子ども用ライフジャケットの安全な使用に関する調査

1. 子供用ライフジャケットの
安全な使用に関する調査
1
東京都生活文化局
消費生活部生活安全課
2019.6.7 JBWSS

2. 2

3. 3
背 景

4. 溺死は死因の第2位
半数は自然の水域で発生
交通事故
332(43.3
%)
不慮の溺死
及び溺水
233(30.4%)
n=766
自 然 の 水 域 で の 溺 死
128 (不慮の溺死及び溺
水54.9%)
4
５歳から14歳までの不慮の事故による死亡の内訳
2013年から2017年までの、厚生労働省. 人口動態統計 上巻 死亡 第5.31表 不慮の事故の種
類別にみた年齢別死亡数. に基づき算出（Webサイトアクセスは2018年9月14日）.
転倒・転落
50(6.5%)
その他の
不慮の窒息
69(9.0%)
その他
36(4.7%)
煙・火炎への暴露
46(6.0%)

5. 海中に転落した釣人のライフジャケット着用の有無
による死亡・行方不明率
34.9
46.8
20
30
40
50
着用者 非着用者
(%)
5
水難事故対策には
ライフジャケットが有効
海上保安庁. 平成29年 海難の現況と対策. に基づき算出（Webサイトアクセスは2018年9月14日）.

6. 目 的
6

7. 小学生のライフジャケット着用
状況を明らかにする
溺死者が多く、着用が推進されて
いるが、小学生のライフジャケッ
ト着用状況は明らかになっていな
い
目的１
7

8. ライフジャケット使用時の注意
事項等を明らかにする
・ベルトを締めていなかったり、締
付けが緩いと脱落の危険がある
・リサーキュレーション（循環流）
は脱出不能の危険
・ホワイトウォーター（白く泡立っ
た流れ）は浮力低下の危険
・浮力を満たさないライフジャケッ
トがあるリサーキュレーション
8
目的２

9. 調査結果
9

10. インターネットアンケート
過去1年間に、水辺の活動
を行った小学生に同行した
保護者257６人
小学生のライフジャケット着用状況を明らかにする
10
方法
対象

11. 流れのある場所でのボート遊び
エンジンのない乗合船での堀・水郷めぐり
ボートからの釣り
流れのあまりない場所でのボート遊び
シュノーケリング
陸上からの釣り
海での水遊び・魚とり
川・沼・湖・用水路での水遊び、魚とり
(%)
18.8
23.5
40.3
70.1
77.4
83.1
87.8
95.3
0 20 40 60 80 100
小学生のライフジャケット着用状況を明らかにする
活動別のライフジャケット着用率のアンケート結果
11

12. ライフジャケットが役に立った経験（ある4.6％）のアンケート結果
 波にのまれた時浮いてきた
 海の深いところで落ちたが浮かんだ
 川に少し流されたが慌てることなく対処できた
 疲れたときに浮いて休めた
12
小学生のライフジャケット着用状況を明らかにする小学生のライフジャケット着用状況を明らかにする

13. ライフジャケットを着用しなかった理由のアンケート結果
 水深が浅くおぼれる危険性が少ないから
 保護者がすぐに救助できるから
 着用を思いつかなかったから
 水中に転落したり、水に流される可能性が低いから
 その場では誰も着用していなかったから
 子供が泳げるから
 使う機会がわずかであり購入する必要はないと思ったから
13
小学生のライフジャケット着用状況を明らかにする

14. ライフジャケットの不具合（あり１.8%)に関するアンケート結果
 サイズが合わない
 浮力のバランスが悪い
 浮いて首が苦しい
 脱げそうになった
サイズ違い、締付け不足
を示している
14
小学生のライフジャケット着用状況を明らかにする

15. ライフジャケットを着用しなかったことによる危険な経験(あり１％未
満）のアンケート結果
 足を滑らせ溺れかけた
 足が滑って転んだ
 少しだけ沖合に流された
 波にのまれた
 子供から目を離した隙に溺れていた
15
小学生のライフジャケット着用状況を明らかにする

16. ★締付け不足
再現実験
ライフジャケット使用時の注意事項を明らかにする
ライフジャケットが首から
後頭部付近に引っかかる
人形の腰部と下肢が
沈む
16
ベルトを締めていなかったり、締め付けが緩いと脱落の危険がある！
適正な状態

17. ★リサーキュレーション（循環流）再現実験
人形が下流から上流に向か
い、堰堤の直下から脱出でき
なくなる
ライフジャケット使用時の注意事項を明らかにする
上流
堰堤
水の流れ
下流
17
リサーキュレーション（循環流）は脱出不能の危険がある！

18. 18

19. ★ホワイトウォーター再現実験
ライフジャケット使用時の注意事項等を明らかにする
19
気泡の発生量が増加する
と、人形全体が水中に沈む
ホワイトウオーターでは浮力の低下がある！
★浮力試験
表示された浮力を満たさな
いライフジャケットあり
浮力を満たさないライフジャケットがある！

20. 20

21. 1
水辺の活動をするときには、ライ
フジャケットを積極的に着用しま
しょう
子供の水難による死亡事故は水遊び中に多
く発生しています。しかし、海や川での水
遊びや、陸上から釣りをする場合に、ライ
フジャケットの着用率が低くなっていま
す。生存率を高めるため、ライフジャケッ
トを着用しましょう。付添いをする大人も
着用しましょう。
消費者へのアドバイス
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22. 消費者へのアドバイス
体格にあったライフジャケット
を選択し、ベルトをしっかり締
めましょう
ライフジャケットが子供の体格に合って
いなかったり、ライフジャケットのベル
トの締付けが不十分な場合、ライフジャ
ケットが脱落したり、浮かんだ際のバラ
ンスが悪くなることがあります。
2
22

23. 消費者へのアドバイス
品質が確保されたライフジャ
ケットを選びましょう
表示された浮力を満たさない製品がありま
した。表示された浮力を満たさない場合、
水面に浮上する部分が減少するなどの恐れ
がありますので品質が確保されたライフ
ジャケットを選びましょう。桜マーク（国
土交通省の型式承認（船舶用））や第三者
機関による性能鑑定マーク、団体の認定
マークがついていることも、使用場面や機
能を判断する目安になります。
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24. 消費者へのアドバイス
危険な場所には近づかないよう
にしましょう。
ライフジャケットを使用していても危
険な場所があります。例えば、堰堤の
下ではリサーキュレーション（循環
流。川の堰堤の下などに発生する上流
側へ反転する流れ）が発生し、脱出が
困難になることがあります。
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25. 東京都の取組み
要望：
ライフジャケット自主基準関連団体等
安全なライフジャケットの普及促進
情報提供：
国、水難救護活動を支援する団体等に情報提供
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プレス発表 3/26
危害危険情報 4/22