすればよいか,という問題です(図2)。 
間I 内のどの点a についても,f(x) とf(a) の隔たりをあるε より小さくするためには,x とa とりをひとつの共通のδ より小さくすればよいとき,f(x) は区間I で一様連続であるといいます間I が閉区間なら,δ は区間内で必要な最小のものにすればよいので,区間I で連続な関数はつ様連続です3。しかし,区間I が開区間のときは,「連続なのに一様連続でない」関数がありまえば,区間[0, 1) で関数f(x) = 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
1 
1 
x − 1 
を考えます(図3)。この区間内では,x が1 にいくらでも図3: 連続だが一様連続でない関数 
ば,x のどんな小さな変化に対しても,f(x) はいくらでも大きく変化します。したがって,ひとf(x) とf(a) の隔たりε に対して,区間内で共通のδ をとることができず,一様連続ではありませ= n です。ですから,n を大きくすればxn とan の隔たりをあるδ よりも小さくすることはでき 
う少し正確に書いてみましょう。1 
1 
とすると,1 
で間 [0, 1) を考える 
ε
極限といい,それぞれlim 
と書きます。 
連続だが, lim 
x→a−0 
一x→a+様0 
連続でない例 
の連続性と一様連続性 
数f(x) のx → a の極限がf(a) であるとき,f(x) はa で連続であるといいます。ε-δ論法で",|区ε > 0, ∃δ > 0; 0 < |x − a| < δ ⇒ |f(x) − f(a)| < ε -1 f(x) 
ります。さらに,関数f(x) が区間I のどの点でも連続のとき,f(x) は区間I で連続といいますて,ε-δ論法を用いると,同じ「x = a で連続」な関数にも「連続の程度」を考えることができつまり,f(x) とf(a) の隔たりがあるε より小さくなるとき,x とa との隔たりをどのくらい小さばよいか,つまりδ をどのくらい小さくすればよいか,という問題です(図2)。 
間I 内のどの点a についても,f(x) とf(a) の隔たりをあるε より小さくするためには,x とa とりをひとつの共通のδ より小さくすればよいとき,f(x) は区間I で一様連続であるといいます間I が閉区間なら,δ は区間内で必要な最小のものにすればよいので,区間I で連続な関数はつ様連続です3。しかし,区間I が開区間のときは,「連続なのに一様連続でない」関数がありまえば,区間[0, 1) で関数f(x) = 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
1 
1 
x − 1 
を考えます(図3)。この区間内では,x が1 にいくらでも図3: 連続だが一様連続でない関数 
ば,x のどんな小さな変化に対しても,f(x) はいくらでも大きく変化します。したがって,ひとf(x) とf(a) の隔たりε に対して,区間内で共通のδ をとることができず,一様連続ではありませ= n です。ですから,n を大きくすればxn とan の隔たりをあるδ よりも小さくすることはでき 
う少し正確に書いてみましょう。1 
1 
とすると,1 
で間 [0, 1) を考える 
δ 
ε
極限といい,それぞれlim 
と書きます。 
連続だが, lim 
x→a−0 
一x→a+様0 
連続でない例 
の連続性と一様連続性 
数f(x) のx → a の極限がf(a) であるとき,f(x) はa で連続であるといいます。ε-δ論法で",|区ε > 0, ∃δ > 0; 0 < |x − a| < δ ⇒ |f(x) − f(a)| < ε -1 f(x) 
ります。さらに,関数f(x) が区間I のどの点でも連続のとき,f(x) は区間I で連続といいますて,ε-δ論法を用いると,同じ「x = a で連続」な関数にも「連続の程度」を考えることができつまり,f(x) とf(a) の隔たりがあるε より小さくなるとき,x とa との隔たりをどのくらい小さばよいか,つまりδ をどのくらい小さくすればよいか,という問題です(図2)。 
間I 内のどの点a についても,f(x) とf(a) の隔たりをあるε より小さくするためには,x とa とりをひとつの共通のδ より小さくすればよいとき,f(x) は区間I で一様連続であるといいます間I が閉区間なら,δ は区間内で必要な最小のものにすればよいので,区間I で連続な関数はつ様連続です3。しかし,区間I が開区間のときは,「連続なのに一様連続でない」関数がありまえば,区間[0, 1) で関数f(x) = 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
1 
1 
x − 1 
を考えます(図3)。この区間内では,がにいくらでも図3: 連続だが一様連続でない関数 
x 1 ば,x のどんな小さな変化に対しても,f(x) はいくらでも大きく変化します。したがって,ひとf(x) とf(a) の隔たりε に対して,区間内で共通のδ をとることができず,一様連続ではありませう少し正確に書いてみましょう。1 
xが1に近づくと 
f(x)はいくらでも大きく 
変化する 
= n です。ですから,n を大きくすればxn とan の隔たりをあるδ よりも小さくすることはでき 
1 
とすると,1 
で間 [0, 1) を考える 
δ 
ε
極限といい,それぞれlim 
と書きます。 
連続だが, lim 
x→a−0 
一x→a+様0 
連続でない例 
の連続性と一様連続性 
数f(x) のx → a の極限がf(a) であるとき,f(x) はa で連続であるといいます。ε-δ論法で",|区ε > 0, ∃δ > 0; 0 < |x − a| < δ ⇒ |f(x) − f(a)| < ε -1 f(x) 
ります。さらに,関数f(x) が区間I のどの点でも連続のとき,f(x) は区間I で連続といいますて,ε-δ論法を用いると,同じ「x = a で連続」な関数にも「連続の程度」を考えることができつまり,f(x) とf(a) の隔たりがあるε より小さくなるとき,x とa との隔たりをどのくらい小さばよいか,つまりδ をどのくらい小さくすればよいか,という問題です(図2)。 
間I 内のどの点a についても,f(x) とf(a) の隔たりをあるε より小さくするためには,x とa とりをひとつの共通のδ より小さくすればよいとき,f(x) は区間I で一様連続であるといいます間I が閉区間なら,δ は区間内で必要な最小のものにすればよいので,区間I で連続な関数はつ様連続です3。しかし,区間I が開区間のときは,「連続なのに一様連続でない」関数がありまえば,区間[0, 1) で関数f(x) = 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
1 
1 
x − 1 
を考えます(図3)。この区間内では,がにいくらでも図3: 連続だが一様連続でない関数 
x 1 ば,x のどんな小さな変化に対しても,f(x) はいくらでも大きく変化します。したがって,ひとf(x) とf(a) の隔たりε に対して,区間内で共通のδ をとることができず,一様連続ではありませう少し正確に書いてみましょう。1 
xが1に近づくと 
f(x)はいくらでも大きく 
変化する 
= n です。ですから,n を大きくすればxn とan の隔たりをあるδ よりも小さくすることはでき 
1 
とすると,1 
で間 [0, 1) を考える 
δ 
ε 
ε
極限といい,それぞれlim 
と書きます。 
連続だが, lim 
x→a−0 
一x→a+様0 
連続でない例 
の連続性と一様連続性 
数f(x) のx → a の極限がf(a) であるとき,f(x) はa で連続であるといいます。ε-δ論法で",|区ε > 0, ∃δ > 0; 0 < |x − a| < δ ⇒ |f(x) − f(a)| < ε -1 f(x) 
ります。さらに,関数f(x) が区間I のどの点でも連続のとき,f(x) は区間I で連続といいますて,ε-δ論法を用いると,同じ「x = a で連続」な関数にも「連続の程度」を考えることができつまり,f(x) とf(a) の隔たりがあるε より小さくなるとき,x とa との隔たりをどのくらい小さばよいか,つまりδ をどのくらい小さくすればよいか,という問題です(図2)。 
間I 内のどの点a についても,f(x) とf(a) の隔たりをあるε より小さくするためには,x とa とりをひとつの共通のδ より小さくすればよいとき,f(x) は区間I で一様連続であるといいます間I が閉区間なら,δ は区間内で必要な最小のものにすればよいので,区間I で連続な関数はつ様連続です3。しかし,区間I が開区間のときは,「連続なのに一様連続でない」関数がありまえば,区間[0, 1) で関数f(x) = 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
1 
1 
x − 1 
を考えます(図3)。この区間内では,がにいくらでも図3: 連続だが一様連続でない関数 
x 1 ば,x のどんな小さな変化に対しても,f(x) はいくらでも大きく変化します。したがって,ひとf(x) とf(a) の隔たりε に対して,区間内で共通のδ をとることができず,一様連続ではありませう少し正確に書いてみましょう。1 
xが1に近づくと 
f(x)はいくらでも大きく 
変化する 
= n です。ですから,n を大きくすればxn とan の隔たりをあるδ よりも小さくすることはでき 
1 
とすると,1 
で間 [0, 1) を考える 
δ 
ε 
ε 
δ
極限といい,それぞれlim 
と書きます。 
連続だが, lim 
x→a−0 
一x→a+様0 
連続でない例 
の連続性と一様連続性 
数f(x) のx → a の極限がf(a) であるとき,f(x) はa で連続であるといいます。ε-δ論法で",|区ε > 0, ∃δ > 0; 0 < |x − a| < δ ⇒ |f(x) − f(a)| < ε -1 f(x) 
ります。さらに,関数f(x) が区間I のどの点でも連続のとき,f(x) は区間I で連続といいますて,ε-δ論法を用いると,同じ「x = a で連続」な関数にも「連続の程度」を考えることができつまり,f(x) とf(a) の隔たりがあるε より小さくなるとき,x とa との隔たりをどのくらい小さばよいか,つまりδ をどのくらい小さくすればよいか,という問題です(図2)。 
間I 内のどの点a についても,f(x) とf(a) の隔たりをあるε より小さくするためには,x とa とりをひとつの共通のδ より小さくすればよいとき,f(x) は区間I で一様連続であるといいます間I が閉区間なら,δ は区間内で必要な最小のものにすればよいので,区間I で連続な関数はつ様連続です3。しかし,区間I が開区間のときは,「連続なのに一様連続でない」関数がありまえば,区間[0, 1) で関数f(x) = 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
1 
1 
x − 1 
を考えます(図3)。この区間内では,がにいくらでも図3: 連続だが一様連続でない関数 
x 1 ば,x のどんな小さな変化に対しても,f(x) はいくらでも大きく変化します。したがって,ひとf(x) とf(a) の隔たりε に対して,区間内で共通のδ をとることができず,一様連続ではありませう少し正確に書いてみましょう。1 
xが1に近づくと 
f(x)はいくらでも大きく 
変化する 
= n です。ですから,n を大きくすればxn とan の隔たりをあるδ よりも小さくすることはでき 
1 
とすると,1 
で間 [0, 1) を考える 
δ 
ε 
ε 
δ 
要求される 
δの「狭さ」は 
いくらでも狭くなる
極限といい,それぞれlim 
と書きます。 
連続だが, lim 
x→a−0 
一x→a+様0 
連続でない例 
の連続性と一様連続性 
数f(x) のx → a の極限がf(a) であるとき,f(x) はa で連続であるといいます。ε-δ論法で",|区ε > 0, ∃δ > 0; 0 < |x − a| < δ ⇒ |f(x) − f(a)| < ε -1 f(x) 
ります。さらに,関数f(x) が区間I のどの点でも連続のとき,f(x) は区間I で連続といいますて,ε-δ論法を用いると,同じ「x = a で連続」な関数にも「連続の程度」を考えることができつまり,f(x) とf(a) の隔たりがあるε より小さくなるとき,x とa との隔たりをどのくらい小さばよいか,つまりδ をどのくらい小さくすればよいか,という問題です(図2)。 
間I 内のどの点a についても,f(x) とf(a) の隔たりをあるε より小さくするためには,x とa とりをひとつの共通のδ より小さくすればよいとき,f(x) は区間I で一様連続であるといいます間I が閉区間なら,δ は区間内で必要な最小のものにすればよいので,区間I で連続な関数はつ様連続です3。しかし,区間I が開区間のときは,「連続なのに一様連続でない」関数がありまえば,区間[0, 1) で関数f(x) = 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
1 
1 
x − 1 
を考えます(図3)。この区間内では,がにいくらでも図3: 連続だが一様連続でない関数 
x 1 ば,x のどんな小さな変化に対しても,f(x) はいくらでも大きく変化します。したがって,ひとf(x) とf(a) の隔たりε に対して,区間内で共通のδ をとることができず,一様連続ではありませう少し正確に書いてみましょう。1 
xが1に近づくと 
f(x)はいくらでも大きく 
変化する 
= n です。ですから,n を大きくすればxn とan の隔たりをあるδ よりも小さくすることはでき 
1 
とすると,1 
で間 [0, 1) を考える 
δ 
ε 
ε 
δ 
要求される 
δの「狭さ」は 
いくらでも狭くなる 
区間内で 
「共通のδ」は 
存在しない
A. Asano, Kansai Univ.
A. Asano, Kansai Univ. 
関数列の収束
関数列の収束と「一様収束」 
x 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
f(x) f(x) 
x
関数列の収束と「一様収束」 
f1(x) 
x 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
f(x) f(x) 
x
関数列の収束と「一様収束」 
f1(x) 
x 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
f2(x) 
f(x) f(x) 
x
関数列の収束と「一様収束」 
f1(x) 
x 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
f2(x) 
… 
f(x) f(x) 
x
関数列の収束と「一様収束」 
f1(x) 
x 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
f2(x) 
… 
f(x) 
区間内の各点で, 
fn(x)とf(x)の隔たりが 
0に近づく 
f(x) 
x
関数列の収束と「一様収束」 
f1(x) 
x 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
f2(x) 
… 
f(x) 
区間内の各点で, 
fn(x)とf(x)の隔たりが 
0に近づく 
[各点収束] 
f(x) 
x
関数列の収束と「一様収束」 
f1(x) 
x 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
f2(x) 
… 
f(x) 
区間内の各点で, 
fn(x)とf(x)の隔たりが 
0に近づく 
[各点収束] 
f1(x) 
f(x) 
x
関数列の収束と「一様収束」 
f1(x) 
x 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
f2(x) 
… 
f(x) 
区間内の各点で, 
fn(x)とf(x)の隔たりが 
0に近づく 
[各点収束] 
f1(x) 
f(x) 
f2(x) 
x
関数列の収束と「一様収束」 
f1(x) 
x 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
f2(x) 
… 
f(x) 
区間内の各点で, 
fn(x)とf(x)の隔たりが 
0に近づく 
[各点収束] 
f1(x) 
f(x) 
f2(x) 
x
関数列の収束と「一様収束」 
f1(x) 
x 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
f2(x) 
… 
f(x) 
区間内の各点で, 
fn(x)とf(x)の隔たりが 
0に近づく 
[各点収束] 
f1(x) 
f2(x)f3(x) 
f(x) 
x
関数列の収束と「一様収束」 
f1(x) 
x 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
f2(x) 
… 
f(x) 
区間内の各点で, 
fn(x)とf(x)の隔たりが 
0に近づく 
[各点収束] 
f1(x) 
f2(x)f3(x) 
… 
f(x) 
x
関数列の収束と「一様収束」 
f1(x) 
x 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
f2(x) 
… 
f(x) 
区間内の各点で, 
fn(x)とf(x)の隔たりが 
0に近づく 
[各点収束] 
f1(x) 
f2(x)f3(x) 
… 
f(x) 
x 
左のほうでは収束していくが
関数列の収束と「一様収束」 
f1(x) 
x 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
f2(x) 
… 
f(x) 
区間内の各点で, 
fn(x)とf(x)の隔たりが 
0に近づく 
[各点収束] 
f1(x) 
f2(x)f3(x) 
… 
f(x) 
x 
左のほうでは収束していくが 
いくらでも右に行けば 
いつまでたっても 
収束しない
関数列の収束と「一様収束」 
f1(x) 
x 
2014 A. Asano, Kansai Univ. 
f2(x) 
… 
f(x) 
区間内の各点で, 
fn(x)とf(x)の隔たりが 
0に近づく 
[各点収束] 
f1(x) 
f2(x)f3(x) 
… 
f(x) 
x 
左のほうでは収束していくが 
いくらでも右に行けば 
いつまでたっても 
収束しない 
[一様収束]でない
今日のまとめ 
「限りなく近づく」とは, 
「無限」ではない 
求めに応じて 
好きなだけ近くできること 
2014 A. Asano, Kansai Univ.

2014年度秋学期 応用数学(解析) 第1部・「無限」の理解 / 第4回 収束とは何か,ε-δ論法 (2014. 10. 16)

  • 1.
    A. Asano, KansaiUniv. 2014年度秋学期 応用数学(解析) 第1部・「無限」の理解 収束とは何か,ε-δ論法 浅野 晃 関西大学総合情報学部 第4回
  • 2.
  • 3.
    A. Asano, KansaiUniv. 微分を習ったときの説明
  • 4.
  • 5.
    A. Asano, KansaiUniv. 何かだまされている気がする
  • 6.
    微分の説明 る えば「f(x)= x2 をx で微分せよ」という問題を次のように説明されたと 関数 f(x) = x2 の微分 df (x) dx = lim h→0 f(x + h) − f(x) h = lim h→0 (x + h)2 − x2 h = lim h→0 h(2x + h) h = lim h→0 (2x + h) = 2x 2014 A. Asano, Kansai Univ. (1) 0 に近づいているだけで,まだ0 ではないから」といってh で割ってい としています。これはおかしくありませんか? 収束」を正確に理解する必要があります。今日は,「限りなく近づく」と 」について考えてみます。
  • 7.
    微分の説明 る えば「f(x)= x2 をx で微分せよ」という問題を次のように説明されたと 関数 f(x) = x2 の微分 df (x) dx = lim h→0 f(x + h) − f(x) h = lim h→0 (x + h)2 − x2 h = lim h→0 h(2x + h) h = lim h→0 (2x + h) = 2x 2014 A. Asano, Kansai Univ. (1) 0 に近づいているだけで,まだ0 ではないから」といってh で割ってい としています。これはおかしくありませんか? 収束」を正確に理解する必要があります。今日は,「限りなく近づく」と 」について考えてみます。
  • 8.
    微分の説明 る えば「f(x)= x2 をx で微分せよ」という問題を次のように説明されたと 関数 f(x) = x2 の微分 df (x) dx = lim h→0 f(x + h) − f(x) h = lim h→0 (x + h)2 − x2 h = lim h→0 h(2x + h) h = lim h→0 (2x + h) = 2x 2014 A. Asano, Kansai Univ. (1) 0 に近づいているだけで,まだ0 ではないから」といってh で割ってい としています。これはおかしくありませんか? 収束」を正確に理解する必要があります。今日は,「限りなく近づく」と 」について考えてみます。
  • 9.
    微分の説明 る えば「f(x)= x2 をx で微分せよ」という問題を次のように説明されたと 関数 f(x) = x2 の微分 2014 A. Asano, Kansai Univ. h はゼロに近づいているだけで, ゼロではないから, 分母分子を h で割る df (x) dx = lim h→0 f(x + h) − f(x) h = lim h→0 (x + h)2 − x2 h = lim h→0 h(2x + h) h = lim h→0 (2x + h) = 2x (1) 0 に近づいているだけで,まだ0 ではないから」といってh で割ってい としています。これはおかしくありませんか? 収束」を正確に理解する必要があります。今日は,「限りなく近づく」と 」について考えてみます。
  • 10.
    微分の説明 る えば「f(x)= x2 をx で微分せよ」という問題を次のように説明されたと 関数 f(x) = x2 の微分 2014 A. Asano, Kansai Univ. h はゼロに近づいているだけで, ゼロではないから, 分母分子を h で割る df (x) dx = lim h→0 f(x + h) − f(x) h = lim h→0 (x + h)2 − x2 h = lim h→0 h(2x + h) h = lim h→0 (2x + h) = 2x (1) 0 に近づいているだけで,まだ0 ではないから」といってh で割ってい としています。これはおかしくありませんか? 収束」を正確に理解する必要があります。今日は,「限りなく近づく」と 」について考えてみます。
  • 11.
    微分の説明 る えば「f(x)= x2 をx で微分せよ」という問題を次のように説明されたと 関数 f(x) = x2 の微分 2014 A. Asano, Kansai Univ. h はゼロに近づいているだけで, ゼロではないから, 分母分子を h で割る df (x) dx = lim h→0 f(x + h) − f(x) h = lim h→0 (x + h)2 − x2 h = lim h→0 h(2x + h) h = lim h→0 (2x + h) = 2x (1) 0 に近づいているやだっけぱでり ,まh だはゼ0 でロ はないから」といってh で割ってい としています。これはおかしくありませんか? 収束」を正確に理解する必要があります。今日は,「限りなく近づく」と 」について考えてみます。
  • 12.
    微分の説明 る えば「f(x)= x2 をx で微分せよ」という問題を次のように説明されたと 関数 f(x) = x2 の微分 2014 A. Asano, Kansai Univ. h はゼロに近づいているだけで, ゼロではないから, 分母分子を h で割る df (x) dx = lim h→0 f(x + h) − f(x) h = lim h→0 (x + h)2 − x2 h = lim h→0 h(2x + h) h = lim h→0 (2x + h) = 2x (1) 0 に近づいているやだっけぱでり ,まh だはゼ0 でロ はないから」といってh で割ってい としています。これはおかしくありませんか? 収束」を正確こに理れ解っするて必お要かがあしりくますあ。り今日まはせ,「ん限りかな? く近づく」と 」について考えてみます。
  • 13.
  • 14.
    A. Asano, KansaiUniv. 収束=「限りなく近づく」ことの 意味
  • 15.
    数列の収束の定義 数列{an}が αに収束するとは α のまわりにどんなに狭い区間 [α – ε, α + ε]を設定しても(ε > 0) 2014 A. Asano, Kansai Univ.
  • 16.
    数列の収束の定義 数列{an}が αに収束するとは α のまわりにどんなに狭い区間 [α – ε, α + ε]を設定しても(ε > 0) 2014 A. Asano, Kansai Univ.
  • 17.
    数列の収束の定義 数列{an}が αに収束するとは α のまわりにどんなに狭い区間 [α – ε, α + ε]を設定しても(ε > 0) α 2014 A. Asano, Kansai Univ.
  • 18.
    数列の収束の定義 数列{an}が αに収束するとは α のまわりにどんなに狭い区間 [α – ε, α + ε]を設定しても(ε > 0) α Univ. Kansai ε Asano, A. 2014 ε
  • 19.
    数列の収束の定義 数列{an}が αに収束するとは α のまわりにどんなに狭い区間 [α – ε, α + ε]を設定しても(ε > 0) α α – ε α + ε Univ. Kansai ε Asano, A. 2014 ε
  • 20.
    数列の収束の定義 数列{an}が αに収束するとは 2014 A. Asano, Kansai Univ. a1 α α – ε α + ε ε ε
  • 21.
    数列の収束の定義 数列{an}が αに収束するとは 数列が十分大きな番号 N まで進めば 2014 A. Asano, Kansai Univ. a1 α α – ε α + ε ε ε
  • 22.
    数列の収束の定義 数列{an}が αに収束するとは 数列が十分大きな番号 N まで進めば 2014 A. Asano, Kansai Univ. a2 a1 α α – ε α + ε ε ε
  • 23.
    数列の収束の定義 数列{an}が αに収束するとは 数列が十分大きな番号 N まで進めば 2014 A. Asano, Kansai Univ. a3 a2 a1 α α – ε α + ε ε ε
  • 24.
    数列の収束の定義 数列{an}が αに収束するとは 数列が十分大きな番号 N まで進めば 2014 A. Asano, Kansai Univ. a3 a2 a1 α α – ε α + ε ε ε …
  • 25.
    数列の収束の定義 数列{an}が αに収束するとは 数列が十分大きな番号 N まで進めば 2014 A. Asano, Kansai Univ. a3 a2 a1 α α – ε α + ε ε ε … aN–1
  • 26.
    数列の収束の定義 数列{an}が αに収束するとは 数列が十分大きな番号 N まで進めば 2014 A. Asano, Kansai Univ. a3 a2 a1 α α – ε α + ε ε ε … aN aN–1
  • 27.
    数列の収束の定義 数列{an}が αに収束するとは 数列が十分大きな番号 N まで進めば N 番より大きな番号 n については, anはみなその狭い区間[α – ε, α + ε]に入る 2014 A. Asano, Kansai Univ. a3 a2 a1 α α – ε α + ε ε ε … aN aN–1
  • 28.
    数列の収束の定義 数列{an}が αに収束するとは 数列が十分大きな番号 N まで進めば N 番より大きな番号 n については, anはみなその狭い区間[α – ε, α + ε]に入る 2014 A. Asano, Kansai Univ. a3 a2 a1 α α – ε α + ε ε ε … aN–1 aN+1 aN
  • 29.
    数列の収束の定義 数列{an}が αに収束するとは 数列が十分大きな番号 N まで進めば N 番より大きな番号 n については, anはみなその狭い区間[α – ε, α + ε]に入る 2014 A. Asano, Kansai Univ. a3 a2 a1 α α – ε α + ε ε ε … aN–1 aN+1 aN
  • 30.
    数列の収束の定義 数列{an}が αに収束するとは 数列が十分大きな番号 N まで進めば N 番より大きな番号 n については, anはみなその狭い区間[α – ε, α + ε]に入る 2014 A. Asano, Kansai Univ. a3 a2 a1 α α – ε α + ε ε ε … aN–1 aN+1 aN …
  • 31.
    数列の収束の定義 数列{an}が αに収束するとは 数列が十分大きな番号 N まで進めば N 番より大きな番号 n については, anはみなその狭い区間[α – ε, α + ε]に入る 2014 A. Asano, Kansai Univ. a3 a2 a1 α … α – ε α + ε ε ε
  • 32.
    数列の収束の定義 数列{an}が αに収束するとは 数列が十分大きな番号 N まで進めば N 番より大きな番号 n については, anはみなその狭い区間[α – ε, α + ε]に入る α – ε α + ε 2014 A. Asano, Kansai Univ. a3 a2 a1 α … ε ε εをどんなに小さくしても
  • 33.
    数列の収束の定義 数列{an}が αに収束するとは 数列が十分大きな番号 N まで進めば N 番より大きな番号 n については, anはみなその狭い区間[α – ε, α + ε]に入る 2014 A. Asano, Kansai Univ. a3 a2 a1 α α – ε α + ε … ε ε εをどんなに小さくしても
  • 34.
    数列の収束の定義 数列{an}が αに収束するとは 数列が十分大きな番号 N まで進めば N 番より大きな番号 n については, anはみなその狭い区間[α – ε, α + ε]に入る 2014 A. Asano, Kansai Univ. a3 a2 a1 α α – ε α + ε … ε ε εをどんなに小さくしても
  • 35.
    数列の収束の定義 数列{an}が αに収束するとは 数列が十分大きな番号 N まで進めば N 番より大きな番号 n については, anはみなその狭い区間[α – ε, α + ε]に入る 2014 A. Asano, Kansai Univ. a3 a2 a1 α α – ε α + ε … ε ε aN εをどんなに小さくしても
  • 36.
    数列の収束の定義 数列{an}が αに収束するとは 数列が十分大きな番号 N まで進めば N 番より大きな番号 n については, anはみなその狭い区間[α – ε, α + ε]に入る 2014 A. Asano, Kansai Univ. a3 a2 a1 α α – ε α + ε … ε ε aN εをどんなに小さくしても
  • 37.
    数列の収束の定義 数列{an}が αに収束するとは 数列が十分大きな番号 N まで進めば N 番より大きな番号 n については, anはみなその狭い区間[α – ε, α + ε]に入る … 2014 A. Asano, Kansai Univ. a3 a2 a1 α α – ε α + ε … ε ε aN εをどんなに小さくしても
  • 38.
    数列の収束の定義 数列{an}が αに収束するとは 数列が十分大きな番号 N まで進めば N 番より大きな番号 n については, anはみなその狭い区間[α – ε, α + ε]に入る 2014 A. Asano, Kansai Univ. a3 a2 a1 α α – ε α + ε … ε ε aN εをどんなに小さくしても そういうNがある …
  • 39.
    数列の収束の定義 数列{an}が αに収束するとは 2014 A. Asano, Kansai Univ.
  • 40.
    数列の収束の定義 数列{an}が αに収束するとは α のまわりにどんなに狭い区間 [α – ε, α + ε]を設定しても(ε > 0) 2014 A. Asano, Kansai Univ.
  • 41.
    数列の収束の定義 数列{an}が αに収束するとは α のまわりにどんなに狭い区間 [α – ε, α + ε]を設定しても(ε > 0) 数列が十分大きな番号 N まで進めば 2014 A. Asano, Kansai Univ.
  • 42.
    数列の収束の定義 数列{an}が αに収束するとは α のまわりにどんなに狭い区間 [α – ε, α + ε]を設定しても(ε > 0) 数列が十分大きな番号 N まで進めば N 番より大きな番号 n については, anはみなその狭い区間[α – ε, α + ε]に入る 2014 A. Asano, Kansai Univ.
  • 43.
    数列の収束の定義 数列{an}が αに収束するとは る」とは,数学では次のような意味だと理解されてα のまわりにどんなに狭い区間 狭い区間[α [– α ε, − α ε, + α ε]を+ 設ε] 定をし設て定もし(ε て> 0) も1, N まで数進列めがば十, 分大きな番号 N まで進めば については,an はみなその狭い区間[α ε, α + ε] にN 番より大きな番号 については, − n anはみなその狭い区間[α – ε, α + ε]に入る Univ. Kansai Asano, "ε > 0, ∃N;n > N ⇒ |an − α| < ε A. 2014
  • 44.
    数列の収束の定義 数列{an}が αに収束するとは る」とは,数学では次のような意味だと理解されてα のまわりにどんなに狭い区間 狭い区間[α [– α ε, − α ε, + α ε]を+ 設ε] 定をし設て定もし(ε て> 0) も1, N まで数進列めがば十, 分大きな番号 N まで進めば については,an はみなその狭い区間[α ε, α + ε] にN 番より大きな番号 n については, − anはみなその狭い区間[α – ε, α + ε]に入る Univ. Kansai ε – N 論法 Asano, "ε > 0, ∃N;n > N ⇒ |an − α| < ε A. 2014
  • 45.
    数列の収束の定義 数列{an}が αに収束するとは る」とは,数学では次のような意味だと理解されてα のまわりにどんなに狭い区間 狭い区間[α [– α ε, − α ε, + α ε]を+ 設ε] 定をし設て定もし(ε て> 0) も1, N まで数進列めがば十, 分大きな番号 N まで進めば については,an はみなその狭い区間[α ε, α + ε] にN 番より大きな番号 n については, − anはみなその狭い区間[α – ε, α + ε]に入る Univ. Kansai ε – N 論法 Asano, "ε > 0, ∃N;n > N ⇒ |an − α| < ε A. 2014
  • 46.
    数列の収束の定義 数列{an}が αに収束するとは る」とは,数学では次のような意味だと理解されてα のまわりにどんなに狭い区間 狭い区間[α [– α ε, − α ε, + α ε]を+ 設ε] 定をし設て定もし(ε て> 0) も1, N まで数進列めがば十, 分大きな番号 N まで進めば については,an はみなその狭い区間[α ε, α + ε] にN 番より大きな番号 n については, − anはみなその狭い区間[α – ε, α + ε]に入る Univ. Kansai ε – N 論法 Asano, "ε > 0, ∃N;n > N ⇒ |an − α| < ε A. 2014
  • 47.
    数列の発散の定義 数列{an}が ∞に発散する 2014 A. Asano, Kansai Univ.
  • 48.
    数列の発散の定義 数列{an}が ∞に発散する どんなに大きな数 G を持ってきても, 2014 A. Asano, Kansai Univ.
  • 49.
    数列の発散の定義 数列{an}が ∞に発散する どんなに大きな数 G を持ってきても, 数列が十分大きな番号 N まで進めば 2014 A. Asano, Kansai Univ.
  • 50.
    数列の発散の定義 数列{an}が ∞に発散する どんなに大きな数 G を持ってきても, 数列が十分大きな番号 N まで進めば N 番より大きな番号 n については, anはみな G より大きくなる 2014 A. Asano, Kansai Univ.
  • 51.
    びます。図1 の「4コマ漫画」で,この様子を説明し列{an} が∞に発散する」とは ってきても, まで進めば, ついては,an はG より大きくなる。 数列の発散の定義 数列{an}が ∞ に発散する どんなに大きな数 G を持ってきても, 数列が十分大きな番号 N まで進めば N 番より大きな番号 n については, anはみな G より大きくなる 2014 A. Asano, Kansai Univ. "G, ∃N;n > N ⇒ an > G く小さな(好きなだけ小さくできる)正の数をさします。
  • 52.
    びます。図1 の「4コマ漫画」で,この様子を説明し列{an} が∞に発散する」とは ってきても, まで進めば, ついては,an はG より大きくなる。 数列の発散の定義 数列{an}が ∞ に発散する どんなに大きな数 G を持ってきても, 数列が十分大きな番号 N まで進めば N 番より大きな番号 n については, anはみな G より大きくなる 2014 A. Asano, Kansai Univ. "G, ∃N;n > N ⇒ an > G く小さな(好きなだけ小さくできる)正の数をさします。
  • 53.
    びます。図1 の「4コマ漫画」で,この様子を説明し列{an} が∞に発散する」とは ってきても, まで進めば, ついては,an はG より大きくなる。 数列の発散の定義 数列{an}が ∞ に発散する どんなに大きな数 G を持ってきても, 数列が十分大きな番号 N まで進めば N 番より大きな番号 n については, anはみな G より大きくなる 2014 A. Asano, Kansai Univ. "G, ∃N;n > N ⇒ an > G く小さな(好きなだけ小さくできる)正の数をさします。
  • 54.
  • 55.
  • 56.
    収束や発散は「無限」なのか 「無限」とはひとことも言っていない どんなに狭い区間[α– ε, α + ε] どんなに大きな数 G 十分大きな番号 N 2014 A. Asano, Kansai Univ.
  • 57.
    収束や発散は「無限」なのか 「無限」とはひとことも言っていない どんなに狭い区間[α– ε, α + ε] どんなに大きな数 G 十分大きな番号 N どれも「無限」ではなく有限 2014 A. Asano, Kansai Univ.
  • 58.
    収束や発散は「無限」なのか 「無限」とはひとことも言っていない どんなに狭い区間[α– ε, α + ε] どんなに大きな数 G 十分大きな番号 N どれも「無限」ではなく有限 ただし,求めに応じて 好きなだけ狭く・大きくできる 2014 A. Asano, Kansai Univ.
  • 59.
    収束や発散は「無限」なのか 「無限」とはひとことも言っていない どんなに狭い区間[α– ε, α + ε] どんなに大きな数 G 十分大きな番号 N どれも「無限」ではなく有限 ただし,求めに応じて 好きなだけ狭く・大きくできる 2014 A. Asano, Kansai Univ.
  • 60.
  • 61.
    A. Asano, KansaiUniv. 実数の連続性と収束
  • 62.
    実数の連続性と収束 実数の連続性を述べる公理の,4つめの表現 実数の有界な単調数列は収束する 数列{an}が 「単調増加」とは,a1 < a2 < … < an < … 「単調減少」とは,a1 > a2 > … > an > … 2014 A. Asano, Kansai Univ.
  • 63.
    実数の連続性と収束 実数の連続性を述べる公理の,4つめの表現 実数の有界な単調数列は収束する 数列{an}が 「単調増加」とは,a1 < a2 < … < an < … 「単調減少」とは,a1 > a2 > … > an > … 2014 A. Asano, Kansai Univ.
  • 64.
    実数の連続性と収束 実数の連続性を述べる公理の,4つめの表現 実数の有界な単調数列は収束する 数列{an}が 「単調増加」とは,a1 < a2 < … < an < … 「単調減少」とは,a1 > a2 > … > an > … 2014 A. Asano, Kansai Univ.
  • 65.
    実数の連続性と収束 実数の連続性を述べる公理の,4つめの表現 実数の有界な単調数列は収束する 数列{an}が 「単調増加」とは,a1 < a2 < … < an < … 「単調減少」とは,a1 > a2 > … > an > … 2014 A. Asano, Kansai Univ.
  • 66.
    実数の連続性と収束 実数の連続性を述べる公理の,4つめの表現 実数の有界な単調数列は収束する 数列{an}が 「単調増加」とは,a1 < a2 < … < an < … 「単調減少」とは,a1 > a2 > … > an > … 2014 A. Asano, Kansai Univ.
  • 67.
    実数の連続性と収束 実数の連続性を述べる公理の,4つめの表現 実数の有界な単調数列は収束する 数列{an}が 「単調増加」とは,a1 < a2 < … < an < … 「単調減少」とは,a1 > a2 > … > an > … 2014 A. Asano, Kansai Univ.
  • 68.
    実数の連続性と収束 実数の連続性を述べる公理の,4つめの表現 実数の有界な単調数列は収束する 数列{an}が 「単調増加」とは,a1 < a2 < … < an < … 「単調減少」とは,a1 > a2 > … > an > … 有界(このへんに達することはできない) 2014 A. Asano, Kansai Univ.
  • 69.
    実数の連続性と収束 実数の連続性を述べる公理の,4つめの表現 実数の有界な単調数列は収束する 数列{an}が 「単調増加」とは,a1 < a2 < … < an < … 「単調減少」とは,a1 > a2 > … > an > … 有界(このへんに達することはできない) 2014 A. Asano, Kansai Univ. …
  • 70.
    実数の連続性と収束 実数の連続性を述べる公理の,4つめの表現 実数の有界な単調数列は収束する 数列{an}が 「単調増加」とは,a1 < a2 < … < an < … 「単調減少」とは,a1 > a2 > … > an > … 有界(このへんに達することはできない) 2014 A. Asano, Kansai Univ. 単調増加だから つねに増加していくが, 収束する …
  • 71.
  • 72.
    ワイエルシュトラスの定理から証明 有界だから,上限 αが存在するα α′ 2014 A. Asano, Kansai Univ. α より小さい α′ を考えると
  • 73.
    ワイエルシュトラスの定理から証明 有界だから,上限 αが存在する… α α′ 2014 A. Asano, Kansai Univ. α より小さい α′ を考えると
  • 74.
    ワイエルシュトラスの定理から証明 有界だから,上限 αが存在する… α α′ 2014 A. Asano, Kansai Univ. α より小さい α′ を考えると α′ と α の間に来る an がある
  • 75.
    ワイエルシュトラスの定理から証明 有界だから,上限 αが存在する… α α′ 2014 A. Asano, Kansai Univ. α より小さい α′ を考えると α′ と α の間に来る an がある an n 番目
  • 76.
    ワイエルシュトラスの定理から証明 有界だから,上限 αが存在する… α α′ 2014 A. Asano, Kansai Univ. α より小さい α′ を考えると α′ と α の間に来る an がある an n 番目
  • 77.
    ワイエルシュトラスの定理から証明 有界だから,上限 αが存在する… α α′ 2014 A. Asano, Kansai Univ. α より小さい α′ を考えると α′ と α の間に来る an がある an n 番目つまり,
  • 78.
    ワイエルシュトラスの定理から証明 有界だから,上限 αが存在する… α α′ 2014 A. Asano, Kansai Univ. α より小さい α′ を考えると α′ と α の間に来る an がある an n 番目 α α′ an つまり,
  • 79.
    ワイエルシュトラスの定理から証明 有界だから,上限 αが存在する… α α′ ば,Weierstrass の定理により上限α が存在します。このとき, この数列は単調増加ですから,ある番号p 以降のan (n > p) は, あるはずです。つまりα′ < an ! α (n > p) です。よって,α と さい,すなわち|α − an| < α − α′ となります。α′ は,α より小 で,α − α′ を上の収束の定義のε と考えると,{an} はα に収束 2014 A. Asano, Kansai Univ. α より小さい α′ を考えると α′ と α の間に来る an がある an n 番目 α α′ an ことを証明せよ。 きて,ak つまり, = C とおきます。すると,n > k のとき
  • 80.
    ワイエルシュトラスの定理から証明 有界だから,上限 αが存在する… α α′ ば,Weierstrass の定理により上限α が存在します。このとき, この数列は単調増加ですから,ある番号p 以降のan (n > p) は, あるはずです。つまりα′ < an ! α (n > p) です。よって,α と さい,すなわち|α − an| < α − α′ となります。α′ は,α より小 で,α − α′ を上の収束の定義のε と考えると,{an} はα に収束 数列{an} が有界ならば,Weierstrass の定理により上限α が存在します。このとき, なα′ を用意します。この数列は単調増加ですから,ある番号p 以降のan (n > p) は, 一方上限α 以下ではあるはずです。つまりα′ < an ! α (n > p) です。よって,α と α′ の隔たりよりも小さい,すなわち|α − an| < α − α′ となります。α′ は,α より小 α に近くてもよいので,α − α′ を上の収束の定義のε と考えると,{an} はα に収束 ます。■ 2014 A. Asano, Kansai Univ. α より小さい α′ を考えると α′ と α の間に来る an がある an n 番目 α α′ an , lim n→∞ an n! = 0であることを証明せよ。 うな番号k をもってきて,ak k! つまり, = C とおきます。すると,n > k のとき ことを証明せよ。 きて,ak = C とおきます。すると,n > k のとき
  • 81.
    ワイエルシュトラスの定理から証明 有界だから,上限 αが存在する… α α′ ば,Weierstrass の定理により上限α が存在します。このとき, この数列は単調増加ですから,ある番号p 以降のan (n > p) は, あるはずです。つまりα′ < an ! α (n > p) です。よって,α と さい,すなわち|α − an| < α − α′ となります。α′ は,α より小 で,α − α′ を上の収束の定義のε と考えると,{an} はα に収束 数列{an} が有界ならば,Weierstrass の定理により上限α が存在します。このとき, なα′ を用意します。この数列は単調増加ですから,ある番号p 以降のan (n > p) は, 一方上限α 以下ではあるはずです。つまりα′ < an ! α (n > p) です。よって,α と α′ の隔たりよりも小さい,すなわち|α − an| < α − α′ となります。α′ は,α より小 α に近くてもよいので,α − α′ を上の収束の定義のε と考えると,{an} はα に収束 ます。■ 列{an} が有界ならば,Weierstrass の定理により上限α が存α′ を用意します。この数列は単調増加ですから,ある番号p 方上限α 以下ではあるはずです。つまりα′ < an ! α (n > p) の隔たりよりも小さい,すなわち|α − an| < α − α′ となりまに近くてもよいので,α − α′ を上の収束の定義のε と考えるす。■ 2014 A. Asano, Kansai Univ. α より小さい α′ を考えると α′ と α の間に来る an がある an n 番目 α α′ an , lim n→∞ an n! = 0であることを証明せよ。 うな番号k をもってきて,ak k! = C とおきます。すると,n > k のとき ことを証明せよ。 きて,ak = C とおきます。すると,n > k のとき an つまり,
  • 82.
    ワイエルシュトラスの定理から証明 有界だから,上限 αが存在する… α α′ ば,Weierstrass の定理により上限α が存在します。このとき, この数列は単調増加ですから,ある番号p 以降のan (n > p) は, あるはずです。つまりα′ < an ! α (n > p) です。よって,α と さい,すなわち|α − an| < α − α′ となります。α′ は,α より小 で,α − α′ を上の収束の定義のε と考えると,{an} はα に収束 数列{an} が有界ならば,Weierstrass の定理により上限α が存在します。このとき, なα′ を用意します。この数列は単調増加ですから,ある番号p 以降のan (n > p) は, 一方上限α 以下ではあるはずです。つまりα′ < an ! α (n > p) です。よって,α と α′ の隔たりよりも小さい,すなわち|α − an| < α − α′ となります。α′ は,α より小 α に近くてもよいので,α − α′ を上の収束の定義のε と考えると,{an} はα に収束 ます。■ 列{an} が有界ならば,Weierstrass の定理により上限α が存α′ を用意します。この数列は単調増加ですから,ある番号p 方上限α 以下ではあるはずです。つまりα′ < an ! α (n > p) の隔たりよりも小さい,すなわち|α − an| < α − α′ となりまに近くてもよいので,α − α′ を上の収束の定義のε と考えるす。■ 2014 A. Asano, Kansai Univ. α より小さい α′ を考えると α′ と α の間に来る an がある an n 番目 α α′ an , lim n→∞ an n! = 0であることを証明せよ。 うな番号k をもってきて,ak k! = C とおきます。すると,n > k のとき ことを証明せよ。 きて,ak = C とおきます。すると,n > k のとき an α′ はどれだけ α に近くてもよい つまり,
  • 83.
    ワイエルシュトラスの定理から証明 有界だから,上限 αが存在する… α α′ ば,Weierstrass の定理により上限α が存在します。このとき, この数列は単調増加ですから,ある番号p 以降のan (n > p) は, あるはずです。つまりα′ < an ! α (n > p) です。よって,α と さい,すなわち|α − an| < α − α′ となります。α′ は,α より小 で,α − α′ を上の収束の定義のε と考えると,{an} はα に収束 数列{an} が有界ならば,Weierstrass の定理により上限α が存在します。このとき, なα′ を用意します。この数列は単調増加ですから,ある番号p 以降のan (n > p) は, 一方上限α 以下ではあるはずです。つまりα′ < an ! α (n > p) です。よって,α と α′ の隔たりよりも小さい,すなわち|α − an| < α − α′ となります。α′ は,α より小 α に近くてもよいので,α − α′ を上の収束の定義のε と考えると,{an} はα に収束 ます。■ 列{an} が有界ならば,Weierstrass の定理により上限α が存α′ を用意します。この数列は単調増加ですから,ある番号p 方上限α 以下ではあるはずです。つまりα′ < an ! α (n > p) の隔たりよりも小さい,すなわち|α − an| < α − α′ となりまに近くてもよいので,α − α′ を上の収束の定義のε と考えるす。■ 2014 A. Asano, Kansai Univ. α より小さい α′ を考えると α′ と α の間に来る an がある an n 番目 α α′ an , lim n→∞ an n! = 0であることを証明せよ。 うな番号k をもってきて,ak k! = C とおきます。すると,n > k のとき ことを証明せよ。 きて,ak = C とおきます。すると,n > k のとき an α′ はどれだけ α に近くてもよい これをε( > 0)と考えると つまり,
  • 84.
    ワイエルシュトラスの定理から証明 有界だから,上限 αが存在する… α α′ ば,Weierstrass の定理により上限α が存在します。このとき, この数列は単調増加ですから,ある番号p 以降のan (n > p) は, あるはずです。つまりα′ < an ! α (n > p) です。よって,α と さい,すなわち|α − an| < α − α′ となります。α′ は,α より小 で,α − α′ を上の収束の定義のε と考えると,{an} はα に収束 数列{an} が有界ならば,Weierstrass の定理により上限α が存在します。このとき, なα′ を用意します。この数列は単調増加ですから,ある番号p 以降のan (n > p) は, 一方上限α 以下ではあるはずです。つまりα′ < an ! α (n > p) です。よって,α と α′ の隔たりよりも小さい,すなわち|α − an| < α − α′ となります。α′ は,α より小 α に近くてもよいので,α − α′ を上の収束の定義のε と考えると,{an} はα に収束 ます。■ 列{an} が有界ならば,Weierstrass の定理により上限α が存α′ を用意します。この数列は単調増加ですから,ある番号p 方上限α 以下ではあるはずです。つまりα′ < an ! α (n > p) の隔たりよりも小さい,すなわち|α − an| < α − α′ となりまに近くてもよいので,α − α′ を上の収束の定義のε と考えるす。■ 2014 A. Asano, Kansai Univ. α より小さい α′ を考えると α′ と α の間に来る an がある an n 番目 α α′ an , lim n→∞ an n! = 0であることを証明せよ。 うな番号k をもってきて,ak k! = C とおきます。すると,n > k のとき ことを証明せよ。 きて,ak = C とおきます。すると,n > k のとき an α′ はどれだけ α に近くてもよい これをε( > 0)と考えると ε つまり,
  • 85.
    ワイエルシュトラスの定理から証明 有界だから,上限 αが存在する… α α′ ば,Weierstrass の定理により上限α が存在します。このとき, この数列は単調増加ですから,ある番号p 以降のan (n > p) は, あるはずです。つまりα′ < an ! α (n > p) です。よって,α と さい,すなわち|α − an| < α − α′ となります。α′ は,α より小 で,α − α′ を上の収束の定義のε と考えると,{an} はα に収束 数列{an} が有界ならば,Weierstrass の定理により上限α が存在します。このとき, なα′ を用意します。この数列は単調増加ですから,ある番号p 以降のan (n > p) は, 一方上限α 以下ではあるはずです。つまりα′ < an ! α (n > p) です。よって,α と α′ の隔たりよりも小さい,すなわち|α − an| < α − α′ となります。α′ は,α より小 α に近くてもよいので,α − α′ を上の収束の定義のε と考えると,{an} はα に収束 ます。■ 列{an} が有界ならば,Weierstrass の定理により上限α が存α′ つまり, を用意します。この数列は単調増加ですから,ある番号p 方上限α 以下ではあるはずです。つまりα′ < an ! α (n > p) の隔たりよりも小さいε ,すなわち|α − an| < α − α′ となりまに近くてもよいので,α − α′ を上の収束の定義のε と考えるす。■ 2014 A. Asano, Kansai Univ. α より小さい α′ を考えると α′ と α の間に来る an がある an n 番目 α α′ an , lim n→∞ an n! = 0であること証明せよ。 うな番号k をもってきて,ak k! = C とおきます。すると,n > k のとき ことを証明せよ。 きて,ak = C とおきます。すると,n > k のとき an α′ はどれだけ α に近くてもよい これをε( > 0)と考えると α からの隔たり ε をどんなに小さく設定しても, そこに入る an がある
  • 86.
    ワイエルシュトラスの定理から証明 有界だから,上限 αが存在する… α α′ ば,Weierstrass の定理により上限α が存在します。このとき, この数列は単調増加ですから,ある番号p 以降のan (n > p) は, あるはずです。つまりα′ < an ! α (n > p) です。よって,α と さい,すなわち|α − an| < α − α′ となります。α′ は,α より小 で,α − α′ を上の収束の定義のε と考えると,{an} はα に収束 数列{an} が有界ならば,Weierstrass の定理により上限α が存在します。このとき, なα′ を用意します。この数列は単調増加ですから,ある番号p 以降のan (n > p) は, 一方上限α 以下ではあるはずです。つまりα′ < an ! α (n > p) です。よって,α と α′ の隔たりよりも小さい,すなわち|α − an| < α − α′ となります。α′ は,α より小 α に近くてもよいので,α − α′ を上の収束の定義のε と考えると,{an} はα に収束 ます。■ 列{an} が有界ならば,Weierstrass の定理により上限α が存α′ つまり, を用意します。この数列は単調増加ですから,ある番号p 方上限α 以下ではあるはずです。つまりα′ < an ! α (n > p) の隔たりよりも小さいε ,すなわち|α − an| < α − α′ となりまに近くてもよいので,α − α′ を上の収束の定義のε と考えるす。■ 2014 A. Asano, Kansai Univ. α より小さい α′ を考えると α′ と α の間に来る an がある an n 番目 α α′ an , lim n→∞ an n! = 0であること証明せよ。 うな番号k をもってきて,ak k! = C とおきます。すると,n > k のとき ことを証明せよ。 きて,ak = C とおきます。すると,n > k のとき an α′ はどれだけ α に近くてもよい これをε( > 0)と考えると α からの隔たり ε をどんなに小さく設定しても, そこに入る an がある {an} は α に収束する
  • 87.
  • 88.
    A. Asano, KansaiUniv. 数列の収束に関する例題
  • 89.
    例題 a >0 のとき 例題 a > のとき, lim n→∞ = C とおan n! 2014 A. Asano, Kansai Univ. an n! = 0であることを証明せよ。 k > 2a であるような番号k をもってきて,ak k! = ak k! × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a n = C × で,k > 2a ですから an n! < C × a 2a + 1 × a 2a + 2 × ! "1 n−k C · 2k を証明せよ。
  • 90.
    例題 a >0 のとき 例題 a > のとき, lim n→∞ = C とおan n! と置く。番号 k は,k > 2a であるとする。 2014 A. Asano, Kansai Univ. an n! = 0であることを証明せよ。 k > 2a であるような番号k をもってきて,ak k! = ak k! × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a n = C × で,k > 2a ですから an n! < C × a 2a + 1 × a 2a + 2 × ! "1 n−k C · 2k を証明せよ。 ! 小さい,すなわち|α − an| < α − α′ となります。α′ は,α より小 ので,α − α′ を上の収束の定義のε と考えると,{an} はα に収束 ることを証明せよ。 てきて,ak k! = C とおきます。すると,n > k のとき × · · · × a n = C × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a k + (n − k) (4) a 2a + 1 × a 2a + 2 × · · · × a 2a + (n − k) ! 1 2 "n−k = C · 2k 2n < C · 2k n (5) (小さな)正の数ε をもってきて,n > C · 2k ε となるn を考える an
  • 91.
    例題 a >0 のとき 例題 a > のとき, lim n→∞ = C とおan n! と置く。番号 k は,k > 2a であるとする。 n > k となる番号 n について, 2014 A. Asano, Kansai Univ. an n! = 0であることを証明せよ。 k > 2a であるような番号k をもってきて,ak k! = ak k! × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a n = C × で,k > 2a ですから an n! < C × a 2a + 1 × a 2a + 2 × ! "1 n−k C · 2k を証明せよ。 ! 小さい,すなわち|α − an| < α − α′ となります。α′ は,α より小 ので,α − α′ を上の収束の定義のε と考えると,{an} はα に収束 ることを証明せよ。 てきて,ak k! = C とおきます。すると,n > k のとき × · · · × a n = C × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a k + (n − k) (4) a 2a + 1 × a 2a + 2 × · · · × a 2a + (n − k) ! 1 2 "n−k = C · 2k 2n < C · 2k n (5) (小さな)正の数ε をもってきて,n > C · 2k ε となるn を考える an
  • 92.
    例題 a >0 のとき 単調に増加する数列{an} が有界ならば,Weierstrass の定理により上限α が存在α′ 例題 < α となるようなα′ を用意します。この数列は単調増加ですから,ある番号p 以α′ よりも大きく,一方上限α 以下ではあるはずです。つまりα′ < an ! α (n > p) でan の隔たりはとの隔たりよりも小さい,すなわちとなりますさけれa ば> α のとα′ き, |α − an| < α − α′ どれだけα に近くてもlim よいので,α − α′ を上の収束の定義のε と考えるとすることがわかります。■ n→∞ 例題 = C とおan n! と置く。番号 k は,k > 2a であるとする。 a > 0 のとき, lim n > k となる番号 n について, = C とおきます。すると,n > k のan n! 2014 A. Asano, Kansai Univ. an n! = 0であることを証明せよ。 k > 2a であるような番号k をもってきて,ak k! = ak k! × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a n = C × で,k > 2a ですから an n! < C × a 2a + 1 × a 2a + 2 × ! "1 n−k C · 2k を証明せよ。 ! 小さい,すなわち|α − an| < α − α′ となります。α′ は,α より小 ので,α − α′ を上の収束の定義のε と考えると,{an} はα に収束 ることを証明せよ。 てきて,ak k! = C とおきます。すると,n > k のとき × · · · × a n = C × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a k + (n − k) (4) a 2a + 1 × a 2a + 2 × · · · × a 2a + (n − k) ! 1 2 "n−k = C · 2k 2n < C · 2k n (5) (小さな)正の数ε をもってきて,n > C · 2k ε となるn を考える an n→∞ an n! = 0であることを証明せよ。 k > 2a であるようなk をもってきak k! = ak k! × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a n = C × a k + 1 × a k + 2 × · · · × k + で,k > 2a ですから an n! < C × a 2a + 1 × a 2a + 2 × · · · × a 2a + (n − k) < C × ! 1 "n−k = C · 2k < C · 2k
  • 93.
    例題 a >0 のとき 単調に増加する数列{an} が有界ならば,Weierstrass の定理により上限α が存在α′ 例題 < α となるようなα′ を用意します。この数列は単調増加ですから,ある番号p 以α′ 界ならば,Weierstrass の定理により上限α が存在します。このとき, ます。この数列は単調増加ですから,ある番号p 以降のan (n > p) は, 下ではあるはずです。つまりα′ < an ! α (n > p) です。よって,α と りも小さい,すなわち|α − an| < α − α′ となります。α′ は,α より小 よいので,α − α′ を上の収束の定義のε と考えると,{an} はα に収束 よりも大きく,一方上限α 以下ではあるはずです。つまりα′ < an ! α (n > p) でan の隔たりはとの隔たりよりも小さい,すなわちとなりますさけれa ば> α のとα′ き, |α − an| < α − α′ どれだけα に近くてもlim よいので,α − α′ を上の収束の定義のε と考えるとすることがわかります。■ n→∞ 例題 = C とおan n! と置く。番号 k は,k > 2a であるとする。 a > 0 のとき, lim n > k となる番号 n について, = C とおきます。すると,n > k のan n! 2014 A. Asano, Kansai Univ. an n! = 0であることを証明せよ。 k > 2a であるような番号k をもってきて,ak k! = ak k! × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a n = C × で,k > 2a ですから an n! < C × a 2a + 1 × a 2a + 2 × ! "1 n−k C · 2k を証明せよ。 ! 小さい,すなわち|α − an| < α − α′ となります。α′ は,α より小 ので,α − α′ を上の収束の定義のε と考えると,{an} はα に収束 ることを証明せよ。 てきて,ak k! = C とおきます。すると,n > k のとき × · · · × a n = C × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a k + (n − k) (4) a 2a + 1 × a 2a + 2 × · · · × a 2a + (n − k) ! 1 2 "n−k = C · 2k 2n < C · 2k n (5) (小さな)正の数ε をもってきて,n > C · 2k ε となるn を考える an n→∞ an n! = 0であることを証明せよ。 k > 2a であるようなk をもってきak k! = ak k! × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a n = C × a k + 1 × a k + 2 × · · · × k + で,k > 2a ですから an n! < C × a 2a + 1 × a 2a + 2 × · · · × a 2a + (n − k) < C × ! 1 "n−k = C · 2k < C · 2k 0であることを証明せよ。 もってきて,ak k! = C とおきます。すると,n > k のとき a k + 2 × · · · × a n = C × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a k + (n − k) (4) C × a × a × · · · × a
  • 94.
    an n! 例題 n > k となる番号 n について, a > 0 のとき, lim n→∞ = 0であることを証明せよ。 であることを証明せよ。 k > 2a であるようなk をもってきak = C とおきます。すると,n > k のan n! ってきて,ak 2014 A. Asano, Kansai Univ. k! = ak k! × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a n = C × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a k + (n で,k > 2a ですから an n! < C × a 2a + 1 × a 2a + 2 × · · · × a 2a + (n − k) < C × ! 1 2 "n−k = C · 2k 2n < C · 2k n とすることができます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > C · 2k ε と,上の式に代入してan n! < ε となります。すなわち,an n! は0 に収束します。■ 関数の極限 k! = C とおきます。すると,n > k のとき a + 2 × · · · × a n = C × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a k + (n − k) (4) C × a 2a + 1 × a 2a + 2 × · · · × a 2a + (n − k) C × ! 1 2 "n−k = C · 2k 2n < C · 2k n (5) ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > C · 2k ε となるn を考える なります。すなわち,an n! は0 に収束します。■
  • 95.
    an n! 例題 n > k となる番号 n について, a > 0 のとき, lim n→∞ = 0であることを証明せよ。 であることを証明せよ。 k > 2a であるようなk をもってきak = C とおきます。すると,n > k のan n! ってきて,ak 2014 A. Asano, Kansai Univ. k! = ak k! × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a n = C × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a k + (n で,k > 2a ですから an n! < C × a 2a + 1 × a 2a + 2 × · · · × a 2a + (n − k) < C × ! 1 2 "n−k = C · 2k 2n < C · 2k n とすることができます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > C · 2k ε と,上の式に代入してan n! < ε となります。すなわち,an n! は0 に収束します。■ 関数の極限 k! = C とおきます。すると,n > k のとき a + 2 × · · · × a n = C × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a k + (n − k) (4) C × a 2a + 1 × a 2a + 2 × · · · × a 2a + (n − k) C × ! 1 2 "n−k = C · 2k 2n < C · 2k n (5) ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > C · 2k ε となるn を考える なります。すなわち,an n! は0 に収束します。■ k > 2a なので
  • 96.
    an n! かります。■ 例題 n > k となる番号 n について, a > 0 のとき, lim n→∞ = 0であることを証明せよ。 であることを証明せよ。 k > 2a であるようなk をもってきak an n! = C とおきます。すると,n > k のan n! とき, lim n→∞ ってきて,ak = 0であること証明せよ。 るような番号k をもってきて,ak 2014 A. Asano, Kansai Univ. k! = ak k! × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a n = C × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a k + (n で,k > 2a ですから an n! < C × a 2a + 1 × a 2a + 2 × · · · × a 2a + (n − k) < C × ! 1 2 "n−k = C · 2k 2n < C · 2k n とすることができます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > C · 2k ε と,上の式に代入してan n! < ε となります。すなわち,an n! は0 に収束します。■ 関数の極限 k! = C とおきます。すると,n > k のとき a + 2 × · · · × a n = C × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a k + (n − k) (4) C × a 2a + 1 × a 2a + 2 × · · · × a 2a + (n − k) C × ! 1 2 "n−k = C · 2k 2n < C · 2k n (5) ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > C · 2k ε となるn を考える なります。すなわち,an n! は0 に収束します。■ k > 2a なので k! = C とおきます。すると,n > k のとき = ak k! × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a n = C × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a k + (n − k) すから an n! < C × a 2a + 1 × a 2a + 2 × · · · × a 2a + (n − k) < C × ! 1 2 "n−k = C · 2k 2n < C · 2k n できます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > C · 2k ε となるn を考え代入してan n! < ε となります。すなわち,an n! は0 に収束します。■
  • 97.
    an n! かります。■ 例題 n > k となる番号 n について, a > 0 のとき, lim n→∞ = 0であることを証明せよ。 であることを証明せよ。 k > 2a であるようなk をもってきak an n! = C とおきます。すると,n > k のan n! とき, lim n→∞ ってきて,ak = 0であること証明せよ。 るような番号k をもってきて,ak 2014 A. Asano, Kansai Univ. k! = ak k! × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a n = C × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a k + (n で,k > 2a ですから an n! < C × a 2a + 1 × a 2a + 2 × · · · × a 2a + (n − k) < C × ! 1 2 "n−k = C · 2k 2n < C · 2k n とすることができます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > C · 2k ε と,上の式に代入してan n! < ε となります。すなわち,an n! は0 に収束します。■ 関数の極限 k! = C とおきます。すると,n > k のとき a + 2 × · · · × a n = C × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a k + (n − k) (4) C × a 2a + 1 × a 2a + 2 × · · · × a 2a + (n − k) C × ! 1 2 "n−k = C · 2k 2n < C · 2k n (5) ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > C · 2k ε となるn を考える なります。すなわち,an n! は0 に収束します。■ k > 2a なので k! = C とおきます。すると,n > k のとき = ak k! × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a n = C × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a k + (n − k) すから an n! < C × a 2a + 1 × a 2a + 2 × · · · × a 2a + (n − k) < C × ! 1 2 "n−k = C · 2k 2n < C · 2k n できます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > C · 2k ε となるn を考え代入してan n! < ε となります。すなわち,an n! は0 に収束します。■
  • 98.
    an n! かります。■ 例題 n > k となる番号 n について, a > 0 のとき, lim n→∞ = 0であることを証明せよ。 であることを証明せよ。 k > 2a であるようなk をもってきak an n! = C とおきます。すると,n > k のan n! とき, lim n→∞ ってきて,ak = 0であること証明せよ。 るような番号k をもってきて,ak 2014 A. Asano, Kansai Univ. k! = ak k! × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a n = C × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a k + (n で,k > 2a ですから an n! < C × a 2a + 1 × a 2a + 2 × · · · × a 2a + (n − k) < C × ! 1 2 "n−k = C · 2k 2n < C · 2k n とすることができます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > C · 2k ε と,上の式に代入してan n! < ε となります。すなわち,an n! は0 に収束します。■ 関数の極限 k! = C とおきます。すると,n > k のとき a + 2 × · · · × a n = C × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a k + (n − k) (4) C × a 2a + 1 × a 2a + 2 × · · · × a 2a + (n − k) C × ! 1 2 "n−k = C · 2k 2n < C · 2k n (5) ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > C · 2k ε となるn を考える なります。すなわち,an n! は0 に収束します。■ k > 2a なので k! = C とおきます。すると,n > k のとき = ak k! × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a n = C × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a k + (n − k) すから an n! < C × a 2a + 1 × a 2a + 2 × · · · × a 2a + (n − k) < C × ! 1 2 "n−k = C · 2k 2n < C · 2k n できます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > C · 2k ε となるn を考え代入してan n! < ε となります。すなわち,an n! は0 に収束します。■
  • 99.
    an n! かります。■ 例題 n > k となる番号 n について, a > 0 のとき, lim n→∞ = 0であることを証明せよ。 であることを証明せよ。 k > 2a であるようなk をもってきak an n! = C とおきます。すると,n > k のan n! とき, lim n→∞ ってきて,ak = 0であること証明せよ。 るような番号k をもってきて,ak 2014 A. Asano, Kansai Univ. k! = ak k! × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a n = C × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a k + (n で,k > 2a ですから an n! < C × a 2a + 1 × a 2a + 2 × · · · × a 2a + (n − k) < C × ! 1 2 "n−k = C · 2k 2n < C · 2k n とすることができます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > C · 2k ε と,上の式に代入してan n! < ε となります。すなわち,an n! は0 に収束します。■ 関数の極限 k! = C とおきます。すると,n > k のとき a + 2 × · · · × a n = C × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a k + (n − k) (4) C × a 2a + 1 × a 2a + 2 × · · · × a 2a + (n − k) C × ! 1 2 "n−k = C · 2k 2n < C · 2k n (5) ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > C · 2k ε となるn を考える なります。すなわち,an n! は0 に収束します。■ k > 2a なので k! = C とおきます。すると,n > k のとき = ak k! × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a n = C × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a k + (n − k) すから an n! < C × a 2a + 1 × a 2a + 2 × · · · × a 2a + (n − k) < C × ! 1 2 "n−k = C · 2k 2n < C · 2k n できます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > C · 2k ε となるn を考え代入してan n! < ε となります。すなわち,an n! は0 に収束します。■
  • 100.
    an n! かります。■ 例題 n > k となる番号 n について, a > 0 のとき, lim n→∞ = 0であることを証明せよ。 であることを証明せよ。 k > 2a であるようなk をもってきak an n! = C とおきます。すると,n > k のan n! とき, lim n→∞ ってきて,ak = 0であること証明せよ。 るような番号k をもってきて,ak 2014 A. Asano, Kansai Univ. k! = ak k! × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a n = C × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a k + (n で,k > 2a ですから an n! < C × a 2a + 1 × a 2a + 2 × · · · × a 2a + (n − k) < C × ! 1 2 "n−k = C · 2k 2n < C · 2k n とすることができます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > C · 2k ε と,上の式に代入してan n! < ε となります。すなわち,an n! は0 に収束します。■ 関数の極限 k! = C とおきます。すると,n > k のとき a + 2 × · · · × a n = C × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a k + (n − k) (4) C × a 2a + 1 × a 2a + 2 × · · · × a 2a + (n − k) C × ! 1 2 "n−k = C · 2k 2n < C · 2k n (5) ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > C · 2k ε となるn を考える なります。すなわち,an n! は0 に収束します。■ k > 2a なので k! = C とおきます。すると,n > k のとき = ak k! × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a n = C × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a k + (n − k) すから an n! < C × a 2a + 1 × a 2a + 2 × · · · × a 2a + (n − k) < C × ! 1 2 "n−k = C · 2k 2n < C · 2k n できます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > C · 2k ε となるn を考え代入してan n! < ε となります。すなわち,an n! は0 に収束します。■
  • 101.
    − ,{an} かります。■ an n! かります。■ 例題 n > k となる番号 n について, a > 0 のとき, lim n→∞ = 0であることを証明せよ。 であることを証明せよ。 k > 2a であるようなk をもってきak an n! = C とおきます。すると,n > k のan n! とき, lim n→∞ ってきて,ak = 0であること証明せよ。 るような番号k をもってきて,ak 2014 A. Asano, Kansai Univ. k! = ak k! × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a n = C × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a k + (n で,k > 2a ですから an n! < C × a 2a + 1 × a 2a + 2 × · · · × a 2a + (n − k) < C × ! 1 2 "n−k = C · 2k 2n < C · 2k n とすることができます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > C · 2k ε と,上の式に代入してan n! < ε となります。すなわち,an n! は0 に収束します。■ 関数の極限 k! = C とおきます。すると,n > k のとき a + 2 × · · · × a n = C × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a k + (n − k) (4) C × a 2a + 1 × a 2a + 2 × · · · × a 2a + (n − k) C × ! 1 2 "n−k = C · 2k 2n < C · 2k n (5) ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > C · 2k ε となるn を考える なります。すなわち,an n! は0 に収束します。■ k > 2a なので k! = C とおきます。すると,n > k のとき = ak k! × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a n = C × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a k + (n − k) すから an n! < C × a 2a + 1 × a 2a + 2 × · · · × a 2a + (n − k) < C × ! 1 2 "n−k = C · 2k 2n < C · 2k n できます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > C · 2k ε となるn を考え代入してan n! < ε となります。すなわち,an n! は0 に収束します。■ とき, lim n→∞ an n! = 0であることを証明せよ。 るような番号k をもってきて,ak k! = C とおきます。すると,n > k のとき an n! = ak k! × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a n = C × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a k + (n − k) (4) すから an n! < C × a 2a + 1 × a 2a + 2 × · · · × a 2a + (n − k) < C × ! 1 2 "n−k = C · 2k 2n < C · 2k n (5) できます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > C · 2k ε となるn を考える 代入してan n! < ε となります。すなわち,an n! は0 に収束します。■
  • 102.
    − ,{an} かります。■ an n! かります。■ 例題 n > k となる番号 n について, a > 0 のとき, lim n→∞ = 0であることを証明せよ。 であることを証明せよ。 k > 2a であるようなk をもってきak an n! = C とおきます。すると,n > k のan n! とき, lim n→∞ ってきて,ak = 0であること証明せよ。 るような番号k をもってきて,ak 2014 A. Asano, Kansai Univ. k! = ak k! × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a n = C × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a k + (n で,k > 2a ですから an n! < C × a 2a + 1 × a 2a + 2 × · · · × a 2a + (n − k) < C × ! 1 2 "n−k = C · 2k 2n < C · 2k n とすることができます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > C · 2k ε と,上の式に代入してan n! < ε となります。すなわち,an n! は0 に収束します。■ 関数の極限 k! = C とおきます。すると,n > k のとき a + 2 × · · · × a n = C × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a k + (n − k) (4) C × a 2a + 1 × a 2a + 2 × · · · × a 2a + (n − k) C × ! 1 2 "n−k = C · 2k 2n < C · 2k n (5) ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > C · 2k ε となるn を考える なります。すなわち,an n! は0 に収束します。■ k > 2a なので k! = C とおきます。すると,n > k のとき = ak k! × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a n = C × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a k + (n − k) すから an n! < C × a 2a + 1 × a 2a + 2 × · · · × a 2a + (n − k) < C × ! 1 2 "n−k = C · 2k 2n < C · 2k n できます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > C · 2k ε となるn を考え代入してan n! < ε となります。すなわち,an n! は0 に収束します。■ とき, lim n→∞ an n! = 0であることを証明せよ。 るような番号k をもってきて,ak k! = C とおきます。すると,n > k のとき an n! = ak k! × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a n = C × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a k + (n − k) (4) すから an n! < C × a 2a + 1 × a 2a + 2 × · · · × a 2a + (n − k) < C × ! 1 2 "n−k = C · 2k 2n < C · 2k n (5) できます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > C · 2k ε となるn を考える 代入してan n! < ε となります。すなわち,an n! は0 に収束します。■
  • 103.
    − ,{an} かります。■ an n! かります。■ 例題 n > k となる番号 n について, a > 0 のとき, lim n→∞ = 0であることを証明せよ。 であることを証明せよ。 k > 2a であるようなk をもってきak an n! = C とおきます。すると,n > k のan n! とき, lim n→∞ ってきて,ak = 0であること証明せよ。 るような番号k をもってきて,ak 2014 A. Asano, Kansai Univ. k! = ak k! × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a n = C × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a k + (n で,k > 2a ですから an n! < C × a 2a + 1 × a 2a + 2 × · · · × a 2a + (n − k) < C × ! 1 2 "n−k = C · 2k 2n < C · 2k n とすることができます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > C · 2k ε と,上の式に代入してan n! < ε となります。すなわち,an n! は0 に収束します。■ 関数の極限 k! = C とおきます。すると,n > k のとき a + 2 × · · · × a n = C × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a k + (n − k) (4) C × a 2a + 1 × a 2a + 2 × · · · × a 2a + (n − k) C × ! 1 2 "n−k = C · 2k 2n < C · 2k n (5) ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > C · 2k ε となるn を考える なります。すなわち,an n! は0 に収束します。■ k > 2a なので k! = C とおきます。すると,n > k のとき = ak k! × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a n = C × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a k + (n − k) すから an n! < C × a 2a + 1 × a 2a + 2 × · · · × a 2a + (n − k) < C × ! 1 2 "n−k = C · 2k 2n < C · 2k n できます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > C · 2k ε となるn を考え代入してan n! < ε となります。すなわち,an n! は0 に収束します。■ とき, lim n→∞ an n! = 0であることを証明せよ。 るような番号k をもってきて,ak k! = C とおきます。すると,n > k のとき an n! = ak k! × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a n = C × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a k + (n − k) (4) すから an n! < C × a 2a + 1 × a 2a + 2 × · · · × a 2a + (n − k) < C × ! 1 2 "n−k = C · 2k 2n < C · 2k n (5) できます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > C · 2k ε となるn を考える 代入してan n! < ε となります。すなわち,an n! は0 に収束します。■
  • 104.
    − ,{an} かります。■ an n! かります。■ 例題 n > k となる番号 n について, a > 0 のとき, lim n→∞ = 0であることを証明せよ。 であることを証明せよ。 k > 2a であるようなk をもってきak an n! = C とおきます。すると,n > k のan n! とき, lim n→∞ ってきて,ak = 0であること証明せよ。 るような番号k をもってきて,ak 2014 A. Asano, Kansai Univ. k! = ak k! × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a n = C × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a k + (n で,k > 2a ですから an n! < C × a 2a + 1 × a 2a + 2 × · · · × a 2a + (n − k) < C × ! 1 2 "n−k = C · 2k 2n < C · 2k n とすることができます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > C · 2k ε と,上の式に代入してan n! < ε となります。すなわち,an n! は0 に収束します。■ 関数の極限 k! = C とおきます。すると,n > k のとき a + 2 × · · · × a n = C × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a k + (n − k) (4) C × a 2a + 1 × a 2a + 2 × · · · × a 2a + (n − k) C × ! 1 2 "n−k = C · 2k 2n < C · 2k n (5) ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > C · 2k ε となるn を考える なります。すなわち,an n! は0 に収束します。■ k > 2a なので k! = C とおきます。すると,n > k のとき = ak k! × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a n = C × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a k + (n − k) すから an n! < C × a 2a + 1 × a 2a + 2 × · · · × a 2a + (n − k) < C × ! 1 2 "n−k = C · 2k 2n < C · 2k n できます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > C · 2k ε となるn を考え代入してan n! < ε となります。すなわち,an n! は0 に収束します。■ とき, lim n→∞ an n! = 0であることを証明せよ。 るような番号k をもってきて,ak k! = C とおきます。すると,n > k のとき an n! = ak k! × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a n = C × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a k + (n − k) (4) すから an n! < C × a 2a + 1 × a 2a + 2 × · · · × a 2a + (n − k) < C × ! 1 2 "n−k = C · 2k 2n < C · 2k n (5) できます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > C · 2k ε となるn を考える 代入してan n! < ε となります。すなわち,an n! は0 に収束します。■
  • 105.
    − ,{an} かります。■ れだけα に近くてもよいので,α − α′ を上の収束の定義のε と考えると,{an} はα に収束 わかります。■ an n! かります。■ 例題 n > k となる番号 n について, a > 0 のとき, lim n→∞ = 0であることを証明せよ。 であることを証明せよ。 k > 2a であるようなk をもってきak an n! = C とおきます。すると,n > k のan n! とき, lim n→∞ ってきて,ak = 0であること証明せよ。 るような番号k をもってきて,ak 2014 A. Asano, Kansai Univ. k! = ak k! × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a n = C × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a k + (n で,k > 2a ですから an n! < C × a 2a + 1 × a 2a + 2 × · · · × a 2a + (n − k) < C × ! 1 2 "n−k = C · 2k 2n < C · 2k n とすることができます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > C · 2k ε と,上の式に代入してan n! < ε となります。すなわち,an n! は0 に収束します。■ 関数の極限 k! = C とおきます。すると,n > k のとき a + 2 × · · · × a n = C × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a k + (n − k) (4) C × a 2a + 1 × a 2a + 2 × · · · × a 2a + (n − k) C × ! 1 2 "n−k = C · 2k 2n < C · 2k n (5) ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > C · 2k ε となるn を考える なります。すなわち,an n! は0 に収束します。■ k > 2a なので k! = C とおきます。すると,n > k のとき = ak k! × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a n = C × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a k + (n − k) すから an n! < C × a 2a + 1 × a 2a + 2 × · · · × a 2a + (n − k) < C × ! 1 2 "n−k = C · 2k 2n < C · 2k n できます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > C · 2k ε となるn を考え代入してan n! < ε となります。すなわち,an n! は0 に収束します。■ とき, lim n→∞ an n! = 0であることを証明せよ。 るような番号k をもってきて,ak k! = C とおきます。すると,n > k のとき an n! = ak k! × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a n = C × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a k + (n − k) (4) すから an n! < C a 2a + 1 < C ! 1 2 "k (5) できます。そこで,ある(ε n > C 2k ε なるn を考える 代入してan n! < ε となります。すなわち,an n! は0 のとき, lim n→∞ an n! = 0であることを証明せよ。 あるような番号k をもってきk! = C n > k き an n! = ak k! × a k + 1 × a k + 2 a k + (n k) (4) ですから an n! < C × a 2a + 1 × a 2a + 2 × · · · × a 2a + (n − k) < C × ! 1 2 "n−k = C · 2k 2n < C · 2k n (5) ができます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > C · 2k ε となるn を考える に代入してan n! < ε となりan n! 0 に収束します。■
  • 106.
    − ,{an} かります。■ れだけα に近くてもよいので,α − α′ を上の収束の定義のε と考えると,{an} はα に収束 わかります。■ an n! かります。■ 例題 n > k となる番号 n について, a > 0 のとき, lim n→∞ = 0であることを証明せよ。 であることを証明せよ。 k > 2a であるようなk をもってきak an n! = C とおきます。すると,n > k のan n! とき, lim n→∞ ってきて,ak = 0であること証明せよ。 るような番号k をもってきて,ak 2014 A. Asano, Kansai Univ. k! = ak k! × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a n = C × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a k + (n で,k > 2a ですから an n! < C × a 2a + 1 × a 2a + 2 × · · · × a 2a + (n − k) < C × ! 1 2 "n−k = C · 2k 2n < C · 2k n とすることができます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > C · 2k ε と,上の式に代入してan n! < ε となります。すなわち,an n! は0 に収束します。■ 関数の極限 k! = C とおきます。すると,n > k のとき a + 2 × · · · × a n = C × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a k + (n − k) (4) C × a 2a + 1 × a 2a + 2 × · · · × a 2a + (n − k) C × ! 1 2 "n−k = C · 2k 2n < C · 2k n (5) ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > C · 2k ε となるn を考える なります。すなわち,an n! は0 に収束します。■ k > 2a なので k! = C とおきます。すると,n > k のとき = ak k! × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a n = C × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a k + (n − k) すから an n! < C × a 2a + 1 × a 2a + 2 × · · · × a 2a + (n − k) < C × ! 1 2 "n−k = C · 2k 2n < C · 2k n できます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > C · 2k ε となるn を考え代入してan n! < ε となります。すなわち,an n! は0 に収束します。■ とき, lim n→∞ an n! = 0であることを証明せよ。 るような番号k をもってきて,ak k! = C とおきます。すると,n > k のとき an n! = ak k! × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a n = C × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a k + (n − k) (4) すから an n! < C a 2a + 1 < C ! 1 2 "k (5) できます。そこで,ある(ε n > C 2k ε なるn を考える 代入してan n! < ε となります。すなわち,an n! は0 のとき, lim n→∞ an n! = 0であることを証明せよ。 あるような番号k をもってきk! = C n > k き an n! = ak k! × a k + 1 × a k + 2 a k + (n k) (4) ですから an n! < C × a 2a + 1 × a 2a + 2 × · · · × a 2a + (n − k) < C × ! 1 2 "n−k = C · 2k 2n < C · 2k n (5) ができます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > C · 2k ε となるn を考える に代入してan n! < ε となりan n! 0 に収束します。■
  • 107.
    − ,{an} かります。■ れだけα に近くてもよいので,α − α′ を上の収束の定義のε と考えると,{an} はα に収束 わかります。■ an n! かります。■ 例題 n > k となる番号 n について, a > 0 のとき, lim n→∞ = 0であることを証明せよ。 であることを証明せよ。 k > 2a であるようなk をもってきak an n! = C とおきます。すると,n > k のan n! とき, lim n→∞ ってきて,ak = 0であること証明せよ。 るような番号k をもってきて,ak 2014 A. Asano, Kansai Univ. k! = ak k! × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a n = C × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a k + (n で,k > 2a ですから an n! < C × a 2a + 1 × a 2a + 2 × · · · × a 2a + (n − k) < C × ! 1 2 "n−k = C · 2k 2n < C · 2k n とすることができます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > C · 2k ε と,上の式に代入してan n! < ε となります。すなわち,an n! は0 に収束します。■ 関数の極限 k! = C とおきます。すると,n > k のとき a + 2 × · · · × a n = C × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a k + (n − k) (4) C × a 2a + 1 × a 2a + 2 × · · · × a 2a + (n − k) C × ! 1 2 "n−k = C · 2k 2n < C · 2k n (5) ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > C · 2k ε となるn を考える なります。すなわち,an n! は0 に収束します。■ k > 2a なので k! = C とおきます。すると,n > k のとき = ak k! × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a n = C × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a k + (n − k) すから an n! < C × a 2a + 1 × a 2a + 2 × · · · × a 2a + (n − k) < C × ! 1 2 "n−k = C · 2k 2n < C · 2k n できます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > C · 2k ε となるn を考え代入してan n! < ε となります。すなわち,an n! は0 に収束します。■ とき, lim n→∞ an n! = 0であることを証明せよ。 るような番号k をもってきて,ak k! = C とおきます。すると,n > k のとき an n! = ak k! × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a n = C × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a k + (n − k) (4) すから an n! < C a 2a + 1 < C ! 1 2 "k (5) できます。そこで,ある(ε n > C 2k ε なるn を考える 代入してan n! < ε となります。すなわち,an n! は0 のとき, lim n→∞ an n! = 0であることを証明せよ。 あるような番号k をもってきk! = C n > k き an n! = ak k! × a k + 1 × a k + 2 a k + (n k) (4) ですから an n! < C × a 2a + 1 × a 2a + 2 × · · · × a 2a + (n − k) < C × ! 1 2 "n−k = C · 2k 2n < C · 2k n (5) ができます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > C · 2k ε となるn を考える に代入してan n! < ε となりan n! 0 に収束します。■
  • 108.
    − ,{an} かります。■ れだけα に近くてもよいので,α − α′ を上の収束の定義のε と考えると,{an} はα に収束 わかります。■ an n! かります。■ 例題 n > k となる番号 n について, a > 0 のとき, lim わち|α − an| < α − α′ となります。α′ は,α より小 を上の収束の定義のとn→∞ ε 考えると,{an} はα に収束 = 0であることを証明せよ。 であることを証明せよ。 k > 2a であるようなk をもってきak an n! = C とおきます。すると,n > k のan n! とき, lim n→∞ ってきて,ak = 0であること証明せよ。 るような番号k をもってきて,ak 2k 2n < 2014 A. Asano, Kansai Univ. k! = ak k! × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a n = C × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a k + (n で,k > 2a ですから an n! < C × a 2a + 1 × a 2a + 2 × · · · × a 2a + (n − k) < C × ! 1 2 "n−k = C · 2k 2n < C · 2k n とすることができます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > C · 2k ε と,上の式に代入してan n! < ε となります。すなわち,an n! は0 に収束します。■ そこで,どんな小さな ε( > 0) についても, 番号 n が     であれば 関数の極限 k! = C とおきます。すると,n > k のとき a + 2 × · · · × a n = C × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a k + (n − k) (4) C × a 2a + 1 × a 2a + 2 × · · · × a 2a + (n − k) C × ! 1 2 "n−k = C · 2k 2n < C · 2k n (5) ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > C · 2k ε となるn を考える なります。すなわち,an n! は0 に収束します。■ k > 2a なので k! = C とおきます。すると,n > k のとき = ak k! × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a n = C × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a k + (n − k) すから an n! < C × a 2a + 1 × a 2a + 2 × · · · × a 2a + (n − k) < C × ! 1 2 "n−k = C · 2k 2n < C · 2k n できます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > C · 2k ε となるn を考え代入してan n! < ε となります。すなわち,an n! は0 に収束します。■ とき, lim n→∞ an n! = 0であることを証明せよ。 るような番号k をもってきて,ak k! = C とおきます。すると,n > k のとき an n! = ak k! × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a n = C × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a k + (n − k) (4) すから an n! < C a 2a + 1 < C ! 1 2 "k (5) できます。そこで,ある(ε n > C 2k ε なるn を考える 代入してan n! < ε となります。すなわち,an n! は0 のとき, lim n→∞ an n! = 0であることを証明せよ。 あるような番号k をもってきk! = C n > k き an n! = ak k! × a k + 1 × a k + 2 a k + (n k) (4) ですから an n! < C × a 2a + 1 × a 2a + 2 × · · · × a 2a + (n − k) < C × ! 1 2 "n−k = C · 2k 2n < C · 2k n (5) ができます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > C · 2k ε となるn を考える に代入してan n! < ε となりan n! 0 に収束します。■ せよ。 C とおきます。すると,n > k のとき C × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a k + (n − k) (4) + 2 × · · · × a 2a + (n − k) · C · 2k n (5) の数ε をもってきて,n > C · 2k ε となるn を考える ち,an n! は0 に収束します。■
  • 109.
    − ,{an} かります。■ れだけα に近くてもよいので,α − α′ を上の収束の定義のε と考えると,{an} はα に収束 わかります。■ an n! かります。■ 例題 n > k となる番号 n について, a > 0 のとき, lim わち|α − an| < α − α′ となります。α′ は,α より小 を上の収束の定義のとn→∞ ε 考えると,{an} はα に収束 = 0であることを証明せよ。 であることを証明せよ。 k > 2a であるようなk をもってきak an n! = C とおきます。すると,n > k のan n! とき, lim n→∞ ってきて,ak = 0であること証明せよ。 るような番号k をもってきて,ak 2k 2n < 2014 A. Asano, Kansai Univ. k! = ak k! × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a n = C × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a k + (n で,k > 2a ですから an n! < C × a 2a + 1 × a 2a + 2 × · · · × a 2a + (n − k) < C × ! 1 2 "n−k = C · 2k 2n < C · 2k n とすることができます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > C · 2k ε と,上の式に代入してan n! < ε となります。すなわち,an n! は0 に収束します。■ そこで,どんな小さな ε( > 0) についても, 番号 n が     であれば 関数の極限 k! = C とおきます。すると,n > k のとき a + 2 × · · · × a n = C × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a k + (n − k) (4) C × a 2a + 1 × a 2a + 2 × · · · × a 2a + (n − k) C × ! 1 2 "n−k = C · 2k 2n < C · 2k n (5) ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > C · 2k ε となるn を考える なります。すなわち,an n! は0 に収束します。■ k > 2a なので k! = C とおきます。すると,n > k のとき = ak k! × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a n = C × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a k + (n − k) すから an n! < C × a 2a + 1 × a 2a + 2 × · · · × a 2a + (n − k) < C × ! 1 2 "n−k = C · 2k 2n < C · 2k n できます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > C · 2k ε となるn を考え代入してan n! < ε となります。すなわち,an n! は0 に収束します。■ とき, lim n→∞ an n! = 0であることを証明せよ。 るような番号k をもってきて,ak k! = C とおきます。すると,n > k のとき an n! = ak k! × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a n = C × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a k + (n − k) (4) すから an n! < C a 2a + 1 < C ! 1 2 "k (5) できます。そこで,ある(ε n > C 2k ε なるn を考える 代入してan n! < ε となります。すなわち,an n! は0 のとき, lim n→∞ an n! = 0であることを証明せよ。 あるような番号k をもってきk! = C n > k き an n! = ak k! × a k + 1 × a k + 2 a k + (n k) (4) ですから an n! < C × a 2a + 1 × a 2a + 2 × · · · × a 2a + (n − k) < C × ! 1 2 "n−k = C · 2k 2n < C · 2k n (5) ができます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > C · 2k ε となるn を考える に代入してan n! < ε となりan n! 0 に収束します。■ せよ。 C とおきます。すると,n > k のとき C × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a k + (n − k) (4) + 2 × · · · × a 2a + (n − k) · C · 2k n (5) の数ε をもってきて,n > C · 2k ε となるn を考える ち,an n! は0 に収束します。■
  • 110.
    − ,{an} かります。■ a > 0 のとき, lim = 0であることを証明せよk > 2a であるような番号k をもってきて,ak れだけα に近くてもよいので,α − α′ を上の収束の定義のε と考えと,{an} はα に収束 わかります。■ an n! かります。■ 例題 n > k となる番号 n について, a > 0 のとき, lim わち|α − an| < α − α′ となります。α′ は,α より小 を上の収束の定義のとn→∞ ε 考えると,{an} はα に収束 = 0であることを証明せよ。 であることを証明せよ。 k > 2a であるようなk をもってきak an n! = C とan n! = C とおきます。すると,n > k のan n! とき, lim n→∞ ってきて,ak = 0であること証明せよ。 るような番号k をもってきて,ak 2k 2n < C · 2k 2n とすることができます。そこで,ある(小さな)正の数と,上の式に代入てan 2014 A. Asano, Kansai Univ. k! = ak k! × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a n = C × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a k + (n で,k > 2a ですから an n! < C × a 2a + 1 × a 2a + 2 × · · · × a 2a + (n − k) < C × ! 1 2 "n−k = C · 2k 2n < C · 2k n とすることができます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > C · 2k ε と,上の式に代入してan n! < ε となります。すなわち,an n! は0 に収束します。■ そこで,どんな小さな ε( > 0) についても, 番号 n が     であれば 関数の極限 k! = C とおきます。すると,n > k のとき a + 2 × · · · × a n = C × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a k + (n − k) (4) C × a 2a + 1 × a 2a + 2 × · · · × a 2a + (n − k) C × ! 1 2 "n−k = C · 2k 2n < C · 2k n (5) ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > C · 2k ε となるn を考える なります。すなわち,an n! は0 に収束します。■ k > 2a なので k! = C とおきます。すると,n > k のとき = ak k! × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a n = C × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a k + (n − k) すから an n! < C × a 2a + 1 × a 2a + 2 × · · · × a 2a + (n − k) < C × ! 1 2 "n−k = C · 2k 2n < C · 2k n できます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > C · 2k ε となるn を考え代入してan n! < ε なります。すなわち,an n! は0 に収束します。■ とき, lim n→∞ an n! = 0であることを証明せよ。 るような番号k をもってきて,ak k! = C とおきます。すると,n > k のとき an n! = ak k! × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a n = C × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a k + (n − k) (4) すから an n! < C a 2a + 1 < C ! 1 2 "k (5) できます。そこで,ある(ε n > C 2k ε なるn を考える 代入してan n! < ε となります。すなわち,an n! は0 のとき, lim n→∞ an n! = 0であることを証明せよ。 あるような番号k をもってきk! = C n > k き an n! = ak k! × a k + 1 × a k + 2 a k + (n k) (4) ですから an n! < C × a 2a + 1 × a 2a + 2 × · · · × a 2a + (n − k) < C × ! 1 2 "n−k = C · 2k 2n < C · 2k n (5) ができます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > C · 2k ε となるn を考える に代入してan n! < ε となりan n! 0 に収束します。■ せよ。 C とおきます。すると,n > k のとき C × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a k + (n − k) (4) + 2 × · · · × a 2a + (n − k) · C · 2k n (5) の数ε をもってきて,n > C · 2k ε となるn を考える ち,an n! は0 に収束します。■ n→∞ n! k! = ak k! × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a n = C × で,k > 2a ですから an n! < C × a 2a + 1 × a 2a + 2 × ! "1 n−k < C × = 2 n! < ε となります。すなわち,an n!
  • 111.
    − ,{an} かります。■ a > 0 のとき, lim = 0であることを証明せよk > 2a であるような番号k をもってきて,ak れだけα に近くてもよいので,α − α′ を上の収束の定義のε と考えと,{an} はα に収束 わかります。■ an n! かります。■ 例題 n > k となる番号 n について, a > 0 のとき, lim わち|α − an| < α − α′ となります。α′ は,α より小 を上の収束の定義のとn→∞ ε 考えると,{an} はα に収束 = 0であることを証明せよ。 であることを証明せよ。 k > 2a であるようなk をもってきak an n! = C とan n! = C とおきます。すると,n > k のan n! とき, lim n→∞ ってきて,ak = 0であること証明せよ。 るような番号k をもってきて,ak 2k 2n < C · 2k 2n とすることができます。そこで,ある(小さな)正の数と,上の式に代入てan 2014 A. Asano, Kansai Univ. k! = ak k! × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a n = C × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a k + (n で,k > 2a ですから an n! < C × a 2a + 1 × a 2a + 2 × · · · × a 2a + (n − k) < C × ! 1 2 "n−k = C · 2k 2n < C · 2k n とすることができます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > C · 2k ε と,上の式に代入してan n! < ε となります。すなわち,an n! は0 に収束します。■ そこで,どんな小さな ε( > 0) についても, 番号 n が     であれば 関数の極限 k! = C とおきます。すると,n > k のとき a + 2 × · · · × a n = C × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a k + (n − k) (4) C × a 2a + 1 × a 2a + 2 × · · · × a 2a + (n − k) C × ! 1 2 "n−k = C · 2k 2n < C · 2k n (5) ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > C · 2k ε となるn を考える なります。すなわち,an n! は0 に収束します。■ k > 2a なので k! = C とおきます。すると,n > k のとき = ak k! × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a n = C × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a k + (n − k) すから an n! < C × a 2a + 1 × a 2a + 2 × · · · × a 2a + (n − k) < C × ! 1 2 "n−k = C · 2k 2n < C · 2k n できます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > C · 2k ε となるn を考え代入してan n! < ε なります。すなわち,an n! は0 に収束します。■ とき, lim n→∞ an n! = 0であることを証明せよ。 るような番号k をもってきて,ak k! = C とおきます。すると,n > k のとき an n! = ak k! × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a n = C × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a k + (n − k) (4) すから an n! < C a 2a + 1 < C ! 1 2 "k (5) できます。そこで,ある(ε n > C 2k ε なるn を考える 代入してan n! < ε となります。すなわち,an n! は0 のとき, lim n→∞ an n! = 0であることを証明せよ。 あるような番号k をもってきk! = C n > k き an n! = ak k! × a k + 1 × a k + 2 a k + (n k) (4) ですから an n! < C × a 2a + 1 × a 2a + 2 × · · · × a 2a + (n − k) < C × ! 1 2 "n−k = C · 2k 2n < C · 2k n (5) ができます。そこで,ある(小さな)正の数ε をもってきて,n > C · 2k ε となるn を考える に代入してan n! < ε となりan n! 0 に収束します。■ せよ。 C とおきます。すると,n > k のとき C × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a k + (n − k) (4) + 2 × · · · × a 2a + (n − k) · C · 2k n (5) の数ε をもってきて,n > C · 2k ε となるn を考える ち,an n! は0 に収束します。■ n→∞ n! k! = ak k! × a k + 1 × a k + 2 × · · · × a n = C × で,k > 2a ですから an n! < C × a 2a + 1 × a 2a + 2 × ! "1 n−k < C × = 2 n! < ε となります。すなわち,an n! つまり {an / n!} は 0 に 収束する
  • 112.
  • 113.
    A. Asano, KansaiUniv. 関数の極限
  • 114.
    関数の極限 数列の収束と同じ論法を用いる 関数f(x) の x→a の極限が A であるとは N 論法もε-δ論法に含めて,2014 A. Asano, Kansai Univ. 関数の極限 ここまでに述べた数列の収束lim x→a f(x) = A であることは,次どんなに小さな正の数ε x とa の隔たりをあるδ f(x) とA の隔たりもε よこれを,数学の表現では $ε と書きます。この表現をε-δこの定義で,最初に述べた微けであってあくまで0 ではないとしているのは,収束する先が2ε-x
  • 115.
    関数の極限 数列の収束と同じ論法を用いる 関数f(x) の x→a の極限が A であるとは 縦軸で A との隔たり ε を どれほど小さくしても N 論法もε-δ論法に含めて,2014 A. Asano, Kansai Univ. 関数の極限 ここまでに述べた数列の収束lim x→a f(x) = A であることは,次どんなに小さな正の数ε x とa の隔たりをあるδ f(x) とA の隔たりもε よこれを,数学の表現では $ε と書きます。この表現をε-δこの定義で,最初に述べた微けであってあくまで0 ではないとしているのは,収束する先が2ε-x A εε
  • 116.
    関数の極限 数列の収束と同じ論法を用いる 関数f(x) の x→a の極限が A であるとは 縦軸で A との隔たり ε を どれほど小さくしても N 論法もε-δ論法に含めて,2014 A. Asano, Kansai Univ. 関数の極限 ここまでに述べた数列の収束lim x→a f(x) = A であることは,次どんなに小さな正の数ε x とa の隔たりをあるδ f(x) とA の隔たりもε よこれを,数学の表現では $ε と書きます。この表現をε-δこの定義で,最初に述べた微けであってあくまで0 ではないとしているのは,収束する先が2ε-x A εε δ δ a 横軸で a との隔たり δ を それに応じて小さくすれば
  • 117.
    関数の極限 数列の収束と同じ論法を用いる 関数f(x) の x→a の極限が A であるとは 縦軸で A との隔たり ε を どれほど小さくしても N 論法もε-δ論法に含めて,2014 A. Asano, Kansai Univ. 関数の極限 ここまでに述べた数列の収束lim x→a f(x) = A であることは,次どんなに小さな正の数ε x とa の隔たりをあるδ f(x) とA の隔たりもε よこれを,数学の表現では $ε と書きます。この表現をε-δこの定義で,最初に述べた微けであってあくまで0 ではないとしているのは,収束する先が2ε-x A εε δ δ a 横軸で a との隔たり δ を それに応じて小さくすれば x と a との隔たりが δ より小さければ
  • 118.
    関数の極限 数列の収束と同じ論法を用いる 関数f(x) の x→a の極限が A であるとは 縦軸で A との隔たり ε を どれほど小さくしても N 論法もε-δ論法に含めて,2014 A. Asano, Kansai Univ. 関数の極限 ここまでに述べた数列の収束lim x→a f(x) = A であることは,次どんなに小さな正の数ε x とa の隔たりをあるδ f(x) とA の隔たりもε よこれを,数学の表現では $ε と書きます。この表現をε-δこの定義で,最初に述べた微けであってあくまで0 ではないとしているのは,収束する先が2ε-x A εε δ δ a 横軸で a との隔たり δ を それに応じて小さくすれば x x と a との隔たりが δ より小さければ
  • 119.
    関数の極限 数列の収束と同じ論法を用いる 関数f(x) の x→a の極限が A であるとは 縦軸で A との隔たり ε を どれほど小さくしても N 論法もε-δ論法に含めて,2014 A. Asano, Kansai Univ. 関数の極限 ここまでに述べた数列の収束lim x→a f(x) = A であることは,次どんなに小さな正の数ε x とa の隔たりをあるδ f(x) とA の隔たりもε よこれを,数学の表現では $ε と書きます。この表現をε-δこの定義で,最初に述べた微けであってあくまで0 ではないとしているのは,収束する先が2ε-x A εε δ δ a 横軸で a との隔たり δ を それに応じて小さくすれば x x と a との隔たりが δ より小さければ f(x)
  • 120.
    関数の極限 数列の収束と同じ論法を用いる 関数f(x) の x→a の極限が A であるとは 縦軸で A との隔たり ε を どれほど小さくしても f(x) f(x) と A との隔たりも ε より小さい N 論法もε-δ論法に含めて,2014 A. Asano, Kansai Univ. 関数の極限 ここまでに述べた数列の収束lim x→a f(x) = A であることは,次どんなに小さな正の数ε x とa の隔たりをあるδ f(x) とA の隔たりもε よこれを,数学の表現では $ε と書きます。この表現をε-δこの定義で,最初に述べた微けであってあくまで0 ではないとしているのは,収束する先が2ε-x A εε δ δ a 横軸で a との隔たり δ を それに応じて小さくすれば x x と a との隔たりが δ より小さければ
  • 121.
    関数の極限 どんなに小さな εを考えても(ε > 0) x と a との隔たりを δ より小さくすれば f(x) と A の隔たりも ε より小さくできる 2014 A. Asano, Kansai Univ.
  • 122.
    ことは,次のように定義されます。 関数の極限 どんなに小さなε を考えても(ε > 0) x と a との隔たりを δ より小さくすれば f(x) と A の隔たりも ε より小さくできる 正の数ε を持ってきても, をあるδ より小さくすれば, りもε より小さくできる。 は $ε > 0, ∃δ > 0; 0 < |x − a| < δ ⇒ |f(x) − A| < ε をε-δ論法とよびます2。 Univ. 述Kansai べた微分の問題を考えてみると,h → 0 という表現ででAsano, はないので,割り算をしてもいい,ということになりA. する先がh = 0とした時2014 の値と同じ,というだけです。
  • 123.
    ことは,次のように定義されます。 関数の極限 どんなに小さなε を考えても(ε > 0) x と a との隔たりを δ より小さくすれば f(x) と A の隔たりも ε より小さくできる 正の数ε を持ってきても, をあるδ より小さくすれば, りもε より小さくできる。 は $ε > 0, ∃δ > 0; 0 < |x − a| < δ ⇒ |f(x) − A| < ε ε-δ論法ε – δ 論法 をとよびます2。 Univ. 述Kansai べた微分の問題を考えてみると,h → 0 という表現ででAsano, はないので,割り算をしてもいい,ということになりA. する先が2014 h = 0とした時の値と同じ,というだけです。
  • 124.
    ことは,次のように定義されます。 関数の極限 どんなに小さなε を考えても(ε > 0) x と a との隔たりを δ より小さくすれば f(x) と A の隔たりも ε より小さくできる 正の数ε を持ってきても, をあるδ より小さくすれば, りもε より小さくできる。 は $ε > 0, ∃δ > 0; 0 < |x − a| < δ ⇒ |f(x) − A| < ε ε-δ論法ε – δ 論法 をとよびます2。 Univ. 述Kansai べたε も 微分δ のも問,題たをだ考のえて正みのる数とで,,0ではといなうい表しh → 0 現, ででAsano, はな0いにの「で無,限割にり」算を近しづてくもわいけいで,もといなうい ことになりA. する先がとした時2014 h = 0の値と同じ,というだけです。
  • 125.
    束とは何か,ε-δ論法 る ば「f(x)= x2 をx で微分せよ」という問題を次のように説明されたと 最初の微分の例 h → 0 と書いてあっても, h はあくまで正の数で,0ではない 2014 A. Asano, Kansai Univ. hはゼロに近づいているだけで, ゼロではないから, 分母分子をhで割る df (x) dx = lim h→0 f(x + h) − f(x) h = lim h→0 (x + h)2 − x2 h = lim h→0 h(2x + h) h = lim h→0 (2x + h) = 2x (1) やっぱりh はゼロ 0 に近づいているだけで,まだ0 ではないから」といってh で割ってい としています。これはおかしくありませんか? 束」を正確に理解する必要があります。今日は,「限りなく近づく」と
  • 126.
    束とは何か,ε-δ論法 る ば「f(x)= x2 をx で微分せよ」という問題を次のように説明されたと 最初の微分の例 h → 0 と書いてあっても, h はあくまで正の数で,0ではない 2014 A. Asano, Kansai Univ. hはゼロに近づいているだけで, ゼロではないから, 分母分子をhで割る df (x) dx = lim h→0 f(x + h) − f(x) h = lim h→0 (x + h)2 − x2 h = lim h→0 h(2x + h) h = lim h→0 (2x + h) = 2x (1) やっぱりh はゼロではなくて 0 に近づいているだけで,まだ0 ではないから」といってh で割ってい としています。これはおかしくありませんか? 束」を正確に理解する必要があります。今日は,「限りなく近づく」と
  • 127.
    束とは何か,ε-δ論法 る ば「f(x)= x2 をx で微分せよ」という問題を次のように説明されたと 最初の微分の例 h → 0 と書いてあっても, h はあくまで正の数で,0ではない 2014 A. Asano, Kansai Univ. hはゼロに近づいているだけで, ゼロではないから, 分母分子をhで割る df (x) dx = lim h→0 f(x + h) − f(x) h = lim h→0 (x + h)2 − x2 h = lim h→0 h(2x + h) h = lim h→0 (2x + h) = 2x (1) やっぱりh はゼロではなくて 0 に近づいているだけで,まだ0 ではないから」といってh で割ってい として収い束ます。るこ先れが はh お= か0 しをく代あ入りしまたせとんきかの? 値と同じ,というだけ 束」を正確に理解する必要があります。今日は,「限りなく近づく」と
  • 128.
    左極限と右極限 2014 A.Asano, Kansai Univ. ここまでに述べたlim x→a f(x) = A であどんなに小さx とa の隔たf(x) とA のこれを,数学の表現と書きます。この表この定義で,最初けであってあくまでとしているのは,収2ε-関数 f(x) の x→a の極限が A であるとは A A B x N x 論法もε-δ論a a 浅野 晃/応用数学(解析
  • 129.
    左極限と右極限 xが大きい方からaに近づいても 小さい方からaに近づいても,どちらの極限もA 2014 A. Asano, Kansai Univ. ここまでに述べたlim x→a f(x) = A であどんなに小さx とa の隔たf(x) とA のこれを,数学の表現と書きます。この表この定義で,最初けであってあくまでとしているのは,収2ε-関数 f(x) の x→a の極限が A であるとは A A B x N x 論法もε-δ論a a 浅野 晃/応用数学(解析
  • 130.
    左極限と右極限 xが大きい方からaに近づいても 小さい方からaに近づいても,どちらの極限もA 2014 A. Asano, Kansai Univ. ここまでに述べたlim x→a f(x) = A であどんなに小さx とa の隔たf(x) とA のこれを,数学の表現と書きます。この表この定義で,最初けであってあくまでとしているのは,収2ε-関数 f(x) の x→a の極限が A であるとは A A B x N x 論法もε-δ論a a 浅野 晃/応用数学(解析
  • 131.
    左極限と右極限 xが大きい方からaに近づいても 小さい方からaに近づいても,どちらの極限もA 2014 A. Asano, Kansai Univ. ここまでに述べたlim x→a f(x) = A であどんなに小さx とa の隔たf(x) とA のこれを,数学の表現と書きます。この表この定義で,最初けであってあくまでとしているのは,収2ε-関数 f(x) の x→a の極限が A であるとは A A B x N x 論法もε-δ論a a 浅野 晃/応用数学(解析
  • 132.
    左極限と右極限 xが大きい方からaに近づいても 小さい方からaに近づいても,どちらの極限もA 2014 A. Asano, Kansai Univ. ここまでに述べたlim x→a f(x) = A であどんなに小さx とa の隔たf(x) とA のこれを,数学の表現と書きます。この表この定義で,最初けであってあくまでとしているのは,収2ε-関数 f(x) の x→a の極限が A であるとは A A B x N x 論法もε-δ論a a 浅野 晃/応用数学(解析
  • 133.
    左極限と右極限 xが大きい方からaに近づいても 小さい方からaに近づいても,どちらの極限もA 2: 同じεに対しても,必要な「なお,関数の極限については「上のことがx がa にどの件がついています。「方向」の違いとは,例えばx がa よに近づくのか,という違いです。前者の場合のみ得られるを右極限といい,それぞれlim "ε > 0, ∃δ > 0; 0 < |x − a| < δ となります。さらに,関数f(x) が区間I のどの点でも連右2014 A. Asano, Kansai Univ. ここまでに述べたlim x→a f(x) = A であどんなに小さx とa の隔たf(x) とA のこれを,数学の表現と書きます。この表この定義で,最初けであってあくまでとしているのは,収2ε-関数 f(x) の x→a の極限が A であるとは A A B x N x 論法もε-δ論a a 浅野 晃/応用数学(解析δ 異図, lim x→a+0 x→a−0 極限 と書きます。 関数の連続性と一様連続性 関数f(x) のx → a の極限がf(a) であるとき,f(x) はくと
  • 134.
    左極限と右極限 xが大きい方からaに近づいても 小さい方からaに近づいても,どちらの極限もA 2: 同じεに対しても,必要な「なお,関数の極限については「上のことがx がa にどの件がついています。「方向」の違いとは,例えばx がa よに近づくのか,という違いです。前者の場合のみ得られるを右極限といい,それぞれlim "ε > 0, ∃δ > 0; 0 < |x − a| < δ となります。さらに,関数f(x) が区間I のどの点でも連右2014 A. Asano, Kansai Univ. ここまでに述べたlim x→a f(x) = A であどんなに小さx とa の隔たf(x) とA のこれを,数学の表現と書きます。この表この定義で,最初けであってあくまでとしているのは,収2ε-関数 f(x) の x→a の極限が A であるとは A A B x N x 論法もε-δ論a a 浅野 晃/応用数学(解析δ 異図, lim x→a+0 x→a−0 極限 と書きます。 関数の連続性と一様連続性 関数f(x) のx → a の極限がf(a) であるとき,f(x) はくと
  • 135.
    左極限と右極限 xが大きい方からaに近づいても 小さい方からaに近づいても,どちらの極限もA 2: 同じεに対しても,必要な「なお,関数の極限については「上のことがx がa にどの件がついています。「方向」の違いとは,例えばx がa よに近づくのか,という違いです。前者の場合のみ得られるを右極限といい,それぞれlim 2: 同じεに対しても,必要なお,関数の極限については「上のことがx がa に件がついています。「方向」の違いとは,例えばx がに近づくのか,という違いです。前者の場合のみ得らを右極限といい,それぞれlim , lim 右極限 x→a+0 "ε > 0, ∃δ > 0; 0 < |x − a| < δ となります。さらに,関数f(x) が区間I のどの点でも連と書きます関数の連続性と一様連続性 関数f(x) のx → a の極限がf(a) であるとき,f(くと 2014 A. Asano, Kansai Univ. ここまでに述べたlim x→a f(x) = A であどんなに小さx とa の隔たf(x) とA のこれを,数学の表現と書きます。この表この定義で,最初けであってあくまでとしているのは,収2ε-関数 f(x) の x→a の極限が A であるとは A A B , lim x→a+0 x N x 論法もε-δ論a a 浅野 晃/応用数学(解析ε δ 図x→a−0 左極限 δ 異図x→a−0 と書きます。 関数の連続性と一様連続性 関数f(x) のx → a の極限がf(a) であるとき,f(x) はくと
  • 136.
  • 137.
    A. Asano, KansaiUniv. 関数の「連続」と「一様連続」
  • 138.
    関数の連続性 関数 f(x)が x = a で連続であるとは 関数 f(x) の x→a の極限が f(a) であること 2014 A. Asano, Kansai Univ. x f(a) a a x f(a)
  • 139.
    関数の連続性 関数 f(x)が x = a で連続であるとは 関数 f(x) の x→a の極限が f(a) であること 2014 A. Asano, Kansai Univ. x f(a) a a x f(a) a で連続
  • 140.
    関数の連続性 関数 f(x)が x = a で連続であるとは 関数 f(x) の x→a の極限が f(a) であること 2014 A. Asano, Kansai Univ. x f(a) a a x f(a) 右極限はf(a)で ない a で連続
  • 141.
    関数の連続性 関数 f(x)が x = a で連続であるとは 関数 f(x) の x→a の極限が f(a) であること 2014 A. Asano, Kansai Univ. x f(a) a 右極限はf(a)で ない f(a) 左極限はf(a) a x a で連続
  • 142.
    関数の連続性 関数 f(x)が x = a で連続であるとは 関数 f(x) の x→a の極限が f(a) であること 2014 A. Asano, Kansai Univ. x f(a) a 右極限はf(a)で ない f(a) 左極限はf(a) a x a で連続a で不連続
  • 143.
    関数の連続性 関数 f(x)が x = a で連続であるとは 関数 f(x) の x→a の極限が f(a) であること 2014 A. Asano, Kansai Univ. x f(a) a 右極限はf(a)で ない f(a) 左極限はf(a) a x a で連続a で不連続 区間 I のどの点でも連続なら「区間 I で連続」
  • 144.
    ε – δ論法で話をすると 2014 A. Asano, Kansai Univ. x
  • 145.
    ε – δ論法で話をすると 2014 A. Asano, Kansai Univ. x f(a) εε
  • 146.
    ε – δ論法で話をすると 2014 A. Asano, Kansai Univ. x f(x)が f(a)の上下εの範囲に 入るにはf(a) εε
  • 147.
    ε – δ論法で話をすると 2014 A. Asano, Kansai Univ. x f(x)が f(a)の上下εの範囲に 入るにはf(a) εε δ δ a
  • 148.
    ε – δ論法で話をすると f(a) εε 2014 A. Asano, Kansai Univ. x f(x)が f(a)の上下εの範囲に 入るには δ δ a xが aの左右δの範囲に 入ればよい
  • 149.
    ε – δ論法で話をすると f(a) εε 2014 A. Asano, Kansai Univ. x εε f(b) f(x)が f(a)の上下εの範囲に 入るには δ δ a xが aの左右δの範囲に 入ればよい
  • 150.
    ε – δ論法で話をすると 同じεでも f(a) εε 2014 A. Asano, Kansai Univ. x εε f(b) f(x)が f(a)の上下εの範囲に 入るには δ δ a xが aの左右δの範囲に 入ればよい
  • 151.
    ε – δ論法で話をすると f(a) εε 2014 A. Asano, Kansai Univ. x εε f(b) f(x)が f(a)の上下εの範囲に 入るには δ δ a xが aの左右δの範囲に 入ればよい δ δ b 同じεでも
  • 152.
    ε – δ論法で話をすると f(a) εε 2014 A. Asano, Kansai Univ. x εε f(b) f(x)が f(a)の上下εの範囲に 入るには δ δ a xが aの左右δの範囲に 入ればよい δ δ b 同じεでも 要求される δの「狭さ」は 異なる
  • 153.
    一様連続 f(a) εε 2014 A. Asano, Kansai Univ. x δ δ εε f(b) δ δ a f(x)が f(a)の上下εの範囲に 入るには xがaの左右δの範囲に入ればよい b 同じεでも 求められる δの「狭さ」は 異なる
  • 154.
    一様連続 f(a) εε 2014 A. Asano, Kansai Univ. x δ δ εε f(b) δ δ a f(x)が f(a)の上下εの範囲に 入るには xがaの左右δの範囲に入ればよい b 同じεでも 求められる δの「狭さ」は 異なる この場合は「狭い方の δ 」をどこででも用いればよい
  • 155.
    一様連続 f(a) εε 2014 A. Asano, Kansai Univ. x δ δ εε f(b) δ δ a f(x)が f(a)の上下εの範囲に 入るには xがaの左右δの範囲に入ればよい b 同じεでも 求められる δの「狭さ」は 異なる この場合は「狭い方の δ 」をどこででも用いればよい どの点でも「共通の δ 」を用いれば連続といえるとき [一様連続]という
  • 156.
    極限といい,それぞれlim と書きます。 連続だが,lim x→a−0 一x→a+様0 連続でない例 の連続性と一様連続性 数f(x) のx → a の極限がf(a) であるとき,f(x) はa で連続であるといいます。ε-δ論法で",|区ε > 0, ∃δ > 0; 0 < |x − a| < δ ⇒ |f(x) − f(a)| < ε -1 f(x) ります。さらに,関数f(x) が区間I のどの点でも連続のとき,f(x) は区間I で連続といいますて,ε-δ論法を用いると,同じ「x = a で連続」な関数にも「連続の程度」を考えることができつまり,f(x) とf(a) の隔たりがあるε より小さくなるとき,x とa との隔たりをどのくらい小さばよいか,つまりδ をどのくらい小さくすればよいか,という問題です(図2)。 間I 内のどの点a についても,f(x) とf(a) の隔たりをあるε より小さくするためには,x とa とりをひとつの共通のδ より小さくすればよいとき,f(x) は区間I で一様連続であるといいます間I が閉区間なら,δ は区間内で必要な最小のものにすればよいので,区間I で連続な関数はつ様連続です3。しかし,区間I が開区間のときは,「連続なのに一様連続でない」関数がありまえば,区間[0, 1) で関数f(x) = 2014 A. Asano, Kansai Univ. 1 1 x − 1 を考えます(図3)。この区間内では,x が1 にいくらでも図3: 連続だが一様連続でない関数 ば,x のどんな小さな変化に対しても,f(x) はいくらでも大きく変化します。したがって,ひとf(x) とf(a) の隔たりε に対して,区間内で共通のδ をとることができず,一様連続ではありませ= n です。ですから,n を大きくすればxn とan の隔たりをあるδ よりも小さくすることはでき う少し正確に書いてみましょう。1 1 とすると,1 で間 [0, 1) を考える
  • 157.
    極限といい,それぞれlim と書きます。 連続だが,lim x→a−0 一x→a+様0 連続でない例 の連続性と一様連続性 数f(x) のx → a の極限がf(a) であるとき,f(x) はa で連続であるといいます。ε-δ論法で",|区ε > 0, ∃δ > 0; 0 < |x − a| < δ ⇒ |f(x) − f(a)| < ε -1 f(x) ります。さらに,関数f(x) が区間I のどの点でも連続のとき,f(x) は区間I で連続といいますて,ε-δ論法を用いると,同じ「x = a で連続」な関数にも「連続の程度」を考えることができつまり,f(x) とf(a) の隔たりがあるε より小さくなるとき,x とa との隔たりをどのくらい小さばよいか,つまりδ をどのくらい小さくすればよいか,という問題です(図2)。 間I 内のどの点a についても,f(x) とf(a) の隔たりをあるε より小さくするためには,x とa とりをひとつの共通のδ より小さくすればよいとき,f(x) は区間I で一様連続であるといいます間I が閉区間なら,δ は区間内で必要な最小のものにすればよいので,区間I で連続な関数はつ様連続です3。しかし,区間I が開区間のときは,「連続なのに一様連続でない」関数がありまえば,区間[0, 1) で関数f(x) = 2014 A. Asano, Kansai Univ. 1 1 x − 1 を考えます(図3)。この区間内では,x が1 にいくらでも図3: 連続だが一様連続でない関数 ば,x のどんな小さな変化に対しても,f(x) はいくらでも大きく変化します。したがって,ひとf(x) とf(a) の隔たりε に対して,区間内で共通のδ をとることができず,一様連続ではありませ= n です。ですから,n を大きくすればxn とan の隔たりをあるδ よりも小さくすることはでき う少し正確に書いてみましょう。1 1 とすると,1 で間 [0, 1) を考える ε
  • 158.
    極限といい,それぞれlim と書きます。 連続だが,lim x→a−0 一x→a+様0 連続でない例 の連続性と一様連続性 数f(x) のx → a の極限がf(a) であるとき,f(x) はa で連続であるといいます。ε-δ論法で",|区ε > 0, ∃δ > 0; 0 < |x − a| < δ ⇒ |f(x) − f(a)| < ε -1 f(x) ります。さらに,関数f(x) が区間I のどの点でも連続のとき,f(x) は区間I で連続といいますて,ε-δ論法を用いると,同じ「x = a で連続」な関数にも「連続の程度」を考えることができつまり,f(x) とf(a) の隔たりがあるε より小さくなるとき,x とa との隔たりをどのくらい小さばよいか,つまりδ をどのくらい小さくすればよいか,という問題です(図2)。 間I 内のどの点a についても,f(x) とf(a) の隔たりをあるε より小さくするためには,x とa とりをひとつの共通のδ より小さくすればよいとき,f(x) は区間I で一様連続であるといいます間I が閉区間なら,δ は区間内で必要な最小のものにすればよいので,区間I で連続な関数はつ様連続です3。しかし,区間I が開区間のときは,「連続なのに一様連続でない」関数がありまえば,区間[0, 1) で関数f(x) = 2014 A. Asano, Kansai Univ. 1 1 x − 1 を考えます(図3)。この区間内では,x が1 にいくらでも図3: 連続だが一様連続でない関数 ば,x のどんな小さな変化に対しても,f(x) はいくらでも大きく変化します。したがって,ひとf(x) とf(a) の隔たりε に対して,区間内で共通のδ をとることができず,一様連続ではありませ= n です。ですから,n を大きくすればxn とan の隔たりをあるδ よりも小さくすることはでき う少し正確に書いてみましょう。1 1 とすると,1 で間 [0, 1) を考える δ ε
  • 159.
    極限といい,それぞれlim と書きます。 連続だが,lim x→a−0 一x→a+様0 連続でない例 の連続性と一様連続性 数f(x) のx → a の極限がf(a) であるとき,f(x) はa で連続であるといいます。ε-δ論法で",|区ε > 0, ∃δ > 0; 0 < |x − a| < δ ⇒ |f(x) − f(a)| < ε -1 f(x) ります。さらに,関数f(x) が区間I のどの点でも連続のとき,f(x) は区間I で連続といいますて,ε-δ論法を用いると,同じ「x = a で連続」な関数にも「連続の程度」を考えることができつまり,f(x) とf(a) の隔たりがあるε より小さくなるとき,x とa との隔たりをどのくらい小さばよいか,つまりδ をどのくらい小さくすればよいか,という問題です(図2)。 間I 内のどの点a についても,f(x) とf(a) の隔たりをあるε より小さくするためには,x とa とりをひとつの共通のδ より小さくすればよいとき,f(x) は区間I で一様連続であるといいます間I が閉区間なら,δ は区間内で必要な最小のものにすればよいので,区間I で連続な関数はつ様連続です3。しかし,区間I が開区間のときは,「連続なのに一様連続でない」関数がありまえば,区間[0, 1) で関数f(x) = 2014 A. Asano, Kansai Univ. 1 1 x − 1 を考えます(図3)。この区間内では,がにいくらでも図3: 連続だが一様連続でない関数 x 1 ば,x のどんな小さな変化に対しても,f(x) はいくらでも大きく変化します。したがって,ひとf(x) とf(a) の隔たりε に対して,区間内で共通のδ をとることができず,一様連続ではありませう少し正確に書いてみましょう。1 xが1に近づくと f(x)はいくらでも大きく 変化する = n です。ですから,n を大きくすればxn とan の隔たりをあるδ よりも小さくすることはでき 1 とすると,1 で間 [0, 1) を考える δ ε
  • 160.
    極限といい,それぞれlim と書きます。 連続だが,lim x→a−0 一x→a+様0 連続でない例 の連続性と一様連続性 数f(x) のx → a の極限がf(a) であるとき,f(x) はa で連続であるといいます。ε-δ論法で",|区ε > 0, ∃δ > 0; 0 < |x − a| < δ ⇒ |f(x) − f(a)| < ε -1 f(x) ります。さらに,関数f(x) が区間I のどの点でも連続のとき,f(x) は区間I で連続といいますて,ε-δ論法を用いると,同じ「x = a で連続」な関数にも「連続の程度」を考えることができつまり,f(x) とf(a) の隔たりがあるε より小さくなるとき,x とa との隔たりをどのくらい小さばよいか,つまりδ をどのくらい小さくすればよいか,という問題です(図2)。 間I 内のどの点a についても,f(x) とf(a) の隔たりをあるε より小さくするためには,x とa とりをひとつの共通のδ より小さくすればよいとき,f(x) は区間I で一様連続であるといいます間I が閉区間なら,δ は区間内で必要な最小のものにすればよいので,区間I で連続な関数はつ様連続です3。しかし,区間I が開区間のときは,「連続なのに一様連続でない」関数がありまえば,区間[0, 1) で関数f(x) = 2014 A. Asano, Kansai Univ. 1 1 x − 1 を考えます(図3)。この区間内では,がにいくらでも図3: 連続だが一様連続でない関数 x 1 ば,x のどんな小さな変化に対しても,f(x) はいくらでも大きく変化します。したがって,ひとf(x) とf(a) の隔たりε に対して,区間内で共通のδ をとることができず,一様連続ではありませう少し正確に書いてみましょう。1 xが1に近づくと f(x)はいくらでも大きく 変化する = n です。ですから,n を大きくすればxn とan の隔たりをあるδ よりも小さくすることはでき 1 とすると,1 で間 [0, 1) を考える δ ε ε
  • 161.
    極限といい,それぞれlim と書きます。 連続だが,lim x→a−0 一x→a+様0 連続でない例 の連続性と一様連続性 数f(x) のx → a の極限がf(a) であるとき,f(x) はa で連続であるといいます。ε-δ論法で",|区ε > 0, ∃δ > 0; 0 < |x − a| < δ ⇒ |f(x) − f(a)| < ε -1 f(x) ります。さらに,関数f(x) が区間I のどの点でも連続のとき,f(x) は区間I で連続といいますて,ε-δ論法を用いると,同じ「x = a で連続」な関数にも「連続の程度」を考えることができつまり,f(x) とf(a) の隔たりがあるε より小さくなるとき,x とa との隔たりをどのくらい小さばよいか,つまりδ をどのくらい小さくすればよいか,という問題です(図2)。 間I 内のどの点a についても,f(x) とf(a) の隔たりをあるε より小さくするためには,x とa とりをひとつの共通のδ より小さくすればよいとき,f(x) は区間I で一様連続であるといいます間I が閉区間なら,δ は区間内で必要な最小のものにすればよいので,区間I で連続な関数はつ様連続です3。しかし,区間I が開区間のときは,「連続なのに一様連続でない」関数がありまえば,区間[0, 1) で関数f(x) = 2014 A. Asano, Kansai Univ. 1 1 x − 1 を考えます(図3)。この区間内では,がにいくらでも図3: 連続だが一様連続でない関数 x 1 ば,x のどんな小さな変化に対しても,f(x) はいくらでも大きく変化します。したがって,ひとf(x) とf(a) の隔たりε に対して,区間内で共通のδ をとることができず,一様連続ではありませう少し正確に書いてみましょう。1 xが1に近づくと f(x)はいくらでも大きく 変化する = n です。ですから,n を大きくすればxn とan の隔たりをあるδ よりも小さくすることはでき 1 とすると,1 で間 [0, 1) を考える δ ε ε δ
  • 162.
    極限といい,それぞれlim と書きます。 連続だが,lim x→a−0 一x→a+様0 連続でない例 の連続性と一様連続性 数f(x) のx → a の極限がf(a) であるとき,f(x) はa で連続であるといいます。ε-δ論法で",|区ε > 0, ∃δ > 0; 0 < |x − a| < δ ⇒ |f(x) − f(a)| < ε -1 f(x) ります。さらに,関数f(x) が区間I のどの点でも連続のとき,f(x) は区間I で連続といいますて,ε-δ論法を用いると,同じ「x = a で連続」な関数にも「連続の程度」を考えることができつまり,f(x) とf(a) の隔たりがあるε より小さくなるとき,x とa との隔たりをどのくらい小さばよいか,つまりδ をどのくらい小さくすればよいか,という問題です(図2)。 間I 内のどの点a についても,f(x) とf(a) の隔たりをあるε より小さくするためには,x とa とりをひとつの共通のδ より小さくすればよいとき,f(x) は区間I で一様連続であるといいます間I が閉区間なら,δ は区間内で必要な最小のものにすればよいので,区間I で連続な関数はつ様連続です3。しかし,区間I が開区間のときは,「連続なのに一様連続でない」関数がありまえば,区間[0, 1) で関数f(x) = 2014 A. Asano, Kansai Univ. 1 1 x − 1 を考えます(図3)。この区間内では,がにいくらでも図3: 連続だが一様連続でない関数 x 1 ば,x のどんな小さな変化に対しても,f(x) はいくらでも大きく変化します。したがって,ひとf(x) とf(a) の隔たりε に対して,区間内で共通のδ をとることができず,一様連続ではありませう少し正確に書いてみましょう。1 xが1に近づくと f(x)はいくらでも大きく 変化する = n です。ですから,n を大きくすればxn とan の隔たりをあるδ よりも小さくすることはでき 1 とすると,1 で間 [0, 1) を考える δ ε ε δ 要求される δの「狭さ」は いくらでも狭くなる
  • 163.
    極限といい,それぞれlim と書きます。 連続だが,lim x→a−0 一x→a+様0 連続でない例 の連続性と一様連続性 数f(x) のx → a の極限がf(a) であるとき,f(x) はa で連続であるといいます。ε-δ論法で",|区ε > 0, ∃δ > 0; 0 < |x − a| < δ ⇒ |f(x) − f(a)| < ε -1 f(x) ります。さらに,関数f(x) が区間I のどの点でも連続のとき,f(x) は区間I で連続といいますて,ε-δ論法を用いると,同じ「x = a で連続」な関数にも「連続の程度」を考えることができつまり,f(x) とf(a) の隔たりがあるε より小さくなるとき,x とa との隔たりをどのくらい小さばよいか,つまりδ をどのくらい小さくすればよいか,という問題です(図2)。 間I 内のどの点a についても,f(x) とf(a) の隔たりをあるε より小さくするためには,x とa とりをひとつの共通のδ より小さくすればよいとき,f(x) は区間I で一様連続であるといいます間I が閉区間なら,δ は区間内で必要な最小のものにすればよいので,区間I で連続な関数はつ様連続です3。しかし,区間I が開区間のときは,「連続なのに一様連続でない」関数がありまえば,区間[0, 1) で関数f(x) = 2014 A. Asano, Kansai Univ. 1 1 x − 1 を考えます(図3)。この区間内では,がにいくらでも図3: 連続だが一様連続でない関数 x 1 ば,x のどんな小さな変化に対しても,f(x) はいくらでも大きく変化します。したがって,ひとf(x) とf(a) の隔たりε に対して,区間内で共通のδ をとることができず,一様連続ではありませう少し正確に書いてみましょう。1 xが1に近づくと f(x)はいくらでも大きく 変化する = n です。ですから,n を大きくすればxn とan の隔たりをあるδ よりも小さくすることはでき 1 とすると,1 で間 [0, 1) を考える δ ε ε δ 要求される δの「狭さ」は いくらでも狭くなる 区間内で 「共通のδ」は 存在しない
  • 164.
  • 165.
    A. Asano, KansaiUniv. 関数列の収束
  • 166.
    関数列の収束と「一様収束」 x 2014A. Asano, Kansai Univ. f(x) f(x) x
  • 167.
    関数列の収束と「一様収束」 f1(x) x 2014 A. Asano, Kansai Univ. f(x) f(x) x
  • 168.
    関数列の収束と「一様収束」 f1(x) x 2014 A. Asano, Kansai Univ. f2(x) f(x) f(x) x
  • 169.
    関数列の収束と「一様収束」 f1(x) x 2014 A. Asano, Kansai Univ. f2(x) … f(x) f(x) x
  • 170.
    関数列の収束と「一様収束」 f1(x) x 2014 A. Asano, Kansai Univ. f2(x) … f(x) 区間内の各点で, fn(x)とf(x)の隔たりが 0に近づく f(x) x
  • 171.
    関数列の収束と「一様収束」 f1(x) x 2014 A. Asano, Kansai Univ. f2(x) … f(x) 区間内の各点で, fn(x)とf(x)の隔たりが 0に近づく [各点収束] f(x) x
  • 172.
    関数列の収束と「一様収束」 f1(x) x 2014 A. Asano, Kansai Univ. f2(x) … f(x) 区間内の各点で, fn(x)とf(x)の隔たりが 0に近づく [各点収束] f1(x) f(x) x
  • 173.
    関数列の収束と「一様収束」 f1(x) x 2014 A. Asano, Kansai Univ. f2(x) … f(x) 区間内の各点で, fn(x)とf(x)の隔たりが 0に近づく [各点収束] f1(x) f(x) f2(x) x
  • 174.
    関数列の収束と「一様収束」 f1(x) x 2014 A. Asano, Kansai Univ. f2(x) … f(x) 区間内の各点で, fn(x)とf(x)の隔たりが 0に近づく [各点収束] f1(x) f(x) f2(x) x
  • 175.
    関数列の収束と「一様収束」 f1(x) x 2014 A. Asano, Kansai Univ. f2(x) … f(x) 区間内の各点で, fn(x)とf(x)の隔たりが 0に近づく [各点収束] f1(x) f2(x)f3(x) f(x) x
  • 176.
    関数列の収束と「一様収束」 f1(x) x 2014 A. Asano, Kansai Univ. f2(x) … f(x) 区間内の各点で, fn(x)とf(x)の隔たりが 0に近づく [各点収束] f1(x) f2(x)f3(x) … f(x) x
  • 177.
    関数列の収束と「一様収束」 f1(x) x 2014 A. Asano, Kansai Univ. f2(x) … f(x) 区間内の各点で, fn(x)とf(x)の隔たりが 0に近づく [各点収束] f1(x) f2(x)f3(x) … f(x) x 左のほうでは収束していくが
  • 178.
    関数列の収束と「一様収束」 f1(x) x 2014 A. Asano, Kansai Univ. f2(x) … f(x) 区間内の各点で, fn(x)とf(x)の隔たりが 0に近づく [各点収束] f1(x) f2(x)f3(x) … f(x) x 左のほうでは収束していくが いくらでも右に行けば いつまでたっても 収束しない
  • 179.
    関数列の収束と「一様収束」 f1(x) x 2014 A. Asano, Kansai Univ. f2(x) … f(x) 区間内の各点で, fn(x)とf(x)の隔たりが 0に近づく [各点収束] f1(x) f2(x)f3(x) … f(x) x 左のほうでは収束していくが いくらでも右に行けば いつまでたっても 収束しない [一様収束]でない
  • 180.
    今日のまとめ 「限りなく近づく」とは, 「無限」ではない 求めに応じて 好きなだけ近くできること 2014 A. Asano, Kansai Univ.