老将・黄蓋、苦肉の計に身を投ず
- 2. 第 35 集 苦肉計(老将・黄蓋、苦肉の計に身を投ず)2009.6.19 更新
―「3 時間で~」第 39 話参照
チャプター① 曹操、武将や参謀たちと共に川べりを歩く。解説「曹操は 2 度にわたる失敗
に怒り、蔡瑁の従弟・蔡中、蔡和を呉に潜入させることにした」~
チャプター② 夜、周瑜の宿営に老将・黄蓋が訪れる~
チャプター③ 黄蓋の棒打ちを減刑してもらうよう、周瑜に懇願する呉の武将と参謀たち
~
チャプター④ 参謀の闞沢、ベッドに倒れ伏す黄蓋を見舞う~
チャプター⑤ 「闞沢がもたらした黄蓋投降情報」に騙された曹操、闞沢に酒を賜る~
~闞沢と甘寧の演技に騙され「曹操への投降者が出た」と喜ぶ蔡中と蔡和。
③曹操を騙すために仕組まれた大芝居(意見が衝突して周瑜が黄蓋を打ち、怒った黄蓋が曹
操に寝返ったように見せかける)にいち早く気がついた孔明、周瑜と身近に接していなが
ら未だ気づかぬ魯粛に、そのカラクリと当事者たちの心境を説明してやる。
曰く:
「周瑜はたたき役、黄蓋はたたかれ役という訳だ。たたかれ役は自分の体を打たれ
るだけだが、たたき役の方は心を打ち据えられている様なものだ。呉にこの様な司令官
がいる限り、曹操の大軍とて恐れるに足らないだろう(一個願打、一個願挨。願挨者疼着
於皮肉、而願打者却痛着於心。東呉有如此将帥、何慮曹操大軍不破?)」
←黄蓋がムチ撃たれる場面を思い出し、
悲痛な表情を浮かべながら、魯粛に解
説を加える孔明
(画像上の日本語字幕は、かなり大胆な
意訳)
ところで、ここで出てきた“願打願挨”という言葉、直訳すれば「たたきたくもあれば、
たたかれたくもある」だが、現代中国語では既に一つのことわざとして使われている。
つまり「相談ずく」とか「納得ずく」とかいった意味である。