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高度情報化と社会生活
   教養科目 水曜日 第3限目
   講師 藤野幸嗣
   講師のメールアドレス
         yuki@fujino.com
   講義資料のウェブのアドレス
      http://www.fujino.com
   講義連絡用ツイッター
      @fujinocom
    2010/7/21   高度情報化と社会生活    1
大分駅前の予想図




2010/7/21   高度情報化と社会生活   2
大分の中心市街地のVR
 大分駅の高架工事
     2012年大分駅高架工事完成予定。
     駅ビルは未定。
     大分駅南側に幅100M道路が完成。
 駅前広場は検討中。

  バスターミナル、デッキ、横断地下道
?
  駅と中心市街地をどう結ぶか?
  中央通りの賑わいは?
   2010/7/21 高度情報化と社会生活 3
大分市中心市街地のVRデータ
Virtual Reality
 仮想現実
大分市の中心市街地と駅南の構想を
コンピューター内で再現できるデータ。
大分経済同友会のサイトからダウンロー
ドできて自由に活用することができます
。
ぜひ、見てみてください。
 2010/7/21   高度情報化と社会生活   4
本日の講義
第14回        2010年7月21日
 今日で本講義は終了です。
・今週のネット社会
 臆病なデジタルネイティブ達
 ジオメディアの台頭
・地域情報化と大分県の取り組み

2010/7/21    高度情報化と社会生活   5
成績評価について
 既に評価を開始しています。
 本日分の出席課題、ツイート、ブロ
  グ記事の提出期限は7月28日13時で
  す。
 7月31日には評価を終える予定。

 8月中は評価対応をしますので、記事

  やツイートは削除をせずにそのまま
  にしておいてください。
  あとの継続や削除、非公開は自由。
 2010/7/21
         高度情報化と社会生活   6
評価についての問い合わせ
   ツイッターのDMまたはメール
    yuki@fujino.com
    まで、
   8月1日には評価を終了するので、
   1日~6日の間に問い合わせること。
   評価の問い合わせには7日以降でも
    対応しますが、評価の変更ができな
    くなります。
    2010/7/21   高度情報化と社会生活   7
今週のネット社会
続々と出てくる電子書籍端末
 来年はキャンパスに溢れているか
も?




    2010/7/21   高度情報化と社会生活   8
8月4日に電子書籍フォーラム
「電子書籍が拓く未来」
 大分県・ハイパー研 主催
  電子書籍の先端を2人の講師に話して
もらいます。
  無料のセミナー
  どなたでも参加できます。
ハイパーネットワーク社会研究所へ

2010/7/21   高度情報化と社会生活   9
臆病な大分大学の
デジタル・ネイティブた
     ち




 2010/7/21   高度情報化と社会生活   10
ある受講生のコメント
今回の講義であった、mixiとかyoutubeとかは利用する
ことはよくあるけれど、実際使いこなしいているかと
ゆうと、自分は両方やってるけれど、 mixiは仲間内だ
けでやってるし、youtubeは見ているだけでコメントを
しないから、実際は利用してるとは言えないな。

でも、 mixiをしているとよく出会い系みたいなのが、
ふつうの人になりすましてマイミク登録をしてくるひ
とがよくいる。だから、あんまりいろいろ教えるのは
嫌だし、知らない人とコメントしあうことは、なんだ
か恥ずかしいということだからあまりしたくない。

  2010/7/21   高度情報化と社会生活    11
受講生の概要
 受講生196名
(1年53名、2年103名、3年23名、4年18名
、その他 1名 聴講生+α)
 パソコンやネットの習熟度はすごく幅広

  い。
キーボードが覚束ないもの(ハッシュタグ
に含まれるアンダーバー記号が打てない)
から、
講義のUstream中継をする受講生まで。
    2010/7/21   高度情報化と社会生活   12
パソコンの保有
   自分専用のパソコンを所有  85%
   家族と共同利用のパソコンを所有 10%
   家にはあるが使っていない  3%
   パソコンを持っていない   1%




    2010/7/21   高度情報化と社会生活   13
ネット環境の概要

    電話回線(モデム)7% ADSL 8%

    ケーブルテレビ回線 28% 光 35%

    携帯電話 23%

    わからない 20%

    使っていない 2%




    2010/7/21   高度情報化と社会生活   14
ネットを使う場所
   自宅(普段住んでいるところ)           95%
   大学で   54%
   友人宅   13%
   ネットカフェ      4%
   帰省先の実家    27%
   ネットは使っていない     0%



    2010/7/21   高度情報化と社会生活    15
ブログの経験度
   ブログを運営中         28%
   ブログを開設したことがある。20%
   ブログをやったことはない      52%




    2010/7/21   高度情報化と社会生活   16
新聞やテレビとの接触
   新聞を自宅で取っている
    24%
   定期的に図書館などで読んでいる            16%
   必要な時だけ読む
    26%
   新聞はほとんど読まない                36%


    テレビがある。
    90%
      2010/7/21   高度情報化と社会生活         17

全員がパケホということでも
    ない
   パケット定額にしている              84%
   パケット定額ではない
    13%
   わからない
    2%




    2010/7/21   高度情報化と社会生活    18
モバイルサービスはmixiが多
    い。
   mixi 42%
   GREE 3%
   モバゲー 10%

iPhone 1% WindowsMobile 1%
ガラケー 98%



    2010/7/21   高度情報化と社会生活   19
セキュリティ意識はいまひと
     つ
   ウィルス対策ソフトを入れている
       74%
   対策ソフトの有無がわからない           14%
   アップデートをやっている
    53%
   状況がわからない
    24%

    システムアップデートを行っている。
    43%

    アップデートは行っていない
        2010/7/21 高度情報化と社会生活     20
登録しない、登録しても匿名
   YouTubeアカウントを登録している。 25%
   YouTubeアカウント登録していない。
       64%

    mixiで実名を登録している。
    20%

    愛称のみ登録している。
    37%

    mixiは使っていない。
    40%
      2010/7/21   高度情報化と社会生活   21
大分大学生のネット利用状況
   ブロードバンドを使って見ているのは
    YouTubeやニコニコ動画。
    YouTubeの登録はしていない。
   半数近くがケータイでmixiで友達とやり
    とり。大半は愛称のみの登録。
   セキュリティ意識は低いが、ネットに氏
    名など個人情報を出すことには極めて神
    経質。
    個人情報はいっさい出さないのが原則
    2010/7/21   高度情報化と社会生活   22
ソーシャルメディアの活用
   ブログは既に過去のもの?
   ケータイで作ってみたが、今では継続して
    更新している人は尐ない。
   ツイッターは大半の学生には未知の世界。
   そもそも登録をすることに臆病なのでソー
    シャルサービスの利用者が極めて尐ない。
   一部のアクティブな利用者が使っているだ
    け。

     2010/7/21   高度情報化と社会生活   23
どうなる?日本のネット
 ネットの環境は整っているが、個人が情
  報発信を行う面での利用は極めて乏しい
  状況。
 とくに個人情報の掲載にすごく神経質。

 学校や家庭教育において、個人情報を出

  さないよう指導をされてきた世代が出現
  。
 ネットのマスメディア化(動画を見るだ

  け)と
マイクロ化(仲間内で使う)がいっそう進
    2010/7/21 高度情報化と社会生活 24
ジオメディアのいま




2010/7/21   高度情報化と社会生活   25
デジカメの写真のタグ情報




2010/7/21   高度情報化と社会生活   26
デジカメの写真にはデータが
   exifタグが埋め込まれている。
   撮影日時、カメラの種類
   ISOや露出、絞り、焦点距離、フラッシ
    ュの有無など。
   GPSケータイで場所データをオンにして
    おくと、撮影した場所が埋め込まれる。
   写メを送るときには尐し注意しましょう
    。

    2010/7/21   高度情報化と社会生活   27
GPSケータイの登場
 様々な位置ゲームが始まっ
  た。2002年頃。
 奪取系(陣取り、国盗り)

  、スタンプラリー、育成系
  、電波の杜、アイテム収集
  など
    2010/7/21   高度情報化と社会生活   28
位置ゲームが流行
コロプラ ケータイでやる陣取りゲーム
 その場所に行かないとポイントが貰えな
い。




    2010/7/21   高度情報化と社会生活   29
USA発の位置ゲーム




2010/7/21   高度情報化と社会生活   30
2010/7/21   高度情報化と社会生活   31
2010/7/21   高度情報化と社会生活   32
30min.サンゼロミニッツ




2010/7/21   高度情報化と社会生活   33
AR(拡張現実)を使ったホテル案内




   2010/7/21   高度情報化と社会生活   34
セカイカメラと楽天トラベル
 ARの地域でのビジネス利用
 ホテルの前に来てセカイカメラでみると
  室内の写真が表示される。
 楽天トラベルの予約リンクも表示される

  。
→飲食店でも応用可能。



    2010/7/21   高度情報化と社会生活   35
GPSが場所を特定する仕組
 1)GPS衛星の電波
 2)ケータイ基地局からの電波
 3)無線LANのアクセスポイント
→大分はケータイ基地局がまばら、無線LA
 Nが尐ない→位置情報の精度がよくない。
→最寄りの無線LANのアクセスポイントを
 Skyhookのデータベースに登録をしよう。


   2010/7/21   高度情報化と社会生活   36
2010/7/21   高度情報化と社会生活   37
インターネットの現在




2010/7/21   高度情報化と社会生活   38
ネットの世界的普及
   地球の反対側に瞬時にメールを送れ
    るようになった。
   ツイッターやUstreamで世界中の情
    報が入ってくるようになった。
   でも、すぐ近所で何が起こっている
    のかは、ネットではわからない。
   もっと足下の地域のこともネットで
    知られるようにならないのか?
    2010/7/21   高度情報化と社会生活   39
地域とネット
   世界中の情報はたちどころに知るこ
    とができるようになった。
   それなのに自分の暮らしているとこ
    ろの情報はあまり入ってこない。
   地域でのネット活用とくに生活情報
    を充実させて利便性を高めようとい
    う活動→地域情報化にネットを生か
    す。
    2010/7/21   高度情報化と社会生活   40
人々の関係
 強い連携
   家族+4名~6名
 弱い連携

  数十名~150名ぐらいのグループ
多層化している。クラス、同窓会、職
場、取引先・・・
 一時的な連携

  これから増えてくる?
    2010/7/21   高度情報化と社会生活   41
弱い連携の限界
 ダンパー数 150名が限界
   明確なルールや指導者がいなくても
集団が保持できる限界値。
   顔の見える範囲。
 ネットは顔の見える限界を技術

  (アーキテクチャー)で越えられる
  か?
   →地域情報化
   →ソーシャル・メディア
  2010/7/21
         高度情報化と社会生活   42
地域情報化の取組み




2010/7/21   高度情報化と社会生活   43
地域情報化と大分県

   大分県の地域ネットワークのあゆみ
   コアラ=大分県の市民ネットワーク
     大分初のインターネットプロバイダ
     九州のネットワークベンチャー
   ハイパーネットワーク社会研究所の活動
   インターネットの進展と地域の課題


    2010/7/21   高度情報化と社会生活   44
約25年の話の流れ
    1985          1990    1995         2000   2005        2010
                                                  地
           豊       第 ハ    地   ハ   豊   A                      地
一   コ      の       一 イ            の      コ豊   N   域
                                                      安
                                                      心      域
村                  回      域   イ   国   D ア の
                                              P   S   ・      ソ
    ア      国       ハ パ    プ       ネ           O   N
                                                      安     のー
一                             パ       S ラ 国           全     展シ
    ラ      ネ       イ      ロ                   観       ネ
                   パ ー
品                                 ッ       ハ       S         開ャ
    発      ッ              バ   ー   ト   L 法     光       ッ
                                                      ト     はル
運                  ー 研                    イ                 ?メ
動   足      ト       ネ      イ   ネ   の
                                      開 人 パ
                                              コ       活
                                                      用      デ
           ワ       ッ 発    ダ   ッ   イ
                                         化
                                              ア              ィ
           ー       ト 足            ン   始   ー   ラ              ア
                   ワ          ト   タ       ネ
           ク
ニ   パ             ー   イ       ワ   ー ブ     ッ       W   ソ
ュ   ソ     マ
                  ク
                  会   ン       ー
                                  ネ
                                  ッ ロ    地ト   コ   e   ー
                                                            ジ
                                                  b   シ
ー   コ     ル       議
                      タ       ク   ト
                                    ー    域ワ   ミ
                                              ュ       ャ     オ

メ   ン     チ           ー       実   対
                                  応 ド    イー
                                          ク
                                              ニ
                                              テ
                                                  2
                                                  ・
                                                      ル
                                                      メ
                                                            メ
                                                            デ
デ   通     メ           ネ
                              験
                                    バ    ン    ィ   0   デ     ィ
          デ                                   ポ             ア
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                                                      ィ
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          ィ                              ラ    タ
ア         ア
      2010/7/21       ト             ド
                              高度情報化と社会生活
                                              ル            45
平松守彦前知事と一村一品運動


              元通産官僚 電子計算機行政も
              関わる
              1979年大分県知事就任
地域づくりの精神運動としての一村一品運動
  ・地域に誇りを持つこと
  ・とにかくやってみること
  ・弱点は長所になりうる
  2010/7/21      高度情報化と社会生活    46
参考図書
   「地方からの発想」
      岩波新書
   平松守彦(著)価格(税
    別): ¥660
   1990年9月

※参考図書は必読ではな
 い、あくまで理解を深め
 るための参考資料として
 示す。
     2010/7/21   高度情報化と社会生活   47
大分ソフトパーク
   1984年 大分市東春日町に
    オープン
   地域のソフト開発拠点として
   富士通のソフト工場を地方に誘致
   地域のソフト関連産業を集積
   コンピュータ専門学校
   IT関連施設の設置


    2010/7/21   高度情報化と社会生活   48
2010/7/21   高度情報化と社会生活   49
地域の拠点開発の手法
   新産業都市
    →臨海工業地帯
      都町の繁栄(1960年代)
    シリコンバレーやシアトルなど
    フランスの「ソフィア・アンティポ
    リス」を手本にして、大分の
    「ソフトパーク」が計画された。

    2010/7/21   高度情報化と社会生活   50
ソフト・「パーク」という命名
 ソフトに老若男女が親しんでもらう
  意図
 学校やメディア企業の誘致

 核としてソフト開発拠点

  →25年たったいまは?
ソフトパークは大分の情報化の拠点に
   なったか?
  実態は東京への出稼ぎ拠点か?
    2010/7/21   高度情報化と社会生活   51
情報化の諸相
   産業の情報化
    →会社にコンピュータやネットワークが導入される。

   情報の産業化
     →電子機器やネットの構築がビジネスになる。

   生活の情報化
     →家庭にパソコンやネットが入る、ネットで結ばれ
    る。

   教育の情報化
      →講義に情報機器を活用する。
    2010/7/21   高度情報化と社会生活     52
生活のニューメディア
1980年代半ば
 郵政省、NTTの主導による
 「CAPTAINシステム」の提案
 テレビと電話の融合
 電話回線でテレビ画面に生活情報を
  配信する仕組み。
→全国展開をはかったが失敗に終わる

    2010/7/21   高度情報化と社会生活   53
1985年ニューメディアブーム

   大分県は、当時も今もじつは情報化後進
    県
    →産・官・学いずれもリーダーシップを
    とりえない当時の状況で「市民=利用者
    主導」による情報化推進を提案。

             一村一品運動
                               コアラの発足
           ニューメディア
     2010/7/21    高度情報化と社会生活        54
パソコン通信コアラのはじまり
 コアラ(発足時「大分パソコン通信
  アマチュア研究協会」の略称)は
ニューメディア時代の一村一村運動
 利用者(市民)による利用者のため
  のネットワークを構築
 パソコン通信による市民の交流を提
  唱。
    2010/7/21   高度情報化と社会生活   55
はじまりはパソコン通信




2010/7/21   高度情報化と社会生活   56
コアラ発足に集まった人たち
   パソコンマニア
   企業の電算担当者
   ニューメディアに関心のある人
   大分に新機軸を求めている人
   なにか新しいことをやりたい人




    2010/7/21   高度情報化と社会生活   57
コアラのはじまりは
       オンライン・データベースの研究

      1985年5月
      当初は30人の研究会

1回線の手作りBBS          PC9801



                                ユーザー


       2010/7/21   高度情報化と社会生活     58
当時は音響カプラの時代




2010/7/21   高度情報化と社会生活   59
パソコン通信と掲示板システム




2010/7/21   高度情報化と社会生活   60
コアラ、最初は産業寄り
コンピュータを使って地域の企業の情報
 を「オンライン・データベース」に集積
 してみよう。
※当時は「中小企業情報データベース」
 の準備中
「キャプテン」は生活情報らしいが、
パソコンを使ってビジネスの情報を集積
 してみよう。
→ところが、わずか数カ月で方針転換
    2010/7/21   高度情報化と社会生活   61
コアラのパソコン通信
   1985年7月にパソコン通信をスタート
    当初は英文字のみ、1カ月後日本語に対応
   アスキーネット(今はない)1985年5月
   PC-VAN(現BIGLOBE) 1986年4月開始
   Nifty-serve(現ニフティ)1987年4月開始
    小規模システムは小回りが利くので先進
    的なアイデアを次々と盛り込んでいけた。


    2010/7/21   高度情報化と社会生活   62
最初から勘違いの連続
   オンラインデータベースを目指す
    →そんなものは誰もみない
    →「オンライン=カフェ」(掲示板)をオープンし
    てみた。
   市民同士の情報交流に方針転換
    1985年に、市民がパソコンを購入して、
    交信をするというのは、「破天荒」なことだっ
    た。
     ~高価、面倒、かなりの知識が必要
   わが国でも最初期の電子掲示板システムの立上げ
    →楽しいので人数が増えていった。
    2010/7/21   高度情報化と社会生活   63
コアラの活動理念
   個人でのパソコン購入と通信機能利用の支援
   地域に根付いた活動
        →毎月一回の例会を開催
        →いろいろな市民層の参加
   実名主義
     地域での生活者、個人としての責任ある発言
   行政や企業による支援
     ハードのみの提供、運営は利用者にまかせる


      2010/7/21   高度情報化と社会生活   64
市民運動としてのコアラ
   パソコンを買ったら通信をしよう
   仲間を増やそう
   イベントを行い団体活動として活性化
   新規参加メンバーの自主性による新機
    軸
    自律的なアクティビティとそれを支え
    る技術
    →毎日会員が一人ずつ増えていく。
    2010/7/21   高度情報化と社会生活   65
ネットの利用者同士の連携
   サポートを期待するとコストがかかる
   便利なのは、やはり詳しい友人
   相談相手がいればパソコンも安心だ
   地域での利用には自主的
     (ボランタリー)な横連携が必要
   USAでは街毎のユーザーズグループ
    がPCの利用基盤を支えている。
    2010/7/21   高度情報化と社会生活   66
市民のパソコン通信
   目的:コミュニケーション空間の提供
       →エンドユーザーの相互扶助
   地域情報化→公的支援の仕組み
            コアラ会員
            ユーザー

            サポーター

    大分県・地域経済情報センター
2010/7/21      高度情報化と社会生活   67
パソコンよりも交流が中心
 年代、社会地位を超えた地域内の交
  流活動
 自主的、問題解決型、先進取組型

 ネットワークを使うので、ビジネス

  マンや主婦、学生でも協働して活動
  が可能。
地域ボランティア活動の可能性
ネット上での交流、活性化運動とし
  て。
  2010/7/21
         高度情報化と社会生活   68
コアラは利用者の交流の場
   様々なテーマにわかれた電子掲示板
   自己紹介 会議室
   喫茶コアラ(センター会議・雑談室)
   スタジオコアラ(地域づくり)
   趣味のコーナー(料理、本、映画)
   各町ごとの会議室
   パソコン相談など
   他のパソコン通信局との交流の会議室
    2010/7/21   高度情報化と社会生活   69
80年代
    ニューメディアの覇権争い
   パソコン通信        vs    キャプテン
       パソコンは難しい     テレビと電話なら簡単
 草の根    お上が主導、地域マスコミ
 利用者主導   技術者主導
 交流が主   マスメディアの新しい伝達手段

    結局はどちらも敗者か?
→インターネットが勝ってしまった。

    2010/7/21   高度情報化と社会生活       70
豊の国情報ネットワーク
 1989年11月
 「ふるさと創生資金」を活用

     →県、市町村の拠出金
 県下12の電話料金区間毎にアクセスポイン
  ト →3分10円の県内の公共アクセス網
 県内の公的なデータベースと接続し、

  そのコミュニケーション機能としてコアラを
  位置づけ
※ただしキャプテン網も使う。
    2010/7/21   高度情報化と社会生活   71
豊の国ネット記念シンポジウム
1990年に「未来のネットワーク」を
 考える会議
ハワード・ラインゴールド氏がメインゲス
 ト
マルチメディア(画像提示パソコン)の展示
 関心が高いし、どこにもやっていないか
 らネットワークの研究をしよう。
 コアラの安定した運用機関も必要だ。
    2010/7/21   高度情報化と社会生活   72
参考図書
   「バーチャルコミュ
    ニティ」 三田出版会
    ハワード・ライン
    ゴールド (著)
    価格(税別):
    ¥3500英文はインターネッ
         トでよむことができ
   1995年5月 る
      絶版
※参考図書は必読ではな
 い、あくまで理解を深
 めるための参考資料と
 して示す。
  2010/7/21 高度情報化と社会生活   73
ハイパーネットワークの意味
   大分で、コアラの電子会議室のなかで生
    まれた造語
   ハイパーカード ハイパーテキスト
   未来のネットワークを表す造語として。
   「第一回ハイパーネットワーク会議」
    を1990年3月に開催して大好評で
    した。

     2010/7/21   高度情報化と社会生活   74
ハイパーネットワークとは?
     テキスト                 アジア型
    ネットワーク              ネットワーク社会

                融合
マルチメディア                       欧米型
ネットワーク                       個人主義社会

   ハイパーネットワーク社会研究所
    1993年3月に設立
    2010/7/21   高度情報化と社会生活            75
ハイパーネットワーク社会研究所
 理論研究
→情報文化・文明論
→将来のネットワークの問題を考える
 実践研究

   →地域の情報基盤づくり
   →インターネットの先進的利用とそ
  の推進
   →最近は安心なネット利用を目指す
    2010/7/21   高度情報化と社会生活   76
ハイパーネットワーク別府湾会議




2010/7/21   高度情報化と社会生活   77
コアラのインターネット接続
   1994年7月 会員 2600名
   月額 2,000円固定

                                     データベース
                                      サブ・システム
                                 データベース
                                  サブ・システム
                               データベース
                                サブ・システム           ゲートウェイ
                  COARA−4
                                       豊の国ネット
    世界へ            コミュニケーション
                                      (パケット型)
インターネット              サブ・システム           通信コントロール
                                        サブ・システム
                      WWWサーバ                        ユーザー
                    インターネット接続

Infoweb
    プロバイダー
      2010/7/21       ユーザー     高度情報化と社会生活                  78
1994年頃




2010/7/21   高度情報化と社会生活       79
インターネットブーム到来
   1994年7月にコアラでプロバイ
    ダを開始
    わが国初の地域プロバイダ
      それまで年間200人の加入が
      一気に十倍近くに増加する。
   WINDOWS95によるインターネット
    利用も後押し。

    2010/7/21   高度情報化と社会生活   80
利用者の不満
   電話料金が高い
    →大分市のみのアクセスポイント
    →遠近格差と長時間利用
   通信速度が遅い
    画像の扱いは容易になったが
    電話回線では表示速度が遅い。


    2010/7/21   高度情報化と社会生活   81
ハイパーネットワーク実験
NTTマルチメディア共同利用実験網          東
                           京
                               1995年~6年
           福              インターネットで世界へ
           岡



               大分ハイパーステーション
                           メディア
   20ヶ所の光網                  サロン

  県庁,商店街,病院,
   学校,工場,大学                ダイアルアップによる利用
コンベンションホールなど


   2010/7/21      高度情報化と社会生活         82
情
報
コ
ン
セ
ン
ト
の
あ
る
街
    2010/7/21   高度情報化と社会生活   83
地域プロバイダとして認知
   インターネット利用者の着実な増大
   ニューコアラの会員数1万人
     →九州最大級の地域プロバイダへ
      大分・福岡にアクセスポイント
    →生活エリアのコミュニティの出現




    2010/7/21   高度情報化と社会生活   84
新アクセス方法を模索
 アクセス系のブロードバンド化を模索
 光ファイバーはやはり高い

(将来はともかく当面個人向きではない)
 CATVインターネット

  大分ケーブルテレビがサービスを開始
 ADSL

コアラが1999年12月に全国で初めて
  開始
 無線インターネット→学校間実験など
   2010/7/21
         高度情報化と社会生活   85
大分県の基盤構想の背景
   第3次の「豊の国ネットワーク」
   行政内のネットワーク利用の増大
   今後の行政間ネットワーク利用の予測
     →総合行政ネットワークも背景に
   地域内の情報格差の是正
   都市部以外の情報基盤整備の遅れ
   技術革新(とくにインターネットまわり)
    への対応

    2010/7/21   高度情報化と社会生活   86
「豊の国ハイパーネットワーク」
                                     高田国東ルート
                                   (H16.4供用開始予定)             姫島村
        アクセスポイント
                                           香々地町        国見町
                                          真玉町                                          豊の国医療診断     県庁内サーバ

                       中津市     県北ルート                                                   支援センター
                                                                                                               県立芸術文化
                                                                                                               短期大学
                             (H15.1供用開始)               国東町                   産業科学
                                               豊後高田市                         技術センター
                                      宇佐市
  中津日田ルート                                              武蔵町
(H16.1供用開始予定)                                                                               豊の国情報                 大分大学
                       三光村                             安岐町               県立図書館
                                                                                            ネットワークセンター
    山国町              本耶馬溪町           安心院町             杵築市
              耶馬溪町                                                                                               県教育センター
                             院内町                                                            (データセンター)
                                     山香町                 国東別杵ルート
  日田市                                                    (H15.4供用開始)
                     玖珠町                             日出町                                                    スポーツ公園
                                                                                        介護研修センター   産業創造機構


                                         別府市
          天瀬町           九重町
前津江村           日田玖珠ルート 湯布院町                            大分市               佐賀関町
        大山町    (H15.4供用開始) 庄内町
                                          挾間町                          臼杵市              佐伯臼杵ルート
                                                野津原町                                  (H16.4供用開始予定)
 中津江村
        上津江村                                                                   津久見市
                              大野竹田ルート                 犬飼町      県南ルート
                              (H14.4供用開始)                    (H13.9供用開始)              上浦町
                                                       千歳村       野津町                               ネットワーク利用予定システム
                                               大野町
                                                                                                   ●豊の国医療診断支援システム
                                         朝地町                       弥生町                 鶴見町         ●学校教育情報ネットワーク
          CATVサービス中
                                   竹田市                                                             ●生涯学習システム
                                                           本匠村           佐伯市                       ●防災情報システム
          CATVサービス予定                     緒方町                                                米水津村
                                                     三重町                                           ●福祉、介護情報システム
                                               清川村
                                                                  直川村                              ●産業科学情報システム
                                                                                      蒲江町          ●各種行政利用システム
                                                      宇目町                                          ●インターネットサービス
              2010/7/21                               高度情報化と社会生活                                   ●ケーブルテレビ
                                                                                                                      87
ハイパーネットワーク構想の目的
    行政ネットワークの構築
      県庁内イントラネット
      県=市町村間の行政ネットワーク
    上記の設備を活用した、民間への解
     放を予定
      (利用料は無料ないし低額を検討)
     県内CATVへの接続用伝送路として
     インターネット域内バックボーンと
     して
2010/7/21   高度情報化と社会生活   88
全体ネットワーク構成
                                     姫島村




         中津総合庁舎              高田総合          国東総合庁舎
                      宇佐総合   庁舎
                      庁舎




                       日出総合庁舎

  日田総合                              大分県庁
                       別府総合庁舎
  庁舎
                                           豊の国情報センタ
         玖珠総合庁舎



                                                臼杵総合庁舎




                  竹田総合庁舎             三重総合庁舎

                                                      佐伯総合庁舎


; 市役所・町村役場
; 基幹ネットワーク(県
整備分)
; 基幹ネットワーク(市町村整
備分) 2010/7/21              高度情報化と社会生活                          89
犬飼町ネットワーク構成                                      <凡例>       赤線       県整備伝送路
   例                                                           青線       市村村整備伝送路
豊の国医療診断支援システム
                                                               黒線        既設伝送路
大分県産業科学情報システ
ム                                                                       県三重総合庁舎
大分県水産業情報システム
                                             WDM (1Gbps)
                                                                 県整備

大分県生涯学習システム           大分県庁
大分県介護情報システム
                                                              10km

大分県総合防災情報システム                                                県整備


                                         1000 BASE-LX                   犬飼町中央公民館
県学校教育情報ネットワー
ク                                        犬飼町整備
  犬飼町役場                光コンバータ                                         大分県生涯学習システム
 大分県総合防災情報システム            メディアコンバータ                                   犬飼町保健センター
                                                                            V2
                                               100 BASE-FX

                          メディアコンバータ


 大分県生涯学習システム                                 100 BASE-FX
                                                                     大分県介護情報システム
                                                                        在宅介護支援センター

          長谷小学校  V2
                                  犬飼小学校           V2


                                                                        大分県生涯学習システム
                                        犬飼中学校                           デイサービスセンター
     県学校教育情報ネットワー
    2010/7/21 ク 高度情報化と社会生活                                                        90
                                                                       大分県生涯学習システム
ハイパーネットの特長
   自前の光ファイバーを公共網として構築
     県と市町村役場、学校・公民館
   民間にも積極的に開放を行う方針
   通信会社ではなく「広域LAN」という
    思想
   アクセス系は地域の特性に応じて選択
   利用面を重視する。
    2010/7/21   高度情報化と社会生活   91
インフラ整備から活用へ
   2003年高速行政網は完成した。
   わが国のブロードバンド時代
    基盤の利用はできるようになった
    が、
    問題は地域で活用しようという意識
    ビジネス、生活、地域、遊びに
    ネットワークを活用しようという意
    識が欠如?しているかも?
    2010/7/21   高度情報化と社会生活   92
大分県の残された課題
   基盤格差是正のための工夫
    市部の中心はADSL 周辺は?
    一部の市町村はケーブルインターネット
    大半の町村は役場と公民館・学校だけの
    インターネット化止まりである。
    地域におけるインターネット難民が多数
    いる。
    →地域の自助努力がないエリアは?
    →いっそうの都市部集中を招きかねない。
    2010/7/21   高度情報化と社会生活   93
ひとつの工夫として
   地域の公共網の開放
   NPOによる無線インターネット網の整備
   産業と一緒に光網を構築するなど

    地域がひとつになってインフラ整備の工
    夫が必要である。→いまや情報基盤の整備
    は「政治課題」なのである。
    住みよい環境と、ネットワークの利便
    性。
    2010/7/21   高度情報化と社会生活   94
津久見市では
   市内に4つの電話局があるが、ADSLが
    できるのは中心部の一つの電話局だけ。
    (大分県内180の電話局中まだ半分は
    設備がない、たぶん未来永劫ない)
   市営のADSL設備をおいて安価なイン
    ターネットサービスを開始する予定。
   ただし問題もある→需要拡大に応じられな
    いかも?


    2010/7/21   高度情報化と社会生活   95
ただしほんとに高速網は必要?
   約20年間インフラの整備をしてき
    たけれど結局「ケータイメール」の
    利用者の方が多い。
    速度よりも中身が大切だ。
    ネットワークを活用して、生活を豊
    かにする工夫はこれから皆さんが考
    えるべき。


    2010/7/21   高度情報化と社会生活   96
利用者主導による情報化
   パソコン通信→インターネットに至
    る「鬼っ子」の流れ。
    常に利用者による情報発信を重視
   コアラは福岡都市部でのブロードバ
    ンド展開とWeb支援に主力を。
   大分県は独自の公共ギガビットネッ
    トワーク網を構築したが・・・
   課題は地域の自律したネットワーク
    2010/7/21   高度情報化と社会生活   97
(株)コアラのサービス
   インターネット・プロバイダ
    おもに福岡県と大分県
コンテントとコミュニケーション提供


天神コアラ
 様々な組織のWeb活用を支援
大分コアラ
    地域の企業や商業拠点の情報発信支援など。
    三重コアラやNPO観光コアラの支援などの活動も


     2010/7/21   高度情報化と社会生活   98
ユーザーも地域で様々な活動
 別府八湯メーリングリスト
  別府の街づくりの情報交換拠点
 国東半島メーリングリスト

 BuNGO Channel

 個人の動画作成支援教室などを主宰
 日田や中津、佐伯でも地域ポータル
  の運営がみられる。

    2010/7/21   高度情報化と社会生活   99
別府八湯メーリングリスト
 活動歴10年以上
 約300名の参加

 メールの数     12万5千通
→様々な街づくり活動の提案と実行の
場に
路地裏散歩、別府トラスト、オンパ
ク、
・・・その他いろいろ。
→地域のソーシャル・キャピタルとし
  2010/7/21
         高度情報化と社会生活   100
NPO観光コアラ
 2004年1月 設立認証
 大分県の新しい観光を提案

「おおいた・ゆふいん観光マップ」
予約ができる
「地域ポータル」
を開始


2010/7/21   高度情報化と社会生活   101
2010/7/21   高度情報化と社会生活   102
大分市子育て支援サイト




2010/7/21   高度情報化と社会生活   103
SNSを使ったおしゃべり
naana




2010/7/21   高度情報化と社会生活   104
じゃんぐる公園




2010/7/21   高度情報化と社会生活   105
大分大学ポータルBnet




2010/7/21   高度情報化と社会生活   106
コアラ=ハイパーの意義
ソーシャルキャピタルとしての地域情報化
 インターネットによる地域情報化を県域と
  いう広域で実現しようとした。
 都市部のインフラの整備と郡部のインフラ
  の準備
 地域活動とネットワーク利用の連携

 地域からの利用アプリケーションの提案

 地域からの情報発信

 利用支援セクターの存在

2010/7/21   高度情報化と社会生活   107
これからの大分の課題
利用者層の厚みと地域のソーシャル
  キャピタルを生かせる施策が必要
 ソーシャルパワーの分散が課題

 IT企業のプレゼンスとニーズのミ
  スマッチ
 技術研究拠点のパワー不足

 足を引っ張る行政セクター



2010/7/21   高度情報化と社会生活   108
均質でないインターネット
   中国をはじめ国家権力による情報検
    閲が始まる。
   インターネットを使わない次世代型
    ネットワーク→メトロなど
   ソーシャルメディアなど消費者主導
    型の情報発信、そしてデジタル・デ
    バイドによるトラブルも。
    ますます課題は多くなるばかり。
    2010/7/21   高度情報化と社会生活   109
高度情報化と社会生活まとめ
   60年代からの社会思潮としての
    「情報化」を概括する。
   情報技術への期待と生活への適用のギャップ
   技術者の期待した利用法と現実のギャップ
   コミュニティの利用にこそ大きな可能性が
     →利用者が創るネットワークが大切
     →総情報発信時代の到来


     2010/7/21   高度情報化と社会生活   110
メディアの進化

      パーソナル=コミュニケーション
        ケータイによるマイクロコミニュティ
20世紀型のメディア 21世紀型のメディア
       ソーシャル=コミュニケーション

                匿名掲示板


              マス=コミュニケーション
  2010/7/21      高度情報化と社会生活   111
インターネットの課題
   誰もが情報発信できる時代
     →ウェブからブログへ
     →検索エンジンとXML
   情報の確実性や真実性は低下する。
     →情報を評価する能力が問われる。
     →情報を自らのものとして発信する能
    力も必要。
   現代の高等教育はそうした要請に答えて
    いない。
      2010/7/21
            高度情報化と社会生活   112
21世紀の情報社会を生き抜くために
   必要なのは構想力や企画力だ。
ユーザー (ITを使いこなす)
サポーター(利用支援を行う)
プロデューサー(情報基盤の提供を)
→そして、自分の住んでいる足下の地域
 にもっと目を向けましょう。


    2010/7/21   高度情報化と社会生活   113
コミュニティエリアネットワーク

   そこに企業も市民も行政も集い、
   ネットワーク上のコミュニティを形成す
    る


                 Communication

       Information

     2010/7/21   高度情報化と社会生活      114
では、講義を終了します
 暑い中         おつかれさまでした (^-^)ノ

試験とレポートにがん
ばってください。
その後は楽しい夏休みを!!

 2010/7/21      高度情報化と社会生活   115

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  • 1. 高度情報化と社会生活  教養科目 水曜日 第3限目  講師 藤野幸嗣  講師のメールアドレス yuki@fujino.com  講義資料のウェブのアドレス http://www.fujino.com  講義連絡用ツイッター @fujinocom 2010/7/21 高度情報化と社会生活 1
  • 2. 大分駅前の予想図 2010/7/21 高度情報化と社会生活 2
  • 3. 大分の中心市街地のVR  大分駅の高架工事 2012年大分駅高架工事完成予定。 駅ビルは未定。 大分駅南側に幅100M道路が完成。  駅前広場は検討中。 バスターミナル、デッキ、横断地下道 ? 駅と中心市街地をどう結ぶか? 中央通りの賑わいは? 2010/7/21 高度情報化と社会生活 3
  • 5. 本日の講義 第14回 2010年7月21日 今日で本講義は終了です。 ・今週のネット社会 臆病なデジタルネイティブ達 ジオメディアの台頭 ・地域情報化と大分県の取り組み 2010/7/21 高度情報化と社会生活 5
  • 6. 成績評価について  既に評価を開始しています。  本日分の出席課題、ツイート、ブロ グ記事の提出期限は7月28日13時で す。  7月31日には評価を終える予定。  8月中は評価対応をしますので、記事 やツイートは削除をせずにそのまま にしておいてください。 あとの継続や削除、非公開は自由。  2010/7/21 高度情報化と社会生活 6
  • 7. 評価についての問い合わせ  ツイッターのDMまたはメール yuki@fujino.com まで、  8月1日には評価を終了するので、  1日~6日の間に問い合わせること。  評価の問い合わせには7日以降でも 対応しますが、評価の変更ができな くなります。 2010/7/21 高度情報化と社会生活 7
  • 9. 8月4日に電子書籍フォーラム 「電子書籍が拓く未来」  大分県・ハイパー研 主催 電子書籍の先端を2人の講師に話して もらいます。 無料のセミナー どなたでも参加できます。 ハイパーネットワーク社会研究所へ 2010/7/21 高度情報化と社会生活 9
  • 10. 臆病な大分大学の デジタル・ネイティブた ち 2010/7/21 高度情報化と社会生活 10
  • 12. 受講生の概要  受講生196名 (1年53名、2年103名、3年23名、4年18名 、その他 1名 聴講生+α)  パソコンやネットの習熟度はすごく幅広 い。 キーボードが覚束ないもの(ハッシュタグ に含まれるアンダーバー記号が打てない) から、 講義のUstream中継をする受講生まで。 2010/7/21 高度情報化と社会生活 12
  • 13. パソコンの保有  自分専用のパソコンを所有 85%  家族と共同利用のパソコンを所有 10%  家にはあるが使っていない 3%  パソコンを持っていない 1% 2010/7/21 高度情報化と社会生活 13
  • 14. ネット環境の概要  電話回線(モデム)7% ADSL 8%  ケーブルテレビ回線 28% 光 35%  携帯電話 23%  わからない 20%  使っていない 2% 2010/7/21 高度情報化と社会生活 14
  • 15. ネットを使う場所  自宅(普段住んでいるところ) 95%  大学で 54%  友人宅 13%  ネットカフェ 4%  帰省先の実家 27%  ネットは使っていない 0% 2010/7/21 高度情報化と社会生活 15
  • 16. ブログの経験度  ブログを運営中 28%  ブログを開設したことがある。20%  ブログをやったことはない 52% 2010/7/21 高度情報化と社会生活 16
  • 17. 新聞やテレビとの接触  新聞を自宅で取っている 24%  定期的に図書館などで読んでいる 16%  必要な時だけ読む 26%  新聞はほとんど読まない 36%  テレビがある。 90% 2010/7/21 高度情報化と社会生活 17 
  • 18. 全員がパケホということでも ない  パケット定額にしている 84%  パケット定額ではない 13%  わからない 2% 2010/7/21 高度情報化と社会生活 18
  • 19. モバイルサービスはmixiが多 い。  mixi 42%  GREE 3%  モバゲー 10% iPhone 1% WindowsMobile 1% ガラケー 98% 2010/7/21 高度情報化と社会生活 19
  • 20. セキュリティ意識はいまひと つ  ウィルス対策ソフトを入れている 74%  対策ソフトの有無がわからない 14%  アップデートをやっている 53%  状況がわからない 24%  システムアップデートを行っている。 43%  アップデートは行っていない 2010/7/21 高度情報化と社会生活 20
  • 21. 登録しない、登録しても匿名  YouTubeアカウントを登録している。 25%  YouTubeアカウント登録していない。 64%  mixiで実名を登録している。 20%  愛称のみ登録している。 37%  mixiは使っていない。 40% 2010/7/21 高度情報化と社会生活 21
  • 22. 大分大学生のネット利用状況  ブロードバンドを使って見ているのは YouTubeやニコニコ動画。 YouTubeの登録はしていない。  半数近くがケータイでmixiで友達とやり とり。大半は愛称のみの登録。  セキュリティ意識は低いが、ネットに氏 名など個人情報を出すことには極めて神 経質。 個人情報はいっさい出さないのが原則 2010/7/21 高度情報化と社会生活 22
  • 23. ソーシャルメディアの活用  ブログは既に過去のもの?  ケータイで作ってみたが、今では継続して 更新している人は尐ない。  ツイッターは大半の学生には未知の世界。  そもそも登録をすることに臆病なのでソー シャルサービスの利用者が極めて尐ない。  一部のアクティブな利用者が使っているだ け。 2010/7/21 高度情報化と社会生活 23
  • 24. どうなる?日本のネット  ネットの環境は整っているが、個人が情 報発信を行う面での利用は極めて乏しい 状況。  とくに個人情報の掲載にすごく神経質。  学校や家庭教育において、個人情報を出 さないよう指導をされてきた世代が出現 。  ネットのマスメディア化(動画を見るだ け)と マイクロ化(仲間内で使う)がいっそう進 2010/7/21 高度情報化と社会生活 24
  • 25. ジオメディアのいま 2010/7/21 高度情報化と社会生活 25
  • 26. デジカメの写真のタグ情報 2010/7/21 高度情報化と社会生活 26
  • 27. デジカメの写真にはデータが  exifタグが埋め込まれている。  撮影日時、カメラの種類  ISOや露出、絞り、焦点距離、フラッシ ュの有無など。  GPSケータイで場所データをオンにして おくと、撮影した場所が埋め込まれる。  写メを送るときには尐し注意しましょう 。 2010/7/21 高度情報化と社会生活 27
  • 28. GPSケータイの登場  様々な位置ゲームが始まっ た。2002年頃。  奪取系(陣取り、国盗り) 、スタンプラリー、育成系 、電波の杜、アイテム収集 など 2010/7/21 高度情報化と社会生活 28
  • 30. USA発の位置ゲーム 2010/7/21 高度情報化と社会生活 30
  • 31. 2010/7/21 高度情報化と社会生活 31
  • 32. 2010/7/21 高度情報化と社会生活 32
  • 33. 30min.サンゼロミニッツ 2010/7/21 高度情報化と社会生活 33
  • 34. AR(拡張現実)を使ったホテル案内 2010/7/21 高度情報化と社会生活 34
  • 35. セカイカメラと楽天トラベル  ARの地域でのビジネス利用  ホテルの前に来てセカイカメラでみると 室内の写真が表示される。  楽天トラベルの予約リンクも表示される 。 →飲食店でも応用可能。 2010/7/21 高度情報化と社会生活 35
  • 36. GPSが場所を特定する仕組 1)GPS衛星の電波 2)ケータイ基地局からの電波 3)無線LANのアクセスポイント →大分はケータイ基地局がまばら、無線LA Nが尐ない→位置情報の精度がよくない。 →最寄りの無線LANのアクセスポイントを Skyhookのデータベースに登録をしよう。 2010/7/21 高度情報化と社会生活 36
  • 37. 2010/7/21 高度情報化と社会生活 37
  • 38. インターネットの現在 2010/7/21 高度情報化と社会生活 38
  • 39. ネットの世界的普及  地球の反対側に瞬時にメールを送れ るようになった。  ツイッターやUstreamで世界中の情 報が入ってくるようになった。  でも、すぐ近所で何が起こっている のかは、ネットではわからない。  もっと足下の地域のこともネットで 知られるようにならないのか? 2010/7/21 高度情報化と社会生活 39
  • 40. 地域とネット  世界中の情報はたちどころに知るこ とができるようになった。  それなのに自分の暮らしているとこ ろの情報はあまり入ってこない。  地域でのネット活用とくに生活情報 を充実させて利便性を高めようとい う活動→地域情報化にネットを生か す。 2010/7/21 高度情報化と社会生活 40
  • 41. 人々の関係  強い連携 家族+4名~6名  弱い連携 数十名~150名ぐらいのグループ 多層化している。クラス、同窓会、職 場、取引先・・・  一時的な連携 これから増えてくる? 2010/7/21 高度情報化と社会生活 41
  • 42. 弱い連携の限界  ダンパー数 150名が限界 明確なルールや指導者がいなくても 集団が保持できる限界値。 顔の見える範囲。  ネットは顔の見える限界を技術 (アーキテクチャー)で越えられる か? →地域情報化 →ソーシャル・メディア 2010/7/21 高度情報化と社会生活 42
  • 43. 地域情報化の取組み 2010/7/21 高度情報化と社会生活 43
  • 44. 地域情報化と大分県  大分県の地域ネットワークのあゆみ  コアラ=大分県の市民ネットワーク 大分初のインターネットプロバイダ 九州のネットワークベンチャー  ハイパーネットワーク社会研究所の活動  インターネットの進展と地域の課題 2010/7/21 高度情報化と社会生活 44
  • 45. 約25年の話の流れ 1985 1990 1995 2000 2005 2010 地 豊 第 ハ 地 ハ 豊 A 地 一 コ の 一 イ の コ豊 N 域 安 心 域 村 回 域 イ 国 D ア の P S ・ ソ ア 国 ハ パ プ ネ O N 安 のー 一 パ S ラ 国 全 展シ ラ ネ イ ロ 観 ネ パ ー 品 ッ ハ S 開ャ 発 ッ バ ー ト L 法 光 ッ ト はル 運 ー 研 イ ?メ 動 足 ト ネ イ ネ の 開 人 パ コ 活 用 デ ワ ッ 発 ダ ッ イ 化 ア ィ ー ト 足 ン 始 ー ラ ア ワ ト タ ネ ク ニ パ ー イ ワ ー ブ ッ W ソ ュ ソ マ ク 会 ン ー ネ ッ ロ 地ト コ e ー ジ b シ ー コ ル 議 タ ク ト ー 域ワ ミ ュ ャ オ メ ン チ ー 実 対 応 ド イー ク ニ テ 2 ・ ル メ メ デ デ 通 メ ネ 験 バ ン ィ 0 デ ィ デ ポ ア ィ 信 ッ ン ト ー ィ ア ィ ラ タ ア ア 2010/7/21 ト ド 高度情報化と社会生活 ル 45
  • 46. 平松守彦前知事と一村一品運動 元通産官僚 電子計算機行政も 関わる 1979年大分県知事就任 地域づくりの精神運動としての一村一品運動 ・地域に誇りを持つこと ・とにかくやってみること ・弱点は長所になりうる 2010/7/21 高度情報化と社会生活 46
  • 47. 参考図書  「地方からの発想」 岩波新書  平松守彦(著)価格(税 別): ¥660  1990年9月 ※参考図書は必読ではな い、あくまで理解を深め るための参考資料として 示す。 2010/7/21 高度情報化と社会生活 47
  • 48. 大分ソフトパーク  1984年 大分市東春日町に オープン  地域のソフト開発拠点として  富士通のソフト工場を地方に誘致  地域のソフト関連産業を集積  コンピュータ専門学校  IT関連施設の設置 2010/7/21 高度情報化と社会生活 48
  • 49. 2010/7/21 高度情報化と社会生活 49
  • 50. 地域の拠点開発の手法  新産業都市 →臨海工業地帯 都町の繁栄(1960年代) シリコンバレーやシアトルなど フランスの「ソフィア・アンティポ リス」を手本にして、大分の 「ソフトパーク」が計画された。 2010/7/21 高度情報化と社会生活 50
  • 51. ソフト・「パーク」という命名  ソフトに老若男女が親しんでもらう 意図  学校やメディア企業の誘致  核としてソフト開発拠点 →25年たったいまは? ソフトパークは大分の情報化の拠点に なったか? 実態は東京への出稼ぎ拠点か? 2010/7/21 高度情報化と社会生活 51
  • 52. 情報化の諸相  産業の情報化 →会社にコンピュータやネットワークが導入される。  情報の産業化 →電子機器やネットの構築がビジネスになる。  生活の情報化 →家庭にパソコンやネットが入る、ネットで結ばれ る。  教育の情報化 →講義に情報機器を活用する。 2010/7/21 高度情報化と社会生活 52
  • 53. 生活のニューメディア 1980年代半ば 郵政省、NTTの主導による 「CAPTAINシステム」の提案 テレビと電話の融合 電話回線でテレビ画面に生活情報を 配信する仕組み。 →全国展開をはかったが失敗に終わる 2010/7/21 高度情報化と社会生活 53
  • 54. 1985年ニューメディアブーム  大分県は、当時も今もじつは情報化後進 県 →産・官・学いずれもリーダーシップを とりえない当時の状況で「市民=利用者 主導」による情報化推進を提案。 一村一品運動 コアラの発足 ニューメディア 2010/7/21 高度情報化と社会生活 54
  • 55. パソコン通信コアラのはじまり  コアラ(発足時「大分パソコン通信 アマチュア研究協会」の略称)は ニューメディア時代の一村一村運動  利用者(市民)による利用者のため のネットワークを構築  パソコン通信による市民の交流を提 唱。 2010/7/21 高度情報化と社会生活 55
  • 56. はじまりはパソコン通信 2010/7/21 高度情報化と社会生活 56
  • 57. コアラ発足に集まった人たち  パソコンマニア  企業の電算担当者  ニューメディアに関心のある人  大分に新機軸を求めている人  なにか新しいことをやりたい人 2010/7/21 高度情報化と社会生活 57
  • 58. コアラのはじまりは オンライン・データベースの研究  1985年5月  当初は30人の研究会 1回線の手作りBBS PC9801 ユーザー 2010/7/21 高度情報化と社会生活 58
  • 59. 当時は音響カプラの時代 2010/7/21 高度情報化と社会生活 59
  • 60. パソコン通信と掲示板システム 2010/7/21 高度情報化と社会生活 60
  • 61. コアラ、最初は産業寄り コンピュータを使って地域の企業の情報 を「オンライン・データベース」に集積 してみよう。 ※当時は「中小企業情報データベース」 の準備中 「キャプテン」は生活情報らしいが、 パソコンを使ってビジネスの情報を集積 してみよう。 →ところが、わずか数カ月で方針転換 2010/7/21 高度情報化と社会生活 61
  • 62. コアラのパソコン通信  1985年7月にパソコン通信をスタート 当初は英文字のみ、1カ月後日本語に対応  アスキーネット(今はない)1985年5月  PC-VAN(現BIGLOBE) 1986年4月開始  Nifty-serve(現ニフティ)1987年4月開始 小規模システムは小回りが利くので先進 的なアイデアを次々と盛り込んでいけた。 2010/7/21 高度情報化と社会生活 62
  • 63. 最初から勘違いの連続  オンラインデータベースを目指す →そんなものは誰もみない →「オンライン=カフェ」(掲示板)をオープンし てみた。  市民同士の情報交流に方針転換 1985年に、市民がパソコンを購入して、 交信をするというのは、「破天荒」なことだっ た。 ~高価、面倒、かなりの知識が必要  わが国でも最初期の電子掲示板システムの立上げ →楽しいので人数が増えていった。 2010/7/21 高度情報化と社会生活 63
  • 64. コアラの活動理念  個人でのパソコン購入と通信機能利用の支援  地域に根付いた活動 →毎月一回の例会を開催 →いろいろな市民層の参加  実名主義 地域での生活者、個人としての責任ある発言  行政や企業による支援 ハードのみの提供、運営は利用者にまかせる 2010/7/21 高度情報化と社会生活 64
  • 65. 市民運動としてのコアラ  パソコンを買ったら通信をしよう  仲間を増やそう  イベントを行い団体活動として活性化  新規参加メンバーの自主性による新機 軸 自律的なアクティビティとそれを支え る技術 →毎日会員が一人ずつ増えていく。 2010/7/21 高度情報化と社会生活 65
  • 66. ネットの利用者同士の連携  サポートを期待するとコストがかかる  便利なのは、やはり詳しい友人  相談相手がいればパソコンも安心だ  地域での利用には自主的 (ボランタリー)な横連携が必要  USAでは街毎のユーザーズグループ がPCの利用基盤を支えている。 2010/7/21 高度情報化と社会生活 66
  • 67. 市民のパソコン通信  目的:コミュニケーション空間の提供 →エンドユーザーの相互扶助  地域情報化→公的支援の仕組み コアラ会員 ユーザー サポーター 大分県・地域経済情報センター 2010/7/21 高度情報化と社会生活 67
  • 68. パソコンよりも交流が中心  年代、社会地位を超えた地域内の交 流活動  自主的、問題解決型、先進取組型  ネットワークを使うので、ビジネス マンや主婦、学生でも協働して活動 が可能。 地域ボランティア活動の可能性 ネット上での交流、活性化運動とし て。 2010/7/21 高度情報化と社会生活 68
  • 69. コアラは利用者の交流の場  様々なテーマにわかれた電子掲示板  自己紹介 会議室  喫茶コアラ(センター会議・雑談室)  スタジオコアラ(地域づくり)  趣味のコーナー(料理、本、映画)  各町ごとの会議室  パソコン相談など  他のパソコン通信局との交流の会議室 2010/7/21 高度情報化と社会生活 69
  • 70. 80年代 ニューメディアの覇権争い  パソコン通信 vs キャプテン パソコンは難しい テレビと電話なら簡単  草の根 お上が主導、地域マスコミ  利用者主導 技術者主導  交流が主 マスメディアの新しい伝達手段 結局はどちらも敗者か? →インターネットが勝ってしまった。 2010/7/21 高度情報化と社会生活 70
  • 71. 豊の国情報ネットワーク  1989年11月  「ふるさと創生資金」を活用 →県、市町村の拠出金  県下12の電話料金区間毎にアクセスポイン ト →3分10円の県内の公共アクセス網  県内の公的なデータベースと接続し、 そのコミュニケーション機能としてコアラを 位置づけ ※ただしキャプテン網も使う。 2010/7/21 高度情報化と社会生活 71
  • 72. 豊の国ネット記念シンポジウム 1990年に「未来のネットワーク」を 考える会議 ハワード・ラインゴールド氏がメインゲス ト マルチメディア(画像提示パソコン)の展示 関心が高いし、どこにもやっていないか らネットワークの研究をしよう。 コアラの安定した運用機関も必要だ。 2010/7/21 高度情報化と社会生活 72
  • 73. 参考図書  「バーチャルコミュ ニティ」 三田出版会 ハワード・ライン ゴールド (著) 価格(税別): ¥3500英文はインターネッ トでよむことができ  1995年5月 る 絶版 ※参考図書は必読ではな い、あくまで理解を深 めるための参考資料と して示す。 2010/7/21 高度情報化と社会生活 73
  • 74. ハイパーネットワークの意味  大分で、コアラの電子会議室のなかで生 まれた造語  ハイパーカード ハイパーテキスト  未来のネットワークを表す造語として。  「第一回ハイパーネットワーク会議」 を1990年3月に開催して大好評で した。 2010/7/21 高度情報化と社会生活 74
  • 75. ハイパーネットワークとは? テキスト アジア型 ネットワーク ネットワーク社会 融合 マルチメディア 欧米型 ネットワーク 個人主義社会  ハイパーネットワーク社会研究所 1993年3月に設立 2010/7/21 高度情報化と社会生活 75
  • 76. ハイパーネットワーク社会研究所  理論研究 →情報文化・文明論 →将来のネットワークの問題を考える  実践研究 →地域の情報基盤づくり →インターネットの先進的利用とそ の推進 →最近は安心なネット利用を目指す 2010/7/21 高度情報化と社会生活 76
  • 77. ハイパーネットワーク別府湾会議 2010/7/21 高度情報化と社会生活 77
  • 78. コアラのインターネット接続  1994年7月 会員 2600名  月額 2,000円固定 データベース サブ・システム データベース サブ・システム データベース サブ・システム ゲートウェイ COARA−4 豊の国ネット 世界へ コミュニケーション (パケット型) インターネット サブ・システム 通信コントロール サブ・システム WWWサーバ ユーザー インターネット接続 Infoweb プロバイダー 2010/7/21 ユーザー 高度情報化と社会生活 78
  • 79. 1994年頃 2010/7/21 高度情報化と社会生活 79
  • 80. インターネットブーム到来  1994年7月にコアラでプロバイ ダを開始 わが国初の地域プロバイダ それまで年間200人の加入が 一気に十倍近くに増加する。  WINDOWS95によるインターネット 利用も後押し。 2010/7/21 高度情報化と社会生活 80
  • 81. 利用者の不満  電話料金が高い →大分市のみのアクセスポイント →遠近格差と長時間利用  通信速度が遅い 画像の扱いは容易になったが 電話回線では表示速度が遅い。 2010/7/21 高度情報化と社会生活 81
  • 82. ハイパーネットワーク実験 NTTマルチメディア共同利用実験網 東 京 1995年~6年 福 インターネットで世界へ 岡 大分ハイパーステーション メディア 20ヶ所の光網 サロン 県庁,商店街,病院, 学校,工場,大学 ダイアルアップによる利用 コンベンションホールなど 2010/7/21 高度情報化と社会生活 82
  • 83. 情 報 コ ン セ ン ト の あ る 街 2010/7/21 高度情報化と社会生活 83
  • 84. 地域プロバイダとして認知  インターネット利用者の着実な増大  ニューコアラの会員数1万人 →九州最大級の地域プロバイダへ 大分・福岡にアクセスポイント →生活エリアのコミュニティの出現 2010/7/21 高度情報化と社会生活 84
  • 85. 新アクセス方法を模索  アクセス系のブロードバンド化を模索  光ファイバーはやはり高い (将来はともかく当面個人向きではない)  CATVインターネット 大分ケーブルテレビがサービスを開始  ADSL コアラが1999年12月に全国で初めて 開始  無線インターネット→学校間実験など 2010/7/21 高度情報化と社会生活 85
  • 86. 大分県の基盤構想の背景  第3次の「豊の国ネットワーク」  行政内のネットワーク利用の増大  今後の行政間ネットワーク利用の予測 →総合行政ネットワークも背景に  地域内の情報格差の是正  都市部以外の情報基盤整備の遅れ  技術革新(とくにインターネットまわり) への対応 2010/7/21 高度情報化と社会生活 86
  • 87. 「豊の国ハイパーネットワーク」 高田国東ルート (H16.4供用開始予定) 姫島村 アクセスポイント 香々地町 国見町 真玉町 豊の国医療診断 県庁内サーバ 中津市 県北ルート 支援センター 県立芸術文化 短期大学 (H15.1供用開始) 国東町 産業科学 豊後高田市 技術センター 宇佐市 中津日田ルート 武蔵町 (H16.1供用開始予定) 豊の国情報 大分大学 三光村 安岐町 県立図書館 ネットワークセンター 山国町 本耶馬溪町 安心院町 杵築市 耶馬溪町 県教育センター 院内町 (データセンター) 山香町 国東別杵ルート 日田市 (H15.4供用開始) 玖珠町 日出町 スポーツ公園 介護研修センター 産業創造機構 別府市 天瀬町 九重町 前津江村 日田玖珠ルート 湯布院町 大分市 佐賀関町 大山町 (H15.4供用開始) 庄内町 挾間町 臼杵市 佐伯臼杵ルート 野津原町 (H16.4供用開始予定) 中津江村 上津江村 津久見市 大野竹田ルート 犬飼町 県南ルート (H14.4供用開始) (H13.9供用開始) 上浦町 千歳村 野津町 ネットワーク利用予定システム 大野町 ●豊の国医療診断支援システム 朝地町 弥生町 鶴見町 ●学校教育情報ネットワーク CATVサービス中 竹田市 ●生涯学習システム 本匠村 佐伯市 ●防災情報システム CATVサービス予定 緒方町 米水津村 三重町 ●福祉、介護情報システム 清川村 直川村 ●産業科学情報システム 蒲江町 ●各種行政利用システム 宇目町 ●インターネットサービス 2010/7/21 高度情報化と社会生活 ●ケーブルテレビ 87
  • 88. ハイパーネットワーク構想の目的  行政ネットワークの構築 県庁内イントラネット 県=市町村間の行政ネットワーク  上記の設備を活用した、民間への解 放を予定 (利用料は無料ないし低額を検討) 県内CATVへの接続用伝送路として インターネット域内バックボーンと して 2010/7/21 高度情報化と社会生活 88
  • 89. 全体ネットワーク構成 姫島村 中津総合庁舎 高田総合 国東総合庁舎 宇佐総合 庁舎 庁舎 日出総合庁舎 日田総合 大分県庁 別府総合庁舎 庁舎 豊の国情報センタ 玖珠総合庁舎 臼杵総合庁舎 竹田総合庁舎 三重総合庁舎 佐伯総合庁舎 ; 市役所・町村役場 ; 基幹ネットワーク(県 整備分) ; 基幹ネットワーク(市町村整 備分) 2010/7/21 高度情報化と社会生活 89
  • 90. 犬飼町ネットワーク構成 <凡例> 赤線 県整備伝送路 例 青線 市村村整備伝送路 豊の国医療診断支援システム 黒線 既設伝送路 大分県産業科学情報システ ム 県三重総合庁舎 大分県水産業情報システム WDM (1Gbps) 県整備 大分県生涯学習システム 大分県庁 大分県介護情報システム 10km 大分県総合防災情報システム 県整備 1000 BASE-LX 犬飼町中央公民館 県学校教育情報ネットワー ク 犬飼町整備 犬飼町役場 光コンバータ 大分県生涯学習システム 大分県総合防災情報システム メディアコンバータ 犬飼町保健センター V2 100 BASE-FX メディアコンバータ 大分県生涯学習システム 100 BASE-FX 大分県介護情報システム 在宅介護支援センター 長谷小学校 V2 犬飼小学校 V2 大分県生涯学習システム 犬飼中学校 デイサービスセンター 県学校教育情報ネットワー 2010/7/21 ク 高度情報化と社会生活 90 大分県生涯学習システム
  • 91. ハイパーネットの特長  自前の光ファイバーを公共網として構築 県と市町村役場、学校・公民館  民間にも積極的に開放を行う方針  通信会社ではなく「広域LAN」という 思想  アクセス系は地域の特性に応じて選択  利用面を重視する。 2010/7/21 高度情報化と社会生活 91
  • 92. インフラ整備から活用へ  2003年高速行政網は完成した。  わが国のブロードバンド時代 基盤の利用はできるようになった が、 問題は地域で活用しようという意識 ビジネス、生活、地域、遊びに ネットワークを活用しようという意 識が欠如?しているかも? 2010/7/21 高度情報化と社会生活 92
  • 93. 大分県の残された課題  基盤格差是正のための工夫 市部の中心はADSL 周辺は? 一部の市町村はケーブルインターネット 大半の町村は役場と公民館・学校だけの インターネット化止まりである。 地域におけるインターネット難民が多数 いる。 →地域の自助努力がないエリアは? →いっそうの都市部集中を招きかねない。 2010/7/21 高度情報化と社会生活 93
  • 94. ひとつの工夫として  地域の公共網の開放  NPOによる無線インターネット網の整備  産業と一緒に光網を構築するなど 地域がひとつになってインフラ整備の工 夫が必要である。→いまや情報基盤の整備 は「政治課題」なのである。 住みよい環境と、ネットワークの利便 性。 2010/7/21 高度情報化と社会生活 94
  • 95. 津久見市では  市内に4つの電話局があるが、ADSLが できるのは中心部の一つの電話局だけ。 (大分県内180の電話局中まだ半分は 設備がない、たぶん未来永劫ない)  市営のADSL設備をおいて安価なイン ターネットサービスを開始する予定。  ただし問題もある→需要拡大に応じられな いかも? 2010/7/21 高度情報化と社会生活 95
  • 96. ただしほんとに高速網は必要?  約20年間インフラの整備をしてき たけれど結局「ケータイメール」の 利用者の方が多い。 速度よりも中身が大切だ。 ネットワークを活用して、生活を豊 かにする工夫はこれから皆さんが考 えるべき。 2010/7/21 高度情報化と社会生活 96
  • 97. 利用者主導による情報化  パソコン通信→インターネットに至 る「鬼っ子」の流れ。 常に利用者による情報発信を重視  コアラは福岡都市部でのブロードバ ンド展開とWeb支援に主力を。  大分県は独自の公共ギガビットネッ トワーク網を構築したが・・・  課題は地域の自律したネットワーク 2010/7/21 高度情報化と社会生活 97
  • 98. (株)コアラのサービス  インターネット・プロバイダ おもに福岡県と大分県 コンテントとコミュニケーション提供  天神コアラ 様々な組織のWeb活用を支援 大分コアラ 地域の企業や商業拠点の情報発信支援など。 三重コアラやNPO観光コアラの支援などの活動も 2010/7/21 高度情報化と社会生活 98
  • 99. ユーザーも地域で様々な活動  別府八湯メーリングリスト 別府の街づくりの情報交換拠点  国東半島メーリングリスト  BuNGO Channel 個人の動画作成支援教室などを主宰  日田や中津、佐伯でも地域ポータル の運営がみられる。 2010/7/21 高度情報化と社会生活 99
  • 100. 別府八湯メーリングリスト  活動歴10年以上  約300名の参加  メールの数 12万5千通 →様々な街づくり活動の提案と実行の 場に 路地裏散歩、別府トラスト、オンパ ク、 ・・・その他いろいろ。 →地域のソーシャル・キャピタルとし 2010/7/21 高度情報化と社会生活 100
  • 101. NPO観光コアラ  2004年1月 設立認証  大分県の新しい観光を提案 「おおいた・ゆふいん観光マップ」 予約ができる 「地域ポータル」 を開始 2010/7/21 高度情報化と社会生活 101
  • 102. 2010/7/21 高度情報化と社会生活 102
  • 103. 大分市子育て支援サイト 2010/7/21 高度情報化と社会生活 103
  • 104. SNSを使ったおしゃべり naana 2010/7/21 高度情報化と社会生活 104
  • 105. じゃんぐる公園 2010/7/21 高度情報化と社会生活 105
  • 106. 大分大学ポータルBnet 2010/7/21 高度情報化と社会生活 106
  • 107. コアラ=ハイパーの意義 ソーシャルキャピタルとしての地域情報化  インターネットによる地域情報化を県域と いう広域で実現しようとした。  都市部のインフラの整備と郡部のインフラ の準備  地域活動とネットワーク利用の連携  地域からの利用アプリケーションの提案  地域からの情報発信  利用支援セクターの存在 2010/7/21 高度情報化と社会生活 107
  • 108. これからの大分の課題 利用者層の厚みと地域のソーシャル キャピタルを生かせる施策が必要  ソーシャルパワーの分散が課題  IT企業のプレゼンスとニーズのミ スマッチ  技術研究拠点のパワー不足  足を引っ張る行政セクター 2010/7/21 高度情報化と社会生活 108
  • 109. 均質でないインターネット  中国をはじめ国家権力による情報検 閲が始まる。  インターネットを使わない次世代型 ネットワーク→メトロなど  ソーシャルメディアなど消費者主導 型の情報発信、そしてデジタル・デ バイドによるトラブルも。 ますます課題は多くなるばかり。 2010/7/21 高度情報化と社会生活 109
  • 110. 高度情報化と社会生活まとめ  60年代からの社会思潮としての 「情報化」を概括する。  情報技術への期待と生活への適用のギャップ  技術者の期待した利用法と現実のギャップ  コミュニティの利用にこそ大きな可能性が →利用者が創るネットワークが大切 →総情報発信時代の到来 2010/7/21 高度情報化と社会生活 110
  • 111. メディアの進化 パーソナル=コミュニケーション ケータイによるマイクロコミニュティ 20世紀型のメディア 21世紀型のメディア ソーシャル=コミュニケーション 匿名掲示板 マス=コミュニケーション 2010/7/21 高度情報化と社会生活 111
  • 112. インターネットの課題  誰もが情報発信できる時代 →ウェブからブログへ →検索エンジンとXML  情報の確実性や真実性は低下する。 →情報を評価する能力が問われる。 →情報を自らのものとして発信する能 力も必要。  現代の高等教育はそうした要請に答えて いない。 2010/7/21 高度情報化と社会生活 112
  • 113. 21世紀の情報社会を生き抜くために  必要なのは構想力や企画力だ。 ユーザー (ITを使いこなす) サポーター(利用支援を行う) プロデューサー(情報基盤の提供を) →そして、自分の住んでいる足下の地域 にもっと目を向けましょう。 2010/7/21 高度情報化と社会生活 113
  • 114. コミュニティエリアネットワーク  そこに企業も市民も行政も集い、  ネットワーク上のコミュニティを形成す る Communication Information 2010/7/21 高度情報化と社会生活 114
  • 115. では、講義を終了します 暑い中 おつかれさまでした (^-^)ノ 試験とレポートにがん ばってください。 その後は楽しい夏休みを!! 2010/7/21 高度情報化と社会生活 115