VC側からみた、アドテク最前線
2015.1.21
サイバーエージェント・ベンチャーズ 波多江直彦
本資料の概要
この資料は、サイバーエージェントのアドテクスタジオ
内で行われている有志のゼミにゲスト参加した投資
育成子会社所属の波多江が公開されているデータを
元に作成したものです。
自己紹介
波多江直彦
2006年4月、サイバーエージェント入社。広告代理部門に
て、営業、マーケ部門責任者、SEM部門責任者を歴任。
2011年より新規事業開発室にてC2C事業を立ち上げ。
Amebaコミュニティ部門部長を経て、C2C事業を子会社化
し役員に就任。2014年10月よりサイバーエージェント・ベン
チャーズに入社。慶応義塾大学法学部法律学科卒。
★アドテクとの関わり★
広告代理店時代(2010年、2011年頃)海外アドテク担当
SiteCatalyst(後にAdobeが買収)、SearchIgnite(後に電通グループが買収)、
EfficientFrontier(後にAdobeが買収)担当、DSPの日本参入(輸入)支援等
アドテク時代(2014年に数ヶ月)業界特化型DSP/DMPプロ
ダクト責任者
GameLogic/GameAudience
目次
1.2014年のアドテクを3分で振り返る
2.2014年に資金調達したアドテク銘柄
3.今後のアドテク
1.2014年のアドテクを振り返る
リタゲの成長
動画の成長、買収
Criteo S.A.
(Nasdaq:CRTO)
リタゲの成長
9月までの公開数字から判断するに、
2014年は売り上げ7億€(約1,000億円 1€138円換算)粗利率35%
昨対比でも60%以上成長。引き続き高い成長率と利益率を誇ってい
る。
現状成立していないが、大手広告代理店グループのピュブリシス(フ
ランス)に買収の噂も。
リタゲの成長
Criteoの対抗馬、AdRollは2014年4月に70M$(82億を調達 
1$117円)日本でも人の募集を本格化。アドテク界隈では
カントリーマネージャーの報酬の高さが話題に。
リタゲの成長
動画の成長、買収
当面、2桁の市場の成長が見込まれる中、大型の買収が成立。
当面大型の買収や技術買収は続くものと思われる。
400M$?(468億?)
350M$(410億)
640M$(748億)
2.2014年に調達したアドテク銘柄
勝手な買収
予測付き♪
VCもランク付けされている
今回は、アーリーステージで投資をしており、
アドテク銘柄が比較的多い、GoogleVenturesが
2014年に出資した先中心に次のトレンドを読み解く
アプリマーケットへの申請、アプリの更新を必要としない
A/Bテストツール
1月1.2M$
想定EXIT:Googleかfacebookが買収
データを元にした、
ウェブサイトの自動パーソナライズ
2月2M$
想定EXIT:OracleかAdobeが買収
スマホ動画アドネットワーク
2月17M$
想定EXIT:twitterが買収
位置情報や距離情報を取り込んだダイナミッククリエイティブ
5月8M$
想定EXIT:CRITEOが買収
人ベースの定性的なアクセス解析ツール
ユーザーのサイト内での行動、遷移が録画される
7月1.2M$
想定EXIT:facebookが買収
アドフォーマット公開型ネイティブアドネットワーク
テストされたアドフォーマットはパブリッシャーに公開
される前提でテストを行い、より良いモバイル広告を目指す
10月10M$
想定EXIT:RubiconかAppnexusが買収
スマホに特化したDSP
12月11M$
想定EXIT:どこかの広告会社が買収
3.今後のアドテク
大きな流れ
・デバイスシフト
(PCからSP、IoT)
・コンテンツと広告のリッチ化、ダイナミック化
(ダイナミック、動画、ネイティブアド(?)、AR/VR)
・広告を情報化するためのデータ収集
(ビッグデータ、位置情報、決済情報)
・プライバシーの問題
(VRM)
今後の期待と予測
・位置情報や、決済情報などを持つ他業界とのジョイベンや大
型参入による進化に期待。
・起業して参入するなら、プラットフォームへの買収前提のテクノ
ロジー、データのパーツが妥当。
・将来的なIPO銘柄としての有望分野は、AR/VRの広告プラット
フォーム、IoT向けの広告プラットフォームと予測。
まとめと雑感
改めて整理してみると現在盛り上がっている(売れている)こと
と、シードやアーリーで投資を受けているところと、大型IPO狙
いで投資をしてみたいと思える分野は差があることを改めて認
識。
関わっていた分野でも、所属する組織やゴールに合わせて、ア
ンラーニングして情報を整理しないと役に立たない人間になる。

VC側からみたアドテク最前線