This is a summary of the paper in Japanese. The title is "Laughin’Cam: Camera System to Induce Natural Smiles with a Laughter Sound ".

1. 爆笑カメラ:
笑い声により自然な笑顔を撮
影するカメラシステム
村田 百葉
静岡大学 情報学部 行動情報学科
murata@design.inf.shizuoka.ac.jp
ジャーナルクラブ
2019年12月11日

2. 論文のタイトル，著者，出典
タイトル
– 爆笑カメラ: 笑い声により自然な笑顔を撮影するカメ
ラシステム
著者
– 伏見 遼平, 福嶋政期, 苗村 健
出典
– ヒューマンインタフェース学会論文誌 Vol.18, No.3,
2016
– DOI:https://doi.org/10.11184/his.18.3_153

3. 140文字概要
シャッターを切る前に笑い声を再生することで、
自然な笑顔を撮影するカメラシステムを構築する研究。
これにより、「カメラを向けると表情がこわばる」という
問題が解決される。

4. 背景
写真撮影をしたり、他人の写真を見たり
する機会の増加
– Instagramでは、サービス開始から4年間で30憶万枚
もの写真が共有され、顔を含む写真は全体の30％を
占める
「カメラを向けると表情がこわばる」と
いう問題は未解決
– 従来の対処方法は、撮影者による声掛けがメインで、
システムによる技術的検討はなされていない
– 撮影後に加工を行うという手法はあるが、表情その
ものへの加工に抵抗を持つ人は多い

5. 検証したい課題とアイデア
検証したい課題
– 写真撮影時に、自他ともに自然な笑顔と認められる
表情を引き出し、撮影できるには技術的にどのよう
なアプローチがあるだろうか？
アイデア
– 写真撮影時に
笑い声の音声を再生し、
つられ笑いを誘発することにより、
自然な笑顔が撮影できる。

6. 実験概要
被験者
– 大学生・職員（男性8人、女性11人、平均23.1歳）
流れ
– 被撮影者には、写真を撮る際のシャッター音の表情
への影響を調べる実験であることが伝えられる
– 「いつも写真に撮られるときの笑顔で映ってくださ
い」という教示が与えられる
実験条件

7. 実験結果｜他者による主観評価（1/2）
設問
– この人は自然な笑顔だと思いますか ・全体の顔において、
男性と幼児の笑い声条
件の結果が有意
・目元において、
幼児の笑い声条件が
有意

8. 実験結果｜他者による主観評価（2/2）
設問
– この人は作り笑いをしていると思いますか

9. 実験結果｜被撮影者本人による主観評価（1/2）
設問
– この写真のあなたは自然に笑っていると思いますか
– この写真のあなたは作り笑いをしていると思います
か
– この写真は友人に見せるプロフィール写真にふさわ
しいと思いますか
– この写真は知らない人に見せるプロフィール写真と
してふさわしいと思いますか

10. 実験結果｜被撮影者本人による主観評価（2/2）
幼児の笑い声条件が
有意に働いている

11. 結論と今後の課題
結論
– 自然な笑顔を引き出し撮影する（特に幼児の笑い声
のとき）ことが出来た
– コンテンツの種類と被撮影者の性別が効果の大きさ
に交互作用を及ぼした
今後の課題
– より個人差が小さく頑強な効果を持つコンテンツを
選定すべき
– 繰り返し使用による効果の減衰について検証する必
要がある

12. 感想
アプリとかでありそうなものを実際に効
果があるか検証するというのが面白いと
思った。
子どもの頃の家族写真の撮影を思い出し
た。
– カメラの横にぬいぐるみをもって来たり
– 写真屋さんがすごい変顔をしたり
– 必ずお父さんがいじられていた
– そうやって良い表情を撮影しようとしていた
良い表情を勝手に撮影してくれるカメラ
があればいいのになと思った。

13. 補足資料0
Supplementary materials
13

14. 実験結果｜コンピュータービジョンを用いた評価
ReKognition APIで笑顔度を出す