everriseさん主催の「エンジニアのためのアドテク勉強会 vol.2」の発表資料。

1. 2015年をRTBの
アプリ広告元年とするために
エンジニアのためのアドテク勉強会 vol.2
2014/10/29
ScaleOut 石橋稔章

2. 自己紹介
• 石橋 稔章(いしばし としあき)
• ScaleOut DSP/DMPのプロダクト責任者をしてい
ます。
• SSP(AdGeneration)のコアエンジン部分のPMも
してます。
• 趣味でスマホアプリ作り

3. SOを知らない人のために
*「ScaleOut Ad Platform」というエコシステムの
上に様々なプロダクトを構築している。
* ビジネス的には、DSP,DMPの販売がメイン。
* 最近、adgenがSO名義に変わったのでそちらも

4. ScaleOut Ad Platformとは
複数のXX DSP(非開示) AppBank SSP
ScaleOut
タグマネScaleOut Syn.ad
DMP
ScaleOut Ad Platform
ScaleOut
DSP
Ad Generation
(SSP)
配信エンジン, API
管理画面
APIで構築
OEM提供

5. 皆さん、ご存知かもしれませ
んが、来年の2015年は、RTB
でのアプリ広告元年です。

6. 本当ですか？

7. 本当です。(キリ

8. 本当にするために、僕たちのよう
なテクノロジーベンダーが今のう
ちから準備していく必要がありま
すね。

9. 今日は2015年のアプリ広告元年に
備えて、RTBやアプリ広告について
発表させていただければと思います。

10. アジェンダ
1. アプリ広告とは
2. IDの歴史
3. コンバージョンの計測方法
4. Bid Requestの内容とそれをどう使うか
5. ターゲティングについて

11. アジェンダ
1. アプリ広告とは
2. IDの歴史
3. コンバージョンの計測方法
4. Bid Requestの内容とそれをどう使うか
5. ターゲティングについて

12. アプリ広告とは
バナー広告アイコン広告インタースティシャル広告
オファーフォール広告

13. アプリ広告とは
バナー広告アイコン広告インタースティシャル広告
オファーフォール広告
RTBで配信したいアプリ広告(今のところ)

14. 2014年現在のRTBでのアプリ
広告
- あまり配信されていない。
- でも最近増えつつある
- 在庫が多くない。(ID付きだとさらに少ない)

15. アプリ在庫を持っている企業の
早期のRTB対応が望まれる。

16. もしくは、publisherがRTBに対応し
ているSSPに乗り換えることが望まれ
る。
RTBでは、オークションになるため、
単価は将来的に今より高くなるはず。

17. アジェンダ
1. アプリ広告とは
2. IDの歴史
3. コンバージョンの計測方法
4. Bid Requestの内容とそれをどう使うか
5. ターゲティングについて

18. アプリ広告をやる上で、いつ
も話題になるIDについて

19. 広告配信ではIDは、
大変重要です。

20. RTBは「枠から人」だって、
偉い人も言ってました。

21. iOSの場合
UDIDがデファクトになりつつあった
→iOS6で非推奨
Appleに振り回されてつつ、炎上に怯える日々
IDFAが登場した
→広告表示をしていないアプリだと場合、リジェクト

22. 今は、itunes connectでアプリ申請
時にIDFAの使用用途を明記すればOK

23. iOSのIDは、普及しつつある。

24. Androidの場合
iOSのUDID騒動の陰でAndroid IDを使い続けるべきか
震える日々
Advertising IDの登場
→sspが対応していても、google play service sdkを入
れていなくて、IDが取得出来ないアプリが少なくない。

25. Androidアプリ広告のRTBが普及
するかは、PublisherさんやSSP
さんの頑張りにかかっている！

26. アジェンダ
1. アプリ広告とは
2. IDの歴史
3. コンバージョンの計測方法
4. Bid Requestの内容とそれをどう使うか
5. ターゲティングについて

27. コンバージョンの計測方法
最近使われている計測方法を紹介します。

28. なぜCV計測の話をするか？
そこに計測出来ない在庫があるから。

29. コンバージョン計測の種類
1. Browser Cookie
2. Android Install Refferer
3. Device ID
4. Device Fingerprint

30. 1. Browser Cookie
- 初回アクセス時にブラウザを起動して、Cookieを使って、cv判定
を行う方法。
!
- アプリToマーケット、WebToマーケットで取得出来るため、日本
では広く利用されている。
!
- アプリToマーケットの場合、クリック時にブラウザを開いていな
いとcvが取得出来ない。
!
- 海外SSPは、ブラウザを起動して、マーケットに遷移しないケース
がほとんどなので、このパターンは、使えない。

31. Browser Cookieの挙動
1. 広告をクリック2. ブラウザにCookieを書き込む
広告 320x50
3. アプリをインストール4. 初回起動 & ブラウザ起動
広告クリックリダイレクト
初回起動
2と4の時のCookieを突合してcv判定を行う。

32. 2. Android Install Refferer
Google Playに遷移時に付与した値をアプリ起動時に
取得して判定する方法。
!
アプリToマーケット、WebToマーケットで取得出来て
ブラウザを起動する必要がない。
!
Androidでしか使えない。

33. Install Reffererの取得方法
以下のようなURLでマーケットに移動
http://play.google.com/store/apps/details?id=<アプリのパッケージ名
>&referrer=xxxx
!
AndroidManifest.xml
<!-- Used for install referrer tracking-->
<service
android:name="com.google.android.gms.tagmanager.InstallReferrerService"/>
<receiver
android:name="com.google.android.gms.tagmanager.InstallReferrerReceiver"
android:exported="true">
<intent-filter>
<action android:name="com.android.vending.INSTALL_REFERRER" />
</intent-filter>
</receiver>
!
以下より参照
https://developer.android.com/reference/com/google/android/gms/tagmanager/
InstallReferrerReceiver.html

34. 3. Device ID
広告表示時のDeviceから取得出来るIDFAやAdvertising IDと
アプリ初回起動時などのコンバージョンポイントで取得するID
でコンバージョン判定を行う。
!
アプリToマーケットでしか取得出来ない。広告クリック時に
ブラウザを起動していないSDKでも取得出来る。

35. 4. Device Fingerprint
AdTruthなどのFingerPrint系のIDを利用して、cv
判定を行う。
!
アプリToマーケット、WebToマーケットで取得出
来るが、精度は100%ではない。

36. Device Fingerprintを使う上
でのポイント(ちょっと寄道)
同一IDが複数人に大量に割り当てられるケー
スがあるため、リクエストが多いユーザの上
位n%をIDとして取り扱わないなどをすると
良いと思われる。

37. 計測ツール毎に対応しているものが
異なっていると思いますが、概ね種
類としては、この4つくらいかと。

38. アジェンダ
1. アプリ広告とは
2. IDの歴史
3. コンバージョンの計測方法
4. Bid Requestの内容とそれをどう使うか
5. ターゲティングについて

39. アプリのBid Requestの内容

40. RTBは、OpenRTBという仕様が広く使わ
れている。
アプリで重要なのは、Appオブジェクトと
Deviceオブジェクト。

41. 有用な項目
- App.bundle
bundle id(iOS)やpackage名(android)が送られてくる項
目。OpenRTB 2.2では、App.storeurlという項目が増えた
みたいだが、App.bundleでもアプリの情報を調べる事が
出来る。
!
- Device.ifa
IDFAやAdvertising IDが送られてくる項目。SSPによっ
て、項目名は、違う場合も多い。

42. App.bundleの使い道(iOS)
iTunes APIでapp storeの情報をゲット
bundle idをキーにapp storeの情報を取得出来る。
http://itunes.apple.com/lookup?bundleId=jp.ishibashits.baystars-matome
!
レスポンスは、json形式。アプリ名、カテゴリ、app storeの紹介文など色々取れる。

43. App.bundleの使い道(Android)
公式APIはないので、スクレイピングする
とか。非公式APIを使う。
idがパッケージ名になっているので、後はご自由に。
https://play.google.com/store/apps/details?id=[package名]

44. その他
- App.cat
アプリのカテゴリが送られてくるが、IABのカテ
ゴリなので、イマイチ使えない。
- App.keywords
キーワードは、有用な情報ではあるが、sdkから
取得出来ないので、あまり普及していない。

45. アジェンダ
1. アプリ広告とは
2. IDの歴史
3. コンバージョンの計測方法
4. Bid Requestの内容とそれをどう使うか
5. ターゲティングについて

46. ターゲティングについて

47. 今後アプリ広告で中心となっ
てきそうなターゲティング
- リタゲ
- リテンション

48. アプリでのリタゲとは？
広告主のアプリを起動した、もしくはアプリで
特定のページを開いたユーザに対して、広告を
配信する。
!
アプリでのリタゲは、EC、不動産などに有効。
deeplinkと相性抜群。

49. deeplink

50. deeplinkとは
アプリやwebページからアプリの商品詳細
ページなど特定のページに直接遷移させる。
広告 320x50
広告クリックで
商品詳細ページへ

51. deeplinkの仕様
- App Links
http://applinks.org/
Facebookが中心
- MobileDeepLinking.org
http://mobiledeeplinking.org/
Criteoなどが中心
!
URLスキームでアプリ内のページに遷移させる。

52. App Linksの実装
<html>
<head>
<meta property="al:ios:url" content="applinks://docs" />
<meta property="al:ios:app_store_id" content="12345" />
<meta property="al:ios:app_name" content="App Links" />
<meta property="al:android:url" content="applinks://docs" />
<meta property="al:android:app_name" content="App Links" />
<meta property="al:android:package" content="org.applinks" />
<meta property="al:web:url"
content="http://applinks.org/documentation" />
</head>
<body>
Hello, world!
</body>
</html>
!
App LinksのHPより抜粋
http://applinks.org/documentation/

53. アプリでのリタゲは、どうや
るか？
!
広告主のアプリに広告会社のSDKの組み込みが必要にな
る。
計測ツールベンダーが成果通知にやっているキックバック
的なものが普及すると思われる。もしくはアプリで任意
にhttpリクエストを行うワンタグみたいなもの。

54. リテンションとは？
既存の顧客の維持・囲い込み・活用のこと。

55. リテンション配信
- ゲーム系のアプリなどで、ユーザがn日起動してい
ない場合に広告を配信
- イベントが行われているタイミングで広告を出す
- 自社のアプリを使っている人に対して、広告を出
す。
など

56. リタゲとリテンション
まだ業界的に明確な用語の定義はされていない。
個人的なイメージとしては、
- リタゲは、ページを多く持っているアプリ向け。
- リテンションは、ゲームなど向け。プライベートDMP
的に様々なセグメントを作って、配信を行うイメージ。

57. sdk以外の連携方法
広告主がIDFAのIDなどのリストを持っている場
合、管理画面からもしくは、sftpなどシステム
的にアップロードする。
sdkだと審査が発生するので、リアルタイム性は
ないが手軽ではある。

58. おわりです。