学習塾業界が抱える課題をコミュニティを通していかにアプローチするか

1. 株式会社スタディスト
カスタマーサクセス部 藤中 貴司
学習塾業界が抱える課題を
コミュニティを通していかにアプローチするか

2. 本日発表する内容
■Part 1
・今回の応募の経緯
・commmune×学習塾業界の理由
■Part2
・学習塾業界の概況/課題
■Part3
・証明すべき定量的成果とその証明方法
■Part4
・キックオフMTGで合意すべきこと

3. 今回の応募の経緯
メール配信 コミュニティ
Q&A ナレッジベース
トレーニング イベント
https://commmune.jp/
価値：ユーザーとオンラインで繋ることによって生まれるコミュニケーション

4. ユーザーとのコミュニケーションと言えば。。。
学習塾

5. 生徒が塾に通うかどうかの最後の意思決定者は保護者

6. 従来の学習塾と家庭のコミュニケーション
学習塾
家
庭
家庭
電話や対面で入塾後に気軽にコミュニケーションができていた世界観

7. 共働き世帯の増加とSNS普及によるライフスタイルの変化
500
600
700
800
900
1,000
1,100
1,200
1,300
2000 2005 2010 2015 2020
専業主婦世帯と共働き世帯 2000年～2020年
専業主婦世帯
（男性雇用者と
無業の妻からなる世帯） 万世帯
共働き世帯
（雇用者の共働き世帯） 万世帯
資料：総務省「労働力調査特別調査」、総務省「労働力調査（詳細集計）」を基に作成
6,488
6,878
7,216 7,541 7,786 7,975 8,114 8,241
65.3%
68.9%
72.1%
75.5%
78.2%
80.3% 81.8% 83.3%
2,000
4,000
6,000
8,000
10,000
0.0%
20.0%
40.0%
60.0%
80.0%
100.0%
2015年末 2016年末 2017年末 2018年末 2019年末 2020年末 2021年末 2022年末
日本におけるSNS利用者数
SNS利用者数(万人) SNS利用率
資料：ICT総研「2020年度SNS利用動向に関する調査」を基に作成

8. 現在の学習塾と家庭のコミュニケーション
保護者とのコミュニケーションが気軽にしづらくなった世界観
保護者
生徒への提供価値
・学力向上
・受験合格
・学習姿勢の定着
学習塾の先生

9. 目指したい学習塾と家庭のコミュニケーションのあり方
ライフスタイルに合わせたコミュニケーションが必要な世界観
保護者
学習塾の先生
生徒への提供価値
・学力向上
・受験合格
・学習姿勢の定着

10. 資料：厚生労働省「人口動態統計」を基に作成
800,000
850,000
900,000
950,000
1,000,000
1,050,000
1,100,000
1,150,000
1,200,000
1,250,000
日本の出生数の年次推移
学習塾業界の課題 少子化と通塾率→新規生徒の獲得がますます困難
少子化による出生数の低下
2020年は統計史上最小の84万835人
学習塾や勉強教室に通っている生徒は
高校受験がある中3生がピーク
52.6 54.9 54.4 52.1
56.8
62.1
34.6 38.4 35.9
0
10
20
30
40
50
60
70
80
90
100
小4 小5 小6 中1 中2 中3 高1 高2 高3
通塾率(2017年)
資料：ベネッセ教育総合研究所「第3回 学校外教育活動に関する調査 2017」を基に作成
(この１年間で、お子様が定期的に通っている塾・教室はありますか。)

11. 出典:【2021年版】保護者500人が選ぶ教育系YouTuber人気ランキング発表！ １位小島よしお、2位中田敦彦、3位松丸亮吾
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000036.000053577.html
新型コロナウィルスの感染拡大による学びの多様化の加速

12. 出典:コロナ禍で需要が急拡大する「オンライン教育」カオスマップ公開
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000040.000046888.html
学習塾業界の課題 学びの多様化

13. 大学受験はまだ先だし
今は塾に行かせなくても
いいかな？
無料の学習アプリもあるし
まだ塾に通わせなくても
大丈夫そう！
保護者

14. 中3生を上手く
高校部に接続できずに
生徒数が落ちてしまった。。。。
新規の入塾件数が
例年より少ない。。
体験生が来ないのは
なんでだろう。。。
学習塾

15. 中3生を上手く
高校部に接続できずに
生徒数が落ちてしまった。。。。
新規の入塾件数が
例年より少ない。。
体験生が来ないのは
なんでだろう。。。
縮小する市場の中で
新規生徒の獲得が
ますます困難
既存通塾生の
退塾を防ぐことができず
機会損失が起こっている
学習塾

16. 現在の学習塾と家庭のコミュニケーション
保護者とのコミュニケーションが気軽にしづらくなった世界観
保護者
生徒への提供価値
・学力向上
・受験合格
・学習姿勢の定着
学習塾の先生

17. 新規生徒の獲得だけでなく既存通塾生の退塾予防も徹底し、機会損失を防ぐ必要がある
学習塾業界の課題 学びの多様化による機会損失
塾に通い続けてもらい、授業料を受け取れる期間を最大化させる必要がある

18. 学習塾のクライアントに対して証明すべき定量的成果
(1)コミュニティ経由での友人紹介数
(2)既存通塾生の契約更新の件数

19. (1)コミュニティ経由での友人紹介数
▼参考事例
ベースフード株式会社「ユーザーコミュニティで継続率の向上とお客様からの紹介数増加を実現」
https://commmune.jp/case/201911012214/
アナログな攻め方
チラシ 塾内掲示 友人紹介カード
コミュニティを活用したアプローチ
コミュニティ限定の友人紹介用クーポンへの導線をコミュニティ内に表示
前年同月比/コミュニティ活用前後の数値を比較し、友人紹介件数が増加したかを観測
<補足情報>
夏期講習などの季節講習時は新規生徒獲得が通常期よりも一層見込める時期
季節講習時にコミュニティ内を活性化させることで、より効果が見込める想定
門配

20. (2)既存通塾生の契約更新の件数
生徒一人あたりにおける以下2つの項目を最大化させる必要がある
授業料を払い続ける期間 その月ごとの契約単価
Before 塾の在籍期間が中学校の3年間
After 塾の在籍期間が中/高の6年間
Before 週2回の授業
After 週4回の授業
開講している講座についての販促活動を
コミュニティ内で行い、潜在顧客へのアプローチ
前年同月比/コミュニティ活用前後の数値を比較し、
生徒一人あたりの単価が増加したかを観測
保護者に対して必要な情報を提供し
興味/関心を引き出し続ける
例：「勉強方法」、「受験情報」、「英検」
特に小6と中3のステージが変わる新学期時点で
数値に改善があったか観測

21. 参考資料
学年 1年間の学習塾費(支出者平均額)
中学1年生 189,000円
中学2年生 260,000円
中学3年生 393,000円
計 842,000円
学年 1年間の学習塾費(支出者平均額)
高校1年生 207,000円
高校2年生 268,000円
高校3年生 358,000円
計 833,000円
公立学校に通う中学生/高校生が1年間に支出する学習塾費
資料：文科省「平成30年度子供の学習費調査」を基に作成
仮に、ある1校舎の中3生10人が高校受験後に
高校部へ接続しなかった場合の1教室あたりの機会損失は、8,330,000円

22. 参考資料
学年 1年間の学習塾費(支出者平均額)
中学1年生 189,000円
中学2年生 260,000円
中学3年生 393,000円
計 842,000円
学年 1年間の学習塾費(支出者平均額)
高校1年生 207,000円
高校2年生 268,000円
高校3年生 358,000円
計 833,000円
公立学校に通う中学生/高校生が1年間に支出する学習塾費
資料：文科省「平成30年度子供の学習費調査」を基に作成
仮に、ある1校舎の中3生10人が高校受験後に
高校部へ接続しなかった場合の1教室あたりの機会損失は、8,330,000円
この機会損失が他の10校舎でも起こっている場合の機会損失は
83,300,000円

23. commmuneの活用イメージ
保護者 学習塾の
本部社員
教室の先生
相互交流
サービスに対しての
フィードバック回収
保護者へのコンテンツ提供
講座の販促活動
保護者へのコンテンツ提供
連携
生徒への提供価値
学力向上/受験合格/学習姿勢の定着
友人紹介
潜在顧客
教室の先生

24. キックオフMTGで合意すべきこと
スケジュール
目指すべき指標の認識合わせ 推進担当者への協力体制の確立
基幹校舎の選定 定例ミーティングの開催