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MySQLやSSDとかの話 前編

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MySQLやSSDとかの話 前編

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後編はこちら http://www.slideshare.net/takanorisejima/mysqlssd-56045479
後日談はこちら http://www.slideshare.net/takanorisejima/mysqlssd-70162609

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MySQLやSSDとかの話 前編

  1. 1. Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved. MySQLやSSDとかの話 前編 Takanori Sejima
  2. 2. Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved. 自己紹介 ● わりとMySQLのひと ● 3.23.58 から使ってる ● むかしは Resource Monitoring も力入れてやってた ● ganglia & rrdcached の(たぶん)ヘビーユーザ ● 5年くらい前から使い始めた ● gmond は素のまま使ってる ● gmetad は欲しい機能がなかったので patch 書いた ● webfrontend はほぼ書き直した ● あとはひたすら python module 書いた ● ganglia じゃなくても良かったんだけど、とにかく rrdcached を使いたかった ● というわけで、自分は Monitoring を大事にする ● 一時期は Flare という OSS の bugfix などもやってた
  3. 3. Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved. ● 古いサーバを、新しくて性能の良いサーバに置き換えていく際、いろいろ工 夫して集約していっているのですが ● そのあたりの背景や取り組みなどについて、本日はお話しようと思います ● オンプレミス環境の話になっちゃうんですが ● 一部は、オンプレミス環境じゃなくても応用が効くと思います ● あと、いろいろ変なことやってますが、わたしはだいたい考えただけで ● 実働部隊は優秀な若者たちがいて、細かいところは彼らががんばってくれ てます 本日のお話
  4. 4. Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved. ● 最近の HW や InnoDB の I/O 周りについて考えつつ、取り組んでおり まして ● さいきん、そのあたりを資料にまとめて slideshare で公開しております ● 後日、あわせて読んでいただけると、よりわかりやすいかと思います ● 参考: ● 5.6以前の InnoDB Flushing ● CPUに関する話 ● EthernetやCPUなどの話 本日のお話の補足資料
  5. 5. Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved. では はじめます
  6. 6. Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved. ● GREEのサービスは歴史が古い ● 古いサービスはコードが密結合な部分がある ● むかしから動いてるMySQLのサーバは、かなり sharding されていた ● 2000年代、GREEは SAS HDD 146GB 15krpm * 4本使ったRAID10の前提で、 データベースを設計してるところが多かった ● そういうストレージでも動くように、データベースのサイズは100-200GB以下のものが 多かった ● わたしが入社した2010年のころはよくサービスささっていて、各エンジニア が協力して改善してた ● アプリケーションレイヤーでがんばってもらったり、力の限りsharding したり ● わたしは、 ganglia で問題切り分けて、チューニングなどに力いれた 背景
  7. 7. Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved. ● わたしが入社する前からノウハウがあって、ガンガンshardingして master切り替えてたそうで ● 具体的には次のように ● 先ずはサービス無停止で master 切換する方法から説明します どんなふうに sharding していたかというと
  8. 8. Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved. Master切り替え前
  9. 9. Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved. Master切り替え(参照切り替え) ※DNSないし設定ファイルなどで切り替え
  10. 10. Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved. Master切り替え(auto_increment更新)
  11. 11. Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved. Master切り替え(更新切り替え)
  12. 12. Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved. ● masterを切り替えた後に、古いmasterに対してINSERTが実行されたと きのための対策 ● 例えば、次のような状態になっていれば、auto_increment の値は duplicate しない ● 旧master にINSERTすると、auto_increment のカラムは101以降の値を発番する ● 新master にINSERTすると、auto_increment のカラムは131以降の値を発番する ● 新masterには、master切り替えが完了するまでの間、 auto_incrementの値がduplicateしない程度の値を、 INSERT&DELETEし、 auto_increment の値を更新しておく ● master切り替えの間、更新を完全にブロックできるなら、やらなくてもいい auto_increment更新する理由
  13. 13. Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved. DBの分割は次のように --replicate-do-table でもOK
  14. 14. Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved. TRIGGERで可能性が広がる SBRでTRIGGERを実行させ、新しいtableへの更新はRBRで複製
  15. 15. Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved. ● database や table を最初からある程度分割しておいたほうが、 -- replicate-do-db や --replicate-do-table で簡単に分割できるけど ● TRIGGER 使って table を分割することもできる ● binlog_format=’STATEMENT’ だと、 TRIGGER によって発生した binlog event は binary log に落ちないけど、 binlog_format=’ROW’ だと binary log に落ち る。 ● それらを組み合わせることによって、TRIGGER によって更新された table だけ replication することが可能 ● サービス無停止で column の追加や削除などにも対応できるので、 statement-based replication (& --log-slave-updates)& TRIGGER の組み合わせは、切り札として有用 sharding は後からでもできる
  16. 16. Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved. ● サーバを並べることによって、むかしより安定稼働するようにはなったんだ けど ● SSDを導入して活用したいという機運があった ● 個人的には、MySQLのボトルネックを、 CPU とメモリの問題にできるようにしていきたい 気持ちがあった。ストレージ速くなったし、Xeon は Core の数増え続けてたし、MySQL はバージョン上がるごとに、CPUスケーラビリティを改善し続けていたので。 そんな感じで、サービスとしては改善したんだけど
  17. 17. Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved. ● 「MySQLのバージョンが上がってN倍性能が良くなった」というのは ● (ほとんどの場合)MySQLがたくさんのCPUを活用できるようになって、ス ループットが改善していってるという話だと ● InnoDB Adaptive Flushing などの改善もありますけどね ● MySQL5.5あたりから強く意識するようになった ● それまでは、とにかくHDDが圧倒的に遅かったけど ● SSDの登場により、CPUとメモリがボトルネックになるケースを、強く意識し 始めた 強く意識したのは、 MySQL5.5 あたりから
  18. 18. Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved. ● Fusion-IO 流行し始めたころ、調達できたのは ioDrive MLC 320GB ● 先ずは KVS に投入したり、 sharding が困難だったDBに投入したけど ● ほとんどのDBはHDDでも動くように sharding したり、アプリケーション 工夫したりしていたから、 320GB という容量は使いドコロが難しかった ● また、当時はHDDのサーバが大量にあったので、 ioDrive に依存した設 計にしてしまうと、今後どれだけリプレースすればいいの、という恐れもあっ た ● 他社のワークロードとGREEのワークロード違うから、他社の事例は参考 にしにくかった 先ずは ioDrive 導入した
  19. 19. Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved. ● 当時、GREEで使ってたHDDのサーバと比較して、 ioDrive のサーバは コスト的に三倍くらいだったので、三倍以上の成果を挙げさせたいという前 提のもと ● 他のサーバの三倍以上のqueryを受けさせるために ● GREEのDBサーバに求められる要件を分析し、考えていった 三倍の仕事をさせるために
  20. 20. Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved. そして ひらめいた
  21. 21. Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved. ● GREEのアプリケーションサーバはコネクションプーリングをしておらず、リ クエストが来るごとにコネクションを張り、レスポンスを返すごとにコネクショ ン切っていて ● これは当時そこまで珍しくない実装だと思うけど ● 不幸なことに、共通系のDBなるものが存在して ● 特定のサービスでDBがささると、共通系のDBへのコネクションが溜まって いって、 too many connections が発生し ● 他のサービスが巻き込まれてしまうという負の連鎖 密結合ゆえの問題を軽減しよう
  22. 22. Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved. (とてもざっくり)図にするとこう
  23. 23. Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved. ● too many connections を避けるため、HDDのサーバをたくさん並べ て、たくさんの connection 受けられるようにするとか ● 重要なサービスと内製ゲームで、slaveのクラスタを分けるとかして ● 数の暴力で解決してたんだけど かつては富豪的に解決してた
  24. 24. Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved. 例えば、次のように分けていた
  25. 25. Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved. この状況を ioDriveの低latencyで なんとかする
  26. 26. Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved. ● ioDrive や一般的な PCI-e SSD は、 latency が異常によい ● これは現代においても言える、オンプレミス環境のメリット ● ストレージというより、「ちょっと遅いメモリ」と考える ● ちょっと遅いメモリなので、 buffer pool のヒット率を少し下げても大丈夫 ● ピークタイムに、ユーザのデータの大半がヒットするなら、性能あまり変わらない ● buffer pool の割当を意図的に減らして、そのぶん max_connections を増やす。具体的にはHDDのサーバの三倍以上に上げる ● (高価だから)それほど多くないDRAM、 latency のすぐれた ioDrive と いう組み合わせで、HDDのサーバの三倍以上のqueryを受けさせて、 MySQLのCPU利用率引き上げる buffer pool のヒット率をうまく下げる
  27. 27. Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved. ● slave は O_DIRECT 使えばメモリあけられるけど ● master は binlog が page cache に乗り続けてしまう ● そこで、 buffer pool の割当減らしてる master では、 cron で posix_fadvise(2) たたいて、古い binlog は page cache からちょっ とずつ落とすようにしてます。 ● (言語はなんでもいいんですけど) いまのところ ruby で IO#advise つ かって :dontneed 叩いてます。 ちょっと一工夫
  28. 28. Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved. ● ioDriveのサーバ1台と、HDDのサーバ三台程度を等価交換できるように した ● どうしても I/O の性能が必要になった場合、 ioDrive のサーバを、大量 にある HDD のサーバ三台で置き換えることによって確保できるように ● むかしからあるHDDなサーバの在庫も活用できるように ● これで、 ioDrive のサーバの稼働台数を増やすことが可能になった ● ioDrive たくさん使うことによって、どんなふうに故障するのかがわかって きた ● ハードウェアは故障するまで使わないと、次のステージに踏み込めない HDDのサーバとの互換性
  29. 29. Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved. よし、壊したから、 次のことを考えよう
  30. 30. Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved. ● 時は流れ、NAND Flash の価格が下がり、大容量化が進んでいった ● 800GB以上のエンタープライズ仕様のSSDが普通に買えるようになった ● これは使いたい ● 当時、容量大きいSSD使ってる他社事例それほど多くは聞かなかったので、使ってやり たい ● いまは珍しく無いと思いますけど ● 他社が活用できてないものを活用することによって、サービスの競争力を向上させる ● かつて、masterはHDD、slaveは一台の物理サーバに複数mysqld起 動してSSDで集約するという他社事例あったけど、それだと運用の手間が 増えるし、 Monitoring が難しくなるなと思った NAND Flash の価格が下がってきた
  31. 31. Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved. ● 高い random I/O 性能というのもあるけれど ● HDDと比べて消費電力が低く、熱にも強い ● 消費電力が少ないので、それだけ一つのラックにたくさんのサーバ積める ようになるし ● TurboBoost 使って clock あげて、CPUぶん回してやることもやりやすく なる ● かつてHDDのために使っていた電力を、より多くのCPUのために使う ● ラック単位で電力を考えたとき、ストレージよりもCPUに多くの電力を回す ようにする そもそも、NAND Flash は何がうれしいか
  32. 32. Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved. ● GREEは力の限り sharding してしまっている ● SSDにリプレースしなくても動かせるDBが大量にある ● 100-200GB程度しかないDBでは、800GBのSSDは無用の長物ではな かろうか? だがしかし
  33. 33. Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved. こんなことも あろうかと
  34. 34. Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved. ずいぶん 前から
  35. 35. Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved. 考えていたこと があった
  36. 36. Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved. そうだ
  37. 37. Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved. サービス無停止で master統合しよう
  38. 38. Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved. ● DBが100-200GB程度しかないなら、統合して400GB以上にしてしまえ ばいい ● 具体的には次のように master切り替えの手法を踏まえて
  39. 39. Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved. Master統合
  40. 40. Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved. Master統合
  41. 41. Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved. Master統合
  42. 42. Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved. Master統合
  43. 43. Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved. Master統合
  44. 44. Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved. Master統合
  45. 45. Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved. Master統合
  46. 46. Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved. Master統合
  47. 47. Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved. ● New Master -> New Slave 間で、全力で binary log が転送されて しまうケースがあった。ネットワークの帯域を圧迫するのがコワイ ● いろいろ改善策はあると思うけど ● slave_compressed_protocol がお手軽でいいかも ● いつもは有効にしたくないなら、 dump 流しこむときだけ有効にしても良 い ● 動的に変更できるので便利 mysqldump の結果を流しこむときに
  48. 48. Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved. ● change master したあとに start slave すると、一気に binary log 転送され、一気に binary log を SQL_Thread が処理してしまうので ● ここで書いたスクリプト 使って、ちょっとずつ binary log 転送して、ちょっ とずつ binary log を適用させるように ● あと、 binary log は大き過ぎない方が良い感じ ● 弊社の場合は 200MB 程度にしてます ちょっとだけ工夫
  49. 49. Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved. ● 次の課題が見えてきた これでいいかと思いきや
  50. 50. Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved. 続きは 後編で
  51. 51. Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved. つづく

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