袁紹、曹操ついに挙兵す
- 2. 第 15 集 袁曹起兵(袁紹と曹操、対陣する) 2009.4.19 更新
―「3時間で~」第 16 話参照
チャプター① 山間を劉備三兄弟が軍を伴ってやってくる~
チャプター② 曹操と戦うべきか否かを迷う袁紹のもとへ参謀の許攸がやって来る~
チャプター③ 曹操より帥旗(曹操の旗印)を渡された部下の劉岱と王忠、強敵・劉備と戦
うことを憂いて、「早く曹操の救援が来ないものか」と話し合う~
チャプター④ 徐州城。伝令が劉備のもとに駆けつけ「曹操軍が来ます」と言う~
チャプター⑤ 張飛に言われた部下の兵士たち、敵陣に向かって「劉岱のバカヤロウ~」
とののしる~
~部下を痛めつけてわざと劉岱に密告させた張飛、敵の裏をかいて襲撃に向
かう。
①と②
この二つのチャプターには、曹操と袁紹が決戦に至るまでの過程が描かれる。曹操にも袁
紹にも、それぞれ決戦と講和を説く参謀がいるが、曹操の参謀はあくまでも曹操を立て、
最後は曹操の採決を仰ぐという態度が濃厚なのに対し、袁紹の方は、それぞれ自分の意見
を主張して、反対意見を攻撃することに躍起になり、収拾がつかない。
(対曹操戦の是非について、袁紹の参謀ら、競って意見を述べる ↓)
- 3. この第 15 集では、袁紹の参謀計 5 人が登場するので、彼らの意見をここでまとめてみたい。
兵力温存派(挙兵反対派) 対曹操決戦派(挙兵賛成派)
田豊(3 年後に対戦するのがベスト) 審配(3 年も待っていたら負ける)
沮授(対曹操戦には大義名分がない) 郭図(対曹操戦に大義名分はある)
許攸(今がチャンス/大義名分はある)
↓
結局、挙兵に決定
②袁紹が対曹操戦を決めた後、文才のある陳琳に曹操の悪を暴く檄文を書かせる。その檄
文とは、約 1421 文字もある長いものだが、このドラマではその一部がとりあげられ、曹
操の家来(宦官?)によって朗読されていた。 (曹操の前で檄文を朗読する宦官↓)
その中で少し気になった字幕があった。それは...
“其父曹嵩,乞丐携養(その父曹嵩、朝敵宦官の養子となり)”ここでは“乞丐”のことを
「宦官」と訳されている。確かに曹操の父曹嵩は、宦官曹騰の養子となっているのでこの
文章は間違いないが、“乞丐”は元々「乞食」という意味。宦官のことを朝廷に巣食う乞
食と解釈したともとれるが、何となく無理があるような気がする。ちょっとここの部分は
腑に落ちない。