UDC2016中間シンポジウム-オントロジーを用いた分散pdsアプリ

1. オントロジーを用いた分散PDSアプリ
2016-09-17 橋田浩一

2. ヘルスケア、教育・学
習、観光、就労など、
多様なサービスの領域
において、各顧客の
データを複数の事業者
等が共有することによ
りサービスの質を高め
ることができる。
個人のデータを他者が共有するニーズ
2

3. 集中管理によるデータ共有
3

4. PLR PLR PLR PLR PLR
分散管理によるデータ共有
4

5. PLR PLR PLR PLR PLR
分散管理に基づくビッグデータ活用
5
 全個人のデータを集め
て永続的に保持
 必要に応じてデータを
収集
 分析が終わったら手元
の生データを消去
自分のデータがデータ提供
の広告の条件に合えば本人
同意で提供(自動化可能)

6. 他者
PLRクラウド
PLRマネジャ
分散PDS: 個人が事業者に依存せずに本人のデータを他者と共有して活用
PLR (personal life repository)
6
PLRアプリ
…
PLRアプリPLRアプリ
個人
暗号化された
データ
暗号化された
データ

7. データ管理を個人に分散
 データを盗むコスト > メリット
多要素統合認証
 多要素認証
 クラウドのアカウント(またはAPIトークンの入った端末)
 PLRのパスワード
 公的個人認証(予定): マイナンバーカード + パスワード
 アカウントアグリゲーション
 多数のアカウントを少数(5程度以下)にまとめることによって、
人手による管理を可能にする
DRM (デジタル権利管理): 暗号化 + アプリの機能制限
 平文データを書き出したり送信したりできない
 本人が間違ったり騙されたりしても、他人に認証を破られても、
多量の情報がー挙に洩れない
 不適切なデータ共有を防止(予定)
 血液型占いのために住所を開示したりしない。
PLRは安全
7

8. ITリテラシは不要: データ共有を設定(委託可
能)した後は、本人が端末を操作しなくても、
指定された者の間でパーソナルデータが共有・
活用される。
専門知識も不要: データのさまざまな部分の管
理をPLRで他者に委託(信託)できる。
PLRは簡単
8
診療所PLRクラウド
私は同意する以
外に何もしない。
病院
個人

9. 9
端末側PDS
専用サーバが不要
導入と運用が非常に安価
運用コストが利用者数によらない
サーバ側PDSと連携可能
サーバ側PDSの間接的連携
多数の人々のデータの管理も可能
機関利用者向け
アドホックなデータ収集
PLRは単純で多用途

10. 10
…サーバ側
PDS
PLR
マネジャ PLR
マネジャ
PLR
マネジャ
機関利用者
個人利用者
PLR
マネジャ
PLR
マネジャ
PLRクラウド

11. 人工知能の最重要課題は、機械学習のアルゴリ
ズム等よりもむしろ、データ整備(流通・取得
と標準的構造化)の効率向上・規模拡大・持続
可能性にこそある
R&Dのコストのほとんどがデータ整備にかかる
世界に先駆けてその課題をPLRで達成
データの標準的構造化を事業者ではなく顧客の主導
により普及
標準化・構造化されたパーソナルデータを本人同意
に基づいて容易に収集可能に
人工知能との関係
11

12. 山梨と鳥取で被介護者
70名を対象に実運用中
サーバレス
利用サポート不要
無料で配布・運用可能
オントロジー(データの
スキーマ)の変更が容易
訪問医療や訪問看護用の
カスタマイズ
がん連携手帳やお薬手帳
の実装
電子カルテシステムの簡
易版も
PLR介護記録アプリ
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13. 介護記録のデータを本人(の家族)が管理して関係者と共
有可能に
山梨と鳥取で約70人のうち2人の高齢者について運用中
分散システムなのでそのまま何億人にでも拡張可能
ヘルスケアデータの個人管理
13
介護記録等
介護施設
家族
介護者
本人
PLRクラウド
医療機関
医師
個人用端末

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情報プラットフォーム:
個人認証 + メディエータ
PLR
保健師等
家族
利用者
保育園
子育て支援等
サービス事業者
児童相談所
母親が医療機関等の事業者からデータを取得
保健師等の業務を電子化することにより、負担を軽減す
るとともに、母親とリアルタイム・双方向に情報共有
母子保健事業での活用
(AMEDのH28年度PHR利活用研究事業1次公募の(1))
マイナポータル
医療機関等
医療機関・自治体等

15. 分担機関：
アスクレップ(株)
矢作友一
［PHRアプリの開発］
日本医療研究開発機構
（AMED）
協力機関：日本ユーザビリティ医
療情報化推進協議会（JUMP）
［総合健康・医療DBとの接続］
協力機関：神奈川県
政策局ヘルスケア・ニューフロンティア推進本部室
未病産業・ヘルスケアICT担当課長
［マイME-BYOカルテとの接続]
実証フィールド
の提供
運
営
管
理
支
援
アプリ・運用支援
仕
様
分担機関：徳島大学
松久宗英
［糖尿病疾病管理におけるPHR
データの活用］
協力機関：佐渡地域医療連携推進協議会
佐藤賢治
［さどひまわりネットワークとの接続］
協力機関：岩手医科大学
小山耕太郎
［小児医療におけるPHRデ
ータの活用］
協力機関：未来かなえ機構
［未来かなえネットワーク
との接続］
分担機関：藤田
保健衛生大学
岩尾聡士
［高齢者医療に
おけるPHRデー
タの活用］
協力機関：名古屋
掖済会病院
［エキサイネット
との接続］
協力機関：日本医療ネッ
トワーク協会
荒木賢二
［千年カルテとの接続］
協力機関：宮崎健康福祉ネ
ットワーク協議会
荒木賢二
［はにわネットとの接続］
協力機関：湘南記念病院
井上俊夫
［病院内システムとの接続]
調査
代表機関：東京大学
橋田浩一
［統括・PHRアプリの設計と運用］
協力機関：伊都医師会
前田至規
［ゆめ病院との接続］
外注先：(株)ヘルスケア
リレイションズ
横田元
［運営管理支援］
外注先：(公財)未
来工学研究所
飯山裕
［運営管理支援］
研究協力者：
藤田卓仙
［高齢者医療に
おけるPHRデー
タの活用］
ア
プ
リ
分担機関：国立保健医療科学院
今井博久
［健診・生活データの連携］
アプリ設計支援
臨床および臨床研究への応用
(AMEDのH28年度PHR利活用研究事業2次公募の(2))
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16. 生活録アプリ
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タイムライン画面(右上図)
 1人の記録対象者のデータを時系
列順に表示して編集
サマリ画面(右中図)
 1人の記録対象者のデータを表と
グラフで表示して編集
 温度板、排泄確認表など
 時間は左から右へ
グループサマリ画面(右下図)
 複数の記録対象者のある期間の
データを表形式で表示して編集
入出力の対象とするデータの種
類と書式はオントジーとスタイ
ルシートで指定
 母子手帳、健康手帳、疾病手帳、
介護記録、学習や業務や旅行の予
定と履歴の管理などの多用途に容
易に対応

17. 多様な問診票やアンケー
ト(たとえば右図)をオント
ロジーで定義可能
問診データを前頁の3種類
の画面に反映
問診データを印刷・PDF
出力
問診アプリ
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18. データ共有の設定
 グループの作成
 記録対象者(グループの開
示元メンバー)の登録・削
除
 記録・閲覧者(グループの
開示先メンバー)の登録・
削除
 記録対象者から開示された
データに記録者がアクセス
可能に
個人利用者が事業者や知人
とのデータ共有を設定
事業者が顧客等のグループ
を管理
グループでのメッセージや
ファイルの共有
Personary (データ共有・名簿アプリ)
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データ

19. ノンプログラミングでサービス実装
具体的なオントロジーとスタイルシートを生活録ア
プリと問診アプリに設定
低い開発コストと高いセキュリティ
サーバレスでサービスを導入・運用
サービス提供者がPersonaryでサービス受容者や従
業員の関係を定義
PLRによる安全・安価なサービスの展開
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