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Editor's Notes
- ■普通のコンピュータでは現実的な時間で解くことができない問題が多く存在し、そのような問題を解くことができる可能性を量子コンピュータに見出している。
■2011年、カナダのD-WAVE Systems社が世界に先駆けて量子コンピュータを製造/販売した。
価格は1000万ドル、1500万ドルともいわれる。
- ■重ね合わせ状態により、量子コンピュータは1つのビットで「1」と「0」が同時に表現できるようになる。
4bitの対比例
■既存のコンピュータ
4ビットを使って1つの値を表す。
全パターン16通りのデータの表現は可能であるが、入力できるのは1回につき1つだけである。
■量子コンピュータ
4量子ビットでは、1つの量子ビットで「0」と「1」を同時に表現できるため、
1回の入力で2の4乗=16(通り)のデータを入力できることになる。
このように、既存のコンピュータでは1つの入力用ビットの組合せで1つの値しか扱えなかったのに対して
1つの入力用ビットの組合せで「2^N」通りの値を扱うことができる。
N:量子ビットの数
⇒これゆえ、1つのビットで複数の状態を表現できる量子コンピュータでは、1つの入力命令で複数の計算を一気に処理することができる。
■入力回数に対して計算回数が指数関数的に増加していく計算
- ■このスライドでは、量子コンピュータの仕組を柱に説明し、ボールの話は補足として入れる。
- ■組み合わせ最適化問題
Ex)セールスマンでが5箇所の客先に訪問する場合、どの順番で営業に行くのが最短の距離になるかという問題。
順番の総数はこの場合、5! = 120(通り)となるが、10箇所になると10! = 360万(通り)となり、訪問箇所が増えると
爆発的に組み合わせが多くなる(組み合わせ爆発)。
■ポートフォリオ
金融・投資用語:現金、預金、株式、債券、不動産など、投資家が保有している金融商品の一覧や、その組み合わせの内容を指す。
金融資産の組合せ。全資産の中でA株を〇%、B株を〇%、C株を〇%等
世の中には膨大な数の銘柄がある為、組合せも膨大になる。
⇒投資会社が量子コンピュータを使って最適な組み合わせを見つけ出すために使う。